割り込みのトラブルシューティング
ここでは、割り込み機能に関する最も一般的な問題の解決方法について説明します。
症状
[割込み(Barge)] ソフトキーを押すと、IP Phone に「使用可能な会議ブリッジがありません(No Conference Bridge Available)」というメッセージが表示されます。
考えられる原因
相手の電話機の [電話の設定(Phone Configuration)] で [ビルトイン ブリッジ(Built In Bridge)] が適切に設定されていません。
修正処置
問題を解決するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Cisco Unified Communications Manager の管理から、[デバイス(Device)] > [電話(Phone)] に移動して [電話の検索(Find the phone)] をクリックし、問題がある電話機の電話機設定を見つけます。
ステップ 2 [ビルトイン ブリッジ(Built In Bridge)] パラメータを [オン(On)] に設定します。
ステップ 3 [更新(Update)] をクリックします。
ステップ 4 電話機をリセットします。
コールバックのトラブルシューティング
ここでは、コールバックが期待どおりに動作しない場合の症状、考えられる原因、推奨処置、およびエラー メッセージについて説明します。この項は、次のトピックで構成されています。
• 「コールバック使用時の問題」
• 「コールバックのエラー メッセージ」
• 「コールバック ログ ファイルの場所の特定」
コールバック使用時の問題
ここでは、問題、考えられる原因、推奨処置、および該当する場合はエラー メッセージについて説明します。
電話機が鳴る前にユーザが [折返し(Callback)] ソフトキーを押す。
症状
コール時に、電話機がまだ鳴っていないのに電話機に [折返し(Callback)] ソフトキーが表示されることがあります。
考えられる原因
ユーザが [折返し(Callback)] ソフトキーを押すタイミングが適切でない可能性があります。
修正処置
ユーザは呼び出し音またはビジー信号を聞いたあとで [折返し(Callback)] ソフトキーを押す必要があります。間違ったタイミングでソフトキーを押すと、電話機にエラー メッセージが表示されることがあります。
[折返し(Callback)] ソフトキーを押したあと、コールバックが発生する前に、ユーザが電話機を取り外すかリセットする。
症状 1
[折返し(Callback)] ソフトキーを押したあと、コールバックがアクティブになる前に、発信側の電話機がリセットされます。
考えられる原因
ユーザが電話機をリセットしました。
修正処置 1
リセット後、発信側の電話機にはコールバックのアクティブ化ウィンドウは表示されないため、発信者は、アクティブなコールバック サービスを表示するには [折返し(Callback)] ソフトキーを押す必要があります。電話機でコールバック通知が発生します。
症状 2
コールバックがアクティブになりましたが、着信側が対応可能になる前に発信側の電話機がリセットされます。
考えられる原因
ユーザが電話機をリセットしました。
修正処置 2
修正処置は必要ありません。着信側が対応可能になる前にリセットが発生する場合は、予期したとおりにコールバックが発生します。
症状 3
コールバックがアクティブになったあとに発信側の電話機がリセットされましたが、リセットが完了する前に着信側が対応可能になります。
考えられる原因
ユーザが電話機をリセットしました。
修正処置 3
コールバック通知は自動的には発生しないため、アクティブなコールバック サービスを表示するには、発信者が [折返し(Callback)] ソフトキーを押す必要があります。
発信者が対応可能通知に気付かずに電話機をリセットする。置換/保持画面に対応可能通知が発生したことが明示的に示されない。
症状
クラスタ内コールバックまたはクラスタ間コールバックのシナリオで、発信者が対応不可のユーザ(ユーザ B とする)に対してコールバックを開始しました。ユーザ B が対応可能になると、発信側の電話機に対応可能通知画面が表示されます。発信者が何らかの理由で対応可能通知に気付かず、電話機がリセットされました。
たとえば、発信者が別のユーザ(ユーザ C とする)に連絡し、ユーザ C が通話中だったため [折返し(Callback)] ソフトキーを押します。発信側の電話機に置換/保持画面が表示されますが、ユーザ B の対応可能通知がすでに発生したことが画面に示されません。
考えられる原因
ユーザが電話機をリセットしました。
修正処置
電話機のリセット後、アクティブなコール中でないときに電話機のコールバック通知を確認します。[折返し(Callback)] ソフトキーを押します。
コールバックのエラー メッセージ
ここでは、電話機に表示される可能性のあるエラー メッセージについて説明します。
エラー メッセージ Call Back is not active. Press Exit to quit this screen.
説明 ユーザはアイドル状態のときに [折返し(Callback)] ソフトキーを押しています。
推奨処置 推奨処置はエラー メッセージに示されています。
エラー メッセージ CallBack is already active on xxxx. Press OK to activate on yyyy. Press Exit to quit this screen.
説明 ユーザがコールバックをアクティブにしようとしましたが、すでにアクティブになっています。
推奨処置 推奨処置はエラー メッセージに示されています。
エラー メッセージ CallBack cannot be activated for xxxx.
説明 ユーザがコールバックをアクティブにしようとしましたが、該当する内線がデータベース内に見つかりません。
推奨処置 再試行する必要があります。または、管理者が Cisco Unified Communications Manager の管理に電話番号を追加する必要があります。
エラー メッセージ Service is not active.
説明 Callback Enabled Flag サービス パラメータを False に設定しているため、機能がディセーブルになったままです。
推奨処置 コールバック機能については、Cisco CallManager サービス パラメータと Callback Enabled Flag を True に設定します。
コールバック ログ ファイルの場所の特定
コールバック機能のトレースは、Cisco Communications Manager、CTIManager SDL、および SDI のレコードとして存在します。トレースにアクセスするには、『 Cisco Unified Serviceability Administration Guide 』を参照してください。
呼制御ディスカバリのトラブルシューティング
次のアラームでは、呼制御ディスカバリ機能がサポートされています。Cisco Unified Serviceability のアラーム定義にアクセスするには、[Alarm] > [Definitions] を選択します。アラームでは、CallManager アラーム カタログ([CallManager Alarm Catalog] > [CallManager] を選択)がサポートされています。
• SAFUnknownService
– 情報アラーム
– Cisco Unified Communications Manager で、SAF フォワーダが発行した発行取り消しまたは撤回メッセージ内のサービス ID が認識されません。
• SAFPublishRevoke
– 情報アラーム
– このアラームに指定されているサービス ID またはサブサービス ID に対する発行アクションを取り消すために、CLI コマンドを SAF フォワーダ ルータ上で発行しました。
• DuplicateLearnedPattern
– エラー アラーム
– 呼制御ディスカバリ要求サービスで、同じホステッド DN を複数のリモート呼制御エンティティから受け取りました。このアラームを発行するかどうかは、Issue Alarm for Duplicate Learned Patterns パラメータで制御されます。
– RTMT で学習パターン レポートを開き、このアラームで指定されている重複パターンを見つけます。学習パターンが固有であることを確認します。重複パターンが存在しないように変更する必要があるリモート呼制御エンティティを判別します。
• CCDIPReachableTimeOut
– エラー アラーム
– CCD 要求サービスが、IP 経由で学習パターンに到達できなくなっていることを検出しました。この SAF フォワーダからのすべての学習パターンは(IP 経由では)到達不能とマークされ、学習パターンへのすべてのコールは PSTN 経由でルーティングされます。コールは PSTN フェールオーバーがタイムアウトになるまでの指定の時間、PSTN 経由でルーティングされます。
– IP 接続を確認し、ネットワークの TCP または IP の問題を解決します。
• CCDPSTNFailOverDurationTimeOut
– エラー アラーム
– IP 経由で学習パターンに到達できない場合、Cisco Unified Communications Manager ではコールを PSTN 経由でルーティングします。このアラームが発生した場合は、PSTN フェールオーバーの時間が経過したため、学習パターンへのコールをルーティングできません。すべての学習パターンが Cisco Unified Communications Manager から消去されます。
– ネットワークのトラブルシューティングを行い、IP 接続を復元します。IP 接続を復元したあと、Cisco Unified Communications Manager によって自動的にパターンが再学習され、学習パターンへのコールは IP 経由で処理されます。
• CCDLearnedPatternLimitReached
– 警告アラーム
– このアラームは、CCD 要求サービスで学習パターンの数が許可される最大数に達したことを示します。
– このアラームでは、CCD Maximum Numbers of Learned Patterns パラメータに設定されている値と、システムで許可されている学習パターンの最大数(20,000)が表示されます。指定されている学習パターンの最大数が現在の配置に適切であるかどうかを検討します。値が小さすぎる場合は、このアラームの SystemLimitCCDLearnedPatterns に表示されている数値と比較します。最大数がシステム制限(学習パターン 20,000 個)より低い場合は、CCD Maximum Numbers of Learned Patterns パラメータの値を大きくします。
• LostConnectionToSAFForwarder
– エラー アラーム
– TCP 接続エラーが原因で、SAF フォワーダと Cisco Unified Communications Manager の間の接続が失われました。TCP 接続が復元すると、Cisco Unified Communications Manager によって自動的に SAF フォワーダへの接続が試行されます。IP 接続が CCDLearnedPatternIPReachableDuration 機能パラメータの指定時間を過ぎても到達不能な場合、学習パターンへのコールは IP の代わりに PSTN 経由でルーティングされます。学習パターンへの PSTN 経由のコールは、PSTN フェールオーバーがタイムアウトになるまでの指定の時間、保持されます。
– 電源障害、ケーブル接続のゆるみ、スイッチ設定の誤りなど、TCP 接続エラーについて考えられる原因を調べます。
• SAFForwarderError
– Cisco Unified Communications Manager で SAF フォワーダからエラーを受信しました。
– このアラームが発生した原因について、原因コード、特定の情報の説明、該当する場合は対処方法を参照します。
たとえば、原因コード 472 は、外部クライアント(この場合は Cisco Unified Communications Manager)がサービス バージョン番号を正しく増分しなかったことを示します。原因コード 474 は、外部クライアント(この場合は Cisco Unified Communications Manager)がフォワーダに登録する前に発行要求を TCP 接続経由で SAF フォワーダに送信したことを示します。原因コード 400 は、外部クライアント(この場合は Cisco Unified Communications Manager)が SAF メッセージを正しく作成しなかったことを示します。
