この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
このモジュールでは、Cisco NCS 5001 ルータおよび Cisco NCS 5002 ルータ でリンク バンドル インターフェイスを設定するためのコマンド ライン インターフェイス(CLI)コマンドについて説明します。
リンク バンドル インターフェイスの概念、設定作業、および例の詳細については、『Cisco NCS 5000 シリーズ ルータ向けハードウェア コンポーネント コンフィギュレーション ガイド』を参照してください。
ロード バランシング機能によって分散された、マルチリンク インターフェイス バンドルのメンバ リンクの送信元と宛先の IP アドレスを表示するには、 で bundle-hash コマンドを使用します。
bundle-hash { Bundle-Ether bundle-id }
Bundle-Etherbundle-id |
ロード バランシングを計算するイーサネット バンドルを指定します。指定できる値の範囲は 1 ~ 65535 です。 |
ibundle-id |
特定のバンドルを識別する 1 ~ 65535 の番号です。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
バンドル インターフェイス トラフィックは、ハッシュ関数に従ってバンドルのさまざまなメンバ リンクに分散されます。bundle-hash コマンドを使用すると、トラフィックの特定のフローを伝送するバンドル メンバ リンクを特定できます。
bundle-hash コマンドを使用すると、次の情報を取得できます。
bundle-hash コマンドはシリーズ全体の中で考えられるすべての IP アドレスを表示するわけではありません。バンドルのすべてのメンバのすべてのアドレスをいったん表示した後は、アドレスの表示を停止します。
bundle-hash コマンドは、オプションの選択を最初に要求するユーティリティを呼び出します。このユーティリティは、選択したオプションに基づいて、さらにオプションを選択するように要求します。最初に選択するオプションは次のとおりです。
bundle-hash コマンド ユーティリティは、次のオプションを選択するように要求します。
また、選択した内容に応じて、さらにオプションを選択するように要求される場合もあります。
show bundle コマンドを使用すると、IP アドレスの情報を取得できます。
オプション |
指定する必要がある情報 |
---|---|
L3/3-tuple |
L3 情報: |
L4/7-tuple |
L3 情報: L4 情報: プラットフォーム関連情報: |
Single pair |
単一の送信元ポートと宛先ポートの情報。ユーティリティはこの情報を使用してハッシュを計算し、ユーザが指定した物理/バンドル リンク間のバンドル ロードバランスの配分を表示します。 デフォルトはシングル モードです。 シングル モードでは、次のプロンプトが表示される場合があります。 |
Range |
セットごとのパケット フローを生成する送信元アドレスと宛先アドレスのセットについての情報。ユーティリティはこの情報を使用して生成されたパケット フローのハッシュを計算し、ユーザが指定した出力メンバ リンク/バンドル インターフェイスと、各リンク上のパケット フロー数を表示します。 |
IPv4 |
IPv4 アドレス |
IPv6 |
IPv6 アドレス |
Compute destination address set for all members [y|n]:
y を入力すると、宛先サブネット内に複数のサンプル IPv4 アドレスが生成され、サンプル アドレスごとにリンクが計算されます。この計算時に、宛先ネットワーク アドレスが宛先 IPv4 アドレスとサブネット プレフィクスから取得されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
bundle |
読み取り |
次に、3 タプル ハッシュ アルゴリズム、単一の送信元と宛先、および IPv4 アドレスを使用して、リンク バンドル(bundle-ether 28)のメンバ全体にわたるロード バランシングを計算する例を示します。
RP/0/# bundle-hash bundle-ether 28 Specify load-balance configuration (L3/3-tuple or L4/7-tuple) (L3,L4): l3 Single SA/DA pair (IPv4,IPv6) or range (IPv4 only): S/R [S]: s Enter bundle type IP V4 (1) or IP V6 (2): 1 Enter source IP V4 address: 10.12.28.2 Enter destination IP V4 address: 10.12.28.1 Compute destination address set for all members? [y/n]: y Enter subnet prefix for destination address set: 8 Enter bundle IP V4 address [10.12.28.2]: 10.12.28.2 Link hashed to is GigabitEthernet0/6/5/7 Destination address set for subnet 10.0.0.0: 10.0.0.6 hashes to link GigabitEthernet0/1/5/6 10.0.0.8 hashes to link GigabitEthernet0/6/5/5 10.0.0.12 hashes to link GigabitEthernet0/6/5/6 10.0.0.2 hashes to link GigabitEthernet0/6/5/7 10.0.0.1 hashes to link GigabitEthernet0/1/5/7
次に、3 タプル ハッシュ アルゴリズム、送信元と宛先の範囲、および IPv4 アドレスを使用して、リンク バンドル(bundle-ether 28)のメンバ全体にわたるロード バランシングを計算する例を示します。
