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この章では、Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチから Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダを管理するために使用する、H で始まる Cisco NX-OS コマンドについて説明します。
各ファブリック エクステンダの入力ハードウェア バッファ使用量の合計を制限するには、 hardware buffer-threshold コマンドを使用します。デフォルトに戻して、ファブリック エクステンダがすべての使用可能なハードウェア バッファ領域を使用できるようにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
hardware fex_card_typ buffer-threshold buffer-limit
no hardware fex_card_typ buffer-threshold
ファブリック エクステンダのカード タイプ。次のファブリック エクステンダ カード タイプがサポートされています。 |
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(注) このコマンドは、Cisco Nexus 2148T ファブリック エクステンダでのみサポートされます。
Cisco Nexus 2148T ファブリック エクステンダは、親の Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチへのアップリンク接続用に、4 個の 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスを備え、サーバまたはホストへのダウンリンク接続用に、48 個の 1000BASE-T(1 ギガビット)イーサネット ホスト インターフェイスを備えています。
buffer-threshold キーワードは、出力キューにテール ドロップしきい値の観測を開始するように指示が送信される前に、入力バッファの消費レベルを設定します。バッファ使用量が設定されたバッファしきい値よりも低い場合、テール ドロップしきい値は無視されます。
次に、Cisco Nexus 2148T ファブリック エクステンダ上で、ハードウェア バッファしきい値の制限を設定する例を示します。
次に、Cisco Nexus 2148T ファブリック エクステンダ上に設定した、ハードウェア バッファしきい値の制限を削除する例を示します。
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ファブリック エクステンダ上で、出力キュー テール ドロップしきい値レベルを制御するには、 hardware queue-limit コマンドを使用します。ドロップしきい値をディセーブルにして、ファブリック エクステンダがすべての使用可能なハードウェア バッファ領域を使用できるようにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
hardware fex_card_typ queue-limit [ queue-limit ] [ rx | tx ]
no hardware fex_card_typ queue-limit [ rx | tx ]
Cisco Nexus 2248TP-E ファブリック エクステンダの rx (入力)のデフォルトのキュー制限は 1MB です。
Cisco Nexus 2248TP-E ファブリック エクステンダの tx (出力)のデフォルトのキュー制限は 4MB です。
ファブリック エクステンダでは、1 つのブロックされたレシーバのトラフィックが他の輻輳していないレシーバに送信されないようにする(行頭ブロッキング)ために、低いキュー制限値を使用できます。ただし、これにより入力トラフィックでバースト吸収が増加します。より高いキュー制限値では、バースト吸収が改善され、行頭ブロッキング保護が少なくなります。
サポートされる Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダ
Cisco NX-OS Release 4.2(1)N2(1) で動作している Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチでは、次の Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダがサポートされています。
• Cisco Nexus 2148T ファブリック エクステンダ:親の Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチへのアップリンク接続用に、4 個の 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスを備え、サーバまたはホストへのダウンリンク接続用に、48 個の 1000BASE-T(1 ギガビット)イーサネット ホスト インターフェイスを備えています。
• Cisco Nexus N2224TP ファブリック エクステンダ:親の Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチへのアップリンク接続用に、 Small Form-Factor Pluggable(SFP+)インターフェイス アダプタ付きの 2 個の 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスを備え、サーバまたはホストへの ダウンリンク接続用に、24 個の 1000BASE-T(1 ギガビット)イーサネット ホスト インターフェイスを備えています。また、Fibre Channel over Ethernet(FCoE)は、サポートしません。
• Cisco Nexus 2232P ファブリック エクステンダ:親の Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチへのアップリンク接続用に、Small Form-Factor Pluggable(SFP+)インターフェイス アダプタ付きの 8 個の 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスを備え、サーバまたはホストへのダウンリンク接続用に、SFP+ インターフェイス アダプタ付きの 32 個の 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスを備えています。
• Cisco Nexus 2248T ファブリック エクステンダ:親の Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチへのアップリンク接続用に、 SFP+ インターフェイス アダプタ付きの 4 個の 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスを備え、サーバまたはホストへの ダウンリンク接続用に、48 個の 1000BASE-T(1 ギガビット)イーサネット ホスト インターフェイスを備えています。
Cisco NX-OS Release 5.0(3)N2(1) を実行する Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチでは、次の Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダ がサポートされています。
• Cisco Nexus 2148T ファブリック エクステンダ:親の Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチへのアップリンク接続用に、4 個の 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスを備え、サーバまたはホストへのダウンリンク接続用に、48 個の 1000BASE-T(1 ギガビット)イーサネット ホスト インターフェイスを備えています。
• Cisco Nexus N2224TP ファブリック エクステンダ:親の Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチへのアップリンク接続用に、 Small Form-Factor Pluggable(SFP+)インターフェイス アダプタ付きの 2 個の 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスを備え、サーバまたはホストへの ダウンリンク接続用に、24 個の 1000BASE-T(1 ギガビット)イーサネット ホスト インターフェイスを備えています。また、Fibre Channel over Ethernet(FCoE)は、サポートしません。
