この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
ここでは、このマニュアルの対象読者、構成、表記法、およびこのマニュアルで使用されている用語と略語について説明します。また、関連マニュアルや電子マニュアルへのアクセス方法についても説明します。
このマニュアルは、ルータのインストレーション経験のないサービス技術者を対象としています。技術者は皆、できるだけ迅速にルータをネットワークに接続したいと考えています。
このマニュアルでは、ルータの適切なインストレーションに必要とされる概念的な知識を項目別に(シリアル ケーブルなど)紹介します。これらは独立した項または付録としてまとめてあるので( 付録A「シリアル ケーブルの選択方法」 など)、関心がない場合やすでに知識がある場合は読み飛ばすことができます。
• 製品概要 ― Cisco 805 ルータおよびその機能について説明します。
• Cisco 805 ルータのインストレーション ― 安全上の注意事項、必要な装置、開梱、ルータの接続と設置、ルータの接続の確認について説明します。
• トラブルシューティング ― ルータに関連した問題と、その特定方法および解決方法を説明します。
• シリアル ケーブルの選択方法 ― ルータのシリアル ポートとシリアル装置の接続に使用するシリアル ケーブルの選択方法について説明します。発注可能なケーブルの Cisco Part Number も提示します。
• 技術仕様 ― ルータの物理的な寸法、環境条件、電源仕様について説明します。
• コネクタおよびケーブルの仕様 ― 参考情報として、ポート コネクタのピン配置およびケーブル仕様を紹介します。
• このマニュアルの巻末には壁面設置用のテンプレートが記載されています。詳細は、「Cisco 805 ルータのインストレーション」の「壁面へのルータの設置」を参照してください。
ここでは、このマニュアルで使用されている表記法について説明します。
」です。役立つ情報や、このマニュアル以外の参照資料などを紹介しています。 」の意味です。 機器の損傷またはデータ損失を予防するための注意事項が記述されています。ここでは、このマニュアルで使用されている用語と略語について説明します。
2 対のツイストペア ケーブル(カテゴリ 3、4 または 5)を使用する 10 Mbps 帯域幅のイーサネット仕様。1 対はデータ送信、もう 1 対はデータ受信に使用されます。
ダイヤルアップ接続の場合にルータのシリアル ポートに接続する装置。
シリアル インターフェイスがアクティブな状態かどうかを示す信号。
1 つのピンをその反対のピン(たとえば、 受信 + と 送信 + )に接続するケーブル。このケーブルは、Data Terminal Equipment(DTE; データ端末装置)と Data Communications Equipment(DCE; データ通信装置)など、2 つの類似した装置の接続に使用します。
Channel Service Unit/Data Service Unit(チャネル サービス ユニット/データ サービス ユニット)。この種の装置は、同期専用線、フレーム リレー、または X.25 接続の場合に、ルータのシリアル ポートに接続します。
Data Communications Equipment(データ通信装置)。この種の装置は、ネットワークへの物理的な接続を提供し、トラフィックの転送を行います。同期 DCE は、DCE 装置と DTE 装置の間のデータ伝送の同期に使用されるクロック信号も提供しますが、非同期 DCE はクロック信号を提供しません。詳細は、 付録A「シリアル ケーブルの選択方法」 の「DTE か DCE か」を参照してください。
Data Terminal Equipment(データ端末装置)。この種の装置は、モデムなどの DCE 装置を通じてデータ ネットワークに接続し、通常、DCE が生成するクロック信号を使用します。詳細は、 付録A「シリアル ケーブルの選択方法」 の「DTE か DCE か」を参照してください。
Dynamic RAM(ダイナミック RAM)。定期的にリフレッシュが必要な情報をキャパシタに保存するダイナミック RAM。
データを電気的に消去、再プログラミングが可能な不揮発性記憶装置。必要に応じて、データの保存、起動、再書き込みを行うことができます。
このボタンによって、クロス イーサネット ケーブルを用意しなくても、代わりにイエローのイーサネット(ストレート)ケーブルを使用してハブ、サーバ、PC、およびワークステーションを接続できます。このボタンは、イエローのイーサネット ケーブルを使用してルータのイーサネット ポートに接続された装置を識別します。ハブを接続する場合は、このボタンを HUB(入)に設定し、サーバ、PC、またはワークステーションを接続する場合は、NO HUB(出)に設定します。同等のハブ ボタンの設定がこのルータ ボタンの設定に及ぼす影響については、「Cisco 805 ルータのインストレーション」の「イーサネット装置の接続」を参照してください。
ルータとイーサネット装置の間に接続が確立されていることを示します。
