この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
問題を迅速に解決するためには、TAC ケースのオープン時にトラブルシューティング情報とログを前もって添付しておくことが重要です。この章では、TAC ケースに添付するトラブルシューティング情報を収集するときの推奨手順について説明します。Cisco TAC エンジニアは、追加のデータの提出を依頼することがあります。次の作業を行っておけば、エンジニアにデータが提供されるのでエンジニアはすぐに調査を開始できます。これにより、問題解決にかかる時間を短縮できる可能性があります。
show tech-support コマンドは、問題の可能性がある事象を診断したり、Cisco TAC ケースに添付する情報を収集するときに役立ちます。show tech-support の内容は、通常、非常にサイズが大きく、サイズはシステムを起動していた時間によって異なります。show tech-support コマンドでは、hsrp、ospf などの機能オプションをサポートしています。これは、トラブルシューティングするときに特定の機能に関する情報だけを収集する場合に便利です。
特定の機能に対して show tech-support を実行すると、デフォルトでは詳細情報が収集されます。brief オプションを指定して、機能に関して収集するデータを少なくすることができます。ただし、このオプションの使用は、通常は推奨しません。すべての機能に対して show tech-support を実行するときに、追加のデータを収集する必要がある場合は、details オプションを指定する必要があります。
最初の例では、space-optimized オプションを使用してすべての機能に関する詳細情報を取得します。2 番目の例では、ospf に関する詳細情報を取得し、その情報をフラッシュ(bootflash:)内のファイルにリダイレクトします。
TAC ケースのオープン時には必ず、tac-pac を生成してそのファイルを添付します。こうすることで、Cisco TAC エンジニアは、show tech-support の出力を依頼しなくても、問題に関する情報を入手できます。tac-pac では、役立つ情報が収集され、その情報は圧縮ファイルに保存されます。このため、圧縮ファイルにリダイレクトする show tech-support よりも簡単に転送できます。次の例では、圧縮ファイルをフラッシュ(Slot0:)に保存します。
リモートの宛先にデータを保存するときに複数のファイルをアーカイブおよび圧縮して、転送処理を簡単にすることができます。
プロセスで予期しない再起動またはエラーが発生した場合、Cisco NX-OS によって、イベントに関する詳細情報を含んだコア ファイルが保存されます。コア ファイルの内容は、Cisco TAC エンジニアとソフトウェア開発者がプロセスのエラーを診断するときに役立ちます。コア ファイルはコピーして、TAC ケースに添付する必要があります。次のコマンドでは、コア ファイルがあるかどうかを確認し、リモートの宛先にコピーします。この例では SCP を使用していますが、SFTP、FTP、TFTP などの他のトランスポート プロトコルも使用できます。