プレゼンス ビューア
プレゼンス ビューアは、 Cisco Unified Presence でのユーザのプレゼンス ステータスを表示したり、プレゼンスに関連する問題を特定したりすることができる診断ツールです。たとえば、 エンドユーザのユーザ ID を入力して、Cisco Unified Personal Communicator や Microsoft Office Communicator(MOC)などの各種アプリケーションでそのユーザのログイン ステータスを監視できます。
また、指定したユーザのプレゼンス ステータスが別のユーザ(ウォッチャ)に対してどう表示されるかを設定することもできます。
(注) プレゼンス ステータス情報をユーザ間で共有する前に、プライバシーと可用性に関するルールを適用します。
プレゼンス ビューアには、ユーザに関する次の情報が表示されます。
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全体的なプレゼンス ステータス |
ユーザのプレゼンス ステータスを特定します。ステータスには、次のものがあります。 • 応対可能 • 話中 • 不在 • サイレント • 応対不可 • 休暇 • 不明 |
個人情報 |
ユーザに関する個人情報を特定します。個人情報には、次のものがあります。 • ユーザの写真。ユーザの写真は、プレゼンス エンジンの [サービス パラメータ(Service Parameters)] ウィンドウで設定した URL を介して取得されます。この URL は「http://wwwin.cisco.com/dir/photo/std/%%uid%%.jpg」のようになります。「%%uid%%」は指定されたユーザの UserID に置き換えられます。 • 名前およびユーザ ID • 姓および名 • マネージャおよび部署 • 電話番号および携帯番号 • ビル名および所在地 • ローカル ユーザおよびリモート ユーザ (注) ユーザが重複ユーザの場合、つまり該当するユーザのユーザ ID が Cisco Unified Presence の複数のクラスタ間で一意でない場合は、警告メッセージが表示されます。 |
システム トポロジの割り当て情報 |
該当するユーザの割り当て先となっている Cisco Unified Presence のノードとサブクラスタを特定します。ノードとサブクラスタの詳細に直接アクセスできるようにハイパーリンクが設定されています。 |
ライセンス情報 |
ユーザが Cisco Unified Presence と Cisco Unified Personal Communicator のライセンスを所有しているかどうかを特定します。 |
アプリケーション情報 |
ユーザが次のアプリケーションのライセンスを所有しているかどうか、このアプリケーションに割り当てられているかどうか、このアプリケーションにログインしているかどうかを特定します。 • Cisco Unified Personal Communicator • Mobility Integration:Cisco Unified Mobile Communicator • Desk Phone Control Client:Microsoft Office Communicator • Calendar Integration:Microsoft Exchange |
連絡先リスト |
指定したユーザの観点からユーザの連絡先とプレゼンス ステータスが表示されます。 |
ウォッチャ リスト |
指定したユーザを連絡先リストに入れているユーザ(このユーザをウォッチャと呼びます)が一覧表示されます。 |
デバイス リスト |
指定したユーザに関連付けられているデバイスがすべて表示され、一連のデバイスのプレゼンス ステータスと機能(オーディオ、ビデオ、または IM のサポートなど)が示されます。 |
関連項目
• 第 2 章「Cisco Unified Presence の管理ページでのシステム トポロジの設定」
• 第 5 章「Cisco Unified Presence の管理ページでのライセンス管理」
• 第 10 章「Cisco Unified Presence の管理ページでのサービス パラメータの設定」
プレゼンス ビューアの使用方法
始める前に
プレゼンス ビューアに関する情報を確認してください。
手順
ステップ 1 次のいずれかの操作を実行します。
a. [Cisco Unified Presence の管理(Cisco Unified Presence Administration)] ウィンドウで [診断(Diagnostics)] > [プレゼンス ビューア(Presence Viewer)] の順に選択します。
b. [ユーザ管理(User Management)] > [エンド ユーザ(End User)] の順に選択します。
– プレゼンス ステータスを監視するユーザのハイパーリンクをクリックします。
ステップ 2 別のユーザに対してユーザのプレゼンス ステータスがどのように表示されているかを確認するには、次の操作を実行します。
a. [ユーザ ID(User ID)] フィールドにユーザのユーザ ID を入力します。
a. [プレゼンス ステータスを見るユーザ(View From Perspective)] フィールドに別のユーザのユーザ ID を入力します。
b. [送信(Submit)] をクリックします。
ステップ 3 不合格または警告となった各テストの結果の表を検証します。
ステップ 4 プレゼンス ビューアのトラブルシュータで次の操作を実行します。
a. 不合格または警告となったテストごとに、解決策の列で [fix] リンクをクリックし、[Cisco Unified Presence の管理(Cisco Unified Presence Administration)] ウィンドウに移動します。このウィンドウには、設定トラブルシュータで検出された問題が表示されます。
b. 見つかった設定エラーを修正して、トラブルシュータを再度実行します。
関連項目
• 「プレゼンス ビューア」
• 「Cisco Unified Presence エンドユーザの検索」
• 「プレゼンス ビューアのトラブルシュータと解決策」
Cisco Unified Presence エンドユーザの検索
