Vpc コマンド
この章では、Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチで使用できる Cisco NX-OS Vpc コマンドについて説明します。
show running-config interface
特定のポート チャネルの実行コンフィギュレーションを表示するには、 show running-config interface port-channel コマンドを使用します。
show running-config interface [ all | { ethernet { slot/port } [ all ]} | expand-port-profile | { loopback { number } [ all ]} | { mgmt0 [ all ]} | { port-channel { channel-number } [ membership ]} | { tunnel { number } [ all ]} | { vlan { vlan-id } [ all ]}
シンタックスの説明
all |
デフォルトのものも含めて設定を表示します。 |
ethernet slot/port |
モジュールの番号およびポート番号 |
expand-port-profile |
ポート プロファイルを表示します。 |
loopback number |
ループバック インターフェイスの番号。有効な値の範囲は、1 ~ 4096 です。 |
port-channel channel-number |
ポートチャネル グループの番号。有効な値の範囲は、0 ~ 1023 です。 |
membership |
指定したポート チャネルのメンバシップ |
tunnel number |
トンネル インターフェイスの番号。有効な値の範囲は、0 ~ 65535 です。 |
vlan vlan-id |
VLAN の番号。有効な値の範囲は、1 ~ 4096 です。 |
コマンド モード
任意のコマンド モード
コマンドの履歴
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4.1(3)N1(1) |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドにライセンスは必要ありません。
例
次に、ポート チャネル 10 の実行コンフィギュレーションを表示する例を示します。
switch(config)#
show running-config interface port-channel 10
関連コマンド
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show running-config |
デバイスの実行コンフィギュレーションを表示します。 |
show running-config vpc
Virtual Port Channel(vPC)の実行コンフィギュレーション情報を表示するには、 show running-config vpc コマンドを使用します。
show running-config vpc [ all ]
シンタックスの説明
all |
(任意)vPC の実行コンフィギュレーションをデフォルトのものも含めて表示します。 |
コマンド モード
任意のコマンド モード
コマンドの履歴
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4.1(3)N1(1) |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドにライセンスは必要ありません。
例
次に、vPC の実行コンフィギュレーションを表示する例を示します。
switch (config)# show running-config vpc
peer-keepalive destination 10.10.76.52 source 10.10.76.51 udp-port 3200 vrf ma
engagement interval 1000 timeout 5
interface port-channel101
interface port-channel200
interface port-channel201
関連コマンド
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show vpc brief |
vPC に関する情報を表示します。機能がイネーブルになっていなければ、このコマンドはエラーを返します。 |
show startup-config interface
スタートアップコンフィギュレーション内のインターフェイス設定情報を表示するには、 show startup-config interface コマンドを使用します。
show startup-config interface [ ethernet slot/port | expand-port-profile | loopback number | mgmt0 | port-channel { channel-number } [ membership ] | tunnel number | { vlan vlan-id }
シンタックスの説明
ethernet slot/port |
モジュールの番号およびポート番号 |
expand-port-profile |
ポート プロファイルを表示します。 |
loopback number |
ループバック インターフェイスの番号。有効な値の範囲は、1 ~ 4096 です。 |
port-channel channel-number |
ポートチャネル グループの番号。有効な値の範囲は、0 ~ 1023 です。 |
membership |
指定したポート チャネルのメンバシップ |
tunnel number |
トンネル インターフェイスの番号。有効な値の範囲は、0 ~ 65535 です。 |
vlan vlan-id |
VLAN の番号。有効な値の範囲は、1 ~ 4096 です。 |
コマンド モード
任意のコマンド モード
コマンドの履歴
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4.1(3)N1(1) |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドにライセンスは必要ありません。
例
次に、インターフェイス イーサネット 7/1 についてスタートアップ コンフィギュレーション内の情報を表示する例を示します。
switch(config)# show startup-config interface ethernet 7/1
関連コマンド
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show interface |
指定したインターフェイスに関する情報を表示します。 |
show startup-config vpc
スタートアップコンフィギュレーション内の Virtual Port-Channel(vPC)設定情報を表示するには、 show startup-config vpc コマンドを使用します。
show startup-config vpc [ all ]
シンタックスの説明
all |
(任意)すべての vPC のスタートアップコンフィギュレーション情報を表示します。 |
コマンド モード
任意のコマンド モード
コマンドの履歴
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4.1(3)N1(1) |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
このコマンドにライセンスは必要ありません。
例
