ATMトラブルシューティング コマンド
ここでは、ATMトラブルシューティング コマンドについて説明します。
ping atm interfaceコマンド
ping atm interface コマンドを使用して、特定のPVCが使用中であるかどうかを判定することができます。このコマンドを使用するためにPVCをルータ上に設定する必要はありません。
たとえば、PVC 1/200が使用中であるかどうかをテストするには、次のコマンドを使用します。
Router# ping atm interface atm 0 1 200 seg-loopback
Type escape sequence to abort.
Sending 5, 53-byte segment OAM echoes, timeout is 2 seconds:
Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 148/148/148 ms
このコマンドは、5つのOAM F5ループバック パケットをDSLAM(セグメントOAMパケット)へ送信します。PVCが、DSLAMで設定される場合、pingは成功します。
PVCがアグリゲータで使用中であるかどうかをテストするには、次のコマンドを入力します。
Router# ping atm interface atm 0 1 200 end-loopback
Type escape sequence to abort.
Sending 5, 53-byte end-to-end OAM echoes, timeout is 2 seconds:
Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 400/401/404 ms
このコマンドはエンドツーエンドOAM F5パケットを送信します。このパケットは、アグリゲータによりエコーバックされます。
show interfaceコマンド
すべての物理ポート(EthernetおよびATM)およびルータ上の論理インターフェイスの状態を表示するには、 show interface コマンドを使用します。コマンド出力内の重要なメッセージは太字で示しています。重要なメッセージは、 表 9-2 に記載されています。
ATM0 is up, line protocol is up
Hardware is PQUICC_SAR (with Alcatel ADSL Module)
Internet address is 14.0.0.16/8
MTU 1500 bytes, sub MTU 1500, BW 640 Kbit, DLY 80 usec,
reliability 40/255, txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation ATM, loopback not set
Encapsulation(s):AAL5, PVC mode
10 maximum active VCs, 1 current VCCs
VC idle disconnect time:300 seconds
Last input 01:16:31, output 01:16:31, output hang never
Last clearing of "show interface" counters never
Input queue:0/75/0 (size/max/drops); Total output drops:0
Queueing strategy:Per VC Queueing
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
512 packets input, 59780 bytes, 0 no buffer
Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles
0 input errors, 1024 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort
426 packets output, 46282 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 2 interface resets
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
Ethernet0 is up, line protocol is up
Hardware is PQUICC Ethernet, address is 0000.Oc13.a4db
Internet address is 170.1.4.101/24
MTU 1500 bytes, BW 10000 Kbit, DLY 1000 usec,
reliability 255/255., txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation ARPA, loopback not set
Dialer 1 is up, line protocol is up
Hardware is Dialer interface
Internet address is 1.1.1.1/24
MTU 1500 bytes, BW 100000 Kbit, DLY 100000 usec, reliability
255/255. txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation PPP, loopback not set
DTR is pulsed for 5 seconds on reset
表 9-2 に、 show interface コマンドの出力を示します。コマンド出力の各行は、この表の1列に対応します。
表 9-2 show interfaceコマンド出力の説明
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ATM0 is up, line protocol is up
ATM0 is down, line protocol is down ATM0 is down, line protocol is down |
• ATM回線はアップで、正しく動作しています。 • ATMインターフェイスはshutdownコマンドによってディセーブルになります。 • ATM回線はダウンしています。ADSLケーブルが切断されたか、間違ったタイプのケーブルがATMポートに接続されている可能性があります。 |
ATM0.1 is up, line protocol is up
ATM0.1 is administratively down, line protocol is down ATM0.1 is down, line protocol is down |
• 最初のATMサブインターフェイスはアップで、正しく動作しています。 • ATMサブインターフェイスはshutdownコマンドによってディセーブルになります。 • ATMインターフェイスはダウンしています。ATM回線が(サービス プロバイダーによって)切断された可能性があります。 |
Ethernet0 is up, line protocol is up
Ethernet0 is up, line protocol is down Ethernet0 is administratively down, line protocol is down |
• イーサネット インターフェイスはネットワークに接続されており、正しく動作しています。 • イーサネット インターフェイスは正しく設定され、 イネーブルになっていますが、イーサネット ケーブルはLANから切断されている可能性があります。 • イーサネット インターフェイスはshutdownコマンドによりディセーブルになっており、インターフェイスは切断されています。 |
Dialer1 is up, line protocol is up
Dialer1 is down, line protocol is down |
• Dialer1はアップで、正しく動作しています。 • Dialer1は動作していません。インターフェイスがshutdownコマンドによってダウンにされたか、ADSLケーブルが切断された可能性があります。 |
Dialer1 is down, line protocol is down |
• これは標準メッセージであり、設定が間違っていることを示すものではありません。 |
show atm interfaceコマンド
ATMインターフェイスについてのATM特定情報を表示するには、 show atm interface atm0 イネーブルEXECコマンドを使用します。コマンド構文は次のとおりです。
次に、 show interface atm コマンドの出力例を示します。
AAL enabled: AAL5 , Maximum VCs:11, Current VCCs:0
Maximum Transmit Channels:0
PLIM Type:INVALID - 640Kbps, Framing is INVALID,
DS3 lbo:short, TX clocking:LINE
0 input, 0 output, 0 IN fast, 0 OUT fast
表 9-3 に、コマンド出力で表示されるフィールドを示します。
表 9-3 show atm interfaceコマンド出力の説明
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ATM interface |
インターフェイス番号。Cisco 827ルータについては常に0です。 |
AAL enabled |
イネーブルのAALのタイプ。Cisco 827ルータはAAL5をサポートします。 |
Maximum VCs |
インターフェイスがサポートする仮想接続の最大数 |
Current VCCs |
アクティブなVirtual Channel Connection(VCC;仮想チャネル接続)の数 |
Maximum Transmit Channels |
伝送チャネルの最大数 |
Max Datagram Size |
最大データグラム内で設定されたバイトの最大数 |
PLIM Type |
Physical Layer Interface Module(PLIM;物理層インターフェイス モジュール)タイプ |
debug atmコマンド
ここでは、ルータのトラブルシューティングのために debug atm コマンドを使用する方法について、追加キーワードとともに説明します。
debugコマンドを使用する前に
ネットワークのコンフィギュレーションに関する問題のトラブルシューティングを行うには、debugコマンドを使用します。debugコマンドでは、問題の解決に役立つさまざまな情報が表示されます。すべてのdebugコマンドはイネーブルEXECモードで入力し、ほとんどのdebugコマンドには引数はありません。debugコマンドを使用する前に 表 9-4 をお読みください。
注意 デバッグにはルータCPUプロセスの中で高いプライオリティを与えられているので、デバッグを実行するとルータが使用不能になる場合があります。そのため、特定の問題のトラブルシューティングを行う場合にのみdebugコマンドを使用してください。ネットワーク上の他のアクティビティが影響を受けないよう、ネットワーク トラフィックが低いときにdebugコマンドをご使用になることをお勧めします。
表 9-4 debugコマンドに関する重要事項
関連資料 |
debugコマンドに関する詳細は、ルータに付属のCisco IOS software documentation CD-ROM に収録されている『 Debug Command Reference 』を参照してください。 CD-ROMのどこに資料があるのかわからない場合は、CD-ROMに付属のVerity Mosaicブラウザの検索機能を使用してください。 |
デバッグを無効にする方法 |
デバッグ機能をオフにするには、 undebug all コマンドを使用します。 |
デバッグ メッセージの表示 |
デバッグ メッセージをコンソールに表示するには、 logging console debug コマンドを入力します。 |
Telnetセッション |
ルータとのTelnetセッション中にdebugコマンドを使用するには、最初に terminal monitor コマンドを使用する必要があります。 |
debug atm errorsコマンド
ATMエラーを表示するには、 debug atm errors コマンドを使用します。デバッギング出力をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。コマンド構文は次のとおりです。
次に示すのは、 debug atm errorsコマンドの 出力例です。
ATM errors debugging is on
01:32:02:ATM(ATM0.2):VC(3) Bad SAP received 4500
01:32:04:ATM(ATM0.2):VC(3) Bad SAP received 4500
01:32:06:ATM(ATM0.2):VC(3) Bad SAP received 4500
01:32:08:ATM(ATM0.2):VC(3) Bad SAP received 4500
01:32:10:ATM(ATM0.2):VC(3) Bad SAP received 4500
debug atm eventsコマンド
ATMイベントを表示するには、 debug atm events コマンドを使用します。デバッギング出力をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。コマンド構文は次のとおりです。
このコマンドは、ATMインターフェイス プロセッサで発生するATMイベントを表示するもので、ATMネットワークの診断に役立ちます。このコマンドは、ネットワークの安定性についての全体像を表示します。
インターフェイスが電話会社のDSLAMとうまく通信できた場合、モデム状態は0x10です。インターフェイスがDSLAMとうまく通信できない場合、モデム状態は0x8です。
次の出力は、ADSL回線がアップであること(トレーニング成功)を示します。
00:02:57: DSL: Send ADSL_OPEN command.
00:02:57: DSL: Using subfunction 0xA
00:02:57: DSL: Using subfunction 0xA
00:02:57: DSL: Sent command 0x5
00:02:57: DSL: Received response: 0x26
00:02:57: DSL: Unexpected response 0x26
00:02:57: DSL: Send ADSL_OPEN command.
