Cisco ASR 1002-F ルータへの AC 電源の接続
Cisco ASR 1002-F ルータへの DC 電源の接続
Cisco ASR 1002-F ルータの電源モジュールの交換
Cisco ASR 1000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータのマニュアルは、適合認定および安全性に関する資料や『Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers』のパンフレットを除いて、オンラインで入手できます。ハードウェア インストレーションの詳細な説明については、オンラインの『 Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Router Hardware Installation Guide 』を参照してください。Cisco ASR 1000 アグリゲーション サービス ルータの詳細については、次のマニュアルを参照してください。
• Shared Port Adapter(SPA; 共有ポート アダプタ)のマニュアル:『 Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers SIP and SPA Hardware Installation Guide 』および『 Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers SIP and SPA Software Configuration Guide 』を参照してください。
• コンフィギュレーション マニュアル:『 Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers Software Configuration Guide 』を参照してください。
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、次の URL で、毎月更新される『 What's New in Cisco Product Documentation 』を参照してください。シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
『 What's New in Cisco Product Documentation 』は RSS フィードとして購読できます。また、リーダー アプリケーションを使用してコンテンツがデスクトップに直接配信されるように設定することもできます。RSS フィードは無料サービスです。シスコは現在、RSS バージョン 2.0 をサポートしています。
Cisco ASR 1002-F(Fixed)ルータは、Cisco ASR 1000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータの 1 つです。Cisco ASR 1002-F は、Cisco ASR 1002 ルータのすべての汎用ルーティング機能とセキュリティ機能をサポートする最小のルータです。このルータでは、Cisco ASR 1002 ルータと同じ内部制御およびデータプレーン アーキテクチャを使用しています。Cisco ASR 1002-F ルータの詳細については、『 Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Router Hardware Installation and Configuration Guide 』を参照してください。 図 1 に、Cisco ASR 1002-F ルータの前面を示します。
ここでは、工具や部品に関する情報、警告、設置場所の準備に関する情報、および装置シェルフまたは卓上への設置方法やラックマウントによる設置方法を示します。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
(注) 新しい Cisco ASR 1002-F ルータをサポートするのは、シスコ ソフトウェア リリース コード 4 だけです。旧バージョンのシスコ ソフトウェア コードを使用しないでください。
このルータの設置作業を開始する前に、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Router s』を読んでください。
Cisco ASR 1002-F ルータの設置準備を行う場合は、次に示す工具および部品リストをチェックリストとして使用します。
• ルータをネットワークおよびコンソール端末に接続するための適切なケーブル
• ドライバ:No.2 プラス ドライバ、および 3.5 mm または 3/16 インチ マイナス ドライバ
Cisco ASR 1002-F ルータにラック取り付け金具を取り付けて、フロント ラックマウント構成にする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 シャーシ前部の両側面にあるネジ穴の位置を確認します。
ステップ 2 ラック取り付け金具をルータの側面に合わせます。ラック取り付け金具をルータに取り付けるときに、金具のどの穴を使用するかによって、シャーシはラックの奥に入った状態またはラックから外に出た状態になります。
ステップ 3 フロント ラック取り付け金具の一番上の穴を、側面通気口の後ろにあるシャーシの一番上の穴に合わせます( 図 2 を参照)。
図 2 Cisco ASR 1002-F ルータのフロント ラック取り付け金具の取り付け
ステップ 4 シャーシの片側に黒ネジを差し込んで、締めます。
ステップ 5 シャーシの反対側面についても、ステップ 1 ~ 4 を繰り返します。
ステップ 6 ケーブル管理用金具を取り付けるには、 「ケーブル管理用金具の取り付け」 を参照してください。
Cisco ASR 1002-F ルータにラック取り付け金具を取り付けて、背面ラックマウント構成にする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ラック取り付け金具をルータの側面に合わせ、シャーシ後部の両側面にあるネジ穴の位置を確認します。
