Cisco ASR 1002-X ルータの概要
Cisco ASR 1002-X ルータは、Cisco ASR 1000 アグリゲーション サービス ルータの一部です。Cisco ASR 1002-X ルータは、コンパクトな小型フォームファクタ ルータ(SSF)で、低消費電力、ラックスペースの節約を求めるお客様の要求に応えます。
Cisco ASR 1002-X ルータは、3 台のハーフハイト SPA と 1 台の 6xGE SPA をサポートするほか、Cisco ASR 1000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータの汎用ルーティングおよびセキュリティ機能をすべてサポートします。
Cisco ASR 1002-X ルータでは次のものがサポートされます。
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ルータにインストールされている Cisco ソフトウェア ライセンスに応じて、5 Gbps、10 Gbps、20 Gbps、または 36 Gbps の転送帯域幅を備える統合エンベデッド サービス プロセッサ
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4 Gbps の暗号化帯域幅を備えるハードウェアベースの暗号化
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アップグレード可能な BootROM および 8 GB eUSB バルク ストレージを備える内蔵ルート プロセッサ
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4 GB、8GB、または 16 GB メモリ。メモリ ユニットは現場交換可能です。デフォルトで、ルータには 4 GB メモリ ユニットが付属しています。
(注) |
ルータでソフトウェア冗長性機能を使用する場合は、8 GB メモリ ユニットまたは 16 GB メモリ ユニットのどちらかを注文する必要があります。 |
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USB フラッシュ スティック対応の 2 つの USB ポート
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1+1 冗長 AC 電源または DC 電源
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タイミング ソースとして使用可能な T1/E1 BITS インターフェイス、SPA、または 6 台の内蔵ギガビット イーサネット ポートを持つ GR-1244-CORE によるクロッキングの Stratum 3 ネットワーク
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コンソール ポートおよび補助ポート、イーサネット 10/100/1000-Mbps ネットワーク管理ポート
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Stratum 3/G.813 クロッキング、BITS、In/Out、GPS 入出力インターフェイス、および ToD インターフェイスを含むクロッキング。ルータはネットワーク同期クロックのプライオリティ設定をサポートします。
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ハーフハイト SPA × 3 またはハーフハイト SPA × 1 とフルハイト SPA × 1 の任意の組み合わせに対応可能な 3 つのハーフハイト SPA スロット。各 SPA スロットは、最大 10 Gbps のスループットをサポートできます。2 ポート ギガビット同期イーサネット SPA(SPA-2X1GE-SYNCE)および Cisco Webex ノード SPA を除き、他の Cisco ASR 1000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータでサポートされるすべての SPA は Cisco ASR 1002-X ルータでサポートされます。
(注) |
Cisco ASR 1002-X ルータでは、銅線小型フォーム ファクタ(SFP)ポートのフロー制御は、デュプレックス設定に関係なくオンになります。一方、Cisco ASR 1002 ルータでは、銅線 SFP ポートのフロー制御は、デュプレックス設定が半二重のときにオフになります。 |
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SPA ベイ 0 として指定された 6 つの SPF ベース ギガビット イーサネット接続を提供する組み込み 6x1GE SPA。光 SFP では、ギガビット イーサネット ポートは SyncE に対応します。銅線 SFP では、ギガビット イーサネット ポートは SyncE に対応していません。
