この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
• 安全上の注意事項
• 必要な装置
• 開梱
• 次の作業
ここでは、ルータの使用に関連した警告および Electrostatic Discharge(ESD; 静電放電)についての情報を説明します。
ルータのインストレーションを始める前に、次の警告をお読みください。
警告 この装置の設置または交換は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。Cisco 805 ルータで SELV 回路が使用されているポートは、図 2-1 のとおりです。SELV および TNV の定義については、「このマニュアルについて」の「用語と略語」を参照してください。
ESD とは、人と電気装置のように異なる静電位を持つものの間で静電荷が移動することです。ESD は電子コンポーネントの取り扱いが不適切な場合に生じ、装置や電気回路を損傷することがあります。合成繊維と乾燥した空気が組み合わさると、ESD が発生しやすくなります。
コンポーネントの取り外しおよび取り付け時には、必ず次に示す ESD 防止の注意事項に従ってください。
• 静電気防止用リスト ストラップを肌に密着させて着用します。
• 未接続のルータ ポートの露出した接続ピンやコネクタ シェルに触れないでください。
• ケーブルの一端しか接続されていない場合は、未接続のケーブル端の露出ピンに触れないように注意してください。
(注) この装置は、住宅地や商業環境のみでの使用を想定して設計されています。 注意 静電気防止用ストラップの抵抗値を定期的にチェックしてください。抵抗値は 1 ~ 10 MΩ でなければなりません。• イーサネット ポートに接続するハブ、サーバ、ワークステーション、または PC。接続できるのは、10 または 10/100 Mbps の Network Interface Card(NIC; ネットワーク インターフェイス カード)を装備したサーバ、ワークステーション、または PC です。
• シリアル ポートに接続する非同期モデムまたは Channel Service Unit(CSU; チャネル サービス ユニット)/Data Service Unit(DSU; データ サービス ユニット)
• ルータとシリアル装置を接続するシリアル ケーブル。シリアル ケーブルの選択および発注については、 付録A「シリアル ケーブルの選択方法」 を参照してください。
• ソフトウェアの設定またはルータのトラブルシューティングに使用する端末または PC
注意 乾式壁にルータを設置する場合は、3 つの 1/8 インチ(M3)ネジを固定する中空壁アンカ× 3。ネジがしっかり固定されていないと、ネットワーク ケーブルの接続によって力がかかりルータが壁から外れることがあります。中空壁アンカのメーカーが指定するドリル ビット サイズを使用してください。ルータには、次のものが付属しています。これらはルータの梱包箱内のアクセサリ キットに入っています。これらのいずれかが入っていない場合または損傷している場合は、購入した代理店に連絡してください。
• DB-9-RJ-45 アダプタ(ライト ブルーのコンソール ケーブルに使用)
• DB-25-RJ-45 アダプタ(ライト ブルーのコンソール ケーブルに使用)
を参照してください。ルータのインストレーションは、次の作業を、示された順番に実行します。
3. 端末または PC を接続する(ソフトウェアの設定またはルータのトラブルシューティング用)
• 10 または 10/100 Mbps NIC を装備したサーバ、PC またはワークステーション
表2-1 に、イエローのイーサネット ケーブルでルータに接続できるイーサネット装置と、ルータの HUB/NO HUB ボタンの適切な設定、および HUB/NO HUB ボタンと同等のハブ ボタンの設定を示します。ルータの HUB/NO HUB ボタンのデフォルト設定は HUB(入)です。
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1.ケーブルの選択を制御するボタンの名前は、ハブ ベンダーによって異なります。この表では、MDI/MDI-X ボタンを備えた Cisco 1528 Micro Hub 10/100 を例として使用しています。ご使用のハブのボタン名および設定を判断してください。詳細は、ご使用のハブのマニュアルを参照してください。 |
ハブを接続する前に、 表2-1 を参照して、ルータの HUB/NO HUB ボタンの設定、およびハブに HUB/NO HUB と同等のボタンがある場合は、そのボタンの設定を判断してください。
図 2-2 に示された手順でハブを接続します。
サーバ、PC、またはワークステーションを接続する前に、次のことを行います。
• 接続する装置に 10 または 10/100 Mbps の NIC が装備されていることを確認します。
• 表2-1 を参照して、ルータの HUB/NO HUB ボタンの設定を判断します。
図 2-3 に示された手順で、サーバ、PC、またはワークステーションを接続します。