RP/0/# bundle-hash bundle-ether 28
Specify load-balance configuration (L3/3-tuple or L4/7-tuple) (L3,L4): l3
Single SA/DA pair (IPv4,IPv6) or range (IPv4 only): S/R [S]: r
Maximum number of flows (num src addr * num dst addr): 65536
Enter first source IP address: 10.12.28.2
Enter subnet prefix for source address set: 8
Enter number of source addresses (1-245): 20
Enter source address modifier (1-12) [def:1]: 5
Enter destination IP address: 10.12.28.1
Enter subnet prefix for destination address set: 8
Enter number of destination addresses (1-245): 20
Enter destination address modifier (1-12) [1]: 5
Many to many (M) or simple pairs (S)? [M]: s
Calculating simple pairs...
Total number of hits 20
Member GigabitEthernet0/1/5/6 has 6 hits
Member GigabitEthernet0/6/5/5 has 2 hits
Member GigabitEthernet0/6/5/6 has 2 hits
Member GigabitEthernet0/6/5/7 has 9 hits
Member GigabitEthernet0/1/5/7 has 1 hits
次に、7 タプル ハッシュ アルゴリズム、単一の送信元と宛先、および IPv4 アドレスを使用して、リンク バンドル(bundle-ether 202)のメンバ全体にわたるロード バランシングを計算する例を示します。
RP/0/# bundle-hash bundle-ether 202
Specify load-balance configuration (L3/3-tuple or L4/7-tuple) (L3,L4): l4
Single SA:SP/DA:SP pair (IPv4,IPv6) or range (IPv4 only): S/R [S]: s
Enter bundle type IP V4 (1) or IP V6 (2): 1
Enter source IP V4 address: 172.20.180.167
Enter destination IP V4 address: 172.30.15.42
Ingress interface --
- physical interface format: [ GigabitEthernet | TenGigE ]R/S/I/P
- bundle interface format: [ Bundle-Ether]bundle-id
Enter ingress interface: GigabitEthernet0/2/0/3
Enter L4 protocol (TCP,UDP,SCTP,L2TPV3,NONE): UDP
Enter src port: 1000
Enter destination port: 2000
Compute destination address set for all members? [y/n]: n
S/D pair 172.20.180.167:1000/172.30.15.42:2000 -- Link hashed to is GigabitEthernet0/3/3/6
Another? [y]: y
Enter bundle type IP V4 (1) or IP V6 (2): 1
Enter source IP V4 address [172.20.180.167]: 172.20.180.167
Enter destination IP V4 address [172.30.15.42]: 172.30.15.42
Ingress interface --
- physical interface format: [GigabitEthernet | TenGigE ]R/S/I/P
- bundle interface format: [ Bundle-Ether ]bundle-id
Enter ingress interface [GigabitEthernet0/2/0/3]: GigabitEthernet0/2/0/3
Enter L4 protocol (TCP,UDP,SCTP,L2TPV3,NONE) [udp]: UDP
Enter src port [1000]: 1000
Enter destination port [2000]: 2000
Compute destination address set for all members? [y/n]: y
Enter subnet prefix for destination address set: 24
Enter bundle IP V4 address [172.20.180.167]: 209.165.200.225
S/D pair 172.20.180.167:1000/172.30.15.42:2000 -- Link hashed to is GigabitEthernet0/3/3/6
Destination address set for subnet 172.30.15.0:
S/D pair 172.20.180.167:1000/172.30.15.1:2000 hashes to link GigabitEthernet0/3/3/6
S/D pair 172.20.180.167:1000/172.30.15.6:2000 hashes to link GigabitEthernet0/2/0/1
S/D pair 172.20.180.167:1000/172.30.15.3:2000 hashes to link GigabitEthernet0/2/0/2
