この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
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Flexible NetFlow フロー エクスポータを作成するか既存の Flexible NetFlow フロー エクスポータを変更して、Flexible NetFlow フロー エクスポータ コンフィギュレーション モードに入るには、グローバル コンフィギュレーション モードで flow exporter コマンドを 使用します。Flexible NetFlow フロー エクスポータを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
no flow exporter exporter-name
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フロー エクスポータはフロー モニタ キャッシュ内のデータを解析および格納するために、リモート システム(NetFlow コレクタが稼働しているサーバなど)にエクスポートします。フロー エクスポータは、コンフィギュレーション内に独立したエンティティとして作成されます。フロー エクスポータをフロー モニタに割り当てることで、フロー モニタにデータ エクスポート機能を追加できます。複数のフロー エクスポータを作成して、1 つまたは複数のフロー モニタに割り当てることで、複数のエクスポート先を作成できます。1 つのフロー エクスポータを複数のフロー モニタに適用できます。
フロー エクスポート コンフィギュレーション モードに入ると、プロンプトが次のように変わります。
フロー エクスポート コンフィギュレーション モード内では、フロー エクスポータを設定する次のキーワードと引数を使用できます。
• description description -- このフロー エクスポータの説明を 63 文字以内で指定します。
• destination { ip-addr | ipv6-addr } [ use-vrf label-name ] -- コレクタの宛先アドレスを指定します。オプションの引数 use-vrf label-name に、VRF を指定できます。宛先アドレスを入力するときは次の形式を使用します。
• dscp value -- Differentiated Services Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)値を指定します。範囲は 0 ~ 63 です。
• exit -- 現在のコンフィギュレーション モードを終了します。
• no -- コマンドを無効にするか、またはデフォルト設定にします。
• source interface -- この宛先の送信元インターフェイスを指定します。 interface の有効な値は次のとおりです。
– ethernet mod / port -- Ethernet IEEE 802.3z インターフェイス モジュールとポート番号を指定します。モジュール番号およびポート番号の範囲は使用しているシャーシによって異なります。
– loopback virtual-num -- 仮想インターフェイス番号を指定します。範囲は 0 ~ 1023 です。
– mgmt num -- 管理インターフェイス番号を指定します。範囲は 0 ~ 0 です。
• transport udp dest-port -- トランスポート UDP 宛先ポートを指定します。範囲は 0 ~ 65535 です。
• version { 5 | 9 } -- エクスポート バージョン 5 または 9 を指定し、指定したエクスポート バージョンのコンフィギュレーション モードに入ります。詳細は、 version コマンドを参照してください。
次に、FLOW-EXPORTER-1 という名前のフロー エクスポータを作成し、Flexible NetFlow フロー エクスポータ コンフィギュレーション モードに入って、フロー エクスポータを設定する例を示します。
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Flexible NetFlow フロー モニタを作成するか既存の Flexible NetFlow フロー モニタを変更して、Flexible NetFlow フロー モニタ コンフィギュレーション モードに入るには、グローバル コンフィギュレーション モードで flow monitor コマンドを使用します。Flexible NetFlow フロー モニタを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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フロー モニタは、ネットワーク トラフィック モニタリングを実行するためにインターフェイスに適用される Flexible NetFlow コンポーネントです。フロー モニタは、フロー モニタの作成後にフロー モニタに追加するレコード、およびフロー モニタを最初のインターフェイスに適用すると自動的に作成されるキャッシュで構成されます。フロー データは、モニタリング プロセス中にネットワーク トラフィックから収集されます。フロー データの収集は、フロー モニタ用に設定され、フロー モニタ キャッシュ内に格納された、レコードのキー フィールドおよび非キー フィールドに基づいて実行されます。
フロー モニタ コンフィギュレーション モードに入ると、プロンプトが次のように変わります。
フロー モニタ コンフィギュレーション モード内では、フロー モニタを設定する次のキーワードと引数を使用できます。
• description description -- このフロー モニタの説明を 63 文字以内で指定します。
• exit -- 現在のコンフィギュレーション モードを終了します。
• exporter name -- レコードをエクスポートするエクスポータの名前を指定します。
• no -- コマンドを無効にするか、またはデフォルト設定にします。
• record { record-name | netflow ipv4 collection-type | netflow-original } -- 使用するフロー レコードを次のように指定します。
– netflow ipv4 collection-type -- 従来の IPv4 NetFlow 収集スキームを次のように指定します。
original-input -- 従来の IPv4 入力 NetFlow を指定します。
original-output -- 従来の IPv4 出力 NetFlow を指定します。
protocol-port -- プロトコルおよびポート集約方式を指定します。
– netflow-original -- 起点自律システムにおける従来の IPv4 入力 NetFlow を指定します。