00:02:57: DSL: Using subfunction 0xA
00:02:57: DSL: Using subfunction 0xA
00:02:57: DSL: Sent command 0x5
00:03:00: DSL: 1: Modem state = 0x8
00:03:02: DSL: 2: Modem state = 0x10
00:03:05: DSL: 3: Modem state = 0x10
00:03:07: DSL: 4: Modem state = 0x10
00:03:09: DSL: Received response: 0x24
00:03:09: DSL: Sent command 0x11
00:03:09: DSL: Received response: 0x61
00:03:09: DSL: Read firmware revision 0x1A04
00:03:09: DSL: Sent command 0x31
00:03:09: DSL: Received response: 0x12
00:03:09: DSL: operation mode 0x0001
00:03:09: DSL: SM: [DMTDSL_DO_OPEN -> DMTDSL_SHOWTIME]
障害が起こった場合、モデム状態は0x8のままで、0x10には移行しません。
00:02:57: DSL: Send ADSL_OPEN command.
00:02:57: DSL: Using subfunction 0xA
00:02:57: DSL: Using subfunction 0xA
00:02:57: DSL: Sent command 0x5
00:02:57: DSL: Received response: 0x26
00:02:57: DSL: Unexpected response 0x26
00:02:57: DSL: Send ADSL_OPEN command.
00:02:57: DSL: Using subfunction 0xA
00:02:57: DSL: Using subfunction 0xA
00:02:57: DSL: Sent command 0x5
00:03:00: DSL: 1: Modem state = 0x8
00:03:00: DSL: 1: Modem state = 0x8
00:03:00: DSL: 1: Modem state = 0x8
00:03:00: DSL: 1: Modem state = 0x8
00:03:00: DSL: 1: Modem state = 0x8
00:03:00: DSL: 1: Modem state = 0x8
debug atm packetコマンド
パケットごとのデバッギング出力を表示するには、 debug atm packet コマンドを使用します。パケットが受信された場合、または送信が試行された場合、出力報告情報はオンラインです。デバッギング出力をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。コマンド構文は次のとおりです。
debug atm packet [interface atm number [vcd vcd-number][vc vpi/vci number]]
no debug atm packet [interface atm number [vcd vcd-number][vc vpi/vci number]]
次に、このコマンドで使用されるキーワードを示します。
interface atm number |
(任意)ATMインターフェイスまたはサブインターフェイス番号 |
vcd vcd-number |
(任意)Virtual Circuit Designator(VCD;仮想回線識別子)の番号 |
vc vpi/vci number |
(必須)ATM PVCのvpi/vci値 |
debug atm packet コマンドは、着信および送信パケットのすべてのプロセス レベルATMパケットを表示します。このコマンドは、パケットが正しく送受信されているかどうかを判別するのに役立ちます。
注意
debug atm packetコマンドは、処理するすべてのパケットについて、かなりの量の出力を生成します。他のシステム アクティビティが影響を受けないよう、ネットワーク トラフィックが低い場合にのみ使用してください。
次に示すのは、 debug atm packetコマンドの 出力例です。
Router#
01:23:48:ATM0(O):
VCD:0x1 VPI:0x1 VCI:0x64 DM:0x0 SAP:AAAA CTL:03 OUI:000000 TYPE:0800 Length:0x70
01:23:48:4500 0064 0008 0000 FF01 9F80 0E00 0010 0E00 0001 0800 A103 0AF3 17F7 0000
01:23:48:0000 004C BA10 ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD
01:23:48:ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD
01:23:48:ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD
01:23:48:
01:23:48:ATM0(I):
VCD:0x1 VPI:0x1 VCI:0x64 Type:0x0 SAP:AAAA CTL:03 OUI:000000 TYPE:0800 Length:0x70
01:23:48:4500 0064 0008 0000 FE01 A080 0E00 0001 0E00 0010 0000 A903 0AF3 17F7 0000
01:23:48:0000 004C BA10 ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD
01:23:48:ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD
01:23:48:ABCD ABCD ABCD ABCD ABCD
01:23:48:
表 9-5 に、 debug atm packet コマンド出力で表示されるフィールドを示します。
表 9-5 debug atm packetコマンド出力の説明
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ATM0 |
パケットを生成しているインターフェイス |
(O) |
出力パケット。(I)は、受信パケットを意味します。 |
Pak size |
パケット サイズ(バイト単位) |
VCD:0x n |
このパケットに対応づけられるVC。 n は値です。 |
VPI:0x n |
このパケットの仮想パス識別子。 n は値です。 |
DM:0x n |
記述子モード ビット。 n は値です。 |
MUXETYPE: n |
多重タイプ |
Length: n |
ヘッダを含むパケットの全長(バイト単位) |
シリアル回線に関する問題のトラブルシューティング
ここでは、次の分野での問題をトラブルシューティングする方法を説明します。
• 同期CSU/DSU(チャネル サービス ユニット/データ サービス ユニット)クロッキング
• 同期専用線
• 非同期ダイヤルアップ回線
• フレーム リレー
• X.25
同期CSU/DSUクロッキング問題
シリアル接続でのクロッキング コンフリクトは、慢性的な切断またはパフォーマンスの低下をもたらします。ここでは、同期CSU/DSUのクロッキング問題を検出して解決する方法について説明します。
問題の検出
シリアル インターフェイスでクロッキング コンフリクトを検出するには、次の作業を行います。
ステップ 1 リンクの両端のルータで show interfaces serial 0 イネーブルEXECコマンドを入力します。
ステップ 2 Cyclic Redundancy Check(CRC;巡回冗長検査)またはフレーミング エラーおよびアボートの出力を検査します。
CRCまたはフレーミング エラーの数が、シリアル インターフェイスのトラフィックの約0.5~2.0%の範囲を超えた場合は、WANのどこかにクロッキングの問題がある可能性があります。
ステップ 3 一連のPINGテストおよびループバック テスト(ローカルとリモートの両方)を実行してクロッキング コンフリクトの原因を特定します。
ステップ 4 リンクの両端のルータで show interfaces serial 0 イネーブルEXECコマンドを再び入力します。CRCおよびフレーミング エラーが増えていないか、増えている場合にはどこに蓄積されているのかを判別します。
入力エラーが接続の両端で蓄積されている場合は、CSUのクロッキングが問題になっている可能性があります。入力エラーが接続の一端で蓄積されている場合は、DSUのクロッキングまたはケーブル配線が問題になっている可能性があります。接続の一端でアボートが発生している場合は、もう一端が誤った情報を送信していたり、シリアル回線に問題がある可能性があります。
表 9-8 に、ルータ上で発生していると考えられるCSU/DSUクロッキング問題および解決方法を示します。
表 9-8 同期CSU/DSUクロッキング問題
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CSU設定が正しくない。 |
次の作業を順番どおり実行します。 • シリアル回線の両端のCSUがクロック ソース(ローカルまたは回線)と一致しているかどうかを判別します。 • CSUが一致していない場合は、一致するよう設定してください。 • CSU上でLine Build Out(LBO;回線ビルドアウト)設定を調べ、インピーダンスが物理回線と一致していることを確認します。CSUの設定については、ご使用のCSUの資料を参照してください。 |
DSU設定が正しくない。 |
次の作業を順番どおり実行します。 • シリアル回線の両端のDSUで、Serial Clock Transmit External(SCTE;シリアル クロック送信外部)モードがイネーブルになっているかどうかを判別します。 • SCTEが接続の両端でイネーブルになっていない場合は、イネーブルにします。 • 128 kbps以上の回線に接続されているインターフェイスについては、SCTEがイネーブルである 必要があります。 • ones densityが保持されていることを確認します。これには、DSUが、専用線またはその他のキャリア サービスが使用する同一フレーム構成方式と符号化方式(たとえば、拡張スーパフレーム形式[ESF]とBinary 8-Zero Substitution [B8ZS])を使用する必要があります。 • 専用線プロバイダーに問い合わせて、フレーム構成方式と符号化方式についての情報を得ます。 • キャリア サービスがAlternate Mark Inversion(AMI)コーディングを使用している場合、リンクの両側にある送信クロックを逆転するか、DSUをビット スタッフ モードで実行します。DSUの設定については、ご使用のDSUの資料を参照してください。 |
pingテストの実施
次の手順でpingテストを実行します。
ステップ 1 CSUまたはDSUをローカル ループバック モードにします。
ステップ 2 ping イネーブルEXECコマンドで異なったデータ パターンおよびパケット サイズを送信します。
ループバック テストの実施
これらのループバック テストは、Frame RelayまたはX.25ネットワークには適用されません。
ローカル ループバック テスト
次の手順で、ローカル ループバック テストを実行します。
ステップ 1 CSU/DSUをローカル ループバック モードにします(ご使用のCSU/DSU資料を参照してください)。
ローカル ループバック モードでは、(T1サービスからの)回線クロックの使用が終了し、DSUがローカル ロックを使用するように強制されます。
ステップ 2 show interfaces serial 0 イネーブルEXECコマンドを入力して、回線状況が、「line protocol is down」から「line protocol is up(looped)」に変わるかどうか、またはダウンしたままかどうかを判別します。
CSUまたはDSUがローカル ループバック モードであるときに、回線プロトコルがアップになる場合、問題はシリアル接続のリモート側で発生している可能性があります。ステータス ラインの状態が変わらない場合は、ルータ、ケーブルの接続、またはCSU/DSUに問題がある可能性があります。
問題がローカルにあるように思われる場合は、 debug serial interface イネーブルEXECコマンドを入力し、次のステップに進んでください。
ステップ 3 CSU/DSUのローカル ループ モードを終了します。
回線プロトコルがダウンしている場合、 debug serial interface コマンド出力は、キープアライブ カウンタが増えていないことを示します。
ステップ 4 CSU/DSUを再度ローカル ループ モードにしてください。
この処置により、キープアライブ パケットが増加し始めるはずです。具体的には、 mineseen および yourseen キープアライブの値が、10秒ごとに増えます。この情報は、 debug serial interface 出力に表示されます。
キープアライブが増加しない場合、インターフェイス カードまたはネットワーク上にタイミングの問題がある可能性があります。
ステップ 5 ローカル ルータとCSU/DSUハードウェア、およびすべての接続ケーブルをチェックしてください。
ケーブルの長さが推奨値以内(50フィート[15.24m]以下、またはT1リンクの場合は25フィート[7.62m]以下)であることを確認します。ケーブルが正しいポートに接続されていることを確認します。必要に応じて欠陥のある機器を交換してください。
リモート ループバック テスト
次の手順で、リモート ループバック テストを実行します。
ステップ 1 リモートCSUまたはDSUをリモート ループバック モードにします(ご使用のCSU/DSU の資料を参照してください)。
ステップ 2 show interfaces serial 0 イネーブル EXECコマンドを入力して、回線プロトコルがアップのままであり、ステータス ラインが「Serial x is up, line protocol is up(looped)」を示しているか、またはダウンして、ステータス ラインが「line protocol is down」を示しているか判別します。
回線プロトコルがアップのまま(ループ)の場合、問題は(リモートCSU/DSUとリモート ルータ間の)シリアル接続のリモート側の可能性があります。リモート側でローカル テストとリモート テストの両方を実行して、問題の原因を特定してください。
リモート ループバック モードがアクティブのときにライン ステータスが「line protocol is down」に変わる場合、ones densityが正しく保持されていることを確認してください。SU/DSUは、専用線 またはその他のキャリア サービス(たとえば、ESFとB8ZS) が使用するのと同じフレーム構成と符号化方式を使用するよう設定する必要があります。
同期専用線の問題
次の手順で、同期専用線の問題を解決するトラブルシューティングを行ってください。
ステップ 1 イネーブルEXECコマンド モードから、 show interfaces serial 0 コマンドを入力します。
Serial0 is up, line protocol is upという行が表示される場合、シリアル回線は正しく機能しています。それ以上の処置は必要ありません。
ステップ 2 以下のメッセージのいずれかが表示される場合は、 表 9-9 を参照してください。
• Serial 0 is down, line protocol is down.
