フィーチャ ソフトウェア ライセンス
フィーチャ ライセンスは、ソフトウェア ライセンスによって LAN Base または LAN Lite 機能を実装する、単一のユニバーサル イメージでサポートされます。
• LAN Base 機能には、Quality Of Service(QoS)、ポート セキュリティ、PTP およびスタティック ルーティングが含まれます。
• LAN Lite 機能は、SSH や SNMPv3 などの重要なセキュリティ機能を除き、レイヤ 2 機能が制限されて提供されます。
暗号化機能はユニバーサル イメージに含まれています。
これらのガイドラインは、スイッチ上でどのイメージが動作しているかを特定することができます。
• show version 特権 EXEC コマンドを入力します。たとえば、IE-2000-8TC-G-E はデフォルトで LAN Base イメージを実行し、IE-2000-4T-G-L は LAN Lite イメージを実行します。
• show license 特権 EXEC コマンドを入力し、アクティブなイメージを確認します。
License State: Active, In Use
License Count: Non-Counted
Period left: 0 minute 0 second
使用および導入を簡素化する機能
• Express Setup:基本的な IP 情報、コンタクト情報、スイッチおよび Telnet のパスワード、および Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)に関する情報を使用し、ブラウザ ベースのプログラムを通じて、スイッチの初回設定を迅速に行うことができます。Express Setup の詳細については、スタートアップ ガイドを参照してください。
• ユーザ定義およびデフォルト設定の SmartPort マクロ:ネットワークへの配置を簡単にするためにカスタム スイッチ設定を作成します。
• 着脱式の SD フラッシュ カードに、Cisco IOS ソフトウェア イメージと、スイッチのコンフィギュレーション ファイルが格納されています。ソフトウェア機能を再設定せずに、スイッチの交換やアップグレードを実行できます。
• 組み込みのデバイス マネージャ GUI:単体のスイッチを Web ブラウザから設定、管理します。デバイス マネージャの起動については、スタートアップ ガイドを参照してください。デバイス マネージャの詳細については、スイッチのオンライン ヘルプを参照してください。
パフォーマンス向上機能
• すべてのスイッチ ポートの速度自動検知、およびデュプレックス モードの自動ネゴシエーション。帯域幅の利用を最適化します。
• 10/100 Mbps インターフェイス、10/100/1000 Mbps インターフェイス、および 10/100/1000 BASE-TX SFP モジュール インターフェイス上の Auto MDIX 機能により、インターフェイスが必要なケーブル接続タイプ(ストレートまたはクロス)を自動的に検出し、接続を適切に設定します。
• ルーテッド フレームの場合は最大 1546 バイト、ハードウェアでブリッジングされるフレームの場合は最大 9000 バイト、ソフトウェアでブリッジングされるフレームの場合は最大 2000 バイトのサポート。
• すべてのポートにおける IEEE 802.3x フロー制御(スイッチはポーズ フレームを送信しません)。
• 最大 6 個の EtherChannel グループのサポート。
• ポート集約プロトコル(PAgP)および Link Aggregation Control Protocol(LACP)により、EtherChannel リンクを自動的に作成。
• ポート単位のストーム制御。ブロードキャスト ストーム、マルチキャスト ストーム、およびユニキャスト ストームを防止します。
• レイヤ 2 の不明なユニキャスト、マルチキャスト、およびブリッジド ブロードキャスト トラフィック転送に対するポート ブロッキング。
• Cisco Group Management Protocol(CGMP)サーバのサポートおよび Internet Group Management Protocol(IGMP)バージョン 1、バージョン 2、およびバージョン 3 対応の IGMP スヌーピング。
– (CGMP デバイスの場合)CGMP が特定のエンド ステーションへのマルチキャスト トラフィックを制限し、ネットワーク全般のトラフィックを軽減
– (IGMP デバイスの場合)IGMP スヌーピングによってマルチメディア トラフィックとマルチキャスト トラフィックを転送
• IGMP レポート抑制。1 つのマルチキャスト ルータ クエリーにつき 1 つの IGMP レポートだけをマルチキャスト デバイスへ送信します(IGMPv1 または IGMPv2 クエリーだけをサポート)。
• IGMP スヌーピング クエリー サポート。IGMP 一般クエリー メッセージを定期的に生成するようにスイッチを設定します。
