FTP を使用したシステム イメージの管理

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フラッシュ メモリから FTP サーバーへのイメージのコピー

FTP プロトコルでは、FTP 要求ごとにリモート ユーザー名およびパスワードを、クライアントがサーバーに送信する必要があります。FTP を使用して、ルータからサーバーにコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合、Cisco IOS ソフトウェアは、次のうち、最初に発見した有効なユーザー名を送信します。

  1. copy 特権 EXEC コマンドで指定されたユーザー名(ユーザー名が指定されている場合)。

  2. ipftpusername グローバル コンフィギュレーション コマンドで設定されたユーザ名(コマンドが設定されている場合)。

  3. Anonymous

ルータは次のうち、最初に発見した有効なパスワードを送信します。

  1. copy 特権 EXEC コマンドで指定されたパスワード(パスワードが指定されている場合)

  2. ipftppassword グローバル コンフィギュレーション コマンドで設定されたパスワード(コマンドが設定されている場合)。

ルータは、username @routername .domain というパスワードを生成します。変数 username は現在のセッションに関連付けられたユーザー名、routername は設定済みのホスト名、domain はルータのドメインです。

ユーザー名およびパスワードは、FTP サーバーのアカウントに関連付けられている必要があります。サーバに書き込む場合、ルータ上のユーザからの FTP 書き込み要求を受け入れるように、FTP サーバを適切に設定する必要があります。

このサーバーがディレクトリ構造をとっている場合、コンフィギュレーション ファイルまたはイメージは、サーバー上のユーザー名と関連付けられたディレクトリに書き込まれるか、そのディレクトリからコピーされます。たとえば、システム イメージがサーバー上のユーザーのホーム ディレクトリにある場合は、そのユーザーの名前をリモート ユーザー名として指定します。

詳細については、ご使用の FTP サーバーのマニュアルを参照してください。

すべてのコピー操作に使用するユーザー名およびパスワードを指定するには、ipftpusername および ipftppassword コマンドを使用します。特定のコピー操作にのみ使用するユーザー名を指定する場合は、copy コマンド内でユーザー名を指定します。

FTP サーバーからフラッシュ メモリ ファイル システムへのイメージのコピー

FTP サーバーからフラッシュ メモリ ファイル システムへシステム イメージをコピーできます。

FTP ユーザー名とパスワード

FTP プロトコルでは、FTP 要求ごとにリモート ユーザー名およびパスワードを、クライアントがサーバーに送信する必要があります。FTP を使用して、ルータからサーバーにコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合、Cisco IOS ソフトウェアは、次のうち、最初に発見した有効なユーザー名を送信します。

  1. copy 特権 EXEC コマンドで指定されたユーザー名(ユーザー名が指定されている場合)。

  2. ipftpusername グローバル コンフィギュレーション コマンドで設定されたユーザ名(コマンドが設定されている場合)。

  3. Anonymous

ルータは次のうち、最初に発見した有効なパスワードを送信します。

  1. copy 特権 EXEC コマンドで指定されたパスワード(パスワードが指定されている場合)

  2. ip ftp password コマンドで設定されたパスワード(コマンドが設定されている場合)。

ルータは、username @routername .domain というパスワードを生成します。変数 username は現在のセッションに関連付けられたユーザ名、routername は設定済みのホスト名、domain はルータのドメインです。

ユーザー名およびパスワードは、FTP サーバーのアカウントに関連付けられている必要があります。サーバに書き込む場合、ルータ上のユーザからの FTP 書き込み要求を受け入れるように、FTP サーバを適切に設定する必要があります。

このサーバーがディレクトリ構造をとっている場合、コンフィギュレーション ファイルまたはイメージは、サーバー上のユーザー名と関連付けられたディレクトリに書き込まれるか、そのディレクトリからコピーされます。たとえば、システム イメージがサーバー上のユーザーのホーム ディレクトリにある場合は、そのユーザーの名前をリモート ユーザー名として指定します。

詳細については、ご使用の FTP サーバーのマニュアルを参照してください。

すべてのコピー操作に使用するユーザー名およびパスワードを指定するには、ip ftp username および ip ftp password コマンドを使用します。特定のコピー操作にのみ使用するユーザー名を指定する場合は、copy コマンド内でユーザー名を指定します。

フラッシュ メモリから FTP サーバーにイメージをコピー

FTP ネットワーク サーバー上のシステム イメージをコピーするには、以下の手順を実行します。

Procedure


Step 1

enable

Example:


Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

  • パスワードを入力します(要求された場合)。

Step 2

configure terminal

Example:


Router# configure terminal

(任意)グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。この手順は、デフォルトのリモート ユーザー名またはパスワードを上書きする場合にだけ必要です(ステップ 2 および 3 を参照)。

Step 3

ip ftp username username

Example:


Router(config)# ip ftp username user1

(任意)デフォルトのリモート ユーザー名を変更します。

Step 4

ip ftp password password

Example:


Router(config)# ip ftp password guessme

(任意)デフォルトのパスワードを変更します。

Step 5

end

Example:


Router(config)# end

(任意)グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。この手順は、デフォルトのリモート ユーザー名またはパスワードを上書きする場合にだけ必要です(ステップ 2 および 3 を参照)。

Step 6

show flash-filesystem :

Example:


Router# show flash:

