Cisco IP Manager Assistant のトラブルシューティング
この項では、Cisco IP Manager Assistant(Cisco IPMA)に関する一般的な問題の解決方法について説明します。 表D-3 に、Cisco IPMA のトラブルシューティング ツールとクライアント デスクトップの説明を示します。
表D-3 Cisco IPMA のトラブルシューティング ツールとクライアントのデスクトップ
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Cisco IPMA サーバのトレース ファイル |
Cisco CallManager Administration > Application > Serviceability > Trace > Configuration を選択して、IPMA トレース ディレクトリを設定し、デバッグ トレースを有効にします。 |
Cisco IPMA クライアントのトレース ファイル |
クライアントのデスクトップで、Cisco IPMA アシスタント コンソールと同じ位置にある $INSTALL_DIR\logs\ACLog*.txt です。 デバッグ トレースを有効にするには、アシスタント コンソールの設定ダイアログボックスに移動します。詳細設定のパネルで、Enable Trace チェックボックスをオンにします。
(注) この操作で有効になるのは、デバッグ トレースのみです。エラー トレースは常にオンになっています。
ダイアログボックスには、現在のトレース ファイルの位置と名前が表示されます。 |
Cisco IPMA クライアントのインストール トレース ファイル |
クライアントのデスクトップで、Cisco IPMA アシスタント コンソールと同じ位置にある $INSTALL_DIR\InstallLog.txt です。 |
Cisco IPMA クライアントの AutoUpdater トレース ファイル |
クライアントのデスクトップで、Cisco IPMA アシスタント コンソールと同じ位置にある $INSTALL_DIR\UpdatedLog.txt です。 |
インストール ディレクトリ |
デフォルトでは、C:\Program Files\Cisco\IPMA Assistant Console です。 |
次の各項では、Cisco IPMA のエラーおよび回復手順について説明します。
• 「IPMAConsoleInstall.jsp で「Exception While Getting Service Parameters」エラーが表示される」
• 「IPMAConsoleInstall.jsp で「No Page Found Error」エラーが表示される」
• 「Exception: java.lang.ClassNotFoundException: InstallerApplet.class」
• 「ダウンロードによる Microsoft 仮想マシンの自動インストールが利用できなくなった」
• 「ユーザ認証が失敗する」
• 「アシスタント コンソールで「Cisco IPMA Service Unreachable」エラーが表示される」
• 「新しいマネージャが期待どおりに作成されない」
• 「アシスタントの割り当てが期待どおりに変更されない」
• 「アシスタントのプロキシ回線でマネージャのフィールドがブランクになる」
• 「マネージャまたはアシスタントの検索が遅い」
• 「フィルタリングをオンまたはオフにするとコールがルーティングされない」
• 「更新したユーザ情報が失われる」
• 「マネージャがログアウトしてもサービスが動作している」
• 「アシスタントのプロキシ回線上で鳴っているコールをマネージャが代行受信できない」
• 「IPMA サービスがダウンしているときにマネージャの電話にコールできない」
IPMAConsoleInstall.jsp で「Exception While Getting Service Parameters」エラーが表示される
症状
http://<server-name>/ma/Install/IPMAConsoleInstall.jsp を参照すると、次のエラーが表示されます。
エラー メッセージ Exception While Getting Service Parameters
考えられる原因
Cisco IPMA のサービス パラメータの設定で、エラーが発生しました。
対応策
次の手順を使用して、Cisco IPMA のサービス パラメータを設定します。
Cisco CallManager Administration > Service > Service Parameters を選択します。Cisco IPMA サービスが配置されているサーバを選択し、Cisco IP Manager Assistant サービスを選択します。
IPMAConsoleInstall.jsp で「No Page Found Error」エラーが表示される
症状
http://<server-name>/ma/Install/IPMAConsoleInstall.jsp を参照すると、次のエラーが表示されます。