• Serial 0 is up, line protocol is down.
• Serial 0 is up, line protocol is up (looped).
• Serial 0 is administratively down, line protocol is up.
表 9-9 専用線の問題
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Serial 0 is down; line protocol is down. |
ルータが、次のどれかの理由により、Carrier Detect(CD;キャリア検知)信号を認識できません。 • ルータのケーブルの障害、またはケーブル配線の誤り • ローカル ルータ ハードウェアの障害 • ローカルCSU/DSUハードウェアの障害 • 回線がダウンしているか、CSU/DSUに接続されていないなどのWANサービス プロバイダーの問題。 |
問題を特定するために次の手順を実行します。 • 『 Cisco 805 Router Hardware Installation Guide 』を参照して、CSU/DSUの接続に正しいシリアル ケーブルを使用していること、およびCSU/DSUが正しく接続されていることを確認してください。 • 可能な場合には、専用線を別のポートに接続してみてください。接続できる場合は、ハードウェアに障害があります。ご購入の代理店にご連絡ください。 • CDアクティビティについて、CSU/DSU上のLEDをチェックしてください。 • WANサービス プロバイダーにお問い合わせください。 |
Serial 0 is up; line protocol is down. |
この回線状態で考えられる原因は、次のとおりです。 • ルータ ハードウェアの障害 • ローカルまたはリモートCSU/DSUハードウェアの障害 • ローカルまたはリモート ルータ設定の誤り • シリアル クロック伝送交換が、CSU/DSU上で設定されていない。 • リモート ルータが、キープアライブ パケットを送信しない。 • 専用線の問題 |
問題を特定するために次の手順を実行します。 • 『 Cisco 805 Router Hardware Installation Guide 』を参照して、CSU/DSUの接続に正しいシリアル ケーブルを使用していること、およびCSU/DSUが正しく接続されていることを確認してください。 • 可能な場合には、専用線を別のポートに接続してみてください。接続できる場合は、ハードウェアに障害があります。ご購入の代理店にご連絡ください。 • CDアクティビティについて、CSU/DSU上のLEDをチェックしてください。 • CSU/DSUループバック テストを実行します。ローカル ループバック時に、 show interfaces serial 0 コマンドを入力してください。回線プロトコルがアップであると表示される場合は、WANサービス プロバイダーに問題があるか、またはリモート ルータがダウンしています。 • WANサービス プロバイダーにお問い合わせください。 |
Serial 0 is up; line protocol is up (looped). |
原因として、回路内にループが発生していることが考えられます。ループが最初に検出されると、キープアライブ パケットの順序番号は乱数に変わります。同じ乱数が回線を経由して戻される場合、ループが発生しています。 |
問題を特定するために次の手順を実行します。 • write terminal イネーブルEXECコマンドを使用して、ループバック コマンドのすべてのインスタンスを表示します。ルータがループバック コマンドを使用して設定されている場合、 no loopback コマンドを入力してループを解消してください。 • CSU/DSUが手動ループバック モードで設定されているかどうかを確認します。設定されている場合は、手動ループバックをディセーブルにしてください。 • CSU/DSUをリセットします。 • 問題を特定できない場合は、WAN サービス プロバイダーに連絡して、トラブルシューティングのヘルプを要請してください。 |
Serial 0 is administratively down; line protocol is up. |
この状態で考えられる原因は、次のとおりです。 • シリアル インターフェイスは shutdown コマンドによってディセーブルになっている。 • ルータ上の異なる複数のインターフェイスが、同じIPアドレスを使用している。 |
問題を特定するために次の手順を実行します。 • show configuration イネーブルEXECコマンドを使用して、シリアル ポート設定を表示します。「interface Serial0」の後に「shutdown」が表示される場合は、シリアル インターフェイス コンフィギュレーション モードで no shutdown コマンドを使用して、インターフェイスをイネーブルにしてください。 • show interface イネーブルEXECコマンドを使用して、すべてのルータ インターフェイスのIPアドレスを表示します。ルータ インターフェイスごとに一意のIPアドレスを割り当てるために適切な処置を取ってください(このマニュアル内のネットワーク例の通りにネットワークをセットアップする場合は、ルータ インターフェイスに一意のIPアドレスを割り当てる方法について、個々のネットワーク例を参照してください)。 |
モデムとルータの接続問題のトラブルシューティング
次の手順で、モデムとルータ間の接続問題のトラブルシューティングを行ってください。
ステップ 1 イネーブルEXECコマンド モードから、 show line 1 コマンドを入力します。
出力内のモデム状態フィールドをチェックしてください。モデムの状態がIdleおよびCTS noDSR DTR RTSである場合、モデムとルータ間の接続は正しく機能しています。
ステップ 2 以下のモデム状態のいずれかが表示される場合は、 表 9-10 を参照してください。
• Ready -
• Ready not CTS noDSR DTR RTS
• Ready CTS DSR DTR RTS
• Ready CTS* DSR* DTR RTS
表 9-10 モデムとルータ接続の問題
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Ready - |
• ルータ上で、モデム制御が設定されていません。シリアル インターフェイス コンフィギュレーション モードで、 modem inout コマンドを入力してください。 • 回線上にセッションが存在します。 show users イネーブルEXECコマンドおよび clear line 0 イネーブルEXECコマンドを入力して、必要に応じてセッションを停止してください。 • Data Set Ready(DSR;データ セット レディ)がハイ レベルです。これに対して考えられる原因は次の2つです。 –ケーブル配線の問題 ― ご使用のモデムのコネクタがDB-25のピン6を使用していて、ピン8がない場合、ピンを6から8に移動するか、適切なコネクタを入手する必要があります。 –モデムがData Carrier Detect(DCD;データ キャリア検知)に対して常にハイに設定されている ― Carrier Detect(CD;キャリア検知)でのみハイになるように、モデムを設定し直す必要があります。これは、通常、 &C1 モデム コマンドを使用して行なわれます。ご使用のモデムの正確な構文については、そのモデムの資料を確認してください。 • ご使用のソフトウェアがモデム制御をサポートしない場合、非同期ライン コンフィギュレーション モードで no exec コマンドを使用してモデムが接続されているルータ回線を設定する必要があります。 clear line イネーブルEXECコマンドを使用してその回線を切断し、モデムとのリバースTelnetセッションを開始し、DCDがCDでだけハイになるようにモデムを設定し直してください。 disconnect を入力してTelnet セッションを終了し、非同期ライン コンフィギュレーション モードで EXEC コマンドを使用してルータ回線を設定し直してください。 |
Ready noCTS noDSR DTR RTS |
• モデムの電源がオフです。 • モデムが正しくルータに接続されていません。シリアル ケーブルの選択方法およびモデムの接続方法については、『 Cisco 805 Router Hardware Installation Guide 』を参照してください。 • モデムがハードウェア フロー制御用に設定されていません。非同期ライン コンフィギュレーション モードで no flowcontrol hardware コマンドを入力して、ルータ上でハードウェア フロー制御をディセーブルにします。リバースTelnetセッションを介して、モデム上でハードウェア フロー制御をイネーブルにします(ご使用のモデムの資料を参照してください)。非同期ライン コンフィギュレーション モードで no flowcontrol hardware コマンドを入力して、ルータ上でハードウェア フロー制御を再びイネーブルにします。 |
Ready CTS DSR DTR RTS |
• ケーブル配線の誤り。シリアル ケーブルの選択については、『 Cisco 805 Router Hardware Installation Guide 』を参照してください。 • モデムがDCDに対して常にハイに設定されています。DCDがCDでのみハイになるようにモデムを設定し直します。これは通常、 &C1 モデム コマンドを使用して行なわれます。ご使用のモデム用の正確な構文については、モデムの資料を確認してください。 非同期ライン コンフィギュレーション モードで no exec コマンドを入力して、モデムが接続されているルータ回線を設定します。 clear line イネーブルEXECコマンドを使用してその回線を切断し、モデムとのリバースTelnetセッションを開始し、DCDがCDでのみハイになるようにモデムを設定し直してください。 disconnect を入力して、Telnetセッションを終了します。非同期ライン コンフィギュレーション モードで exec コマンドを使用して、ルータ回線を設定し直します。 |
(注) Ready CTS* DSR* DTR RTS
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この文字列がモデム状態フィールドに表示される場合、おそらくモデム制御がルータ上でイネーブルになっていなません。非同期ライン コンフィギュレーション モードで modem inout コマンドを入力して、回線上でモデム制御をイネーブルにしてください。 |
モデムとルータ間が接続できない
モデムとシスコ製ルータ間の接続が機能していない。モデムとのリバースTelnetセッションを開始しようとしても反応しないか、または「Connection Refused by Foreign Host」というメッセージが表示される。
表 9-11 で、接続障害の原因となる問題の概要および解決方法について説明します。
表 9-11 モデムとルータ間が接続できない
