Cisco Unified Presence のライセンスについて
• 「ライセンス ファイルの要件」
• 「ライセンス ファイルの内容」
ライセンス ファイルの要件
Cisco Unified Presence では、次の 2 種類のライセンス ファイルを取得し、アップロードする必要があります。
• サーバ ライセンス:サーバ ライセンスは、Cisco Unified Presence のノードに適用され、プレゼンス エンジンとプロキシ のサービスをアクティブにします。サーバ ライセンスは Cisco Unified Presence サーバにロードされます。
• エンドユーザ ライセンス:エンドユーザ ライセンスは、Cisco Unified Presence ユーザと Cisco Unified Personal Communicator ユーザに適用されます。エンドユーザ ライセンスは Cisco Unified Communications Manager パブリッシャ サーバにロードされます。
関連項目
• 「新規インストール用のサーバ ライセンスの取得」
• 「必要なエンドユーザ ライセンス数の計算方法」
ライセンス ファイルの内容
ライセンス ファイルには、Cisco Unified Presence アプリケーションのライセンスを有効にするために必要な情報が含まれています。
ライセンス ファイルには、次の情報が含まれています。
• ライセンスが供与される Cisco Unified Presence のノード数。お客様にライセンスを付与するクラスタ内の Cisco Unified Presence サーバの数を示します。
• サポートされる Cisco Unified Presence のバージョン。
• ライセンスが付与される電話機の台数。電話機の種類ごとに個別のライセンスを生成するのではなく、ユニット ライセンスの概念が使用されます。個々の電話機の種類は、一定のライセンス ユニット数に対応します。
• ライセンス ファイルのインストール先となるサーバの MAC アドレス。
関連項目
• 「ライセンス済みユーザの検索」
• 第 2 章「Cisco Unified Presence の管理ページでのシステム トポロジの設定」
ライセンス ファイルのサンプル
次の例は、恒久 IP Phone ライセンスと、恒久 Cisco Unified Presence ノード ライセンスのライセンス ファイルを示したものです。
例 5-1 恒久 IP Phone のライセンス
INCREMENT PHONE_UNIT cisco 5.0 permanent uncounted \
VENDOR_STRING=<Count>1000</Count><OrigMacId>000BCD4EE59D</OrigMacId><LicFileVersion>1.0</LicFileVersion> \
HOSTID=000bcd4ee59d OVERDRAFT=50 \
NOTICE="<LicFileID>20050826140539162</LicFileID><LicLineID>2</LicLineID> \
<PAK></PAK>" SIGN="112D 17E4 A755 5EDC F616 0F2B B820 AA9C \
0313 A36F B317 F359 1E08 5E15 E524 1915 66EA BC9F A82B CBC8 \
4CAF 2930 017F D594 3E44 EBA3 04CD 01BF 38BA BF1B"
このライセンス ファイルには、次の情報が含まれています。
• キーワード permanent が示すとおり、このライセンスには有効期限がありません。
• このライセンス ファイルは、1000 PHONE_UNIT のライセンスを付与します。
• OVERDRAFT=50 は、1000 の 5% のライセンス超過が許可されていることを示します。ライセンス超過の値は、シスコが決定します。
• シスコ固有のフィールド LicFileID により、このライセンス ファイルが識別されます。
• 1 つのライセンス ファイルの同じ機能(電話機のユニット ライセンスまたはノード ライセンス)に対して複数の INCREMENT 行を追加することにより、ライセンス数を増やすことができます。INCREMENT 行は重複できません。署名も個別に行ってください。
例 5-2 恒久 ENT_PROXY NODE ライセンス
INCREMENT ENT_PROXY_NODE cisco 1.0 permanent uncounted \
VENDOR_STRING=<Count>2</Count><OrigMacId>001438bdeddd</OrigMacId><LicFileVersion>1.0</LicFileVersion> \
NOTICE="<LicFileID>epas-yicding.lic</LicFileID><LicLineID>0</LicLineID> \
<PAK>dummyPak</PAK>" SIGN="0B2A 49C3 54C9 5ECA CCDC 9005 E18D \