• IGMP ヘルパーにより、スイッチでホスト要求を転送して、特定の IP 宛先アドレスにマルチキャスト ストリームを加入させることが可能。
• IGMP フィルタリングにより、スイッチ ポート上のホストが所属できるマルチキャスト グループ セットを管理します。
• IGMP スロットリング。IGMP 転送テーブルのエントリ数が最大になったときのアクションを設定します。
• ネットワーク終了の待ち時間を設定できる IGMP の Leave タイマー。
• Switch Database Management(SDM)テンプレートにより、ユーザ側で選択する機能へのサポートを最大化するようにシステム リソースを割り当てられます。
• Cisco IOS IP サービス レベル契約(SLA)は、Cisco IOS ソフトウェアの一部で、ネットワーク パフォーマンスを測定するアクティブ トラフィック モニタリングを使用します。
• 設定可能なスモールフレーム着信しきい値により、スモール フレーム(64 バイト以下)が指定されたレート(しきい値)でインターフェイスに着信した場合のストーム制御を防止します。
• FlexLink に障害が発生したあとのマルチキャスト トラフィックのコンバージェンス時間を短縮するための FlexLink マルチキャスト高速コンバージェンス。
• RADIUS サーバのロード バランシングにより、サーバ グループにおける認証要求の均等な配信が可能 。
• CPU 生成トラフィックの QoS マーキングのサポートと、出力ネットワーク ポートへの CPU 生成トラフィックのキュー。
管理オプション
• 組み込みデバイス マネージャ:GUI アプリケーションのデバイス マネージャがソフトウェア イメージに組み込まれています。このデバイス マネージャは、単体のスイッチの設定、管理に使用します。デバイス マネージャの起動については、スタートアップ ガイドを参照してください。デバイス マネージャの詳細については、スイッチのオンライン ヘルプを参照してください。
• Network Assistant:Network Assistant は、Cisco.com からダウンロードできるネットワーク管理アプリケーションです。単一のスイッチ、スイッチ クラスタ、デバイスのコミュニティの管理に使用します。Network Assistant の詳細については、Cisco.com から入手できる『 Getting Started with Cisco Network Assistant 』を参照してください。
• CLI:Cisco IOS ソフトウェアは、デスクトップ スイッチングおよびマルチレイヤ スイッチング機能をサポートします。CLI にアクセスするには、管理ステーションをスイッチ コンソール ポートに直接接続するか、リモート管理ステーションから Telnet を利用します。CLI の詳細については、「コマンドライン インターフェイスの使用」を参照してください。
• SNMP:CiscoWorks 2000 LAN Management Suite(LMS)および HP OpenView などの SNMP 管理アプリケーション。HP OpenView、SunNet Manager などのプラットフォームが稼働している SNMP 対応管理ステーションから管理できます。スイッチは豊富な MIB 拡張機能および 4 つの Remote Monitoring(RMON)グループをサポートします。SNMP の詳しい使用方法については、「SNMP の設定」を参照してください。
• Cisco IOS Configuration Engine(旧称 Cisco IOS CNS エージェント):コンフィギュレーション サービスは、ネットワーク デバイスおよびサービスの導入と管理を自動化します。スイッチごとに設定変更の内容を生成してスイッチに送信し、その設定変更を適用した後、その結果を記録することで初期設定および設定の更新を自動化できます。
CNS の詳細については、「Cisco IOS Configuration Engine の設定」を参照してください。
工業用アプリケーション
• CIP:Common Industrial Protocol(CIP)はピアツーピアのアプリケーション プロトコルであり、スイッチと工業用装置(I/O コントローラ、センサー、リレーなど)間でアプリケーション レベルの接続を実現します。CIP ベースの管理ツール(RSLogix など)を使用してスイッチを管理できます。スイッチでサポートされる CIP コマンドの詳細については、コマンド リファレンスを参照してください。
• PROFINET Version 2:PROFINET IO(分散型オートメーション アプリケーション用のモジュラ通信フレームワーク)をサポートします。スイッチから I/O コントローラへの PROFINET 管理接続が可能です。
管理の簡易性に関する機能
• スイッチ管理、設定ストレージ、および配信を自動化するための CNS の組み込み型エージェント。
• Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)によるスイッチ情報(IP アドレス、デフォルト ゲートウェイ、ホスト名、ドメイン ネーム システム(DNS)、TFTP サーバ名)の自動設定。
• DHCP リレーによる DHCP クライアントからのユーザ データグラム プロトコル(UDP)ブロードキャストの転送(IP アドレス要求を含む)。
• DHCP サーバによる IP アドレスおよびその他の DHCP オプションの IP ホストへの自動割り当て。
• 新しいイメージの指定された設定を多数のスイッチにダウンロードするために、DHCP ベースの自動設定およびイメージをアップデート。
• 新しいバルク リース クエリー タイプ(RFC5460 で定義)をサポートする DHCPv6 バルクリース クエリー。
• DHCPv6 リレー エージェントの送信元アドレスを設定する DHCPv6 リレー送信元設定機能。
• スイッチ ポートに IP アドレスを前もって割り当てるための DHCP サーバ ポートをベースにしたアドレス割り当て。
• IP アドレスおよび対応するホスト名からスイッチを特定することを目的とした、ユニキャスト要求の DNS サーバへの転送、および TFTP サーバからソフトウェア アップグレードを管理することを目的とした、ユニキャスト要求の TFTP サーバへの転送。
• アドレス解決プロトコル(ARP)。IP アドレスおよび対応する MAC アドレスによってスイッチを特定します。
• 特定の送信元 MAC アドレスおよび宛先 MAC アドレスを持ったパケットをドロップするユニキャスト MAC アドレス フィルタリング。
• 設定可能な MAC アドレス スケーリング。これにより、VLAN で MAC アドレス ラーニングをディセーブルにし、MAC アドレス テーブルのサイズを制限することができます。
• Cisco Discovery Protocol(CDP)バージョン 1 および 2。ネットワーク トポロジを検出し、ネットワーク上のスイッチと他のシスコ デバイスとのマッピングを行います。
• リンク層検出プロトコル(LLDP)および LLDP Media Endpoint Discovery(LLDP-MED)によるサードパーティ製 IP 電話との相互運用性の確保。
• スイッチからエンドポイント デバイスへロケーション情報を提供する LLDP メディア拡張(LLDP-MED)ロケーション TLV。
• ネットワーク タイム プロトコル(NTP)により、外部ソースから全スイッチに一貫したタイムスタンプを提供します。
• IPv4 と IPv6 の両方をサポートし、NTPv3 と互換性のある Network Time Protocol version 4(NTPv4)。
• IEEE 1588 標準で定められた高精度時間プロトコル(PTP)により、ネットワーク内の装置のリアルタイム クロックをナノ秒精度で同期できます。
– 拡張モジュール ポートの PTP メッセージをサポートする PTP 拡張機能。
• Cisco IOS File System(IFS)。スイッチが使用するすべてのファイル システムに対して単一インターフェイスを提供します。
• ビデオなどのマルチキャスト アプリケーションを最適化するための SSM PIM プロトコルのサポート。
• スイッチの設定変更を記録して表示させるコンフィギュレーション ロギング。
• 一意のデバイス ID。 show inventory ユーザ EXEC コマンドで製品の ID 情報が表示されます。
• Netscape Communicator または Microsoft Internet Explorer ブラウザ セッションでデバイス マネージャを使用した帯域内管理アクセス。
• 最大 16 の Telnet 接続を同時に使用できる帯域内管理アクセス。ネットワーク上で複数の CLI ベース セッションを実行できます。
• ネットワーク上の複数の CLI セッションに対する、最大 5 つの同時暗号化セキュア シェル(SSH)接続の確立によって帯域内管理アクセス。
• SNMP のバージョン 1、バージョン 2c、およびバージョン 3 の get および set 要求による帯域内管理アクセス。
• 帯域外管理アクセス。スイッチのコンソール ポートに端末を直接接続するか、またはシリアル接続とモデム経由でリモート端末に接続します。
• Secure Copy Protocol(SCP)機能により、セキュアかつ認証済みの方法でスイッチ設定またはスイッチ イメージ ファイルをコピーできます(暗号化バージョンのソフトウェアが必要)。
• 設定の交換およびロールバックは、スイッチ上で一意の保存された Cisco IOS コンフィギュレーション ファイルで稼働している設定を交換します。
