ワープ SPAN に関する情報
ワープ SPAN は、専用ポートに着信するトラフィックを非常に低い遅延でポートのグループにスパンする AlgoBoost 機能です。ワープ SPAN では、1 つの専用入力ポートに到着するトラフィックは、出力ポートのユーザー設定可能なグループに複製されます。パケットの複製は、フィルタやルックアップ メカニズムなしで実行されます。通常またはワープ モードのトラフィック転送とは異なり、着信トラフィックは、トラフィック分類または ACL 処理が発生する前に複製されます。トラフィックはこれらのプロセスをバイパスするため、複製されたパケットの遅延は 50ns と低くなります。ワープ SPAN は、通常のトラフィック転送とは独立して、同時に機能します。たとえば、着信ソース トラフィックでは、スイッチング、ルーティング、マルチキャスト複製などが行われる可能性がありますが、この着信トラフィックの複数の宛先ポートへのワープ SPAN は同時に行われます。
専用の送信元ポートに入ったオリジナルのトラフィックは、構成された宛先ポートに公称スイッチ遅延で通常転送されます。ワープ SPAN トラフィックのために加わる遅延は約 50ns です。ワープ SPAN は、通常のトラフィック転送モードとワープ モードの両方で有効にできます。
ソースは入力方向でのみ監視でき、設定はできません。送信元ポートは、ワープ SPAN セッションを構成するとすぐに自動的に構成されます。
専用のソース レイヤ 2/レイヤ 3 ポート(イーサネット ポート 1/36 である必要があります)を、ネットワークの必要に応じて標準構成で構成します。
通常の SPAN 宛先ポートと同様に宛先ポートを設定します。宛先ポートは、通常のレイヤ 2/レイヤ 3 ポートとしては使用できません。宛先ポートは 4 ポートからなるグループにして構成する必要があるため、合計 47 の宛先ポートを持つ最大 12 のグループを作成できます(ポート 1/36 は固定送信元ポートです)。次の表を参照してください。
グループ |
宛先のポート |
---|---|
1 |
1-4 |
2 |
5 ~ 8 |
3 |
9-12 |
4 |
13 ~ 16 |
5 |
17 ~ 20 |
6 |
21 ~ 24 |
7 |
25 ~ 28 |
8 |
29 ~ 32 |
9 |
33 ~ 35 1 |
10 |
37 ~ 40 |
11 |
41 ~ 44 |
12 |
45-48 |
ポート 36 は専用送信元ポートです。