WAN インターフェイスの設定
必要に応じて、次のいずれかの手順を行い、ルータの WAN インターフェイスを設定します。
• 「ファスト イーサネット WAN インターフェイスの設定」
• 「メディア タイプの設定」
• 「ギガビット イーサネット WAN インターフェイスの設定」
• 「V.92 モデム インターフェイスの設定」
• 「VDSL2 WAN インターフェイスの設定」
• 「Cisco 860VAE および 880VA マルチモード ISR の ADSL または VDSL の設定」
• 「シームレス レート適応の設定」
• 「UBR+ の設定」
• 「ADSL モードの設定」
• 「VDSL モードの設定」
• 「CLI を使用したトレーニング ログの設定」
• 「ATM モードでの G.SHDSL WAN インターフェイスの設定」
• 「EFM モードでの G.SHDSL WAN インターフェイスの設定」
• 「セル ワイヤレス WAN インターフェイスの設定」
• 「Cisco 860VAE ISR での WAN モードの設定」
ファスト イーサネット WAN インターフェイスの設定
Cisco 861 または 881 ISR でファスト イーサネット インターフェイスを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードから、次の作業を行います。
手順の概要
1. interface type number
2. ip address ip-address mask
3. no shutdown
4. exit
手順の詳細
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ステップ 1 |
interface type number 例:
Router(config)# interface fastethernet 4
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ルータのファスト イーサネット WAN インターフェイスのコンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
ip address ip-address mask 例:
Router(config-if)# ip address 192.168.12.2 255.255.255.0
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指定されたファスト イーサネット インターフェイスの IP アドレスおよびサブネット マスクを設定します。 |
ステップ 3 |
no shutdown 例:
Router(config-if)# no shutdown
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イーサネット インターフェイスをイネーブルにして、インターフェイスの状態を管理上のダウンからアップに変更します。 |
ステップ 4 |
exit 例:
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ファスト イーサネット インターフェイスのコンフィギュレーション モードを終了して、グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
(注) Cisco IOS Release 15.1 (3) T では、インターフェイスモードに batch コマンドが導入されました。パケットがより効率的なキャッシュ使用率でバッチで処理されるため、インターフェイスのバッチがイネーブルの場合、CPU 使用率の低下を確認できます。
メディア タイプの設定
Cisco 892F ISR でギガビット イーサネット インターフェイスを設定する前に、まず SFP または RJ-45 としてメディア タイプを選択する必要があります。
メディア タイプを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次の手順を実行します。
手順の概要
1. interface type number
2. media-type { sfp | rj45 }
3. exit
手順の詳細
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ステップ 1 |
interface type number 例:
Router(config)# interface gigabitethernet 0
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ルータのギガビット イーサネット WAN インターフェイスのコンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
media-type { sfp | rj45 } 例:
Router(config-if)# media-type sfp
Router(config-if)# media-type rj45
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SFP の物理接続を指定します。 または RJ-45 の物理接続を指定します。 |
ステップ 3 |
exit 例:
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ギガビット イーサネット インターフェイスのコンフィギュレーション モードを終了します。続いて、グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ギガビット イーサネット WAN インターフェイスの設定
Cisco 891、892、または 860VAE ISR のギガビット イーサネット(GE)WAN インターフェイスを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次の手順を行います。
手順の概要
1. interface type number
2. ip address ip-address mask
3. no shutdown
4. exit
手順の詳細
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ステップ 1 |
interface type number 例:
Router(config)# interface gigabitethernet 1
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ルータのギガビット イーサネット WAN インターフェイスのコンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
ip address ip-address mask 例:
Router(config-if)# ip address 192.168.12.2 255.255.255.0
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指定したギガビット イーサネット インターフェイスの IP アドレスとサブネット マスクを設定します。 |
ステップ 3 |
no shutdown 例:
Router(config-if)# no shutdown
|
イーサネット インターフェイスをイネーブルにして、インターフェイスの状態を管理上のダウンからアップに変更します。 |
ステップ 4 |
exit 例:
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ギガビット イーサネット インターフェイスのコンフィギュレーション モードを終了します。続いて、グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
V.92 モデム インターフェイスの設定
Cisco 891 ISR には、V.92 モデムバックアップ インターフェイスがあります。このインターフェイスを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次の手順を実行します。
手順の概要
1. interface type number
2. ip address ip-address mask
3. encapsulation ppp
4. dialer in-band
5. dialer string dial-string
6. dialer-group group-number
7. async mode dedicated
8. exit
手順の詳細
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ステップ 1 |
interface type number 例:
Router(config)# interface async 1
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ルータの V.92 WAN インターフェイス(シリアル インターフェイス)のコンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
ip address ip-address mask 例:
Router(config-if)# ip address 192.168.12.2 255.255.255.0
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指定された V.92 インターフェイスの IP アドレスとサブネット マスクを設定します。 |
ステップ 3 |
encapsulation ppp 例:
Router(config-if)# encapsulation ppp
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シリアル インターフェイスのポイントツーポイント プロトコル(PPP)に対するカプセル化方式を設定します。 |
ステップ 4 |
dialer in-band 例:
Router(config-if)# dialer in-band
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ダイヤルオンデマンド ルーティング(DDR)をサポートするように指定します。 |
ステップ 5 |
dialer string dial-string 例:
Router(config-if)# dialer string 102
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インターフェイスからコールを発信するときに使用する文字列(電話番号)を指定します。 |
ステップ 6 |
dialer-group group-number 例:
Router(config-if)# dialer-group 1
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インターフェイスを、指定したダイヤル アクセス グループに属するように設定します。 |
ステップ 7 |
async mode dedicated 例:
Router(config-if)# async mode dedicated
|
シリアル ライン インターネット プロトコル(SLIP)または PPP カプセル化を使用して、専用非同期モードに回線を配置します。 |
ステップ 8 |
exit 例:
|
V.92 インターフェイスのコンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
VDSL2 WAN インターフェイスの設定
Cisco 887V ISR プラットフォームでは、VDSL2 WAN インターフェイスが使用されます。VDSL2 WAN インターフェイスは、レイヤ 2 転送メカニズムとしてイーサネットを使用することに注意してください。
Cisco 887V ISR で VDSL2 を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次の手順を実行します。
手順の概要
1. controller vdsl 0
2. interface type number
3. ip address ip-address mask
4. shutdown
5. no shutdown
6. exit
手順の詳細
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ステップ 1 |
controller vdsl 0 例:
Router(config)# controller vdsl 0
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コントローラのコンフィギュレーション モードを開始し、コントローラ番号を入力します。 (注) CPE 側から VDSL2 パラメータを設定する必要はありません。DSLAM 側で特定の VDSL2 設定を実施する必要があります。 |