Cisco ASR 1002-X 内蔵ギガビット イーサネット ポート(6x1GE)と互換性のある SFP トランシーバ モジュールの詳細については、『Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers SIP and SPA Hardware Installation Guide』の「Modular Optics Compatibility」を参照してください。
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オプションのハード ドライブ
Cisco ASR 1002-X ルータの ESP によって提供される転送帯域幅は、インストールする Cisco ソフトウェア ライセンスに応じて 36 Gbps にアップグレードできます。ルータの電源モジュールは FRU です。
ここでは、次の内容について説明します。
Cisco ASR 1002-X ルータの前面図
以下の図に、Cisco ASR 1002-X ルータの前面図を示します。
1 |
スロット 0 の組み込み 6x1GE SPA |
4 |
SPA スロット 2 |
2 |
SPA スロット 1 |
5 |
ESP LED |
3 |
SPA スロット 3 |
(注) |
スロット 1 ~ 3 に挿入する SPA は現場でのアップグレードが可能です。 |
Cisco ASR 1002-X ルータの背面図
以下の図に、Cisco ASR 1002-X ルータの AC 電源モジュールを示します。
1 |
シャーシの ESD ソケット |
5 |
AC 電源モジュール ファン |
2 |
AC 電源モジュール スロット番号 0 |
6 |
AC 電源モジュールの非脱落型ネジ |
3 |
AC 電源モジュールのオン(|)/オフ(O)スイッチ |
7 |
AC 電源モジュール スロット番号 1 |
4 |
AC 電源モジュール LED |
8 |
AC 電源差し込み口 |
以下の図に、Cisco ASR 1002-X ルータの DC 電源モジュールを示します。
1 |
シャーシの ESD ソケット |
6 |
DC 電源モジュールの非脱落型ネジ |
2 |
DC 電源モジュールのスロット 0 ラベル |
7 |
DC 電源モジュールのスロット 1 ラベル |
3 |
DC 電源モジュールのスタンバイ/オン(|)スイッチ |
8 |
アース線 |
4 |
DC 電源モジュール LED |
9 |
プラス導線 |
5 |
電源装置ファン |
10 |
マイナス導線 |
内蔵ファンによって冷気がシャーシに取り入れられ、内部コンポーネントに通気されて、動作温度が許容範囲に保たれます。ファンは、シャーシの背面に設置されています。シャーシの側面には 2 つの穴を持つアース ラグが付いています。2 つの電源(2 つの AC 電源または 2 つの DC 電源のいずれか)はルータの背面からアクセスできます。
注意 |
Cisco ASR 1002-X ルータでは、AC 電源または DC 電源のどちらかを使用します。両方の電源を一緒に使用しないでください。 |
Cisco ASR 1002-X ルータのスロット番号
Cisco ASR 1002-X ルータは、3 台のハーフハイト SPA または 1 台のハーフハイト SPA と 1 台のフルハイト SPA をサポートする内蔵 SIP を搭載しています。SPA のベイは、ベイ 1、ベイ 2、およびベイ 3 です。ルータは組み込み 6 ギガビット イーサネット インターフェイスを備え、この SPA は物理的に内蔵ルート プロセッサ ボード上に配置されています。組み込み 6xGE SPA ポートは SPA ベイ 0 にあり、GE 0/0/x としてアドレス指定されます。
以下の図に、Cisco ASR 1002-X ルータのスロット番号を示します。
1 |
スロット 0 の組み込み 6x1GE SPA |
4 |
SPA スロット 2 |
2 |
SPA スロット 1 |
5 |
ESP LED |
3 |
SPA スロット 3 |
Cisco ASR 1002-X ルータには、現場でアップグレードできない統合 ESP が含まれています。インストールされているシスコのオプション ソフトウェア ライセンスに応じて、ESP 転送帯域幅は、ソフトウェアを使用してデフォルトの 5 Gbps 帯域幅から 10 Gbps、20 Gbps、または 36 Gbps に現場でアップグレードが可能です。ソフトウェア ライセンスの詳細については、『Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers Release Notes』(http://www.cisco.com/en/US/docs/routers/asr1000/release/notes/asr1k_rn_rel_notes.html)を参照してください。