• Cisco IOS の HTTP クライアントは、IPv4 と IPv6 の両方の HTTP サーバに要求を送信することができます。また、Cisco IOS の HTTP サーバは、IPv4 と IPv6 の両方の HTTP クライアントから、HTTP 要求にサービスを提供することができます。
• 簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)を IPv6 トランスポートを介して設定できるため、IPv6 ホストは SNMP クエリーを送信し、IPv6 を実行中のデバイスから SNMP 通知を受信できます。
• ホストやモバイル IP アドレスの管理など、リンク、サブネット、およびサイト アドレス指定の変更を管理するための IPv6 ステートレス自動設定。
• VLAN の MAC アドレス ラーニングをディセーブルにします。
• スイッチ ポートに IP アドレスを前もって割り当てるための DHCP サーバ ポートをベースにしたアドレス割り当て。
• CPU 使用率しきい値トラップによる CPU 使用率の監視。
• VLAN、サービス クラス(CoS)、DiffServ コード ポイント(DSCP)、およびタグ付けモードを指定して音声と音声シグナリングのプロファイルを作成する LLDP-MED ネットワークポリシー プロファイル Time、Length、Value(TLV; 時間、長さ、時間)。
• DHCPDISCOVER パケットの Option 12 フィールドにホスト名の入力をサポート。これにより、DHCP プロトコルを使用して同一のコンフィギュレーション ファイルを複数送信できます。
• DHCP スヌーピング拡張機能。これにより、Option 82 DHCP フィールドで指定する回線 ID サブオプションに、固定文字列ベースのフォーマットを選択できるようになります。
• PROFINET IO(分散型オートメーション アプリケーション用のモジュラ通信フレームワーク)をサポートします。スイッチから I/O コントローラへの PROFINET 管理接続が可能です。
アベイラビリティおよび冗長性に関する機能
• Unidirectional Link Detection(UDLD; 単一方向リンク検出)およびアグレッシブ UDLD。光ファイバ ケーブルの配線ミスまたはポート障害に起因する光ファイバ インターフェイス上の単一方向リンクを検出し、ディセーブルにします。
• IEEE 802.1D Spanning-Tree Protocol(STP; スパニングツリー プロトコル)による冗長バックボーン接続およびループフリー ネットワーク。STP には次の機能があります。
– 最大 128 のスパニングツリー インスタンスをサポート。
– Per-VLAN Spanning-Tree Plus(PVST+)による VLAN 間でのロード バランシング。
– Rapid PVST+ による、VLAN 間でのロード バランシングおよびスパニングツリー インスタンスの高速コンバージェンスの実現。
• IEEE 802.1s Multiple Spanning-Tree Protocol(MSTP)により、VLAN をスパニングツリー インスタンスに分類、またデータ トラフィックおよびロード バランシング用に複数の転送パスを確保します。また、IEEE 802.1w Rapid Spanning-Tree Protocol(RSTP)に基づいた Rapid Per-VLAN Spanning-Tree plus(Rapid PVST+)により、ルートと指定ポートをただちにフォワーディング ステートに変更することで、スパニングツリーの高速コンバージェンスが実現されます。
• PVST+、Rapid-PVST+、および MSTP モードで使用できるスパニングツリーのオプション機能は次のとおりです。
– PortFast。ポートをブロッキング ステートからフォワーディング ステートへただちに変更させることによって、転送遅延を防ぎます。
– BPDU ガード。Bridge Protocol Data Unit(BPDU; ブリッジ プロトコル データ ユニット)を受信する PortFast 対応ポートをシャットダウンします。
– BPDU フィルタリング。PortFast 対応ポートで BPDU の送受信ができなくなります。
– ルート ガード。ネットワーク コア外のスイッチがスパニングツリー ルートになることを防ぎます。
– ループ ガード。 代替ポートまたはルート ポートが、単一方向リンクの原因となる障害によって指定ポートになることを防ぎます。
• FlexLink レイヤ 2 インターフェイス。基本リンク冗長の STP に代わるものとして、互いにバックアップします。(LAN Base イメージが必要)
• リンクステート トラッキング。接続されたホストとサーバからのアップストリーム トラフィックを伝送するポートの状態をミラーリングします。また、別のシスコ製イーサネット スイッチで動作するリンクへサーバ トラフィックをフェールオーバーすることができます。
VLAN 機能