ステップ 2 |
interface type number 例:
Router(config)# interface ethernet 0
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ルータ上の VDSL WAN インターフェイスを通してイーサネット レイヤ 2 転送のコンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ip address ip-address mask 例:
Router(config-if)# ip address 192.168.12.2 255.255.255.0
|
インターフェイスに IP アドレスとサブネット マスクを設定します。 |
ステップ 4 |
shutdown 例:
Router(config-if)# no shutdown
|
インターフェイスをディセーブルにします。状態が管理アップから管理ダウンに変化します。 |
ステップ 5 |
no shutdown 例:
Router(config-if)# no shutdown
|
インターフェイスをイネーブルにします。状態が管理ダウンから管理アップに変化します。 |
ステップ 6 |
exit 例:
|
コンフィギュレーション モードを終了して、グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
Cisco 860VAE、886VA、および 887VA マルチモード ISR の概要
シスコの加入者宅内機器(CPE)である Cisco 866VAE、867VAE、866VAE-K9、867VAE-K9、886VA および 887VA サービス統合型ルータ(ISR)は、非対称デジタル加入者線(ADSL)1/2/2+、およびマルチモードと呼ばれる超高速デジタル加入者線 2(VDSL2)転送モードをサポートします。
(注) 866VAE および 886VA は、ISDN 経由の xDSL をサポートします。867VAE および 887VA は、従来のアナログ電話回線(POTS)経由の xDSL をサポートします。
デフォルトの CPE 動作モードは auto です。auto モードとは、CPE がデジタル加入者線アクセス マルチプレクサ(DSLAM)に設定されているモード、ADSL1/2/2+ または VDSL2 にトレーニングされるという意味です。
次の例では、DSLAM が ADSL2+ モードまたは VDSL2 で設定されていて、CPE が auto モードで設定されているものとします。
図 3-1 に、ATM WAN またはイーサネット WAN ネットワーク トポロジを示します。
図 3-1 トポロジの例
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ファスト イーサネット LAN インターフェイス または ギガビット イーサネット LAN インターフェイス |
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ATM WAN インターフェイス:ADSL 1/2/2+ モード または イーサネット WAN インターフェイス:VDSL2 モード |
(注) レイヤ 1 の DSLAM は auto モード用に設定できます。レイヤ 2 の DSLAM は、ATM モードまたは Packet Transfer Mode(PTM)用に設定する必要があります。
(注) Cisco 886VA および 887VA では、最大 4 つの Permanent Virtual Circuit(PVC; 相手先固定接続)が可能です。
(注) Cisco 866VAE、Cisco 867VAE、Cisco 866VAE-K9、および Cisco 867VAE-K9 ISR には、最大 2 つの PVC を設定できます。
Over POTS VDSL2/ADSL マルチモード Annex A SKU での ADSL2/2+ Annex M モード
Annex M は、ダウンストリーム周波数範囲から 32 の追加トーンを「借りる」ことで、アップストリーム帯域幅を 2 倍にする G.992.3 規格の拡張です。この機能は、サービス プロバイダーが、最大 2 Mbps のデータレートで ADSL2 および ADSL2+ サービスの対称データレートを提供できるようにします。
Cisco IOS Release 15.2(1)T では、Cisco 887VA プラットフォームで Annex A データ構造を、Cisco 887VA-M プラットフォームで Annex M データ構造をイネーブルにするサポートが追加されます。この機能を使用することで、Annex A と Annex M の両方の構造を同じプラットフォームで実行できます。ただし、デバイスに対して最適化されていない Annex のパフォーマンス トレードオフが存在します。この機能の実装によって、Annex A のプラットフォームでサポートされるモードは Annex M のプラットフォーム(887VA-M および EHWIC-1DSL-VA-M)でサポートされるモードと同じです。デジタル加入者線アクセス マルチプレクサ(DSLAM)が Annex M をサポートしている場合、Annex M モードは、Annex A モードよりも優先されます。
(注) Cisco 867VAE と 867VAE-K9 では、Cisco IOS Release 15.1(4)M2 または 15.2(2)T 以降がこの機能を使用する必要があります。
Annex A プラットフォームでの Annex M データ構造の設定については、「Over POTS VDSL2/ADSL マルチモード Annex A SKU の ADSL2/2+ Annex M モードのイネーブル化」を参照してください。
シームレス レート適応の設定
ADSL 接続は、クロストーク、ノイズ マージンの変化、温度変化、または干渉などの複数の理由によってドロップされる場合があります。ADSL2 は、データ レートをリアルタイムに適応することで、こうした問題に対処しています。シームレスレート適応(SRA)により、ADSL2 システムはサービスの中断またはビット エラーなしで、動作中に接続のデータ レートを変更できます。
(注) これらの機能は、866VAE、867VAE、866VAE-K9、および 867VAE-K9 では使用できません。
SRA の設定については、「シームレス レート適応のイネーブル化」を参照してください。
UBR+ の設定
UBR は、通常、ファイル転送や電子メールなどのデータ通信アプリケーションに対して使用されます。UBR はベスト エフォート サービスであり、階層の最下位レイヤのサービス クラスです。許可されている実際の帯域幅は保証されません。したがって、UBR 仮想回線(VC)は、セルが送信元から宛先に移動する場合に発生する、多数のセル ドロップまたは大きなセル転送遅延による影響を受けます。UBR は、セル遅延変動許容値(CDVT)の限度を持たない単なるベスト エフォート サービスです。
UBR+ はシスコが開発した特別な ATM サービス クラスです。UBR は、ピーク セル レート(PCR)だけを定義します。ただし、UBR+ は最低保証セル レート(MCR)および(スイッチでの)セル遅延変動許容値(CDVT)を定義します。
(注) Cisco IOS バージョン 15.2(1)T 以降では、UBR+ は Cisco マルチモード 886VA および 887VA ルータと互換性があります。
(注) これらの機能は、866VAE、867VAE、866VAE-K9、および 867VAE-K9 では使用できません。
UBR+ の設定の詳細については、「UBR+ の設定」を参照してください。
ADSL auto モードの設定
DSL コントローラを auto モードに設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次の手順を実行します。
(注) ルータを設定する前に、ADSL 1/2/2+ モードで DSLAM を設定します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. controller vdsl slot
4. operating mode {auto | adsl1 | adsl2 | adsl2+ | vdsl2 | {ansi |etsi}}
(注) ANSI オプションは、POTS をサポートするモデルにのみ使用できます。ETSI オプションは、ISDN をサポートするモデルにのみ使用できます。
5. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトにパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
controller vdsl slot 例:
Router(config)# controller vdsl 0
|
VDSL コントローラのコンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
operating mode {auto | adsl1 | adsl2 | adsl2+ | vdsl2 | ansi} 例:
Router(config-controller)# operating mode auto
|
動作モードを設定します。デフォルトは auto で、これが推奨されるモードです。 (注) auto で設定した場合、show running コマンドでは動作モードが表示されません。 |
ステップ 5 |
end 例:
Router(config-controller)# end
|
コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC モードを開始します。 (注) Cisco 866VAE、Cisco 867VAE、Cisco 866VAE-K9、および Cisco 867VAE-K9 で adsl または vdsl にモードを変更した場合はリロードが必要です。 |
ADSL モードの CPE およびピアの設定
ADSL を設定するときは、ATM メイン インターフェイスまたは ATM サブインターフェイスを PVC および IP アドレスを使用して設定する必要があり、必要な場合、インターフェイスで no shutdown コマンドを実行します。
手順の概要
1. interface type number
2. no shutdown
3. interface atm0.1 point-to-point
4. ip address ip-address mask
5. pvc [name] vpi/vci
6. protocol protocol {protocol-address [virtual-template] | inarp} [[no] broadcast | disable-check-subnet | [no] enable-check-subnet]
7. end
ATM CPE 側の設定
グローバル コンフィギュレーション モードで ATM CPE 側を設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
interface type number 例:
Router(config)# interface atm0
|
ATM WAN インターフェイス(ATM0)で、コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
no shutdown 例:
Router(config-if)# no shutdown
|
ATM インターフェイスに対する設定変更をイネーブルにします。 |
ステップ 3 |
interface atm0.1 point-to-point 例:
Router(config-if)# interface ATM0.1 point-to-point
|
ATM0.1 ポイントツーポイント インターフェイスをイネーブルにします。 |
ステップ 4 |
ip address ip-address mask 例:
Router(config-subif)# ip address 30.0.0.1 255.255.255.0
|
IP アドレスとサブネット マスクを入力します。 |
ステップ 5 |
pvc [name] vpi/vci 例:
Router(config-subif)# pvc 13/32
Router(config-if-atm-vc)#
|
ATM PVC に名前を割り当てるかまたは名前を作成し、ATM 仮想回線コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 6 |
