Web セキュリティ アプライアンスの例
ここでは、セキュリティ管理アプライアンスおよび Web セキュリティ アプライアンスを使用した例について説明します。
(注) これらのシナリオはすべて、セキュリティ管理アプライアンスおよび Web セキュリティ アプライアンスで Web レポーティングおよび Web トラッキングをイネーブルがイネーブルにされていることを前提としています。Web トラッキングおよび Web レポーティングをイネーブルにする方法については、「中央集中型 Web レポーティングの使用方法」 を参照してください。
例 1:ユーザの調査
次に、システム管理者が会社で特定のユーザを調査する例を示します。
このシナリオでは、ある従業員が勤務中に不適切な Web サイトにアクセスしている、という苦情を管理者が受け取っています。それを調査するには、システム管理者が Web アクティビティの詳細をトラッキングする必要があります。
Web アクティビティがトラッキングされると、従業員の参照履歴に関する情報が記載された Web レポートが作成されます。
ステップ 1 セキュリティ管理アプライアンスで、[Web] > [Reporting] > [Users] を選択します。
ステップ 2 [Users] テーブルで、調査する [User ID] または [Client IP address] をクリックします。
ユーザ ID またはクライアント IP アドレスがわからない場合は、ユーザ ID またはクライアント IP アドレスをわかる範囲でテキスト フィールドに入力し、[Find User ID or Client IP address] をクリックします。IP アドレスが正確に一致していなくても結果は返されます。[Users] テーブルに、指定したユーザ ID およびクライアント IP アドレスが入力されます。この例では、クライアント IP アドレス 10.251.60.24 の情報について検索しています。
ステップ 3 IP アドレス [10.251.60.24] をクリックします。
10.251.60.24 のユーザの詳細ページが表示されます。
ユーザの詳細ページから総トランザクション別の URL カテゴリ、総トランザクション別のトレンド、一致する URL カテゴリ、一致するドメイン、一致するアプリケーション、検出されたマルウェアの脅威、および一致するポリシーを確認できます。
これらのカテゴリによって、10.251.60.24 のユーザがブロックされている URL(ページの [Domains] セクションに含まれる [Transactions Blocked] カラムに表示)にアクセスしようとしていたことなどがわかります。
ステップ 4 [Domains Matched] テーブルの下の [Export] をクリックし、ユーザがアクセスしようとしていたドメインおよび URL のリストを表示します。
図 D-1 に、ユーザからエクスポートされた情報のリストを示します。
図 D-1 エクスポート データの例
ここから Web トラッキング機能を使用して、この特定のユーザの Web 使用状況をトラッキングし、表示することができます。
(注) Web レポーティングでは、アクセスされる特定の URL に限らず、ユーザがアクセスするすべてのドメイン情報を取得できる点に注意してください。ユーザがアクセスしている特定の URL、その URL にアクセスした時刻、その URL が許可されているかどうかなどの情報を得るには、[Web Tracking] ページの [Proxy Services] タブを使用します。
ステップ 5 [Web] > [Reporting] > [Web Tracking] を選択します。
ステップ 6 [Proxy Services] タブをクリックします。
ステップ 7 [User/Client IP Address] テキスト フィールドにユーザ名または IP アドレスを入力します。
この例では、ユーザ 10.251.60.24 の Web トラッキング情報を検索します。
検索結果が表示されます。
このページから、IP アドレス 10.251.60.24 に割り当てられているコンピュータのユーザがアクセスしたトランザクションおよび URL のすべてのリストを確認できます。
関連項目
表 D-1 に、この例で説明した項目を示します。各項目の詳細については、リンクをクリックしてください。
例 2:URL のトラッキング
このシナリオでは、セールス マネージャが、会社のサイトへのアクセスで、先週の上位 5 位を知りたい場合を考えます。さらに、どのユーザがこれらの Web サイトにアクセスしているかについても知りたいとします。
ステップ 1 セキュリティ管理アプライアンスで、[Web] > [Reporting] > [Web Sites] を選択します。
[Web Sites] ページが表示されます。
ステップ 2 [Time Range] ドロップダウン リストから [Week] を選択します。
ステップ 3 [Domains] セクションをスクロール ダウンすると、アクセスされているドメインまたは Web サイトが表示されます。
アクセス上位 25 位までの Web サイトは、[Domains Matched] テーブルに表示されます。同じテーブルで [Domain] または [IP] カラムのリンクをクリックすると、特定のアドレスまたはユーザが参照した実際の Web サイトを確認できます。
関連項目
表 D-2 に、この例で説明した項目を示します。各項目の詳細については、リンクをクリックしてください。
例 3:アクセス数の多い URL カテゴリの調査
このシナリオでは、従業員が最近 30 日間にアクセスした上位 3 位までの URL を、人事部長が知りたい場合を考えます。また、ネットワーク管理者が、帯域幅の使用上をモニタしたり、ネットワークで最も帯域幅を使用している URL を特定したりするためにこの情報を取得するとします。
次の例は、複数の観点を持つ複数の人のためにデータを収集するが、生成するレポートは 1 つだけで済む方法を示します。
ステップ 1 セキュリティ管理アプライアンスで、[Web] > [Reporting] > [URL Categories] を選択します。
[URL Categories] ページが表示されます。
この例の [URL Categories] ページによると、総トランザクション別の上位 10 の URL カテゴリ グラフから、Instant Messaging、Hate Speech、Tattoo サイトなどの他に、282 k の未分類の URL にアクセスしていることがわかります。
ここで、[Export] リンクをクリックして raw データを Excel スプレッドシートにエクスポートすると、このファイルを人事部長に送信できます。ネットワーク マネージャに URL ごとの帯域幅の使用量を知らせる必要があります。
ステップ 2 [URL Categories Matched] テーブルをスクロールダウンし、[Bandwidth Used] カラムを表示します。
[URL Categories Matched] テーブルで、すべての URL カテゴリの帯域幅の使用量を確認することができます。もう一度 [Export] リンクをクリックして、このファイルをネットワーク管理者に送信します。さらに細かく調べるには、[Instant Messaging] リンクをクリックすると、どのユーザが帯域幅を大量に使用しているかが特定されます。次のページが表示されます。
このページから、ネットワーク管理者が Instant Messaging サイトの上位 10 ユーザを知ることができます。
このページから、最近 30 日間で 10.128.4.64 のユーザが Instant Messaging サイトに 19 時間 57 分アクセスしており、この期間の帯域幅の使用量が 10.1 MB であることがわかります。
関連項目
表 D-3 に、この例で説明した項目を示します。各項目の詳細については、リンクをクリックしてください。