• 最大 255 個の VLAN をサポート。適切なネットワーク リソース、トラフィック パターン、および帯域幅を対応付けて、VLAN にユーザを割り当てることができます。
• IEEE 802.1Q 規格で認められている 1 ~ 4096 の範囲で VLAN ID をサポート。
• ダイナミック VLAN メンバーシップに対応する VLAN Query Protocol(VQP)。
• すべてのポート上で稼働する IEEE 802.1Q トランキング カプセル化。ネットワークの移動、追加、変更や、ブロードキャストおよびマルチキャスト トラフィックの管理および制御、さらに、ハイセキュリティ ユーザおよびネットワーク リソース別の VLAN グループの確立によるネットワーク セキュリティを実現します。
• ダイナミック トランキング プロトコル(DTP)。2 台のデバイス間のリンク上でトランキングをネゴシエートするだけでなく、使用するトランキング カプセル化のタイプ(IEEE 802.1Q)もネゴシエートします。
• VLAN トランキング プロトコル(VTP)および VTP プルーニング。トラフィックのフラッディングをそのトラフィックを受信するステーションへのリンクだけに制限することによって、ネットワーク トラフィックを削減します。
• 音声 VLAN。Cisco IP Phone から音声トラフィック用のサブネットを作成します。
• VLAN 1 の最小化:VLAN 1 を任意の個々の VLAN トランク リンクでディセーブル化することで、スパニングツリー ループまたはストームのリスクを軽減。この機能をイネーブルに設定すると、トランク上でユーザ トラフィックは送受信されません。スイッチの CPU は、引き続き制御プロトコル フレームの送受信を行います。
• VLAN FlexLink ロード バランシング:スパニングツリー プロトコル(STP)を必要としないレイヤ 2 冗長性を提供。プライマリおよびバックアップ リンクとして設定したインターフェイスのペアを使用して、VLAN ベースによるトラフィックのロード バランシングが可能です。
• 制限付き VLAN(認証失敗 VLAN とも呼ばれる)による 802.1X 認証のサポート。
• VTP バージョン 3 のサポート。具体的には、任意の VTP モードによる拡張範囲 VLAN(VLAN 1006 ~ 4096)設定のサポート、認証の拡張機能(非表示パスワードまたはシークレット パスワード)、VTP に加えて他のデータベースの伝播、VTP プライマリ サーバおよびセカンダリ サーバ、VTP のポートによるオン/オフの切り替えオプションがあります。
セキュリティ機能
• アクティブ トラフィック モニタリングを使用してネットワーク パフォーマンスを測定するための IP サービス レベル契約(IP SLA)のサポート。
• LAN SLA EOT により、スタンバイ ルータのフェールオーバー引き継ぎを行うために、遅延、ジッター、パケット損失などのアクションによってトリガーされる IP SLA 追跡動作からの出力を使用できます(LAN Base イメージが必要)。
• Web 認証。IEEE 802.1x 機能をサポートしないサプリカント(クライアント)に Web ブラウザを使用して認証可能になります。
• ローカル Web 認証バナー。これにより、カスタム バナー、またはイメージ ファイルを Web 認証ログイン画面に表示することができます。
• MAC authentication bypass(MAB; MAC 認証バイパス)エージング タイマー。MAB を使用して認証した後に認証された非アクティブのホストを検出します。
• 管理インターフェイス(デバイス マネージャ、Network Assistant、CLI)へのパスワード保護付きアクセス(読み取り専用および読み書きアクセス)。不正な設定変更を防止します。
• セキュリティ レベル、通知、および対応するアクションを選択できる、マルチレベル セキュリティ。
• セキュリティを確保できるスタティック MAC アドレッシング。
• 保護ポート オプション。同一スイッチ上の指定ポートへのトラフィック転送を制限します。
• ポートにアクセスできるステーションの MAC アドレスを制限または特定するポート セキュリティ オプション。
• 違反発生時に、ポート全体をシャットダウンするのではなく、そのポートの VLAN をシャットダウンする VLAN 対応ポート セキュリティ オプション。
• ポート セキュリティ エージング。ポートのセキュア アドレスにエージング タイムを設定します。
• 指定した入力割合を超えたパケットをドロップして、スイッチへの着信プロトコル トラフィックの割合を制御する、プロトコル ストーム プロテクション。
• BPDU ガード。無効なコンフィギュレーションが発生した場合に、PortFast が設定されているポートをシャットダウンします。
• 標準および拡張 IP ACL。ルーテッド インターフェイス(ルータ ACL)と VLAN の双方向およびレイヤ 2 インターフェイス(ポート ACL)の受信方向に関するセキュリティ ポリシーを定義します。