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ケーブル配線の誤り |
モデムとルータ間のケーブル配線を確認してください。シリアル ケーブルの選択方法およびモデムの接続方法については、『 Cisco 805 Router Hardware Installation Guide 』を参照してください。 |
ハードウェアの問題 |
• モデムとルータ間のケーブル配線を確認してください。シリアル ケーブルの選択方法およびモデムの接続方法については、『 Cisco 805 Router Hardware Installation Guide 』を参照してください。 • ケーブル配線(ワイヤの切断)、アダプタ(ピンの緩み)、ポート、およびモデムなどのすべてのハードウェアに損傷がないかどうかチェックしてください。 |
ルータ上で、モデム制御がイネーブルになっていない |
• show line 1 イネーブルEXECコマンドをルータ上で使用してください。モデムのカラムにinoutまたはRIisCDが表示されます。これは、ルータの回線上でモデム制御がイネーブルになっていることを示しています。 • 必要に応じて、非同期ライン コンフィギュレーション モードで modem inout コマンドを使用し、モデム制御を設定してください。 |
モデムがダイヤルしない
モデムが正しくダイヤルしないので、ダイヤルアップ セッションが確立できない。
表 9-12 で、この現象の原因となる問題の概要および解決方法について説明します。
表 9-12 モデムがダイヤルしない
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ケーブル配線の誤り |
モデムとルータ間のケーブル配線をチェックしてください。シリアル ケーブルの選択方法およびモデムの接続方法については、『 Cisco 805 Router Hardware Installation Guide 』を参照してください。 |
モデム ハードウェアの問題 |
モデムの物理接続をチェックしてください。モデムがオンであり、正しいポートに確実に接続されていることを確認します。チャット スクリプトが実行中である場合は、送信と受信の表示灯が点滅していることを確認してください。 |
対象パケットが定義されていない |
• show running-config イネーブルEXECコマンドを使用して、ルータの設定を表示します。 dialer-list コマンド エントリをチェックして、対象トラフィックの定義にどのアクセス リスト(ある場合)が使用されるか確認します。 • dialer-list コマンドが参照するアクセス リストが、リンクを立ち上げるすべてのトラフィック(対象トラフィック)を指定することを確認してください。 • 必要に応じて、適切なトラフィックを対象として定義するように、 access list コマンドを変更してください。 |
チャット スクリプトの脱落 |
• debug chat イネーブルEXECコマンドを使用して、チャット スクリプトが実行中であるかどうか確認します。 • チャット スクリプトが実行されていない場合、 start-chat イネーブルEXECコマンド、または別の適切なコマンドを使用して、回線上でチャット スクリプトを開始してください。 |
チャット スクリプトの不良 |
• モデムとのリバースTelnetセッションを確立し、チャット スクリプトの各ステップを実行します。 • チャット スクリプトの各ステップに対するコマンド応答が正しいかどうか検証します。 • チャット スクリプト内で検出される不整合をすべて修正します。 |
モデムが応答しない
モデムに対するダイヤルアップ接続をオープンしようとしても、モデムが呼び出しに応答しない。
表 9-13 で、この問題の原因および解決方法について説明します。
表 9-13 モデムが応答しない
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ケーブル配線の誤り |
モデムとルータ間のケーブル配線をチェックしてください。シリアル ケーブルの選択方法およびモデムの接続方法については、『 Cisco 805 Router Hardware Installation Guide 』を参照してください。 |
モデム制御がルータ上でイネーブルになっていない |
• リモート モデムを監視して、ルータからData Terminal Ready(DTR;データ端末動作可能)信号を受信しているかどうかを確認してください。大部分のモデムは、DTR表示灯を装備しています。モデムの資料を確認して、表示灯の意味を調べてください。 • DTR表示灯がオンの場合、モデムはルータからDTR信号を受信しています。また、DTRを受信しているかどうかを確認するには、 show line 1 イネーブルEXECコマンドを入力することもできます。モデム状態に文字列noDTRが表示されている場合、ルータはDTRをローに保つように設定され、モデムはDTR信号を受信しません。 • 非同期ライン コンフィギュレーション モードで modem inout コマンドまたは modem ri-is-cd コマンドを入力して、モデム制御を設定してください。 |
リモート モデムが自動応答に設定されていない |
• リモート モデムが自動応答に設定されているかどうかを確認します。通常、自動応答が設定されている場合には、AA表示灯がオンになります。 • まだ設定されていない場合は、リモート モデムを自動応答に設定してください。モデムの設定を確認し、変更する方法については、ご使用のモデムの資料を参照してください。 |
間違った電話回線がリモート モデムに接続されている |
• 正しい電話回線を使用しているかどうかを確認してください。リモート モデムを電話と取り替えて、再度呼び出します。電話が鳴れば、正しい電話回線を使用しています。 • 電話会社に問い合わせて、回線が良好かどうかを確認します。 |
リモート モデムがルータに接続されていない |
• リモート モデムがルータまたはDTRを表示している別の装置に接続されていることを確認します。 • 大部分のモデムには、DTR用のLEDインジケータがあります。このインジケータがオンになることを確認してください。 |
モデムが接続した直後に停止する
ダイヤルアップ接続は成功するが、30~90秒後にモデムが停止する。
表 9-14 で、この現象の原因となる問題の概要および解決方法について説明します。
表 9-14 モデムが接続した直後に停止する
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モデム速度設定がロックされていない |
• show line 1 イネーブル EXECコマンドをルータに入力してください。シリアル ポートの出力が、現在設定されている送信(Tx)および受信(Rx)速度を示しています。 • 回線が正しい速度に設定されていない場合、非同期ライン コンフィギュレーション モードで speed コマンドを使用して、ルータ回線上の速度を設定します。モデムとルータ ポート間で共通の最高速度に値を設定します。なんらかの理由でフロー制御を使用できない場合は、回線速度を9600 bpsに制限してください。速度を上げると、データが脱落する可能性があります。 • 再度 show line 1 コマンドを使用し、回線速度が必要な値に設定されていることを確認します。 • ルータ回線が必要な速度に設定されていることが明らかな場合、その回線上でモデムとのリバースTelnetセッションを開始してください。 • ご使用のモデムのロックDTE速度コマンドが組み込まれているモデム コマンド文字列を使用します。正確な設定コマンド構文については、ご使用のモデムの資料を参照してください。 ロックDTE速度コマンド( port rate adjust または buffered mode とも呼ばれます)は、多くの場合、モデムがエラー訂正を処理する方法と関連しています。このコマンドは、モデム間で大きく異なります。 モデム速度をロックすると、モデムが常に、シスコ シリアル ポート上で設定された速度で、シスコ ルータと通信することになります。このコマンドを使用しない場合、モデムは、ルータ上で設定された速度で通信する代わりにデータ リンク(電話回線)の速度に戻ります。 |
ルータ上で、モデム制御がイネーブルになっていない |
• show line 1 イネーブルEXECコマンドをルータ上で使用してください。ポートの出力には、モデムのカラムに、inoutまたはRIisCDが表示されます。これは、ルータの回線上でモデム制御がイネーブルになっていることを示しています。 • 必要に応じて、非同期ライン コンフィギュレーション モードで modem inout コマンドを使用し、モデム制御を設定してください。 |
PPP認証が失敗する |
• debug ppp chap イネーブルEXECコマンドを使用して、PPP認証が成功したかどうかを確認します。 Passed authentication with remoteという句があるかどうか、出力を確認してください。この出力が表示されている場合、認証は成功しています。 • PPP認証が成功しなかった場合、ルータ上で設定されたユーザ名とパスワードを検証します。入力されたユーザ名とパスワードは、ルータ上で設定されたものと同一でなければなりません。ユーザ名とパスワードには、大文字と小文字の区別があります。 |
ローカル ルータの待機時間の設定が短い |
• show dialer イネーブルEXECコマンドを入力して、設定されたダイヤラ タイムアウトを確認します。タイムアウト値が120秒未満の場合は、十分な長さではありません。 • シリアル インターフェイス コンフィギュレーション モードで dialer wait-for-carrier-time コマンドを入力して、ローカル ルータが接続を待機する時間を長くするように設定します。 120秒以上のタイムアウトを指定していることを確認してください。 |
チャット スクリプトの問題 |
• debug chat イネーブルEXECコマンドを入力します。チャット スクリプトの終わりに「Success」という出力が表示される場合、このチャット スクリプトは正常に完了しています。 • チャット スクリプトが失敗した時点で、タイムアウトを長くします。 • それでも問題が解決しない場合は、各チャット スクリプト ステップに対するコマンド応答が正しいかどうかを検証します。モデムとのリバースTelnet セッションをオープンし、チャット スクリプトのステップを実行します。 • チャット スクリプト内で検出される不整合をすべて修正します。 |
ダイヤルアップ クライアントにEXECプロンプトが表示されない
リモート ダイヤルアップ クライアントがセッションをオープンし、接続されたように見えるが、ユーザへのEXECプロンプトの応答がない(たとえば、Username>またはRouter>プロンプト)。
表 9-15 で、この現象の原因となる問題の概要および解決方法について説明します。
表 9-15 ダイヤルアップ クライアントにEXECプロンプトが表示されない
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自動選択が回線上でイネーブルになっている |
