この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチの設置手順およびそのコンポーネントの取り付け手順について説明します。具体的な内容は、次のとおりです。
• 「設置の準備」
• 「前面のクリアランスが不足しているキャビネットへのスイッチの設置」
(注) システムの設置、操作、または保守を行う前に、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco MDS 9000 Family』を参照して、安全に関する重要な情報を確認してください。
警告 安全上の重要事項
「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。警告の各国語版を参照するには、各注意事項の番号と、装置に付属の「Translation Safety Warnings」の番号を照らし合せてください。
ステートメント 1071
これらの注意事項を保存しておいてください。
警告 この装置は、出入りが制限された場所に設置されることを想定しています。出入りが制限された場所とは、特殊なツール、ロックおよびキー、または他のセキュリティ手段を使用しないと入室できない場所を意味します。
ステートメント 1017
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
警告 固定配線には、容易に操作できる二極切断装置を組み込む必要があります。ステートメント 1022
(注) 新しいスイッチには、ライセンスが必要です。ライセンスの詳細については、『Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』または『Cisco MDS 9000 Family Fabric Manager Configuration Guide』を参照してください。
• 「設置方法」
• 「必要な工具」
Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチは、次の方法で設置することができます。
–スイッチに付属のラックマウント キットと Telco/EIA シェルフ ブラケット キット(別売りのオプション)
• 次のものを使用して、穴あき型または一枚壁型 EIA キャビネットに設置
–スイッチに付属のラックマウント キットと Telco/EIA シェルフ ブラケット キット(別売りのオプション)
–スイッチに付属の前面ブラケットと Telco/EIA シェルフ ブラケット キット(別売りのオプション)
スイッチに付属のラックマウント キットを使用してスイッチを設置する手順については、「キャビネットまたはラックへのシャーシの設置」を参照してください。
オプションの Telco/EIA シェルフ ブラケット キット(別売り)を使用してスイッチを設置する手順については、「Cisco MDS 9000 ファミリ Telco/EIA シェルフ ブラケット」を参照してください。
(注) Telco/EIA シェルフ ブラケット キットはオプションであるため、スイッチには付属していません。キットの発注については、製品を購入した代理店にお問い合わせください。
Cisco MDS 9200 シリーズを設置するときは、次の注意事項に従います。
• シャーシを取り付ける前に、設置場所の構成を検討して準備を整えます。 付録 D「設置場所の準備およびメンテナンスの記録」 に、設置場所の準備の推奨事項を示します。
• スイッチを設置して設定する際は、 付録 D「設置場所の準備およびメンテナンスの記録」 に記載されている情報を記録します。
• スイッチの保守作業が支障なくできるように、また適切なエアーフローが確保できるように、スイッチ周辺に十分な空間を確保します(エアーフローの要件については 付録 B「技術仕様」 を参照)。
• 空調が、 付録 B「技術仕様」 に記載されている放熱要件に適合していることを確認します。
• キャビネットまたはラックが、 付録 A「キャビネットおよびラックへの設置」 に記載されている要件に適合していることを確認します。
(注) キャビネットでジャンパ電源コードが使用できます。詳細については、「ジャンパ電源コード」を参照してください。
• シャーシが適切にアースされていることを確認します。スイッチを設置するラックがアースされていない場合は、シャーシのシステム アースと電源装置のアースを両方とも接地アースに接続することを推奨します。
• 設置場所の電源が、 付録 B「技術仕様」 に記載されている電源要件に適合していることを確認します。電源障害対策として、できるだけ Uninterruptible Power Supply(UPS; 無停電電源装置)を使用するようにしてください。
• 回路の容量が、地域または国の規定に準拠していることを確認します。北米の場合、845 Wの電源装置では 15A または 20A の回路が必要です。
北米で 200/240 VAC の電源を使用する場合は、二極式回路ブレーカーで回路を保護する必要があります。
• トルク調整可能な No.1 および No.2 プラス ドライバ
• 静電気防止用リスト ストラップ、または他の静電気防止用器具
シャーシのアース接続には、アクセサリ キットに含まれているアース部品以外に、次のものが必要です。
• アース線(6 AWG を推奨)。地域および各国の設置要件に準拠するサイズが必要です。アース線の長さは、Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチから適切なアース設備までの距離によって異なります。
ヒント シャーシを輸送する場合に備えて、輸送用の箱は保管しておいてください。
(注) シスコのサポートをシスコのリセラーからご購入された場合は、リセラーに直接お問い合わせください。サポートをシスコシステムズから直接購入されている場合には、シスコ テクニカル サポートに次の URL からお問い合わせください。
http://www.cisco.com/warp/public/687/Directory/DirTAC.shtml
(注) スイッチは、厳密に検査した上で出荷されています。輸送中に破損し場合または欠品があった場合は、ただちにカスタマー サービス担当者にご連絡ください。
ステップ 1 カスタマー サービス担当者から提供された機器リストと梱包内容を照合し、次の品目を含むすべての品目が揃っていることを確認します。
ステップ 2 破損の有無を調べ、内容品に相違または破損があった場合には、カスタマー サービス担当者に連絡します。連絡する際は、事前に次の情報を用意しておいてください。