ステップ 2 背面ラック取り付け金具の一番上の穴を、背面からシャーシに合わせます( 図 3 を参照)。背面ラック取り付け金具を、イア穴が外側かつシャーシ背面方向を向くように保持します。
図 3 Cisco ASR 1002-F ルータの背面ラック取り付け金具の取り付け
ステップ 4 シャーシの反対側面についても、ステップ 1 ~ 3 を繰り返します。
これで、シャーシに背面ラック取り付け金具を取り付ける手順は完了です。 4 支柱ラックへの取り付け または 2 支柱ラックへの取り付け に進んでください。
4 支柱ラックにシャーシを取り付けるには、作業を始める前に(注)を読んでから、ここで示す手順に従ってください。
(注) 内側に 19 インチ(48.26 cm)以上のスペースが必要です(2 本の支柱またはレールの内側の幅)。
(注) ルータとその上下の装置との間に、1 インチまたは 2 インチ(2.54 cm または 5.08 cm)以上のクリアランスを確保してください。
図 4 に、4 支柱ラック内の Cisco ASR 1002-F ルータを示します。
図 4 4 支柱ラックへの Cisco ASR 1002-F ルータの取り付け:フロントおよび背面ラックマウント
(注) ラック取り付け金具でシャーシ全体の重量を支えるため、必ずすべてのネジを使用して、シャーシのラック取り付け金具をラック支柱に固定してください。
(注) 装置ラックにシャーシを取り付けたら、必ずケーブル管理金具をシャーシに取り付けてください。
シャーシを 4 支柱ラックに取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 作業の妨げになるものが通路にないことを確認します。ラックにキャスタが付いている場合は、ブレーキがかかっているか、その他の方法でラックが動かない状態になっていることを確認します。
ステップ 2 シャーシの各部に取り付けられたすべてのネジが、しっかり締められていることを確認します。
ステップ 3 シャーシを持ち上げて、ラック支柱の間に差し入れます(作業員が 2 人必要)。
ステップ 4 ラック取り付け金具のイアがラックの取り付けレールと同一面になるまで、シャーシをラックに差し入れます。この時点で、2 人がシャーシを支えている間に、もう 1 人がネジを差し込みます(作業員が 3 人いる場合)。ただし、シャーシがシェルフに置かれている場合は、その必要はありません。
ヒント 最初に下部のネジを差し込み、次に 2 番目のネジを、下部のネジの対角にあたるシャーシ上部に差し込みます。これで、他のネジを差し込むときに、シャーシを所定の位置に固定しておくことができます。
ヒント ステップ 5 で指定されたラック取り付け金具のイア穴を使用すると、スペースが確保され、ラック内のシャーシにケーブル管理用金具を取り付けやすくなります。
ステップ 5 シャーシを取り付けレールに合わせた状態で、次の手順を実行します。
a. 下部のネジをラック取り付け金具イアの下から 2 番目のイア穴に差し込み、小型ドライバでネジを締めて、ラック レールに固定します。
b. 上部のネジを、下部のネジの対角にあたるラック取り付け金具のイア穴の上から 2 番目のイア穴に差し込み、ネジを締めてラック レールに固定します。 図 4 を参照してください。
c. シャーシの反対側面についても、ステップ 4 ~ 5 を繰り返します。
(注) 指定されたラック取り付け金具のイア穴を使用すると、シャーシをラックに取り付けたあとで、ケーブル管理用金具をラック取り付け金具に簡単に取り付けることができます。
これで、4 支柱ラックにシャーシを取り付ける手順は完了です。 「ケーブル管理用金具の取り付け」 に進み、設置作業を続けてください。
2 支柱ラックにシャーシを取り付けるには、作業を始める前に(注)を読んでから、ここで示す手順に従ってください。
(注) 内側に 19 インチ(48.26 cm)以上のスペースが必要です(2 本の支柱またはレールの内側の幅)。
(注) 装置ラックにシャーシを取り付けたら、必ずケーブル管理金具をシャーシに取り付けてください。
図 5 に、2 支柱ラックに取り付けた Cisco ASR 1002-F ルータを示します。
図 5 2 支柱ラックへの Cisco ASR 1002-F ルータの取り付け
ステップ 1 前面が手前になるようにシャーシを配置し、シャーシをラックに入れて、ラック取り付け金具がラック両側の取り付け板または支柱に触れるまで押し込みます。けがをすることがあるので、急に身体をよじったり、動かしたりしないでください。
ステップ 2 シャーシ ラック取り付け金具のイアがラックの取り付けレールと同一面になっていることを確認します。
(注) ラック取り付け金具でシャーシ全体の重量を支えるため、必ずすべてのネジを使用して、シャーシのラック取り付け金具をラック支柱に固定してください。
ヒント ステップ 3 で指定されたラック取り付け金具のイア穴を使用すると、スペースが確保され、ラック内のシャーシにケーブル管理用金具を取り付けやすくなります。
ステップ 3 シャーシを取り付けレールに合わせた状態で、次の手順を実行します。
a. 下部のネジをラック取り付け金具イアの上から 5 番目の穴に差し込み、小型ドライバでネジを締めて、ラック レールに固定します。
b. 上部のネジを、下部のネジの対角にあたるラック取り付け金具のイア穴の上から 2 番目のイア穴に差し込み、ネジを締めてラック レールに固定します。 図 5 を参照してください。
ステップ 4 シャーシの反対側面についても、ステップ 2 ~ 3 を繰り返します。
(注) 指定されたラック取り付け金具のイア穴を使用すると、シャーシをラックに取り付けたあとで、ケーブル管理用金具をラック取り付け金具に簡単に取り付けることができます。
これで、2 支柱ラックにシャーシを取り付ける手順は完了です。 「ケーブル管理用金具の取り付け」 に進み、設置作業を続けてください。