次に、スタートアップ コンフィギュレーション内の vPC 情報を表示する例を示します。
switch(config)# show startup-config vpc
関連コマンド
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show vpc brief |
vPC に関する情報を表示します。機能がイネーブルになっていなければ、このコマンドを入力したときにエラーが表示されます。 |
show vpc brief
Virtual Port Channel(vPC)に関する要約情報を表示するには、 show vpc brief コマンドを使用します。
show vpc brief [ vpc number ]
シンタックスの説明
vpc number |
(任意)指定した vPC に関する要約情報を表示します。指定できる範囲は 1 ~ 4096 です。 |
コマンド モード
任意のコマンド モード
コマンドの履歴
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4.1(3)N1(1) |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
show vpc brief コマンドを使用すると、vPC ドメイン ID、ピアリンク ステータス、キープアライブ メッセージ ステータス、設定の整合性チェックに成功したかどうか、ピアリンクが形成されたかどうかが表示されます。
このコマンドは、vPC 機能をイネーブルにしていなければ使用できません。vPC をイネーブルにする方法については、「 feature vpc 」を参照してください。
vpc ドメイン コンフィギュレーション モードにおいて単一モジュール上で vPC を稼動するための追跡オブジェクトを設定している場合、追跡オブジェクトを表示できます。このコマンドにライセンスは必要ありません。
例
次に、vPC に関する要約情報を表示する例を示します。
switch(config)# show vpc brief
(*) - local vpc is down, forwarding via vPC peer-link
Peer status : peer adjacency formed ok
vPC keep-alive status : peer is alive
Configuration consistency status: success
Number of vPC configured : 1
---------------------------------------------------------------------
id Port Status Active vlans
-- ---- ------ --------------------------------------------------
----------------------------------------------------------------------
id Port Status Consistency Reason Active vlans
-- ---- ------ ----------- -------------------------- ------------
20 Po20 up success success 1-100
次も、vPC に関する要約情報を表示する例を示します。この例では、ポート チャネルで整合性チェックに失敗しており、失敗の理由が表示されています。
switch(config)# show vpc brief
(*) - local vpc is down, forwarding via vPC peer-link
Peer status : peer adjacency formed ok
vPC keep-alive status : peer is alive
Configuration consistency status: failed
Configuration consistency reason: vPC type-1 configuration incompatible - STP interface port type inconsistent
Number of vPC configured : 1
---------------------------------------------------------------------
id Port Status Active vlans
-- ---- ------ --------------------------------------------------
----------------------------------------------------------------------
id Port Status Consistency Reason Active vlans
-- ---- ------ ----------- -------------------------- ------------
20 Po20 up failed vPC type-1 configuration -
次も、vPC に関する要約情報を表示する例であり、追跡オブジェクトに関する情報が表示されています。
switch(config)# show vpc brief
(*) - local vpc is down, forwarding via vPC peer-link
Peer status : peer adjacency formed ok
vPC keep-alive status : peer is alive
Configuration consistency status: success
Number of vPC configured : 3
---------------------------------------------------------------------
id Port Status Active vlans
-- ---- ------ --------------------------------------------------
関連コマンド
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feature vpc |
デバイス上で vPC をイネーブルにします。 |
show port channel summary |
ポート チャネルに関する情報を表示します。 |
show vpc consistency-parameters
Virtual Port Channel(vPC)インターフェイスの間で適合していなければならないパラメータの整合性を表示するには、 show vpc consistency-parameters コマンドを使用します。
show vpc consistency-parameters { global | interface port-channel channel-number | vpc number }}
シンタックスの説明
global |
(任意)vPC ピア リンクの両側でのすべての タイプ 1 グローバル パラメータの設定を表示します。 |
interface port-channel channel- number |
(任意)vPC ピア リンクの両側でのすべての タイプ 1 インターフェイス パラメータの設定を表示します。 |
vpc number |
(任意)指定した vPC の vPC ピア リンクの両側でのすべての タイプ 1 インターフェイス パラメータの設定を表示します。 |
コマンド モード
任意のコマンド モード
コマンドの履歴