以下の表に、統合 ESP の LED についての説明を示します。
No. |
LED のラベル |
LED |
色 |
電源が入った状態の動作 |
---|---|---|---|---|
1 |
PWR |
電源 |
緑色に点灯 |
すべての電源が動作限度内です。 |
消灯 |
オフルータはスタンバイ モードです。 |
|||
2 |
ACTV |
アクティブ |
グリーン |
アクティブの場合、ESP はグリーンです。 |
3 |
STAT |
ステータス |
緑 |
コードが正常にダウンロードされ、動作可能です。 |
黄色 |
ブート ROM が正常にロードされました。 |
|||
赤 |
起動されていません。 |
|||
4 |
STBY |
Standby |
なし |
常にオフです。 |
Cisco ASR 1002-X ルータの電源
Cisco ASR 1002-X ルータの電源モジュールでは、次のシスコ電源モジュールがサポートされます。
-
AC 電源は 85 VAC ~ 264 VAC で動作します
-
–48 VDC 電源は –40.5 VDC ~ –72 VDC で動作します
-
+24 VDC 電源は 21 VDC ~ 36 VDC で動作します
電源はシャーシの背面に取り付けられ、ホット プラグ可能です。Cisco ASR 1002-X ルータは、インフラストラクチャ(冷却能力、ミッドプレーン、配電)の観点から最大 588 W の入力電力をサポートしますが、電源モジュールの最初の出力上限は 470 W(AC 入力および DC 入力)です。
Cisco ASR 1002-X ルータの AC 電源
AC 電源モジュールの入力コネクタは AC スイッチの付いた国際電気標準会議(IEC)規格のコネクタです。コネクタおよびスイッチの定格電流は 10 A です。AC 電源は前面プレートの 2 個の非脱落型ネジによってシャーシに固定されています。
次の表に、Cisco ASR 1002-X ルータの AC 電源モジュールの LED について説明します。
LED のラベル |
LED |
色 |
説明 |
---|---|---|---|
INPUT OK |
電源の動作 |
グリーン |
AC 入力電圧が 85V を上回っています。 |
なし |
LED が点灯しない場合は、AC 入力電圧が 70V 未満であるか、または電源がオフになっています。 AC 入力電圧が 70 ~ 85 V の場合、INPUT OK LED はオン、オフ、点滅のいずれかの状態になります。 |
||
FAN OK |
電源のファンの動作 ファンの状態を示す 2 色の LED |
グリーン |
すべてのファンが動作しています。 |
赤 |
ファンの障害が検出されました。 |
||
OUTPUT FAIL |
電源の動作 |
赤 |
INPUT OK LED が点灯する場合、DC 出力電圧が最小限度未満または最大限度を超えるとこの LED は赤になります。 INPUT OK LED が点灯しない場合、この LED はオフまたは赤になることがあります。 |
以下の図に、Cisco ASR 1002-X ルータの AC 電源モジュールを示します。
1 |
シャーシの ESD ソケット |
5 |
AC 電源モジュール ファン |
2 |
AC 電源モジュール スロット番号 0 |
6 |
AC 電源モジュールの非脱落型ネジ |
3 |
AC 電源モジュールのオン(|)/オフ(O)スイッチ |
7 |
AC 電源モジュール スロット番号 1 |
4 |
AC 電源モジュール LED |
8 |
AC 電源の差し込み口 |
Cisco ASR 1002-X ルータの –48 VDC 電源モジュール
–48 VDC 電源モジュール入力コネクタはユーロ スタイルの端子ブロックです。安全規格およびモジュールの電気要件に適合しています。電源の DC 入力が -43.5 V のしきい値に達すると、DC 電源モジュールは常に -40.5 ~ -72 VDC の仕様範囲内で動作します。
–48 VDC 電源の入力コネクタには、プラス、マイナス、およびアース(GND)の 3 線構成でケーブルを接続できます。前面パネルには、DC 入力配線のケーブルを固定し、張力を緩和するための部位があります。マイナス(-)、プラス(+)、GND の順に接続します。DC 電源は前面プレートの 2 個の非脱落型ネジによってシステム シャーシに固定されています。
以下の図に、Cisco ASR 1002-X ルータの -48 VDC 電源モジュールを示します。
1 |
シャーシの ESD ソケット |
6 |
電源モジュールの非脱落型ネジ |
2 |
電源モジュールのスロット 0 ラベル |
7 |