エラー メッセージ No Page Found Error
考えられる原因
Cisco IPMA サービスが動作していません。
対応策
次の手順を使用して、Cisco IP Manager Assistant を起動します。
手順
ステップ 1 管理特権を持つアカウントを使用して、次のアドレスにある Cisco Tomcat マネージャ アプリケーションにログインし、IPMA サービスを再起動します。
http://<ipaddress>/manager/list
ステップ 2 Cisco IP Manager Assistant サービスの隣にある Reload リンクをクリックします。
ステップ 3 サービスが開始されます。
症状
http://<server-name>/ma/Install/IPMAConsoleInstall.jsp を参照すると、次のエラーが表示されます。
エラー メッセージ No Page Found Error
考えられる原因
ネットワークに問題があります。システムに関する問題の詳細については、『 Cisco CallManager トラブルシューティング ガイド 』を参照してください。
対応策
クライアントからサーバへの接続が存在することを確認します。URL の中で指定したサーバ名を ping して、到達できることを確認します。
症状
http://<server-name>/ma/Install/IPMAConsoleInstall.jsp を参照すると、次のエラーが表示されます。
エラー メッセージ No Page Found Error
考えられる原因
URL のつづりを間違えています。
対応策
URL では大文字と小文字が区別されるため、URL が指示と完全に一致していることを確認してください。
Exception: java.lang.ClassNotFoundException: InstallerApplet.class
症状
アシスタント コンソールを Web からインストールできません。次のエラー メッセージが表示されます。
エラー メッセージ Exception: java.lang.ClassNotFoundException: InstallerApplet.class
考えられる原因
IPMA コンソールの標準インストールで、Microsoft Java 仮想マシン(JVM)の代わりに Sun Java プラグインの仮想マシンを使用すると、処理が失敗します。
対応策
Sun Java プラグインをサポートしている JSP ページの URL(http://<servername>/ma/Install/IPMAConsoleInstallJar.jsp)を、管理者がユーザに通知します。
ダウンロードによる Microsoft 仮想マシンの自動インストールが利用できなくなった
症状
Microsoft Windows XP を実行しているコンピュータ上で、アシスタント コンソールを Web からインストールしようとすると失敗します。このプログラム用のすべてのコンポーネントを使用できない、というメッセージが表示されます。ユーザが Download Now を選択すると、次のメッセージが表示されます。
エラー メッセージ Automatic installation of MS Virtual Machine is no longer available for download
考えられる原因
Microsoft は、Windows XP の Internet Exploler Version 6 では Microsoft JVM をサポートしていません。
(注) このエラーは、システムに Windows XP Service Pack 1 とともに Microsoft JVM がインストールされている場合には発生しません。
対応策
次のいずれかの対応策に従います。
• Netscape ブラウザ(バージョン 7.x)をインストールし、Netscape を使用してアシスタント コンソールをインストールします。
• 次の URL から、IE 用の Sun Java 仮想マシン プラグインをインストールします。
http://java.sun.com/getjava/download.html
Sun Java プラグインのインストールが完了したら、ブラウザで次の URL を参照します。
http://<servername>/ma/Install/IPMAConsoleInstallJar.jsp
• Microsoft Java 仮想マシン(JVM)を Windows XP Service Pack 1 とともにインストールし、次にアシスタント コンソールをインストールします。
症状
ログイン画面にアシスタント コンソールからサインインすると、ユーザ認証が失敗します。
考えられる原因
次のような原因が挙げられます。
• ディレクトリ内で、ユーザの管理が不適切である。
• ユーザをアシスタントまたはマネージャとして誤って管理している。
対応策
Cisco CallManager Administration で、ユーザ ID とパスワードが Cisco CallManager ユーザとして管理されていることを確認します。
