クラスタ間ピアの設定
1 つまたは複数の外部 Cisco Unified Presence クラスタ(ピア)を関連付けることができます。これにより、他の Cisco Unified Presence クラスタ上のユーザ名と電話番号への要求のルーティングが可能になります。複数の Cisco Unified Presence クラスタ間でインスタント メッセージとプレゼンス ステータスを送受信できます。
このウィンドウには、20 秒おきに最新のクラスタ間ステータス情報が反映されます。
手順
ステップ 1 次のいずれかの操作を実行します。
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クラスタ間ピアを追加する |
a. [プレゼンス(Presence)] > [クラスタ間設定(Inter-clustering)] の順に選択します。 b. [新規追加(Add New)] をクリックします。 |
クラスタ間ピアを更新する |
a. 「クラスタ間ピアの検索」の説明に従ってレコードを検索します。 b. 必要に応じてレコードを編集します。 |
ステップ 2 表 13-1 の説明に従ってクラスタ間ピアの設定値を入力します。
表 13-1 クラスタ間ピアの設定値
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ピア アドレス(Peer Address) |
ピアの IP アドレスまたはホスト名を入力します。 |
AXL ユーザ名(AXL Username) |
[AXLユーザ名(AXL Username)](つまり、関連付けられたピアの AXL ログイン名)を入力します。 |
AXL パスワード(AXL Password) |
関連付けられたピアの AXL パスワードを入力します。 |
AXL パスワードの確認(Confirm AXL Password) |
関連付けられたピアの AXL パスワードを再入力します。 |
プロトコル(Protocol) |
Cisco Unified Presence のクラスタ間 SIP トラフィックをルーティングする場合に Intercluster Sync Agent で優先的に使用される [プロトコルタイプ(Protocol Type)] を選択します。
(注) 指定されたプロトコルがリモート Cisco Unified Presence クラスタで設定されていると、「プロトコル」が使用されます。リモート クラスタに「プロトコル」タイプの Cisco Unified Presence SIP プロキシ リスナーが含まれていない場合は、UDP、TCP、TLS の順にプロトコルが選択されます。
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外線電話番号マスク(External Phone Number Mask) |
リモート Cisco Unified Communications Manager/Cisco Unified Presence クラスタから同期化された各 DN に関連付けるデフォルト E164 外部電話番号マスクを入力します。
(注) デフォルト E164 マスクは、リモート クラスタからライン アピアランスに割り当てられた E164 マスクで上書きされます。Cisco IP Phone Messenger(IPPM)では、ダイヤルバック機能用にリモート クラスタからの DN と E164 マスクが使用されます。
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強制同期(Force Sync) |
[強制同期(Force Sync)] をクリックして、Cisco Unified Presence がこのピアとデータの同期を取るように強制します。 (注) このボタンは、クラスタ間ピアが正常に作成された場合に表示されます。 |
ステップ 3 クラスタ間ピアのステータスを確認し、必要に応じて ステップ 2 を繰り返します。
ステップ 4 データを保存するには、次のいずれかの操作を実行します。
a. ウィンドウの左上隅にあるツールバーに表示されている [保存(Save)] アイコンをクリックします。
b. ウィンドウの下部にある [保存(Save)] をクリックします。
関連項目
「クラスタ間ピアのステータス」
クラスタ間ピアのステータス
表 13-2 の設定は、クラスタ間ピア設定の成否を示します。
表 13-2 クラスタ間ピアのステータス
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ピアの接続性(Peer Connectivity) |
成功した場合、そのピアは AXL 接続を介して到達可能です。失敗した場合、システムは AXL 経由でピアに接続できません。 |
ピアの互換性(Peer Compatibility) |
成功した場合は、そのピアに有効なユーザ ロケーション テーブルがあり、そのピアがクラスタ間設定に対応しています。失敗した場合は、そのピアにユーザ ロケーション テーブルがないため、そのピアとの互換性がありません。 |
ピア プロキシ ドメイン(Peer Proxy Domain) |
成功した場合は、そのピアのプロキシ ドメインがローカル Cisco Unified Presence のプロキシ ドメインと一致しています。失敗した場合は、2 つのクラスタ(ローカルとリモート)のプロキシ ドメインが一致していません。 |
CUP のバージョン(CUP Version) |
成功した場合は、そのピアのバージョンが表示されます。 |
CUCM パブリッシャのバージョン(CUCM Publisher Version) |