protocol protocol {protocol-address [virtual-template] | inarp} [[no] broadcast | disable-check-subnet | [no] enable-check-subnet] 例:
Router(config-if-atm-vc)# protocol ip 30.0.0.2 broadcast
|
ATM PVC のスタティック マップを設定します。 |
ステップ 7 |
end 例:
Router(config-if-atm-vc)# end
Router#
|
コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC モードを開始します。 |
ATM ピア側の設定
グローバル コンフィギュレーション モードで ATM ピア側を設定するには、次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
interface type number 例:
Router(config)# interface atm0
|
ATM WAN インターフェイス(ATM0)で、コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
no shutdown 例:
Router(config-if)# no shutdown
|
ATM インターフェイスに対する設定変更をイネーブルにします。 |
ステップ 3 |
interface atm0.1 point-to-point 例:
Router(config-if)# interface ATM0.1 point-to-point
|
ATM0.1 ポイントツーポイント インターフェイスをイネーブルにします。 |
ステップ 4 |
ip address ip-address mask 例:
Router(config-subif)# ip address 30.0.0.2 255.255.255.0
|
IP アドレスとサブネット マスクを入力します。 |
ステップ 5 |
pvc [name] vpi/vci 例:
Router(config-subif)# pvc 13/32
|
ATM PVC に名前を割り当てるかまたは名前を作成し、ATM 仮想回線コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 6 |
protocol protocol {protocol-address [virtual-template] | inarp} [[no] broadcast | disable-check-subnet | [no] enable-check-subnet] 例:
Router(config-if-atm-vc)# protocol ip 30.0.0.1 broadcast
|
ATM PVC のスタティック マップを設定します。 |
ステップ 7 |
end 例:
Router(config-if-atm-vc)# end
Router#
|
コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC モードを開始します。 |
ADSL の設定例
次に、auto モードに設定する一般的な ADSL2+ 設定例を示します。太字で表示された箇所が重要です。
Building configuration...
Current configuration : 1250 bytes
! Last configuration change at 02:07:09 UTC Tue Mar 16 2010
service timestamps debug datetime msec
service timestamps log datetime msec
no service password-encryption
license udi pid CISCO887-V2-K9 sn FHK1313227E
license boot module c880-data level advipservices
isdn termination multidrop
interface ATM0.1 point-to-point
ip address 30.0.0.1 255.255.255.0
protocol ip 30.0.0.2 broadcast
exception data-corruption buffer truncate
ADSL 設定の確認
特権 EXEC モードで show controller vdsl 0 コマンドを使用して、正しく構成が設定されていることを確認します。太字で表示された箇所が重要です。
Router# show controller vdsl 0
Chip Vendor ID: 'BDCM' 'BDCM'
Chip Vendor Specific: 0x0000 0x6110
Chip Vendor Country: 0xB500 0xB500
Modem Vendor ID: 'CSCO' 'BDCM'
Modem Vendor Specific: 0x4602 0x6110
Modem Vendor Country: 0xB500 0xB500
Serial Number Near: FHK1313227E 887-V2-K 15.1(20100
Modem Version Near: 15.1(20100426:193435) [changahn
Modem Version Far: 0x6110
Modem Status: TC Sync (Showtime!)
Trained Mode: G.992.5 (ADSL2+) Annex A
DELT configuration: disabled
Line Attenuation: 1.0 dB 1.4 dB
Signal Attenuation: 1.0 dB 0.0 dB
Noise Margin: 6.8 dB 13.6 dB
Attainable Rate: 25036 kbits/s 1253 kbits/s
Actual Power: 13.7 dBm 12.3 dBm
Firmware Source File Name (version)
-------- ------ -------------------
VDSL embedded VDSL_LINUX_DEV_01212008 (1)
Modem FW Version: 100426_1053-4.02L.03.A2pv6C030f.d22j
Modem PHY Version: A2pv6C030f.d22j
DS Channel1 DS Channel0 US Channel1 US Channel0
Speed (kbps): 0 24184 0 1047
Previous Speed: 0 24176 0 1047
Total Cells: 0 317070460 0 13723742
Interleave (ms): 0.00 0.08 0.00 13.56
Actual INP: 0.00 0.00 0.00 1.80
Training Log Filename : flash:vdsllog.bin
ADSL の CPE からピアへの接続の確認
ピアに ping を発行し、CPE からピアへの構成が正しく設定されていることを確認します。
Router# ping 30.0.0.2 rep 20
Type escape sequence to abort.
Sending 20, 100-byte ICMP Echos to 30.0.0.2, timeout is 2 seconds:
Success rate is 100 percent (20/20), round-trip min/avg/max = 20/22/28 ms
VDSL auto モードの設定
グローバル コンフィギュレーション モードで DSL コントローラを auto モードに設定するには、次の手順を実行します。
(注) ルータを設定する前に VDSL2 モードで DSLAM を設定します。
手順の概要
1. controller vdsl slot
2. operating mode {auto | adsl1 | adsl2 | adsl2+ | vdsl2 | {ansi |etsi}}
(注) ANSI オプションは、POTS をサポートするモデルにのみ使用できます。ETSI オプションは、ISDN をサポートするモデルにのみ使用できます。
3. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
controller vdsl slot 例:
Router(config)# controller vdsl 0
|
VDSL コントローラのコンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
operating mode {auto | adsl1 | adsl2 | adsl2+ | vdsl2 | ansi} 例:
Router(config-controller)# operating mode auto
|
動作モードを設定します。デフォルトは auto で、これが推奨されるモードです。 (注) auto で設定した場合、show running コマンドでは動作モードが表示されません。 |
ステップ 3 |
end 例: Router(config-controller)# end Router# |
コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC モードを開始します。 (注) Cisco 866VAE、Cisco 867VAE、Cisco 866VAE-K9、および Cisco 867VAE-K9 でモードを変更した場合は、リロードが必要です。 |
VDSL モードの CPE およびピアの設定
VDSL を設定する場合は ethernet 0 インターフェイスを設定し、必要に応じて no shutdown コマンドを実行します。グローバル コンフィギュレーション モードで開始します。
VDSL CPE 側の設定
VDSL CPE 側を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次の手順を実行します。
手順の概要
1. interface type number
2. ip address ip-address mask
3. no shutdown
4. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
interface type number 例:
Router(config)# interface ethernet0
|
イーサネット インターフェイス 0 のコンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
ip address ip-address mask 例:
Router(config-if)# ip address 90.0.0.1 255.255.255.0
|
IP アドレスとサブネット マスクを入力します。 |
ステップ 3 |
no shutdown 例
Router(config-if)# no shutdown
|
IP アドレスとサブネット マスクに対して設定変更をイネーブルにします。 |
ステップ 4 |
end 例
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コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC モードを開始します。 |
VDSL ピア側の設定
VDSL ピア側を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次の手順を実行します。
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ステップ 1 |
interface type number 例:
Router(config)# interface ethernet0
|
イーサネット インターフェイス 0 のコンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
ip address ip-address mask 例:
Router(config-if)# ip address 90.0.0.2 255.255.255.0
|
IP アドレスとサブネット マスクを設定します。 |
ステップ 3 |
no shutdown 例
Router(config-if)# no shutdown
|
IP アドレスとサブネット マスクに対して設定変更をイネーブルにします。 |
ステップ 4 |
end 例
|
コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC モードを開始します。 |
VDSL の設定例
次に、VDSL の設定の一般的な出力例を示します。太字で表示された箇所が重要です。
Building configuration...