Carriage Return(CR;キャリッジ リターン)を入力して、イネーブルEXECモードへのアクセスを試行してください。 |
回線が no exec コマンドを使用して設定されている |
• show line 1 イネーブル EXECコマンドを使用して、該当する回線の状況を表示します。CapabilitiesフィールドがEXEC suppressedと表示されているかどうかを確認します。表示されている場合は、 no exec ライン コンフィギュレーション コマンドがイネーブルになっています。 • 非同期ライン コンフィギュレーション モードで exec コマンドを設定して、EXECセッションが開始できるようにします。 |
フロー制御がイネーブルでないか、1つの装置(DTEまたはDCE)上でのみイネーブルであるか、設定に誤りがある |
モデム速度設定がロックされていない |
• show line 1 イネーブル EXECコマンドをルータ上で入力してください。シリアル ポートの出力が、現在設定されている送信(Tx)および受信(Rx)速度を示しているはずです。 • 回線が正しい速度に設定されていない場合、非同期ライン コンフィギュレーション モードで speed コマンドを使用して、ルータ回線上の速度を設定します。モデムとルータ ポート間で共通の最高速度に値を設定します。なんらかの理由でフロー制御を使用できない場合は、回線速度を9600 bpsに制限してください。速度を上げると、データが脱落する可能性があります。 • 再度 show line 1 コマンドを使用し、回線速度が必要な値に設定されていることを確認します。 • ルータ回線が必要な速度に設定されていることが明らかな場合、その回線上でモデムとのリバースTelnetセッションを開始してください。 • モデム用のlock DTE speedコマンドが組み込まれているモデム コマンド文字列を使用します。正確な設定コマンド構文については、ご使用のモデムの資料を参照してください。 lock DTE speedコマンド( port rate adjust または buffered mode とも呼ばれます)は、多くの場合、モデムがエラー訂正を処理する方法と関連しています。このコマンドは、モデム間で大きく異なります。 モデム速度をロックすると、モデムが常に、シスコ シリアル ポート上で設定された速度で、シスコ ルータと通信することになります。このコマンドを使用しない場合、モデムは、ルータ上で設定された速度で通信する代わりにデータ リンク(電話回線)の速度に戻ります。 |
ダイヤルアップ セッションが無意味の情報(ガーベッジ)を表示する
モデムを介してシスコ ルータとのリモート ダイヤルアップセッションを確立しようとすると、ガーベッジが戻ってきて、最終的にリモート サイトに接続できなくなる。ユーザに、Connection Closed by Foreign Host というメッセージが表示される場合がある。
表 9-16 で、この問題の概要および解決方法について説明します。
表 9-16 ダイヤルアップ セッションが無意味の情報(ガーベッジ)を表示する
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モデム速度設定がロックされていない |
• show line 1 イネーブル EXECコマンドをルータ上で使用してください。シリアル ポートの出力が、現在設定されている送信(Tx)および受信(Rx)速度を示します。 • 回線が正しい速度に設定されていない場合、非同期ライン コンフィギュレーション モードで speed コマンドを使用して、ルータ回線上の速度を設定します。モデムとルータ ポート間で共通の最高速度に値を設定します。なんらかの理由でフロー制御を使用できない場合は、回線速度を9600 bpsに制限してください。速度を上げると、データが脱落する可能性があります。 • 再度 show line 1 コマンドを使用し、回線速度が必要な値に設定されていることを確認します。 • ルータ回線が必要な速度に設定されていることが明らかな場合、その回線上でモデムとのリバースTelnetセッションを開始してください。 • モデム用のlock DTE speedコマンドが組み込まれているモデム コマンド文字列を使用します。正確な設定コマンド構文については、ご使用のモデムの資料を参照してください。 lock DTE speedコマンド( port rate adjust または buffered mode とも呼ばれます)は、多くの場合、モデムがエラー訂正を処理する方法と関連しています。このコマンドは、モデム間で大きく異なります。 モデム速度をロックすると、モデムが常に、シスコ シリアル ポート上で設定された速度で、シスコ ルータと通信することになります。このコマンドを使用しない場合、モデムは、ルータ上で設定された速度で通信する代わりにデータ リンク(電話回線)の速度に戻ります。 |
ダイヤルアップ セッションが既存のセッションに入る
リモート ダイヤルアップ セッションが、別のユーザが開始した既存のセッションに入ってしまう。つまり、ダイヤルアップをしたユーザにはログイン プロンプトが表示される代わりに、別のユーザが確立したセッションが表示されてしまう(UNIXコマンド プロンプト、テキスト エディタ セッションなど)。
表 9-17 で、この問題の概要および解決方法について説明します。
表 9-17 ダイヤルアップ セッションが既存のセッションに入る
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ケーブル配線の誤り |
モデムとルータ間のケーブル配線をチェックしてください。シリアル ケーブルの選択方法およびモデムの接続方法については、『 Cisco 805 Router Hardware Installation Guide 』を参照してください。 |
ルータ上で、モデム制御がイネーブルになっていない |
• show line 1 イネーブルEXECコマンドをルータ上で入力してください。シリアル ポートの出力には、モデムのカラムに、inoutまたはRIisCDが表示されるはずです。これは、ルータの回線上でモデム制御がイネーブルになっていることを示しています。 • 非同期ライン コンフィギュレーション モードで modem inout コマンドまたは modem ri-is-cd コマンドを入力して、モデム制御を設定してください。 |
モデムがDCDに対して常にハイに設定されている |
• モデムは、CDでのみDCDがハイになるように設定し直す必要があります。これは、通常 &C1 モデム コマンド文字列を使用して設定されます。ご使用のモデム用の正確な構文については、そのモデムの資料をチェックしてください。 • 非同期ライン コンフィギュレーション モードで no exec コマンドを入力して、モデムが接続されているルータ回線を設定します。 clear line イネーブルEXECコマンドを使用してその回線を切断し、モデムとのリバースTelnetセッションを開始し、DCDがCDでだけハイになるようにモデムを設定し直してください。 • disconnect を入力してTelnetセッションを終了し、 EXEC ライン コンフィギュレーション コマンドでルータ回線を設定し直してください。 |
モデムがデータを送受信できない
ダイヤルアップ接続が確立できた後で、モデムはデータの種類を問わず送受信できない。
表 9-18 で、この問題の概要および解決方法について説明します。
表 9-18 モデムがデータを送受信できない
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モデム速度設定がロックされていない |
• show line 1 イネーブル EXECコマンドをルータ上で使用してください。シリアル ポートの出力が、現在設定されている送信(Tx)および受信(Rx)速度を示します。 • 回線が正しい速度に設定されていない場合、非同期ライン コンフィギュレーション モードで speed コマンドを使用して、ルータ回線上の速度を設定します。モデムとルータ ポート間で共通の最高速度に値を設定します。なんらかの理由でフロー制御を使用できない場合は、回線速度を9600 bpsに制限してください。速度を上げると、データが脱落する可能性があります。 • 再度 show line 1 コマンドを使用し、回線速度が必要な値に設定されていることを確認します。 • ルータ回線が必要な速度に設定されていることが明らかな場合、その回線上でモデムとのリバースTelnetセッションを開始してください。 • モデム用のlock DTE speedコマンドが組み込まれているモデム コマンド文字列を使用します。正確な設定コマンド構文については、ご使用のモデムの資料を参照してください。 lock DTE speedコマンド( port rate adjust または buffered mode とも呼ばれます)は、多くの場合、モデムがエラー訂正を処理する方法と関連しています。このコマンドは、モデム間で大きく異なります。 モデム速度をロックすると、モデムが常に、シスコ シリアル ポート上で設定された速度で、シスコ ルータと通信することになります。このコマンドを使用しない場合、モデムは、ルータ上で設定された速度で通信する代わりにデータ リンク(電話回線)の速度に戻ります。 |
ハードウェア フロー制御が、ローカルまたはリモート モデム、またはルータ上で設定されていない |
ダイヤル呼び出しモデムの問題 |
ダイヤル呼び出しモデムが動作可能であり、正しいポートに確実に接続されていることを確認してください。同じポートに接続されている場合、別のモデムが動作しているかどうかを確認します。 |
モデムがIPデータを送受信できない
ダイヤルアップ接続が確立できた後で、モデムはIPデータを送受信できない。
表 9-19 で、この問題の概要および解決方法について説明します。
表 9-19 モデムがIPデータを送受信できない
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IPルーティングがローカルまたはリモート ルータ上でイネーブルになっていない |
ローカルおよびリモート ルータ上でIPルーティングがイネーブルになっていることを確認してください。 |
デフォルト ゲートウェイがPC上で指定されていない |
• show slip イネーブルEXECコマンドを入力します。指定されたIPアドレスが、PC上のデフォルト ゲートウェイ仕様と同じであることを確認します。 • PC上で指定されたデフォルト ゲートウェイ アドレスをチェックします。IPアドレスが正しくない場合は、正しいアドレスを指定してください。ワークステーション上でデフォルト ゲートウェイ アドレスを検証したり変更したりする方法については、ベンダーの資料を参照してください。 |
ハードウェア フロー制御が、ローカルまたはリモート モデム、またはルータ上で設定されていない |
• show line 0 イネーブル EXECコマンドを入力し、Capabilitiesフィールドで次の表示を探します。
Capabilities: Hardware Flowcontrol In, Hardware Flowcontrol Out...