Cisco ASR 1002-F ルータのケーブル管理用金具は、1 つの独立したケーブル管理用「U」字機構と、金具ごとに 2 本のネジを備えています。Cisco ASR 1000 シリーズ SIP では、これらの金具と SPA ケーブル管理用金具を組み合わせて使用することにより、ケーブルを取り外さなくても、隣接する SPA を着脱できます。
(注) ケーブル管理用金具をシャーシに取り付ける場合は、「U」字機構(開口部)が上を向いていることを確認してください。
次の手順に従って、ラックに搭載された Cisco ASR 1002-F ルータの両側にケーブル管理用金具を取り付けます。
ステップ 1 ケーブル管理用金具を、Cisco ASR 1002-F ルータの片側のラック取り付け金具に合わせます。ケーブル管理用金具は、シャーシのラック取り付け金具の一番上の穴に合います。
(注) ケーブル管理用金具パッケージに付属している 4 本のネジを使用してください。
ステップ 2 1 本のネジを、ケーブル管理用金具の上部のネジ穴を通してシャーシのラック取り付け金具に差し込み、プラス ドライバを使用してネジを締めます。
図 6 Cisco ASR 1002-F ルータへのケーブル管理用金具の取り付け
ステップ 3 1 本のネジを、ケーブル管理用金具の下部のネジ穴を通してシャーシのラック取り付け金具に差し込み、プラス ドライバを使用してネジを締めます。 図 6 に、シャーシに取り付けたケーブル管理用金具を示します。
ステップ 4 Cisco ASR 1002-F ルータの反対側に、ステップ 1 ~ 3 を繰り返します。
これで、シャーシ ラック取り付け構成の場合に、Cisco ASR 1002-F ルータにケーブル管理用金具を取り付ける手順は完了です 。
ルータに電源を接続する前、またはルータの電源をオンにする前に、Cisco ASR 1002-F ルータに適切なアース接続を行う必要があります。2 穴のシャーシ アース ラグと対応するネジが Cisco ASR 1002-F ルータに付属しています。
システム アースをシャーシに接続するには、次の工具、装置、および消耗品が必要です。
• デュアルラグ式シャーシ アース コンポーネント(2 組)と対応するネジ(4 本)(アクセサリ キットに付属)
Cisco ASR 1002-F ルータのシャーシ アース コネクタの位置については、 図 7 を参照してください。
図 7 Cisco ASR 1002-F ルータのアース コネクタの位置と eUSB パネル ドア
ステップ 1 ワイヤ ストリッパを使用し、AWG #6 ワイヤの一端を 0.75 インチ(19.05 mm)ほどむき出しにします。
ステップ 2 AWG #6 ワイヤをアース ラグのワイヤ レセプタクルに差し込みます。
ステップ 3 製造元が推奨する圧着工具を使用して、慎重にワイヤ レセプタクルをアース線に圧着します。これは、アース線を確実にレセプタクルに接続するために必要な手順です。
図 8 シャーシ アース コネクタへのアース ラグの取り付け
ステップ 4 シャーシの側面にあるシャーシ アース コネクタを確認します。
ステップ 5 アース ラグの穴を通して 2 本のネジを差し込みます。
ステップ 6 No.2 のプラス ドライバを使用して、アース ラグがシャーシにしっかりと固定されるまで、慎重にネジを締めます。ネジを締めすぎないように注意してください。
ステップ 7 アース線の反対側の端を設置場所の適切なアース設備に接続し、シャーシが十分にアースされるようにします。
これで、シャーシをアース接続する手順は完了です。ケーブル接続の詳細については、 「ルータのネットワーク接続」 を参照してください。
ここでは、ケーブルとポートの情報、およびルータのネットワーク接続方法を示します。
Cisco ASR 1002-F ルータでは、コンソール端末を接続するコンソール ポートとモデムを接続する補助ポートの両方に RJ-45 ポートを使用しています。DCE モードのコンソール ポートにはコンソール端末を接続し、DTE モードの補助ポートにはルータに対するモデムまたはその他の DCE デバイスを接続します。
ステップ 1 コンソール ポートに端末を接続する前に、ルータのコンソール ポートに合わせて、端末を 9600 ボー、8 データ ビット、パリティなし、1 ストップ ビットに設定します。コンソール ポートおよび補助ポートのコネクタの場所については、 図 9 を参照してください。
ステップ 2 RJ-45/DB-9 ケーブルを使用してポートに接続します。
図 9 Cisco ASR 1002-F 統合ルート プロセッサのコンソール ポートおよび補助ポートのコネクタ
ステップ 3 ルータが正常に動作したあとは、コンソール端末を接続解除できます。
(注) コンソール ポートおよび補助ポートのピン割り当てについては、『Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Router Hardware Installation Guide』の Cisco ASR 1002-F ルータ仕様を参照してください。
ルータの管理イーサネット インターフェイスを使用する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 イーサネット RJ-45 ケーブルを MGMT ETHERNET ポートに接続します( 図 10 を参照)。
図 10 Cisco ASR 1002-F 統合ルート プロセッサの管理イーサネット ポート接続
ステップ 2 RJ-45 ケーブルの他端を管理デバイスまたはネットワークに接続します。
ステップ 3 コマンドライン インターフェイス(CLI)コマンドを使用して、ポート接続を固定速度に設定します。
Cisco ASR 1002-F ルータに搭載された SPA のケーブル接続手順については、『 Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers SPA and SIP Hardware Installation Guide 』を参照してください。