Current configuration : 1250 bytes
! Last configuration change at 02:07:09 UTC Tue Mar 16 2010
service timestamps debug datetime msec
service timestamps log datetime msec
no service password-encryption
license udi pid CISCO887-V2-K9 sn FHK1313227E
license boot module c880-data level advipservices
ip address 30.0.0.1 255.255.255.0
isdn termination multidrop
exception data-corruption buffer truncate
VDSL 設定の確認
特権 EXEC モードから show controller vdsl 0 コマンドを使用して、設定が正しく行われていることを確認します。太字で表示された箇所が重要です。
Router# show controller vdsl 0
Chip Vendor ID: 'BDCM' 'BDCM'
Chip Vendor Specific: 0x0000 0x0000
Chip Vendor Country: 0xB500 0xB500
Modem Vendor ID: 'CSCO' 'BDCM'
Modem Vendor Specific: 0x4602 0x0000
Modem Vendor Country: 0xB500 0xB500
Serial Number Near: FHK1313227E 887-V2-K 15.1(20100
Modem Version Near: 15.1(20100426:193435) [changahn
Modem Version Far: 0x0000
Modem Status: TC Sync (Showtime!)
Trained Mode: G.993.2 (VDSL2) Profile 12a
DELT configuration: disabled
Line Attenuation: 1.0 dB 0.0 dB
Signal Attenuation: 1.0 dB 0.0 dB
Noise Margin: 12.0 dB 9.5 dB
Attainable Rate: 87908 kbits/s 50891 kbits/s
Actual Power: 13.5 dBm 8.9 dBm
Per Band Status: D1 D2 D3 U0 U1 U2 U3
Line Attenuation(dB): 0.9 2.3 N/A 7.2 2.9 7.0 N/A
Signal Attenuation(dB): 0.9 2.3 N/A N/A 2.3 6.6 N/A
Noise Margin(dB): 14.5 9.3 N/A N/A N/A N/A N/A
Firmware Source File Name (version)
-------- ------ -------------------
VDSL embedded VDSL_LINUX_DEV_01212008 (1)
Modem FW Version: 100426_1053-4.02L.03.A2pv6C030f.d22j
Modem PHY Version: A2pv6C030f.d22j
DS Channel1 DS Channel0 US Channel1 US Channel0
Speed (kbps): 0 84999 0 48968
Previous Speed: 0 24184 0 1047
Interleave (ms): 0.00 6.00 0.00 0.00
Actual INP: 0.00 0.00 0.00 0.00
Training Log Filename : flash:vdsllog.bin
VDSL の CPE からピアへの接続の確認
ピアに ping を発行し、CPE からピアへの構成が正しく設定されていることを確認します。
Router# ping 30.0.0.2 rep 20
Type escape sequence to abort.
Sending 20, 100-byte ICMP Echos to 30.0.0.2, timeout is 2 seconds:
Success rate is 100 percent (20/20), round-trip min/avg/max = 20/22/28 ms
Over POTS VDSL2/ADSL マルチモード Annex A SKU の ADSL2/2+ Annex M モードのイネーブル化
Over POTS VDSL2/ADSL マルチ モード Annex A SKU で ADSL2/2+ Annex M モードをイネーブルにするには、次の手順を実行します。
(注) この機能には、Cisco IOS Release 15.2(1)T 以降が必要になります。
(注) Cisco 867VAE と 867VAE-K9 では、Cisco IOS Release 15.1(4)M2 または 15.2(2)T 以降がこの機能を使用する必要があります。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. controller vdsl 0
4. operating mode {adsl1 | adsl2 [ annex a | annex m ] | adsl2+ [ annex a | annex m ] | ansi | auto| vdsl2 }
手順の詳細
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|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトにパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
controller vdsl 0 |
VDSL コントローラのコンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
operating mode {adsl1 | adsl2 [ annex a | annex m ] | adsl2+ [ annex a | annex m ] | ansi | auto| vdsl2}
Router(config-controller)# operating mode adsl2+ annex m |
asdl1:ITU G.992.1 Annex A のフルレート モードでの動作を設定します。 adsl2:ADSL2 動作モード(ITU G.992.3 Annex A、Annex L、Annex M)での動作を設定します。Annex 動作モードが選択されていない場合は、Annex A、Annex L、Annex M がイネーブルになります。最終的なモードは、DSL アクセス マルチプレクサ(DSLAM)でのネゴシエーションによって決まります。 adsl2+:ADSL2+ モード(ITU G.992.5 Annex A および AnnexM)での動作を設定します。Annex A 動作モードが選択されていない場合は、Annex と Annex M の両方がイネーブルになります。最終的なモードは、DSLAM とのネゴシエーションによって決まります。 ansi:ANSI フルレート モード(ANSI T1.413)でルータが動作するように設定します。 auto:デフォルト設定。DSLAM が、「使用上のガイドライン」に記載されている順序で自動的に DSL 動作モードを選択するようにルータを設定します。サポートされているすべてのモードがイネーブルになります。 vdsl2:ITU G.993.2 モードでの動作を設定します。 annex a, m:(任意)annex オプションが指定されていない場合、Annex A と Annex M の両方がイネーブルになります。最終的なモードは、デジタル加入者線アクセス マルチプレクサ(DSLAM)とのネゴシエーションによって決まります。 |
シームレス レート適応のイネーブル化
SRA をイネーブルにするには、次の手順を実行します。
(注) SRA モードはデフォルトでディセーブルです。
(注) SRA には Cisco IOS Release 15.2(1)T 以降が必要です。
(注) これらの機能は、現在のところ Cisco 866VAE、867VAE、866VAE-K9、または 867VAE-K9 では使用できません。
手順の概要
SRA は次の手順でイネーブルおよびディセーブルにできます。
1. enable
2. configure terminal
3. controller vdsl x/y/z
4. sra
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router# enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトにパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
controller vdsl x/y/z
Router(config)# controller vdsl 0/0/0 |
コントローラ コンフィギュレーション モードを開始します。グローバル コンフィギュレーション モードで、controller vdsl コマンドを使用します。このコマンドには、no 形式はありません。 x:ネットワーク モジュールを定義します。 y:スロット番号を定義します。 z:ポート番号を定義します。 |
ステップ 4 |
sra
router(config-controller)# sra |
SRA モードをイネーブルにします。 SRA を無効にするには、コマンドの no 形式を使用します。 |
シームレス レート適応の例
次の例では、VDSL 回線の SRA をイネーブルします。
router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z
router(config)# controller vdsl 0
router(config-controller)# sra
router(config-controller)# end
UBR+ の設定
UBR+ を設定するには、次の手順を実行します。
(注) Cisco IOS Release 15.2(1)T 以降のリリースでは、Cisco 886VA、887VA および 887VA-M ルータ上で UBR+ を実行する必要があります。
(注) これらの機能は、現在のところ Cisco 866VAE、867VAE、866VAE-K9、または 867VAE-K9 では使用できません。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ubr+ output-pcr output-mcr [input-pcr] [input-mcr]
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトにパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ubr+ output-pcr output-mcr [input-pcr] [input-mcr]
Router(config-if-vc)# ubr+ 10000 3000 9000 1000 |
未指定ビット レート(UBR)の Quality of Service(QoS)を設定し、ATM 相手先固定接続(PVC)、PVC 範囲、相手先選択接続(SVC)、仮想回線(VC)クラス、または VC バンドル メンバの出力ピーク セル レートと出力最小保証セル レートを指定します。 UBR+ パラメータを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。 output-pcr:kbps 単位の出力ピーク セル レート(PCR)。 output-mcr:Kbps 単位の出力最小保証セル レート。 input-pcr:(SVC の場合だけはオプション)kbps 単位の入力 PCR。この値が省略された場合は、input-pcr は、output-pcr と等しくなります。 input-mcr:(SVC の場合だけはオプション)kbps 単位の入力最小保証セル レート。この値が省略された場合は、input-mcr は、output-mcr と等しくなります。 |