成功した場合は、Cisco Unified Communications Manager パブリッシャのバージョンが表示されます。 |
一意の CUCM クラスタ(Unique CUCM Cluster) |
成功した場合は、2 つの Cisco Unified Communications Manager(ローカルとリモート)が同じクラスタに属していないことがテストで確認されました。 失敗した場合は、2 つの Cisco Unified Communications Manager(ローカルとリモート)が同じクラスタに属していることがテストで確認されました。
注意 同じクラスタに属している Cisco Unified Communications Manager に 2 つの Cisco Unified Presence ピアを方向付けることは正しい設定ではありません。Cisco Unified Communications Manager クラスタの確認ができないため、リリース 6.x の Cisco Unified Presence ピアは自動的にこのテストに合格となることに注意してください。
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関連ユーザ(Associated Users) |
成功した場合は、そのピアに関連付けられたユーザが表示されます。 |
重複するユーザ(Duplicate Users) |
成功した場合は、そのピアに関連付けられた重複ユーザが表示されます。重複ユーザの数がゼロの場合は、[重複の表示(View Duplicates)] ハイパーリンクが表示されます。このリンクから、重複ユーザ レポートを表示できます。 |
証明書のステータス(Certificate Status) (注) このステータス項目が表示されるのは、TLS をプロトコル タイプとして選択した場合だけです。 |
成功した場合は、セキュアな接続が確立されています。 失敗した場合(1):セキュリティ証明書の同期が外れています。[強制手動同期(Force Manual Sync)] をクリックして、これらの証明書のロードを試行できます。この操作を実行してもセキュアな接続を確立できない場合は、Cisco Unified OS の管理でこれらの証明書を手動でロードできます。 失敗した場合(2):このピア/クラスタが自動切り替えに対応していないため、システムでセキュリティ証明書の自動切り替えを実行できませんでした。Cisco Unified OS の管理でこれらの証明書を手動でロードできます。 失敗した場合(3):セキュリティ証明書の切り替え中に内部エラーが発生したため、システムでセキュリティ証明書の自動切り替えを実行できませんでした。Cisco Unified OS の管理でこれらの証明書を手動でロードできます。 |
クラスタ間ピアの検索
ネットワークに複数のクラスタ間ピアが存在する可能性があるため、Cisco Unified Presence では、具体的な検索条件で特定のクラスタ間ピアを検索できます。
始める前に
Intercluster Sync Agent サービスが実行されていることを確認します。[クラスタ間ピアの検索と一覧表示(InterCluster Peers Find and List)] ウィンドウが表示された時点で Intercluster Sync Agent サービスが実行されていない場合は、Cisco Unified Presence の複数のクラスタ間でプレゼンス情報を伝達するためのサービスが必要であることを知らせる警告メッセージがこのページの上部に表示されます。
手順
ステップ 1 [プレゼンス(Presence)] > [クラスタ間設定(Inter-clustering)] の順に選択します。
ステップ 2 データベースのすべてのレコードを検索するには、ダイアログボックスが空であることを確認して、ステップ 4 に進みます。
ステップ 3 レコードをフィルタリングまたは検索するには、次のいずれかの操作を実行します。
• 最初のリスト ボックスから検索パラメータを選択します。
• 2 番目のリスト ボックスから検索パターンを選択します。
• 必要に応じて適切な検索テキストを指定します。
ステップ 4 [検索(Find)] をクリックします。
ステップ 5 表示されるレコードのリストから、次の 1 つまたは複数の操作を実行します。
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レコードを表示する |
該当するレコードのリンクをクリックします。 |
レコード リストのソート順序を逆にする |
リストのヘッダーにある上向き矢印または下向き矢印をクリックします。 |
関連項目
「Web ブラウザ セッション」
クラスタ間ピアの削除
手順
ステップ 1 該当するクラスタ間ピアを検索します。
ステップ 2 クラスタ間ピアを削除するには、次のいずれかの操作を実行します。
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選択したレコードを削除する |
a. 該当するレコードをオンにします。 b. 次のいずれかの操作を実行します。 • ウィンドウの下部にある [選択項目の削除(Delete Selected)] をクリックします。 • ウィンドウの左上隅にあるツールバーに表示されている [選択項目の削除(Delete Selected)] アイコンをクリックします。 |
すべてのレコードを削除する |
a. [すべてを選択(Select All)] をオンにします。 b. [選択項目の削除(Delete Selected)] をクリックします。 |
関連項目
「クラスタ間ピアの検索」