Media-Dependent Interface(メディア依存型インターフェイス)。イーサネット ネットワークへの装置の接続(通常、ハブまたはスイッチを経由)に使用されるイーサネット ネットワーク装置上のポート。
Media-Dependent Interface Crossover(メディア依存型インターフェイス クロスオーバー)。Cisco 1528 Micro Hub 10/100 などのイーサネット ハブ上にあり、ネットワークを形成するために MDI ポートを通じてイーサネット ネットワーク装置を接続するポート。
Network Interface Card(ネットワーク インターフェイス カード)。コンピュータ システム間にネットワーク通信機能を提供するボード。 アダプタ と呼ばれることもあります。
Safety Extra-Low Voltage(安全超低電圧)。通常の状態で、ピーク時電圧 42.4 V または 42 Vdc 未満の二次回路。単一故障条件において、この回路が上記の電圧を超過する時間は 0.2 秒以下、ピーク時電圧は 71 V または 120 Vdc を超過することはありません。
1 つのピンをその同等のピンに配線するケーブル。通常、このケーブルはルータとハブの接続に使用されます。ストレート イーサネット ケーブルは、最もよく使用されるケーブルです。
Telecommunications Network Voltage(通信網電圧)。通常の動作条件下で、通信信号を伝送する二次回路。通信信号は、状態の安定性、振幅の変動性、間欠的な電圧または電流などの通信網用の信号です。通信網は、音声、データ、またはその他の通信信号の伝送を目的とした金属終端回路とみなされ、私設網の場合もあれば公衆網の場合もあります。空中放電または電源障害によって過電圧になることもあります。
Cisco 805 に関するマニュアルには、この「 Cisco 805 ルータ ハードウェア インストレーション ガイド 」のほかに、次のものがあります。
シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、Cisco.com で入手できます。また、テクニカル サポートおよびその他のテクニカル リソースは、さまざまな方法で入手できます。ここでは、シスコ製品に関する技術情報を入手する方法について説明します。
シスコの最新のマニュアルは、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/univercd/home/home.htm
シスコの Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。
シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、製品に付属の Documentation DVD パッケージでご利用いただけます。Documentation DVD は定期的に更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。この DVD パッケージは、単独で入手できます。
Cisco.com(Cisco Direct Customer)に登録されている場合、Ordering ツールまたは Cisco Marketplace から Cisco Documentation DVD(Customer Order Number DOC-DOCDVD=)を発注できます。
マニュアルの発注方法については、次の URL にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/es_inpck/pdi.htm
• Cisco.com(Cisco Direct Customer)に登録されている場合、Ordering ツールからシスコ製品のマニュアルを発注できます。次の URL にアクセスしてください。
シスコでは、無償の Security Vulnerability Policy ポータルを次の URL で提供しています。
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シスコ製品に関するセキュリティ勧告および注意のリストが以下の URL で確認できます。
勧告および注意事項が変更された際に、リアルタイムで確認したい場合は、以下の URL から Product Security Incident Response Team Really Simple Syndication(PSIRT RSS)にアクセスできます。
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シスコでは、安全な製品を提供することを目指しています。製品のリリース前に社内でテストを実施し、すべての脆弱性を迅速に修正するように努めております。お客様がシスコ製品の脆弱性を発見したと思われる場合は、次の PSIRT にご連絡ください。
• 緊急度の高い問題 ― security-alert@cisco.com