ここでは、スイッチに付属のラックマウント キットを使用し、 付録 A「キャビネットおよびラックへの設置」 に記載されている要件に適合するキャビネットまたはラックに Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチを設置する手順について説明します。Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチの設置手順は、すべて共通です。
スイッチに付属のラックマウント キットには、 表2-1 に記載されている部品が含まれています。 表2-1 に記載されている部品がすべて揃っていない場合は、前面ラックマウント ブラケットだけが含まれる旧バージョンのラックマウント キットである可能性があります。この場合、前面ラックマウント ブラケットだけでラックにスイッチを取り付けることもできます。または、カスタマー サービス担当者に連絡して、最新バージョンのラックマウント キットを入手してください。
(注) シスコのサポートをシスコのリセラーからご購入された場合は、リセラーに直接お問い合わせください。サポートをシスコから直接ご購入された場合は、次の URL にある Technical Assistance Center(TAC)にご連絡ください。http://www.cisco.com/warp/public/687/Directory/DirTAC.shtml
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スイッチに付属のラックマウント キットを使用してスイッチをキャビネットまたはラックに設置する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 前面ラックマウント ブラケットを、次の手順で取り付けます。
a. 図2-1 のように、前面ラックマウント ブラケットをシャーシに重ね、ネジ穴を合わせます。6 本の M4 ネジで前面ラックマウント ブラケットをシャーシに取り付けます。
b. スイッチの反対側でも、もう 1 つの前面ラックマウント ブラケットを使用して手順を繰り返します。
図2-1 Cisco MDS 9200 シリーズへの前面ラックマウント ブラケットの取り付け
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ステップ 2 次のように、スイッチに C 型ブラケットを取り付けます。
a. 図2-2 および図2-3 のように、C 型ブラケットの 1 つをスイッチの側面に重ね、ネジ穴を合わせます。2 本の M4 皿ネジで、ブラケットをスイッチに取り付けます。
(注) シャーシの通気口をふさぐことのないように、C 型ブラケットの向きを工夫してください。穴をわずかにブラケットの底辺に寄せて、ブラケットの背の文字が左右正しくなるようにします。
b. スイッチの反対側でも、もう 1 つの C 型ブラケットを使用して手順を繰り返します。
図2-2 Cisco MDS 9200 シリーズへの C 型ブラケットの取り付け
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図2-3 Cisco MDS 9200 シリーズ用 C 型ブラケット(拡大図)
ステップ 3 シャーシをラックに合わせ、前面取り付けレールの間からシャーシの後側を差し込みます(図2-4 を参照)。12-24 x 3/4 インチまたは 10-32 x 3/4 インチのネジを左右両側で 3 本ずつ使用して、前面ラックマウント ブラケットを取り付けレールに固定します。
オプションのケーブル ガイドを取り付ける場合には、ケーブル ガイドを前面ラックマウント ブラケットの正面に置き、ケーブル ガイド、前面ラックマウント ブラケット、および取り付けレールの穴を合わせてネジで固定します。ケーブル ガイドは、1 つだけ取り付けることも、両方とも取り付けることもできます。ケーブル ガイドを 1 つだけ取り付ける場合は、左右どちらの側に取り付けてもかまいません。
図2-4 Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチのラックへの取り付け
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ステップ 4 ラック背面から、長い方のスライダ レールの耳がシャーシから遠ざかるようにして、シャーシ側面に取り付けた C 型ブラケットにスライダ レールを差し込みます(図2-5 を参照)。
ステップ 5 シャーシを水平にして(後ろが下がりやすいので注意)、12-24 x 3/4 インチまたは 10-32 x 3/4 インチのネジを左右両側で 3 本ずつ使用し、スライダ レールを取り付けレールに固定します。
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図2-6 に、ラックに完全に取り付けられた状態の Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチを示します。
図2-6 ラックに取り付けられた Cisco MDS 9200 シリーズ シャーシ
ここでは、スイッチに付属のラックマウント キットを使用し、前面のクリアランスが不足しているキャビネットに Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチを設置する手順について説明します。光ファイバ ケーブル用の十分なクリアランスを確保するために、Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチは後ろ向きに設置されます。このキャビネットは、 付録 A「キャビネットおよびラックへの設置」 で説明されている要件に適合していますが、前面扉やベゼル パネルと、キャビネットの前面取り付けレールとのクリアランスだけが 3 インチ未満になっています。この後ろ向きの設置は、光ファイバ ケーブルの最小曲げ半径を確保するために必要です。これらのキャビネットでは、Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチは後ろ向きに取り付けられるので、光ファイバ ケーブルはキャビネットの背面の方向を向き、また電源装置はキャビネットの前面の方向を向くことになります。