• MAC 拡張アクセス コントロール リスト。レイヤ 2 インターフェイスの着信方向のセキュリティ ポリシーを定義します。
• 非 IP トラフィックをフィルタリングする、送信元および宛先 MAC ベースの ACL。
• untrusted(信頼性のない)ホストと DHCP サーバの間の untrusted DHCP メッセージをフィルタリングする DHCP スヌーピング。
• DHCP スヌーピング データベース、および IP ソース バインディングに基づいてトラフィックをフィルタリングすることにより、非ルーテッド インターフェイスでのトラフィックを制限する IP ソース ガード。
• 不正な ARP 要求や応答を同じ VLAN 上のその他のポートにリレーしないことにより、スイッチに対する悪意のある攻撃を回避するためのダイナミック ARP インスペクション。
• レイヤ 2 プロトコル トンネリングのバイパス機能。サードパーティ ベンダーとの相互運用性を実現します。
• IEEE 802.1x ポートベース認証。不正なデバイス(クライアント)によるネットワーク アクセスを防止します。次の機能がサポートされています。
– データ装置と IP Phone などの音声装置(シスコ製品またはシスコ以外の製品)の両方が、同じ IEEE 802.1x 対応スイッチ ポートにおいて、単独で認証できるようにする Multidomain Authentication(MDA; マルチドメイン認証)。
– MDA のダイナミック音声 VLAN(仮想 LAN)。ダイナミック音声 VLAN が MDA 対応ポートで可能になります。
– VLAN 割り当て。802.1x 認証ユーザを特定の VLAN に制限します。
– ポート セキュリティ。802.1x ポートへのアクセスを制御します。
– 音声 VLAN。ポートが許可ステートか無許可ステートかにかかわらず、Cisco IP Phone の音声 VLAN へのアクセスを許可します。
– Cisco IP Phone を検出および認識するための IP Phone 拡張検出機能。
– ゲスト VLAN。802.1x に適合しないユーザに限定的なサービスを提供します。
– 制限付き VLAN。802.1x に準拠はしているが、標準の 802.1x で認証するためのクレデンシャルを持っていないユーザに制限付きのサービスを提供します。
– 802.1x アカウンティング。ネットワーク使用をトラッキングします。
– 802.1x と LAN の Wake-on-LAN(WoL)機能。休止状態の PC に、特定のイーサネット フレームを送信して起動させます。
– 802.1x 準備状態チェック。スイッチで IEEE 802.1x を設定する前に、接続されたエンド ホストの準備状態を判断します。
– セキュリティ違反が発生した VLAN だけでトラフィック違反アクションを適用するための音声認識 802.1x セキュリティ。
– MAC 認証バイパス。クライアントの MAC アドレスに基づいてクライアントを許可します。
– 802.1X スイッチ サプリカントを使用する Network Edge Access Topology(NEAT)、CISP を使用するホスト許可、および自動イネーブル。ワイヤリング クローゼットの外にあるスイッチを別のスイッチのサプリカントとして認証します。
– オープン アクセス対応 IEEE 802.1x により、ホストは認証される前にネットワークにアクセスできます。
– IEEE 802.1x 認証機能。ACL のダウンロードおよび URL のリダイレクトが可能で、これによって Cisco Secure ACS サーバから認証対象のスイッチにユーザ単位で ACL をダウンロードできます。
– 柔軟な認証シーケンス機能。新規ホストの認証時にポートが試みる認証方式の順序を設定します。
– 複数ユーザの認証機能により、802.1x がイネーブルになっているホストに対し、2 つ以上のホストを認証できます。
• Network Admission Control(NAC)機能:
– デバイスのネットワーク アクセスを許可する前の、エンドポイント システムやクライアントのウイルス対策の状態または ポスチャ に関する NAC レイヤ 2 802.1x 検証
NAC レイヤ 2 802.1x 検証の設定に関する詳細については、「NAC レイヤ 2 802.1x 検証の設定」 を参照してください。
– デバイスのネットワーク アクセスを許可する前の、エンドポイント システムまたはクライアントのポスチャに関する NAC レイヤ 2 IP 検証
NAC レイヤ 2 IP 検証の詳細については、『 Network Admission Control Software Configuration Guide 』を参照してください。
– IEEE 802.1x アクセス不能認証バイパス
この機能の設定については、「アクセス不能認証バイパスの設定」 を参照してください。