8811 DB83 2CFC 69F1 9942 5D03 0F7F 3F05 0A57 D67B 5527 F8A7 \
24C2 2705 CC91 54F8 5D04 FD43 2B77 6201 A28D EB55 C756"
INCREMENT ENT_PE_NODE cisco 1.0 permanent uncounted \
VENDOR_STRING=<Count>2</Count><OrigMacId>001438bdeddd</OrigMacId><LicFileVersion>1.0</LicFileVersion> \
NOTICE="<LicFileID>epas-yicding.lic</LicFileID><LicLineID>1</LicLineID> \
<PAK>dummyPak</PAK>" SIGN="099A 81AD EA5E 1F29 75A5 85C5 6C99 \
B021 9B24 968C DD71 A723 D887 48BA B90B 1788 F652 DCC3 0788 \
38D8 0FAA 349E F1BB F14B 083A 08BB B21F 3CD4 4023 302E"
このライセンス ファイルには、次の情報が含まれています。
• キーワード permanent が示すとおり、このライセンスには有効期限がありません。
• シスコ固有のフィールド LicFileID により、このライセンス ファイルが識別されます。
• 1 つのライセンス ファイルの同じ機能に対して複数の INCREMENT 行を追加することにより、ライセンス数を増やすことができます。INCREMENT 行は重複できません。署名も個別に行ってください。
新規インストール用のサーバ ライセンスの取得
Cisco Unified Presence の新規インストール用のライセンス ファイルを取得できます。CCO により、要求した数だけユニット ライセンスが含まれているライセンス ファイルが生成され、指定したメール アドレスに電子メールで送信されます。
始める前に
シスコ デバイスの注文時に、シスコから Product Authorization Key(PAK)が提供されます。受け取った PAK を忘れないようにしてください。
手順
ステップ 1 CCO で提供される License Registration Web ツールを使用して、Cisco Unified Presence で受け取った PAK を登録します。
ステップ 2 次の詳細を入力します。
• ライセンスが必要な Cisco Unified Presence サーバの MAC アドレス
• 有効なメール アドレス
• ライセンスが必要なノードと電話機の台数
ステップ 3 ステップ 2 で入力した MAC アドレスに一致したサーバにライセンス ファイルをアップロードします。
トラブルシューティングのヒント
• 電話機を新しく購入した場合にライセンスを更新するには、CCO で提供される License Registration Web ツールに移動し、 2 ~ 3 の手順に従います。
• ライセンス ファイルをデータベースにアップロードするのは、ライセンス ファイルで指定されたバージョンがクラスタ内で実行されている Cisco Unified Presence のバージョン以上である場合に限ります。バージョン チェックに失敗した場合はアラームが生成されます。正しいバージョンのライセンス ファイルを新たに取得する必要があります。システムでは、主要なリリースだけに基づいてバージョン チェックを行います。
• Cisco Unified Presence サーバにアップロードするライセンスは、プレゼンス エンジンおよびプロキシ サービスのサービスを有効にするライセンスです。また、関連付けられている Cisco Unified Communications Manager サーバにエンドユーザ ライセンスをアップロードして、Cisco Unified Presence ユーザと Cisco Unified Personal Communicator ユーザが使用できるようにする必要もあります。
• ライセンス ファイルで指定されたライセンスを使用できるのは、ライセンス ファイルがアップロードされたクラスタ内に限ります。
関連項目
「Cisco Unified Communications Manager へのエンドユーザ ライセンスのアップロード」
必要なエンドユーザ ライセンス数の計算方法
• 「エンドユーザ ライセンス数の計算」
• 「ライセンス ユニット レポートの生成」
エンドユーザ ライセンス数の計算
Cisco Unified Presence サーバのライセンスの取得およびアップロードに加えて、すべての Cisco Unified Presence ユーザおよび Cisco Unified Personal Communicator ユーザのライセンスも取得する必要があります。
ライセンスの目的上、Cisco Unified Presence ユーザはそれぞれ 1 つの電話デバイス ユニットを使用し、Cisco Unified Personal Communicator ユーザ(Cisco Unified Presence ライセンスも必要)は、1 人あたり 2 つの電話デバイス ユニットを使用します。