コール パークのトラブルシューティング
表 8-1 に、コール パークの一般的な問題を復元するためのトラブルシューティングのヒントを示します。
表 8-1 コール パークのトラブルシューティングのヒント
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コールをパークできない。[Park] ソフトキーまたは機能ボタンを押してもコールがパークされません。 |
クラスタ内の各 Cisco Unified Communications Manager に固有のコール パーク番号が割り当てられていることを確認します。『 Cisco Unified Communications Manager Administration Guide 』を参照してください。 コール パーク番号に割り当てられているパーティションと電話機の電話番号に割り当てられているパーティションが一致しません。『 Cisco Unified Communications Manager Administration Guide 』を参照してください。 |
コール パーク番号の表示時間が短すぎる。 |
コール パーク表示タイマーに、より長い時間を設定します。コール パークのパラメータの設定については、『 Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide 』を参照してください。 |
Cisco Extension Mobility のトラブルシューティング
Cisco Extension Mobility には管理者用のトラブルシューティング ツールが用意されています。これらのツールには、パフォーマンス カウンタ(perfmon とも呼ばれる)や Cisco Unified Serviceability に組み込まれているアラームなどがあります。パフォーマンス カウンタ(perfmon)については、 『 Cisco Unified Real-Time Monitoring Tool Administration Guide 』 を参照してください。アラームについては、『 Cisco Unified Serviceability Administration Guide 』を参照してください。
ここでは、Cisco Communications Manager Extension Mobility に関する問題のトラブルシューティングに役立つ次の情報について説明します。
• 「Cisco Extension Mobility の一般的な問題のトラブルシューティング」
• 「Cisco Extension Mobility エラー メッセージのトラブルシューティング」
Cisco Extension Mobility の一般的な問題のトラブルシューティング
Cisco Extension Mobility で問題が発生した場合は、次のトラブルシューティングのヒントから始めてください。
• Cisco Extension Mobility トレース ディレクトリを設定し、次の手順を実行してデバッグ トレースをイネーブルにします。
– Cisco Unified Serviceability から、[Trace] > [Trace Configuration] を選択します。
– [Servers] ドロップダウン リスト ボックスからサーバを選択します。
– [Configured Services] のドロップダウン メニューから [Cisco Extension Mobility] を選択します。
• Cisco Extension Mobility サービスの URL を正しく入力したことを確認します。URL では、小文字と大文字が区別されます。
• 設定手順をすべて適切に実行したことを確認します。
• Cisco Extension Mobility ユーザの認証で問題が発生する場合は、ユーザ ページに移動して PIN を確認します。
上記の手順で問題が解決しない場合は、 表 8-2 のトラブルシューティングの解決方法を使用してください。
表 8-2 Cisco Unified Communications Manager Extension Mobility のトラブルシューティング
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ユーザがログアウトし、電話機がデフォルト デバイス プロファイルに戻ったあと、電話サービスが使用できなくなる。 |
1. エンタープライズ パラメータを調べ、Synchronization Between Auto Device Profile and Phone Configuration が True に設定されていることを確認します。 2. 電話機を Cisco Extension Mobility サービスに登録します。 |
ログイン後、電話サービスが使用できない。 |
この問題は、電話機にユーザ プロファイルがロードされたとき、関連付けられたサービスがプロファイルになかったために発生します。 次の手順を実行します。 1. Cisco Extension Mobility サービスが含まれるようにユーザ プロファイルを変更します。 2. Cisco Extension Mobility が含まれるように、ユーザがログインする電話機の設定を変更します。電話機が更新されたあと、ユーザは電話サービスにアクセスできるようになります。 |
ログインまたはログアウト後に、電話機の再起動ではなくリセットが発生する。 |
ロケールの変更が原因でリセットが発生することがあります。 ログイン ユーザまたはプロファイルに関連付けられているユーザ ロケールがロケールまたはデバイスと異なる場合、ログインが正常に完了すると、電話機は再起動を実行し、次にリセットを実行します。これは、電話機設定ファイルが再作成されるために発生します。 |
Cisco Extension Mobility エラー メッセージのトラブルシューティング
Cisco Extension Mobility の使用中に電話機に表示されるエラー コードとエラー メッセージのトラブルシューティングを行うには、 表 8-3 の情報を使用してください。
表 8-3 電話機に表示されるエラー メッセージのトラブルシューティング
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201 |
[201]- 認証エラー(Authentication error) |
ユーザ ID と PIN を正しく入力したことをユーザが確認します。また、ユーザ ID と PIN が正しいことをシステム管理者に確認する必要があります。 |
22 |
[22]- デバイスのログインが無効です(Dev.logon disabled) |
[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウの [エクステンション モビリティの有効化(Enable Extension Mobility)] チェックボックスをオンにしていることを確認します。『 Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide 』を参照してください。 |
205 |
[205]- ユーザ プロファイルなし(User Profile Absent) |
デバイス プロファイルをユーザに関連付けていることを確認します。『 Cisco Unfed Communications Manager Features and Services Guide 』を参照してください。 |
208 |
[208]- EMService 接続エラー(EMService Conn.error) |
[Cisco Unified Serviceability] > [Tools] > [Control Center - Feature Services] を選択し、Cisco Extension Mobility サービスが実行されていることを確認します。 |
25 |
[25]- ユーザは既にログインしています(User logged in elsewhe..) |
ユーザが別の電話機にログインしているかどうかを確認します。複数のログインを許可する必要がある場合は、Multiple Login Behavior サービス パラメータが Multiple Logins Allowed に設定されていることを確認します。 |
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ホストを検出できません(Host not found) |
[Cisco Unified Serviceability] > [Tools] > [Control Center - Network Services] を選択し、Cisco Tomcat サービスが実行されていることを確認します。 |
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HTTP エラー [503](Http Error [503]) |
[サービス(Services)] ボタンを押したときにこのエラーが表示された場合は、[Cisco Unified Serviceability] > [Tools] > [Control Center - Feature Services] を選択し、Cisco Communications Manager の Cisco IP Phone Services サービスが実行されていることを確認します。 Extension Mobility サービスを選択したときにこのエラーが表示された場合は、[Cisco Unified Serviceability] > [Tools] > [Control Center - Network Services] を選択し、Cisco Extension Mobility アプリケーション サービスが実行されていることを確認します。 |
202 |
[202]- ユーザ ID または PIN が空です(Blank userid or pin) |
有効なユーザ ID と PIN を入力します。 |
26 |
[26]- ビジー。再実行してください。(Busy, please try again) |
同時ログイン/ログアウト要求の数が Maximum Concurrent requests サービス パラメータより大きいかどうかを確認します。大きい場合は同時要求の数を小さくします。 同時ログイン/ログアウト要求の数を確認するには、Cisco Unified Communications Manager の Cisco Unified Real-Time Monitoring Tool を使用して Extension Mobility オブジェクトの Requests In Progress カウンタを表示します。 |
6 |
[6]- データベース エラー(Database Error) |
大量の要求が存在するどうかを確認します。 大量の要求が存在する場合、Extension Mobility オブジェクト カウンタの Requests In Progress カウンタに高い値が指定されています。同時要求の数が多すぎるため要求が拒否される場合は、Requests Throttled カウンタにも高い値が指定されています。 詳細なデータベース ログを収集します。 |
207 |
[207]- デバイス名が空白です(Device Name Empty) |
Cisco Extension Mobility に設定されている URL が正しいことを確認します。 |
Cisco Unified Communications Manager Assistant のトラブルシューティング
ここでは、Cisco Unified Communications Manager Assistant に関連する最も一般的な問題の解決方法について説明します。 表 8-4 に、Cisco Unified Communications Manager Assistant とクライアント デスクトップのためのトラブルシューティング ツールを示します。
表 8-4 Cisco Unified Communications Manager Assistant とクライアント デスクトップのためのトラブルシューティング ツール