スイッチに付属のラックマウント キットには、 表2-1 に記載されている部品が含まれています。 表2-1 に記載されている部品がすべて揃っていない場合は、前面ラックマウント ブラケットだけが含まれる旧バージョンのラックマウント キットである可能性があります。この場合、前面ラックマウント ブラケットだけでラックにスイッチを取り付けることもできます。または、カスタマー サービス担当者に連絡して、最新バージョンのラックマウント キットを入手してください。
(注) シスコのサポートをシスコのリセラーからご購入された場合は、リセラーに直接お問い合わせください。サポートをシスコから直接ご購入された場合は、次の URL にある Technical Assistance Center(TAC)にご連絡ください。http://www.cisco.com/warp/public/687/Directory/DirTAC.shtml
スイッチをキャビネットに設置する前に、Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチ用の前面ラックマウント ブラケットを、スイッチに取り付ける必要があります。前面取り付けレールと背面取り付けレールの間隔が 26 インチ以上あるキャビネットにブラケットを取り付けるには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 前面ラックマウント ブラケットを、次の手順で取り付けます。
a. 図2-7 のように、前面ラックマウント ブラケットをシャーシに重ね、ネジ穴を合わせます。6 本の M4 ネジで前面ラックマウント ブラケットをシャーシに取り付けます。
b. スイッチの反対側でも、もう 1 つの前面ラックマウント ブラケットを使用して手順を繰り返します。
図2-7 Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチへの前面ラックマウント ブラケットの取り付け
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ステップ 2 次のように、スイッチに C 型ブラケットを取り付けます。
a. 図2-8 および図2-9 のように、C 型ブラケットの 1 つをスイッチの側面に重ね、ネジ穴を合わせます。2 本の M4 皿ネジで、ブラケットをスイッチに取り付けます。
図2-8 Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチへの C 型ブラケットの取り付け
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図2-9 Cisco MDS 9200 シリーズ用 C 型ブラケット(拡大図)
(注) シャーシの通気口をふさぐことのないように、C 型ブラケットの向きを工夫してください。穴をわずかにブラケットの底辺に寄せて、ブラケットの背の文字が左右正しくなるようにします。
b. スイッチの反対側でも、もう 1 つの C 型ブラケットを使用して手順を繰り返します。
スイッチをキャビネットに設置する前に、Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチ用の前面ラックマウント ブラケットを、スイッチに取り付ける必要があります。レール間隔が 66 cm(26 インチ)未満のキャビネットでは、前面ラックマウント ブラケットを、通常の状態から 180 度回転させた向きに取り付ける必要があります。前面取り付けレールと背面取り付けレールの間隔が 66 cm(26 インチ)未満のキャビネットでは、光ファイバ ケーブル用の十分なクリアランスを確保するためにスイッチを後ろ向きに取り付ける必要があるので、ブラケットを設置する場合は、次の手順に従ってください。
ステップ 1 前面ラックマウント ブラケットを、次の手順で取り付けます。
a. 図2-10 のように、ラックマウント ブラケットの 1 つをスイッチの側面に重ね、ネジ穴を合わせます。ブラケットに付属している 6 本の M4 皿ネジで、ブラケットをスイッチに取り付けます。
図2-10 回転させた前面ラックマウント ブラケットの Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチへの取り付け
b. スイッチの反対側でも、もう 1 つの前面ラックマウント ブラケットを使用して手順を繰り返します。
ステップ 2 次のように、スイッチに C 型ブラケットを取り付けます。
a. 図2-11 および図2-12 のように、C 型ブラケットの 1 つをスイッチの側面に重ね、ネジ穴を合わせます。2 本の M4 皿ネジで、ブラケットをスイッチに取り付けます。
図2-11 Cisco MDS 9200 シリーズへの C 型ブラケットの取り付け
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図2-12 Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチ用 C 型ブラケット(拡大図)
(注) シャーシの通気口をふさぐことのないように、C 型ブラケットの向きを工夫してください。穴をわずかにブラケットの底辺に寄せて、ブラケットの背の文字が左右正しくなるようにします。
b. スイッチの反対側でも、もう 1 つの C 型ブラケットを使用して手順を繰り返します。
スイッチに付属のラックマウント キットを使用して、前向きでのクリアランスが不足しているキャビネットにスイッチを後ろ向きで設置する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 シャーシをラックに合わせ、背面取り付けレールの間からシャーシの後側を差し込みます(図2-13 を参照)。12-24 x 3/4 インチまたは 10-32 x 3/4 インチのネジを左右両側で 3 本ずつ使用して、前面ラックマウント ブラケットを取り付けレールに固定します。
オプションのケーブル ガイドを取り付ける場合には、ケーブル ガイドを前面ラックマウント ブラケットの正面に置き、ケーブル ガイド、前面ラックマウント ブラケット、および取り付けレールの穴を合わせてネジで固定します。ケーブル ガイドは、1 つだけ取り付けることも、両方とも取り付けることもできます。ケーブル ガイドを 1 つだけ取り付ける場合は、左右どちらの側に取り付けてもかまいません。
(注) 図2-13 に、回転した前面ラックマウント ブラケットを示します。これらのブラケットは、シャーシに通常の位置と方向で取り付けられるものと同じです。
図2-13 Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチのラックへの取り付け(後向き)