UBR+ の例
次に、DSL ライン上に UBR+ PVC を設定する例を示します。
次の例では、ATM PVC の output-pcr 引数に 100,000 kbps を、output-mcr 引数に 3,000 kbps を指定しています。
次の例では、ATM SVC の output-pcr、output-mcr、input-pcr、および input-mcr 引数に、それぞれ、10,000 kbps、3,000 kbps、9,000 kbps、および、1,000 kbps を指定しています。
svc lion nsap 47.0091.81.000000.0040.0B0A.2501.ABC1.3333.3333.05
ubr+ 10000 3000 9000 1000
CLI を使用したトレーニング ログの設定
Cisco 866VAE、Cisco 867VAE、Cisco 866VAE-K9、および Cisco 867VAE-K9 ISR で debug vdsl 0 training log を使用してトレーニング ログの取得をを開始すると、トレーニング ログファイルが開きます。生成されたメッセージがローカルにバッファされ、間隔あたり 5k バイトのトレーニング ログファイルに書き込まれます。トレーニング ログの取得機能をサポートする以前のソフトウェア バージョンと同様に、メッセージはすべて一度に書き込まれるわけではありません。
(注) Cisco 866VAE、Cisco 867VAE、Cisco 866VAE-K9、および Cisco 867VAE-K9 ISR の最大ログ容量は 8MB(約 1 時間)です。このため、全体のログ収集が 8MB を超えると、ログの取得が自動的に終了します。
(注) Cisco 866VAE、Cisco 867VAE、Cisco 866VAE-K9、および Cisco 867VAE-K9 ISR は、継続的なトレーニング ログの自動停止機能をサポートしていません。
トレーニング ログの取得
デフォルトでは、トレーニング ログは flash:vdsllog.bin に保存されます。
トレーニング ログの取得を開始するには、debug vdsl 0 training log コマンドを使用します。
Router# debug vdsl 0 training log
Router#
次の確認が表示されます。
Training log generation started for VDSL 0
トレーニング ログの取得の停止
トレーニング ログの取得を停止するには、no debug vdsl 0 training log コマンドを使用します。
Router# no debug vdsl 0 training log
Router#
次の確認が表示されます。
Training Log file for VDSL written to flash:vdsllog.bin
トレーニング ログのステータスおよびファイルの場所の表示
トレーニング ログのステータスおよびファイルの場所を表示するには、show controller vdsl 0 コマンドを使用します。
Router# show controller vdsl 0
Router#
次の確認が表示されます。
Chip Vendor ID: 'BDCM' 'BDCM'
Chip Vendor Specific: 0x0000 0x938C
Chip Vendor Country: 0xB500 0xB500
Modem Vendor ID: 'CSCO' 'BDCM'
Modem Vendor Specific: 0x4602 0x938C
Modem Vendor Country: 0xB500 0xB500
Serial Number Near: GMH1049001M 867VAE-K 15.1(20110
Modem Version Near: 15.1(20110422:230431) [suguraja
Modem Version Far: 0x938C
Modem Status: TC Sync (Showtime!)
Trained Mode: G.992.5 (ADSL2+) Annex A
DELT configuration: disabled
Line Attenuation: 0.0 dB 0.0 dB
Signal Attenuation: 0.0 dB 0.0 dB
Noise Margin: 16.0 dB 14.6 dB
Attainable Rate: 28516 kbits/s 1222 kbits/s
Actual Power: 7.0 dBm 12.4 dBm
Firmware Source File Name (version)
-------- ------ -------------------
Modem PHY Version: A2pv6C032b.d23a
DS Channel1 DS Channel0 US Channel1 US Channel0
Speed (kbps): 0 24543 0 1020
Total Cells: 0 87837567 0 3652502
Interleave (ms): 0.00 15.00 0.00 3.76
Actual INP: 0.00 57.00 0.00 0.50
Training Log Filename : flash:vdsllog.bin
ATM モードでの G.SHDSL WAN インターフェイスの設定
Cisco 888 ISR で G.SHDSL を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次の手順を実行します。
手順の概要
1. controller dsl slot/port
2. mode atm
3. line-term cpe
4. line-mode 4 wire standard
5. line-rate { auto | rate }
6. interface atm interface-number
7. ip-address ip-address
8. load-interval seconds
9. no atm ilmi-keepalive [ seconds ]
10. pvc [ name ] vpi/vci
11. protocol protocol protocol-address broadcast
12. encapsulation encapsulation-type
手順の詳細
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ステップ 1 |
controller dsl slot/port 例:
Router(config)# controller dsl 0
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コントローラのコンフィギュレーション モードを開始し、コントローラ番号を入力します。 |
ステップ 2 |
mode atm 例:
Router(config-ctrl)# mode atm
|
ATM カプセル化をイネーブルにし、論理 ATM インターフェイス 0 を作成します。 |
ステップ 3 |
line-term cpe 例:
Router(config-ctrl)# line-term cpe
|
CPE をイネーブルにします。 |
ステップ 4 |
line-mode 4 wire standard 例:
Router(config-ctrl)# line-mode 4 wire standard
|
4 線式動作をイネーブルにします。 |
ステップ 5 |
line-rate { auto | rate } 例:
Router(config-ctrl)# line-rate 4608
|
SHDSL ポートの DSL ライン レートを指定します。範囲は 192 ~ 2312 kbps です。デフォルトは、auto(SHDSL ポートおよび DSLAM 間でネゴシエートされます)です。 (注) 逆側の DSL アップリンクで設定されている DSL ライン レートが異なる場合、実際の DSL ライン レートは、常に、低い方のレートになります。 (注) 最大ピーク セル レートは、回線レートよりも 8 Kbps 低くなります。 |
ステップ 6 |
interface atm interface-number 例:
Router(config-ctrl)# interface atm0
|
インターフェイス ATM 0 の ATM コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 7 |
ip-address ip-address 例:
Router(config-ctrl)# ip-address IP-address
|
DSL ATM インターフェイスに IP アドレスを割り当てます。 |
ステップ 8 |
load-interval seconds 例:
Router(config-ctrl)# load-interval 3
|
負荷の間隔値を割り当てます。 |
ステップ 9 |
no atm ilmi-keepalive [ seconds ] 例:
Router(config-ctrl)# no atm ilmi-keepalive0
|
統合ローカル管理インターフェイス(ILMI)キープアライブをディセーブルにします。 秒数を指定せずに ILMI キープアライブをイネーブルにした場合、デフォルトで、間隔は 3 秒になります。 |
ステップ 10 |
pvc [ name ] vpi/vci 例:
Router(config-ctrl)# pvc 0/35
|
atm-virtual-circuit(interface-atm-vc)コンフィギュレーション モードを開始し、名前(任意)および VPI/VCI 番号を割り当て、新しい ATM PVC を設定します。 デフォルトのトラフィック シェーピングは UBR、デフォルトのカプセル化は AAL5+LLC/SNAP です。 |
ステップ 11 |
protocol protocol protocol-address broadcast 例:
Router(config-ctrl)# protocol ip 10.10.10.2 broadcast
|
IP 接続をイネーブルにし、VC のポイントツーポイント IP アドレスを作成します。 |
ステップ 12 |
encapsulation [ encapsulation-type] 例:
Router(config-ctrl)# encapsulation aal5snap
|
ATM アダプテーション層(AAL)とカプセル化タイプを設定します。 • aal2 キーワードを AAL2 に使用します。 • aal5ciscoppp キーワードを Cisco PPP over AAL5 に使用します。 • aal5mux キーワードを AAL5+MUX に使用します。 • aal5nlpid キーワードを AAL5+NLPID に使用します。 • aal5snap キーワードを AAL5+LLC/SNAP(デフォルト)に使用します。 |
例
次の設定例は、4 線式標準 G.SHDSL 設定を示しています。
line-mode 4-wire standard
dsl-mode shdsl symmetric annex B
isdn termination multidrop
ip address 10.10.10.1 255.255.255.0
protocol ip 10.10.10.2 broadcast
ip address 2.15.15.26 255.255.255.0
ip route 223.255.254.254 255.255.255.255 Vlan1
設定の確認
ルータが正しく設定されているかどうかを確認するには、show running コマンドを入力して、コントローラ DSL およびインターフェイス ATM0 パラメータを調べます。
Building configuration...