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Cisco Unified CM Assistant サーバのトレース ファイル |
ログ ファイルは、Cisco IP Manager Assistant サービスを実行するサーバに存在します。 これらのファイルは次のいずれかの方法でサーバからダウンロードできます。 • CLI コマンド file get activelog tomcat/logs/ipma/log4j を使用する。 • Cisco Unified Communications ManagerCisco Unified Real-Time Monitoring Tool(RTMT)のトレース収集機能を使用する。詳細については、『 Cisco Unified Real-Time Monitoring Tool Administration Guide 』を参照してください。 デバッグ トレースをイネーブルにするには、[Cisco Unified Serviceability] > [Trace] > [Configuration] を選択します。 |
Cisco IPMA クライアントのトレース ファイル |
クライアントのデスクトップ上で、Cisco Unified Communications Manager Assistant のアシスタント コンソールと同じ場所にある $INSTALL_DIR¥logs¥ACLog*.txt。 デバッグ トレースをイネーブルにするには、アシスタント コンソールの設定ダイアログボックスに移動します。詳細設定のパネルで、[トレースを有効にする(Enable Trace)] チェックボックスをオンにします。 (注) この操作でイネーブルになるのはデバッグ トレースだけです。エラー トレースは常にオンになっています。 |
Cisco IPMA クライアントのインストール トレース ファイル |
クライアントのデスクトップで、Cisco Unified Communications Manager Assistant のアシスタント コンソールと同じ場所にある $INSTALL_DIR¥InstallLog.txt。 |
Cisco IPMA クライアントの AutoUpdater トレース ファイル |
クライアントのデスクトップで、Cisco Unified Communications Manager Assistant のアシスタント コンソールと同じ場所にある $INSTALL_DIR¥UpdatedLog.txt。 |
インストール ディレクトリ |
デフォルトでは、C:¥Program Files¥Cisco¥Unified Communications Manager Assistant Console¥。 |
次の項では、Cisco Unified Communications Manager Assistant のエラーと復元手順について説明します。
• 「IPMAConsoleInstall.jsp で「HTTP ステータス 503:アプリケーションは現在使用できません(HTTP Status 503 - This Application is Not Currently Available)」エラーが表示される」
• 「IPMAConsoleInstall.jsp で「ページが見つかりません(No Page Found)」エラーが表示される」
• 「例外:java.lang.ClassNotFoundException: InstallerApplet.class(Exception: java.lang.ClassNotFoundException: InstallerApplet.class)」
• 「MS 仮想マシンの自動インストールのダウンロードは提供されなくなりました(Automatic Installation of MS Virtual Machine Is No Longer Provided for Download)」
• 「ユーザ認証に失敗する」
• 「アシスタント コンソールに「システム エラーが発生しました。システム管理者にお問い合せください。(System Error - Contact System Administrator)」エラーが表示される」
• 「アシスタント コンソールに「Cisco IP Manager Assistant サービスに到達できません(Cisco IP Manager Assistant Service Unreachable)」エラーが表示される」
• 「フィルタリングをオン/オフにするとコールがルーティングされない」
• 「Cisco IP Manager Assistant サービスが初期化できない」
• 「発信側にリオーダー トーンが聞こえる」
• 「マネージャがログアウトしてもサービスが動作している」
• 「マネージャがアシスタント プロキシ回線で鳴っているコールを代行受信できない」
• 「Cisco IP Manager Assistant サービスがダウンしているときにマネージャ電話機にコールできない」
IPMAConsoleInstall.jsp で「HTTP ステータス 503:アプリケーションは現在使用できません(HTTP Status 503 - This Application is Not Currently Available)」エラーが表示される
症状
http://<サーバ名>:8443/ma/Install/IPMAConsoleInstall.jsp で次のエラー メッセージが表示されます。
HTTP ステータス 503:アプリケーションは現在使用できません(HTTP Status 503 - This Application is Not Currently Available)
考えられる原因
Cisco IP Manager Assistant サービスがアクティブになっていないか、または実行されていません。
修正処置
Cisco IP Manager Assistant サービスがアクティブになっていることを確認します。確認するには、[Cisco Unified Serviceability] > [Tools] > [Service Activation] を選択し、サービスのアクティベーション ステータスを調べます。
Cisco IP Manager Assistant サービスがアクティブになっていない場合は、[Cisco Unified Serviceability] > [Tools] > [Control Center - Feature Services] を選択し、Cisco Unified Communications Manager Assistant を再起動します。
IPMAConsoleInstall.jsp で「ページが見つかりません(No Page Found)」エラーが表示される
症状
http://<サーバ名>:8443/ma/Install/IPMAConsoleInstall.jsp で次のエラー メッセージが表示されます。
ページが見つかりません(No Page Found)
考えられる原因 1
ネットワークに問題があります。システムの問題の詳細については、「Cisco Unified Communications Manager システムの問題」を参照してください。
修正処置 1
クライアントがサーバに接続していることを確認します。URL で指定されているサーバ名に対して ping を実行し、到達可能であることを確認します。
考えられる原因 2
URL のつづりが間違っています。
修正処置 2
URL では大文字と小文字が区別されるため、URL が指示と正確に一致していることを確認します。
例外:java.lang.ClassNotFoundException: InstallerApplet.class(Exception: java.lang.ClassNotFoundException: InstallerApplet.class)
症状
Web からアシスタント コンソールをインストールできません。次のメッセージが表示されます。
例外:java.lang.ClassNotFoundException: InstallerApplet.class(Exception: java.lang.ClassNotFoundException: InstallerApplet.class)
考えられる原因
Cisco Unified Communications Manager Assistant Console の標準インストールで Microsoft JVM の代わりに Sun Java プラグイン仮想マシンを使用するとエラーの原因となります。
修正処置
Sun Java プラグインをサポートしている JSP ページの URL(https://<サーバ名>:8443/ma/Install/IPMAConsoleInstallJar.jsp)を、管理者がユーザに通知します。
MS 仮想マシンの自動インストールのダウンロードは提供されなくなりました(Automatic Installation of MS Virtual Machine Is No Longer Provided for Download)
症状
Microsoft Windows XP を実行しているコンピュータに Web からアシスタント コンソールをインストールしようとすると失敗します。プログラムのすべてのコンポーネントが使用できないというメッセージが表示されます。ユーザが [今すぐダウンロード(Download Now)] を選択すると、次のメッセージが表示されます。
MS 仮想マシンの自動インストールのダウンロードは提供されなくなりました(Automatic installation of MS Virtual Machine is no longer available for download)
考えられる原因
Microsoft Windows XP の IE バージョン 6 では Microsoft JVM はサポートされていません。
(注) システムに XP Service Pack 1 と Microsoft JVM がインストールされている場合、このエラーは発生しません。
修正処置
次のいずれかの修正処置を実行します。
• Netscape ブラウザ(バージョン 7.x)をインストールし、Netscape を使用してアシスタント コンソールをインストールします。
• 次の URL から IE 用の Sun Java 仮想マシン プラグインをインストールします。
http://java.sun.com/getjava/download.html
Sun Java プラグインのインストールが完了したら、ブラウザで次の URL を指定します。
https://<サーバ名>:8443/ma/Install/IPMAInstallJar.jsp
• アシスタント コンソールをインストールする前に、Windows XP Service Pack 1 と Microsoft Java Virtual Machine(JVM; Microsoft Java 仮想マシン)をインストールします。
ユーザ認証に失敗する
症状
アシスタント コンソールからログイン ウィンドウでサイン インするときにユーザ認証に失敗します。
考えられる原因
次の原因が考えられます。
• データベースでユーザが正しく管理されていない。
• アシスタントまたはマネージャとしてユーザが正しく管理されていない。
修正処置
Cisco Unified Communications Manager の管理を使用してユーザ ID とパスワードが Cisco Unified Communications Manager のユーザとして管理されていることを確認します。
Cisco Unified Communications Manager Assistant ユーザ情報を関連付けることによって、ユーザをアシスタントまたはマネージャとして管理する必要があります。ユーザ情報には、[Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)] > [ユーザ管理(User Management)] > [エンド ユーザ(End User)] を選択してアクセスします。
アシスタント コンソールに「システム エラーが発生しました。システム管理者にお問い合せください。(System Error - Contact System Administrator)」エラーが表示される
症状
アシスタント コンソールの起動後、次のメッセージが表示されます。
