table-map
IP ルーティングテーブルが BGP で学習されたルートで更新された場合にメトリックおよびタグ値を変更するには、アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードで table-map コマンドを使用します。この機能をディセーブルにするには、コマンドの no 形式を使用します。
table-map map_name [ filter ]
no table-map map_name [ filter ]
構文の説明
map_name |
BGP ルーティングテーブル(RIB)に追加する内容を制御する必要があるルートマップの名前。 |
filter |
(オプション)ルートマップが BGP ルートのメトリックだけでなく、そのルートが RIB にダウンロードされるかどうかも制御することを指定します。BGP ルートは、ルート マップで拒否されている場合、RIB にダウンロードされません。 |
コマンド デフォルト
このコマンドは、デフォルトでディセーブルになっています。
コマンド モード
次の表に、コマンドを入力できるモードを示します。
コマンドモード |
ファイアウォールモード |
セキュリティコンテキスト |
|||
---|---|---|---|---|---|
ルーテッド |
トランスペアレント |
シングル |
マルチ |
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コンテキスト |
システム |
||||
アドレス ファミリ コンフィギュレーション |
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— |
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|
— |
コマンド履歴
リリース |
変更内容 |
---|---|
9.2(1) |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
テーブルマップで、BGP ルーティングテーブル内で更新されるルートのメトリックおよびタグ値を設定するルートマップを参照するか、またはルートを RIB にダウンロードするかどうかを制御します。
table-map コマンドに、
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filter キーワードが含まれていない場合、参照されるルートマップは、ルートが RIB にインストール(ダウンロード)される前に、ルートの特定のプロパティを設定するために使用されます。ルートは、ルート マップで許可されているか拒否されているかにかかわらず、常にダウンロードされます。
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filter キーワードが含まれている場合、参照されるルートマップも BGP ルートが RIB にダウンロードされるかどうかを制御します。BGP ルートは、ルート マップで拒否されている場合、RIB にダウンロードされません。
テーブルマップが参照するルートマップで match 句を使用すると、IP アクセスリスト、自律システム(AS)パス、およびネクストホップに基づいてルートを照合できます。
例
次のアドレス ファミリ コンフィギュレーション モードの例では、Cisco Secure Firewall ASA ソフトウェアは、BGP で学習されたルートのタグ値を自動的に計算し、IP ルーティングテーブルを更新するように設定されています。
ciscoasa(config)# route-map tag
ciscoasa(config-route-map)# match as path 10
ciscoasa(config-route-map)# set automatic-tag
ciscoasa(config)# router bgp 100
ciscoasa(config-router)# address-family ipv4 unicast
ciscoasa(config-router-af)# table-map tag