ルータ コンソールを使用して CLI にアクセスする方法
ここでは、直接接続されたコンソールを使用してコマンドライン インターフェイス(CLI)にアクセスする方法や、Telnet またはモデムを使用してリモート コンソールを設定し、CLI にアクセスする方法について説明します。
直接接続されたコンソールを使用して CLI にアクセスする方法
ここでは、ルータのコンソール ポートに接続し、コンソール インターフェイスを使用して CLI にアクセスする方法について説明します。
Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ上のコンソール ポートは、EIA/TIA-232 非同期、フロー制御なしのシリアル接続で、コネクタは RJ-45 コネクタを使用します。コンソールポートは、各ルートプロセッサ(RP)の前面パネルに位置しています。
(注) |
Cisco ASR 1000 シリーズ ルータの補助ポートはモデムをサポートしていません。 |
コンソール ポートとの接続
コンソール ポートに接続する手順は次のとおりです。
手順の概要
- 端末エミュレーション ソフトウェアを次のように設定します。
- RJ-45/RJ-45 ケーブルと RJ-45/DB-25 DTE(データ端末装置)アダプタ、または RJ-45/DB-9 DTE アダプタ(「Terminal」のラベル)を使用して、ポートに接続します。
手順の詳細
ステップ 1 |
端末エミュレーション ソフトウェアを次のように設定します。
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ステップ 2 |
RJ-45/RJ-45 ケーブルと RJ-45/DB-25 DTE(データ端末装置)アダプタ、または RJ-45/DB-9 DTE アダプタ(「Terminal」のラベル)を使用して、ポートに接続します。 |
コンソール インターフェイスの使用方法
Cisco ASR 1000 シリーズ ルータのすべての RP には、コンソールインターフェイスがあります。デュアル RP 構成のアクティブ RP だけではなく、スタンバイ RP にもコンソール ポートを使用してアクセスできます。
コンソール インターフェイスを使用して CLI にアクセスする手順は、次のとおりです。
手順の概要
- ルータのコンソール ポートに端末ハードウェアを接続し、端末エミュレーション ソフトウェアを適切に設定すると、次のプロンプトが表示されます。
- Return を押して、ユーザー EXEC モードを開始します。次のプロンプトが表示されます。
- ユーザー EXEC モードで、次のように enable コマンドを入力します。
- パスワード プロンプトに、システム パスワードを入力します。システムで有効なパスワードが設定されていない場合、この手順は省略します。次に、「enablepass」というパスワードを入力する例を示します。
- 有効なパスワードが許可されると、特権 EXEC モード プロンプトが表示されます。
- これで、特権 EXEC モードの CLI へのアクセスが可能になりました。必要なコマンドを入力して、必要なタスクを実行できます。
- コンソールセッションを終了するには、次のように quit コマンドを入力します。
手順の詳細
ステップ 1 |
ルータのコンソール ポートに端末ハードウェアを接続し、端末エミュレーション ソフトウェアを適切に設定すると、次のプロンプトが表示されます。 例:
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ステップ 2 |
Return を押して、ユーザー EXEC モードを開始します。次のプロンプトが表示されます。 例:
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ステップ 3 |
ユーザー EXEC モードで、次のように enable コマンドを入力します。 例:
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ステップ 4 |
パスワード プロンプトに、システム パスワードを入力します。システムで有効なパスワードが設定されていない場合、この手順は省略します。次に、「enablepass」というパスワードを入力する例を示します。 例:
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ステップ 5 |
有効なパスワードが許可されると、特権 EXEC モード プロンプトが表示されます。 例:
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ステップ 6 |
これで、特権 EXEC モードの CLI へのアクセスが可能になりました。必要なコマンドを入力して、必要なタスクを実行できます。 |
ステップ 7 |
コンソールセッションを終了するには、次のように quit コマンドを入力します。 例:
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Telnet を使用してリモート コンソールから CLI にアクセスする方法
ここでは、Telnet を使用してルータのコンソール インターフェイスに接続し、CLI にアクセスする方法について説明します。
Telnet を使用してルータ コンソールに接続するための準備
TCP/IP ネットワークから Telnet を使用してルータにリモートアクセスする前に、line vty グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、仮想端末回線(vty)をサポートするようにルータを設定する必要があります。また、ログインを要求するように vty を設定し、パスワードを指定する必要もあります。
(注) |
回線上でログインがディセーブル化されないようにするには、login ライン コンフィギュレーション コマンドを設定するときに、password コマンドでパスワードを指定する必要があります。認証、許可、アカウンティング(AAA)を使用している場合は、login authentication ライン コンフィギュレーション コマンドを設定する必要があります。login authentication コマンドを使用してリストを設定する場合に、回線上で AAA 認証に関するログインがディセーブル化されないようにするには、aaa authentication login グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、リストを設定する必要もあります。AAA サービスの詳細については、『Cisco IOS XE Security Configuration Guide』および『Cisco IOS Security Command Reference Guide』を参照してください。 |
また、ルータに Telnet 接続する前に、ルータの有効なホスト名、またはルータに設定された IP アドレスを取得しておく必要もあります。Telnet を使用してルータに接続するための要件の詳細、Telnet サービスのカスタマイズ方法、および Telnet キーシーケンスの使用方法については、『Cisco IOS Configuration Fundamentals Configuration Guide』を参照してください。
Telnet を使用してコンソール インターフェイスにアクセスする方法
Telnet を使用してコンソール インターフェイスにアクセスする手順は、次のとおりです。
手順の概要
- 端末または PC から次のいずれかのコマンドを入力します。
- パスワード プロンプトで、ログイン パスワードを入力します。次に、mypass というパスワードを入力する例を示します。
- ユーザー EXEC モードで、次のように enable コマンドを入力します。
- パスワード プロンプトに、システム パスワードを入力します。次に、enablepass というパスワードを入力する例を示します。
- 有効なパスワードが許可されると、特権 EXEC モード プロンプトが表示されます。
- これで、特権 EXEC モードの CLI へのアクセスが可能になりました。必要なコマンドを入力して、必要なタスクを実行できます。
- Telnet セッションを終了するには、次の例のように exit または logout コマンドを使用します。
手順の詳細
ステップ 1 |
端末または PC から次のいずれかのコマンドを入力します。
この構文では、host にはルータのホスト名または IP アドレスを指定し、port には 10 進数のポート番号(デフォルトは 23)を指定します。また、keyword にはサポートされるキーワードを指定します。詳細については、『Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference Guide』を参照してください。
次の例では、telnet コマンドで、router という名称のルータに接続しています。 例:
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ステップ 2 |
パスワード プロンプトで、ログイン パスワードを入力します。次に、mypass というパスワードを入力する例を示します。 例:
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ステップ 3 |
ユーザー EXEC モードで、次のように enable コマンドを入力します。 例:
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ステップ 4 |
パスワード プロンプトに、システム パスワードを入力します。次に、enablepass というパスワードを入力する例を示します。 例:
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ステップ 5 |
有効なパスワードが許可されると、特権 EXEC モード プロンプトが表示されます。 例:
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ステップ 6 |
これで、特権 EXEC モードの CLI へのアクセスが可能になりました。必要なコマンドを入力して、必要なタスクを実行できます。 |
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ステップ 7 |
Telnet セッションを終了するには、次の例のように exit または logout コマンドを使用します。 例:
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