Current configuration : 1298 bytes
line-mode 4-wire standard
dsl-mode shdsl symmetric annex B
ip address 10.10.10.1 255.255.255.0
protocol ip 10.10.10.5 broadcast
3G ワイヤレス インターフェイスの設定に関する要件
次に、3G ワイヤレス インターフェイスの設定に関する要件を示します。
• 通信事業者のワイヤレス サービスが必要です。また、ルータが物理的に配置されるネットワーク カバレッジも必要です。サポートされている通信事業者の一覧については、次の URL のデータ シートを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/prod/routers/networking_solutions_products_genericcontent0900aecd80601f7e.html
• ワイヤレス サービス プロバイダーとのサービス プランに契約し、そのサービス プロバイダーから SIM カード(GSM モデムだけ)を取得する必要があります。
• 表 3-2 の説明に従い、信号強度について LED をチェックする必要があります。
• Cisco IOS リリース 12.4(15)XZ 以降の Cisco IOS ソフトウェアを理解する必要があります。Cisco 3G ワイヤレス サポートについては、Cisco IOS のマニュアルを参照してください。
• GSM データ プロファイルを設定するには、サービス プロバイダーから次の情報を取得する必要があります。
– ユーザ名
– パスワード
– アクセス ポイント ネーム(APN)
• 手動でアクティブにするために CDMA データ プロファイルを設定するには、サービス プロバイダーから次の情報を取得する必要があります。
– Master Subsidy Lock(MSL)番号
– Mobile Directory Number(MDN)
– Mobile Station Identifier(MSID)
– Electronic Serial Number (ESN)
表 3-2 前面パネル LED の信号強度表示
|
|
|
P3G RSSI |
オレンジ |
使用できるサービスがなく、RSSI が検出されません |
グリーンの点灯 |
高 RSSI(-69 dBm 以上) |
グリーンが素早く(16 Hz)点滅 |
中 RSSI(-89 ~ -70 dBm) |
グリーンがゆっくり(1 Hz)点滅 |
低~中 RSSI(-99 ~ -90 dBm)、信頼できる接続の最小レベル |
Off |
低 RSSI(-100 dBm 未満) |
セル ワイヤレス インターフェイスの設定に関する制約事項
Cisco 3G ワイヤレス インターフェイスの設定には、次の制約事項があります。
• データ接続は、3G ワイヤレス インターフェイスだけから行うことができます。リモート ダイヤルインはサポートされていません。
• ワイヤレス通信共通の性質により、スループットは、ネットワークでのアクティブ ユーザの数や輻輳の量により異なります。
• セル ネットワークの遅延は、優先ネットワークの場合よりも大きくなります。遅延レートは、テクノロジーおよび通信事業者に左右されます。ネットワーク輻輳が発生している場合、遅延が大きくなることがあります。
• VoIP は現在サポートされていません。
• 通信事業者のサービス条件に含まれるいずれの制約事項も Cisco 3G ワイヤレス インターフェイスに適用されます。
• Cisco 880G ISR は、3G モデムの活性挿抜(OIR)をサポートしません。モデムをモデム タイプが同じ別のモデムと交換するには、モデムを交換する前に、Cisco CLI を使用して、セル インターフェイスで shutdown コマンドを入力します。
• 3G モデルが取り外されても、show interface cellular 0、show run および show version コマンドの出力には、セル インターフェイスに関する情報が表示されます。show interface コマンドを使用すると次のメッセージが表示され、他のすべての show コマンドを使用すると空の出力が表示されます。
• 3G モデムが取り外されている状態でセル インターフェイスを設定できます。ただし、3G モデムが取り付けられるまで有効になりません。次のメッセージは、モデムが取り付けられていない状態でセル インターフェイスを設定しようとした場合に表示されます。
Router(config)# interface cellular 0
Warning: 3G Modem is not inserted
Configuration will not be effective until modem is inserted
• 取り外されたモデムとは別のタイプのモデムを取り付けた場合は、設定を変更して、システムをリロードしなければなりません。
信号の強さとサービスの可用性
モデムの信号の強さとサービスの可用性を確認するには、特権 EXEC モードで次のコマンドを使用します。
手順の概要
1. show cellular 0 network
2. show cellular 0 hardware
3. show cellular 0 connection
4. show cellular 0 radio
5. show cellular 0 profile
6. show cellular 0 security
7. show cellular 0 all
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
show cellular 0 network
Router# show cellular 0 network |
通信事業者ネットワーク、セル サイト、および使用可能なサービスに関する情報を表示します。 |
ステップ 2 |
show cellular 0 hardware
Router# show cellular 0 hardware
|
セルラー モデム ハードウェア情報を表示します。 |
ステップ 3 |
show cellular 0 connection
Router# show cellular 0 connection
|
現在アクティブな接続状態およびデータの統計情報を表示します。 |
ステップ 4 |
show cellular 0 radio
Router# show cellular 0 radio |
無線信号の強さを示します。 (注) 安定した信頼性の高い接続には、RSSI が -90 dBm を超える必要があります。 |
ステップ 5 |
show cellular 0 profile
Router# show cellular 0 profile |
作成されたモデム データ プロファイルに関する情報を示します。 |
ステップ 6 |
show cellular 0 security
Router# show cellular 0 security |
SIM およびモデムのロック ステータスに関するセキュリティ情報を示します。 |
ステップ 7 |
show cellular 0 all
Router# show cellular 0 all |
モデムに関する統合情報を示します。たとえば、作成されたプロファイル、ラジオ信号強度、ネットワーク セキュリティなどです。 |
GSM モデル データ プロファイルの設定
新しいモデム データ プロファイルを作成するには、特権 EXEC モードで cellular 0 gsm profile create <profile number> <apn> <authentication> <username> <password> コマンドを入力します。コマンド パラメータの詳細については、 表 3-3 を参照してください。
例
Router# cellular 0 gsm profile create 3 apn.com chap GSM GSMPassword
表 3-3 は、モデム データ プロファイルのパラメータのリストです。
表 3-3 モデム データ プロファイルのパラメータ
profile number |
作成するプロファイルの番号。最大 16 個のプロファイルを作成できます。 |
apn |
アクセス ポイント名。この情報はサービス プロバイダーから取得する必要があります。 |
authentication |
CHAP、PAP などの認証タイプ。 |
username |
サービス プロバイダーから提供されるユーザ名。 |
password |
サービス プロバイダーから提供されるパスワード。 |
CDMA モデム アクティベーションおよびプロビジョニング
アクティベーション手順は、通信事業者により異なります。通信事業者に問い合わせて、次のいずれかの手順を実行してください。
• 手動によるアクティベーション
• 電波によるサービス提供(OTASP)を使用したアクティベーション
表 3-4 は、さまざまなワイヤレス通信事業者によりサポートされているアクティベーションおよびプロビジョニング プロセスのリストです。
表 3-4 CDMA モデム アクティベーションおよびプロビジョニング
アクティベーションおよびプロビジョニング プロセス
|
|
MDN、MSID、MSL を使用した手動によるアクティベーション |
Sprint |
OTASP アクティベーション |
Verizon Wireless |
データ プロファイル リフレッシュ用 IOTA |
Sprint |
手動によるアクティベーション
(注) この手順を開始する前に、有効な Mobile Directory Numner(MDN)、Mobile Subsidy Lock(MSL)、および Mobile Station Identifier(MSID)情報を通信事業者から取得しておく必要があります。
モデム プロファイルを手動で設定するには、EXEC モードから、次のコマンドを使用します。
cellular 0 cdma activate manual mdn msid sid nid msl
アクティブ化される前に、モデル データ プロファイルのプロビジョニングが、Internet Over the Air(IOTA; インターネット地上波)プロセスを介して行われます。IOTA プロセスは、cellular cdma activate manual コマンドを使用すると自動的に開始されます。
次に、このコマンドの出力例を示します。
router# cellular 0 cdma activate manual 1234567890 1234567890 1234 12 12345
NAM 0 will be configured and will become Active
Modem will be activated with following Parameters
