Cisco Digital Media System 5.1.x リリース ノート
Digital Signage および Digital Signage Manager
Enterprise TV および Enterprise TV Manager
Cisco Video Portal の機能サポート マトリックス
メモリ不足による DMP 4305G エンドポイントの自動再起動
Microsoft Internet Information Server(IIS)との互換性に関する制限事項
Remote Control Quick Start Guide for Cisco Digital Media Players
Mounting Kit Assembly Guide for Cisco Digital Media Players
Quick Start Guide for Cisco Digital Media Player(4305G および 4400G)
このリリース ノートでは、Cisco Digital Media System(DMS)5.1. x 製品の新機能、要件、および既知の問題について説明します。
Cisco Digital Media System(Cisco DMS)は、次に示すハードウェア、ソフトウェア、およびそれらのアクセサリで構成されています。
Cisco Video Portal 経由で任意のデスクトップベース Web ブラウザに IP ネットワークが提供できるように、ライブおよびオンデマンドのビデオを取り込み、デジタル化するためのエンコーディング ハードウェアです。 Video Portal Module(DMM-VPM)ソフトウェアは、Cisco Video Portal から任意のデスクトップベース Web ブラウザに配信できるように、ライブ ビデオ イベントや VoD の取り込み、編集、管理、および配置を行うときに使用します。DMM-VPM を使用して、ライブ ブロードキャスト中の Q&A セッションの管理、ライブ イベント ストリームまたは VoD ストリーム内のビデオとスライドの同期、およびクローズドキャプション動作の管理を行うことができます。 には、複数の DME を集中管理する機能があります。 • DME 1000 : ポータブル シングルチャネル エンコーダ • DME 1100 : ポータブル シングルチャネル エンコーダ |
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相互に依存関係にあり、ライセンスが別個必要なソフトウェア モジュールと、管理コンソールがあらかじめインストールされているアプライアンスです。 • Digital Signage Module(DMM-DSM)ソフトウェアは、Cisco Digital Media Player(DMP) のネットワークとその接続ディスプレイに配信できるように、緊急メッセージを含むビデオおよびマルチメディアの取り込み、編集、管理、および配置を行うときに使用します。 • Enterprise TV Module(DMM-ETV)ソフトウェアは、Cisco Digital Media Player(DMP) のネットワーク上の Enterprise TV とその接続ディスプレイの TV チャンネル、プログラム、およびメニューを作成、管理、および配置するときに使用します。 • Video Portal Module(DMM-VPM)ソフトウェアは、Cisco Video Portal から任意のデスクトップベース Web ブラウザに配信できるように、ライブ ビデオ イベントや VoD の取り込み、編集、管理、および配置を行うときに使用します。DMM-VPM を使用して、ライブ ブロードキャスト中の Q&A セッションの管理、ライブ イベント ストリームまたは VoD ストリーム内のビデオとスライドの同期、およびクローズドキャプション動作の管理を行うことができます。 • Video Portal Reports(DMM-VPR)ソフトウェアは、Cisco Video Portal の使用者を把握し、その使用方法を評価するときに使用します。 |
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接続先 TVやその他のディスプレイ(Cisco LCD Professional シリーズ(LCD Pro) ディスプレイなど)で再生できるように、HD ビデオ、SD ビデオ、およびマルチメディア データを処理する、信頼性の高い IP ベースのハードウェア エンドポイントです。DMP は消費電力が小さいため、高い運用コストをかけることなく、ネットワーク全体に迅速に導入できます。DMP は、コンテンツ配信を行う Cisco Application and Content Networking System(ACNS)および Cisco Wide Area Application Services(WAAS)製品と互換性があります。 DMP のファームウェアには、1 つの DMP を分離して管理できる Web ベースの「クラフト インターフェイス」が組み込まれています。このソフトウェアは、「Digital Media Player Device Manager(DMPDM)」と呼ばれています。 Digital Signage Module(DMM-DSM)ソフトウェアは、DMP のネットワークとその接続ディスプレイに配信できるように、緊急メッセージを含むビデオおよびマルチメディアの取り込み、編集、管理、および配置を行うときに使用します。 には、DMP のグローバル ネットワークを集中管理する機能があります。 |