管理者は、ユーザを Cisco IPMA 情報と関連付けて、アシスタントまたはマネージャとして管理する必要があります。このためには、 Cisco CallManager Administration > User にアクセスします。
アシスタント コンソールで「Cisco IPMA Service Unreachable」エラーが表示される
症状
アシスタント コンソールを起動すると、次のメッセージが表示されます。
エラー メッセージ Cisco IPMA Service Unreachable
考えられる原因
Cisco IPMA サービスが停止している可能性があります。
対応策
次の手順を使用して、Cisco IP Manager Assistant を起動します。
手順
ステップ 1 管理特権を持つアカウントを使用して、次のアドレスにある Cisco Tomcat マネージャ アプリケーションにログインし、IPMA サービスを再起動します。
http://<ipaddress>/manager/list
ステップ 2 Cisco IP Manager Assistant サービスの隣にある Reload リンクをクリックします。
ステップ 3 サービスが開始されます。
症状
アシスタント コンソールを起動すると、次のメッセージが表示されます。
エラー メッセージ Cisco IPMA Service Unreachable
考えられる原因
プライマリとセカンダリの Cisco IPMA サーバのアドレスが、DNS 名を使用して設定されています。その DNS 名が、DNS サーバ内に設定されていません。
対応策
次の手順を実行し、DNS 名を置き換えます。
手順
ステップ 1 Cisco CallManager Administration > System > Server を選択します。
ステップ 2 サーバの DNS 名を、対応する IP アドレスで置き換えます。
ステップ 3 管理特権を持つアカウントを使用して、次のアドレスにある Cisco Tomcat マネージャ アプリケーションにログインし、IPMA サービスを再起動します。
http://<ipaddress>/manager/list
ステップ 4 Cisco IP Manager Assistant サービスの隣にある Reload リンクをクリックします。
ステップ 5 サービスが開始されます。
症状
アシスタント コンソールを起動すると、次のメッセージが表示されます。
エラー メッセージ Cisco IPMA Service Unreachable
考えられる原因
Cisco CTI Manager サービスが停止している可能性があります。
対応策
次の手順を実行し、Cisco CTI Manager サービスと Cisco IPMA サービスを開始します。
手順
ステップ 1 Start メニューから、 Start > Programs > Administration Tools > Services を選択します。
ステップ 2 CTI Manager サービスを右クリックします。
ステップ 3 Start をクリックします。
ステップ 4 Yes をクリックします。
ステップ 5 管理特権を持つアカウントを使用して、次のアドレスにある Cisco Tomcat マネージャ アプリケーションにログインし、IPMA サービスを再起動します。
http://<ipaddress>/manager/list
ステップ 6 Cisco IP Manager Assistant サービスの隣にある Reload リンクをクリックします。
ステップ 7 サービスが開始されます。
症状
新しいマネージャが Cisco IPMA で作成されませんでした。
考えられる原因
Cisco CallManager Administration の Manager Configuration ウィンドウで、Insert をクリックしませんでした。
対応策
次の手順を実行し、Cisco IPMA のマネージャを正しく設定します。
手順
ステップ 1 User > Global Directory を選択します。
ステップ 2 マネージャを検索する場合は、 Search をクリックします。
ステップ 3 マネージャ名をクリックします。
ステップ 4 Cisco IPMA リンクをクリックします。
ステップ 5 Add/Delete Assistants リンクから、アシスタントを割り当てます。
ステップ 6 Update and Close をクリックします。
ステップ 7 Manager Configuration で、デバイスと IPMA 制御の回線を入力します。
ステップ 8 Insert をクリックします。
症状
割り当てを別のアシスタントに変更しても、変更内容が有効になりません。
考えられる原因
Add/Delete Assistant ウィンドウで、Update または Update and Close をクリックしませんでした。
対応策
次の手順を実行し、Cisco IPMA のアシスタントを正しく設定します。
手順
ステップ 1 User > Global Directory を選択します。
