次の管理コマンドを使用して、Cisco ASR 1000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータでの同期を管理します。
- network-clock synchronization mode QL-enabled command
QL 有効モードの自動選択プロセスを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで network-clock synchronization mode QL-enabled command を使用します。この操作は、SyncE インターフェイスが SSM を送信できる場合にのみ成功します。
次に、グローバル コンフィギュレーション モードでネットワーククロック同期(QL 有効モード)を設定する例を示します。
Router(config)# network-clock synchronization mode QL-enabled
システムレベルで ESMC プロセスを有効にするには、グローバル コンフィギュレーション モードで esmc process コマンドを使用します。このコマンドの no 形式を使用すると、ESMC プロセスが無効になります。このコマンドの no 形式は、プラットフォームに SyncE 対応インターフェイスがインストールされていない場合には、動作しません。
次に、グローバル コンフィギュレーション モードで ESMC プロセスを有効にする例を示します。
Router(config)# esmc process
- esmc mode [tx | rx] command
インターフェイスレベルで ESMC プロセスを有効にするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで esmc mode [tx | rx] コマンドを使用します。このコマンドの no 形式を使用すると、ESMC プロセスが無効になります。
次に、インターフェイス コンフィギュレーション モードで ESMC プロセスを有効にする例を示します。
Router(config-if)# esmc mode tx
- network-clock quality-level command
ギガビット イーサネット ポートで ESMC の QL 値を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで network-clock source quality-level コマンドを使用します。この値は、グローバル インターワーキング オプションに基づきます。
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- オプション 1 が設定された場合、利用可能な値は QL-PRC、QL-SSU-A、QL-SSU-B、QL-SEC、および QL-DNU です。
- オプション 2 が GEN 2 で設定された場合、利用可能な値は QL-PRS、QL-STU、QL-ST2、QL-TNC、QL-ST3、QL-SMC、QL-ST4、および QL-DUS です。
- オプション 2 が GEN1 で設定された場合、利用可能な値は QL-PRS、QL-STU、QL-ST2、QL-SMC、QL-ST4、および QL-DUS です。
次に、インターフェイス コンフィギュレーション モードで network-clock source quality-level を設定する例を示します。
Router(config-if)# network-clock source quality-level QL-PRC rx
BITS ポートの SSM の QL 値を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで network-clock quality-level コマンドを使用します。
次に、グローバル コンフィギュレーション モードで network-clock Quality-level command を設定する例を示します。
Router(config)# network-clock quality-level rx qL-pRC external R0 2048k
- network-clock wait-to-restore コマンド
復元待機時間を設定するには、network-clock wait-to-restore timer グローバルコマンドを使用します。復元待機時間は、0 ~ 86400 秒の任意の値に設定できます。デフォルト値は 300 秒です。復元待機タイマーは、グローバル
コンフィギュレーション モードおよびインターフェイス コンフィギュレーション モードで設定できます。
次に、グローバル コンフィギュレーション モードで復元待機タイマーを設定する例を示します。
Router(config)# network-clock wait-to-restore 10 global
次に、インターフェイス コンフィギュレーション モードで復元待機タイマーを設定する例を示します。
Router(config)# interface gigabitethernet 0/2/0
Router(config-if)# network-clock wait-to-restore 10
- network-clock hold-off コマンド
ホールドオフ時間を設定するには、network-clock hold-off timer グローバルコマンドを使用します。ホールドオフ時間は、0 または 50 ~ 10000 ミリ秒の任意の値に設定できます。デフォルト値は 300 ミリ秒です。ネットワーク
クロック ホールドオフ タイマーは、グローバル コンフィギュレーション モードおよびインターフェイス コンフィギュレーション モードで設定できます。
次に、ホールドオフタイマーを設定する例を示します。
Router(config-if)# network-clock hold-off 50 global
- network-clock switch force コマンド
ソースが使用可能かまたは指定範囲内にあるかに関係なく、同期ソースを強制的に選択するには、network-clock switch force コマンドを使用します。
次の例は、強制切り替えを設定する方法を示しています。
Router# network-clock switch force interface gigabitethernet 0/2/0
- network-clock switch manual コマンド
クロックソースの品質レベルが現在アクティブなクロックよりも高い場合は、network-clock switch manual コマンドを使用して、同期ソースを手動で選択します。
次の例は、手動切り替えを設定する方法を示しています。
Router# network-clock switch manual interface gigabitethernet 0/2/0
- network-clock clear switch controller-id コマンド
手動をクリアするか、強制的にオンに切り替えるには、network-clock clear switch controller-id コマンドを使用します。
次に、切り替えをクリアする方法の例を示します。
Router# network-clock clear switch t0
- network-clock set lockout コマンド
クロックソースをロックアウトするには、network-clock set lockout コマンドを使用します。ロックアウトのフラグが付けられたクロックソースは SyncE 用に選択されません。ソースのロックアウトをクリアするには、network-clock
clear lockout コマンドを使用します。
次に、クロックソースをロックアウトする例を示します。
Router# network-clock set lockout interface gigabitethernet 0/2/0
次に、クロックソースのロックアウトをクリアする例を示します。
Router# network-clock clear lockout interface gigabitethernet 0/2/0