– 認証、許可、アカウンティング(AAA)ダウン ポリシー。ポスチャ検証が発生したときに、AAA サーバが利用できない場合のホストの NAC レイヤ 2 IP 検証
この機能の詳細については、『 Network Admission Control Software Configuration Guide 』を参照してください。
• Terminal Access Controller Access Control System Plus(TACACS+)。TACACS サーバを介してネットワーク セキュリティを管理する独自の機能です。
• RADIUS により、AAA サービスを通じてリモート ユーザの ID の確認、アクセス権の付与、アクションの追跡を実行できます。
• IPv6 上での機能向けに、RADIUS、TACACS+、および SSH を拡張。
• Kerberos セキュリティ システム。信頼できるサードパーティを使用して、ネットワーク リソースに対する要求を認証します(ソフトウェアの暗号化バージョンが必要)。
• HTTP 1.1 サーバ認証、暗号化、メッセージ整合性、HTTP クライアント認証用に Secure Socket Layer(SSL)バージョン 3.0 がサポートされ、安全な HTTP 通信が可能になります(ソフトウェアの暗号化バージョンが必要)。
• 音声認識 IEEE 802.1X および MAB セキュリティ違反。セキュリティ違反が発生すると、ポートのデータ VLAN だけがシャットダウンされます。
• スタティック ホストでの IP ソース ガードのサポート。
• RADIUS 認証の変更(CoA)。特定のセッション認証された後で、その属性を変更します。AAA でユーザ、またはユーザ グループのポリシーに変更がある場合、管理者は AAA サーバから、Cisco Secure ACS などの RADIUS CoA パケットを送信し、新しいポリシーに適用することができます。
• IEEE 802.1x ユーザ ディストリビューション。さまざまな VLAN にわたってユーザをロード バランシングすることにより、(ユーザ グループに対して)複数の VLAN を使った配置で、ネットワークのスケーラビリティを向上させることができます。認証されたユーザは、RADIUS サーバにより割り当てられた、グループ内で最も空いている VLAN に割り当てられます。
• 複数のホスト認証を行うクリティカル VLAN では、ポートがマルチ認証用に設定されており、AAA サーバが到達不能となった場合でも、重要なリソースにアクセスできるように、ポートがクリティカル VLAN に配置されます。
• ローカル Web 認証のために、ユーザ定義の login、success、failure および expire Web ページを作成できるカスタマイズ可能な Web 認証拡張。
• ポート ホスト モードの変更および認証スイッチ ポート上の標準ポート設定の適用を行う Network Edge Access Topology(NEAT)のサポート。
• 認証されていない VLAN からのネットワーク アクセスを回避するためのユーザ認証に、VLAN および MAC のアドレス情報の組み合わせを使用する VLAN ID ベースの MAC 認証。
• MAC Move。モビリティのイネーブル化を制約することなく、ホスト(IP 電話の背後で接続されたホストを含む)が同じスイッチ内のポート間を移動できるようになります。MAC Move では、もう 1 つのポートに同じ MAC アドレスが再登場した場合、スイッチはこれをまったく新しい MAC アドレスと同様に扱います。
• Simple Network Management Protocol バージョン 3(SNMPv3; 簡易ネットワーク管理プロトコル バージョン 3)を使った 3DES および AES のサポート。このリリースでは、168 ビット Triple Data Encryption Standard(3DES)と、SNMPv3 への 128 ビット、192 ビット、および 256 ビットの Advanced Encryption Standard(AES; 高度暗号化規格)暗号化アルゴリズムに対するサポートが追加されます。
QoS および CoS 機能
(注) これらの機能には、LAN Base イメージが必要です。
• auto-QoS(自動 QoS)。トラフィックの分類と出力キューの設定を自動化することで既存の QoS 機能の展開を簡略化します。
• ポートベースの信頼の自動 Quality of Service(QoS)VoIP 拡張と DSCP および出トラフィックのプライオリティ キューイング
• 分類
– IP Type of Service/Differentiated Services Code Point(IP ToS/DSCP)および IEEE 802.1p CoS のポート単位でのプライオリティ設定。ミッション クリティカルなアプリケーションのパフォーマンスを保護します。