システム エラーが発生しました。システム管理者にお問い合せください。(System Error - Contact System Administrator)
考えられる原因 1
Cisco Unified Communications Manager を 4.x リリースから 5.x リリースにアップグレードしている可能性があります。アシスタント コンソールは 4.x リリースから 5.x リリースに自動的にはアップグレードされません。
修正処置 1
[スタート(Start)] > [プログラム(Programs)] > [Cisco Unified Communications Manager Assistant] > [Assistant Console のアンインストール(Uninstall Assistant Console)] を選択してコンソールをアンインストールし、URL https://<サーバ名>:8443/ma/Install/IPMAConsoleInstall.jsp からコンソールを再インストールします。
考えられる原因 2
ユーザがデータベースに正しく設定されていません。
修正処置 2
Cisco Unified CM の管理を使用してユーザ ID とパスワードが Cisco Unified Communications Manager ユーザとして管理されていることを確認します。
ユーザ情報を関連付けることによって、ユーザをアシスタントまたはマネージャとして管理する必要があります。Cisco Unified Communications Manager Assistant ユーザ情報には、[Cisco Unified CM の管理] > [ユーザ管理(User Management)] > [エンド ユーザ(End User)] を選択してアクセスします。詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide 』を参照してください。
考えられる原因 3
アシスタントからマネージャを削除したときに、Cisco Unified CM の管理でアシスタントに空白行が残されました。
修正処置 3
[アシスタントの設定(Assistant Configuration)] ウィンドウでプロキシ行を再割り当てします。詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide 』を参照してください。
アシスタント コンソールに「Cisco IP Manager Assistant サービスに到達できません(Cisco IP Manager Assistant Service Unreachable)」エラーが表示される
症状
アシスタント コンソールの起動後、次のメッセージが表示されます。
Cisco IPMA サービスに到達できません(Cisco IPMA Service Unreachable)
考えられる原因 1
Cisco IP Manager Assistant サービスが停止している可能性があります。
修正処置 1
[Cisco Unified Serviceability] > [Tools] > [Control Center - Feature Services] を選択し、Cisco Unified Communications Manager Assistant を再起動します。
考えられる原因 2
プライマリおよびセカンダリ Cisco Unified Communications Manager Assistant サーバが DNS 名として設定されていますが、それらの DNS 名が DNS サーバに設定されていない可能性があります。
修正処置 2
次の手順を実行して DNS 名を置き換えます。
手順
ステップ 1 [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)] > [システム(System)] > [サーバ(Server)] を選択します。
ステップ 2 サーバの DNS 名を対応する IP アドレスに置き換えます。
ステップ 3 [Cisco Unified Serviceability] > [Tools] > [Control Center - Feature Services] を選択し、Cisco Unified Communications Manager Assistant を再起動します。
考えられる原因 3
Cisco CTI Manager サービスが停止している可能性があります。
修正処置 3
[Cisco Unified Serviceability] > [Tools] > [Control Center - Feature Services] を選択し、Cisco CTI Manager と Cisco IP Manager Assistant サービスを再起動します。
考えられる原因 4
Cisco Unified Communications Manager Assistant サービスがセキュア モードで CTI 接続をオープンするように設定されていますが、セキュリティ設定が完了していない可能性があります。
このエラーが発生した場合は、アラーム ビューアまたは Cisco Unified Communications Manager Assistant サービス ログに次のメッセージが表示されます。
IPMA サービスが初期化できません。プロバイダーを取得できませんでした(IPMA Service cannot initialize - Could not get Provider)
修正処置 4
Cisco IP Manager Assistant サービスのサービス パラメータで、セキュリティ設定を確認します。詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide 』を参照してください。
[Cisco Unified Serviceability] > [Tools] > [Control Center - Feature Services] を選択し、Cisco Unified Communications Manager Assistant を再起動します。
フィルタリングをオン/オフにするとコールがルーティングされない
症状
コールが適切にルーティングされません。
考えられる原因 1
Cisco CTI Manager サービスが停止している可能性があります。
修正処置 1
[Cisco Unified Serviceability] > [Tools] > [Control Center - Feature Services] を選択し、Cisco CTI Manager と Cisco IP Manager Assistant サービスを再起動します。
考えられる原因 2
Cisco Unified Communications Manager Assistant ルート ポイントが適切に設定されていません。
修正処置 2
Cisco Unified Communications Manager Assistant CTI ルート ポイントの電話番号と、Cisco Unified Communications Manager Assistant に設定されているすべてのマネージャのプライマリ電話番号に一致するようにワイルド カードを使用します。
考えられる原因 3
マネージャの電話機のステータス ウィンドウに「フィルタ使用不可(Filtering Down)」というメッセージが表示されます。これは、Cisco Unified Communications Manager Assistant CTI ルート ポイントが削除されているか、稼動していない可能性があることを示します。
修正処置 3
次の手順を実行して、CTI ルート ポイントを設定し、Cisco IP Manager Assistant サービスを再起動します。
手順
ステップ 1 Cisco Unified Communications Manager の管理から、[デバイス(Device)] > [CTI ルート ポイント(CTI Route Point)] を選択します。
ステップ 2 該当するルート ポイントを見つけるか、または新しいルート ポイントを追加します。設定の詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager Administration Guide 』を参照してください。
ステップ 3 [Cisco Unified Serviceability] > [Tools] > [Control Center - Feature Services] を選択し、Cisco IP Manager Assistant サービスを再起動します。
Cisco IP Manager Assistant サービスが初期化できない
症状
Cisco IP Manager Assistant サービスで CTI Manager への接続をオープンできず、次のメッセージが表示されます。
IPMA サービスが初期化できません。プロバイダーを取得できませんでした(IPMA Service cannot initialize - Could not get Provider)
考えられる原因
Cisco IP Manager Assistant サービスで CTIManager への接続をオープンできません。アラーム ビューアまたは Cisco Unified CM Assistant サービス ログでメッセージを確認できます。
修正処置
[Cisco Unified Serviceability] > [Tools] > [Control Center - Feature Services] を選択し、Cisco CTI Manager と Cisco IP Manager Assistant サービスを再起動します。
発信側にリオーダー トーンが聞こえる
症状
発信側がリオーダー トーンまたは「ダイヤルした電話番号を完了できません(This call cannot be completed as dialed)」というメッセージを受信します。
考えられる原因
発呼回線のコーリング サーチ スペースを正しく設定していない可能性があります。
修正処置
回線のコーリング サーチ スペースを確認します。設定の詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager Administration Guide 』を参照してください。
また、Cisco Dialed Number Analyzer サービスを使用して、コーリング サーチ スペース内の不備を確認することもできます。詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager Dialed Number Analyzer Guide 』を参照してください。
マネージャがログアウトしてもサービスが動作している
症状
マネージャが Communications Manager Assistant からログアウトしても、サービスは継続して実行されています。マネージャの IP Phone のディスプレイの表示が消えます。フィルタリングがオンになっていますがコールはルーティングされません。マネージャがログアウトしたことを確認するには、Cisco Unified Real-Time Monitoring Tool を使用してアプリケーション ログを表示します。Cisco IP Manager Assistant サービスがログアウトされたことを示す、Cisco Java アプリケーションからの警告がないかどうかを調べます。
考えられる原因
マネージャがソフトキーを 1 秒間に 5 回以上押しました(最大許容回数は 4 回)。
修正処置
Cisco Unified Communications Manager の管理者は、マネージャの設定を更新する必要があります。次の手順を実行して問題を修正します。
手順
ステップ 1 Cisco Unified Communications Manager の管理から、[ユーザ管理(User Management)] > [エンド ユーザ(End User)] を選択します。
[ユーザの検索と一覧表示(Find and List Users)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 検索フィールドにマネージャ名を入力し、[検索(Find)] ボタンをクリックします。
ステップ 3 検索結果のリストから更新するマネージャを選択します。