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ステップ 2 ラック前面から、長い方のスライダ レールの耳がシャーシから遠ざかるようにして、シャーシ側面に取り付けた C 型ブラケットにスライダ レールを差し込みます(図2-14 を参照)。
ステップ 3 シャーシを水平にして(後ろが下がりやすいので注意)、12-24 x 3/4 インチまたは 10-32 x 3/4 インチのネジを左右両側で 3 本ずつ使用し、スライダ レールを取り付けレールに固定します。
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図2-15 に、ラックに完全に取り付けられた状態の Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチを示します。
(注) 図2-15 に、回転した前面ラックマウント ブラケットを示します。これらのブラケットは、シャーシに通常の位置と方向で取り付けられるものと同じです。
図2-15 ラックに取り付けられた Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチ(背面図)
ここでは、システムのアース接続の必要性、および静電放電による破壊を防止する方法を説明します。
アース接続は、機器の設置における最も重要な部分の 1 つです。適切なアース接続を行うと、建物とその中に設置されている機器は低インピーダンスで接続され、またシャーシ間の電位差は小さくなります。システムの設置時に正しいアース接続をすれば、感電事故、過渡電流による機器の損傷、およびデータ破壊を低減または防止できます。 表2-2 に、アース接続の一般的なガイドラインを示します。
(注) すべての環境において、アース接続の方法は、National Electric Code(NEC)の要件またはその地域の法令に準拠する必要があります。
(注) すべてのモジュールが完全に取り付けられ、非脱落型ネジが完全に締められていることを必ず確認してください。また、すべての I/O ケーブルと電源コードが正しく接続されていることも確認してください。これらの手順は一般的な取り付け作業の中で普段から実施されるもので、すべての取り付け作業で従う必要があります。
Electrostatic Discharge(ESD; 静電放電)による機器や電子回路の損傷(静電破壊)は、モジュールまたは Field-Replaceable Unit(FRU; 現場交換可能ユニット)の取り扱いが不適切な場合に発生し、間欠的な障害または故障をもたらします。モジュールには、金属製フレームに固定されたプリント基板があります。EMI(電磁波干渉)シールドおよびコネクタは、フレームを構成する部品です。基板は金属製フレームによって ESD から保護されていますが、モジュールを取り扱う際は、必ず静電気防止用ストラップを使用してください。
ESD による損傷を防ぐために、次の注意事項に従ってください。
• 静電気防止用リスト ストラップをしっかりと肌に密着させて着用してください。静電気防止ストラップには、バナナ プラグ、金属製バネ クリップ、またはワニ口クリップ付きのものがあります。すべての MDS 9200 シリーズ シャーシでは、前面パネルにバナナ プラグ コネクタが備え付けられています。これは、コネクタの横にあるアース記号で識別されます。ユーザ側で用意したバナナ プラグ付きの静電気防止用ストラップを使用することを推奨します。
• ほとんどの FRU に付属している使い捨ての静電気防止用リスト ストラップまたはワニ口クリップ付きの静電気防止用リスト ストラップを使用する場合は、静電気防止用リスト ストラップを接続する適切な接地点を確保するためにシステム アース ラグをシャーシに取り付ける必要があります。
(注) このシステム アースは、Network Equipment Building System(NEBS)アースとも呼ばれます。
• シャーシにシステム アースが取り付けられていない場合は、システム アース ラグを取り付ける必要があります。シャーシのシステム アース パッドの取り付け手順および取り付け位置については、「システム アースの接続」を参照してください。
(注) 付属のシステム アース線をシステム アース ラグに接続する必要はありません。この端子は、シャーシの塗装されていない金属部へ直接接続されています。
システム アース ラグを取り付けたあとは、次のステップに従って静電気防止用リスト ストラップを適切に取り付けます。
ステップ 1 次のように、静電気防止用リスト ストラップをしっかりと肌に密着させて使用してください。
a. FRU に付属の静電気防止用リスト ストラップを使用する場合は、リスト ストラップのパッケージを開き、静電気防止用リスト ストラップの包装を開きます。手首に黒の導体ループを巻き、肌にしっかりと密着するようにストラップを締めます。
b. ワニ口クリップ付きの静電気防止用リスト ストラップを使用する場合は、パッケージを開いて、静電気防止用リスト ストラップを取り出します。ストラップを巻く位置を決めて、肌にしっかりと密着させます。
ステップ 2 静電気防止用リスト ストラップのバネ クリップまたはワニ口クリップをつかんで、ラックの塗装されていない金属部分に一瞬クリップを接触させます。蓄積された静電気をラック全体に安全に放電させるために、クリップを塗装されていないラック レールに接触させることを推奨します。
ステップ 3 次のように、バネ クリップまたはワニ口クリップをアース ラグのネジに取り付けます(図2-16 を参照)。
a. FRU に付属の静電気防止用リスト ストラップを使用する場合は、バネ クリップを強くつかんであごを開いてシステムのアース ラグのネジ頭の側面に取り付け、バネ クリップを端子のネジ頭上でスライドさせて、バネ クリップのあごが端子のネジ頭の後ろで閉じるようにします。
(注) バネ クリップのあごは、直接端子のネジ頭または端子のバレルをはさみ込めるほど広くは開きません。
b. ワニ口クリップ付きの静電気防止用リスト ストラップを使用している場合は、システム アース ラグねじの頭、またはシステム アース ラグのバレルに直接ワニ口クリップを取り付けてください。
図2-16 静電気防止用リスト ストラップ クリップのシステム アース ラグネジへの取り付け
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さらに、モジュールを取り扱う際には、次の注意事項に従ってください。
