この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
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CTI(Computer Telephony Integration)アプリケーションには、Cisco CallManager CTI インターフェイスを使用するすべての IP テレフォニー アプリケーションが含まれます。このようなアプリケーションは、一般に、TAPI(Telephony Application Programming Interface)または JTAPI(Java Telephony Application Programming Interface)のどちらかを使用して作成されます。AC(Attendant Console)などの一部の Cisco アプリケーションは、これらの高レベルのアプリケーション プログラミング インターフェイス(API)をバイパスし、CTI レイヤに直接書き込みます。この章では、Cisco IP SoftPhone リリース 1.3、Cisco Personal Assistant、および Cisco IP Interactive Voice Response(IVR)や IP Integrated Contact Distribution(ICD)に使用される Cisco Customer Response Solutions(CRS)プラットフォームなどの、一般的な CTI アプリケーションに適用される、ガイドラインについて説明します。
アプリケーションにふさわしい CTI リソースをスケーリングする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 特定の CTI アプリケーションの実行に必要な CTI デバイスを確認します。
ステップ 2 CTI アプリケーションごとにデバイスの平均の重みを計算します。 表 12-1 では、CTI アプリケーションが使用する各種 CTI リソースの基本のデバイスの重みを示しています。
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ステップ 3 CTI アプリケーション用にデバイスの重みを計算する場合、ライン アピアランスごとに BHCA(Busy Hour Call Attempts)を見積もって、BHCA 係数を決定します。BHCA 係数は、6 BHCA ごとに 1 つずつ増やします。CTI アプリケーションがクライアント ベースである場合(たとえば、Cisco IP SoftPhone)、6 BHCA が適切なデフォルト値です。
ステップ 4 次のガイドラインに従って、クラスタ内のサーバ上にデバイスをプロビジョニングします。
• Cisco CallManager サーバごとに、最大 2,500 の CTI デバイス
• Cisco CallManager クラスタごとに、最大 10,000 の CTI デバイス
• クラスタは、複数の Cisco MCS 7845 サーバから構成されること。
• 各 CTI デバイスは、6 以下の BHCA を処理すること。
• クラスタ全体にプロビジョニングされ、CTI デバイスを必要とする CTI アプリケーションが他にないこと。これには、自動代替ルーティング(AAR)と Cisco IP Manager Assistant(IPMA)などの CTI 依存の Cisco CallManager サービスが含まれます。
表 12-2 では、さまざまなフェールオーバー シナリオにおける CTI アプリケーションの一般的な動作を示しています。適切に作成された CTI アプリケーションが、予想される障害イベントを処理する場合、アプリケーションのソフトウェア実装に応じて、回復に対処する必要があります。したがって、CTI アプリケーションの製品資料を調べて、回復機能について確認してください。
表 12-3 では、一般的な CTI アクティビティの平均パケット遅延をリストしています。
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(注) 表 12-3 の値は、概算値としてのみ使用してください。個々の CTI アプリケーションの開発内容に基づいて、実際のパケット遅延は変動する場合があります。特定アプリケーションからのバックエンド処理が増えることにより、これらの遅延時間が増えることがあります。
表 12-4 では、CTI ベースのアプリケーションに Cisco CallManager が使用するデフォルトのトラフィック マーキングを示しています。
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CTI QBE は、CTI Manager プロセスを介して Cisco CallManager(ccm.exe)プロセスに、要求を出します。次に Cisco CallManager は、SCCP を使用してコール処理メッセージを出します。 |
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(注) 表 12-4 の IP 優先順位値が設定されるのは、要求が Cisco CallManager によって処理される場合です。しかし、トラフィックがアプリケーション自体によって分類されない場合もあります。アプリケーションは、要求するメッセージに IP 優先順位をマーキングします。アプリケーションがトラフィックに適切にマーキングすることを確認するには、各 CTI 対応アプリケーションの製品資料を参照してください。