[エンド ユーザの設定(End User Configuration)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 4 [関連リンク(Related Links)] ドロップダウン リスト ボックスから [Cisco IPMA マネージャ(Cisco IPMA Manager)] を選択し、[移動(Go)] をクリックします。
ステップ 5 マネージャの設定に必要な変更を行い、[更新(Update)] をクリックします。
マネージャがアシスタント プロキシ回線で鳴っているコールを代行受信できない
症状
マネージャがアシスタント プロキシ回線で呼び出しているコールを代行受信できません。
考えられる原因
プロキシ回線のコーリング サーチ スペースが適切に設定されていません。
修正処置
アシスタント電話機のプロキシ回線のコーリング サーチ スペースを確認します。次の手順を実行して問題を修正します。
手順
ステップ 1 Cisco Unified Communications Manager の管理から、[デバイス(Device)] > [電話(Phone)] を選択します。
[電話の検索と一覧表示(Find and List Phones)] 検索ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 アシスタント電話機をクリックします。
[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 電話機と電話番号(回線)のコーリング サーチ スペース設定を確認し、必要に応じて更新します。
Cisco IP Manager Assistant サービスがダウンしているときにマネージャ電話機にコールできない
症状
Cisco IP Manager Assistant サービスがダウンしているときに、コールがマネージャに適切にルーティングされません。
考えられる原因
Cisco Unified Communications Manager Assistant CTI ルート ポイントで Call Forward No Answer がイネーブルになっていません。
修正処置
次の手順を実行して、Cisco Unified Communications Manager Assistant ルート ポイントを適切に設定します。
手順
ステップ 1 Cisco Unified Communications Manager の管理から、[デバイス(Device)] > [CTI ルート ポイント(CTI Route Point)] を選択します。
[CTI ルートポイントの検索と一覧表示(Find and List CTI Route Points)] 検索ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 [検索(Find)] ボタンをクリックします。
設定済み CTI ルート ポイントのリストが表示されます。
ステップ 3 更新する Cisco Unified Communications Manager Assistant CTI ルート ポイントを選択します。
ステップ 4 [CTI ルートポイントの設定(CTI Route Point Configuration)] ウィンドウの [電話番号(Directory Numbers)] ボックスで、更新する回線をクリックします。
[電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 5 [コール転送とコール ピックアップの設定(Call Forward and Call Pickup Settings)] セクションで、[無応答時転送(Forward No Answer Internal、内部)] チェックボックスまたは [無応答時転送(Forward No Answer External、外部)] チェックボックスをオンにし、[カバレッジ/接続先(Coverage/Destination)] フィールドに CTI ルート ポイントの DN を入力します(たとえば、ルート ポイント DN 1xxx の場合、CFNA に 1xxx を入力します)。
ステップ 6 [コーリング サーチ スペース(Calling Search Space)] ドロップダウン リスト ボックスから CSS-M-E(または、該当するコーリング サーチ スペース)を選択します。
ステップ 7 [Update] ボタンをクリックします。
Cisco Unified Mobility のトラブルシューティング
ここでは、Cisco Unified Mobility に関する問題のトラブルシューティングに役立つ次の情報について説明します。
• 「Cisco Unified Mobility ユーザが携帯電話を切ったあと、デスクトップ電話機でコールを再開できない」
Cisco Unified Mobility ユーザが携帯電話を切ったあと、デスクトップ電話機でコールを再開できない
症状
リモート接続先(携帯電話)がスマート フォンではなく、この携帯電話へのコールが Cisco Unified Communications Manager を使用して固定されている場合、ユーザは、携帯電話を切り、デスクトップ電話機に [復帰(Resume)] ソフトキーが表示されてコールを再開できることを期待します。ユーザは、デスクトップ電話機でこのコールを再開できません。
考えられる原因
携帯電話が切れたときに、発呼側がビジー、リオーダー、または切断トーンを受信する場合、携帯電話のプロバイダーによってメディアが切断されなかった可能性があります。プロバイダーから切断信号を受信しないため、Cisco Unified Communications Manager ではこの状況を認識できません。この状況が該当するかどうかを確認するには、発呼側で 45 秒間待機するようにします。その間にサービス プロバイダーがタイムアウトになり、切断信号が送信され、Cisco Unified Communications Manager によりコールを再開するための [復帰(Resume)] ソフトキーが表示されます。
推奨処置
次の処置を実行します。
• 次のコマンドをゲートウェイに追加します。
voice call disc-pi-off
• Cisco CallManager サービスの場合は、Active Call サービス パラメータの Retain Media on Disconnect with PI を False に設定します。
Cisco Web Dialer のトラブルシューティング
ここでは、Cisco Web Dialer に関連する最も一般的な問題のエラー メッセージについて説明します。
• 「認証エラー」
• 「サービスが一時的に使用できない」
• 「ディレクトリ サービスがダウンしている」
• 「Cisco CTIManager がダウンしている」
• 「セッションの期限切れ、再ログイン」
• 「ユーザがログインしているデバイスがない」
• 「デバイス/回線を開くことができない」
• 「転送先に到達できない」
認証エラー
症状
Cisco Web Dialer で次のメッセージが表示されます。
認証に失敗しました。もう一度入力してください(Authentication failed, please try again)
考えられる原因
ユーザが入力したユーザ ID またはパスワードが正しくありません。
修正処置
ユーザ ID とパスワードを確認します。自分の Cisco Unified Communications Manager ユーザ ID とパスワードを使用してログインする必要があります。
サービスが一時的に使用できない
症状
Cisco Web Dialer で次のメッセージが表示されます。
サービスは一時的に使用できない状態です。あとでもう一度実行してください(Service temporarily unavailable, please try again later)
考えられる原因
同時 CTI セッションの制御制限 3 に達したため、Cisco CallManager サービスが過負荷になりました。
修正処置
しばらくしてから接続を再試行します。
ディレクトリ サービスがダウンしている
症状
Cisco Web Dialer で次のメッセージが表示されます。
サービスは一時的に使用できない状態です。あとでもう一度実行してください: ディレクトリサービスがダウンしています(Service temporarily unavailable, please try again later: Directory service down)
考えられる原因
Cisco Communications Manager のディレクトリ サービスがダウンしている可能性があります。
修正処置
しばらくしてから接続を再試行します。
Cisco CTIManager がダウンしている
症状
Cisco Web Dialer で次のメッセージが表示されます。
サービスは一時的に使用できない状態です。あとでもう一度実行してください:Cisco CTIManager がダウンしています(Service temporarily unavailable, please try again later: Cisco CTIManager down)
考えられる原因
Cisco Web Dialer に設定されている Cisco CTIManager サービスがダウンしました。
修正処置
しばらくしてから接続を再試行します。
セッションの期限切れ、再ログイン
症状
Cisco Web Dialer で次のメッセージが表示されます。
セッションの期限が切れました。もう一度ログインしてください(Session Expired, Please Login Again)
考えられる原因
次のいずれかの場合に、Cisco Web Dialer セッションの期限が切れます。
• Web Dialer サーブレットの設定後
• Cisco Tomcat サービスの再起動時
修正処置
自分の Cisco Unified Communications Manager ユーザ ID とパスワードを使用してログインします。
ユーザがログインしているデバイスがない
症状
Cisco Web Dialer で次のメッセージが表示されます。
ユーザがログインしているデバイスがありません(User Not Logged in on Any Device)
考えられる原因
ユーザが Cisco Web Dialer の初期設定ウィンドウで Cisco Extension Mobility の使用を選択しているが、いずれの IP Phone にもログインしていません。
修正処置
• 電話機にログインしてから Cisco Web Dialer を使用します。
• [エクステンション モビリティを使用する(Use Extension Mobility)] オプションを選択する代わりに、ダイアログボックスの Cisco Web Dialer 初期設定リストからデバイスを選択します。
デバイス/回線を開くことができない
症状
ユーザがコールを発信しようとすると、Cisco Web Dialer で次のメッセージが表示されます。
ユーザがログインしているデバイスがありません(User Not Logged in on Any Device)
考えられる原因
• ユーザが選択した Cisco Unified IP Phone が Cisco Unified Communications Manager に登録されていません。たとえば、アプリケーションを起動する前に、Cisco IP SoftPhone を優先デバイスとして選択しています。
• 新しい電話機があるユーザが、すでに稼動していない古い電話機を選択しています。
修正処置
Cisco Unified Communications Manager に登録され、稼動している電話機を選択します。
転送先に到達できない
症状
Cisco Web Dialer で [終了(End Call)] ウィンドウに次のメッセージが表示されます。
転送先に到達できません(Destination Not Reachable)
考えられる原因
• ユーザが間違った番号をダイヤルしました。
• 適切なダイヤル ルールが適用されていません。たとえば、ユーザが 95550100 ではなく 5550100 をダイヤルしました。
修正処置
ダイヤル ルールを確認します。
ダイレクト コール パークのトラブルシューティング
表 8-5 に、ダイレクト コール パークの一般的な問題を復元するためのトラブルシューティングのヒントを示します。
表 8-5 ダイレクト コール パークのトラブルシューティングのヒント
