スタティック ルートの設定
SIP プロキシ サーバ トラフィック用のスタティック ルートを設定します。ダイナミック ルートは、ルーティング プロトコルとルーティング更新メッセージに従って自動的に計算されるネットワーク経由のパスを表します。スタティック ルートは、明示的に設定するネットワーク経由の固定パスを表します。
スタティック ルートは、ダイナミック ルートよりも優先されます。
手順
ステップ 1 次のいずれかの操作を実行します。
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スタティック ルートを追加する |
a. [プレゼンス(Presence)] > [ルーティング(Routing)] > [スタティック ルート(Static Routes)] の順に選択します。 b. [新規追加(Add New)] をクリックします。 |
サーバを更新する |
a. 「スタティック ルートの検索」の説明に従ってレコードを検索します。 b. 必要に応じてレコードを編集します。 |
ステップ 2 表 17-1 の説明に従ってスタティック ルートの設定値を入力します。
表 17-1 スタティック ルートの設定値
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宛先パターン(Destination Pattern) |
着信番号のパターンを 255 文字以内で指定します。 (注) SIP プロキシでは、100 本のスタティック ルートにだけ同じルート パターンを割り当てることができます。この制限を超えると、Cisco Unified Presence のログにエラーが記録されます。 ドット(.)は任意の 1 文字を表すワイルドカードとして使用し、アスタリスク(*)は任意の複数の文字を表すワイルドカードとして使用できます。 ダッシュやハイフン(-)もパターン内の任意の場所で使用できます。 ワイルドカードの使用方法 電話機の場合 • ドットはパターンの任意の場所に使用できます。 • アスタリスクは末尾だけに使用できます。 IP アドレスおよびホスト名の場合 • アスタリスクはホスト名の一部として使用できます。 • ドットはホスト名のリテラル値の役割を果たします。 エスケープ文字とアスタリスクの連続(\*)はリテラル * と一致し、任意の場所で使用できます。 |
説明(Description) |
特定のスタティック ルートの説明を 255 文字以内で指定します。 |
ネクスト ホップ(Next Hop) |
着信先(ネクスト ホップ)のドメイン名または IP アドレスを指定し、完全修飾ドメイン名(FQDN)またはドット付き IP アドレスのいずれかにすることができます。 (注) Cisco Unified Presence では、DNS SRV ベースのコール ルーティングがサポートされています。DNS SRV をスタティック ルート用のネクスト ホップとして指定する場合は、このパラメータを該当する DNS SRV の名前に設定します。 |
ネクスト ホップ ポート(Next Hop Port) |
着信先(ネクスト ホップ)のポート番号を指定します。 デフォルト:5060 (注) Cisco Unified Presence では、DNS SRV ベースのコール ルーティングがサポートされています。DNS SRV をスタティック ルート用のネクスト ホップとして指定する場合は、このパラメータを 0 に設定します。 |
ルート タイプ(Route Type) |
ルート タイプを指定します([ユーザ(User)] または [ドメイン(Domain)])。 デフォルト設定:ユーザ(User) |
プロトコル タイプ(Protocol Type) |
このルートのプロトコル タイプ(TCP、UDP、または TLS)を指定します。 デフォルト設定:TCP |
プライオリティ(Priority) |
このルートのプライオリティ レベルを指定します。値が小さいほど、プライオリティが高くなります。 値の範囲:1 ~ 65535 デフォルト設定:1 |
重み付け(Weight) |
ルートの重み付けを指定します。このパラメータは、複数のルートのプライオリティが同じ場合に限り使用します。値が大きいほど、ルートのプライオリティが高くなります。 値の範囲:1 ~ 65535 例:次のプライオリティと重み付けが関連付けられた 3 本のルートがあるとします。 • 1、20 • 1、10 • 2、50 この例では、スタティック ルートが正確な順序で示されています。プライオリティ パラメータに基づくと、プライオリティ値が最も小さい(この例では 1)ルートが最優先ルートになります。2 本のルートに同じプライオリティが割り当てられているため、重み付けパラメータに基づいて重み付け値が最も大きいルートが最優先ルートになります(この例では 1、20)。 |
固有性の低いルートを許可(Allow Less-Specific Route) |
固有性の低いルートを許可することを示します。 デフォルト設定:オン |
イン サービス(In Service) |
ルートをアウト オブ サービスにするかどうかを指定します。 (注) このパラメータを使用すると、管理者は効率的にルートをアウト オブ サービスにすることができます(完全に削除してから再度追加する必要がありません)。 |
[ルートのブロック(Block Route)] チェックボックス |
オンにすると、該当するルートがブロックされます。 デフォルト値:オフ |
ステップ 3 データを保存するには、次のいずれかの操作を実行します。
a. ウィンドウの左上隅にあるツールバーに表示されている [保存(Save)] アイコンをクリックします。
b. ウィンドウの下部にある [保存(Save)] をクリックします。
スタティック ルートの検索
ネットワークに複数のスタティック ルートが存在する場合があるため、Cisco Unified Presence では、具体的な検索条件に基づいて特定のスタティック ルートを検索できます。
手順
ステップ 1 [プレゼンス(Presence)] > [ルーティング(Routing)] > [スタティック ルート(Static Routes)] の順に選択します。
ステップ 2 データベースのすべてのレコードを検索するには、ダイアログボックスが空であることを確認して、ステップ 4 に進みます。
ステップ 3 レコードをフィルタリングまたは検索するには、次のいずれかの操作を実行します。
• 最初のリスト ボックスから検索パラメータを選択します。
• 2 番目のリスト ボックスから検索パターンを選択します。
• 必要に応じて適切な検索テキストを指定します。
ステップ 4 [検索(Find)] をクリックします。
ステップ 5 表示されるレコードのリストから、次の 1 つまたは複数の操作を実行します。
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レコードを表示する |
該当するレコードのリンクをクリックします。 |
レコード リストのソート順序を逆にする |
リストのヘッダーにある上向き矢印または下向き矢印をクリックします。 |
関連項目
「Web ブラウザ セッション」
スタティック ルートの削除
手順
ステップ 1 スタティック ルートを検索します。
ステップ 2 一致するレコードのリストから、削除するスタティック ルートを選択します。
ステップ 3 スタティック ルートを削除するには、次のいずれかの操作を実行します。
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選択したレコードを削除する |
a. 該当するレコードをオンにします。 b. 次のいずれかの操作を実行します。 • ウィンドウの下部にある [選択項目の削除(Delete Selected)] をクリックします。 • ウィンドウの左上隅にあるツールバーに表示されている [選択項目の削除(Delete Selected)] アイコンをクリックします。 |
すべてのレコードを削除する |
a. [すべてを選択(Select All)] をオンにします。 b. [選択項目の削除(Delete Selected)] をクリックします。 |
トラブルシューティングのヒント
スタティック ルートが使用中でない場合は、Cisco Unified Presence により削除されます。使用中の場合は、メッセージが表示されます。
関連項目
「スタティック ルートの検索」