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4.1(3)N1(1) |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
show vpc consistency-parameters コマンドを使用すると、vPC ピア リンクの両側でのすべての vPC タイプ 1 パラメータの設定が表示されます。
(注) すべてのタイプ 1 設定は、vPC ピア リンクの両側でまったく同じでなければなりません。そうでなければ、リンクはアップになりません。
vPC タイプ 1 設定パラメータは次のとおりです。
• ポートチャネル モード:オン、オフ、またはアクティブ
• チャネル単位のリンク速度
• チャネル単位のデュプレックス モード
• チャネル単位のトランク モード
– ネイティブ VLAN
– トランク上で許可される VLAN
– ネイティブ VLAN トラフィックのタギング
• Spanning Tree Protocol(STP; スパニング ツリー プロトコル)モード
• Multiple Spanning Tree 用の STP リージョン コンフィギュレーション
• VLAN 単位で同じイネーブル/ディセーブル状態
• STP グローバル設定
– ブリッジ保証設定
– ポート タイプ設定(すべての vPC ピア リンク ポートをネットワーク ポートとして設定することを推奨)
– ループ ガード設定
• STP インターフェイス設定:
– ポート タイプ設定
– ループ ガード
– ルート ガード
• Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)
• 許可 VLAN ビット セット
このコマンドは、vPC 機能をイネーブルにしていなければ使用できません。vPC をイネーブルにする方法については、「 feature vpc 」を参照してください。
このコマンドにライセンスは必要ありません。
例
次に、指定したポート チャネルの vPC 整合性パラメータを表示する例を示します。
switch (config)# show vpc consistency-parameters global
Type 1 : vPC will be suspended in case of mismatch
Name Type Local Value Peer Value
------------- ---- ------------------------ --------------------------
STP Mode 1 Rapid-PVST Rapid-PVST
STP Loopguard 1 Disabled Disabled
STP Bridge 1 Enabled Enabled
STP Port Type 1 Normal Normal
Allowed VLAN - 1-100 1-100
次に、指定したポート チャネルの vPC 整合性パラメータを表示する例を示します。
switch (config)# show vpc consistency-parameters interface port-channel 20
Type 1 : vPC will be suspended in case of mismatch
Name Type Local Value Peer Value
------------- ---- ------------------------ --------------------------
STP Port Type 1 Default Default
Allowed VLAN - 1-100 1-100
関連コマンド
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show vpc brief |
vPC に関する情報を表示します。機能がイネーブルになっていなければ、このコマンドを入力したときにエラーが表示されます。 |
show port channel summary |
ポート チャネルに関する情報を表示します。 |
show vpc orphan-por ts
VLAN を共有しているが、Virtual Port Channel(vPC)に含まれていないポートを表示するには、 show vpc orphan-ports コマンドを使用します。
show vpc orphan-ports
シンタックスの説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
任意のコマンド モード
コマンドの履歴
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4.1(3)N1(1) |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
show vpc orphan-ports コマンドを使用すると、vPC に含まれるポートと VLAN を共有しているが、その vPC に含まれていないポートが表示されます。
このコマンドは、vPC 機能をイネーブルにしていなければ使用できません。vPC をイネーブルにする方法については、「 feature vpc 」を参照してください。
このコマンドにライセンスは必要ありません。
例
次に、孤立している vPC ポートを表示する例を示します。
switch(config)# show vpc orphan ports
--------::Going through port database. Please be patient.::--------
------- -------------------------
関連コマンド
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feature vpc |
デバイス上で vPC をイネーブルにします。 |
show vpc brief |
vPC に関する要約情報を表示します。 |
show vpc peer-keepalive
Virtual Port-Channel(vPC)ピア キープアライブ メッセージの宛先 IP およびメッセージのステータスを表示するには、 show vpc peer-keepalive コマンドを使用します。
show vpc peer-keepalive
シンタックスの説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
任意のコマンド モード
コマンドの履歴
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4.1(3)N1(1) |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
show vpc peer-keepalive コマンドを使用すると、vPC のピア キープアライブ メッセージの宛先 IP が表示されます。また、このコマンドにより、送受信のステータス、およびピアから最後のアップデートを受けてからの秒数およびミリ秒数も表示されます。
(注) ピア デバイス上で独立した VRF を作成して、vPC ピア キープアライブ メッセージの送受信を行うことを推奨します。vPC ピアキープアライブ メッセージの送信にピア リンク自体を使用しないでください。
このコマンドは、vPC 機能をイネーブルにしていなければ使用できません。vPC をイネーブルにする方法については、「 feature vpc 」を参照してください。
このコマンドにライセンスは必要ありません。
例
次に、ピアキープアライブ メッセージに関する情報を表示する例を示します。
n7k-2(config-vpc-domain)# show vpc peer-keepalive
vPC keep-alive status : peer is alive
--Last send at : 2008.05.17 18:23:53 986 ms