(任意)指定されたフラッシュ ディレクトリのシステム イメージ ファイルを表示します。フラッシュ メモリ内のシステム イメージ ファイル名を知らない場合は、このファイル名の正確なスペルをメモしておきます。

Step 7

copy flash-filesystem : filename ftp: [[[// [username [: password ]@ ]location ]/ directory ]/ filename ]

Example:


Router# copy slot0:1:your-ios ftp://myuser:mypass@172.23.1.129/dirt/sysadmin/your-ios

このイメージを FTP サーバーにコピーします。

Note

 

copy 特権 EXEC コマンドを発行した後、追加情報またはアクションの確認を求めるプロンプトが表示される場合があります。表示されるプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および fileprompt グローバル コンフィギュレーション コマンドの現在の設定によって異なります。


この例では、showslot1:privileged EXEC コマンドを使用して 2 番目の PCMCIA スロットにあるシステム イメージ ファイルの名前を表示し、ファイル(test)を FTP サーバーにコピーします。


Router# show slot1:
-#- ED --type-- --crc--- -seek-- nlen -length- -----date/time------ name
1   .. 1        46A11866 2036C   4    746      May 16 1995 16:24:37 test
Router# copy slot1:test ftp://thisuser:thatpass@172.16.13.110/test
writing test!!!!...
successful ftp write.

この例では、your-ios という名前のファイルを、スロット 0 にあるフラッシュ メモリ PC カードのパーティション 1 から、172.23.1.129 にある TFTP サーバーにコピーします。このファイルは、リモート ユーザー名を持つディレクトリに対する dirt/sysadmin ディレクトリに your-ios という名前で保存されます。


Router# show slot0: partition 1
PCMCIA Slot0 flash directory, partition 1:
File  Length   Name/status
  1   1711088 your-ios 
[1711152 bytes used, 2483152 available, 4194304 total]
Router# copy slot0:1:your-ios ftp://myuser:mypass@172.23.1.129/dirt/sysadmin/your-ios
Verifying checksum for 'your-ios' (file # 1)...  OK
Copy 'your-ios' from Flash to server
  as 'dirt/sysadmin/ios-2'? [yes/no] yes
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
Upload to server done
Flash device copy took 00:00:23 [hh:mm:ss]

FTP サーバーからフラッシュ メモリへのコピー

FTP サーバーからフラッシュ メモリ ファイル システムへシステム イメージをコピーするには、以下の手順を実行します。

Procedure


Step 1

enable

Example:


Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

  • パスワードを入力します(要求された場合)。

Step 2

show flash-filesystem :

Example:


Router# show flash:

(任意)フラッシュ メモリ内のシステム イメージ ファイル名を表示します。このコマンドを使用して、この次のコマンドで使用するために、ファイルの URL パスとシステム イメージ ファイル名の正確なスペルを確認します。

Step 3

copy flash-url tftp :[[[// location ]/ directory ]/ filename ]

Example:


Router# copy slot0:1:your-ios tftp://172.23.1.129/dirt/sysadmin/your-ios

フラッシュ メモリから TFTP サーバーにシステム イメージをコピーします。ファイルの場所とファイル名を flash-url 引数として指定します。

Note

 

copy 特権 EXEC コマンドを発行した後、追加情報またはアクションの確認を求めるプロンプトが表示される場合があります。表示されるプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および fileprompt グローバル コンフィギュレーション コマンドの現在の設定によって異なります。

Step 4

configure terminal

Example:


Router# configure terminal

(任意)端末からグローバル コンフィギュレーション モードを開始します。この手順は、デフォルトのリモート ユーザー名またはパスワードを上書きする場合にだけ必要です(ステップ 3 および 4 を参照)。

Step 5

ip ftp username username

Example:


Router(config)# ip ftp username netuser1

(任意)デフォルトのリモート ユーザー名を変更します。

Step 6

ip ftp password password

Example:


Router(config)# ip ftp password guessme

(任意)デフォルトのパスワードを変更します。

Step 7

end

Example:


Router(config)# end

(任意)グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。この手順は、デフォルトのリモート ユーザー名またはパスワードを上書きする場合にだけ必要です(ステップ 3 および 4 を参照)。

Step 8

copy ftp: [[[// [username [: password ]@ ]location ] / directory ]/ filename ] flash-filesystem: [filename ]

Example:


Router# copy ftp://myuser:mypass@theserver/tftpboot/sub3/c7200-js-mz slot1:c7200-js-mz

コンフィギュレーション ファイルをネットワーク サーバーから稼働中のメモリ、または rcp を使用してスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。

Note

 

copy 特権 EXEC コマンドを発行した後、追加情報またはアクションの確認を求めるプロンプトが表示される場合があります。表示されるプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および fileprompt グローバル コンフィギュレーション コマンドの現在の設定によって異なります。


次に、reload コマンドを使用して、ルータでソフトウェアを現在の日の午後 7 時 30 分にリロードする例を示します。


Router# reload at 19:30
Reload scheduled for 19:30:00 UTC Wed Jun 5 1996 (in 2 hours and 25 minutes)
Proceed with reload? [confirm]

次に、reload コマンドを使用して、ルータでソフトウェアを将来リロードする例を示します。


Router# reload at 02:00 jun 20
Reload scheduled for 02:00:00 UTC Thu Jun 20 1996 (in 344 hours and 53 minutes)
Proceed with reload? [confirm]