• フレームを取り扱うときは、ハンドルまたは端の部分だけを持ち、プリント基板またはコネクタには手を触れないようにしてください。
• 取り外したコンポーネントは基板側を上向きにして、静電気防止用シートに置くか、静電気防止容器に収めます。コンポーネントを返却する場合には、取り外したコンポーネントをただちに静電気防止容器に入れてください。
ここでは、MDS 9200 シリーズ スイッチのシステム アースを接続する方法について説明します。
(注) このシステム アースは、Network Equipment Building System(NEBS)アースとも呼ばれます。
この機器を米国あるいは欧州の電話局に設置する場合、AC 電源システムでシステム(NEBS)アースを使用する必要があります。
このシステム(NEBS)アースでは、EMI シールド要件に対する追加のアース、およびモジュール上の低電圧装置(DC-DC コンバータ)に対するアースを提供し、補助的な結合およびアース接続に関する Telcordia Technologies NEBS 要件を満たすことを目的としています。シャーシについては、システム アースに関する次の注意事項に従ってください。
• システム(NEBS)アース接続は、ラックやシステム電源などの他のアース接続と一緒に行う必要があります。この機器が米国あるいは欧州の電話局に取り付けられる場合は、システム アース接続を行う必要があります。
• システム(NEBS)アースと電源装置のアースの両方を、接地する必要があります。この機器が米国あるいは欧州の電話局に取り付けられる場合は、システム(NEBS)アース接続を行う必要があります。
• アース ラグ ― 2 穴の標準バレル端子。最大 6 AWG の線を取り付けられるもの。アクセサリ キットに含まれています。
• アース ネジ ― M4 x 8mm(メトリック)なべネジ× 2 本。アクセサリ キットに含まれています。
• アース線 ― アクセサリ キットには含まれていません。アース線には、使用する地域および国の設置要件に適合したサイズのものを使用する必要があります。米国の設置要件では、電源装置およびシステムに応じて 12 ~ 6 AWG 銅線が必要となります。市販の 6 AWG 線を推奨します。アース線の長さは、スイッチとアース設備の間の距離によって決まります。
シャーシには、アース ラグを接続するための M4 ネジ穴が 2 つある、アース パッドが装備されています。図2-17 に、Cisco MDS 9200 シリーズのシステム アースの位置を示します。
警告 装置を設置または交換するときには、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。ステートメント 1046
図2-17 Cisco MDS 9200 シリーズのシステム アースの位置
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警告 装置を設置または交換するときには、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。ステートメント 1046
次の手順で、アース ラグとアース線をアース パッドに接続します。
ステップ 1 ワイヤ ストリッパを使用して、アース線の端の被覆を約 19 mm(0.75 インチ)取り除きます。
ステップ 2 アース線の被覆を取り除いた端を、アース ラグの開口端に挿入します。
ステップ 3 圧着工具を使用して、アース線をアース ラグに固定します。
ステップ 4 シャーシのアース パッドに貼られているラベルをはがします。
ステップ 5 アース ラグをアース パッド上に重ねて金属どうしが確実に接触するようにし、さらにワッシャ付きの M4 ネジ 2 本でアース ラグをアース パッドに固定します。
ステップ 6 アース ラグとアース線が他の機器に干渉しないことを確認します。
ステップ 7 アース線の反対側の端を処理し、設置場所にある接地点に接続して、シャーシが適切にアースされるようにします。
ここでは、スイッチを起動して、コンポーネントが取り付けられていることを確認する手順について説明します。
警告 システムの稼働中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが存在しています。保守作業を行うときは、十分に注意してください。ステートメント 1034
警告 ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3 つの重要な機能があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置への EMI の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の空気の流れを適切な状態に保つことです。必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーをスロットに正しく取り付けた状態で、システムを運用してください。作業中は ESD(静電放電)によるスイッチの損傷を防止するために、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。ステートメント 1029
(注) スイッチの初期設定が完了するまでは、MGMT 10/100 イーサネット ポートを LAN に接続しないでください。スイッチの設定手順については、『Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』または『Cisco MDS 9000 Family Fabric Manager Configuration Guide』を参照してください。コンソール ポートの接続手順については、「コンソール ポートの接続」を参照してください。
警告 装置を設置または交換するときには、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。ステートメント 1046
次の手順でスイッチを起動し、ハードウェアの動作を確認します。
ステップ 1 空のモジュール スロットにフィラー パネルが取り付けられていること、すべてのモジュールの前面プレートがシャーシ前面と同一面にあること、イジェクト レバーが完全に閉じていて、モジュールの前面とほぼ平行になっていること、および電源装置、ファン モジュール、すべてのスーパーバイザ モジュール、スイッチング モジュール、サービス モジュールで非脱落型ネジが確実に締まっていることを確認します。