S/D pair 172.20.180.167:1000/172.30.15.5:2000 hashes to link GigabitEthernet0/0/3/0
Another? [y]: n
集約されたインターフェイス(またはバンドル)にポートを追加するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで bundle id コマンドを入力します。
bundle id bundle-id [ mode { active | on | passive } ]
no bundle id bundle-id
デフォルトの設定は mode on です。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
bundle id コマンドを入力し、バンドルにすでにバインドされているポートを指定した場合、そのポートは元のバンドルからバインドが解除され、新しいバンドルにバインドされます。バンドル番号が同じである場合、ポートのバインドは解除されませんが、モードは bundle id コマンドで指定したモードに変更されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
bundle |
読み取り、書き込み |
次に、ポートをバンドルに追加する例を示します。
RP/0/(config)# interface tenGigE 0/1/5/0 RP/0/(config-if)# bundle id 1
次に、アクティブ LACP ポートを集約されたインターフェイス(またはバンドル)に追加する例を示します。
RP/0/(config)# interface tenGigE 0/6/5/7 RP/0/(config-if)# bundle id 5 mode active
アクティブ リンクと、アクティブ リンクに障害が発生した場合にただちにバンドルの役割を引き継ぐことができるスタンバイ モードのリンクを 1 つずつ指定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで bundle maximum-active links コマンドを使用します。デフォルトの最大アクティブ リンク値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
bundle maximum-active links links
no bundle maximum-active links links
links |
指定したバンドルで起動状態にするアクティブ リンクの数。プラットフォームでサポートされている最大数まで指定できます。指定できる範囲は 1 ~ 64 です。 |
デフォルトの動作または値はありません。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
bundle maximum-active links コマンドは、LACP が実行されていないバンドルに対してのみサポートされます。
bundle maximum-active links コマンドを実行すると、バンドル内で最もプライオリティが高いリンクのみがアクティブになります。プライオリティは、bundle port-priority コマンドの値に基づいて決定されます(値が小さいほど、プライオリティが高くなります)。したがって、アクティブにするリンクに高いプライオリティを設定することを推奨します。
タスク ID |
動作 |
---|---|
bundle |
読み取り、書き込み |
次に、特定のバンドルを起動状態にするために必要なアクティブ リンクの数を設定する例を示します。この例では、イーサネット バンドル 5 を起動状態にするために必要なアクティブ リンクの数を 2 に設定しています。
RP/0/(config)# interface Bundle-Ether 5 RP/0/(config-if)# bundle maximum-active links 1
ユーザが特定のバンドルを起動状態にするために必要な最小帯域幅を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで bundle minimum-active bandwidth コマンドを使用します。
bundle minimum-active bandwidth kbps
kbps |
バンドルを起動状態にするために必要な最小帯域幅。指定できる最小値は 1 で、最大値は 8 つの TenGigabitEthernet インターフェイスの帯域幅の合計に等しい数値です。 |
デフォルトの設定は kbps = 1 です。
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このモジュールのコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。ユーザ グループの割り当てのためにコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
タスク ID |
動作 |
---|---|
bundle |
読み取り、書き込み |
次に、ユーザが特定のバンドルを起動状態にするために必要な最小帯域幅を設定する例を示します。この例では、イーサネット バンドル 1 を起動状態にするために必要な最小帯域幅を 620000 に設定しています。
RP/0/(config)# interface Bundle-Ether 1 RP/0/(config-if)# bundle minimum-active bandwidth 620000
ポートに Link Aggregation Control Protocol(LACP)プライオリティを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで bundle port-priority コマンドを入力します。デフォルトの LACP プライオリティ値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
bundle port-priority priority