ネットワークに Cisco Unified Presence ユーザが複数存在する場合があるため、Cisco Unified Presence では、具体的な検索条件に基づいて特定のユーザを検索できます。
手順
ステップ 1 [診断(Diagnostics)] > [プレゼンス ビューア(Presence Viewer)] の順に選択します。
ステップ 2 [ユーザ ID(User ID)] フィールドの隣にある [検索(Search)] をクリックします。
ステップ 3 データベースのすべてのレコードを検索するには、ダイアログボックスが空であることを確認して、ステップ 5 に進みます。
ステップ 4 レコードをフィルタリングまたは検索するには、次のいずれかの操作を実行します。
• 最初のリスト ボックスから検索パラメータを選択します。
• 2 番目のリスト ボックスから検索パターンを選択します。
• 3 番目のリスト ボックスから検索パターンを選択します。
• 必要に応じて適切な検索テキストを指定します。
ステップ 5 [検索(Find)] をクリックします。
ステップ 6 表示されるレコードのリストから、次の 1 つまたは複数の操作を実行します。
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レコードを表示する |
該当するレコードのリンクをクリックします。 |
選択レコードを追加する |
次の操作を実行します。 a. 表示するユーザの隣にあるチェックボックスをオンにします。 b. [選択項目の追加(Add Selected)] をクリックします。 |
レコード リストのソート順序を逆にする |
リストのヘッダーにある上向き矢印または下向き矢印をクリックします。 |
トラブルシューティングのヒント
• プレゼンス ビューアの「検索」機能を使用した場合は、表示されるポップアップ ウィンドウで検索と一覧表示のクエリーを使用して 1 人または複数のユーザを選択できます。複数のユーザを選択すると、ウィンドウの右上隅に [次へ(Next)] ボタンと [前へ(Previous)] ボタンが表示されます。これらのボタンを使用して、選択したユーザ間を移動できます。
関連項目
「Web ブラウザ セッション」
プレゼンス ビューアのトラブルシュータと解決策
表 33-1 では、トラブルシュータのテストと解決策について説明します。
表 33-1 トラブルシュータのテストと解決策
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CTI ゲートウェイ サービスがアクティブであることを確認します。 |
CTI ゲートウェイ サービスが現在非アクティブに切り替えられていることをシステムが示しています。 |
CTI ゲートウェイ サービスをアクティブにするには、[CTI ゲートウェイ設定(CTI Gateway Settings)] ウィンドウを使用します。 |
Cisco Unified Presence ユーザが Cisco Unified Communications Manager に関連付けられている(同期化されている)ことを確認します。 |
指定されたユーザが Cisco Unified Presence データベースに存在しません。 |
そのユーザが Cisco Unified Communications Manager パブリッシャに存在し、Standard CCM End Users グループに追加されていることを確認します。 |
ユーザに Cisco Unified Presence のライセンスがあることを確認します。 |
指定されたユーザに Cisco Unified Presence のライセンスがありません。 |
そのユーザに Cisco Unified Communications Manager パブリッシャの [機能の割り当て(Capabilities Assignment)] ページのライセンスがあることを確認します。 |
ユーザに固定電話制御機能が現在割り当てられているかどうかを確認します。 |
現在 MOC 割り当て済みになっているユーザが存在しないことをシステムが示しています。 |
ユーザに MOC 機能を割り当てるには、 [アプリケーション(Application)] > [固定電話制御(Deskphone Control)] > [ユーザ割り当て(User Assignment)] の順に選択します。詳細については、 第 35 章「Cisco Unified Presence の管理ページでの固定電話制御の設定とトラブルシューティング」 を参照してください。 |
Cisco Unified Presence アプリケーションのユーザ名とパスワードが、現在設定されている Cisco Unified Communications Manager アプリケーションのユーザ名とパスワードに一致していることを確認します。 |
• CTI ゲートウェイ アプリケーションのユーザ ID の不一致が存在する • CTI ゲートウェイ アプリケーションのパスワードの不一致が存在する |
• Cisco Unified Communications Manager サーバで有効な CTI ゲートウェイ アプリケーションのユーザ名を設定して、Cisco Unified Presence サーバでの CTI ゲートウェイ アプリケーションのユーザ名と一致するようにします。 • Cisco Unified Communications Manager サーバで有効な CTI ゲートウェイ アプリケーションのパスワードを設定して、Cisco Unified Presence サーバでの CTI ゲートウェイ アプリケーションのパスワードと一致するようにします。 |
CTI ゲートウェイ サービスがアクティブであることを確認します。 |
CTI ゲートウェイ サービスが現在実行されていません。 |
CTI ゲートウェイ サービスを起動するには、サービスアビリティ アプリケーションを使用して SIP プロキシ サービスを起動します。 |
LCS/OCS のアドレスが到達可能であることを確認します。 |
指定された LCS/OCS のアドレスは到達不可です。このアドレスに対して ping を正常に実行できませんでした。 |
指定された LCS/OCS のアドレスが有効であることを確認します。 |