このフィールドにハードウェア フロー制御の表示がない場合、ハードウェア フロー制御はこの回線上でイネーブルになっていません。 • 非同期ライン コンフィギュレーション モードで flowcontrol hardware コマンドを使用して、回線上でハードウェア フロー制御を設定します。なんらかの理由でフロー制御を使用できない場合は、回線速度を9600 bpsに制限してください。速度を上げると、データが脱落する可能性があります。 • ルータ回線上でハードウェア フロー制御をイネーブルにした後、その回線を介してモデムとのリバースTelnetセッションを開始してください。 • モデム用のRTS/CTSフロー コマンドが含まれているモデム コマンド文字列を使用します。このコマンドにより、モデムがシスコ ルータと同じフロー制御方式(つまり、ハードウェア フロー制御)を使用していることが確実になります。正確な設定コマンド構文については、ご使用のモデムの資料を参照してください。 |
スタティック ルートが設定されていない |
• show ip route イネーブルEXECコマンドを使用して、ルーティング テーブル内にリモート ネットワークとのスタティック ルートがあるかどうかを確認します。 • リモート ネットワークとのスタティック ルートがない場合、 ip route コマンドを使用してスタティック ルートを1つ設定します。このスタティック ルートは、リモート ネットワークを指す必要があります。 |
Domain Name System(DNS;ドメイン ネーム システム)サーバが、ルータまたはワークステーション上で指定されていない |
• ワークステーションとルータの両方にDNS情報が指定されているかどうかを確認します。ルータ上で、 show running-config イネーブルEXECコマンドを使用して、DNSが設定されているかどうかを確認します。ワークステーションの設定の検証については、ベンダーの資料を参照してください。 • ルータとワークステーションがDNSを使用するように設定されていない場合、 ip domain-lookup 、 ip domain-name 、および ip name-server コマンドを使用してルータを設定します。 • PC上のTCP/IPソフトウェアでDNSサーバ アドレスを設定します。詳しくは、ベンダーの資料を参照してください。 |
モデムの接続が正常に切断できない
モデムの接続が正常に切断できない。 quit コマンドを入力しても、モデムとの接続が終了しない。
表 9-20 で、この問題の概要および解決方法について説明します。
表 9-20 モデムの接続が正常に切断できない
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モデムがDTRを認識しない |
hangup DTR modemコマンドの文字列を入力します。このコマンドは、DTR信号が受信できなくなったときに、キャリアをドロップするようにモデムに指示します。このコマンドの正確な構文については、ご使用のモデムの資料を参照してください。 |
ルータ上で、モデム制御がイネーブルになっていない |
• show line 1 イネーブル EXECコマンドをルータ上で使用してください。モデムのカラムに、inoutまたはRIisCDが表示されるはずです。これは、ルータの回線上でモデム制御がイネーブルになっていることを示しています。 • 必要に応じて、非同期ライン コンフィギュレーション モードで modem inout コマンドを使用し、モデム制御を設定してください。 |
リンクがすぐに非アクティブになる
ダイヤルアップ接続が確立した後で、リンクがすぐに非アクティブになる。
表 9-21 で、この問題の概要および解決方法について説明します。
表 9-21 リンクがすぐに非アクティブになる
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ダイヤラ タイムアウトが短すぎる |
• show running-config イネーブルEXECコマンドを使用して、ルータの設定を表示します。 dialer idle-timeout コマンドを使用して、設定された値を確認します。 • dialer idle-timeout seconds コマンドを使用して、タイムアウト値を増やしてください。デフォルト設定値は120です。 |
ダイヤラ リストの制約が多すぎる |
• show running-config イネーブルEXECコマンドを使用して、ルータの設定を表示します。 dialer list コマンドが参照するアクセス リスト(ある場合)を確認します。 • そのアクセス リストが、リンクをアクティブにしておく必要があるすべてのトラフィックを記述しているかを確認してください。必要に応じて追加のトラフィックを組み込むために、アクセス リストを設定し直します。 |
リンクが非アクティブにならないか、アクティブ状態が長く続く
ダイヤルアップ接続が確立した後で、リンクがずっとアクティブのままか、アイドル状態で長時間アクティブになったままである。
表 9-22 で、この問題の概要および解決方法について説明します。
表 9-22 リンクが非アクティブにならないか、アクティブになったままの状態が続く
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ダイヤラ リストによる制約が十分でない |
• show running-config イネーブルEXECコマンドを使用して、ルータの設定を表示します。 dialer list コマンドが参照するアクセス リスト(ある場合)を確認します。 • そのアクセス リストが、リンクをアクティブにしておくべきでないトラフィックを記述していないことを確認してください。必要に応じて、アクセス リストを再設定します。 |
モデム設定の不備 |
ローカルおよびリモート モデムが正しく設定されていることを確認します。特に、DTRがオフになった時点(Hangup DTR)でモデム同士が切断されるように設定する必要があります。このコマンドの正確な構文については、ご使用のモデムの資料を参照してください。 |
ダイヤルアップ接続パフォーマンスの不良
ダイヤルアップ接続が確立した後で、リンク上のパフォーマンスは低く、信頼できない。多くの場合、データ消失率が高いことが原因になっている。
表 9-23 で、この問題の概要および解決方法について説明します。
表 9-23 ダイヤルアップ接続パフォーマンスの不良
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エラー修正がモデム上で設定されない |
モデムがエラー訂正をするよう設定されているかどうかを確認します。このコマンドの正確な構文については、ご使用のモデムの資料を参照してください。 |
フロー制御がイネーブルでないか、1つの装置(DTEまたはDCE)上でのみイネーブルであるか、設定に誤りがある |
輻輳または回線ノイズ |
• ネットワークが輻輳している場合、数秒間ダイヤルアップ接続が凍結する場合があります。帯域幅を増やすか、ネットワークを再構築することによりネットワーク上の輻輳を減らすことが唯一の解決方法です。 • また、回線ノイズも、ダイヤルアップ接続を凍結させる場合があります。モデムの回線ノイズに対処する方法については、ベンダーの資料を参照してください。 |
フレーム リレー リンクがダウンしている
フレーム リレー リンクを介した接続が失敗する。 表 9-24 で、この問題の原因および解決方法について説明します。
表 9-24 フレーム リレー リンクがダウンしている
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ケーブル配線、ハードウェア、またはキャリアの問題 |
ローカル ルータおよびリモート ルータ上で次のステップを実行してください。 • show interfaces serial 0 コマンドを使用して、インターフェイスと回線プロトコルがアップになっているかどうかを確認します。 • インターフェイスと回線プロトコルがダウンしている場合は、『 Cisco 805 Router Hardware Installation Guide 』を参照して、CSU/DSUの接続に正しいシリアル ケーブルを使用していること、およびCSU/DSUが正しく接続されていることを確認してください。ケーブルが確実に接続されていることを確認します。 • ケーブルが正しい場合は、そのケーブルを別のポートに移動してみてください。そのポートが機能する場合は、最初のポートに欠陥があります。そのルータを交換してください。 • ケーブルが2番目のポートでも機能しない場合、そのケーブルを交換します。それでも機能しない場合は、DCEに問題がある可能性があります。この問題については、お客様が契約している電気通信事業者に問い合わせてください。 |
Local Management Interface(LMI;ローカル管理インターフェイス)タイプのミスマッチ |
• show interfaces serial 0 コマンドを使用して、インターフェイスの状態をチェックします。 • インターフェイスがアップになっているのに、回線プロトコルがダウンしていることが出力に表示されている場合は、 show frame-relay lmi イネーブルEXEC コマンドを入力して、フレーム リレー インターフェイス上でどのLMIタイプが設定されているかを確認します。 • LMIタイプが、送信元から宛先までのパス内のすべての装置で同一のタイプであることを確認します。シリアル インターフェイス コンフィギュレーション モードで frame-relay lmi-type { ansi | cisco | q933a }コマンドを入力して、ルータ上のLMIタイプを変更します。 |
キープアライブが送信されない |
• show interfaces serial 0 コマンドを入力して、キープアライブが設定されているかどうかを確認してください。「keep alives not set」という行が表示される場合は、キープアライブは設定されていません。 • シリアル インターフェイス コンフィギュレーション モードで keepalive seconds コマンドを使用して、キープアライブを設定してください。このコマンドのデフォルト値は、10秒です。 |
カプセル化のミスマッチ |
• シスコ製装置を他社製の装置に接続する場合、両方の装置でInternet Engineering Task Force(IETF)カプセル化を使用する必要があります。 show frame-relay map イネーブルEXECコマンドを使用して、シスコ製装置上のカプセル化タイプをチェックしてください。 • シスコ製装置がIETFカプセル化を使用していない場合、シリアル インターフェイス コンフィギュレーション モードで encapsulation frame-relay ietf コマンドを使用して、シスコ フレーム リレー インターフェイス上でIETFカプセル化を設定してください。他社製装置の設定の表示または変更については、そのベンダーの資料を参照してください。 |
Data Link Connection Identifier(DLCI)が非アクティブであるか、削除されている |