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コールをパークできない。[転送(Transfer)] ソフトキー(使用可能な場合は [転送(Transfer)] ボタン)を押し、ダイレクト コール パークをダイヤルしてもコールがパークされません。 |
コール パーク番号に割り当てられているパーティションと電話機の電話番号に割り当てられているパーティションが一致していることを確認します。『 Cisco Unified Communications Manager Administration Guide 』を参照してください。 デバイスにパーティションとコーリング サーチ スペースが正しく設定されていることを確認します。『 Cisco Unified Communications Manager Administration Guide 』を参照してください。 |
コールをパークできない。[転送(Transfer)] ソフトキー(使用可能な場合は [転送(Transfer)] ボタン)を押し、ダイレクト コール パーク番号をダイヤルしたあと、ユーザにビジー トーンが聞こえ、IP Phone に「パーク スロットが利用できません(Park Slot Unavailable)」というメッセージが表示されます。 |
ダイヤルしたダイレクト コール パーク番号が、パークされたコールでまだ使用されていないことを確認するか、または別のダイレクト コール パーク番号にコールをパークします。 |
コールをパークできない。[転送(Transfer)] ソフトキー(使用可能な場合は [転送(Transfer)] ボタン)を押し、ダイレクト コール パーク番号をダイヤルしたあと、ユーザにリオーダー トーンまたはアナウンスが聞こえます。 |
ダイヤルした番号がダイレクト コール パーク番号として設定されていることを確認します。『 Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide 』を参照してください。 |
パークされたコールの復帰が早すぎる。 |
コール パーク復帰タイマーの設定時間を長くしてください。『 Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide 』を参照してください。 |
コールをパークできない。復帰タイマーが時間切れになったあと、ユーザにリオーダー トーンが聞こえる。 |
ユーザが、[転送(Transfer)] ソフトキー(使用可能な場合は [転送(Transfer)] ボタン)を押してからダイレクト コール パーク番号をダイヤルし、ダイレクト コール パーク番号をダイヤルしたあとにもう一度 [転送(Transfer)] ソフトキー(使用可能な場合は [転送(Transfer)] ボタン)を押すか、またはオンフックにしていることを確認します。ダイレクト コール パークは転送機能であるため、ダイレクト コール パーク番号を単独でダイヤルできません。『 Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide 』を参照してください。 』を参照してください。 |
パークされたコールを取得できない。パークされたコールを取得するためにダイレクト コール パーク番号をダイヤルしたあと、ユーザにビジー トーンが聞こえ、IP Phone に「パークスロットが利用できません(Park Slot Unavailable)」というメッセージが表示されます。 |
ユーザが取得用プレフィックスに続けてダイレクト コール パーク番号をダイヤルしているかどうかを確認します。『 Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide 』を参照してください。 |
パークされたコールが、コールをパークした番号に復帰しない。 |
ダイレクト コール パーク番号の設定を調べ、別の電話番号ではなく、コールをパークした番号に復帰するように設定されていることを確認します。『 Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide 』を参照してください。 |
ダイレクト コール パーク番号または範囲を削除しようとすると、番号または範囲が使用中であるため削除できないというメッセージが表示される。 |
デバイスが監視するように設定されている([BLF] ボタンを使用)ダイレクト コール パーク番号は削除できません。どのデバイスが番号を使用しているかを特定するには、[ダイレクトコールパークの設定(Directed Call Park Configuration)] ウィンドウの [依存関係レコード(Dependency Records)] リンクをクリックします。 |
ダイレクト コール パーク番号の範囲を設定したあと、範囲内の番号にコールをパークできない。 |
ダイレクト コール パーク番号の範囲を入力する構文を確認します。構文に誤りがあると、実際には範囲を設定していない場合でも、範囲を設定するように見えることがあります。『 Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide 』を参照してください。 |
外部呼制御のトラブルシューティング
ここでは、次の問題の対処方法について説明します。
• 「Cisco Unified Communications Manager が補助ルート サーバに接続できない。」
• 「最大ディバージョン ホップまたは同じトランスレーション パターンへの最大ディバージョン ホップを超えたため、コールが失敗した。」
• 「Cisco Unified Communications Manager で補助ルート サーバからのコール ルーティング指示、必須パラメータ、または XACML を解析できない。」
• 「Cisco Unified Communications Manager で、補助ルート サーバからのコール ルーティング応答に含まれる 1 つ以上のオプションの属性の解析に失敗した。」
• 「Cisco Unified Communications Manager 機能の相互作用または Cisco Unified Communications Manager の設定のために、補助ルート サーバから返されたコール ルーティング指示を Cisco Unified Communications Manager で処理できない。」
• 「Cisco Unified CM の管理で、アップロードしたカスタム アナウンスの処理エラーが報告される。」
• 「アナウンスが再生されない。」
Cisco Unified Communications Manager が補助ルート サーバに接続できない。
• Cisco Unified CM の管理の [外部呼制御プロファイル(External Call Control Profile)] ウィンドウの URI に誤りがあります([コール ルーティング(Call Routing)] > [外部呼制御(External Call Control)] を選択します)。
– 補助ルート サーバの URI を確認します。URI で次の構文を使用していることを確認してください。
https://<ルーティング サーバのホスト名または IPv4 アドレス>:<ルーティング サーバ上に設定されているポート>/ルーティング サーバ設定からのパス
– 補助ルート サーバで https を使用している場合は、必須の証明書をインポートまたはエクスポートしていることを確認します。詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide 』の「External Call Control」の章を参照してください。
– 補助ルート サーバで https を使用している場合は、Cisco Unified CM の管理の [外部呼制御プロファイル(External Call Control Profile)] ウィンドウで [プライマリ Web サービス(Primary Web Service)] フィールドと [セカンダリ Web サービス(Secondary Web Service)] フィールドの URI に入力するホスト名と補助ルート サーバ証明書のホスト名が一致することを確認します。
• Cisco Unified Communications Manager と補助ルート サーバ間のネットワーク接続が切断されました。Connection Loss および PDP Out Of Service カウンタは増分するカウンタであるため、一度は補助ルート サーバへの正常な接続が作成されたことを示します。したがって、ネットワーク内のイベントが原因で問題が発生したか、または補助ルート サーバ上でイベントが発生しました。
– 補助ルート サーバが実行されており、ネットワーク接続が正常であることを確認します。
• 補助ルート サーバの応答が遅いため、補助ルート サーバに対する Cisco Unified Communications Manager ルーティング クエリーがタイムアウトになります。サービス要求の処理で補助ルート サーバが過負荷になっているか、ネットワークが不安定になっている可能性があります。
– 外部呼制御プロファイルのルーティング要求タイマーまたは External Call Control Routing Request Timer サービス パラメータの値を大きくします。
– External Call Control Maximum Connection Count To PDP サービス パラメータの値を大きくします。
– 外部呼制御プロファイルにセカンダリ Web サービス(冗長補助ルート サーバ)を追加し、プロファイルでロード バランシングをイネーブルにします。
• Cisco Unified Communications Manager で補助ルート サーバからのルーティング指示の解析に失敗したときに、Cisco Unified Communications Manager ルーティング要求が失敗しました。
– XACML または CIXML の書式が正しいことを確認します。XACML 要求と応答の両方が Cisco CallManager SDI トレースに表示されます。各ルーティング要求のルーティング応答コードはトレースに含まれています。値 0 は、要求が受信され正しく解析されたことを示します。
最大ディバージョン ホップまたは同じトランスレーション パターンへの最大ディバージョン ホップを超えたため、コールが失敗した。
– 発信側はリオーダー トーンを受信します。
– Cisco CallManager SDI トレースを確認します。たとえば、External Call Control Diversion Maximum Hop Count サービス パラメータが 12 の場合、 Cisco CallManager SDI トレースでは次のように表示されます。
PER_RoutingCallInfo::isCallDiversionMaximumHopCountExceeded: callDiversionHopCount(12) >= CallDiversionMaximumHopCountLimit(12)
– たとえば、Maximum External Call Control Diversion Hops to Pattern or DN サービス パラメータが 12 の場合、Cisco CallManager SDI トレースでは次のように表示されます。
PER_RoutingCallInfo::isCallDiversionMaximumHopToSamePatternCountExceeded: CallDiversionHopToSamePatternCount(12) >= CallDiversionMaximumHopToSamePatternCountLimit(12)
– サービス パラメータの設定を確認し、必要に応じて変更します。
– コール転送について、補助ルート サーバのオブリゲーション設定を確認します。たとえば、A が B にコールすると、B のルートは A を C に転送することを指示し、C のルートは A を D に転送することを指示します。D では E への CFA がイネーブルになっています。E のルートは A を F に転送することを指示する、のようになります。
Cisco Unified Communications Manager で補助ルート サーバからのコール ルーティング指示、必須パラメータ、または XACML を解析できない。
• RTMT でエラー アラーム ErrorParsingDirectiveFromPDP が表示されます。このアラームには次のいずれかの原因が該当します。