ステップ 2 マネージャを検索する場合は、 Search をクリックします。
ステップ 3 マネージャ名をクリックします。
ステップ 4 Cisco IPMA リンクをクリックします。
ステップ 5 Add/Delete Assistant リンクをクリックします。
ステップ 6 Add/Delete Assistant ウィンドウで、マネージャのアシスタントを選択します。
ステップ 7 Update または Update and Close をクリックします。
アシスタントのプロキシ回線でマネージャのフィールドがブランクになる
症状
アシスタントのプロキシ回線に、ブランク フィールドが含まれています。
考えられる原因
マネージャをアシスタントから削除すると、アシスタントの回線はブランクのままになります。
対応策
Assistant Configuration ウィンドウで、プロキシ回線をもう一度割り当てます。
症状
検索を実行しようとしましたが、システムが結果を返すのに時間がかかります。
考えられる原因
すべてのマネージャ、すべてのアシスタント、または多数のマネージャやアシスタントを検索しようとしました。
対応策
検索対象を小さな範囲に絞ることで、パフォーマンスが向上します。
フィルタリングをオンまたはオフにするとコールがルーティングされない
症状
フィルタリングがオンになっていると、コールがルーティングされません。
考えられる原因
Cisco CTI Manager サービスが停止している可能性があります。
対応策
次の手順を実行し、(Cisco Tomcat マネージャを使用して)Cisco CTI Manager サービスと Cisco IPMA を開始します。
手順
ステップ 1 Start メニューから、 Start > Programs > Administration Tools > Services を選択します。
ステップ 2 CTI Manager サービスを右クリックします。
ステップ 3 Start をクリックします。
ステップ 4 Yes をクリックします。
ステップ 5 管理特権を持つアカウントを使用して、次のアドレスにある Cisco Tomcat マネージャ アプリケーションにログインし、IPMA サービスを再起動します。
http://<ipaddress>/manager/list
ステップ 6 Cisco IP Manager Assistant サービスの隣にある Reload リンクをクリックします。
ステップ 7 サービスが開始されます。
症状
CTI Provider Object を取得できず、次のメッセージが表示されます。
エラー メッセージ TimeoutException - Could not get Provider.
考えられる原因
このエラーは、次の位置にあるログに記録されます。
C:\Program Files\Cisco\Trace\IPMA\IPMA*.txt
または、Cisco CallManager Serviceability の Trace Configuration を使用して作成したディレクトリに記録されます。
対応策
次の手順を実行し、Cisco CTI Manager サービスと Cisco IPMA サービスを開始します。
手順
ステップ 1 Start メニューから、 Start > Programs > Administration Tools > Services を選択します。
ステップ 2 CTI Manager サービスを右クリックします。
ステップ 3 Start をクリックします。
ステップ 4 Yes をクリックします。
ステップ 5 管理特権を持つアカウントを使用して、次のアドレスにある Cisco Tomcat マネージャ アプリケーションにログインし、IPMA サービスを再起動します。
http://<ipaddress>/manager/list
ステップ 6 Cisco IP Manager Assistant サービスの隣にある Reload リンクをクリックします。
ステップ 7 サービスが開始されます。
考えられる原因
IPMA ルート ポイントが正しく設定されていません。
対応策
ワイルドカードを使用して、IPMA ルート ポイントの電話番号と、すべての Cisco IPMA マネージャのプライマリ電話番号を対応付けます。
症状
コールが正しくルーティングされません。マネージャの電話機のステータス ウィンドウには、Filtering Down というメッセージが表示されます。
考えられる原因
IPMA CTI ルート ポイントが削除されたか、使用されていない可能性があります。
対応策
次の手順を実行し、CTI ルート ポイントを設定して Cisco IPMA サービスを再起動します。
手順
ステップ 1 Cisco CallManager Administration から、 Device > CTI Route Point を選択します。
ステップ 2 ルート ポイントを検索するか、新しいルート ポイントを追加します。設定の詳細については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。