ステップ 2 電源装置およびファン モジュールが、両方とも取り付けられていることを確認します。
ステップ 3 両方の電源装置で電源スイッチがオフになっていることを確認したうえで、電源装置に電源コードを差し込み、誤ってコードが抜けないように電源コード保持具のネジを締めます。
(注) 配電ユニットのコンセントの種類によっては、Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチをコンセントに接続するために、オプションのジャンパ電源コードが必要になることがあります。詳細については、「ジャンパ電源コード」を参照してください。
ステップ 4 電源コードの反対側を AC 電源コンセントに接続します。
ステップ 5 「前面のクリアランスが不足しているキャビネットへのスイッチの設置」で説明されているように、スイッチが適切にアースされていること、および電源コードが AC 電圧の要件に適合するコンセントに接続されていることを確認します( モジュールの重量を参照)。
ステップ 6 電源装置の電源スイッチをオフ(|)の位置にします。スイッチは自動的に起動します。
ステップ 7 ファンの動作音を確認します。スイッチの電源投入と同時にファンが動作するはずです。
ステップ 8 スイッチの起動が完了したあとは、LED 表示が次のようになっているかどうかを確認します。
• ファン モジュール:STATUS LED がグリーンに点灯
• スーパーバイザ、スイッチング、またはサービス モジュール:
–モジュールの STATUS LED は、初期化中はオレンジで 1 回点滅、その後の起動時診断テストの間はオレンジで点灯、さらにモジュールが動作状態(オンライン)になるとグリーンで点灯します。システム ソフトウェアの起動に失敗した場合、STATUS LED はオレンジのままになるか、またはレッドで点灯します。
–初期化後に SYSTEM LED がグリーンで点灯した場合は、システムが正常に動作していることが、シャーシのすべての環境モニタによって確認されたことを示しています。SYSTEM LED がオレンジまたはレッドで点灯している場合、1 つまたは複数の環境モニタが問題を検出したことを示しています。
• イーサネット ポートの LINK LED は、ケーブルが接続されていなければ点灯しません。
(注) ファイバ チャネル ポートの LED は、ポートがイネーブルになるまではイエローのままです。また、MGMT 10/100 イーサネット ポートの LED は、ポートが接続されるまでは消灯したままです。
ステップ 9 コンポーネントが正常に動作していない場合は、いったん取り外してから、もう一度取り付けます。それでも正常に動作しない場合は、カスタマー サービス担当者に連絡して、製品の交換を依頼してください。
(注) 製品をシスコのリセラーから購入された場合、テクニカル サポートについては、リセラーに直接お問い合わせください。シスコから直接購入された場合は、次の URL からシスコのテクニカル サポートにご連絡ください。
http://www.cisco.com/warp/public/687/Directory/DirTAC.shtml
ステップ 10 システム ソフトウェアが起動してスイッチが初期化されたこと、およびエラー メッセージが生成されていないことを確認します。問題が発生した場合は、『Cisco MDS 9000 Family Troubleshooting Guide』または『Cisco MDS 9000 Family System Messages Guide』を参照してください。問題を解決できない場合は、カスタマー サービス担当者に連絡してください。
ステップ 11 今後の参考になるように、 付録 D「設置場所の準備およびメンテナンスの記録」 にあるワークシートに情報を記入します。
(注) スイッチの初回アクセス時には、セットアップ ユーティリティが自動的に起動するので、その指示に従うことで基本設定を完了できます。スイッチを設定する手順およびモジュールの接続を確認する手順については、『Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』または『Cisco MDS 9000 Family Fabric Manager Configuration Guide』を参照してください。
• 「スイッチングとサービス モジュールの取り外しおよび取り付け」
警告 システムの稼働中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが存在しています。保守作業を行うときは、十分に注意してください。ステートメント 1034
スロット 1 は、マルチポートのスイッチング モジュールまたは IPS モジュールが組み込まれたスーパーバイザ モジュール専用です。スロット 2 には、オプションのモジュールを搭載できます。スロットの位置については、図1-2 を参照してください。
警告 接続されていない光ファイバケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。ステートメント 1051
警告 指定された以外の制御、調整、または操作を行うと、危険なレーザー光を浴びることがあります。ステートメント 1057
警告 システムの稼働中は、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーが存在しています。保守作業を行うときは、十分に注意してください。ステートメント 1034
(注) モジュールを搭載する前に、Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチをラックに設置してください。シャーシを設置する手順については、「キャビネットまたはラックへのシャーシの設置」を参照してください。
• 「その他のスイッチング モジュールまたはサービス モジュールの取り外し」
• 「CSM を含むスイッチング モジュールまたはサービス モジュールの取り付け」
• 「スイッチング モジュールまたはサービス モジュールの取り付けの確認」
図2-18 および図2-19 に、シャーシ内でモジュールの位置を合わせる手順を示します。
(注) 冗長性を確保およびデータをバックアップするために、各ファブリックには最低 2 つの CSM を設置する必要があります。
警告 バッテリの金属端子に触れたり、端子どうしを接触させることはしないでください。予期せぬ放電により、重度の火傷を負うことがあります。ステートメント 341
警告 この製品を廃棄処分する際には、各国の法律または規制に従って取り扱ってください。ステートメント 1040