Cisco ASR 1002-F 統合 RP および SPA の前面に接続されたケーブルに、シャーシのラック取り付け金具に取り付けられたシャーシ単位のケーブル管理用金具を利用します( 図 11 を参照)。
Cisco ASR 1002-F ルータに接続された SPA ケーブルおよび入出力ケーブルを固定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 固定するネットワーク インターフェイス ケーブルを上に持ち上げて、ケーブル管理用金具の「U」字機構に通します。非常に細いケーブルを使用していて、ケーブルが金具の開口部から外れる場合は、タイ ラップを金具の穴に通してケーブルを結び、 図 11 のようにケーブルを固定します。
図 11 Cisco ASR 1002-F 統合ルート プロセッサのケーブル管理
ステップ 2 ケーブルの余分なたるみは金具の片側から外にたぐり寄せて、コイル上に巻き、タイ ラップまたは類似の取り付け具を使用してラックに固定します。
ステップ 3 長いケーブルのもつれを防止するために、ケーブルを束ねなければならない場合があります。この作業はケーブル管理用金具またはラックで行います。ただし、必要に応じて Cisco ASR 1002-ESP-F の取り外しやケーブルの取り替えを実行できるように、ケーブルに十分なたるみを設けてください。また、電源モジュールの通気口をケーブルで塞がないようにしてください。
図 12 Cisco ASR 1002-F 統合ルート プロセッサのケーブルを束ねる
これで、ケーブル管理用金具にケーブルを固定する手順は完了です。
「システムの起動」 に進み、設置作業を完了してください。
ここでは、Cisco ASR 1002-F ルータに AC 電源を取り付ける手順を示します。作業を開始する前に、安全上の警告を参照してください。
警告 絶対に同じシャーシに AC 電源と DC 電源を取り付けないでください。ステートメント 1050
警告 装置のインストレーションは、地域および国の電気規則に適合している必要があります。ステートメント 1074
警告 装置を設置または交換するときには、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。ステートメント 1046
警告 この装置には、アースを施す必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼動させたりしないでください。アースが適切かどうかがはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技師に確認してください。ステートメント 1024
警告 この装置には複数の電源モジュールが接続されています。すべての接続を取り外して、装置の電源を切ってください。ステートメント 1028
警告 この製品は設置する建物にショート(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。保護装置の定格が、Cisco ASR 1002-F ルータに対して、AC 電源の場合は 20 A、DC 電源の場合は 30 A を超えないようにしてください。ステートメント 1005
図 13 に、Cisco ASR 1002-F ルータの AC 電源を示します。
図 13 Cisco ASR 1002-F ルータの AC 電源
表 1 に、Cisco ASR 1002-F ルータの AC 電源 LED についての説明を示します。
表 1 Cisco ASR 1002-F ルータの AC 電源 LED
(注) Cisco ASR 1002-F ルータに AC 電源を接続するには、「AC 電源の取り付け」の手順を実行します。
DC 電源入力コネクタは、ユーロスタイル端子ブロックです。電源の背面にあるタブは、電源の入力線のストレイン レリーフとして使用できます。接続順序は、マイナス(-)、プラス(+)、アース(GND)です。
図 14 に、Cisco ASR 1002-F ルータの DC 電源を示します。
図 14 Cisco ASR 1002-F ルータの DC 電源
表 2 に、Cisco ASR 1002-F ルータの DC 電源 LED についての説明を示します。
表 2 Cisco ASR 1002-F ルータの DC 電源 LED
DC 電源の入力電圧が電源投入時に -43.5 VDC を上回っていることを示します。-39 VDC に下がるまでグリーンのままです。 |
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入力電圧が低いと(-39 VDC を下回る)、電源はオフになりますが、依然として電圧がかかっています(端末ブロック上の電圧)。LED は、20 V プラス マイナス 5 V の場合はオレンジで点灯します。入力が 15 V を下回ると、LED は点灯しません。 |
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Cisco ASR 1002-F ルータに DC 電源を接続する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ルータの背面で、電源モジュールの電源スイッチがスタンバイの位置になっていることを確認します。
(注) DC 入力電源モジュールの導線のカラー コーディングは、設置場所の DC 電源のカラー コーディングによって異なります。一般に、アースにはグリーンまたはグリーン/イエローが使用されます。DC 入力電源に選んだ導線のカラー コーディングが、DC 電源で使用されている導線のカラー コーディングと一致していることを確認してください。
警告 装置を設置または交換するときには、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。ステートメント 1046
図 15 Cisco ASR 1002-F ルータの DC 電源
ステップ 2 マイナス線とプラス線が設置場所の電源から接続解除されていることを確認します。
