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日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco IOSおよびCisco IOS XEソフトウェアのUDP処理コードにおける脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が該当システムの入力キューにUDPパケットを保持させ、インターフェイスキューウェッジおよびサービス妨害(DoS)状態を引き起こす可能性があります。
この脆弱性は、UDPソケットを作成し、ソケットを閉じずにアイドル状態のままにするCisco IOSソフトウェアアプリケーションの変更に起因します。攻撃者は、宛先ポートが0のUDPパケットを該当デバイスに送信することで、この脆弱性を不正利用する可能性があります。エクスプロイトに成功すると、攻撃者はUDPパケットを入力インターフェイスキューに保持させ、DoS状態を引き起こす可能性があります。250パケットを受信すると、入力インターフェイスキューはUDPパケットの保持を停止します。
本脆弱性に対処する回避策がいくつかあります。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20170906-ios-udp
該当製品
脆弱性のある製品
この脆弱性は、Cisco IOSソフトウェアおよびCisco IOS XEソフトウェアに影響を与えます。該当するソフトウェアリリースの詳細については、このアドバイザリの冒頭にあるCisco Bug IDを参照してください。
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
他のシスコ製品において、このアドバイザリの影響を受けるものは現在確認されていません。
回避策
この脆弱性を回避するために、管理者はすべてのデバイスインターフェイスに対して250を超える最大待機キュー値を設定できます。次の例は、hold queue inインターフェイス設定コマンドを使用して、値を350に設定する方法を示しています。
Router# configure terminal Router(config)# interface gigabitEthernet 1 Router(config-if)# hold-queue 350 in
管理者は、宛先ポートが0のUDPパケットをブロックするアクセスコントロールリスト(ACL)を設定して、すべてのデバイスインターフェイスにACLを適用することもできます。次に例を示します。
Extended IP access list 180 10 deny udp any any eq 0
修正済みソフトウェア
修正済みソフトウェア リリースの詳細については、本アドバイザリ上部の Cisco Bug ID を参照ください。
ソフトウェアのアップグレードを検討する際には、[シスコのセキュリティアドバイザリおよびアラート(Cisco Security Advisories and Alerts)] ページで入手できるシスコ製品のアドバイザリを定期的に参照して、侵害を受ける可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)は、2022 年 3 月に、この脆弱性のさらなるエクスプロイトが試みられたことを認識しました。これらの脆弱性が修正済みのソフトウェアリリースにアップグレードすることを、引き続き強くお勧めします。
URL
改訂履歴
バージョン | 説明 | セクション | ステータス | 日付 |
---|---|---|---|---|
1.2 | エクスプロイトに関する情報を更新。 | 不正利用事例と公式発表 | Final | 2022-DEC-16 |
1.1 | Cisco Bug IDのリストを修正。 | — | Final | 2017年9月7日 |
1.0 | 初回公開リリース | — | Final | 2017年9月6日 |
利用規約
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