– 補助ルート サーバからのルーティング処理の解析時にエラーが発生しました。
– 補助ルート サーバからのルーティング処理が正確ではありません。
– 補助ルート サーバからのルーティング処理が適用されません。
ヒント 上記の項目について、補助ルート サーバのルート ルールおよび設定を確認してください。Cisco Unified Communications Manager では、障害時のコール処理に基づいてコールをルーティングします。
– 補助ルート サーバで、オブリゲーション内に宛先がない状態でコールを転送します。
ヒント 補助ルート サーバのオブリゲーション設定を確認してください。コール ルーティング指示が転送(divert)の場合は、オブリゲーションに宛先が必要です。
– コールが拒否されました。補助ルート サーバでコールが拒否されるが、CIXML 応答には拒否以外のオブリゲーションが含まれています。
ヒント 補助ルート サーバで、オブリゲーションに拒否(reject)のコール ルーティング指示があるかどうかを確認してください。上記の項目は、ルーティングが拒否されるが、オブリゲーションは拒否ではない場合に適用されます。
Cisco Unified Communications Manager で、補助ルート サーバからのコール ルーティング応答に含まれる 1 つ以上のオプションの属性の解析に失敗した。
• RTMT で警告アラーム ErrorParsingResponseFromPDP が表示されます。このアラームには、エラーが 1 つかまたは複数かによって、次の原因のいずれか、または原因の組み合せが含まれています。
– 要求処理エラー:エラーの補助ルート サーバ トレースを確認します。
– XACML 構文エラー:補助ルート サーバのルート設定を確認します。
– CIXML のオプション属性の欠落:補助ルート サーバのオブリゲーション設定を確認します。
– CIXML 構文エラー:補助ルート サーバのオブリゲーション設定を確認します。
– 無効なアナウンス ID:補助ルート サーバのオブリゲーション設定を確認します。
Cisco Unified Communications Manager 機能の相互作用または Cisco Unified Communications Manager の設定のために、補助ルート サーバから返されたコール ルーティング指示を Cisco Unified Communications Manager で処理できない。
• Cisco Unified Communications Manager でコール ルーティング指示を処理できません。Cisco Unified Communications Manager でコールを宛先に転送できません。発信側はリオーダー トーンを受信します。発信側にアナウンスが聞こえません。Cisco Unified Communications Manager で FailedToFulfillDirectiveFromPDP アラームが生成されます。
• RTMT で警告アラーム FailedToFulfillDirectiveFromPDP が表示されます。このアラームには次のいずれかの原因が該当します。
– アナウンスの挿入に失敗しました。Cisco Unified Serviceability で Cisco IP Voice Media Streaming アプリケーション サービスが実行されていることを確認します。実行されている場合は、Cisco IP Voice Media Streaming アプリケーション サービスの Annunciator サービス パラメータが True に設定されていることを確認します。また、コーデックのミスマッチが存在する可能性があります。アナンシエータでは、G.711、G.729、および Cisco Wideband コーデックがサポートされていますが、発信側デバイスでサポートされていない可能性があります。
– 早期メディア機能がないため、アナウンスを再生できません。発信側デバイスで早期メディア機能がサポートされていません。早期メディア機能がサポートされているデバイスには、SIP トランクや H323 トランクがあります。
– エラー コード付きのリダイレクト コール エラー。外部呼制御プロファイルに設定されている [ディバージョン再ルーティング用コーリングサーチスペース(Diversion Rerouting Calling Search Space)] を調べ、リダイレクトされる宛先またはデバイスのパーティションが含まれているかどうかを確認します。
– エラー コード付きの拡張コール エラー。宛先が通話中または未登録か、またはトランスレーション パターンが、デバイスに関連付けられているものとは異なるものである可能性があります。
Cisco Unified CM の管理で、アップロードしたカスタム アナウンスの処理エラーが報告される。
• カスタム アナウンスの .wav ファイルの形式が適切であることを確認します。適切な形式は、Windows PCM、16 ビット、1 秒当たりのサンプル数が 16000、32000、48000、または 48100、モノまたはステレオです。
• RTMT で、エラー分析用に Cisco Audio Translator トレースを収集します。
アナウンスが再生されない。
Cisco IP Voice Media Streaming App サービスで次のアラームが発行されます。
• kANNAudioUndefinedAnnID:アナウンスで未定義のカスタム アナウンス ID またはロケール ID が使用されています。アラームには数字の ID が含まれています。
• kANNAudioFileMissing:カスタムまたは Cisco 提供のアナウンスの .wav ファイルが見つかりません。アラームには、ファイル名、アナウンス ID、ユーザ ロケール、およびネットワーク ロケールが含まれています。
• ANN デバイスが Cisco Unified Communications Manager に登録されていることを確認します。
• メディア リソース グループを使用中の場合は、ANN デバイスがメディア リソース グループ内にあることを確認します。
• アナウンス ID が正しいことを確認します。
• English、United States ロケールを使用していない場合は、ロケールがインストールされていることを確認します。
ホットラインのトラブルシューティング
表 8-6 に、ホットライン コールが正しくダイヤルされない場合のトラブルシューティング情報を示します。
表 8-7 に、発信者 ID に基づくコール スクリーニングが機能しない場合のトラブルシューティング情報を示します。
表 8-6 ホットライン コールが正しくダイヤルされない場合のトラブルシューティング
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ダイヤル トーン |
PLAR 設定を確認します。 |
リオーダー トーンまたは VCA(クラスタ内コール) |
• PLAR 設定を確認します。 • 両端の電話機がホットライン電話機として設定されていることを確認します。 |
リオーダー トーンまたは VCA(クラスタ内または TDM コール) |
• PLAR 設定を確認します。 • 両端の電話機がホットライン電話機として設定されていることを確認します。 • トランクでルート クラス シグナリングがイネーブルになっていることを確認します。 • CAS ゲートウェイのルート クラス トランスレーションの設定を確認します。 |
表 8-7 発信者 ID に基づくコール スクリーニングの問題のトラブルシューティング
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コールが許可されない |
• 発信者 ID を確認します。 • パターンをスクリーン CSS に追加します。 |
コールが許可される |
パターンをスクリーン CSS から削除します。 |
即時転送のトラブルシューティング
ここでは、即時転送機能に関連する最も一般的な問題の解決方法について説明します。
• 「キーがアクティブではありません(Key is not active)」
• 「一時エラー発生(Temporary Failure)」
• 「取り込み中」
キーがアクティブではありません(Key is not active)
症状
ユーザが [即転送(iDivert)] を押すと、このメッセージが電話機に表示されます。
考えられる原因
[即転送(iDivert)] を押したユーザの音声メッセージング プロファイルに音声メッセージング パイロットがありません。
修正処置
ユーザの音声メッセージング プロファイルに音声メッセージング パイロットを設定します。
一時エラー発生(Temporary Failure)
症状
ユーザが [即転送(iDivert)] を押すと、このメッセージが電話機に表示されます。
考えられる原因
音声メッセージング システムが機能していないか、またはネットワークに問題があります。
修正処置
音声メッセージング システムのトラブルシューティングを行います。トラブルシューティングまたは音声メッセージングのマニュアルを参照してください。
取り込み中
症状
ユーザが [即転送(iDivert)] を押すと、このメッセージが電話機に表示されます。
考えられる原因
メッセージは音声メッセージング システムが取り込み中であることを示しています。
修正処置
音声メッセージング ポートを追加設定するか、再実行してください。
インターコムのトラブルシューティング
ここでは、インターコムに関連する最も一般的な問題の解決方法について説明します。
• 「インターコム回線でのダイヤル アウト時にビジー トーンが聞こえる」
• 「スピーカー、ハンドセット、またはヘッドセットを使用してオフフックにしてもインターコム コールが接続状態にならない」
• 「トラブルシューティング:SCCP」
• 「トラブルシューティング:SIP」
• 「Cisco Extension Mobility ユーザがログインしているがインターコム回線が表示されない」
• 「追加情報の参照先」
インターコム回線でのダイヤル アウト時にビジー トーンが聞こえる
症状
ユーザがインターコム回線でダイヤル アウトするときに、電話機でビジー トーンが再生されます。
考えられる原因
DN が発信番号と同じインターコム パーティションにありません。
推奨処置
ステップ 1 DN が発信番号と同じインターコム パーティションにあることを確認します。
ステップ 2 同じインターコム パーティションにある場合は、ダイヤル アウトした DN が別の電話機に設定されており、その電話機が同じ Cisco Unified Communications Manager クラスタに登録されていることを確認します。
スピーカー、ハンドセット、またはヘッドセットを使用してオフフックにしてもインターコム コールが接続状態にならない
症状
ヘッドセット、ハンドセット、またはスピーカーを使用時に、インターコム コールを応答モードにできません。
考えられる原因
これは仕様上の問題です。インターコム コールを接続状態にするには、対応する回線ボタンを押す方法しかありません。
推奨処置
スピーカー、ハンドセット、またはヘッドセットを使用してコールを終了できます。
インターコム回線がボタン テンプレートにあるのに電話機に表示されない
症状
インターコム回線が電話機に表示されません。
考えられる原因
電話機のバージョンが 8.3(1) よりも前か、ボタン テンプレートが電話機に割り当てられていない可能性があります。
ステップ 1 電話機のバージョンを調べ、 8.3(1) 以降であることを確認します。
ステップ 2 ボタン テンプレートが電話機に割り当てられているかどうかを確認します。
ステップ 3 Cisco Unified Communications Manager と電話機間のスニファ トレースをキャプチャします。ボタン テンプレートの応答時に、インターコム回線が電話機に送信されるかどうかを確認します(ボタン定義 = Ox17)。
電話機が SRST にフォールバックしてもインターコム回線が表示されない
症状
Cisco Unified Communications Manager リリース 6.0(x) 以降で設定された電話機に 2 つのインターコム回線があります。Cisco Unified Communications Manager が停止し、SRST にフォールバックします。しかし、インターコム回線が表示されません。
考えられる原因