MDN :1234567890; MSID :1234567890; SID :1234; NID 12:
Checking Current Activation Status
Modem activation status: Not Activated
Account activation - Step 1 of 5
Account activation - Step 2 of 5
Account activation - Step 3 of 5
Account activation - Step 4 of 5
Account activation - Step 5 of 5
Secure Commit Result: Succeed
Done Configuring - Resetting the modem
The activation of the account is Complete
Waiting for modem to be ready to start IOTA
*Feb 6 23:29:08.459: IOTA Status Message Received. Event: IOTA Start, Result: SUCCESS
*Feb 6 23:29:08.459: Please wait till IOTA END message is received
*Feb 6 23:29:08.459: It can take up to 5 minutes
*Feb 6 23:29:27.951: OTA State = SPL unlock, Result = Success
*Feb 6 23:29:32.319: OTA State = Parameters committed to NVRAM, Result = Success
*Feb 6 23:29:40.999: Over the air provisioning complete; Result:Success
*Feb 6 23:29:41.679: IOTA Status Message Received. Event: IOTA End, Result: SUCCESS
IOTA Start および IOTA End には、結果の出力として「SUCCESS」と示されていなければなりません。エラー メッセージが表示された場合、cellular cdma activate iota コマンドを使用して個別に IOTA を実行できます。
通信事業者により、データ プロファイルの定期的なリフレッシュが要求されることがあります。データ プロファイルをリフレッシュするには、次のコマンドを使用します。
cellular cdma activate iota
Over-the-Air Service Provisioning を使用したアクティベーション
電波によるサービス提供(OTASP)のプロビジョニングおよびアクティベーションを行うには、EXEC モードから次のコマンドを使用します。
router # cellular 0 cdma activate otasp phone_number
(注) このコマンドで使用する電話番号は、通信事業者から取得する必要があります。標準の OTASP 発番号は *22899 です。
次に、このコマンドの出力例を示します。
router# cellular 0 cdma activate otasp *22899
Beginning OTASP activation
OTA State = SPL unlock, Result = Success
OTA State = PRL downloaded, Result = Success
OTA State = Profile downloaded, Result = Success
OTA State = MDN downloaded, Result = Success
OTA State = Parameters committed to NVRAM, Result = Success
Over the air provisioning complete; Result:Success
セル インターフェイスの設定
セル インターフェイスを設定するには、特権 EXEC モードから、次のコマンドを入力します。
手順の概要
1. configure terminal
2. interface cellular 0
3. encapsulation ppp
4. ppp chap hostname host
5. ppp chap password 0 password
6. asynchronous mode interactive
7. ip address negotiated
(注) この手順で使用する PPP Challenge Handshake Authentication Protocol(CHAP)認証パラメータは、通信事業者により提供され、GSM プロファイル下だけで設定されているユーザ名およびパスワードと同じでなければなりません。CDMA では、ユーザ名またはパスワードは必要ありません。
手順の詳細
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|
|
ステップ 1 |
configure terminal
Router# configure terminal |
端末からグローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface cellular 0
Router (config)# interface cellular 0 |
セルラー インターフェイスを指定します。 |
ステップ 3 |
encapsulation ppp
Router (config-if)# encapsulation ppp |
専用非同期モード用または Dial-on-Demand Routing(DDR; ダイヤルオンデマンド ルーティング)用のインターフェイスの PPP カプセル化を指定します。 |
ステップ 4 |
ppp chap hostname host
Router (config-if)# ppp chap hostname host@wwan.ccs |
インターフェイス固有の Challenge Handshake Authentication Protocol(CHAP)ホスト名を定義します。これは、通信事業者から提供されたユーザ名に一致する必要があります。GSM だけに適用されます。 |
ステップ 5 |
ppp chap password 0 password
Router (config-if)# ppp chap password 0 cisco |
インターフェイス固有の CHAP パスワードを指定します。これは、通信事業者から提供されたパスワードに一致する必要があります。 |
ステップ 6 |
asynchronous mode interactive
Router (config-if)# asynchronous mode interactive |
ラインを専用非同期ネットワーク モードから対話モードに戻して、特権 EXEC モードで、slip および ppp コマンドをイネーブルにします。 |
ステップ 7 |
ip address negotiated
Router (config-if)# ip address negotiated |
特定のインターフェイスの IP アドレスが PPP および IPCP アドレス ネゴシエーションを介して取得されることを指定します。 |
(注) セル インターフェイスでスタティック IP アドレスが必要な場合、アドレスは、ip address negotiated として設定できます。Internet Protocol Control Protocol(IPCP; インターネット プロトコル コントロール プロトコル)を介して、ネットワークにより、正しいスタティック IP アドレスがデバイスに割り当てられるようになります。トンネル インターフェイスが ip address unnumbered cellular interface コマンドで設定されている場合、実際のスタティック IP アドレスは ip address negotiated でなく、セル インターフェイス下で設定されなければなりません。セルラー インターフェイスの例については、「基本セルラー インターフェイスの設定」を参照してください。
DDR の設定
セルラー インターフェイスのダイヤル オン デマンド ルーティング(DDR)を設定するには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. configure terminal
2. interface cellular 0
3. dialer in-band
4. dialer idle-timeout seconds
5. dialer string string
6. dialer group number
7. exit
8. dialer-list dialer-group protocol protocol-name {permit | deny | list access-list-number | access-group}
9. ip access-list access list number permit ip source address
10. line 3
11. script dialer regexp
12. exit
13. chat-script script name "" "ATDT*99*profile number#" TIMEOUT timeout value CONNECT
または
chat-script script name "" "ATDT*777* profile number #" TIMEOUT timeout value CONNECT
14. interface cellular 0
15. dialer string string
手順の詳細
|
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ステップ 1 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface cellular 0
Router (config)# interface cellular 0 |
セルラー インターフェイスを指定します。 |
ステップ 3 |
dialer in-band
Router (config-if)# dialer in-band |
DDR をイネーブルにし、インバンド ダイヤリングに指定されたシリアル インターフェイスを設定します。 |
ステップ 4 |
dialer idle-timeout seconds
Router (config-if)# dialer idle-timeout 30 |
