スタティック ルート
スタティック ルートのウィンドウを使用して、SIP プロキシ サーバで使用するスタティック ルートを設定します。ダイナミック ルートは、ルーティング プロトコルとルーティング更新メッセージに従って自動的に計算されるネットワーク経由のパスを表します。スタティック ルートは、明示的に設定するネットワーク経由の固定パスを表します。スタティック ルートは、ダイナミック ルートよりも優先されます。
スタティック ルートの検索
ネットワークに複数のスタティック ルートが存在する場合があるため、Cisco Unified Presence では、具体的な検索条件に基づいて特定のスタティック ルートを検索することができます。特定のスタティック ルートを検索するには、次の手順を実行します。
(注) ブラウザ セッションでの作業中、クライアント マシンの cookie により、検索/一覧表示の設定が保存されます。他のメニュー項目に移動してからこのメニューに戻るか、ブラウザを閉じてから新しいブラウザ ウィンドウを開くと、検索の設定を変更するまで、Cisco Unified Presence の検索の設定がシステムで維持されます。
手順
ステップ 1 [Cisco Unified Presence] >[プロキシ サーバ]>[スタティックルート] の順に選択します。
[スタティックルートの検索と一覧表示(Find and List Static Routes)]ウィンドウが表示されます。アクティブ(優先)クエリーのレコードもウィンドウに表示される場合があります。
ステップ 2 データベースのすべてのレコードを検索するには、ダイアログボックスが空であることを確認して、ステップ 3 に進みます。
レコードをフィルタリングするかまたは検索します。
• 最初のドロップダウン リスト ボックスから検索パラメータを選択します。
• 2 番目のドロップダウン リスト ボックスから検索パターンを選択します。
• 必要に応じて適切な検索テキストを指定します。
(注) 検索条件を追加するには、[+]ボタンをクリックします。検索条件を追加すると、指定したすべての検索条件に一致するレコードが検索されます。検索条件を削除するには、[-]ボタンをクリックして最後に追加した検索条件を削除するか、[フィルタのクリア]ボタンをクリックして追加したすべての検索条件を削除します。
ステップ 3 [検索] をクリックします。
一致するすべてのレコードが表示されます。[ページあたりの行数]ドロップダウン リストボックスで異なる値を選択すると、各ウィンドウに表示する項目の数を変更できます。
(注) 対象のレコードの隣にあるチェックボックスをオンにしてから[選択項目の削除]をクリックすると、複数のレコードをデータベースから削除できます。[すべてを選択]をクリックしてから[選択項目の削除]をクリックすると、この選択で設定可能なすべてのレコードを削除できます。
ステップ 4 表示されるレコードのリストから、表示対象となるレコードのリンクをクリックします。
(注) ソート順序を逆にするには、必要に応じて、リストのヘッダーにある上向きまたは下向きの矢印をクリックします。
選択した項目がウィンドウに表示されます。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
スタティック ルートの設定
この項では、Cisco Unified Presence データベースでスタティック ルートを追加または更新する方法について説明します。
手順
ステップ 1 次のいずれかのタスクを実行します。
• スタティック ルートを追加するには、[Cisco Unified Presence] >[プロキシサーバ]>[スタティックルート]の順に選択し、[新規追加] をクリックします。
• サーバを更新する場合、「スタティック ルートの検索」の手順に従ってサーバを検索します。
[スタティックルートの設定(Static Route Configuration)]ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 表12-1 の説明に従って適切な設定を入力します。
ステップ 3 データを保存してスタティック ルートをデータベースに追加するには、ウィンドウの左上隅のツールバーに表示される [保存] アイコンをクリックします(または、ウィンドウの下部に表示される [保存] ボタンをクリックします)。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
スタティック ルートの設定値
表12-1 で、スタティック ルートの設定値について説明します。関連する手順については、「関連項目」を参照してください。
表12-1 スタティック ルートの設定値
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宛先パターン |
このフィールドでは、着信番号のパターンを指定します。 ドット(.)を任意の 1 文字を表すワイルドカードとして使用できます。アスタリスク(*)は任意の複数の文字列を表すワイルドカードとして使用できます。 ダッシュまたはハイフン(-)もパターン内の任意の場所で使用できます。 ワイルドカードの使用方法 電話機の場合 • ドットはパターンの任意の場所に使用できます。 • アスタリスクは末尾だけに使用できます。 IP アドレスおよびホスト名の場合 • アスタリスクはホスト名の一部として使用できます。 • ドットはホスト名のリテラル値の役割を果たします。 エスケープ文字とアスタリスクの連続(\*)は、リテラル(*)と一致するもので、任意の場所で使用できます。 |
説明 |
このパラメータは、特定のスタティック ルートの説明を指定します。 |
ネクストホップ |
このパラメータは、着信先(ネクスト ホップ)のドメイン名または IP アドレスを指定するもので、完全修飾ドメイン名(FQDN)またはドット付き IP アドレスを指定できます。 |
ネクストホップポート(Next Hop Port) |
このパラメータは、着信先(ネクスト ホップ)のポート番号を指定します。 デフォルト:5060 |
ルートタイプ(Route Type) |
このパラメータは、ルート タイプ(ユーザまたはドメイン)を指定します。 |
プロトコルタイプ(Protocol Type) |
このパラメータは、このルートに対するプロトコル タイプ(TCP、UDP、または TLS)を指定します。 |
プライオリティ |
このパラメータは、ルートのプライオリティ レベルを指定します。小さな値はプライオリティが高いことを示します。 値の範囲:1 ~ 65535 |
重み付け |
このパラメータは、ルートの重み付けを指定します。このパラメータは、複数のルートのプライオリティが同じ場合に限り使用します。大きな値は、ルートのプライオリティが高いことを示します。 値の範囲:1 ~ 65535 |
固有性の低いルートを許可(Allow Less-Specific Route) |
このパラメータは、固有性の低いルートを許可することを示します。 |
インサービス(In Service) |
このパラメータは、ルートをアウト オブ サービスにするかどうかを指定します。
(注) このパラメータを使用すると、管理者は効率的にルートをアウト オブ サービスにすることができます(完全に削除してから再度追加する必要がありません)。
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[ルートのブロック]チェックボックス(Block Route Check Box) |
ルートをブロックする場合、このチェックボックスをオンにします。 デフォルト値:オフ |
スタティック ルートの削除
この項では、スタティック ルートの削除方法を説明します。
手順
ステップ 1 「スタティック ルートの検索」の手順に従いスタティック ルートを検索します。
ステップ 2 一致するレコードのリストから、削除するスタティック ルートを選択します。
ステップ 3 スタティック ルートを削除するには、ウィンドウの左上隅のツールバーに表示される [選択項目の削除] アイコンをクリックします(または、ウィンドウの下部に表示される [選択項目の削除] ボタンをクリックします)。
スタティック ルートが使用中でない場合は、Cisco Unified Presence により削除されます。スタティック ルートが使用中の場合は、メッセージが表示されます。
追加情報
「関連項目」を参照してください。