一括管理ツール(BAT)
Cisco Unified Communications Manager の管理ページでは、[一括管理(Bulk Administration)] メニューおよびサブメニューのオプションを使用して、一括管理ツールの使用によって Cisco Unified Communications Manager のエンティティを設定します。
Cisco Unified Communications Manager 一括管理ツール(BAT; 一括管理ツール)は、Web ベースのアプリケーションであり、Cisco Unified Communications Manager データベースに対してバルク トランザクションを実行します。BAT を使用すると、多数の類似した電話機、ユーザ、またはポートを同時に追加、更新、または削除できます。Cisco Unified Communications Manager の管理ページを使用する場合は、データベース トランザクションごとに個々の手動操作が必要ですが、BAT ではこのプロセスが自動化されるため、高速な追加、更新、および削除操作が実現されます。
BAT を使用して処理できるデバイスとレコードのタイプは、次のとおりです。
• Cisco Unified IP Phone(Voice Gateway(VGC)電話機を含む)、Computer Telephony Interface(CTI)ポート、および H.323 クライアントの追加、更新、削除
• ユーザの追加、更新、削除
• ユーザ デバイス プロファイルの追加、更新、削除
• Cisco Unified Communications Manager Assistant マネージャおよびアシスタントの追加、更新、削除
• Cisco Catalyst 6000 FXS Analog Interface Module 上のポートの追加、更新、削除
• Cisco VG200 および Cisco VG224 アナログ ゲートウェイおよびポートの追加、削除
• 強制承認コードの追加、削除
• クライアント識別コードの追加、削除
• コール ピックアップ グループの追加、削除
• CUP/CUPC ユーザの更新、エクスポート
• リージョン マトリクスの実装、実装解除
• アクセス リストの挿入、削除、エクスポート
• 設定のエクスポート、インポート
• リモート接続先およびリモート接続先プロファイルの挿入、削除、エクスポート
これらのデバイスをユーザ情報と組み合わせて処理することもできます。たとえば、CTI ポートとユーザを追加する場合、BAT の「Enable CTI Application Use」を選択することにより、CTI ポートを必要とするアプリケーション(Cisco IP SoftPhone など)を持つユーザを短時間で追加できます。
BAT のオプション コンポーネントである Cisco Unified Communications Manager Auto-Register Phone Tool(TAPS)を使用すると、大規模なシステムの管理にかかわる手動操作がさらに少なくなります。たとえば、新しい電話機を大量に追加する必要がある場合、BAT を使用すれば、ダミーの Media Access Control(MAC; メディア アクセス制御)アドレスを持つデバイスを追加することで、MAC アドレスを 1 つずつデータ入力ファイルに入力しなくて済みます。電話機のインストール後、電話機のユーザまたは管理者は TAPS 電話番号をコールして音声プロンプトに従うことにより、電話機の適切なユーザ デバイス プロファイルをダウンロードできます。
BAT および TAPS の詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration ガイド 』を参照してください。