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公共(商業)施設に最適で、Cisco Digital Media Player(DMP) のアクセサリとしてシスコに認定されている、大型 LCD フラットパネル ディスプレイです。 Digital Signage Module(DMM-DSM)ソフトウェアは、DMP のネットワークとその接続ディスプレイに配信できるように、緊急メッセージを含むビデオおよびマルチメディアの取り込み、編集、管理、および配置を行うときに使用します。 には、これらのディスプレイを集中管理し、不正使用をから保護する機能が備わっています。 |
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デスクトップベースのクライアント システムの Web ブラウザに配信するために、ライブ ビデオ イベントおよび VoD を提供するアプライアンスです。管理用の Cisco Digital Media Manager(DMM) と組み合わせて使用します。 |
Cisco DMS 5.1. x の次のコンポーネントには、新しい機能が追加されているか、機能が変更されています。
• 「Digital Signage および Digital Signage Manager」
• 「Enterprise TV および Enterprise TV Manager」
• Cisco LCD Professional シリーズのディスプレイの集中管理
• CIFS プロトコルのサポートおよび WAAS のサポート
(注) CIFS プロトコルを使用できるようにするには、事前に DMP 430xG のカーネルとファームウェアの両方をアップグレードする必要があります。
Cisco.com(http://www.cisco.com/en/US/products/ps6681/prod_installation_guides_list.html)で、『Upgrade Guide for Cisco Digital Media System 5.1.x』を参照してください。
• DMS Content Distribution(DMS-CD)
– DMP ローカル ストレージ(各 DMP に内部フラッシュ ドライブ 1 つおよび外部 USB ドライブ 1 つ)にコンテンツを配信するための、インテリジェンスおよび帯域幅の最適化
– DMM-DSM のスケジュール機能によるタイムベースの配信
– DMP ローカル ストレージにある有効なコンテンツの不要な重複を排除するための、高度な差分ダウンロード機能。新しいコンテンツまたは更新されたコンテンツだけが転送されます。
(注) CIFS プロトコルを使用できるようにするには、事前に DMP 430xG のカーネルとファームウェアの両方をアップグレードする必要があります。
Cisco.com(http://www.cisco.com/en/US/products/ps6681/prod_installation_guides_list.html)で、『Upgrade Guide for Cisco Digital Media System 5.1.x』を参照してください。
サポート対象となるのは、5.0.2 から 5.1. x へのアップグレード パスです。 http://www.cisco.com/en/US/products/ps6681/prod_installation_guides_list.html で『 Upgrade Guide for Cisco Digital Media System 5.1.x 』を参照してください。
Cisco DMS では、Cisco Video Portal アプライアンスとこれを制御する DMM アプライアンスに、それぞれ次のバージョンのソフトウェアがインストールされている必要があります。
Cisco DMS では、ご使用の DMP とこれを集中管理する DMM アプライアンスに、それぞれ次のバージョンのソフトウェアがインストールされている必要があります。
1.DMM-DSM 4.1 は、このファームウェア リリースを使用する DMP を管理できます。ただし、これらの DMP では、Digital Media Designer で作成したプレゼンテーションは再生できません。 |
(注) 次に示す要件は、DMS-Admin、DMM-DSM、DMM-VPM、DMM-ETVM、および Video Portal Reports にアクセスするクライアント システムに適用されます。
すべてのクライアント システムに、Java Runtime Engine(JRE)1.6.0 以降がインストールされていることを確認してください。また、言語設定が英語になっていることと、正常に機能していることを確認してください。JRE 1.6.0 リリースは、Java Version 6 の一部です。
• 使用している JRE のリリースを把握し、正常に機能しているかどうかを確認するには、 http://java.com/en/download/help/testvm.xml を参照してください。