no bundle port-priority priority
priority |
このポートのプライオリティ。値が小さいほど、プライオリティは高くなります。priority 引数を数値に置き換えます。範囲は 1 ~ 65535 です。 |
priority: 32768
インターフェイス コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
LACP プライオリティ値はポート ID の一部を形成し、ピアとの間で交換される LACP パケットに格納されて送信されます。ピアは、LACP パケットを使用して、指定されたポートがバンドルへのトラフィックを伝送する必要があるかどうかを判断します。
Multi-Gigabit Service Control Point(MGSCP)では、bundle port-priority コマンドが現用リンクに適用されます。
(注) |
LACP 値が小さいほど、ポートの LACP プライオリティは高くなります。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
bundle |
読み取り、書き込み |
次に、ポートに LACP プライオリティを設定する例を示します。
RP/0/# config RP/0/(config)# interface gigabitethernet 0/1/0/1 RP/0/(config-if)# bundle port-priority 1
すべてのバンドルのすべてのメンバ、特定のバンドルのすべてのメンバ、または特定のポートの Link Aggregation Control Protocol(LACP)カウンタをクリアするには、 で clear lacp counters コマンドを入力します。
clear lacp counters [ bundle Bundle-Ether bundle-id | port { GigabitEthernet interface-path-id | TenGigE interface-path-id } ]
bundle |
(任意)バンドルのすべてのメンバの LACP カウンタをクリアします。 |
||
Bundle-Ethernode-id |
(任意)イーサネット バンドル。node-id 引数を使用して、クリアする LACP カウンタのノード ID 番号を指定します。範囲は 1 ~ 65535 です。 |
||
port |
(任意)指定したバンドルまたはインターフェイスのすべての LACP カウンタをクリアします。 |
||
GigabitEthernet |
(任意)ギガビット イーサネット インターフェイス。interface-path-id 引数を使用して、クリアする LACP カウンタがあるギガビット イーサネット インターフェイスを指定します。 |
||
TenGigE |
(任意)10 ギガビット イーサネット インターフェイス。interface-path-id 引数を使用して、クリアする LACP カウンタがある 10 ギガビット イーサネット インターフェイスを指定します。 |
||
POS |
(任意)Packet-over-SONET/SDH(POS)インターフェイス。interface-path-id 引数を使用して、クリアする LACP カウンタがある POS インターフェイスを指定します。 |
||
interface-path-id |
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このモジュールのコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。ユーザ グループの割り当てのためにコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
タスク ID |
動作 |
---|---|
bundle |
実行 |
basic-services |
読み取り、書き込み |
次に、LCAP カウンタをクリアする例を示します。
RP/0/# clear lacp counters
新しいバンドルを作成し、そのバンドルでインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始するには、 XR コンフィギュレーション モードで interface (bundle) コマンドを使用します。バンドルを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
interface Bundle-Ether bundle-id
no interface Bundle-Ether bundle-id
Bundle-Ether | イーサネット バンドル インターフェイスを指定または作成します。 |
bundle-id | 特定のバンドルを識別する 1 ~ 65535 の番号です。 |
バンドル インターフェイスは設定されません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このモジュールのコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。ユーザ グループの割り当てのためにコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
タスク ID | 動作 |
---|---|
bundle |
読み取り、書き込み |
次に、イーサネット バンドルを作成し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始する例を示します。
RP/0/# config RP/0/(config)# interface Bundle-Ether 3 RP/0/(config-if)#
RP/0/(config)# interface Bundle-POS 10 RP/0/(config-if)#
LACP 状態マシンの wait-while タイマーをディセーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで lacp fast-switchover コマンドを使用します。wait-while タイマーを再びイネーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
