この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco のワイヤレス屋外メッシュ ネットワークでは、複数のメッシュ アクセス ポイントによって、安全でスケーラブルな屋外ワイヤレス LAN を提供するネットワークが構成されます。
それぞれの場所で、3 つの RAP が有線ネットワークに接続され、建物の屋根に配置されています。すべてのダウンストリーム アクセス ポイントは、MAP として動作し、ワイヤレス リンク(表示されていません)を使用して通信します。
MAP と RAP の両方共、WLAN クライアント アクセスを提供できますが、RAP の場所がクライアント アクセスの提供には向いていないことがよくあります。3 つのすべてのアクセス ポイントは建物の屋根にあり、RAP として機能しています。これらの RAP は、それぞれの場所でネットワークに接続します。
メッシュ アクセス ポイントから CAPWAP セッションを終端させるオンサイト コントローラがある建物もありますが、CAPWAP セッションはワイドエリア ネットワーク(WAN)を介してコントローラにバックホールできるため、それは必須要件ではありません。
(注) |
CAPWAP 経由での CAPWAP はサポートされません。 |
Cisco ワイヤレス バックホール ネットワークでは、トラフィックを MAP と RAP の間でブリッジできます。このトラフィックは、ワイヤレス メッシュによってブリッジされている有線デバイスからのトラフィックか、メッシュ アクセス ポイントからの CAPWAP トラフィックになります。このトラフィックは、ワイヤレス バックホールなどのワイヤレス メッシュ リンクを通るときに必ず AES 暗号化されます。
AES 暗号化は、他のメッシュ アクセス ポイントと共に、メッシュ アクセス ポイントにおけるネイバー同士の関係として確立されます。メッシュ アクセス ポイント間で使用される暗号キーは、EAP 認証プロセス中に生成されます。
802.11a 無線を介してクライアント トラフィックを受け入れるようメッシュ アクセス ポイントでバックホールを設定できます。この機能は、コントローラの GUI の Backhaul Client Access([Monitor] > [Wireless])で識別できます。この機能が無効な場合、バックホール トラフィックは 802.11a または 802.11a/n 無線を介してのみ伝送され、クライアント アソシエーションは 802.11b/g または 802.11b/g/n 無線を介してのみ許可されます。設定の詳細については、159 ページの「拡張機能の設定」の項を参照してください。
ポイントツーマルチポイント ブリッジング シナリオでは、ルート ブリッジとして機能する RAP が、アソシエートされた有線 LAN を使用して複数の MAP を非ルート ブリッジとして接続します。デフォルトでは、この機能はすべての MAP に対して無効になっています。イーサネット ブリッジングを使用する場合、各 MAP および RAP のコントローラでイーサネット ブリッジングをイネーブルにする必要があります。
ポイントツーポイント ブリッジング シナリオでは、バックホール無線を使用してスイッチド ネットワークの 2 つのセグメントをブリッジ接続することにより、1500 シリーズ メッシュ AP を使用してリモート ネットワークを拡張できます。これは基本的には、1 つの MAP があり、WLAN クライアントがないワイヤレス メッシュ ネットワークです。ポイントツーマルチポイント ネットワークと同様に、イーサネット ブリッジングを有効にすることでクライアント アクセスを提供できますが、建物間のブリッジングの場合、高い屋上からの MAP カバレッジはクライアントのアクセスに適していないことがあります。
イーサネット ブリッジド アプリケーションを使用する場合は、RAP およびそのセグメント内のすべての MAP でブリッジング機能を有効にすることをお勧めします。MAP のイーサネット ポートに接続されたすべてのスイッチで VLAN Trunking Protocol(VTP)を使用していないことを確認する必要があります。VTP によってメッシュ全体のトランキングされた VLAN が再設定される場合があるので、プライマリ WLC と RAP 間の接続が失われることがあります。設定が正しくないと、メッシュ導入がダウンすることがあります。
セキュリティ上の理由により、デフォルトでは MAP のイーサネット ポートは無効になっています。有効にするには、ルートおよび各 MAP でイーサネット ブリッジングを設定する必要があります。コントローラの GUI を使用してイーサネット ブリッジングを有効にするには、 ページの順に選択し、[Mesh] タブをクリックして、[Ethernet Bridging] チェックボックスを選択します。
(注) |
バックホール無線の全体的なスループットはメッシュ ツリーの各ホップの半分になります。イーサネット ブリッジング対象のクライアントが MAP で使用され、大量のトラフィックが通過する際、スループット消費が高くなり、ダウンリンク MAP がスループット スタベーションによってネットワークから引き離される可能性があります。 |
イーサネット ブリッジングは、次の 2 つの場合に有効にする必要があります。
MAP でイーサネット ポートを使用してイーサネット デバイス(ビデオ カメラなど)を接続する場合。
該当するメッシュ AP からコントローラへのパスを取る各親メッシュ AP に対してイーサネット ブリッジングを有効にします。たとえば、Hop 2 の MAP2 でイーサネット ブリッジングを有効にする場合は、MAP1(親 MAP)と、コントローラに接続している RAP でもイーサネット ブリッジングを有効にする必要があります。
長いリンクの範囲パラメータを設定するには、 の順に選択します。ルート アクセス ポイント(RAP)と最遠のメッシュ アクセス ポイント(MAP)間に最適な距離(フィート単位)が存在します。RAP ブリッジから MAP ブリッジまでのレンジは、フィート単位で記述する必要があります。
ネットワーク内のコントローラと既存のすべてのメッシュ アクセス ポイントに join する場合は、次のグローバル パラメータがすべてのメッシュ アクセス ポイントに適用されます。
ブリッジングを実行するノード間の距離を設定するには、config mesh range コマンドを入力します。
レンジの指定後に、AP はリブートされます。
(注) |
範囲と AP の密度を見積もる場合、次の URL にある範囲カルキュレータを使用できます。 すべてのアクセス ポイントの範囲カルキュレータ: http://173.37.206.125/aspnet_client/system_web/2_0_50727/WNG_Coverage_Capacity_Calculator_V2.0_HTML/WNG_Coverage_Capacity_Calculator_V2.0.htm |
メッシュ レンジを表示するには、show mesh config と入力します。