ステップ 3 管理特権を持つアカウントを使用して、次のアドレスにある Cisco Tomcat マネージャ アプリケーションにログインし、IPMA サービスを再起動します。
http://<ipaddress>/manager/list
ステップ 4 Cisco IP Manager Assistant サービスの隣にある Reload リンクをクリックします。
ステップ 5 サービスが開始されます。
症状
サービスを再起動すると、更新したユーザ情報が失われます。
考えられる原因
不正な CMDBUtilJNI.dll ファイルが存在しています。
対応策
次の手順を実行し、CMDBUtilJNI.dll ファイルを置き換えます。
手順
ステップ 1 C:\Program files\Cisco\Trace\MA\initTrace**.txt ファイルの内容を表示します。
このファイルには、次の行が含まれています。
java.lang.UnsatisfiedLinkError: method name
これは、CMDBUtilJNI.dll がメソッドを含んでいないことを意味します。
ステップ 2 CMDBUtilJNI.dll を必要な CMDBUtilJNI.dll に置き換えます。
症状
サービスを再起動すると、更新したユーザ情報が失われます。
考えられる原因
パブリッシャ データベースが動作していません。
症状
サービスを再起動すると、更新したユーザ情報が失われます。
考えられる原因
パブリッシャ ディレクトリが動作していません。
対応策
パブリッシャ ディレクトリを起動します。ディレクトリの詳細については、『 Cisco CallManager トラブルシューティング ガイド 』を参照してください。
マネージャがログアウトしてもサービスが動作している
症状
Cisco IPMA のマネージャが IPMA からログアウトしても、サービスがまだ動作しています。マネージャの IP Phone の表示は消えています。フィルタリングがオンになっているにもかかわらず、コールがルーティングされません。マネージャがログアウトしたことを確認するには、Cisco IPMA サーバ上で、イベント ビューアのアプリケーション ログを表示します。IPMA サービスがログアウトしたことを示す、Cisco Java アプリケーションからの警告がないかどうかを調べます。
考えられる原因
マネージャが、ソフトキーを 1 秒間に 5 回(許容回数)以上押しました。
対応策
Cisco CallManager の管理者が、User Configuration を使用して IPMA マネージャの設定を更新する必要があります。次の手順を実行し、問題点を修正します。
手順
ステップ 1 Cisco CallManager Administration から、 User > Global Directory を選択します。
User Information 検索ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 マネージャ名を検索フィールドに入力し、 Search ボタンをクリックします。
ステップ 3 User Information ウィンドウで、更新するマネージャを選択します。
ステップ 4 User Configuration ウィンドウで、 Cisco IPMA リンクをクリックします。
ステップ 5 マネージャの User Configuration ウィンドウが表示されます。 Update ボタンをクリックします。
アシスタントのプロキシ回線上で鳴っているコールをマネージャが代行受信できない
症状
アシスタントのプロキシ回線上で呼び出し音が鳴っているコールを、マネージャが代行受信できません。
考えられる原因
プロキシ回線のコーリング サーチ スペースが正しく設定されていません。
対応策
アシスタントの電話機について、プロキシ回線のコーリング サーチ スペースを確認します。次の手順を実行し、問題点を修正します。
手順
ステップ 1 Cisco CallManager Administration から、 Device > Phone を選択します。
Find and List Phones 検索ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 アシスタントの電話機をクリックします。
Phone Configuration ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 電話機および電話番号(回線)のコーリング サーチ スペースの設定を確認し、必要に応じて更新します。
IPMA サービスがダウンしているときにマネージャの電話にコールできない
症状
IPMA サービスがダウンしたときに、コールが Cisco IPMA マネージャへ正しくルーティングされません。
考えられる原因
IPMA ルート ポイントで、無応答時自動転送(Call Forward No Answer)が有効になっていません。
対応策
次の手順を実行し、Cisco IPMA ルート ポイントを正しく設定します。
手順
