この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
超低遅延ネットワーク インターフェイス カード
Cisco Nexus K3P-S FPGA SmartNIC は、低遅延で動作するように最適化されています。
ソフトウェアでトリガーしてから応答までの遅延が 568ns という短さです。これは、従来の Cisco Nexus SmartNIC モデルよりも最大 20% 高速で、シスコ史上最速です。このドロップイン交換可能な NIC を使用することで、ソフトウェアベースのトレーディングシステムにおいて市場での値動きから取引までのパフォーマンスが過去最高レベルに達し、システムの有効性と収益性が向上します。
Cisco Nexus K3P-S FPGA SmartNIC は、市場で最も強力なプログラマブル ソフトウェア インターフェイスを備えています。
以下のような機能や特徴を備えています。
● 遅延コスト ゼロのハードウェア フロー ステアリング:重要なトラフィックを事前にフィルタリングして適切なメモリと CPU コアに割り当てることで、遅延を回避します。
● カットスルー受信:パケットの最後の部分が到着する前に、パケット フラグメントがネットワークから到着次第ソフトウェアで処理できるようにします。これは、回線速度が遅い場合(1GbE など)に特に効果的です。Cisco Nexus K3P-S FPGA SmartNIC ソフトウェア API により、ユーザは従来のストアアンドフォワード方式の NIC 設計よりもはるかに速く判断を下せるようになります。
● ExaSOCK TCP/IP アクセラレーション:ExaSOCK を使用すれば、ソケットアプリケーションを変更せずに Cisco Nexus K3P-S FPGA SmartNIC の速度と性能のメリットを得られます。ExaSOCK は、内蔵の TCP/IP ソケット アクセラレーション システムです。ExaSOCK の拡張 API により、Cisco Nexus K3P-S FPGA SmartNIC プリロード送信機能とシームレスに連携できます。
● パケットプリロード送信:Cisco Nexus K3P-S FPGA SmartNIC により送信フレームをプリロードできるため、送信パスが 60ns 短縮されます。Cisco Nexus K3P-S FPGA SmartNIC ではパケット送信バッファが拡張されているため、より多くのフレームをプリロードできます。そのため、多様な送信方式を選択できます。
● 高精度タイムスタンプ:4ns でのタイムスタンプが、全受信パケットと最新の送信パケットに適用されます。Cisco Nexus K3P-S FPGA SmartNIC には、設定不要の IEEE1588(PTP)と、オープンソースで無料の exact-capture ソフトウェアを使用した、ディスクへの高速キャプチャ機能も搭載されています。
Cisco Nexus K3P-S FPGA SmartNIC は、25G もサポートする純粋な FPGA ベースのネットワークアダプタです。
Field-Programmable Gate Array(FPGA)ネットワーク アダプタは、導入後に新しい機能をデバイスにダウンロードして速度を向上させられるため、デバイスを長期間利用できます。たとえば、Cisco Nexus K3P-S FPGA SmartNIC は、ファームウェアをアップデートすることで 25G のイーサネットスピードに対応できるようになります。そのため、インフラストラクチャの難しいアップグレードにかかる投資コストを削減できます。
Cisco Nexus K3P-S FPGA SmartNIC は、最新世代の Xilinx Ultrascale+ FPGA を使用して構築されています。
カスタム用途に、オプションで 4GB の DDR4 メモリを出荷時に搭載できます。コンパクトなフォームファクタに搭載できる小型のアダプタです。ユーザは、高速で強力なシスコのファームウェア開発キット(FDK)を使用して、重要なネットワーク処理機能を NIC に直接対応させることで、純粋な FPGA 設計によるメリットを得られます。それでいてプロダクショングレードのネットワーク アダプタと使いやすさや管理機能は変わりません。
Cisco Nexus K3P-S FPGA SmartNIC
パフォーマンス
raw フレーム サイズと一般的な遅延時間:1
● 64 バイト:696 ns
● 256 バイト:897 ns
TX バッファがプリロードされた状態での raw フレーム サイズと一般的な遅延時間1:
● 64 バイト:629 ns
● 256 バイト:665 ns
UDP での一般的な遅延時間2:
● 14 バイト:810 ns
● 256 バイト:1.1 µs
TCP での一般的な遅延時間2:
● 14 バイト:850 ns
● 256 バイト:1.1 µs
タイムスタンプ機能
タイムスタンプ精度:
● 4ns
タイムスタンプの対象:
● 全受信フレーム、最新の送信フレーム
時刻の同期:
● ホスト、ハードウェアを利用した PTP、オプションの PPS
PPS 入出力:
● 3.3V CMOS、50 オーム終端を選択可能
その他の機能
キャプチャ:
● ディスクへのラインレートでのキャプチャ
フロー ステアリング:
● ポートあたり 128 IP ルール
● ポートあたり 64 MAC ルール
ファームウェア開発キット(FDK):
● カスタム ユーザ ロジックを FPGA に追加可能
● ドライバ、ユーティリティをフル統合
● Xilinx Ultrascale+ XCKU3P-2
● 4GB DDR4(オプション)
一般
フォーム ファクタ:
● コンパクトな PCI Express カード
● 117x68mm(4.65x2.67インチ)
環境:
● 動作温度:0 °C ~ 55 °C
● 保管温度: -40 ~ 70℃
● 動作時相対湿度:5 ~ 90 %(結露しないこと)
● 保管相対湿度:5 ~ 95 %(結露しないこと)
回復方法:
● 手動ファームウェア リカバリ ボタン
Ports:
● 2 X SFP28
● PPS 入出力用 SMA
データ レート:
● 25GbE、10GbE、1GbE、100M ファスト イーサネット
サポートされるメディア:
● 光ファイバ(25GBASE-SR、25GBASE-LR、25GBASE-CR)、SFP(+/28)直接接続
ホスト インターフェイス:
● PCIe x8 Gen 3(レーンあたり 8.0 GT/s)
オペレーティング システム:
● Linux x86_64(全ディストリビューション)
注意
シスコの企業の社会的責任(CSR)レポートの「環境の持続性」セクションでは、製品、ソリューション、運用・拡張運用、サプライチェーンに対する、シスコの環境持続性ポリシーとイニシアチブを掲載しています。
次の表に、環境の持続可能性に関する主要なトピック(CSR レポートの「環境の持続性」セクションに記載)への参照リンクを示しています。
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