IPCC Enterprise ラボ環境のハードウェア要件について
IPCC Enterprise をテスト環境で使用する場合は、本稼動環境で使用する場合よりも必要な機器が少なくなります。開発環境でのセットアップに必要な主要マシンは 6 台だけです。本稼動環境ではトラフィックの処理量が多くなるため、IP IVR と ICM Logger は別々のマシンにインストールすることを強くお勧めします。CTI OS Agent Desktop と Supervisor Desktop も分離することをお勧めします。また、Collaboration Server と E-Mail Manager には、それぞれ 2 台のマシン(データベース サーバ用のマシンとクライアント用のマシン)が必要になります。
(注) IPCC Enterprise ラボ環境のハードウェア要件については、「IPCC Enterprise プラットフォームの仕様」を参照してください。
ICM スプローラのインストールについて
ラボ環境の場合は、ICM ソフトウェアのすべてのコンポーネントを、スプローラと呼ばれる 1 台のサーバにインストールできます。
(注) また、複数のマシンに ICM をインストールすることもできます(本稼動環境では複数のマシンが必要となります)。ICM コンポーネントを 2 台のマシンにインストールする場合の例については、「代替テスト環境設定」のシステム図を参照してください。
テスト環境で ICM ソフトウェアを設定する前に、Windows 2000 のプランニングとインストール前の作業が完了していることを確認してください。
スプローラに ICM コンポーネントをインストールする方法
本稼動環境では、ICM コンポーネントを複数のマシンにインストールするのが一般的です。一方、ラボ環境では、すべての ICM ソフトウェア コンポーネントをスプローラと呼ばれる 1 台のマシンにインストールできます。スプローラにインストールできる ICM コンポーネントは次のとおりです。
• Admin Workstation
• Logger
• Router
• PG
• CTI Server
スプローラに ICM コンポーネントをインストールするには、各コンポーネントの設定作業が必要になります。次の表は、それらの作業のリストです。
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Admin Workstation |
1. [Admin Workstation Properties]ダイアログボックスで、[Real-time Distributor]ボタンを選択します。 2. [Real-time Distributor Node Properties]ダイアログボックスで、[Web-based Monitoring]チェックボックスを選択し、[Router]および[Logger Side B]フィールドを空白にして、[Historical Data Server]を選択します。 3. [Node Manager Properties]で、[CMS node]チェックボックスをオンにします。 4. ICM Database Administrator(ICMDBA)ツールで Historical Data Server データベースを作成する際に、データ サイズを 500 MB、ログ サイズを 100 MB に設定します。 |
CallRouter |
1. [Router Properties]ダイアログボックスで、[Production Mode]、[No system reboot on error]、および[Side A]を選択します。 2. [Router Component Properties]ダイアログボックスで、[Network Interface Controllers]をオフにします。 3. [Device Management Protocol Properties]ダイアログボックスで、[Network Interface Devices]をオフにし、[Peripheral Gateway]デバイスのボックス 1 および 2 をオンにします。 4. [Network Interface Database]ダイアログボックスで、すべての[Node B]フィールドをクリアします。 |
Logger |
1. [Logger Properties]ダイアログボックスで、デフォルト設定以外に、 [Historical Data Replication]を選択します。 2. [Logger Component Properties]ダイアログボックスで、何も選択されていないことを確認します。ただし、アウトバウンド オプションを使用する場合は例外です。Outbound Option Campaign Manager は Logger に常駐します。ICM スプローラにインストールできる Outbound Option Dialer および Campaign Manager は 1 つだけです。 3. [Network Interface Properties]ダイアログボックスで、すべての[Node B]フィールドをクリアします。 4. ICMDBA ツールで Historical Data Server データベースを作成する際に、データ サイズを 500 MB、ログ サイズを 100 MB に設定します。 5. ICMDBA ツールでアウトバウンド オプションのプライベート データベースを作成する際に、データ サイズを 300 MB に、ログ サイズを 100 MB に設定します。 |
Generic IPCC PG |
1. [Peripheral Gateway Network Interfaces]ダイアログボックスで、論理コントローラ ID を記録し、[Service Control]オプションと[Queue Reporting]オプションを選択します。 2. [Device Management Protocol Properties]ダイアログボックスで、(サイド A および サイド B に対して)[CallRouter is local]を選択します。 3. [Peripheral Gateway Network Interfaces]ダイアログボックスで、Side B の値をすべて削除します。 「本ガイドで使用されているサンプルのラボ設定」に、ラボ環境でこの PG を設定してインストールする際に使用できる値が記載されています。 |
CTI Server |
1. [CTI Server Properties]ダイアログボックスで、[Production mode]と[Side A]を選択します。このダイアログボックスの CG ノード プロパティ セクションで、ID フィールドのドロップダウン リストから CG ノードを選択します。この CG 番号は、PG 番号と一致させる必要があります。たとえば、PG1 の場合、この ID フィールドは CG1 にする必要があります。 2. [CTI Server Component Properties]ダイアログボックスで、[Client Connection Port Number]の値を記録します(通常は、42027 です)。 3. [CTI Network Interface Properties]ダイアログボックスの 3 つのセクションで、ノード A の値だけが設定されていることを確認し、ノード B の値が設定されていないことを確認します。 |
スプローラ の代替設定
次のシステム図に、IPCC Enterprise ラボ システムで使用可能な別の構成を示します。この構成では、ICM ソフトウェアを 1 台のスプローラにインストールしません。ICM ソフトウェアは 1 台ではなく 2 台のマシンにインストールされており、Cisco Media Blender はペリフェラル ゲートウェイと同じマシンにインストールされています。
本ガイドで使用されているサンプルのラボ設定
本ガイドには、IPCC のラボ シナリオで使用できるサンプル値(ラボ設定)が記載されています。これらのラボ設定は、4 台の IP Phone を展開してキューイングに IP IVR を使用する IPCC Enterprise システムを基準としています。このシステムでは、Generic IPCC PG と MR PG を使用します。マルチチャネル アプリケーションおよびデスクトップ環境はこの構成に含まれていません。このサンプル ラボ環境では、次の機能をテストできます。
- ポスト ルーティング インバウンド(CCM PIM を使用)
- ポスト ルーティング インバウンド(VRU PIM を使用)
- トランスレーション ルーティング インバウンド
いくつかの値を追加すれば、これらの値を使用してエージェント キャンペーン アウトバウンドや IVR へのアウトバウンド転送もテストできます。ただし、これらのアウトバウンド キャンペーンの設定については、本ガイドでは説明していません。詳細については、アウトバウンド オプションのマニュアルを参照してください。