ステップ 1 Cisco CallManager Administration から、 Device > CTI Route Point を選択します。
Find and List CTI Route Point 検索ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 Find ボタンをクリックします。
設定済み CTI ルート ポイントのリストが表示されます。
ステップ 3 更新する IPMA ルート ポイントを選択します。
ステップ 4 CTI Route Point Configuration ウィンドウで、更新する回線を Directory Numbers ボックスから選択します。
Directory Number Configuration ウィンドウが表示されます。
ステップ 5 Call Forward and Pickup Settings セクションで、Forward No Answer Internal チェックボックスと Forward No Answer External チェックボックスの両方または一方をオンにし、CTI ルート ポイントの DN を Coverage/Destination フィールドに入力します(たとえば、ルート ポイント DN 1xxx の CFNA を設定する場合は 1xxx)。
ステップ 6 Calling Search Space ドロップダウン リスト ボックスで、CSS-M-E(または適切なコーリング サーチ スペース)を選択します。
ステップ 7 Update ボタンをクリックします。
Cisco CallManager AutoAttendant のトラブルシューティング
この項では、Cisco CallManager AutoAttendant に関連する一般的な問題およびその解決方法について説明します。
• 「Cisco CallManager のアップグレード後に IP IVR サーバが起動しない」
• 「JTAPI サブシステムが一部しか使用されない」
• 「Cisco CallManager 自動応答機能のプロンプトが再生されない」
• 「名前でのダイヤルで所定のユーザが見つからない」
• 「名前の録音をアップロードしても使用されない」
• 「IOS 音声ゲートウェイからコールすると、電話番号を入力してもアナウンスが流れ続ける」
• 「スクリプトをルート ポイントに割り当てて言語を設定しても、発信者にプロンプトが再生されない」
• 「発信側と Cisco CRA でコーデックが共通していない」
Cisco CallManager のアップグレード後に IP IVR サーバが起動しない
症状
Cisco CallManager サーバをアップグレードした後に、IP-IVR サーバが起動しません。
考えられる原因
Java Telephony API(JTAPI)クライアントは、Cisco CallManager の既存バージョンと互換性があるものにする必要があります。
対応策
Cisco CallManager のプラグイン ウィンドウで、JTAPI プラグインを再インストールします。Cisco CallManager Administration に移動し、 Application > Install Plugins を選択します。Cisco JTAPI をダウンロードし、IP-IVR サーバにインストールします。
症状
Engine ウィンドウの Engine Status 領域で、JTAPI サブシステムが一部しか使用されていないと表示されます。
考えられる原因
JTAPI クライアントが正しく設定されていません。少なくとも 1 つの(ただし、すべてではない)CTI ポート、ルート ポイント、またはダイアログ チャネル(CMT または Nuance)を初期化できませんでした。
対応策
次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Cisco CRA のトレース ファイルを参照して、初期化されなかった部分を特定します。
ステップ 2 Cisco CallManager で、すべての CTI ポートと CTI ルート ポイントが JTAPI ユーザに関連付けられていることを確認します。
ステップ 3 Cisco CallManager の IP アドレスと JTAPI 設定の IP アドレスが一致していることを確認します。
ステップ 4 Cisco CallManager の JTAPI ユーザが、すべての CTI ポートと CTI ルート ポイントを制御していることを確認します。
ステップ 5 Directory Setup ウィンドウの Configuration Setup 領域にある Directory Host Name フィールドに指定したコンピュータ上で、LDAP ディレクトリが動作していることを確認します。
ステップ 6 アプリケーション ファイルが、Repository Manager を使用しているリポジトリにアップロードされたことを確認します。
Cisco CallManager 自動応答機能のプロンプトが再生されない
症状
Cisco CallManager 自動応答機能のプロンプトが再生されません。
考えられる原因