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Cisco Technical Support では、シスコシステムズとサービス契約を結んでいるお客様、パートナー、リセラー、販売店を対象として、評価の高い 24 時間体制のテクニカル サポートを提供しています。Cisco.com の Cisco Technical Support Web サイトでは、広範囲にわたるオンラインでのサポート リソースを提供しています。さらに、Technical Assistance Center(TAC)では、電話でのサポートも提供しています。シスコシステムズとサービス契約を結んでいない場合は、リセラーにお問い合わせください。
Cisco Technical Support Web サイトでは、オンラインで資料やツールを利用して、トラブルシューティングやシスコ製品およびテクノロジーに関する技術上の問題の解決に役立てることができます。Cisco Technical Support Web サイトは、1 年中いつでも利用できます。次の URL にアクセスしてください。
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Cisco Technical Support Web サイト上のツールにアクセスする際は、いずれも Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。サービス契約が有効で、ログイン ID またはパスワードを取得していない場合は、次の URL で登録手続きを行ってください。
コマンド出力のコピー & ペーストによる 3 つの検索オプションを提供します。検索結果には、シリアル番号のラベルの場所がハイライトされた製品の説明図が表示されます。テクニカル サポートにお問い合わせいただく前に、製品のシリアル番号のラベルを確認し、メモなどに控えておいてください。Japan TAC Web サイトでは、利用頻度の高い TAC Web サイト( http://www.cisco.com/tac )のドキュメントを日本語で提供しています。Japan TAC Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/jp/go/tac
サポート契約を結んでいない方は、「ゲスト」としてご登録いただくだけで、Japan TAC Web サイトのドキュメントにアクセスできます。
Japan TAC Web サイトにアクセスするには、Cisco.com のログイン ID とパスワードが必要です。ログイン ID とパスワードを取得していない場合は、次の URL にアクセスして登録手続きを行ってください。
オンラインの TAC Service Request ツールを使えば、S3 および S4 の問題について最も迅速にテクニカル サポートを受けられます(ネットワークの障害が軽微である場合、あるいは製品情報が必要な場合)。TAC Service Request ツールに状況を入力すると、推奨される解決方法が提示されます。これらの推奨リソースを使用しても問題が解決しない場合は、TAC の技術者が対応します。TAC Service Request ツールは次の URL からアクセスできます。
http://www.cisco.com/techsupport/servicerequest
問題が S1 または S2 であるか、インターネットにアクセスできない場合は、電話で TAC にご連絡ください(運用中のネットワークがダウンした場合、あるいは重大な障害が発生した場合)。S1 および S2 の問題には TAC の技術者がただちに対応し、業務を円滑に運営できるよう支援します。
電話でテクニカル サポートを受ける際は、次の番号のいずれかをご使用ください。
アジア太平洋:+61 2 8446 7411(オーストラリア:1 800 805 227)
EMEA:+32 2 704 55 55
米国:1 800 553-2447
すべての問題を標準形式で報告するために、問題の重大度を定義しました。
重大度 1(S1) ― ネットワークがダウンし、業務に致命的な損害が発生する場合。24 時間体制であらゆる手段を使用して問題の解決にあたります。
重大度 2(S2) ― ネットワークのパフォーマンスが著しく低下、またはシスコ製品のパフォーマンス低下により業務に重大な影響がある場合。通常の業務時間内にフルタイムで問題の解決にあたります。
重大度 3(S3) ― ネットワークのパフォーマンスが低下しているが、ほとんどの業務運用が機能している場合。通常の業務時間内にサービスの復旧を行います。
重大度 4(S4) ― シスコ製品の機能、インストレーション、基本的なコンフィギュレーションについて、情報または支援が必要で、業務への影響がほとんどまたはまったくない場合。
シスコの製品、テクノロジー、およびネットワーク ソリューションに関する情報について、さまざまな資料をオンラインおよび印刷物で入手できます。
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