シャーシから CSM モジュールを取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 CLI からモジュールの電源をオフにします。使用するコマンドの詳細については、『 Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide 』を参照してください。
ステップ 2 モジュール上のすべての LED が消灯したことを確認し、バックアップ プロセスを確実に完了します。完了までの所要時間は、最大 10 分です。
ステップ 3 モジュール上の 2 本の非脱落型ネジを緩めます。
ステップ 4 次の手順で、モジュールをシャーシから取り外します。
a. 左右のイジェクト レバーに親指を当て(シャーシ内でのモジュールの位置合わせを参照)、レバーを同時に外側に回して、バックプレーン コネクタからモジュールを外します。
b. モジュールの前面の端を持ち、スロットの途中までモジュールを引き出します。反対の手をモジュールの底面に当てて、モジュールの重量を支えます。モジュールの回路に触れないように注意してください。
ステップ 5 ただちに別のスロットに取り付けるのでなければ、モジュールを静電気防止用マットまたは静電気防止材の上に置きます。
ステップ 6 スロットを空のままにしておく場合は、シャーシに埃が入るのを防ぎ、一定のエアーフローを確保するために、フィラー パネルを取り付けます。
シャーシからスイッチング モジュールまたはサービス モジュールを取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 モジュールに接続されているすべてのネットワーク インターフェイス ケーブルを取り外します。
ステップ 2 モジュール上の 2 本の非脱落型ネジを緩めます。
ステップ 3 次の手順で、モジュールをシャーシから取り外します。
a. 左右のイジェクト レバーに親指を当て(シャーシ内でのモジュールの位置合わせを参照)、レバーを同時に外側に回して、バックプレーン コネクタからモジュールを外します。
b. モジュールの前面の端を持ち、スロットの途中までモジュールを引き出します。反対の手をモジュールの底面に当てて、モジュールの重量を支えます。モジュールの回路に触れないように注意してください。
ステップ 4 ただちに別のスロットに取り付けるのでなければ、モジュールを静電気防止用マットまたは静電気防止材の上に置きます。
ステップ 5 スロットを空のままにしておく場合は、シャーシに埃が入るのを防ぎ、一定のエアーフローを確保するために、フィラー パネルを取り付けます。
警告 バッテリの金属端子に触れたり、端子どうしを接触させることはしないでください。予期せぬ放電により、重度の火傷を負うことがあります。ステートメント 341
(注) モジュールをシャーシに取り付ける前に、シャーシをラックに設置することを推奨します。詳細については、「キャビネットまたはラックへのシャーシの設置」を参照してください。
シャーシのスロット 2 にモジュールを取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 付近のコンポーネントに直接接続するインターフェイス機器が収まる十分な隙間があることを確認します。
ステップ 2 フィラー パネルが取り付けられている場合は、2 本のなべネジを抜いてパネルを取り外します。モジュールを取り外す場合は、「スイッチングとサービス モジュールの取り外しおよび取り付け」を参照してください。
ステップ 3 新しいモジュールまたは交換用モジュールで、両方のイジェクト レバーを全開にします(シャーシ内でのモジュールの位置合わせを参照)。
ステップ 4 次の手順で、シャーシにモジュールを搭載します。
a. モジュールをスロットに合わせ、モジュール フレームの左右とスロットの左右のスロット ガイドを重ねます。
b. モジュール上端の EMI ガスケットが上のスロットにあるスーパーバイザ モジュールに接触し、両側のイジェクト レバーがモジュールの前面プレートに対してそれぞれ約 45 度の角度で閉じるまで、モジュールをスロットに静かに押し込みます(EMI ガスケットの処置を参照)。
c. 両手の親指と人差し指で左右のイジェクト レバーを押し下げて、モジュールの EMI ガスケットと真上のモジュールの間に 1 mm(0.040 インチ)の隙間を作ります(図2-20 を参照)。
d. 左右のイジェクト レバーを押し下げながら同時に閉じて、モジュールをバックプレーン コネクタに完全に装着します。イジェクト レバーを完全に閉じると、モジュールの前面パネルに対して水平になります。
(注) イジェクト レバーが完全に閉じていることを確認してから、非脱落型ネジを締めます。モジュールがバックプレーン コネクタに完全に装着されていないと、エラー メッセージが表示されることがあります。
スロット 2 にあるモジュールの取り付けを確認する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 モジュールのイジェクト レバーが完全に閉じている(前面パネルに対して水平)かどうかを調べることで、モジュールがバックプレーン コネクタに正しく装着されていることを確認します。
ステップ 2 モジュール、電源装置、およびファン モジュールにある非脱落型ネジの状態を確認し、緩んでいれば締めます。
ステップ 3 スロットが空のままの場合は、フィラー パネルが取り付けられ、パネルを固定するネジが確実に締まっているかどうかを確認します。
ステップ 4 電源装置のスイッチをオンにしてシステムを起動し、モジュール上の LED を確認します。
(注) モジュールの接続を確認する手順については、『Cisco MDS 9000 Family CLI Configuration Guide』または『Cisco MDS 9000 Family Fabric Manager Configuration Guide』を参照してください。
(注) 冗長性を確保およびデータをバックアップするために、各ファブリックには最低 2 つの CSM を設置する必要があります。
CSM のバッテリの寿命は約 3 年です。バッテリで障害が発生すると、システム ログに次のメッセージが出力されます。
Dec 5 17:14:36 sw-90.21 %SVC_BATTERY-SLOT8-4-BATTERY_CAPACITY_LOW:
Battery capacity is below the required threshold.