Cisco Unified CM の管理 のライセンス ユニット計算では、使用されたデバイス ライセンス ユニット数のレポートを表示できます([システム(System)] > [ライセンス(Licensing)] > [ライセンス ユニット計算(License Unit Calculator)] の順に選択)。
Cisco Unified Presence ユーザおよび Cisco Unified Personal Communicator ユーザに必要なライセンス ユニットの合計数を計算したら、次に Cisco Unified Communications Manager のデバイス ライセンス ユニットの合計数にこれらのライセンス数を追加する必要があります。
関連項目
『 Cisco Unified Communications Manager Administration Guide 』
ライセンス ユニット レポートの生成
ライセンス ユニット レポート ツールを使用すると、ライセンスの許容総数と使用中のライセンス数を表示できます。このツールにより、使用可能なライセンスの合計数のリストを含むレポートが生成されます。
手順
ステップ 1 Cisco Unified Presence の管理ページで [システム(System)] > [ライセンス(Licensing)] > [ライセンス ユニット レポート(License Unit Report)] の順に選択します。
ステップ 2 [ライセンス ユニット レポート(License Unit Report)] ウィンドウには、使用可能なノード ライセンスの数が次の基準で表示されます。
• [使用可能なユニット数(Units Available)]:現在使用可能なユニットの合計数
• [使用済みユニット数(Units Used)]:現在使用されているユニットの合計数
• [残りユニット数(Units Remaining)]:現在残っているユニットの合計数
• [無期限(Permanent)]:このライセンスが一時ライセンスかどうか
• [有効日数(Days to Expiry)]:一時ライセンスの有効期限が切れるまでの日数
ライセンスの割り当て方法とライセンス済みユーザの検索方法
• 「ライセンスの割り当て」
• 「ライセンス済みユーザの検索」
• 「重複したライセンス済みユーザの表示」
ライセンスの割り当て
Cisco Unified CM の管理では、Cisco Unified Presence ユーザおよび Cisco Unified Personal Communicator ユーザに対し、[機能割り当て(Capabilities Assignment)] ウィンドウを使用して一人ずつまたは複数のユーザごとにライセンスを割り当てることができます。Cisco Unified CM の管理で、[システム(System)] > [ライセンス(Licensing)] > [機能割り当て(Capabilities Assignment)] の順に選択します。
一括管理ツールを使用してライセンスを割り当てることもできます。Cisco Unified CM の管理で、[一括管理(Bulk Administration)] > [CUP] > [CUP/CUPC ユーザの更新(Update CUP/CUPC Users)] の順に選択します。
関連項目
• 『 Cisco Unified Communications Manager Administration Guide 』
• 『 Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Guide 』
ライセンス済みユーザの検索
手順
ステップ 1 Cisco Unified Presence の [システム ステータス(System Status)] ウィンドウにあるリスト ボックスから次のいずれかの条件を選択します。
• が次の文字列で始まる(begins with)
• が次の文字列を含む(contains)
• が次の文字列と等しい(is exactly)
• が次の文字列で終わる(ends with)
• が空である(is empty)
• が空ではない(is not empty)
ステップ 2 ライセンス済みユーザを検索するには、次のいずれかの操作を実行します。
|
|
特定のライセンス済みユーザ(1 人または複数) |
a. 必要に応じて適切な検索テキストを指定します。 b. [検索(Find)] をクリックします。 |
データベースに登録されているすべてのライセンス済みユーザ |
検索テキストを入力せずに [検索(Find)] をクリックします。 |
ステップ 3 検索したライセンス済みユーザを一覧表示するには、次の操作を実行します。
表 5-1 に記載されている検索結果パラメータを確認してください。
表 5-1 システムステータスの検索結果パラメータ