lacp fast-switchover
no lacp fast-switchover
このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。
LACP 状態マシンの wait-while タイマーはイネーブルです。
インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
LACP が動作するメンバ リンクを持つバンドル上で 1:1 のリンク保護をイネーブルにすると(bundle maximum-active links コマンドの値に 1 を設定)、LACP 状態マシンの wait-while タイマーを任意でディセーブルにできます。このタイマーをディセーブルにすると、スタンバイ モードのバンドル メンバ リンクで、正常状態のネゴシエーションが高速になるため、障害になったアクティブ リンクからスタンバイ リンクへのスイッチオーバーが高速になります。
使用しているスイッチオーバーのタイプ(デフォルトの IEEE 標準ベースのスイッチオーバーか、またはより高速な独自に最適化されたスイッチオーバーか)に関係なく、スタンバイ リンクの状態ネゴシエーションが加速します(スイッチオーバーのタイプに関する詳細については、bundle maximum-active links コマンドを参照してください)。ただし、lacp fast-switchover コマンドをイネーブルにし、IEEE 標準ベースのスイッチオーバーで使用すると、より大きな利点が得られます。
次に、Bundle-Ether 28 の LACP がイネーブルになっているメンバ リンクの wait-while タイマーをディセーブルにする例を示します。
RP/0/(config)# interface Bundle-Ether 28 RP/0/(config-if)# lacp fast-switchover
次に、Bundle-Ether 28 の LACP がイネーブルになっているメンバ リンクの wait-while タイマーを再びイネーブルにする例を示します。
RP/0/(config)# interface Bundle-Ether 28 RP/0/(config-if)# no lacp fast-switchover
現在アクティブではあるもののプライオリティが低いポートを設定し、プライオリティが高いポートが動作可能になった後でもアクティブの状態を維持するには、バンドル インターフェイス コンフィギュレーション モードで lacp non-revertive コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
lacp non-revertive
no lacp non-revertive
このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。
プライオリティが高いポートが再び動作可能になると、そのポートがアクティブ ポートになります。
バンドル インターフェイス コンフィギュレーション モード
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID | 動作 |
---|---|
|
読み取り、書き込み |
次に、LACP バンドル インターフェイスで非リバーティブ動作を設定する例を示します。
RP/0/# configure RP/0/(config)# interface bundle-ether 1 RP/0/(config-if)# lacp non-revertive
LACP パケットをキャプチャし、その情報をshow lacp packet-capture コマンドで表示するには、 で lacp packet-capture コマンドを使用します。
{ lacp packet-capture gigabitethernet interface-path-id | tengige interface-path-id number-of-packets }
LACP パケットのキャプチャを停止するか、またはキャプチャした LACP パケットをクリアするには、 で lacp packet-capture stop コマンドまたは lacp packet-capture clear コマンドを使用します。
{ lacp packet-capture [ bundle-ether bundle-id ] [ gigabitethernet interface-path-id ] [ tengige interface-path-id ] clear | stop }
bundle-ether |
bundle-id によって指定されたイーサネット バンドル インターフェイス。 |
||
bundle-pos |
bundle-id によって指定された Packet-Over-SONET(POS)バンドル インターフェイス。 |
||
GigabitEthernet |
interface-path-id によって指定されたギガビット イーサネット インターフェイス。 |
||
POS |
bundle-id によって指定された Packet-Over-SONET(POS)インターフェイス。 |
||
TenGigE |
interface-path-id によって指定された 10 ギガビット イーサネット インターフェイス。 |
||
interface-path-id |
物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
||
bundle-id |
バンドル インターフェイスを指定する番号。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。 |
||
number-of-packets |
キャプチャするパケットの数。 |
||
clear |
現在キャプチャされているすべてのパケットをクリアします。 |
||
stop |
パケットのキャプチャを停止します。 |
デフォルト(パラメータなし)では、ライン カード上のすべてのインターフェイスに対してグローバルに実行されます。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