--Sent on interface : Eth7/16
--Receive status : Success
--Last receive at : 2008.05.17 18:23:54 99 ms
--Received on interface : Eth7/16
--Last update from peer : (0) seconds, (486) msec
vPC Keep-alive parameters
--Destination : 172.23.145.213
--Keepalive interval : 1000 msec
--Keepalive timeout : 5 seconds
--Keepalive hold timeout : 3 seconds
--Keepalive udp port : 3200
関連コマンド
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show vpc brief |
vPC に関する情報を表示します。機能がイネーブルになっていなければ、このコマンドを入力したときにエラーが表示されます。 |
show vpc role
ピア デバイスの Virtual Port-Channel(vPC)ロールに関する情報を表示するには、 show vpc role コマンドを使用します。
show vpc role
シンタックスの説明
このコマンドには、引数またはキーワードはありません。
コマンド モード
任意のコマンド モード
コマンドの履歴
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4.1(3)N1(1) |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
show vpc role コマンドを使用すると、vPC ステータスに関する次の情報が表示されます。
• ピア隣接関係のステータス
• 使用中の VDC の vPC ロール
• vPC MAC アドレス
• vPC システム プライオリティ
• 使用中のデバイスの MAC アドレス
• 使用中のデバイスのシステム プライオリティ
このコマンドは、vPC 機能をイネーブルにしていなければ使用できません。vPC をイネーブルにする方法については、「 feature vpc 」を参照してください。
このコマンドにライセンスは必要ありません。
例
次に、使用中のデバイスの vPC ロール情報を表示する例を示します。
switch (config)# show vpc role
----------------------------------------------------
Dual Active Detection Status : 0
vPC system-mac : 00:23:04:ee:be:01
vPC system-priority : 32667
vPC local system-mac : 00:22:55:79:ea:c1
vPC local role-priority : 32667
----------------------------------------------------
Dual Active Detection Status : 0
vPC system-mac : 00:23:04:ee:be:01
vPC system-priority : 32667
vPC local system-mac : 00:22:55:79:de:41
vPC local role-priority : 32667
プライマリ vPC ピア デバイスをリロードするとき、セカンダリ vPC ピア デバイスがプライマリ デバイスのロールを引き受けます。そのときに新しいプライマリ デバイス上で表示される vPC ロールの例を次に示します。
switch (config)# show vpc role
----------------------------------------------------
vPC role : secondary, operational primary
Dual Active Detection Status : 0
vPC system-mac : 00:23:04:ee:be:64
vPC system-priority : 32667
vPC local system-mac : 00:22:55:79:de:41
vPC local role-priority : 32667
関連コマンド
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show vpc brief |
vPC に関する情報を表示します。機能がイネーブルになっていなければ、このコマンドを入力したときにエラーが表示されます。 |
show port channel summary |
ポート チャネルに関する情報を表示します。 |
show vpc statistics
Virtual Port-Channel(vPC)統計情報を表示するには、 show vpc statistics コマンドを使用します。
show vpc statistics { peer-keepalive | peer-link | vpc number }
シンタックスの説明
peer-keepalive |
ピアキープアライブ メッセージに関する統計情報を表示します。 |
peer-link |
ピア リンクに関する統計情報を表示します。 |
vpc number |
指定した vPC に関する統計情報を表示します。指定できる範囲は 1 ~ 4096 です。 |
コマンド モード
任意のコマンド モード
コマンドの履歴
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4.1(3)N1(1) |
このコマンドが追加されました。 |
使用上のガイドライン
peer-link パラメータを使用すると、vPC ピアリンク ポート チャネルに対する show interface port-channel channel number コマンドと同じ情報が表示されます。
vpc number パラメータを使用すると、指定した vPC ポート チャネルに対する show interface port-channel channel number コマンドと同じ情報が表示されます。
このコマンドは、vPC 機能をイネーブルにしていなければ使用できません。vPC をイネーブルにする方法については、「 feature vpc 」を参照してください。
このコマンドにライセンスは必要ありません。
例
次に、ピアキープアライブ メッセージに関する統計情報を表示する例を示します。
switch# show vpc statistics peer-keepalive
vPC keep-alive status : peer is alive
VPC keep-alive statistics
----------------------------------------------------
peer-keepalive tx count: 1036
peer-keepalive rx count: 1028
average interval for peer rx: 995
Count of peer state changes: 1
関連コマンド
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show vpc brief |
vPC に関する情報を表示します。機能がイネーブルになっていなければ、このコマンドを入力したときにエラーが表示されます。 |
show port channel summary |
ポート チャネルに関する情報を表示します。 |