• show frame-relay pvc イネーブルEXECコマンドを入力して、インターフェイスPVCの状況を表示します。 • PVC が非アクティブであるか、削除されていることが出力に表示されている場合は、リモート ルータとのパス上に問題があります。リモート ルータを確認するか、お客様が契約している電気通信事業者に問い合わせてPVCの状況をチェックしてください。 |
DLCIが誤ったサブインターフェイスに割り当てられている |
• show frame-relay pvc イネーブルEXECコマンドを使用して、割り当てられているDLCIをチェックします。正しいDLCIが正しいサブインターフェイスに割り当てられていることを確認してください。 • DLCIが正しいように見える場合、シリアル インターフェイス コンフィギュレーション モードで、 shutdown コマンドを入力してメイン インターフェイスをシャットダウンします。次に、 no shutdown コマンドを入力してそのインターフェイスを活動化します。 |
リモート ルータをpingできない
フレーム リレー接続上のリモート ルータを ping しようとすると失敗する。 表 9-25 で、この問題の原因および解決方法について説明します。
表 9-25 リモート ルータをpingできない
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カプセル化のミスマッチ |
• シスコ製装置を、他社製装置に接続する場合、両方の装置でIETFカプセル化を使用する必要があります。 show frame-relay map イネーブルEXECコマンドを使用して、シスコ製装置上のカプセル化タイプをチェックしてください。 • シスコ製装置がIETFカプセル化を使用していない場合、シリアル インターフェイス コンフィギュレーション モードで encapsulation frame-relay ietf コマンドを使用して、シスコ フレーム リレー インターフェイス上でIETFカプセル化を設定してください。他社製装置の設定の表示または変更については、そのベンダーの資料を参照してください。 |
DLCIが非アクティブであるか、削除されている |
• show frame-relay pvc イネーブルEXECコマンドを入力して、インターフェイスPVCの状況を表示します。 • PVC が非アクティブであるか、削除されていることが出力に表示されている場合は、リモート ルータとのパス上に問題があります。リモート ルータをチェックするか、お客様が契約している電気通信事業者に問い合わせてPVCの状況を確認してください。 |
DLCIが誤ったサブインターフェイスに割り当てられている |
• show frame-relay pvc イネーブルEXECコマンドを使用して、割り当てられているDLCIをチェックします。正しいDLCIが正しいサブインターフェイスに割り当てられていることを確認してください。 • DLCIが正しいように見える場合、シリアル インターフェイス コンフィギュレーション モードで、 shutdown コマンドを入力してメイン インターフェイスをシャットダウンしてください。次に、 no shutdown コマンドを入力してそのインターフェイスをアップにします。 |
アクセス リストの設定の誤り |
• show access-list イネーブルEXECコマンドを入力して、ルータ上で設定されているアクセス リストがあるかどうかを確認します。 • アクセス リストが設定されている場合、グローバル コンフィギュレーション モードで no access-group コマンドを入力してアクセス リストをディセーブルにして、接続をテストします。接続が復元されるかどうかを確認してください。 • 接続が機能する場合、一度に1つずつアクセス リストを再度イネーブルにし、各アクセス リストをイネーブルにした後で接続をチェックします。 • アクセス リストをイネーブルにすると接続がブロックされる場合は、そのアクセス リストが必要なトラフィックを拒否しないことを確認してください。渡したいトラフィックに対して、必ず明示的な permit ステートメントを設定してください。 • すべてのアクセス リストが復元され、接続が機能するまで、アクセス リストのテストを続けます。 |
frame-relay map コマンドの脱落 |
• show frame-relay map イネーブルEXECコマンドを入力して、DLCI用のアドレス マップが設定されているかどうかを確認します。 • DLCI用のアドレス マップが表示されない場合、 clear frame-relay-inarp イネーブルEXECコマンドを入力します。次に show frame-relay map コマンドを再度入力して、DLCIとのマップがあるかどうかを確認します。 • DLCIとのマップがない場合、シリアル インターフェイス コンフィギュレーション モードで frame-relay map コマンドを入力して、スタティック アドレス マップを追加します。フレーム リレー アドレス マップの設定の詳細は、『 Cisco IOS Wide-Area Networking Configuration Guide 』の資料を参照してください。 • frame-relay map コマンドに指定されているDLCIおよびネクスト ホップ アドレスが正しいことを確認します。指定されたプロトコル アドレスは、ローカル フレーム リレー インターフェイスと同じネットワーク内にある必要があります。 |
frame-relay map ステートメント内に broadcast キーワードがない |
• ローカルおよびリモート ルータ上で show running-config イネーブルEXECコマンドを入力して、ルータの設定を表示します。 frame-relay map コマンド エントリで、 broadcast キーワードが指定されているかどうかを確認します。 • このキーワードが指定されていない場合、すべての frame-relay map コマンドに broadcast キーワードを追加してください。デフォルトでは、 broadcast キーワードは、インバースARPを介して確認されたダイナミック マップに追加されます。 |
終端間でpingできない
フレーム リレー接続を介したリモート ネットワーク上で、装置を ping しようとすると失敗する。 表 9-26 で、この問題の原因および解決方法について説明します。
表 9-26 終端間でpingできない
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水平分割の問題 |
部分メッシュ フレーム リレー環境では、水平分割の問題を避けるためにサブインターフェイスを設定する必要があります。サブインターフェイス設定の詳細は、『 Wide-Area Networking Configuration Guide 』および『 Wide-Area Networking Command Reference 』を参照してください。 |
ワークステーション上にデフォルト ゲートウェイがない |
• ローカル ワークステーションまたはサーバから、リモート ワークステーションまたはサーバの ping を試行してください。最初のpingが失敗した場合は、リモート装置のpingを数回試してください。 • すべての試行が失敗した場合、ローカル ワークステーションまたはサーバが、ローカル ルータのフレーム リレー インターフェイスを ping できるかどうかを確認します。 • ローカル ルータのフレーム リレー インターフェイスを ping できない場合、ローカル ワークステーションまたはサーバをチェックして、デフォルト ゲートウェイ仕様を使用して設定されているかどうか確認をしてください。 • デフォルト ゲートウェイが指定されていない場合、デフォルト ゲートウェイを使用して装置を設定してください。デフォルト ゲートウェイは、ローカル ルータのLANインターフェイスのアドレスである必要があります。ワークステーションまたはサーバのデフォルト ゲートウェイの表示または変更については、ベンダーの資料を参照してください。 |
X.25リンクを介して接続できない
X.25リンクを介して接続できない。
表 9-27 で、この問題の概要および解決方法について説明します。
表 9-27 X.25リンクを介して接続できない
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ケーブル配線の不備、またはルータ ハードウェアの不良 |
• すべてのケーブル配線とハードウェアに損傷または磨耗がないかどうかを確認してください。必要に応じて、ケーブル配線またはハードウェアを交換します。Cisco 805ルータとシリアル ケーブルの詳細は、『 Cisco 805 Router Hardware Installation Guide 』を参照してください。 • show interfaces serial 0 イネーブル EXECコマンドを入力して、インターフェイスの状況を判別します。 • インターフェイスがダウンしている場合は、「シリアル回線に関する問題のトラブルシューティング」を参照してください。インターフェイスがアップであるのに回線プロトコルがダウンしている場合は、 show interfaces serial 0 コマンドの出力内で、Link Access Procedure, Balanced(LAPB;平衡型リンク アクセス手順)状態を確認します。 • LAPB状態がCONNECTでない場合は、 debug lapb イネーブルEXECコマンドを使用して(または、シリアル アナライザを接続して)、送信されるSet Asynchronous Balanced Mode(SABM;非同期平衡モードに設定)要求、およびSABMに応答して送信されるUAパケットを見つけます。UAが送信されていない場合、この表に記載の他の問題が原因の可能性があります。 • show interfaces serial 0 コマンドが、インターフェイスと回線プロトコルがアップであるのに接続できないことを示す場合、ルータまたはスイッチの設定が誤っている可能性があります。この表に記載の他の原因を参照してください。 |
リンクがダウンしている |
show interfaces serial 0 イネーブルEXECコマンドを入力して、リンクがダウンしているかどうか判別します。リンクがダウンしている場合は、「シリアル回線に関する問題のトラブルシューティング」を参照してください。 |
プロトコル パラメータ設定の誤り |
• debug lapb イネーブルEXECコマンドをイネーブルにし、送信されたSABMを探します。SABMが送信されていない場合は、debug lapbコマンドをディセーブルにし、debug x25 eventsイネーブルEXECコマンドをイネーブルにしてください。 • RESTARTメッセージ(PVCの場合)または非ゼロ原因コードのあるCLEAR REQUESTS(SVCの場合)を探します。 • debug x25 events 出力で表示されるX.25の原因と診断コードを調べるには、『 Debug Command Reference 』を参照してください。 • クリティカルなLAPBパラメータ(モジュロ、T1、N1、N2、k)、およびクリティカルなX.25パラメータ(モジュロ、X.121アドレス、SVC範囲、PVC定義、デフォルトのウィンドウとパケット サイズ)が、すべてX.25 サービス プロバイダーが必要とするパラメータと一致していることを確認してください。 |
x25 map コマンド設定の誤り |
