この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この付録では、Cisco NX-OS のテクニカル サポートへ問い合わせる前に実行する手順について説明します。この付録には、次の内容が記載されています。
何らかの追加支援を受けるために、テクニカル サポート担当者または Cisco TAC への問い合わせが必要になることがあります。ここでは、問題の解決にかかる時間を短縮するために、次のレベルのサポートに問い合わせる前に実行する手順の概要について説明します。
(注) 少なくとも下記のステップ 1 が完了するまでは、モジュールまたはシステムをリロードしないでください。一部のログとカウンタは揮発性ストレージに保持されているので、リロードを実行すると消去されてしまいます。
テクニカル サポート担当者に問い合わせる前に必要な準備作業の手順は、次のとおりです。
ステップ 1 システムの情報とコンフィギュレーションを収集します。この作業は、問題解決の前と後で行う必要があります。次の 3 つのいずれかの方法を使用して、この情報を収集します。
• Telnet または SSH アプリケーションを設定して、画面出力をテキスト ファイルに記録します。terminal length 0 CLI コマンドを実行し、続いて show tech-support details CLI コマンドを実行します。
• tac-pac filename CLI コマンドを使用して、show tech-support details CLI コマンドの出力をファイルにリダイレクトし、ファイルを gzip で圧縮します。
• ファイル名が指定されなった場合、作成されるファイル名は volatile:show_tech_out.gz になります。「Cisco NX-OS との間でのファイルのコピー」で説明されている手順を使用して、このファイルをデバイスからコピーします。
ステップ 2 DCNM でエラーが発生する場合は、エラーが表示されている画面のスナップショットをキャプチャします。Windows では、 Alt+PrintScreen キーを押してアクティブ ウィンドウをキャプチャするか、 PrintScreen キーだけを押してデスクトップ全体をキャプチャします。このスクリーンショットを Microsoft ペイント(類似のプログラム)の新しいセッションに貼り付けて、ファイルに保存します。
ステップ 3 DCNM または CLI のいずれかで、メッセージ ログに表示される正確なエラー コードを取り込みます。
a. DCNM で Event Browser を選択し、生成されたメッセージの最近のリストを表示します。
b. メッセージ ログからエラーをコピーします。このログは、 show logging log CLI コマンドを使用して表示でき、また show logging last number コマンドを使用するとログの最後の部分にある行を表示できます。
ステップ 4 テクニカル サポートに問い合わせる前に、次の質問に回答します。
• ファブリックで、どの Cisco NX-OS ソフトウェア、ドライバのバージョン、オペレーティング システムのバージョン、およびストレージ デバイスのファームウェアが使用されているか。
• どのようなネットワーク トポロジが使用されているか(DCNM で、 Topology > Save layout を選択します)。
• このイベントの発生前または発生時に、環境にどのような変更(VLAN、モジュールの追加、アップグレード)が加えられたか。
• 同様の設定がされた他のデバイスで、この問題が発生したか。
• 問題の発生したデバイスの接続先はどこか(どのスイッチまたはインターフェイスか)。
• 問題発生時にキャプチャした出力のトレースまたはデバッグを行ったか。どのようなトラブルシューティングの手順を試みたか。次のどのツールを使用したか(使用した場合)。
ステップ 5 問題がソフトウェアをアップグレードしようとしたことに関係しているかどうかを確認します。
• Cisco NX-OS の元のバージョンは何であったか。
• 次のコマンドの出力を収集して、テクニカル サポート担当者宛に送付してください。
– show system internal log install
– show system internal log install details
デバイスとの間でファイルのコピーを行うことが必要になる場合があります。ログ ファイル、コンフィギュレーション ファイル、またはファームウェア ファイルが、これに該当します。
Cisco NX-OS では、スイッチとの間でファイルをコピーする際に使用されるさまざまなプロトコルを提供しています。デバイスは常にクライアントとして動作し、ftp、scp、tftp セッションでは常に Cisco NX-OS が基点になるため、ファイルは外部システムにプッシュされるか、または外部システムからプルされることになります。
copy CLI コマンドでは、ftp、scp、sftp、tftp 転送プロトコル、および 12 の異なるコピー ファイルのソースをサポートしています。
転送メカニズムとして、Secure Copy(scp)を使用する場合は、次の構文を使用します。
ユーザ user1 を使用して 172.22.36.10 にある /etc/hosts を宛先の hosts.txt へコピーする例を示します。
スタートアップ コンフィギュレーションを stfp サーバにバックアップする例を示します。
ヒント スタートアップ コンフィギュレーションのサーバへのバックアップは、毎日および変更を行う前に実施する必要があります。コンフィギュレーションの保存およびバックアップを行う短いスクリプトを記述して、Cisco NX-OS 上で実行することもできます。このスクリプトでは、 copy running-
configuration startup-configuration および copy startup-configuration tftp://server/name の 2 つのコマンドを使用する必要があります。スクリプトを実行するには、run-script filename コマンドを使用します。
コア ダンプには、クラッシュする前のシステムおよびソフトウェアのステータスに関する詳細な情報が含まれています。コア ダンプは、未知の問題が存在する状況で使用できます。コア ダンプは、TFTP サーバまたはローカル システムの slot0: にあるフラッシュ カードに送信できます。コア ダンプを生成するようにシステムを設定する場合は、テクニカル サポート担当者の指導の下で設定を行う必要があります。コア ダンプは、テクニカル サポート エンジニアによってデコードされます。
コア ダンプを TFTP サーバに送信するように設定すると、コア ダンプをテクニカル サポート担当者に E メールで直接送信することができます。
システム上でコア ダンプの設定を行うには、次のように system cores CLI コマンドを使用します。
(注) ファイル(この例ではファイル名が jsmith_cores)は、TFTP サーバのディレクトリに存在している必要があります。