Cisco Emergency Responder Publisher のインストール
Emergency Responder 8.6 をインストールするには、Publisher(プライマリ)を最初にインストールしてから、Subscriber(バックアップ)を別のサーバにインストールします。Emergency Responder は、Cisco Unified Communications Manager またはすべての Cisco Unified Communications アプリケーションとは別のサーバにインストールする必要があります。
新しくインストールするには、約 1 時間かかります。
Publisher をインストールするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Emergency Responder 8.6 インストール用 DVD を挿入します。
システムで DVD が検出されると、DVD に何らかの問題があるかどうか確認するため、インストールの前にメディア チェックを実行するかどうか尋ねられます。DVD のチェックサムが表示され、このチェックサムを Emergency Responder 8.6 の Web サイトで確認するよう指示されます。
画面の下部に、要素間を移動したり要素を選択する手順が、次のように表示されます。
• 次の要素に進むには Tab キーを使用します。
• 前の要素に戻るには Alt キーを押した状態で Tab キーを押します。
• 強調表示した要素を選択するには、スペース キーを使用します。
メディア チェックの実行を選択した場合は、システムによってメディア チェックが実行され、結果が表示されます。
メディア チェックの結果が [PASS] の場合、[OK] をクリックします。インストールが開始されます。ステップ 2 に進みます。
メディア チェックの結果が [FAIL] の場合、シスコから新しいインストール用 DVD を入手してください。
ステップ 2 Cisco Unified Communications システムのインストールが開始されます。[Product Deployment Selection] 画面に、Cisco Emergency Responder 製品スイートがインストールされることを示すメッセージが表示されます。[OK] をクリックして続行します。
ステップ 3 [Proceed with Install] ページに、ハード ドライブにある現在のソフトウェア バージョンとインストール用 DVD のソフトウェア バージョンが表示されます。
新規インストールを実行する場合、ハード ドライブにはソフトウェアがなく、インストールを進めてよいか確認するメッセージが表示されます。[Yes] をクリックして進みます。
アップグレードを実行する場合、現在のソフトウェア バージョンが表示され、ハード ドライブを上書きしてよいか確認するメッセージが表示されます。[Yes] をクリックして進みます。
[Yes] をクリックした場合は、インストールが続行され、[Platform Configuration Wizard] が表示されます。
[No] をクリックすると、インストールは終了します。
ステップ 4 [the Platform Configuration Wizard] ページで、[Proceed] をクリックしてプラットフォームのインストールを続行します。[Import Windows Data] ページが表示されます。ステップ 5 に進みます。
[Skip] をクリックした場合は、プラットフォームと Emergency Responder ソフトウェアの両方がインストールされ、情報の提供を求めるプロンプトはインストール中に表示されません。インストールが完了してシステムがリブートすると、必要な設定情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。
ステップ 5 [Import Windows Data] ページに、Emergency Responder からのデータのインポートを求めるプロンプトが表示されます。このページは、新規インストールや Linux ベースの旧バージョンの Emergency Responder からのアップグレードでは使用しません。[No] をクリックして、新規インストールを続行します。[Basic Install] ページが表示されます。
ステップ 6 [Continue] をクリックして進みます。[Timezone Configuration] ページが表示されます。
ステップ 7 表示されるリストから、正しい時間帯を選択します。
次のキーを使用して、[Timezone Configuration] ページの要素間を移動します。
• 上矢印または下矢印を使用して、リストから時間帯を選択
• Tab キーで他のフィールドに移動
正しい時間帯を選択したら、[OK] をクリックします。[Auto Negotiation Configuration] ページが表示されます。
ステップ 8 [Yes] をクリックして、イーサネット NIC 速度およびデュプレックスのオートネゴシエーションをイネーブルにします。[DHCP Configuration] ページが表示されます。[Yes] をクリックした場合は、ステップ 11 に進みます。
[No] をクリックした場合、[NIC Speed and Duplex Configuration] ページが表示されます。
ステップ 9 [NIC Speed and Duplex Configuration] ページで、次を行います。
a. [NIC Speed] を選択します。選択肢は [10 Megabit]、[100 Megabit]、[1000 Megabit] です。