電源モジュールのスロット 1 ラベル |
3 |
電源モジュールのスタンバイ/オン(|)スイッチ |
8 |
アース線 |
4 |
電源装置の LED |
9 |
プラス導線 |
5 |
ファン |
10 |
マイナス導線 |
以下の表に、Cisco ASR 1002-X ルータの –48 VDC 電源モジュールの LED を示します。
LED のラベル |
LED |
色 |
説明 |
---|---|---|---|
INPUT OK |
入力電圧の状態を示す 2 色の LED |
グリーン |
LED がグリーンで点灯している場合は、DC 電源の入力電圧が 43.5 VDC を上回っており、39 VDC のレベルに達するまで点灯し続けます。 |
オレンジ |
LED がオレンジで点灯している場合、入力電圧が 39 VDC を下回ったために電源はオフになっていますが、端子ブロックに電圧がかかっている危険な状態が持続しています。LED がオレンジ色に点灯したままになり、約 20 V +/- 5 V までアクティブです。入力電圧が 15 V 未満の場合 LED は点灯しません |
||
FAN OK |
電源のファンの状態を示す 2 色の LED |
グリーン |
すべてのファンが正しく動作している場合は LED がグリーンに変わります。 |
赤 |
ファンの障害が検出されると LED が赤色に変わります。 |
||
OUTPUT FAIL |
電源の動作 |
赤 |
LED が消えている場合は、DC 出力電圧は正常な動作範囲内です。出力電圧が下限値と上限値の範囲内の場合は、出力エラーのアラームは発行されませんが、出力電圧が下限値を下回っているか、上限値を上回っている場合は、出力エラーのアラームが発行されます。 LED が赤色で点灯している場合は、DC 出力が規定範囲を外れています。 電源をオンにすると、LED の動作確認のために LED が 2、3 秒赤色に点灯してから消えます。 |
出力電圧が下限値を下回るか、上限値を上回ると、出力電圧のアラームが発行されます。出力電圧が下限値を上回るか上限値を下回ると、赤色の LED は消えます。
以下の表に –48 VDC 電源の出力電圧のアラーム範囲を示します。
出力 |
最小 |
最大 |
---|---|---|
12 V |
10.0 ~ 11.2 V |
12.8 ~ 13.8 V |
3.3 V |
2.6 ~ 3.0 V |
なし |
Cisco ASR 1002-X ルータの +24 VDC 電源モジュール
ここでは、Cisco ASR 1002-X ルータ背面の +24 VDC 電源モジュール情報を扱います。Cisco ASR 1002-X ルータの +24 VDC 電源モジュールには UL 認証済み 40 A の分岐回路ブレーカーが推奨されます。
Cisco ASR 1002-X ルータには、電源モジュールスロット 0 と電源モジュールスロット 1 に同じタイプの電源モジュールが 2 つあります。電源モジュールスロットの番号は、シャーシ後部側面の左側が 0、シャーシ後部側面の右側は 1 です。電源スイッチはスタンバイ スイッチであり、切断ではありません。
+24 VDC 電源モジュールでは、スプリング付き端子ブロックが使用されています。入力端末ブロックには、入力電流をサポートする最大 8 AWG のマルチストランド配線が必要です。端子ブロックは、安全規格のガイドラインと電源モジュールの電気要件に適合しています。タイ ラップを使用して入力ケーブル ワイヤを処理します。+24 VDC 電源モジュールにはタイ ラップ用のタブが 2 つあります。+24 VDC 電源ユニットは、前面プレートの 2 本の非脱落型ネジで、システム シャーシに固定します。
以下の図に、Cisco ASR 1002-X ルータの +24 VDC 電源モジュールを示します。
1 |
+24 VDC 端子ブロック |
6 |
スタンバイ/オン スイッチ |
2 |
プラス(+)導線 |
7 |
非脱落型ネジ |
3 |
マイナス(-)導線 |
8 |
電源モジュール タブ |
4 |
アース(GND)導線 |
9 |
+27 VDC INPUT ラベル |
5 |
電源装置の LED |
— |
— |
以下の表に、Cisco ASR 1002-X ルータ +24 VDC 電源モジュール LED の定義を示します。
LED のラベル |
LED |
色 |
説明 |
---|---|---|---|
OUTPUT FAIL |
電源の動作 |
赤 |
LED が消えている場合は、+24 VDC 出力電圧は正常な動作範囲内です。出力電圧が下限値と上限値の範囲内の場合は、出力エラーのアラームは発行されませんが、出力電圧が下限値を下回っているか、上限値を上回っている場合は、出力エラーのアラームが発行されます。 電源をオンにすると、LED の動作確認のために LED が 2、3 秒赤色に点灯してから消えます。 |
INPUT OK |