ステップ 3 ワイヤ ストリッパを使用し、プラス線、マイナス線、およびアース線を約 0.55 インチ(14 mm)ほどむき出しにします。
ステップ 4 アース線のむき出し部分を DC 入力電源のアース線レセプタクルに完全に差し込み、3.5 mm マイナス ドライバを使用してレセプタクルのネジを締めます。
ステップ 5 プラス線のむき出し部分をプラス線のレセプタクルに完全に差し込み、3.5 mm マイナス ドライバを使用してレセプタクルのネジを締めます。マイナス線についても同じ手順を繰り返します。
(注) 各線のむき出し部分がレセプタクルに完全に挿入されていることを確認してください。線をレセプタクルに挿入した後にむき出し部分がはみ出す場合は、レセプタクルから線を外し、ワイヤ ストリッパでむき出し部分の端をカットし、ステップ 3 ~ 5 の手順を繰り返してください。
ステップ 6 アース、プラス、およびマイナスの DC 入力線のレセプタクルのネジを締めた後、ケーブル タイを使用して 3 本の線を電源モジュールの前面プレートに固定します。
ステップ 7 アース線、プラス線、およびマイナス線を電源に接続します。
ステップ 9 スタンバイ スイッチを On(|)の位置にします。
次の手順に従って、電源モジュールが適正に機能していることを確認します。
ステップ 1 電源モジュールの LED が次のように点灯していることを確認します。
ステップ 2 電源モジュールが稼動していることを確認するには、 show platform コマンドを入力します。次の出力例は、Cisco ASR 1002-F ルータのものです。
(注) LED が電源の問題を示しているか、または電源モジュールのステートが「ps,fail」の場合は、カスタマー サービス担当者に連絡してサポートまたは詳細な説明を受てください。
Cisco ASR 1002-F ルータを起動する前に、次のことを確認してください。
• (Cisco ASR 1002-F ルータには、Cisco ASR1002-SIP10-F 用のスロットが 1 つあります) SPA がサブスロットにしっかり固定されていて、非脱落型ネジがきつく締められている。
(注) ASR 1002-F ルータは、ハーフハイトの取り外し可能 SPA を 1 つだけ備えています。
• Cisco ASR 1002-F ルータの Integrated Cisco ASR1002-ESP-F フォワーディング プロセッサが固定され、非脱落型ネジがきつく締められている。
• ネットワーク インターフェイス ケーブルが接続されている。
Cisco ASR1002-F ルータを起動する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 電源を投入します。電源モジュールのグリーンの INPUT OK LED が点灯します (Cisco ASR 1002-F ルータでは両方の電源モジュールが必要です)。
ステップ 2 ファンの音を確認します。ただちに作動音が聞こえるはずです。
ステップ 3 ブート プロセス中に、SYSTEM LED を確認します。PWR LED はグリーンになっています。STAT LED がイエローに点灯している場合は、ブート中です。グリーンに点灯している場合は、Cisco IOS が稼動中です。
図 16 Cisco ASR 1002-F ルータ上の Integrated Cisco ASR1002-RP1 および Cisco ASR1002-ESP-F の LED
表 3 に、Cisco ASR 1002-F ルータの前面プレートの LED に関する情報を示します。
表 3 Cisco ASR 1002 ルータの LED のアクティビティ
表 4 に、システム起動時の Cisco ASR 1002-F ルータにおける Cisco ASR1002-ESP-F の LED に関する情報を示します。
表 4 Cisco ASR1002-ESP-F の LED のアクティビティ
ブート プロセス中に、SYSTEM LED を確認します。STATUS LED はすぐにオレンジに点灯し、Cisco IOS が起動するとグリーンに変わります。
(注) システム出荷時の構成に応じて、ブート方法は異なります。次の出力は、電源を投入して、IOS が起動している間に、Cisco ASR 1002-F ルータ システムのコンソールに出力されるメッセージのスナップショットです。これは、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータで表示される可能性があるメッセージの一例です。
ステップ 4 初期化プロセスを確認します。システムの起動が完了すると(数秒かかります)、Cisco ASR 1002-F 統合ルート プロセッサの初期化が始まります。コンソール画面に、スクリプトとシステム バナーが表示されます。
ASR 1002-F-16-rp0-rommon 2 >boot bootflash:asr1000rp1-advipservicesk9.v122_33_xn_asr_rls0_throttle_20080114_045627.bin
#######################################################################################################################
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Cisco IOS Software, IOS-XE Software (PPC_LINUX_IOSD-ADVENTERPRISEK9-M), Version 12.2(33)XNA, RELEASE SOFTWARE
Compiled Thu 01-May-08 00:29 by mcpre*Feb 13 13:01:36.253: %DYNCMD-7-CMDSET_LOADED: The Dynamic Command set has been loaded from the Shell Manager