• 変更された Java リリースの命名規則については、 http://java.sun.com/javase/namechange.html を参照してください。
• 必要な JRE を取得するには、 http://javasoft.com にアクセスし、[Java SE] をクリックして、最新の JRE バージョンをダウンロードします。
• Apple 社では、Mac OS ユーザ向けに独自の Java ソフトウェアの実装を保持および配布しています。Apple 社で JRE 1.6.0 ベースの JRE が提供されているかを確認するには、 http://www.apple.com/java を参照してください。Apple Developer Connection( http://connect.apple.com/ )の登録メンバーの場合は、Apple 社が対応する JRE のプレビュー バージョンをリリースしたときに確認可能な場合があります。これらのソフトウェアの適合性はいずれの目的でも未確認であり、これらのソフトウェアに依存する前に、入念にテストすることを推奨します。
表 1 に、DMM-DSM および DMPDM を使用するためのクライアント システムの追加要件を示します。
2.DMM-DSM のダッシュボードとスケジュールは、Apple 社によって JRE 1.6.0 以降がサポートされるまで、Mac OS では正常に機能しない可能性があります。 3.Digital Media Designer は、Apple 社によって JRE 1.6.0 以降がサポートされるまで、Mac OS では正常に機能しない可能性があります。 |
表 2 に、Video Portal Reports を使用するクライアント システムの追加要件を示します。
Renesis SVG Player 1.1 Internet Explorer Plugin(Internet Explorer の場合にのみ必要) |
Renesis SVG Player 1.1 以降の Internet Explorer Plugin( http://www.examotion.com/index.php?id=product_player_download から入手可能 ) |
表 3 に、Cisco Video Portal を使用するクライアント システムの追加要件を示します。
• ネットワークのセキュリティを維持するため、DMM アプライアンスおよび Video Portal アプライアンスでは、通信にデジタル証明書が使用されます。これらの証明書では、各アプライアンスの識別に DNS ルーティング可能なホスト名が使用されます。そのため、セットアップ時に AAI で FQDN を入力するよう求められた場合は、各アプライアンスに DNS ルーティング可能なホスト名を入力する必要があります。
• また、AAI でネットワークの DNS サーバを正しく指し示すように各 DMS アプライアンスを設定するとともに、DNS サーバの設定で、DMS アプライアンスが使用している IP アドレスを、そのデジタル証明書で使用されている FQDN と関連付ける必要があります。
• DMS 5.1. x アプライアンスをセットアップする場合は、使用している Video Portal アプライアンスのインスタンス名として「Cisco」は使用しないでください。「Cisco」という名前は他の目的のために予約されているため、このインスタンス名を使用すると、導入に失敗します。
Cisco Digital Media System 5.0. x は、5.1. x にアップグレードできます。要件や手順などの詳細については、Cisco.com で『 Upgrade Guide to Release 5.1.x for Cisco Digital Media System 』を参照してください。
Cisco DMS がこのリリースでサポートしているハードウェアやソフトウェアについては、「アップグレードの互換性マトリクス」を参照してください。
• 「メモリ不足による DMP 4305G エンドポイントの自動再起動」
• 「Microsoft Internet Information Server(IIS)との互換性に関する制限事項」
DMP は、稼動中にメモリ不足になると、クラッシュせずに自動的に再起動する設計になっています。ハード クラッシュでは長時間のダウンタイムが生じますが、 再起動によってメモリをクリアした場合は、1 分よりもかなり短いダウンタイムで済みます。メモリ不足による DMP の自動再起動はまれにしか発生せず、そのほどんどは SWF ファイルが原因です。たとえば、次のような場合が考えられます。
• SWF ファイルのサイズが 500KB を超えている。ほとんどの場合、SWF ファイルのサイズが大きくても正常に機能しますが、ベスト プラクティスとして、できるだけ小さいサイズの SWF ファイルを使用するようにしてください。ファイルのサイズが小さいほど、DMP に問題が生じにくくなります。
• SWF ファイルで、サイズの大きい外部のビットマップ イメージ ファイルが(個別またはまとめて)使用されている。SWF ファイルの作成時に、サイズの小さいビットマップ イメージ ファイルを使用してください。ビットマップ ファイルのサイズが大きい場合、Adobe Flash(または SWF ファイルの作成に使用する同様のオーサリング ツール)で、キャンバス上のプレースホルダの縦横のサイズを小さくするだけでは実際のファイル サイズは小さくならないので注意してください。