入力電圧の状態を示す 2 色の LED |
グリーン |
LED がグリーンに点灯している場合は、電圧が起動時に 20 VDC 以下で、電圧は 19.0 VDC(許容範囲 +/- 0.5V)に低下することを示します。 |
オレンジ |
入力電圧が動作時に 16.0 VDC に低下すると、LED がオレンジで点灯し、端子ブロックの電圧がまだ存在していることを示します。LED はオレンジ色に点灯したままになり、約 10 V までアクティブです。15.8 VDC 未満で LED がオフになります。 |
||
FAN OK |
電源のファンの状態を示す 2 色の LED |
グリーン |
すべてのファンが正しく動作している場合は LED がグリーンに変わります。 |
赤 |
ファンの障害が検出されると LED が赤色に変わります。 |
Cisco ASR 1002-X ルータの +24 VDC 電源システム入力
+24 VDC 電源モジュールは、電源モジュール DC 入力がオンになると、仕様範囲の +21 ~ +36 VDC(連続)で稼働します。電源は、電源モジュールの端子の入力電圧を測定し、入力電圧が 19.0 V +/- 0.5 V に達すると、この低電圧のしきい値に達したとき電源をオフにします。入力電圧が 20.0 V +/- 0.5 V に達するまで電源は動作を再開しません。電源オンのしきい値(20 V)に達すると、+24 VDC 電源は 19 V(+/- 許容度)の低電圧しきい値に至るまですべての仕様要件を満たします。
Cisco ASR 1002-X ルータの +24 VDC 電源システム出力
+24 VDC 電源出力の許容範囲は、+24 VDC 入力ラインの組み合わせに関係なく、以下の表のとおりです。システム全体の電力消費量が 470 W または各電源モジュールの出力定格を超えてはなりません。
(注) |
冗長動作のために、2 台の電源モジュールを使用します。冗長性を維持するには、システムの合計消費電力が 1 台の電源モジュールの定格を超えないようにする必要があります。 |
出力電圧 |
+12 VDC |
+3.3 V |
---|---|---|
最小 |
11.80 VDC |
3.20 V |
公称 |
12.00 VDC |
3.30 V |
最大 |
12.20 VDC |
3.40 V |
出力電流 |
||
最小 |
2.0 A |
0.10 A |
最大 |
39 A |
3.125 A |
(注) |
出力電圧および電流のどのような組み合わせでも、合計電力定格 470 W を超過してはなりません。 |
次に Cisco ASR 1002-X ルータに搭載された +24 VDC 電源モジュールに関する重要事項を示します。
-
出力電圧アラームのしきい値:出力電圧が下限値を下回るか上限値を上回ると、出力電圧のアラームが発行されます(以下の表を参照)。出力電圧が下限値を上回っているか上限値を下回っている場合、LED は赤色に変わりません。
出力 |
最小 |
最大 |
---|---|---|
12 V |
10.0 ~ 11.2 V |
12.8 ~ 13.8 V |
3.3 V |
2.6 ~ 3.0 V |
なし |
-
温度:ファンで障害が発生すると、電源モジュールによって上記の表に示す要件が適用されます。ファンが 1 基のみ搭載されている場合、55 °C に到達すると、MTBF は適用されません。ただし、コンポーネントへの負荷はすべて、製造元によって指定された定格仕様が継続して適用されます。
-
サーマル シャットダウン:内部温度が過熱状態になると、コンポーネントを保護するため、+24 VDC 電源モジュールが停止されます。また、安全に稼働できる温度まで内部温度が低下すると、+24 VDC 電源モジュールは自動的に再起動します。
Cisco ASR 1002-X ルータでサポートされている電源コード
次の表に、Cisco ASR 1002-X ルータでサポートされている電源コードを示します。
電源コードの品目番号 |
説明 |
---|---|
CAB-AC-RA |
電源コード、110 V、右方向 |
CAB-ACA-RA |
プラグ、電源コード(オーストラリア)、10 A、右方向 |
CAB-ACB10A-RA |
電源コード(ブラジル)、右方向、10 A |
CAB-ACB16A-RA |
電源コード(ブラジル)、右方向、16 A |
CAB-ACC-RA |
電源コード(中国)、右方向 |
CAB-ACE-RA |
電源コード(ヨーロッパ)、右方向 |
CAB-ACI-RA |
電源コード(イタリア)、右方向 |
CAB-ACR-RA |
電源コード(アルゼンチン)、右方向 |
CAB-ACS-RA |
電源コード(スイス)、右方向 |
CAB-ACU-RA |
電源コード(英国)、右方向 |
CAB-IND-RA |
電源コード(インド)、右方向 |
CAB-JPN-RA |
電源コード(日本)、右方向 |