また、show interface コマンドの出力にもメッセージが表示されます。
このメッセージが表示された場合は、代理店に連絡してサポートを依頼してください。バッテリで障害が発生した場合、CSM を交換する必要があります。
警告 バッテリの金属端子に触れたり、端子どうしを接触させることはしないでください。予期せぬ放電により、重度の火傷を負うことがあります。ステートメント 341
警告 この製品を廃棄処分する際には、各国の法律または規制に従って取り扱ってください。ステートメント 1040
バッテリは、CSM に取り付けられている SMBus 準拠のレベル III スマート チャージャーにより、一定の間隔で自動的に充電されます。スマート チャージャーではバッテリの充電状況を測定し、容量の 90% 未満になると、100% になるまで再充電します。
また、バッテリは、一定の間隔で 1 つずつ自動的に再調整されます。再調整では、バッテリが完全に放電されてから再び完全に充電されるので、約 6 時間かかります。再調整中は、バッテリのSTATUS LED がグリーンで点滅します。
ディスク ドライブの交換が必要になると、システム ログにメッセージが出力されます。このメッセージが表示された場合は、代理店に連絡してサポートを依頼してください。
ディスク ドライブが故障した場合、CSM を交換する必要があります。ファブリック内にある他の CSM に同じデータが保管されているので、交換作業中もキャッシュ サービスを引き続き提供できます。
Cisco MDS 9200 シリーズでサポートされている 845 W のデュアル AC 電源装置では、出力電圧を監視して状態をスーパーバイザ モジュールに伝えます。
次の作業を行うには、マイナス ドライバまたはプラス ドライバが必要です。
警告 システムの稼働中は、バックプレーンに電圧がかかっています。感電防止のために、電源装置ベイおよびバックプレーン部分には手で触れないようにしてください。ステートメント 166
警告 安全なアース接続を確保するには、電源装置の非脱落型ネジを締める必要があります。ステートメント 289
(注) 一方の電源装置が故障しても、もう一方の電源装置が動作していれば、システムを稼働させたままで故障した電源装置を交換できます。
ステップ 2 電源コード保持具のネジを緩め、取り外す電源装置から電源コードを外します。
ステップ 4 片手で電源装置のハンドルを持ち、電源装置をシャーシから引き出します。
ステップ 5 電源装置ベイを空にしておく場合は、ブランクのフィラー パネルを取り付けます。
ステップ 1 システム アースが接続されていることを確認します。アース接続の手順については、「前面のクリアランスが不足しているキャビネットへのスイッチの設置」を参照してください。
ステップ 2 電源装置ベイにフィラー パネルが取り付けられている場合は、パネルを固定しているネジを緩めてパネルを外します。
ステップ 3 取り付ける電源装置の電源スイッチが、オフ(0)の位置になっていることを確認します。電源スイッチの位置については、図2-21 を参照してください。
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ステップ 4 ハンドルで電源装置を持ち、図2-22 の向きで電源装置ベイに差し込み、ベイに完全に装着します。
ステップ 6 電源装置に電源コードを接続し、脱落を防止するために電源コード保持具のネジを締めます。
(注) 配電ユニットのコンセントの種類によっては、Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチをコンセントに接続するために、オプションのジャンパ電源コードが必要になることがあります。詳細については、「ジャンパ電源コード」を参照してください。
ステップ 7 電源コードの反対側を AC 電源コンセントに接続します。
ステップ 8 電源装置の電源スイッチをオン(|)の位置にします。
ステップ 9 電源装置の LED が次の状態になっているかどうかを調べて、電源装置の動作を確認します。
ファン モジュールは、システムの稼働中に取り外しや交換を行っても、感電やシステムの損傷が起きないように設計されています。ただし、交換作業は迅速に行う必要があります。
これらの作業を行うには、マイナス ドライバまたは No. 2 プラス ドライバが必要です。
図2-23 に、Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチに取り付けられているファン モジュールを示します。
警告 ファン トレイを取り外すときは、回転しているファンのブレードに触れないように注意してください。ファンのブレードが完全に停止してから、ファン トレイ取り外してください。ステートメント 258
ステップ 1 必要に応じてマイナス ドライバまたは No.2 プラス ドライバを使用し、ファン モジュールの 2 本の非脱落型ネジを左に回して緩めます。
ステップ 2 両手でファン モジュールを持ち、引き出します。必要であれば、静かに揺りバックプレーンから電源コネクタを外してください。
ステップ 3 ファン モジュールをシャーシから完全に引き抜きます。
ステップ 1 ファン モジュール上部の FAN STATUS LED 付近を持ちます(図2-23 を参照)。
ステップ 2 シャーシ前面の空洞部分にファン モジュールをはめ込んでシャーシに載せ、ファン モジュールをわずかに持ち上げながら、シャーシ上下のガイドに合わせます。さらに、ファン モジュールをシャーシに押し込んで、ファン モジュールをバックプレーンに装着して非脱落型ネジをシャーシと接触させ、非脱落型ネジを締めます。
ステップ 3 スイッチの電源をオンにして、ファンの動作音を確認します。ただちに動作音が聞こえるはずです。聞こえない場合は、ファン モジュールがシャーシに完全に差し込まれていて、前面プレートがシャーシ外側の表面と水平になっているかどうかを確認します。
ステップ 4 FAN STATUS LED がグリーンになっていることを確認します。LED がグリーンにならない場合は、1 つまたは複数のファンに障害が発生しています。この場合は、カスタマー サービス担当者に連絡して部品交換を依頼してください。
(注) 製品をシスコのリセラーから購入された場合、テクニカル サポートについては、リセラーに直接お問い合わせください。シスコから直接購入された場合は、次の URL からシスコのテクニカル サポートにご連絡ください。http://www.cisco.com/warp/public/687/Directory/DirTAC.shtml
Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチをラックから取り外す場合は、最初にスライダ ブラケットを取り外してから、前面ラックマウント ブラケットをラックに固定している前面のネジを外します。
(注) スライダ レールと C 型ブラケットには、スライドさせて挿入または引き出す際の停止メカニズムがありません。シャーシの前面がラックから取り外されている場合、シャーシをスライダ レール上で前方向にスライドさせると、レールの端から滑って外れラックから落下することがあります。
Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチをラックから取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 スライダ ブラケットを取り付けレールに固定しているネジを外します。
ステップ 2 Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチの側面にある C 型ブラケットのスライダ ブラケットをスライドさせて引き抜きます。
ステップ 3 Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチの重量を支えられることを確認してください。たとえば、別の人にシャーシを持ってもらうようにします。
ステップ 4 Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチ上の前面ラックマウント ブラケットを取り付けレールに固定しているネジを外し、Cisco MDS 9200 シリーズ スイッチをラックから取り外します。