• 表示している Web ページに多数の SWF ファイルが埋め込まれている。
SWF ファイルを作成する場合は、次のガイドラインに従うことを推奨します。
• SWF に含まれているアニメーションが小さく、640 × 480 の領域に制限されている場合、SWF の解像度は、最大で 1920 × 1080 になります。
• Flash アニメーションの画面全体を再描画しないでください。
Cisco DMS 5.1.0 では、 表 4 に示すバグを含め、以前のリリースの多くのバグが修正されています。
Cisco DMS 5.1. x のコンポーネントの使用を開始する前に、 表 5 の内容を確認してください。この表には、修正する予定のない既知の制限事項が示してあります。回避策がないものもあります。
「特記事項」で必ず詳細を確認してください。
未解決の警告については、 表 6 を参照してください。
表 6 に、Cisco DMS 5.1. x コンポーネントで発生する可能性のある予期せぬ動作を示します。
Cisco.com にある Cisco DMS 関連のオンライン文書は必要に応じて更新されます。Cisco.com で定期的に更新情報を確認してください。
ここでは、Cisco DMS 5.1. x に関する 印刷 資料の誤った記述や脱落について説明します。これらは今後の印刷時に修正される予定です。
• 「Remote Control Quick Start Guide for Cisco Digital Media Players」
• 「Mounting Kit Assembly Guide for Cisco Digital Media Players」
• 「Quick Start Guide for Cisco Digital Media Player(4305G および 4400G)」
一部の印刷資料で、「要件および制限事項」の項に、2008 年 7 月以降に出荷される Cisco Digital Media Player(DMP)4400G デバイスおよび 4305G デバイスにリモート コントロールが付属しているという誤った記述があります。リモート コントロールは、別途購入が必要なオプション品です。
一部の印刷資料で、マウント キットの Cisco 製品番号が間違っています。
• 「69-180 2 -01」が使用されている番号はすべて誤りです。正しい部品番号は、「DMP-PRCASE- 4305 -S1」です。
• 「69-180 3 -01」が使用されている番号はすべて誤りです。正しい部品番号は、「DMP-PRCASE- 4400 -S1」です。
次に示す 2 つのガイドの一部の印刷版には、同じ誤りがあります。
• 『Quick Start Guide for Cisco Digital Media Player 4305G』
• 『Quick Start Guide for Cisco Digital Media Player 4400G』
• P.3 の概念に関する説明で、不正使用を防止し、盗難を回避するために使用される DMP の「protective case(保護ケース)」アクセサリについて言及しています。このアクセサリのカテゴリ名は、これらのマニュアルの印刷後に変更されました。現在、このカテゴリの名前は「mount kit(マウント キット)」です。
• また、このアクセサリ カテゴリの名前が変更されたため、これらのマニュアルの印刷後に、「Learning About the Protective Case for DMP」というトピックは、さまざまな面で無効になりました。
– このトピックの正しい見出しは、「Learning About the Mounting Kit for DMP」です。
– このトピックの本文では、マウント キット アセンブリの資料のタイトルが間違っています。正しいタイトルは、『 Mounting Kit Assembly Guide for Cisco Digital Media Players 』です。
• 「69-180 2 -01」が使用されている番号はすべて誤りです。正しい部品番号は、「DMP-PRCASE- 4305 -S1」です。
• 「69-180 3 -01」が使用されている番号はすべて誤りです。正しい部品番号は、「DMP-PRCASE- 4400 -S1」です。
Cisco DMS のすべての製品マニュアルのリストは、次の URL の『 Guide to Documentation for the Cisco Digital Media System 』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps6681/products_documentation_roadmaps_list.html
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、次の URL で、毎月更新される『 What's New in Cisco Product Documentation 』を参照してください。シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧が示されています。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html