– IP ToS/DSCP および IEEE 802.1p CoS(サービス クラス)のフローベースのパケット分類(MAC、IP、および TCP/UDP ヘッダーに含まれる情報に基づく)によるマーキング。ネットワーク エッジで高性能な QoS 機能を提供し、ネットワーク トラフィックのタイプ別に差別化されたサービス レベルを可能にするとともに、ネットワーク上のミッション クリティカルなトラフィックにプライオリティを設定します。
– QoS ドメイン内および別の QoS ドメインとの境界ポートにおける、trusted(信頼性のある)ポート ステート(CoS、DSCP、および IP precedence)。
– 信頼境界機能。Cisco IP Phone の存在を検出し、受信した CoS 値を信頼して、ポート セキュリティを確保します。
• ポリシング
– 特定のトラフィック フローに対してどの程度のポート帯域幅を割り当てるかを管理する、スイッチ ポート上のトラフィック ポリシング ポリシー。
– 階層型のポリシーマップで複数のクラスマップを作成する場合、各クラスマップを自身のポートレベル(第 2 レベル)ポリシーマップと関連付けることができます。第 2 レベルのポリシーマップは、それぞれ異なるポリサーを保有できます。
– トラフィック フローのポリシングをまとめて行う集約ポリシング。特定のアプリケーションまたはトラフィック フローをあらかじめ定義された特定のレートに制限します。
• 不適合
– 帯域幅の使用制限を超過したパケットの不適合マークダウン。
• 入力キューイングおよびスケジューリング
– ユーザ トラフィック用に設定可能な 2 つの入力キュー(一方のキューをプライオリティ キューにできます)。
– 輻輳回避メカニズムとしての Weighted Tail Drop(WTD)。キュー長を管理し、トラフィックの分類ごとに異なる廃棄優先順位を設定します。
– シェイプド ラウンドロビン(SRR)。パケットがキューからリングへ送出されるときのレートを決定するスケジューリング サービス(入力キューでサポートされる唯一のモードはシェアリング)。
• 出力キューおよびスケジューリング
– 1 ポートに 4 つの出力キュー。
– 輻輳回避メカニズムとしての WTD。キュー長を管理し、トラフィックの分類ごとに異なる廃棄優先順位を設定します。
– スケジューリング サービスとしての SRR。キューからパケットを出して出力インターフェイスに入れる速度を指定します(出力キューではシェーピングおよび共有がサポートされます)。シェーピング型出力キューは、ポート帯域幅の割り当てが保証されますが、割り当てられたポート帯域幅の使用に制限されています。共有型出力キューは、設定された帯域幅の割り当てが保証されるだけではなく、他のキューが空になり、その割り当て分の帯域幅が使用されない場合、保証された割り当てより多く使用できます。
モニタ機能
• EOT および IP SLA EOT スタティック ルートのサポート。事前に設定したスタティック ルートまたは DHCP ルートがダウンした場合に特定します。
• MAC アドレス通知トラップおよび RADIUS アカウンティング。スイッチが学習または削除した MAC アドレスを保存することによって、ネットワーク上のユーザをトラッキングします。
• スイッチド ポート アナライザ(スイッチド ポート アナライザ(SPAN)および Remote SPAN(RSPAN)。任意のポートまたは VLAN について、トラフィック モニタリングが可能です。(RSPAN には LAN Base イメージが必要です)
• 侵入検知システム(IDS)における SPAN および RSPAN のサポート。ネットワーク セキュリティ違反をモニタ、撃退、およびレポートします。(RSPAN には LAN Base イメージが必要です)
• 組み込み RMON エージェントの 4 つのグループ(履歴、統計、アラーム、およびイベント)を使用して、ネットワークをモニタし、トラフィック解析を行うことができます。
• Syslog 機能。認証または許可エラー、リソースの問題、およびタイムアウト イベントに関するシステム メッセージを記録します。
• レイヤ 2 traceroute。パケットが送信元デバイスから宛先デバイスへ送られる物理パスを識別します。
• Time Domain Reflector(TDR)。10/100 および 10/100/1000 の銅線イーサネット ポートでケーブル接続の問題を診断し、解決します。
• SFP モジュール診断管理インターフェイス。SFP モジュールの物理または動作ステータスをモニタします。
• 温度、電源状態、イーサネット ポートのステータスに関するアラームの処理機能が備わっています。
• 外部のリレー システムに使用できるアラーム リレー接点が備わっています。
• Digital Optical Monitoring(DOM; デジタル オプティカル モニタリング)。X2 SFP モジュールのステータスを確認します。