Cisco Script Application ウィンドウの welcomePrompt フィールドで、誤った初期プロンプトが指定されています。
対応策
Cisco CRA Administration で、System > System Parameters を選択します。User Prompt Directory フィールドに、次の情報が表示されていることを確認します。
C:\program files\cisco\wfavvid\Prompts\User
症状
Cisco CallManager 自動応答機能で名前を指定してダイヤルするときに、発信者の指定したユーザが見つかりません。
考えられる原因
要求されたユーザが Cisco CallManager で割り当てられるプライマリ内線番号を持っていないか、ccndir.ini ファイルの情報が欠損しています。したがって、このユーザの内線番号は有効ではありません。
対応策
次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Cisco CallManager Administration の User Information ウィンドウで、AutoAttendant Dialing フィールドにユーザのエントリがあること、User レコードに電話機が関連付けられていること、および Primary Extension オプション ボタンが選択されていることを確認します。
ステップ 2 Cisco CRA サーバ上で、ユーザベースとプロファイルベースの正しい情報が ccndir.ini ファイルに含まれていることを確認します。たとえば、次のようなエントリが含まれています。
USERBASE "ou=Users, o=cisco.com"
PROFILEBASE "ou=profiles, ou=CCN, o=cisco.com"
症状
名前の録音をアップロードした後に、名前の録音が使用されません。
考えられる原因
このファイルは、CCITT μ法コーデックのモノラル形式(8.000 KHz、8 ビット)にする必要があります。
対応策
詳細については、サーバ上のドキュメント http://<server_name>/appadmin/PromptInstruct.htm を参照してください。
IOS 音声ゲートウェイからコールすると、電話番号を入力してもアナウンスが流れ続ける
症状
IOS 音声ゲートウェイからコールすると、電話番号を入力した後もアナウンスが流れ続けます。
考えられる原因
IOS ゲートウェイ上で DTMF リレーが設定されていません。
対応策
Cisco CallManager を指している VoIP ピア上で、dtmf-relay h245-alphanumeric を設定します。
dial-peer voice 7000 voip
session target ipv4:10.200.72.36
dtmf-relay h245-alphanumeric
スクリプトをルート ポイントに割り当てて言語を設定しても、発信者にプロンプトが再生されない
症状
ルート ポイントに割り当てられ、言語が設定されているスクリプトにコールしたときに、発信者にプロンプトが再生されません。
考えられる原因
スクリプトが無効であるか、スクリプトに対して設定されている言語が正常にインストールされていません。
対応策
次の手順を実行します。
ステップ 1 スクリプトを確認します。
ステップ 2 ルート ポイント上で、言語を en_US に設定し、スクリプトが正しく動作することを確認します。正常に動作しない場合は、次の手順に従います。
a. Cisco CRA Administration で、 System > System Engine を選択します。
b. Trace Configuration ハイパーリンクをクリックし、LIB_MEDIA サブファシリティと SS_TEL サブファシリティの Debugging チェックボックスをオンにします。
c. スクリプトをもう一度実行し、Cisco CRA のトレース ファイルを参照します。Cisco CRA のトレース ファイルにプロンプト例外が記録されている場合は、該当する言語を再インストールします。
発信側と Cisco CRA でコーデックが共通していない
症状
発信側が Cisco CRA アプリケーションにコールすると、ファースト ビジー シグナルが再生されます。Cisco CRS のログには、次のように記録されます。
CTIERR_REDIRECT_CALL_PROTOCOL_ERROR
考えられる原因
Cisco Customer Response Solution 3.5 は、G.729 または G.711 のいずれかを指定してインストールできます。同時にサポートされるコーデックは 1 つのみです。発信側デバイスのコーデックが、Cisco CRA と互換性がない可能性があります。
対応策
Cisco CallManager 上でトランスコーディング サービスを使用するか、Cisco CRA サーバ上に設定されているコーデックに応じて、発信側デバイスで G.711 または G.729 を使用するようにします。