(注) 引き続き setup コマンド機能を使用してインターフェイスを設定するか、セットアップを終了し、設定コマンドを使用してグローバル(システム全体の)パラメータとインターフェイス固有パラメータを設定することができます。インターフェイスをすぐに設定する必要はありません。ただし、設定が終わるまで、インターフェイスをイネーブルにしたり、インターフェイスをネットワークに接続したりすることはできません。ソフトウェア設定情報については、『Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers Software Configuration Guide』を参照してください。
ここでは、Cisco ASR 1002-F ルータの設定について説明します。
コンソールを使用して コマンドライン インターフェイス(CLI)にアクセスする手順は、次のとおりです。
システムの起動中に、次のようなプロンプトが表示されたら No と答えます。
ステップ 1 Return
キーを押して、ユーザ EXEC モードを開始します。次のプロンプトが表示されます。
ステップ 2 ユーザ EXEC コンフィギュレーション モードから、次の例のように enable コマンドを入力します。
ステップ 3 パスワードを求めるプロンプトが表示されたら、システムのパスワードを入力します。システムにイネーブル パスワードが設定されていない場合は、このステップを省略できます。次に、パスワード「 enablepass 」を入力する例を示します。
ステップ 4 イネーブル パスワードが受け入れらると、特権 EXEC コンフィギュレーション モード プロンプトが表示されます。
ステップ 5 これで、特権 EXEC モードで CLI にアクセスし、目的の作業を完了するために必要なコマンドを入力することができます。
ステップ 6 コンソール セッションを終了するには、次の例のように quit コマンドを入力します。
セットアップ プログラムの初回起動時に、グローバル パラメータを設定する必要があります。これらのパラメータはシステム全体の設定を制御するために使用します。次の手順でグローバル パラメータを入力してください。
ステップ 1 コンソール ポートにコンソール端末を接続します。これは出力表示の一例です。プロンプトの内容はそれぞれ異なります。次の情報が表示された場合、ルータは正常に起動しています。
ステップ 2 コンフィギュレーション スクリプトの最初のセクションは、システムの初回起動時だけ表示されます。次回以降のセットアップ機能の使用時には、次の例のようにシステム コンフィギュレーション ダイアログからスクリプトが始まります。
ステップ 3 初期設定ダイアログを開始するかどうかを尋ねられたら、yes を入力します。
(注) 基本管理設定では、システム管理に必要な接続を設定します。拡張設定では、システムの各インターフェイスを設定するように要求されます。グローバル パラメータ設定の詳細については、『Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers Software Configuration Guide』を参照してください。
入力した設定値を確認するには、 Router#
プロンプトに show running-config コマンドを入力します。
コンフィギュレーションへの変更を確認するには、EXEC モードで show startup-config コマンドを使用して変更内容を表示し、 copy run-start コマンドを使用して NVRAM に保存します。
コンフィギュレーションまたは変更内容を NVRAM 内のスタートアップ コンフィギュレーションに保存するには、copy running-config startup-config コマンドを使用します。このようにすると、ソフトウェアをリロードした場合、あるいは停電が発生した場合も、変更内容は失われません。次に例を示します。
コンフィギュレーションを保存するには 1 ~ 2 分かかります。コンフィギュレーションが保存されると、次の出力が表示されます。
この作業により、コンフィギュレーションが NVRAM に保存されます。
コンフィギュレーションへの変更を確認するには、EXEC モードで show startup-config コマンドを使用して変更内容を表示し、 copy run-start コマンドを使用して NVRAM に保存します。
(注) copy run-start コマンドを使用すると、コンフィギュレーション モードおよびセットアップ機能を使用してルータに作成した設定値が保存されます。この作業を行わないと、作成した設定値は次回のルータ起動時に失われます。
ルータに対して基本的なスタートアップ設定を行ったあとで、詳細な設定の変更を行う場合は、『 Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers Software Configuration Guide 』、およびシスコ製ハードウェアに添付されている CiscoIOS ソフトウェア リリースに対応するコンフィギュレーション ガイドおよびコマンド リファレンスを参照してください。これらのマニュアルには、 configure コマンドの使用法が詳細に記載されています。コンフィギュレーション マニュアルには、次の作業に関する詳細も記載されています。
ここでは、Cisco ASR 1002-F ルータの Shared Port Adapter(SPA; 共有ポート アダプタ)および電源モジュールを交換する方法と、ルータの電源を安全に切断する方法について説明します。
(注) 特に断りのない限り、Cisco ASR 1002-F ルータの電源モジュールの着脱は、既存の Cisco ASR 1002 ルータと同じです。