b. [NIC Duplex] 設定を選択します。選択肢は [Full] または [Half] です。
c. [OK] をクリックします。[DHCP Configuration] ページが表示されます。
ステップ 10 [MTU Configuration] ページでは、次の手順に従って、ネットワークで送信できる最大伝送ユニット(MTU)を設定できます。
• 1500 バイト未満の MTU 値を設定する場合は、[Yes] をクリックします。
• デフォルトの MTU 値の 1500 バイトを使用する場合は [No] をクリックします。
ステップ 11 Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)を使用する場合は [Yes] をクリックします。[Administration Login Configuration] ページが表示されます。ステップ 15 に進みます。
[No] をクリックした場合は、[Static Network Configuration] ページが表示されます。
ステップ 12 DHCP を使用しない場合は、[Static Network Configuration] ページに関する次の情報を入力します。
• Host Name
• IP Address
• IP マスク
• Gateway (GW) Address
[OK] をクリックします。[DNS Client Configuration] ページが表示されます。
ステップ 13 [DNS Client Configuration] ページで、Domain Name System(DNS; ドメイン ネーム システム)クライアントを設定するかたずねられます。
(注) DNS 設定の詳細については、[Help] ボタンをクリックしてください。
[Yes] を選択すると、2 つ目の [DNS Client Configuration] ページが表示されます。
[No] を選択すると、[Administration Login Configuration] ページが表示されます。ステップ 15 に進みます。
ステップ 14 2 つ目の [DNS Client Configuration] ページで、次の情報を入力するよう求められます。
• Primary
• Secondary DNS(任意)
• Domain
[OK] をクリックします。[Administration Login Configuration] ページが表示されます。
ステップ 15 [Administration Login Configuration] ページで、管理者アカウントの ID およびパスワードを入力します。このパスワードは、CLI と、Cisco Unified OS Administration および Disaster Recovery System(DRS)の Web サイトにアクセスするために使用されます。[Help] をクリックすると、このパスワードを作成するガイドラインが表示されます。
入力が終わったら、[OK] をクリックします。[Certificate Information] ページが表示されます。
ステップ 16 [Certificate Information] ページに関する次の情報を入力します。
• マニュアルの構成
• Unit
• Location
• State
• Country(スクロールダウン メニューから選択)。
[OK] をクリックします。[Publisher Configuration] ページが表示されます。
ステップ 17 実行するインストールのタイプに基づき、次のいずれかを行います。
• 設定しているサーバがサーバ グループの Publisher である場合は、[Yes] をクリックします。[Network Time Protocol Client Configuration] ページが表示されます。ステップ 18 に進みます。
• インストールしているサーバがサーバ グループの Publisher ではない場合、次に進む前に Publisher で最初にこのサーバを設定する必要があります。また、このサーバは、インストールが正常に完了するよう、稼動中の Publisher にネットワークでアクセスする必要があります。Subscriber を設定している場合のみ、[No] をクリックします。Subscriber のインストールの詳細については、「Cisco Emergency Responder Subscriber のインストール」を参照してください。
ステップ 18 [Network Time Protocol Client Configuration] ページで、外部 Network Time Protocol(NTP; ネットワーク タイム プロトコル)サーバを設定するかたずねられます。
(注) Cisco では、システム時刻を正確にしておくために、外部 NTP サーバを使用することを強くお勧めします。
注意 UCS サーバに Emergency Responder をインストールする場合は、NTP サーバの設定が必須になります。
[Yes] をクリックした場合は、2 つ目の [Network Time Protocol Client Configuration] ページが表示されます。表示されたフィールドに、外部 NTP サーバの IP アドレスまたはホスト名を入力し、[OK] をクリックします。[Database Access Security Configuration] ページが表示されます。ステップ 19 に進みます。