• show running-config イネーブルEXECコマンドを使用して、ルータの設定を表示します。シリアル インターフェイスの下の x25 map コマンド エントリを探します。 • x25 map コマンドが正しいアドレス マッピングを指定していることを確認します。 • ダイナミック ルーティングがネットワーク内で使用されている場合、 broadcast キーワードが x25 map コマンドに指定されていることを確認します。 • すべてのルータX.25設定オプションが、接続されているスイッチの設定値と一致することを確認します。必要に応じて、ルータまたはスイッチを設定し直してください。 • debug x25 events イネーブルEXECコマンドをイネーブルにし、RESTARTメッセージ(PVCの場合)、または非ゼロ原因コードのあるCLEAR REQUESTS(SVCの場合)を見つけます。 debug x25 events 出力で表示されるX.25の原因と診断コードを調べるには、『 Debug Command Reference 』を参照してください。 |
X.25リンク上のシリアル エラーが頻発する
show interfaces serial 0 イネーブルEXEC コマンドの出力が、情報フレーム(IFRAME)の0.5%を超えて、拒否(REJ)、受信不能イベント(RNR)、プロトコル フレーム エラー(FRMR)、再始動(RESTART)、または切断(DISC)を表示する。
(注) これらのフィールドのうちのいずれかが増加し、IFRAME数の0.5%を超えている場合、X.25ネットワークに問題がある可能性があります。SABMは常に必要です。ただし、10を超える場合は、パケット交換機は応答していない可能性があります。
表 9-28 で、この問題の概要および解決方法について説明します。
表 9-28 X.25リンクを介して接続できない
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ケーブル配線の不備、またはルータ ハードウェアの不良 |
• すべてのケーブル配線とハードウェアに損傷または磨耗がないかどうかを確認してください。必要に応じて、ケーブル配線またはハードウェアを交換します。Cisco 805ルータとシリアル ケーブルの詳細は、『 Cisco 805 Router Hardware Installation Guide 』を参照してください。 • show interfaces serial 0 イネーブル EXECコマンドを入力して、インターフェイスの状況を判別します。 • インターフェイスがダウンしている場合は、「シリアル回線に関する問題のトラブルシューティング」を参照してください。インターフェイスがアップであるのに回線プロトコルがダウンしている場合は、 show interfaces serial 0 コマンドの出力内で、LAPB状態を確認します。 • LAPB状態がCONNECTでない場合は、 debug lapb イネーブルEXECコマンドを使用して(または、シリアル アナライザを接続して)、送信されるSABM要求、およびSABMに応答して送信されるUAパケットを見つけます。UAが送信されていない場合、この表に記載の他の問題が原因の可能性があります。 • show interfaces serial 0 コマンドが、インターフェイスと回線プロトコルがアップであるのに接続できないことを示す場合、ルータまたはスイッチの設定が誤っている可能性があります。この表に記載されている他の原因を参照してください。 |
パスワードの回復
ここでは、忘れたパスワードを回復したり、シークレットパスワードをイネーブルにする方法を説明します。パスワードの回復には、次の作業が必要です。
1. コンフィギュレーション レジスタの変更
2. ルータのリセット
3. パスワードのリセットと変更の保存 (イネーブル シークレット パスワードを忘れた場合のみ)
4. コンフィギュレーション レジスタ値のリセット
(注) この手順は、コンソール ポートを経由してルータに接続している場合にだけ実行することができます。Telnetセッション経由では実行することはできません。
(注) イネーブル シークレット パスワードの変更方法のさらに詳しい情報については、CCO(Cisco Connection Online)の「Hot Tips」を参照してください。
コンフィギュレーション レジスタの変更
コンフィギュレーション レジスタを変更するには、次の作業を行います。
ステップ 1 ルータの背面パネルにあるCONSOLEポートに、ASCII端末または端末エミュレーション プログラムが稼働しているPCを接続します。『Cisco 827 Routers Hardware Installation Guide』の「Installation」の章の「Connecting the Router to a PC」を参照してください。
ステップ 2 端末を9600ボー、8データ ビット、パリティなし、1ストップ ビットに設定します。
ステップ 3 イネーブルEXECプロンプト(r outer_name >)に、 show version コマンドを入力すると、現在のコンフィギュレーション レジスタ値が表示されます。
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) C827 Software (C827-NSY6-M), Version 12.0
Copyright (c) 1986-1999 by cisco Systems, Inc.
Compiled Mon 22-Nov-99 11:20 by dahsue
Image text-base:0x80013170, data-base:0x8081B748
ROM:System Bootstrap, Version 12.0(19990519:174856) [jakumar-twister_dev 1055], DEVELOPMENT SOFTWARE
System returned to ROM by reload
CISCO C827 (MPC855T) processor (revision 0x00) with 19456K/1024K bytes of memory.
Processor board ID 00000000, with hardware revision 0000
1 Ethernet/IEEE 802.3 interface(s)
1 ATM network interface(s)
128K bytes of non-volatile configuration memory.
16384K bytes of processor board System flash (Read/Write)
Configuration register is 0x100
ステップ 4 コンフィギュレーション レジスタの設定値を記録しておきます。この値は、通常、0x2100または0x100です。
ステップ 5 ブレークの設定を記録しておきます。
• ブレーク イネーブル ― ビット8が0に設定されています。
• ブレーク ディセーブル(デフォルトの設定) ― ビット8が1に設定されています。
(注) ブレークをイネーブルにするには、イネーブルEXECモードでconfig-register 0x01 コマンドを入力します。
ルータのリセット
次の手順で、ルータをリセットします。
ステップ 1 ブレークがイネーブルになっている場合は、ステップ 2に進みます。ブレークがディセーブルになっている場合は、ルータの電源をオフ( O )にしてから5秒後に、再びオン( | )にします。その後60秒以内に、 Break キーを押します。端末にROMモニタ プロンプトが表示されます。ステップ 3に進みます。
(注) 一部の端末では、キーボードにBreakというラベルの付いたキーがあります。使用するキーボードにBreakキーがない場合は、端末に付属のマニュアルを参照して、ブレーク信号の送信方法を確認してください。
ステップ 2 Breakを押します。端末に次のプロンプトが表示されます。
ステップ 3 confreg 0x142 を入力して、コンフィギュレーション レジスタをリセットします。
ステップ 4 reset コマンドを入力して、ルータを初期化します。
ルータの電源が一度オフになってからオンになり、コンフィギュレーション レジスタが0x142に設定されます。ルータはブートROMシステム画像を使用します。その状況はシステム コンフィギュレーション ダイアログで示されます。
--- System Configuration Dialog ---
ステップ 5 次のメッセージが表示されるまで、各プロンプトに no を入力します。
Press RETURN to get started!
ステップ 6 Return キーを押します。次のプロンプトが表示されます。
ステップ 7 enableコマンドを入力して、イネーブル モードを開始します。コンフィギュレーション変更は、イネーブル モードでのみ行うことができます。
プロンプトがイネーブルEXECプロンプトに変わります。
ステップ 8 show startup-config コマンドを入力すると、コンフィギュレーション ファイルに保存されているイネーブル パスワードが表示されます。
Router# show startup-config
イネーブル パスワードの回復を行っている場合は、次の「パスワードのリセットと変更の保存」の手順は飛ばして、「コンフィギュレーション レジスタ値のリセット」の手順を実行します。これで、パスワード回復作業は完了します。
イネーブル シークレット パスワードを回復しているときには、 show startup-config コマンド出力には表示されません。次の「パスワードのリセットと変更の保存」に記載されている手順を実行して、パスワード回復作業を完了させてください。
パスワードのリセットと変更の保存
パスワードをリセットして、変更を保存するには、次の作業を実行します。
ステップ 1 configure terminal コマンドを入力して、コンフィギュレーション モードを開始します。
Router# configure terminal
ステップ 2 enable secret コマンドを入力して、ルータのイネーブル シークレット パスワードをリセットします。
Router(config)# enable secret password
ステップ 3 exit を入力して、コンフィギュレーション モードを終了します。
ステップ 4 設定変更を保存します。
Router# copy running-config startup-config
コンフィギュレーション レジスタ値のリセット
パスワードを回復または再設定した後で、コンフィギュレーション レジスタ値をリセットします。
ステップ 1 configure terminal コマンドを入力して、コンフィギュレーション モードを開始します。
Router# configure terminal
ステップ 2 configure register コマンドと、記録しておいた元のコンフィギュレーション レジスタを入力します。
Router(config)# config-reg value
ステップ 3 exit を入力して、コンフィギュレーション モードを終了します。
(注) 忘れたイネーブル パスワードを回復する前に使用していたコンフィギュレーションに戻るには、コンフィギュレーションの変更を保存せずに、ルータを再起動してください。
ステップ 4 ルータを再起動し、回復したパスワードを入力します。