• Cisco Nexus 2232P ファブリック エクステンダ:親の Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチへのアップリンク接続用に、Small Form-Factor Pluggable(SFP+)インターフェイス アダプタ付きの 8 個の 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスを備え、サーバまたはホストへのダウンリンク接続用に、SFP+ インターフェイス アダプタ付きの 32 個の 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスを備えています。
• Cisco Nexus 2232TM ファブリック エクステンダ:親の Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチへのアップリンク接続用に小型フォーム ファクタ(SFP+)インターフェイス アダプタ付きの 8 個の 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスを備え、サーバまたはホストへのダウンリンク接続用に 32 個の 10 ギガビット BASE-T イーサネット ファブリック インターフェイスを備えています。
• Cisco Nexus 2248T ファブリック エクステンダ:親の Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチへのアップリンク接続用に、 SFP+ インターフェイス アダプタ付きの 4 個の 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスを備え、サーバまたはホストへの ダウンリンク接続用に、48 個の 1000BASE-T(1 ギガビット)イーサネット ホスト インターフェイスを備えています。
Cisco NX-OS Release 5.1(3)N1(1) を実行する Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチでは、次の Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダがサポートされています。
• Cisco Nexus N2248TP-E ファブリック エクステンダ:親の Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチへのアップリンク接続用に 4 個の 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスがあり、サーバまたはホストへのダウンリンク接続用に小型フォーム ファクタ(SFP+)インターフェイス アダプタ付きの 48 個の 1000BASE-T(1 ギガビット)イーサネット ホスト インターフェイスがあります。
次に、Cisco Nexus 2248T ファブリック エクステンダ上で、ハードウェア バッファ キュー制限を設定する例を示します。
次に、Cisco Nexus 2248T ファブリック エクステンダ上に設定した、ハードウェア バッファ キュー制限を削除する例を示します。
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Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダの共有バッファ サイズを設定するには、 hardware shared-buffer-size コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
hardware fex_card_type shared-buffer-size [ buffer-size ]
no hardware fex_card_type shared-buffer-size [ buffer-size ]
ファブリック エクステンダのカード タイプ。次のファブリック エクステンダ カード タイプがサポートされています。 |
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(注) このコマンドは、Cisco Nexus 2248TP-E ファブリック エクステンダだけでサポートされます。
Cisco Nexus N2248TP-E ファブリック エクステンダには、親の Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチへのアップリンク接続用に 4 個の 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスがあり、サーバまたはホストへのダウンリンク接続用に小型フォーム ファクタ(SFP+)インターフェイス アダプタ付きの 48 個の 1000BASE-T(1 ギガビット)イーサネット ホスト インターフェイスがあります。
使用可能な合計バッファは、両方向(入力、出力)で共有される 32MB です。
共有バッファのデフォルト サイズは 25392KB です。ただし、イーサネットベースの pause no-drop クラスを設定する場合は、共有バッファ サイズは 10800KB に変更されます。この変更は、pause no-drop クラスをサポートする専用バッファを大きくするために必要です。pause no-drop クラスは共有プールからバッファ スペースを使用しません。
次に、Cisco Nexus 2248TP-E ファブリック エクステンダのハードウェア バッファのサイズを設定する例を示します。
次に、Cisco Nexus 2248TTP-E ファブリック エクステンダとスイッチの間で hardware pause no-drop 設定を削除する例を示します。
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Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダと Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチの間の 3000 m の距離まで pause no-drop クラスを設定するには、 hardware uplink-pause-no-drop コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
hardware fex_card_type uplink-pause-no-drop distance [ distance-value ]
no hardware fex_card_type uplink-pause-no-drop distance [ distance-value ]
ファブリック エクステンダのカード タイプ。次のファブリック エクステンダ カード タイプがサポートされています。 |
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(注) このコマンドは、Cisco Nexus 2248TP-E ファブリック エクステンダだけでサポートされます。
Cisco Nexus N2248TP-E ファブリック エクステンダには、親の Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチへのアップリンク接続用に 4 個の 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスがあり、サーバまたはホストへのダウンリンク接続用に小型フォーム ファクタ(SFP+)インターフェイス アダプタ付きの 48 個の 1000BASE-T(1 ギガビット)イーサネット ホスト インターフェイスがあります。
次に、Cisco Nexus 2248TTP-E ファブリック エクステンダとスイッチ間で 3000 m の距離まで hardware pause no-drop クラスを設定する例を示します。
次に、Cisco Nexus 2248TTP-E ファブリック エクステンダ とスイッチの間で hardware pause no-drop 設定を削除する例を示します。
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