ルータのシリアル ポートには、各種シリアル装置のどれか 1 つを接続できます。詳細は、 付録A「シリアル ケーブルの選択方法」 の「DTE か DCE か」を参照してください。
表2-2 に、ルータのシリアル ポートに接続される一般的な装置と、これらの装置の使い方を示します。
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(フレーミング) |
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図 2-4 に示された手順で、モデムまたは CSU/DSU を接続します。
注意 Cisco 805 ルータは、電源異常の発生後 30 分間通信を実行しなければならないオーストラリア IUT 要件に適合していません。電源異常が発生した場合、Cisco 805 ルータは他の装置との通信を停止します。端末と PC のいずれかを接続し、端末または PC を使用してソフトウェアの設定やルータの問題のトラブルシューティングを行うことができます。接続手順は、図 2-5 のとおりです。
図 2-6 に示された手順で電源装置を接続します。
警告 この装置は TN 電源システムで動作するように設計されています。ルータは卓上またはその他の平面上に設置できます。設置のための注意事項は次のとおりです。
• 最大 5 台のルータを積み重ねることができます(このルータには、筐体上部に丸く隆起した部分があり、筐体底部の丸いくぼみとかみ合うようになっています。ルータを上下に積み重ねる場合は、この部分をかみ合わせて、ルータをしっかりと重ねます。
ルータ底面のモールド マウント ブラケットと No.6 の 3/4 インチ(M3.5 x 20 mm)ネジ 2 つを使用することにより、ルータを壁面またはその他の垂直面に設置することができます。ネジはユーザ側でご用意ください。図 2-7 にマウント ブラケットを示します。
注意 ルータを設置する壁面が乾式壁の場合は、ネジを固定する中空壁アンカ(5/16 インチのドリル ビット付き 1/8 インチ、または 8 mm のドリル ビット付き M3)を 2 個使用します。ネジがしっかり固定されていないと、ネットワーク ケーブルの接続によって力がかかりルータが壁から外れることがあります。• ルータの状態や問題発生のインジケータとして LED を使用するので、ルータの前面パネルを上方に向けて、LED がよく見えるように設置します。
• ケーブルの接続部に無理な力がかからないようにするため、背面パネルが下向きになるように設置する必要があります。
• 電源装置は床や卓上などの平面に置いてください。電源装置が平面で支えられていないと、電源装置のケーブルに無理な力がかかり、ルータの背面パネルのコネクタから電源装置が外れることがあります。
ルータの設置手順は、図 2-8 のとおりです。このマニュアルの最後のページに、ネジ間の距離を測るためのテンプレートがあります。
LED を調べて、電源、イーサネット、およびシリアル接続を確認します。 表2-3 に、各 LED の正常パターンと、異常パターンの場合の対処方法を示します。
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パターン |
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消灯している場合は、「トラブルシューティング」を参照してください。 |
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消灯している場合は、HUB/NO HUB ボタンを切り替えます(HUB[入]になっている場合はNO HUB[出]に、また逆の場合も同様) 2 それでも消灯している場合は、「トラブルシューティング」を参照してください。 |
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シリアル インターフェイスが起動し、キャリア信号が検知されています。 3 |
長時間消灯している場合は、「トラブルシューティング」を参照してください。 |
2.ハブの同等のボタンを設定することによるルータの HUB/NO HUB ボタンの設定への影響については、この章の前の方の「イーサネット装置の接続」を参照してください。 3.シリアル インターフェイスを設定するまで、この LED は点灯しません。シリアル インターフェイスの設定に関する詳細は、『Cyclone 805 Router Software Configuration Guide』を参照してください。 |
これでハードウェアのインストレーションは完了しました。次はソフトウェアの設定を行います。設定には、Cisco 805 Fast Step ソフトウェアを使用することを強く推奨します。Cisco 805 に付属している Cisco 805 Fast Step CD-ROM と Cisco 805 Fast Step オンライン ヘルプを使用してください。ソフトウェアの設定に CLI(コマンドライン インターフェイス)を使用する場合は、『Cisco 805 Router Software Configuration Guide』を参照してください。