lacp packet-capture コマンドは、単一のバンドル メンバ インターフェイスで送信済みおよび受信済みの LACP パケットをキャプチャします。これらのパケットの内容は、show lacp packet-capture コマンドで表示できます。lacp packet-capture コマンドが発行されていない場合、show lacp packet-capture コマンドでは情報が表示されません。
lacp packet-capture コマンドは、そのポートまたはそのバンドルに対して stop キーワードが実行されるまで、LACP パケットをキャプチャし続けます。そのポートまたはそのバンドルに対してclear キーワードが実行されるまで、キャプチャされたパケットは格納され、表示され続けます。
一度にキャプチャできるのは、1 つのライン カード上の 1 つのポートの LACP パケットだけです。ポート上でのパケット キャプチャの開始を黙示的に停止し、そのライン カード上の他のすべてのポートのすべてのパケット キャプチャをクリアします。
指定された数のパケットがキャプチャされる前に LACP パケットのキャプチャを停止するには、stop キーワードを実行します。
単一のインターフェイスに対して stop を指定した場合は、そのインターフェイスでのパケット キャプチャのみが停止します。
バンドル インターフェイスに対して stop を指定した場合は、そのバンドルでのすべてのメンバのパケット キャプチャが停止します。
stop をグローバルに指定(デフォルト:パラメータなし)した場合は、ルータ上のすべてのバンドル インターフェイスでのパケット キャプチャが停止します。
インターフェイスについて格納されたキャプチャ済みのすべての LACP パケットをクリアするには、clear キーワードを実行します。
単一のインターフェイスに対して clear を指定した場合は、そのインターフェイス上のパケットのみがクリアされます。
バンドル インターフェイスに対して clear を指定した場合は、そのバンドルのすべてのメンバ上のパケットがクリアされます。
clear をグローバルに指定(デフォルト:パラメータなし)した場合は、ルータ上のすべてのバンドル インターフェイスのパケットがクリアされます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
bundle |
読み取り |
次に、POS インターフェイスで LACP パケットをキャプチャする例を示します。
RP/0/# lacp packet-capture pos 0/1/0/0 100
次に、POS インターフェイスで LACP パケットを停止する例を示します。
RP/0/# lacp packet-capture pos 0/1/0/0 stop
次に、POS インターフェイスでキャプチャ済みのすべての LACP パケットをクリアする例を示します。
RP/0/# lacp packet-capture pos 0/1/0/0 clear
次に、POS インターフェイスで LACP パケットを停止する例を示します。
RP/0/# lacp packet-capture gigabitethernet 0/2/0/0 100
次に、ギガビット イーサネット インターフェイスで LACP パケットのキャプチャを停止する例を示します。
RP/0/# lacp packet-capture gigabitethernet 0/2/0/0 stop
mLACP ノード ID が ICCP グループで使用されるように設定するには、冗長 ICCP グループ コンフィギュレーション モードで mlacp node コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mlacp node node-id
no mlacp node node-id
node-id |
このシステムの ICCP グループ内で一意のノード ID を指定します。ノード ID 値の範囲は 0 ~ 7 です。 |
デフォルトの動作または値はありません。
冗長 ICCP グループ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
bundle |
読み取り、書き込み |
次に、mLACP ノード ID がこの ICCP グループで使用されるように設定する例を示します。
RP/0/# configure RP/0/(config)# redundancy iccp group 10 RP/0/(config-redundancy-iccp-group)# mlacp node 3
LACP システムのプライオリティが ICCP グループで使用されるように設定するには、冗長 ICCP グループ コンフィギュレーション モードで mlacp system priority コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
mlacp system priority priority
no mlacp system priority priority
priority |
システムのプライオリティを指定します。
|
デフォルトの動作または値はありません。
冗長 ICCP グループ コンフィギュレーション
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このコマンドの使用に影響する特定のガイドラインはありません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
bundle |
読み取り、書き込み |
次に、LACP システムのプライオリティがこの ICCP グループで使用されるように設定する例を示します。
RP/0/# configure RP/0/(config)# redundancy iccp group 10 RP/0/(config-redundancy-iccp-group)# mlacp system priority 10
設定済みのすべてのバンドルに関する要約情報を表示するには、 XR EXEC モードで show bundle brief コマンドを使用します。
show bundle brief
このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。
設定済みのすべてのバンドルの情報が表示されます。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このモジュールのコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。ユーザ グループの割り当てのためにコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
タスク ID | 動作 |
---|---|
bundle |
読み取り |
次に、ルータ上に設定された 2 つのバンドル、BE16 と BE100 のステータスを表示する例を示します。両方ともイーサネット バンドルであり、バンドル 16 のみが起動しています。
RP/0/# show bundle brief
Thu Mar 3 14:40:35.167 PST
Name | IG | State | LACP | BFD | Links | Local b/w, |
| | | | | act/stby/cfgd | kbps |
-------|----------|---------------|------|-----|---------------|------------|
BE16 - Up On Off 1 / 1 / 2 1000000
BE100 - Down Off Off 0 / 0 / 0 0
次の表に、この出力で表示されるフィールドについて説明します。
すべてのバンドルまたは特定のタイプの特定のバンドルに関する情報を表示するには、 XR EXEC モードで show bundle コマンドを使用します。
show bundle [ Bundle-Ether bundle-id ]
Bundle-Ether | 指定したイーサネット バンドルに関する情報を表示します。 |
bundle-id | 特定のバンドルを識別する 1 ~ 65535 の番号です。 |
設定済みのすべてのバンドルに関する情報が表示されます。
リリース | 変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
ルータに設定されたすべてのバンドルに関する情報を表示するには、このコマンドの no 形式を使用します。
特定のバンドルに関する情報を表示するには、このコマンドの show bundle Bundle-Etherbundle-id 形式または show bundle Bundle-POSbundle-id 形式と設定済みのバンドルの番号を使用します。
タスク ID | 動作 |
---|---|
bundle |
読み取り |
理由 | 説明 |
---|---|
BFD session is unconfigured on the remote end |
LACP をネゴシエートしたものの、リモート デバイスからの BFD セッションが設定されていないため、リンクは BFD 実行状態になっています。 |
BFD state of this link is Down |
LACP をネゴシエートしたものの、ローカル システムとリモート デバイス間の BFD セッションがダウンしているため、リンクは BFD 実行状態になっています。 |
Bundle has been shut down |
メンバとして設定されているバンドルが管理上、ダウンしているため、リンクは設定済み状態になっています。 |
Bundle interface is not present in configuration |
メンバとして設定されているバンドルは、それ自体が設定されていないため、リンクは設定済み状態になっています。 |
Bundle is in the process of being created |
メンバとして設定されているバンドルが作成中であるため、リンクは設定済み状態になっています。 |
Bundle is in the process of being deleted |
メンバとして設定されているバンドルが削除中であるため、リンクは設定済み状態になっています。 |
Bundle is in the process of being replicated to this location |
メンバとして設定されているバンドルがリンクが存在するラインカードへの複製中であるため、リンクは設定済み状態になっています。 |
Forced switchover to the mLACP peer |
mLACP ピア PoA への強制スイッチオーバーの一環としてダウンしているため、リンクは設定済み状態になっています。これは、強制スイッチオーバーが設定されている場合にのみ発生します。 |
ICCP group is isolated from the core network |
リンクとそのバンドルが含まれている ICCP グループのネットワーク コアを通じての接続がないため、リンクは設定済み状態になっています。そのため、LACP パートナー デバイスによるトラフィックの送信を防ぐために、リンクがダウンしています。 |
Incompatible with other links in the bundle (bandwidth out of range) |
リンクの帯域幅に同じバンドル内に設定される他のリンクとの互換性がないため、リンクは設定済み状態になっています。帯域幅が高すぎるか、または低すぎる可能性があります。 |
LACP shutdown is configured for the bundle |
バンドルが LACP シャットダウンにより設定されているため、リンクはスタンバイ状態になっています。 |
Incompatible with other links in the bundle (LACP vs non-LACP) |
リンクによる LACP の使用法に同じバンドル内に構成されているほかのリンクとの互換性がないため、リンクは設定済み状態になっています。一部のリンクは LACP を実行していても、他のリンクは実行していない場合があります。 |
Link is Attached and has not gone Collecting (reason unknown) |