(注) Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ FRU の全一覧については、『Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Router Hardware Installation and Initial Configuration Guide』の第 9 章を参照してください。
• Cisco ASR 1002-F ルータの電源モジュールの交換
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。
ステートメント 1030
ここでは、Cisco ASR 1002-F ルータのシャットダウン方法について説明します。シャーシに供給されるすべての電力をオフにする前に、 reload コマンドを実行することを推奨します。このようにすると、すべてのファイル システムがオペレーティング システムによってクリーンアップされます。リロード処理が完了したら、Cisco ASR 1002-F ルータの電源を安全に切断できます。
Cisco ASR 1002-F ルータの電源を切断する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 アクセサリ キットに付属している静電気防止用リスト ストラップを着用します。
ステップ 2 ルータの電源をシャットダウンする前に、IOS reload コマンドを実行して、システムを停止します。ROM Monitor が実行されるまで待機してから、次のステップに進みます。次のスクリーン ショットは、reload コマンドの例です。
ステップ 3 Cisco ASR 1002-F ルータから電源コードをすべて取り外します。
a. AC 電源の場合は、回路ブレーカーを Off(O)の位置に切り替え、電源コンセントから AC 電源コードを取り外します。
b. DC 電源の場合は、電源スイッチをスタンバイの位置に設定します。次に、DC 電源から端子ブロック プラグを取り外します。
(注) ルータの電源をオフにしたのち、再度電源をオンにするまで、30 秒以上間隔をあけてください。
Cisco ASR 1002-F ルータ内の統合 Cisco ASR1002-SIP10-F 上の共有ポート アダプタ(SPA)は Online Insertion and Removal(OIR; 活性挿抜)をサポートしますが、統合 Cisco ASR1002-SIP10-F は OIR をサポートせず、現場でアップグレードすることはできません。
共有ポート アダプタを取り外す際には、その共有ポート アダプタ上をトラフィックが通過しないように、取り外す前にインターフェイスをシャットダウンしておいてください。 共有ポート アダプタを取り外すときにそのポート上をトラフィックが通過していると、システム障害が生じるおそれがあります。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを着用し、ストラップの反対側をシャーシの塗装されていない面に接続します。
ステップ 2 共有ポート アダプタ からケーブルをすべて取り外します。
ステップ 3 シャーシ サブスロットから共有ポート アダプタを取り外します。ハンドルをつかみ、ルータから共有ポート アダプタまたはブランク パネルを引き抜きます。
ステップ 4 Cisco ASR 1002-F ルータ内の共有ポート アダプタ スロット ガイドの位置を確認します。
ステップ 5 共有ポート アダプタを共有ポート アダプタ スロットに慎重に差し込み、しっかりと固定されたら、非脱落型ネジをきつく締めます。装着されると、共有ポート アダプタの入出力パネルがルータ前面と平らに揃います。
ステップ 6 すべてのケーブルを接続し直して、ケーブルをケーブル管理ブラケットに通します。
ステップ 7 共有ポート アダプタが起動しない場合は、共有ポート アダプタを装着し直します。力を入れ過ぎないようにしてください。
ステップ 8 ルータの電源スイッチを On(|)の位置にして、電源を投入します。
ここでは、Cisco ASR 1002-F ルータの AC 電源および DC 電源の取り外し手順および取り付け手順を示します。作業を開始する前に、シャーシがアースされていることを確認してください。
(注) 十分な冷却を保障するために、常に 2 つの電源モジュールをシャーシに取り付けておく必要があります。電源モジュール ユニットの内部にシステム ファンがあり、このファンが冷却のために回転している必要があります。1 つの電源モジュールですべてのシステム ファンに電力を供給できるため、第 2 の電源モジュール ユニットをオンにする必要はありませんが、設置しておく必要はあります。
Cisco ASR 1002-F ルータの正常に動作していない AC 電源を取り外して、5 分以内に AC 電源を取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 アクセサリ キットに付属している静電気防止用リスト ストラップを着用します。
ステップ 2 スイッチを Off(O)の位置にして、AC 電源コードを取り外します。
ステップ 3 電源モジュールのすべての非脱落型ネジを取り外します。
ステップ 4 電源モジュールのハンドルをつかみ、シャーシから引き抜きます。AC 電源を取り外すと、ログ レポートに次のようなメッセージが出力されます。
ステップ 5 5 分以内に AC 電源を交換します。時間内に交換しないとシステムがシャットダウンしてしまいます。
これで、Cisco ASR 1002-F ルータから AC 電源が取り外されました。5 分以内に AC 電源を取り付ける必要があります。
ステップ 1 AC 電源を電源モジュール スロット 0 または 1 に差し込み、しっかり固定します。
ステップ 3 ルータの背面で、電源スイッチが Off(O)の位置になっていることを確認します。
ステップ 4 AC 電源コードを電源コネクタに差し込み、電源スイッチを On(I)にします。
ステップ 5 AC 電源コードが他のケーブルや線と干渉しないように、AC 電源ケーブルを次のいずれかの方法で線処理します。
