コンフィギュレーションのバージョン管理について
コンフィギュレーション アーカイブ
シスコのコンフィギュレーション アーカイブは、configure replace コマンドにより提供されるコンフィギュレーションのロールバック機能を強化するために、シスコのコンフィギュレーション ファイルのアーカイブを保存、整理、管理するメカニズムです。この機能の導入前にも、実行コンフィギュレーションのコピーを copy running-config destination-url コマンドを使用して保存し、ローカルやリモートに置換ファイルを保管できました。ただし、この方法ではファイルの自動管理を行うことはできませんでした。コンフィギュレーションの置換とロールバック機能により、実行コンフィギュレーションのコピーを自動的にコンフィギュレーション アーカイブに保存できます。アーカイブされたファイルはコンフィギュレーションのチェックポイントとして参照することができ、configure replace コマンドを使用してコンフィギュレーションを以前の状態に戻せます。
archive config コマンドを使用すると、シスコのコンフィギュレーションをコンフィギュレーション アーカイブに保存できます。その場合、標準のディレクトリとファイル名のプレフィクスが使用され、バージョン番号(およびオプションでタイム スタンプ)が自動的に付加されます。バージョン番号は連続したファイルを保存するごとに、1 つずつ大きくなります。この機能により、保存した コンフィギュレーション ファイルを一貫して識別できます。アーカイブに保存する実行コンフィギュレーションの数は指定することができます。アーカイブ内のファイル数が上限値に達すると、次に最新のファイルが保存されるときに、最も古いファイルが自動的に消去されます。show archive コマンドを使用すると、コンフィギュレーション アーカイブに保存されているすべてのコンフィギュレーション ファイルに関する情報が表示されます。
コンフィギュレーション ファイルを保存するコンフィギュレーション アーカイブは、configure replace コマンドで使用することによって、お使いのプラットフォームに応じて次のファイル システムに配置できます。
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disk0 があるプラットフォーム:disk0:、disk1:、ftp:、pram:、rcp:、slavedisk0:、slavedisk1:、または tftp:
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disk0 がないプラットフォーム:bootflash:、ftp:、harddisk:、http:、pram:、rcp:、tftp:、usb0:、または usb1: