Cisco Emergency Responder のためのオンサイト アラート(セキュリティ)担当者の準備
緊急応答のポリシーや手順が、すでに設定されている場合があります。Cisco Emergency Responder(Emergency Responder)をこれらのポリシーや手順に適合させる方法について検討し、必要に応じて、緊急応答チーム(オンサイト アラートまたはセキュリティ担当者)と協力してこれらの手順を更新します。
Emergency Responder の次の側面に関して、これらの担当者のトレーニングを検討します。
• Emergency Responder Web インターフェイスの使用方法。これらのトピックについては、Emergency Responder ユーザ Web インターフェイスのオンライン ヘルプを参照してください。このオンライン ヘルプには、印刷してユーザに配布できる PDF 形式のユーザ ガイドが含まれています。このユーザ ガイドに含まれている情報は、オンライン ヘルプに含まれている情報と同じです。次の領域に関して、ユーザのトレーニングを行います。
– ユーザ Web インターフェイスへのログイン方法。
– 画面でのアラートの表示方法。
– コールのロケーションに関する詳細情報の取得方法。概要情報には、発信者の実際の内線番号、PSAP が緊急発信者の番号として取得する電話番号である ELIN、スイッチ ポートに関連付けられた電話機ロケーション、および ALI のロケーション フィールドが含まれます。ユーザはまた、ALI 全体も表示できます。
– コールを確認し、それにコメントを追加する方法。これらの手順で緊急応答チームの一貫した行動が保証されるようにするための規則の開発を検討します。
– 緊急コール履歴の緊急コールの検索方法。
• 緊急コールの通知を受信する方法について説明します。
– Emergency Responder ユーザ Web インターフェイスにログインしているすべてのユーザに対して、Web アラートが表示されます。
– ERL からの緊急コールが発生すると、ERL に割り当てられているすべての担当者に電話がかかります。この電話には、発信者の内線番号に関する情報が含まれます。
– 担当者の電子メール アドレスを設定した場合、これらの担当者はまた、電話コールより詳細な情報(ERL 名や電話機ロケーションなど)を含む電子メールも受信します。電子メール アドレスが電子メール ベースのポケットベルのものである場合は、ポケットベルが使用されます。ポケットベルは、自分のデスクにいないユーザに情報を通知するための最も効率的な方法です。
スタンバイ Cisco ER サーバが緊急コールを処理した場合は、そのコール自体と、スタンバイ サーバによってコールが処理されたことがすべてのオンサイト アラート担当者に通知されます。各担当者がこれらの通知に応答する方法を決定します。
• 使用している ERL の名前と電話のロケーションを説明します。これは、担当者が緊急発信者のロケーションを識別するために保有する主要な情報です。
• 緊急コールに応答するための組織のポリシーについて説明します。まだポリシーがない場合は、緊急応答チームと協力して、受け入れ可能なポリシーを開発します。
関連項目
• 「Cisco Emergency Responder 用のスタッフの準備」
ERL 管理者のロールについて
表 10-1 は ERL 管理者が担当する反復的な作業のリストです。システム管理者もまた、次の作業を実行できます。
表 10-1 Cisco Emergency Responder ERL 管理の反復的な作業
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新規または変更されたスイッチ ポートに ERL を割り当てる。 |
スイッチがネットワークに追加された場合、または追加のポートを含むモジュールが既存のスイッチに追加された場合は、新しいポートに ERL を割り当てます。 |
「スイッチ ポートの設定」 |
必要に応じて ERL を作成する。 |
ビジネスの拡張に伴い、必要に応じて新しい ERL を作成します。テレフォニー管理者と協力して ERL の ELIN を取得し、ネットワーク管理者と協力して Cisco ER で定義されている新しいスイッチを取得します。 |
• 「ERL の作成」 • 「スイッチ ポートの設定」 |
ALI データをエクスポートしてサービス プロバイダーに送信する。 |
ALI データに変更を加えた場合、ERL を追加または削除した場合、または ERL に割り当てた ELIN を変更した場合(追加、削除など)は、ALI をエクスポートし、サービス プロバイダーに再提出します。 |
• 「ERL 情報のエクスポート」 • 「サービス プロバイダー向け ALI 情報のエクスポート」 • 「ERL の作成」 • 「ALI 提出要件に関するサービス プロバイダーとの交渉」 |
手動で定義された電話機を監査する。 |
手動電話機の定義を定期的にチェックして、各電話機が引き続き正しい ERL に割り当てられていることを確認します。テレフォニー管理者と協力して、これらの電話機に関するすべての追加、移動、または変更の通知を取得します。必要に応じて電話機を追加します。 |
• 「電話機の手動での定義」 |
位置未確認の電話機のリストを監査する。 |
位置未確認の電話機リストを定期的に監査し、ネットワーク管理者とともに、Cisco ER が電話機の位置を確認できない理由を突き止め、問題を解決します。 |
• 「位置未確認の電話の識別」 • 「位置未確認の電話機が多すぎる」 |
新しいオンサイト担当者の追加、古い担当者の削除、電話番号の更新を行う。 |
オンサイトのアラート担当者が追加されたら、彼らを Cisco ER で定義し、適切な ERL に割り当てます。同様に、担当者が削除されたら、その担当者を ERL から削除し、次に Cisco ER から削除します。電話番号、電子メール アドレス、その他の連絡先情報が変更された場合は、これらを更新します。 |
• 「セキュリティ担当者(オンサイト アラート担当者)の指定」 • 「ERL の作成」 |
IP サブネットを追跡対象の IP サブネットに追加する。 |
Cisco ER で検出する必要のある新しい IP サブネットが存在する場合は、次の作業を実行します。 • 新しい IP サブネットの地理的なロケーションにわたる ERL を設定します。 • この新しい IP サブネットとそれに対応するマスクを設定し、この IP サブネットを作成された ERL に割り当てます。 |
• 「IP サブネットベースの ERL の設定」 |
関連項目
• 「ERL の使用」
• 「電話機の管理」
• 「Cisco Emergency Responder のトラブルシューティング」