a. AC 電源コードの電源コネクタ以降の部分に若干のサービス ループを残し、 図 17 に示すように、AC 電源ハンドルを通して電源コードを固定します。または、5b に進みます。
図 17 Cisco ASR 1002-F ルータの AC 電源コード
b. 図 18 に示すように、電源コードをスロット 1 の電源モジュール(接続している電源モジュール)およびスロット 0 の電源モジュール(左)のハンドルの下に回します。電源コードが緩く吊り下げられるようにして、AC 電源コネクタから外れないようにしてください。
図 18 Cisco ASR 1002-F ルータの AC 電源コード:左右
図 19 Cisco ASR 1002-F ルータの AC 電源コードのケーブル配線
(注) AC 電源ケーブルにタイ ラップを使用することもできますが、必須ではありません。ただし、AC 電源ケーブルを電源モジュールのタブに取り付け、その後何らかの理由で AC 電源ケーブルを取り外す場合は、タイ ラップを切断した後に、ケーブルに損傷がないか調べてください。電源コードが損傷している場合は、すぐに交換してください。
(注) 電源モジュールのスイッチは、両側の電源コードを接続したあとで On(I)にしてください。
ステップ 6 AC 電源モジュールのコードを AC 電源に接続します。
ステップ 7 AC 電源のスイッチを On(I)の位置に設定します。
ステップ 8 ルータに電力が供給されると、電源モジュールの LED が点灯します。
これで、Cisco ASR 1002-F ルータで AC 電源を接続する手順は完了です。Cisco ASR 1002-F ルータ内の適切に動作していない AC 電源を 5 分以内に交換する(AC 電源を取り外してから、取り付ける)ことができました。
Cisco ASR 1002-F ルータから DC 電源を取り外す前に、電源モジュールから電気を取り除く必要があります。
Cisco ASR 1002-F ルータから DC 電源を取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 アクセサリ キットに付属している静電気防止用リスト ストラップを着用します。
ステップ 2 電源モジュールのスイッチをスタンバイの位置にします。
ステップ 3 端子のネジに触れる前に、分岐回路ブレーカーをオフにします。その後、端子ブロックのネジを緩めて、線を取り外します。
ステップ 4 アース線を次の順序で端子ブロックから取り外します。
ステップ 5 電源モジュールのすべての非脱落型ネジを取り外します。
(注) 十分な冷却を保障するために、常に 2 つの電源モジュールをシャーシに取り付けておく必要があります。電源モジュール ユニットの内部にシステム ファンがあり、このファンが冷却のために回転している必要があります。1 つの電源モジュールですべてのシステム ファンに電力を供給できるため、第 2 の電源モジュール ユニットをオンにする必要はありませんが、設置しておく必要はあります。
ステップ 6 電源モジュールのハンドルをつかみ、シャーシから引き抜きます。
ステップ 7 5 分以内に DC 電源を交換します。時間内に交換しないとシステムがシャットダウンしてしまいます。
ここでは、Cisco ASR 1002-F ルータで DC 電源を交換する方法について説明します。
(注) DC 入力電源モジュールの導線のカラー コーディングは、設置場所の DC 電源のカラー コーディングによって異なります。一般に、アースにはグリーンまたはグリーン/イエローが使用されます。DC 入力電源に選んだ導線のカラー コーディングが、DC 電源に使用されている導線のカラー コーディングと一致していることを確認してください。
図 20 Cisco ASR 1002-F ルータの端子ブロック
警告 絶対に同じシャーシに AC 電源と DC 電源を取り付けないでください。ステートメント 1050
警告 装置のインストレーションは、地域および国の電気規則に適合している必要があります。ステートメント 1074
ステップ 1 ルータの背面で、電源モジュールのスタンバイ スイッチがスタンバイの位置になっていることを確認します。
ステップ 2 マイナス線とプラス線が設置場所の電源から接続解除され、回線ブレーカーがオフになっていることを確認します。
ステップ 3 DC 電源を電源モジュール スロット 0 または 1 に差し込み、しっかり固定します。
ステップ 4 ワイヤ ストリッパを使用し、マイナス線、プラス線、およびアース線を約 0.55 インチ(14 mm)ほどむき出しにします。
図 21 Cisco ASR 1002-F ルータの DC 電源
ステップ 5 アース線のむき出し部分を DC 入力電源のアース線レセプタクルに完全に差し込み、3.5 mm マイナス ドライバを使用してレセプタクルのネジを 0.5 ~ 0.6 Nm のトルクで締めます。
ステップ 6 プラス線のむき出し部分をプラス線のレセプタクルに完全に差し込み、3.5 mm マイナス ドライバを使用してレセプタクルのネジを締めます。マイナス線についても同じ手順を繰り返します。
(注) 各線のむき出し部分がレセプタクルに完全に挿入されていることを確認してください。線をレセプタクルに挿入した後にむき出し部分がはみ出す場合は、レセプタクルから線を外し、ワイヤ ストリッパでむき出し部分の端をカットし、4 ~ 6 のステップを繰り返してください。
ステップ 7 アース、プラス、およびマイナスの DC 入力線のレセプタクルのネジを締めた後、ケーブル タイを使用して 3 本の線を電源モジュールの前面プレートに固定します。
(注) アース、プラス、およびマイナスの DC 入力線を電源モジュールの前面プレートに固定するときは、アース線に余分なサービス ループを残します。これにより、3 本の線が強く引っ張られた場合に、アース線が電源から最後に切り離されるようにします。
ステップ 8 設置場所の分岐回路ブレーカーをオンにし、スタンバイ スイッチを On(I)の位置に設定します。
ステップ 9 ルータに電力が供給されたときに、電源モジュールの LED が点灯するのを確認します。