[No] をクリックした場合は、[Hardware Clock Configuration] ページが表示されます。次の情報を入力します。
• Year( yyyy )
• Month( mm )
• Day( dd )
• Hour( hh )
• Minute( mm )
• Second( ss )
この情報を入力したら、[OK] をクリックします。[Database Access Security Configuration] ページが表示されます。
ステップ 19 [Database Access Security Configuration] ページで、表示されるフィールドにセキュリティ パスワードを入力し、パスワードを確認します。
(注) セキュリティ パスワードは、長さ 6 文字以上にしてください。パスワードには英数字、ハイフン、アンダースコアを使用できます。また、英数字から始まるパスワードにしてください。このセキュリティ パスワードは、インストール/アップグレード、DRS のバックアップまたは復元、および「新しい Publisher の指定」操作を実行する際に Emergency Responder サーバ グループ間で安全に通信するために使用されます。
[Help] をクリックするとガイドラインが表示されます。終了したら、[OK] をクリックします。[SMTP Host Configuration] ページが表示されます。
ステップ 20 Simple Mail Transport Protocol(SMTP; シンプル メール転送プロトコル)ホストを設定するかたずねられます。この手順は任意です。
• [Yes] をクリックした場合、2 つ目の [SMTP Host Configuration] ページが表示されます。[Help] をクリックするとガイドラインが表示されます。表示されたフィールドに SMTP ホスト名または IP アドレスを入力します。入力が終わったら、[OK] をクリックします。[Platform Configuration Confirmation] ページが表示されます。
• [No] をクリックした場合、[Platform Configuration Confirmation] ページが表示されます。
ステップ 21 [Platform Configuration Confirmation] ページで、次のいずれかを行います。
• [OK] を選択してプラットフォーム設定情報を保存し、インストールを続行します。[Cisco Emergency Responder Configuration] ページが表示されます。
(注) [OK] を選択すると、プラットフォーム設定情報は変更できません。
• 前のページに戻って変更する場合、[Back] を選択します。[Back] を続けて選択すると、各プラットフォーム設定ページをスクロールします。
• [Cancel] を選択すると、インストールがキャンセルされます。
ステップ 22 [Cisco Emergency Responder Configuration] ページで、次を行います。
• 緊急電話番号( 911 など)を入力します。
• Cisco Unified Communications Manager のバージョンを選択します。↑キーまたは↓キーを使用してバージョン番号を選択し、[OK] をクリックします。
ステップ 23 [Security End User Language Selection] ページで、Cisco Emergency Responder の Web ページの言語を選択します。デフォルトは英語です。
[Application User Password Configuration] ページが表示されます。
ステップ 24 [Application User Configuration] ページで、ユーザ名とパスワードを入力します。このユーザ名とパスワードはデフォルトの管理アカウントに関連付けられ、[Emergency Responder Administration] Web ページへのログインに使用されます。ガイドラインを表示するには、[Help] をクリックします。
入力が終わったら、[OK] をクリックします。[Cisco Emergency Responder Configuration Confirmation] ページが表示されます。
ステップ 25 [Cisco Emergency Responder Configuration Confirmation] ページで、次のいずれかを行います。
• [OK] を選択して Cisco Emergency Responder の設定情報を保存し、インストールを続行します。インストール プロセスが続行され、システムがリブートします。
注意 [OK]
を選択すると、Cisco Emergency Responder の設定情報は変更できません。
• 前のページに戻って変更する場合、[Back] を選択します。[Back] を続けて選択すると、各 [Emergency Responder Application User Configuration] ページをスクロールします。
• [Cancel] を選択すると、インストールがキャンセルされます。
ステップ 26 システムが再起動された後、各種システム コンポーネントのステータスがチェックされます。問題が見つかった場合は、問題の修正を求めるプロンプトが表示されます。
問題が見つからなかった場合、インストール処理が続行されます。インストール用 DVD が排出され、システムがリブートし、インストールが終了します。インストールが完了すると、コマンドライン インターフェイス プロンプトが表示されます。
