この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco NX-OS システム ソフトウェアをアップグレードおよびダウングレードするときの Cisco NX-OS ベスト プラクティスについて説明します。Cisco NX-OS システム ソフトウェアをアップグレードまたはダウングレードする方法は 2 つあります。2 台のスーパーバイザ モジュールを取り付けたシャーシで無停止アップグレードを実行する場合は特に、In-Service-Software-Upgrade(ISSU)を使用することを推奨します。ただし、従来の方法はすばやくダウングレードする必要があるラボ環境と実稼動環境に適合するので、この方法についても説明します。
In-Service-Software-Upgrade(ISSU)では、1 つのコマンドを実行するだけで 2 台のスーパーバイザ モジュールを取り付けた Nexus 7000 をアップグレードまたはダウングレードできます。ブート変数が自動的に変更され、互換性チェックが実行されます。管理者は、結果が期待どおりであることを確認したら続行するように指示されます。処理が始まると、ダウンタイムなしでシステム ソフトウェアがシームレスにアップグレードされます。シャーシは、処理が行われている間も(中断せずに)パケットを転送し続け、その間に各シャーシ コンポーネントはアップグレードされます。アップグレードまたはダウングレードに必要な時間は、シャーシ タイプと取り付けられているモジュールの台数によって異なります(30 ~ 50 分)。処理を完了するには、各スーパーバイザ モジュールの CMP ポートを手動でリロードする必要があります。この手順を手動にすることで、ユーザが CMP ポートから手順をモニタリングしている場合にユーザが切断されないようにします。
• アップグレード全体をモニタリングする場合(モニタリングすることを推奨します)、両方のスーパーバイザ モジュールのコンソールまたは CMP ポートに接続します。
• リンク フラップ、STP 状態の変化などが発生しない安定した環境でのみ、ISSU アップグレードを実行します。
• Session Manager のセッションがアクティブな場合は、ISSU を実行できません。アクティブなセッションに対して、コミット、廃棄、または保存を実行する必要があります。
(注) この手順は、1 台のスーパーバイザ モジュールを取り付けたシャーシについても使用できますが、シャーシはリロードする必要があるので処理中に中断が発生します。
ソフトウェアをダウングレードする前に、機能を適切に無効にできることを確認するために非互換性があるかどうかを確認します。設定から自動的に削除される機能があるかどうかが管理者に通知されるので、管理者はダウングレードする前に対処できます。このコマンドは、ダウングレードに ISSU を使用する場合も従来の方法を使用する場合も実行する必要があります。
従来のアップグレード手順は、特定のシナリオに対する推奨の方法なので、ここで説明します。この手順は、連続稼動が要件に含まれないラボ環境、または稀ですが、実稼動環境でのアップグレードで、タイミングよくダウングレードする必要がある場合に役に立ちます。システムをリロードして新しいソフトウェアをロードする前に、すべての設定を保存し、バックアップしていることを必ず確認することを推奨します。