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ユーザ ID(User ID) |
ユーザ ID が表示されます。 (注) Cisco Unified Communications Manager ではユーザを作成できますが、Cisco Unified Presence では作成できません。 |
プライマリ内線(Primary Extension) |
このユーザに関連付けられているプライマリ内線が表示されます。 |
デバイス(Devices) |
このユーザにリンクとして関連付けられているデバイスの合計数が表示されます。デバイスのリストを含むポップアップ ウィンドウを表示するには、リンクをクリックします。 |
連絡先(Contacts) |
このユーザにリンクとして関連付けられている連絡先の合計数が表示されます。連絡先のリストを含むポップアップ ウィンドウを表示するには、リンクをクリックします。ユーザは、Cisco Unified Presence エンドユーザの連絡先ウィンドウで連絡先を追加できます。 |
ウォッチャ(Watchers) |
このユーザにリンクとして関連付けられているウォッチャの合計数が表示されます。ウォッチャのリストを含むポップアップ ウィンドウを表示するには、リンクをクリックします。 (注) ウォッチャは、連絡先リストに特定のユーザを含むユーザを表し、事実上、このユーザを監視します。 |
ライセンス済み UPC(Licensed UPC) |
このユーザが Cisco Unified Personal Communicator の使用ライセンスを持っている場合、黒いチェック マークが表示されます。 |
固定電話制御を使う(Desk Phone Control Enabled) |
このユーザに固定電話制御機能の使用が許可されている場合は、黒いチェック マークが表示されます。 |
a. [デバイス(Devices)] をクリックして、ユーザに関連付けられているデバイスを表示します。
重複したライセンス済みユーザの表示
複数の Cisco Unified Presence クラスタのライセンスを所有しているユーザを判別できます。Cisco Unified Presence により、重複しているユーザの数が表示され、ユーザ ID 別にステータス情報がレポートされます。
次のいずれかの操作を実行します。
• [ユーザ管理(User Management)] > [エンド ユーザ(End User)] の順に選択します。
• [診断(Diagnostics)] > [システム ダッシュボード(System Dashboard)] の順に選択します。
ライセンス ファイルのアップロード方法
• 「Cisco Unified Presence へのライセンス ファイルのアップロード」
• 「Cisco Unified Communications Manager へのエンドユーザ ライセンスのアップロード」
Cisco Unified Presence へのライセンス ファイルのアップロード
ライセンス ファイルのロード先となる Cisco Unified Presence ノードがライセンス マネージャの役割を果たします。
(注) ライセンス ファイルは、Cisco Unified Presence クラスタの最初のノードにだけアップロードします。
手順
ステップ 1 [システム(System)] > [ライセンス(Licensing)] > [ライセンス ファイルのアップロード(License File Upload)] の順に選択します。
ステップ 2 次のいずれかの操作を実行します。
a. 既存のファイルの内容を表示するには、[ファイルの表示(View File)] をクリックします。
b. アップロードする新規のライセンス ファイルを選択するには、[ライセンス ファイルのアップロード(Upload License File)] をクリックします。
ステップ 3 サーバにアップロードするライセンス ファイルを参照して選択します。
ステップ 4 [アップロード(Upload)] をクリックします。
ステップ 5 アップロード処理が終了したら、[閉じる(Close)] をクリックします。
関連項目
「新規インストール用のサーバ ライセンスの取得」
Cisco Unified Communications Manager へのエンドユーザ ライセンスのアップロード
Cisco Unified Presence ユーザおよび Cisco Unified Personal Communicator ユーザに必要なライセンスを取得したら、次に、関連付けられている Cisco Unified Communications Manager サーバにこれらのライセンスをアップロードする必要があります。
Cisco Unified CM の管理で、[システム(System)] > [ライセンス(Licensing)] > [ライセンス ファイルのアップロード(License File Upload)] の順に選択します。
関連項目
『 Cisco Unified Communications Manager Administration Guide 』