SRST の SCCP バージョンで SCCP バージョン 12 がサポートされていません。
推奨処置
ステップ 1 SRST の SCCP バージョンを確認します。SRST で SCCP バージョン 12 がサポートされている場合は、インターコム回線がサポートされます。
ステップ 2 SRST で SCCP バージョン 12 がサポートされている場合は、スニファ トレースをキャプチャし、電話機から送信されたボタン テンプレートにインターコム回線が含まれていることを確認します。
SIP を実行している電話機のデバッグ
デバッグ コマンド Debug sip-messages sip-task gsmfsmIsm sip-adapter を使用します。
SIP を実行している電話機の設定
show config:電話機に対してこのコマンドを実行すると、インターコム回線が標準回線(featureid-->23)として設定されているかどうかが表示されます。
Cisco Extension Mobility ユーザがログインしているがインターコム回線が表示されない
症状
Cisco Extension Mobility ユーザが電話機にログインしてもユーザのインターコム回線が表示されません。
考えられる原因
[デフォルトのアクティブ デバイス(Default Activated Device)] が正しく設定されていません。
推奨処置
ステップ 1 [デフォルトのアクティブ デバイス(Default Activated Device)] がインターコムの電話番号に対して設定されていることを確認します。
ステップ 2 [デフォルトのアクティブ デバイス(Default Activated Device)] が、ログインに使用したデバイスと一致することを確認します。
追加情報の参照先
• 『 Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide 』の「Intercom」の章
IPv6 のトラブルシューティング
ここでは、IPv6 に関連する問題の修正処置について説明します。詳細については、次の項を参照してください。
• 「電話機が Cisco Unified Communications Manager に登録されない」
• 「SIP トランク経由のコールが失敗する」
• 「デバイス間のコールが失敗する」
• 「保留音が電話機で再生されません。」
電話機が Cisco Unified Communications Manager に登録されない
症状
[IP アドレッシング モード(IP Addressing Mode)] が [IPv6 のみ(IPv6 Only)] に設定された Cisco Unified IP Phone が Cisco Unified Communications Manager に登録されません。
修正処置
• CLI を使用して、Cisco Unified Communications Manager サーバで IPv6 をイネーブルにしたことを確認します。
• [エンタープライズ パラメータ設定(Enterprise Parameters Configuration)] ウィンドウで、Enable IPV6 エンタープライズ パラメータが True に設定されていることを確認します。
• [サーバの設定(Server Configuration)] ウィンドウで、Cisco Unified Communications Manager サーバのホスト名または IPv6 アドレスのいずれを [IPv6 名(Ipv6 Name)] フィールドに設定したかを確認します。ホスト名を設定した場合は、ホスト名を IPv6 アドレスに解決するように DNS を設定したことを確認します。
• Cisco Unified Communications Manager サーバには 1 つの非リンク ローカル IPv6 アドレスだけがあることを確認します。
• 電話機がステートレス自動設定により IPv6 アドレスを取得する場合は、[電話の設定(Phone setting)] の [電話の自動設定を許可(Allow Auto-Configuration)] を [オン(On)] に設定したことを確認します。
• Cisco CallManager サービスと Cisco TFTP サービスが実行されていることを確認します。
SIP トランク経由のコールが失敗する
症状
[IP アドレッシング モード(IP Addressing Mode)] が [IPv6 のみ(IPv6 Only)] に設定された SIP トランク経由の着信コールが失敗します。
修正処置
• CLI を使用して、Cisco Unified Communications Manager サーバで IPv6 をイネーブルにしたことを確認します。
• [エンタープライズ パラメータ設定(Enterprise Parameters Configuration)] ウィンドウで、Enable IPV6 エンタープライズ パラメータが True に設定されていることを確認します。
• INVITE に IPv4 シグナリングが含まれていないことを確認します。
症状
[IP アドレッシング モード(IP Addressing Mode)] が [IPv6 のみ(IPv6 Only)] に設定された SIP トランク経由の発信コールが失敗します。
修正処置
• CLI を使用して、Cisco Unified Communications Manager サーバのオペレーティング システムに対して IPv6 をイネーブルにしたことを確認します。
• [エンタープライズ パラメータ設定(Enterprise Parameters Configuration)] ウィンドウで、Enable IPV6 エンタープライズ パラメータが True に設定されていることを確認します。
• [トランクの設定(Trunk Configuration)] ウィンドウで、SIP トランクの IPv6 宛先アドレスを設定したことを確認します。
デバイス間のコールが失敗する
症状
2 つのデバイス間のコールが失敗します。
修正処置
• [デバイス設定(Device Configuration)] ウィンドウで、デバイスの IP アドレッシング モードを確認します。
• 一方のデバイスは [IP アドレッシング モード(IP Addressing Mode)] が [IPv4 のみ(IPv4 Only)] に設定されており、もう一方が [IP アドレッシング モード(IP Addressing Mode)] が [IPv6 のみ(IPv6 Only)] に設定されている場合は、デュアルスタック MTP が設定され、メディア トランスレーションに対して使用可能になっていることを確認します。
保留音が電話機で再生されません。
症状
電話機のユーザに保留音が聞こえません。
修正処置
• 保留音が再生されるデバイスの IP アドレッシング モードを確認します。デバイスの IP アドレッシング モードが [IPv6 のみ(IPv6 Only)] に設定されており、保留音がユニキャスト保留音に設定されている場合は、デュアルスタック MTP が設定され、メディア トランスレーションに対して使用可能になっていることを確認します。
• マルチキャスト保留音を設定している場合は、IP アドレッシング モードが [IPv6 のみ(IPv6 Only)] に設定された電話機では保留音を再生できません。
論理パーティションのトラブルシューティング
ここでは、論理パーティションに関連する問題の修正処置について説明します。詳細については、次の項を参照してください。
• 「論理パーティションが期待どおりに機能しない」
• 「論理パーティション ポリシーを調整する必要がある」
論理パーティションが期待どおりに機能しない
症状
論理パーティションが期待どおりに機能しません。
修正処置
次の処置を実行して問題を解決します。
• Enable Logical Partitioning エンタープライズ パラメータが True に設定されていることを確認します。
• デバイスが、デバイスまたはデバイス プール レベルで有効な位置情報に関連付けられていることを確認します。
• デバイスが、デバイスまたはデバイス プール レベルで、いくつかの位置情報フィールドを選択して構成される有効な位置情報フィルタに関連付けられていることを確認します。
• Logical Partitioning Default Policy エンタープライズ パラメータが DENY の場合は、ゲートウェイの GeolocationPolicy と VoIP サイトの GeolocationPolicy 間に ALLOW 論理パーティション ポリシーが設定されていることを確認します。
• 論理パーティション GeolocationPolicy レコードの大文字と小文字の表記が正確であり、位置情報レコードに設定されている表記と一致することを確認します。
– 例: 位置情報 US:NC:RTP:BLD1 および US:TX:RCDN:bld1 があるとします。
GeolocationPolicy レコードが論理パーティション ポリシー レコードから設定される場合は、Border:US:NC:RTP:bld1 から Interior:US:NC:RTP:bld1 へというポリシーを設定できます。
この場合、[論理パーティション ポリシーの設定(Location Partitioning Policy Configuration)] ウィンドウの [LOC(LOC)] フィールドのドロップダウン リスト ボックスから誤った値が選択され、BLD1 と bld1 の両方が表示されます。
そのため、管理者は、位置情報エントリと GeolocationPolicy で使用されている値の大文字と小文字が一致するようにエントリを選択する必要があります。
• 論理パーティション ポリシー チェックは VoIP-to-VoIP デバイス コールまたは VoIP 参加者だけの機能では実行されません。
• Cisco Unified CM の管理では、Interior:geolocpolicyX と Interior:geolocpolicyY 間のポリシーを設定できますが、このような設定は論理パーティション チェックでは使用されません。
論理パーティション ポリシーを調整する必要がある
症状
論理パーティション ポリシーのフィールドが正しく設定されていません。
修正処置
位置情報フィールドの階層は重要であるため、すべてのフィールドの階層順序が正しいこと、すべてのフィールドが存在することを確認します。階層順序とは、Country エントリは A1 エントリよりも前にあり、A1 エントリは A2 エントリよりも前にあることを意味します。
すべてのフィールドが論理パーティション ポリシーに存在し、正しい階層順序で指定される必要があります。
次の例を参照してください。
一致する論理パーティションの例
次の位置情報では、Border:IN:KA と Interior:IN:KA 間のポリシーを検索します。
次のポリシーは順序どおりに一致します。この場合、 IN は Country フィールドのエントリ、 KA は A1 フィールドのエントリを示します。
|
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Border:IN:KA |
Interior:IN:KA |
Allow/Deny |
Border:IN:KA |
Interior:IN |
Allow/Deny |
Border:IN:KA |
Interior |
Allow/Deny |
Border:IN |
Interior:IN:KA |
Allow/Deny |
Border:IN |
Interior:IN |
Allow/Deny |
Border:IN |
Interior |
Allow/Deny |
Border |
Interior:IN:KA |
Allow/Deny |
Border |
Interior:IN |
Allow/Deny |
Border |
Interior |
Allow/Deny |
一致しない論理パーティション ポリシーの例
位置情報のフィールドが論理パーティション ポリシーにない場合は、必要な一致が発生しません。次の論理パーティション ポリシーでは、Country フィールドのエントリである IN が欠落しています。
Border:KA |
Interior:KA |
Border:BLR |
Interior:BLR |
Border:KA:BLR |
Interior:KA:BLR |
(注) Country=IN が欠落しています。