(注) このプロセス中に、Publisher の MAC アドレスが表示されます。表示された MAC アドレスを書き留めます。この MAC アドレスは、後で Emergency Responder ライセンスを取得する際に使用します。インストール中に MAC アドレスを取得できなかった場合、後で確認できます。サーバの MAC アドレス確認の詳細については、「サーバ ライセンス」を参照してください。
ステップ 27 Emergency Responder 8.6 の Web サイトを表示するには、ネットワーク上の Windows システムで、サポートされている Web ブラウザを起動して次の URL を入力します。
http:// your Emergency Responder hostname
または
http:// your Emergency Responder IP address
(注) ホスト名が IP アドレスに解決されるよう、Emergency Responder は DNS を使用して設定されていることを確認してください。
Cisco Emergency Responder Subscriber のインストール
Publisher のインストール後に、Emergency Responder Subscriber をインストールする必要があります。Subscriber は Emergency Responder Publisher とは別のサーバにインストールする必要があります。
注意 Subscriber のインストールを開始する前に、Publisher のインストールを完了する必要があります(これには、リブートが含まれます)。
Emergency Responder 8.6 Subscriber をインストールするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Publisher サーバで、次を行って Subscriber サーバの詳細を追加します。
a. Publisher の [Emergency Responder 8.6 Administration] Web サイトにログインします。
b. [System] > [Add Subscriber] を選択します。[Add Server] ページが表示されます。
c. 新しい Subscriber のホスト名を入力して [Insert] をクリックします。[Add Subscriber] が再度表示されます。
d. [Configured Servers] リストで、新しい Subscriber のホスト名と IP アドレスが表示されているか確認します。
ステップ 2 「新しいシステムへの Cisco Emergency Responder 8.6 のインストール」のステップ 1からステップ 16までを行ってください。ステップ 16が完了すると、[Publisher Configuration] ページが表示されます。
ステップ 3 [Publisher Configuration] ページで、[No] を選択して Publisher ではなく Subscriber をインストールするよう指定します。Publisher ではない場合は、続行する前に、Publisher の管理 Web インターフェイスを使用して最初にこのサーバを設定する必要があることを知らせる警告が表示されます(詳細については、この手順のステップ 1 を参照してください)。また、追加しているこのサーバは、インストールが正常に完了するよう、稼動中の Publisher にネットワークでアクセスする必要があります。
[OK] をクリックして警告を閉じます。
ステップ 4 [Network Connectivity Test Configuration] ページが表示されます。システムの接続性の検証が試行されます。[No] をクリックしてインストールを続行します。
ステップ 5 [Publisher Access Configuration] ページが表示されます。次の内容を入力します。
• Publisher のホスト名
• Publisher の IP アドレス
• Publisher のデータベース/セキュリティ パスワード
ステップ 6 Publisher 情報が正しいか確認して [OK] をクリックします。
ステップ 7 [SMTP Host Configuration] ページが表示されます。SMTP ホストを設定する場合は [Yes] を選択します。
ステップ 8 [Platform Configuration Complete] ページが表示されます。次のオプションのうちいずれかを選択します。
• Publisher 情報が正しい場合、[OK] をクリックします。
• 情報が正しくない場合、[Back] ボタンをクリックして、[Publisher Access Configuration] ページで必要な変更を行います。[OK] をクリックします。
Emergency Responder Subscriber のインストールが開始され、完了するまでに 20 ~ 30 分かかります。
ステップ 9 インストールが完了したら、Subscriber の [Emergency Responder Administration] Web サイトを表示して Subscriber が正常にインストールされているか確認します。正常にインストールされた場合は、「Primary Cisco Emergency Responder is active」というメッセージが表示されます。このメッセージは Subscriber が正常にインストールされたことを示します。
(注) Subscriber のインストールで Publisher を検証できなかった場合は、トラブルシューティングの章の「パブリッシャを確認できない」を参照してください。