netflow-original キーワードと original-input キーワードは同じであり、次の各コマンドと等価です。
• match ipv4 destination address
• match transport destination-port
• collect timestamp sys-uptime first
• collect timestamp sys-uptime last
• collect routing next-hop address ipv4
• collect routing destination as
original-output キーワードは、次の点を除き original-input キーワードと同じです。
• match interface output (match interface input ではない)
次に、FLOW-MONITOR-1 という名前のフロー モニタを作成および設定する例を示します。
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Flexible NetFlow フロー レコードを作成するか既存の Flexible NetFlow フロー レコードを変更して、Flexible NetFlow レコード コンフィギュレーション モードに入るには、グローバル コンフィギュレーション モードで flow record コマンドを使用します。Flexible NetFlow フロー レコードを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
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Flexible NetFlow は、従来の NetFlow と同様、キー フィールドおよび非キー フィールドを使用して、フローを作成し、キャッシュ内に取り込みます。Flexible NetFlow では、キー フィールドと非キー フィールドの組み合わせをレコードと呼びます。従来の NetFlow と Flexible NetFlow はどちらも、IP データグラム内のキー フィールド(IP 送信元または宛先アドレス、送信元または宛先トランスポート プロトコル ポート)の値を、ネットワーク トラフィックのモニタリング中にキャッシュ内に新しいフローを作成する時期を決定するための条件として使用します。フローは、特定の送信元と特定の宛先間のパケット ストリームとして定義されます。NetFlow は、パケットを分析して、いずれかのキー フィールドの値が一意であることを検出すると常に新しいフローを作成します。
フロー レコード コンフィギュレーション モードに入ると、プロンプトが次のように変わります。
フロー レコード コンフィギュレーション モード内では、フロー レコードを設定する次のキーワードと引数を使用できます。
• collect -- 非キー フィールドを指定します。詳細は、 collect コマンドを参照してください。
• description description -- このフロー レコードの説明を 63 文字以内で指定します。
• exit -- 現在のコンフィギュレーション モードを終了します。
• match -- キー フィールドを指定します。詳細は、 match コマンドを参照してください。
• no -- コマンドを無効にするか、またはデフォルト設定にします。
次に、FLOW-RECORD-1 という名前のフロー レコードを作成し、Flexible NetFlow フロー レコード コンフィギュレーション モードに入る例を示します。
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Flexible NetFlow フロー タイムアウトを作成するか既存の Flexible NetFlow フロー タイムアウトを変更するには、グローバル コンフィギュレーション モードで flow timeout コマンドを使用します。Flexible NetFlow フロー タイムアウトを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
flow timeout { active seconds | aggressive threshold percentage | fast seconds | inactive seconds | session}
no flow timeout { active seconds | aggressive threshold percentage | fast seconds | inactive seconds | session}
アクティブ タイムアウト(またはロング タイムアウト)を秒で指定します。範囲は 60 ~ 4092 です。デフォルトは 1800 です。 |
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非アクティブまたはノーマル タイムアウトを秒で指定します。範囲は 15 ~ 4092 秒です。デフォルトは 15 秒です。 |
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• アグレッシブ エージング タイムアウト -- ディセーブル
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アクティブ タイムアウトとは、アクティブ セッションに関するフロー情報を送信するまでの規定待ち時間のことです。アクティブ タイムアウト時間が経過すると、フローはキャッシュから削除されません。ただし、パケット カウント、バイト カウント、およびタイムスタンプはリセットされます。
アグレッシブ タイムアウトは、ハードウェア キャッシュにのみ作用し、フローの受信速度が予想より速くなったときに使用されます。受信速度がしきい値を超えたフローは、キャッシュからエージング アウトされます。
ファスト タイムアウトには、非アクティブ フローをエージング アウトする時期を指定します。
非アクティブ タイムアウトは、TCP セッションで、送信元からデータを受信しなくなった(FIN)ときに使用されます。非アクティブ タイムアウトが発生したあとは、acknowledgment フィールドが有効(ACK)になるか、受信中のパケットがリセット(RST)されます。これによりセッションが終了した状態となるため、フローをエージング アウトできます。
次に、アクティブ タイムアウトまたはロング タイムアウトの値(秒)を指定する例を示します。
次に、NetFlow テーブルの最大使用率(パーセンテージ)を指定する例を示します。
次に、ファスト エージング タイムアウトの値(秒)を指定する例を示します。
次に、非アクティブまたはノーマル タイムアウトの値(秒)を指定する例を示します。
次に、TCP セッション エージングをイネーブルにする例を示します。
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