縦棒(|)はどの show コマンドでも使用できます。これには、フィルタ オプションとフィルタリング式を組み込むことができます。フィルタリングは、Cisco IOS ソフトウェアと同様に、各出力行を正規表現と照合することによって行われます。選択するフィルタ オプションによって、正規表現に一致するすべての出力を含めたり除外したりできます。また、正規表現に一致する行で始まるすべての出力を表示することもできます。
show コマンドでフィルタリング オプションを使用する場合の構文は、次のとおりです。
show command | {include| exclude | begin | grep [-v]} regexp
または
more system:running-config| {include| exclude | begin | grep [-v]} regexp
(注) |
more コマンドを入力すると、実行コンフィギュレーションだけでなく、任意のファイルの内容を表示できます。詳細については、コマンド リファレンスを参照してください。
|
このコマンド文字列の最初の縦棒(|)は演算子であり、コマンド内に含める必要があります。この演算子は、show コマンドの出力をフィルタに組み込みます。構文内に含まれるその他の縦棒(|)は代替オプションを示すものであり、コマンドの一部ではありません。
include オプションを指定すると、正規表現に一致するすべての出力行が表示されます。-v を付けずに grep オプションを使用する場合も、同じ結果となります。exclude オプションを指定すると、正規表現に一致するすべての出力行が除外されます。-v を付けて grep オプションを使用する場合も、同じ結果となります。begin オプションを指定すると、正規表現に一致する行で始まるすべての出力行が表示されます。
regexp には、Cisco IOS の正規表現を指定します。正規表現は一重引用符または二重引用符で囲まれていません。したがって、末尾の空白スペースが正規表現の一部と解釈されるため、末尾の空白スペースに注意してください。
正規表現を作成する場合は、照合する任意の文字または数字を使用できます。また、メタ文字と呼ばれるキーボード文字は、正規表現で使用されると特別な意味を持ちます。
疑問符(?)やタブなど、CLI の特殊文字をすべてエスケープするには、Ctrl+V を使用します。たとえば、コンフィギュレーションで d?g と入力するには、d[Ctrl+V]?g とキー入力します。