回線切断後のアイドル時間を秒単位で指定します。 |
ステップ 5 |
dialer string string
Router (config-if)# dialer string gsm |
ダイヤルする番号または文字列を指定します。チャット スクリプトの名前をここで使用します。 |
ステップ 6 |
dialer-group number
Router (config-if)# dialer-group 1 |
特定のインターフェイスが属するダイヤラ アクセス グループの番号を指定します。 |
ステップ 7 |
exit
Router (config-if)# exit |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 8 |
dialer-list dialer-group protocol protocol-name {permit | deny | list access-list-number | access-group}
Router (config)# dialer-list 1 protocol ip list 1 |
関係するトラフィックのダイヤラ リストを作成し、プロトコル全体に対してアクセスを許可します。 |
ステップ 9 |
ip access-list access list number permit ip source address
Router (config)# ip access list 1 permit any |
関係するトラフィックを定義します。 |
ステップ 10 |
line 3
Router (config-line)# line 3 |
ライン コンフィギュレーション モードを指定します。これは常に 3 です。 |
ステップ 11 |
script dialer regexp
Router (config-line)# script-dialer gsm |
デフォルト モデムのチャット スクリプトを指定します。 |
ステップ 12 |
exit
Router (config-line)# exit |
ライン コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 13 |
GSM の場合: chat-script script name "" "ATDT*99* profile number#" TIMEOUT timeout value CONNECT CDMA の場合: chat-script script name "" "ATDT*777* profile number #" TIMEOUT timeout value CONNECT
Router (config)# chat-script gsm "" "ATDT*98*2#" TIMEOUT 60 "CONNECT“ |
GSM の回線を設定します。 CDMA の回線を設定します。 ダイヤラが開始されるときの Attention Dial Tone(ATDT)コマンドを定義します。 |
ステップ 14 |
interface cellular 0
Router (config)# interface cellular 0 |
セルラー インターフェイスを指定します。 |
ステップ 15 |
dialer string string
Router (config)# dialer string gsm |
ダイヤラ スクリプトを指定します(chat script コマンドを使用して定義されます)。 |
データ専用転送モード(DDTM)の設定
データ専用転送モード(DDTM)がディセーブルの場合、CDMA モデムでは、データ送信は、着信音声コールによって中断されます。DDTM モードをイネーブルにして、モデムが着信音声コールを無視するように設定できます。
CDMA モデムの DDTM をイネーブルにするには、コンフィギュレーション モードで cdma ddtm コマンドを使用します。
このコマンドは、デフォルトでイネーブルになっています。no cdma ddtm コマンドを使用して、この機能をディセーブルにできます。
(注) DDTM がイネーブルの場合、音声コールだけが MC5728v モデムに対してブロックされます。AC597E、MC5725 および MC5727 では、着信 SMS メッセージがブロックされます。
基本セルラー インターフェイスの設定
次に、プライマリ WAN 接続として使用される gsm セル インターフェイスを設定する例を示します。これは、デフォルト ルートとして設定されます。
chat-script gsm "" "ATDT*98*2#" TIMEOUT 60 "CONNECT“
ppp chap hostname cisco@wwan.ccs
ppp chap password 0 cisco
ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 Cellular0
dialer-list 1 protocol ip list 1
次に、プライマリとして使用される cdma セル インターフェイスを設定する例を示します。これは、デフォルト ルートとして設定されます。
chat-script cdma "" "ATDT#777" TIMEOUT 60 "CONNECT“
ppp chap password 0 cisco
ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 Cellular0
dialer-list 1 protocol ip list 1
セルラー インターフェイスを介するトンネルの設定
次に、トンネル インターフェイスが ip address unnumbered < cellular interface > コマンドで設定される場合のスタティック IP アドレスを設定する例を示します。
tunnel destination 128.107.248.254
bandwidth receive 1400000
ip address 23.23.0.1 255.255.0.0
dialer string dial<carrier>
ppp chap hostname <hostname> *** gsm only ***
ppp chap password 0 <password>
! traffic of interest through the tunnel/cellular interface
ip route 10.10.0.0 255.255.0.0 Tunnel2
Cisco 860VAE ISR での WAN モードの設定
Cisco 866VAE、Cisco 867VAE、Cisco 866VAE-K9、および Cisco 867VAE-K9 ルータは、WAN リンクとして GE インターフェイスまたは DSL インターフェイスを使用するように設定できます。DSL は、Cisco 866VAE、Cisco 867VAE、Cisco 866VAE-K9、および Cisco 867VAE-K9 ルータ起動時のデフォルト WAN インターフェイスです。
ルータの起動後は、wan mode コマンドを使用して目的の WAN インターフェイスを選択できます。WAN モードがイーサネットとして設定されている場合、ATM0 と Ethernet0 インターフェイスの両方がシャットダウン状態になります。DSL インターフェイスのいずれかで no shutdown コマンドを入力しても、「 WAN interface is Ethernet 」というメッセージが表示されて拒否されます。同様に、WAN モードが DSL の場合、GE WAN インターフェイスはシャットダウン状態となり、 no shutdown コマンドを入力しても「 WAN interface is DSL 」というメッセージが表示されて拒否されます。
(注) ルータは、GE および DSL インターフェイスを同時にイネーブルにすることをサポートしていません。
DSL から Ethernet インターフェイス、またはその逆に切り替えるには、 wan mode dsl | ethernet コマンドを使用します。
ここでは、次の内容について説明します。
• 「WAN モードのイネーブル化」
• 「WAN モード設定の表示」
WAN モードのイネーブル化
WAN モードを選択してイネーブルにするには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. enable
2. show running-configuration
3. wan mode {dsl | ethernet}
4. exit
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトにパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
show running-configuration
Router# show running-configuration |
起動時にデフォルト エントリを表示します。 |
ステップ 3 |
wan mode {dsl | ethernet} 例: Router(config)# wan mode dsl |
目的の WAN モードを選択します。 |
ステップ 4 |
exit 例: Router(config)# exit Router# |
コンフィギュレーション モードを終了し、ルータを特権 EXEC モードに戻します。 |
WAN モード設定の表示
初期設定を表示するには、 show running-config コマンドを使用します(次の Cisco 866VAE ルータの例を参照してください)。
(注) Cisco ルータは、初期設定の完了後の起動シーケンス中に WAN モードを表示します。
Router#show running-config
Building configuration...
Current configuration : 1195 bytes
! Last configuration change at 13:27:25 UTC Wed Feb 24 2010
service timestamps debug datetime msec localtime show-timezone
service timestamps log datetime msec localtime show-timezone
no service password-encryption
crypto pki token default removal timeout 0
interface ATM0.1 point-to-point
ip address 202.0.0.1 255.255.255.0
interface GigabitEthernet0
ip address 1.0.0.1 255.255.255.0
scheduler allocate 60000 1000