Mux マシンでリンクが収集状態になっていると mLACP ピア PoA が示していないため、リンクはネゴシエーション状態になっています。これは、mLACP ピアと LACP パートナー間の問題か、またはこの状態がローカル システムに伝達されていないことが原因である可能性があります。 |
Link is Collecting and has not gone Distributing (reason unknown) |
Mux マシンでリンクが配信状態になっていると mLACP ピア PoA が示していないため、リンクはネゴシエーション状態になっています。これは、mLACP ピアと LACP パートナー間の問題か、またはこの状態がローカル システムに伝達されていないことが原因である可能性があります。 |
Link is being removed from the bundle |
リンクはバンドルから削除中であり、この処理の間は設定済み状態に維持されます。 |
Link is Defaulted; LACPDUs are not being received from the partner |
LACP パートナー デバイスから LACPDU を受信していないため、リンクは設定済み状態になっています。どちらかのパートナーが送信していないか、またはパケットが損失しています。 |
Link is down |
リンクが運用上または管理上ダウンしているため、リンクは収集状態になっています。 |
Link is Expired; LACPDUs are not being received from the partner |
Current-While 期間中に LACP パートナー デバイスから LACPDU を受信しておらず、リンクは現在受信マシンで期限切れとマークされているため、リンクはネゴシエーション状態になっています。 |
Link is in the process of being created |
メンバ設定が処理中であるため、リンクは設定済み状態になっています。 |
Link is marked as Standby by mLACP peer |
リンクはスタンバイ状態になっており、mLACP ピア PoA によってその旨が示されています。 |
Link is Not Aggregatable (reason unknown) |
mLACP ピア PoA によりリンクが個別リンクとしてマークされているため、リンクは設定済み状態になっています。 |
Link is not operational as a result of mLACP negotiations |
ピアとの mLACP ネゴシエーションにより、このリンクは設定済み状態に維持されています。これは、2 つのピア デバイス間での誤設定を示している可能性があります。 |
Link is Standby; bundle has more links than are supported |
選択済み状態のリンクの数が、アクティブ リンク数に関するプラットフォームのハード制限にすでに到達しているため、リンクはスタンバイ状態になっています。 |
Link is Standby due to maximum-active links configuration |
選択済み状態のリンクの数が、設定されたアクティブ リンクの最大しきい値にすでに到達しているため、リンクはスタンバイ状態になっています。 |
Link is waiting for BFD session to start |
LACP をネゴシエートしているものの、リモート デバイスから BFD セッションが開始されていないため、リンクは BFD 実行状態になっています。 |
Loopback: Actor and Partner have the same System ID and Key |
リンクでループバック状態(バンドルのメンバとなるように設定されている 2 つのリンクが互いに実際に接続されている)が検出されたため、リンクは設定済み状態になっています。 |
Not enough links available to meet minimum-active threshold |
最小アクティブ リンク数/帯域幅のしきい値を満たすために選択可能なリンク(つまり、バンドル内で選択済みとマークされる基準を満たすリンク)の数が不足しているため、リンクはスタンバイ状態になっています。 |
Partner has marked the link as Not Aggregatable |
LACP パートナー デバイスによって個別リンクとマークされているため、リンクは設定済み状態になっています。 |
Partner has not advertised that it is Collecting |
LACPDU でリンクが収集状態であると LACP パートナー デバイスがアドバタイズしていないため、リンクはネゴシエーション状態になっています。 |
Partner has not echoed the correct parameters for this link |
送信している LACPDU 内でローカル システムのポート情報を LACP パートナー デバイスが正しくエコーしていないため、リンクはネゴシエーション状態になっています。 |
Partner is not Synchronized (Waiting, not Selected, or out-of-date) |
LACP パートナー デバイスが同期済みであることを mLACP ピア PoA が示していないため、リンクはネゴシエーション状態になっています。これは、デバイスが本当に同期されていないか、またはこの状態がローカル システムに伝達されていないことが原因である可能性があります。 |
Partner is not Synchronized (Waiting, Standby, or LAG ID mismatch) |
送信している LACPDU 内で同期していることを LACP パートナー デバイスが示していないため、リンクはネゴシエーション状態になっています。パートナー デバイス上では、リンクは Wait-While タイマーの期限切れを待機している可能性があり、この場合はスタンバイ状態に維持されます。あるいは、同じバンドル内に設定されるリンク間の LAG ID 不一致につながる誤設定が存在する可能性があります。 |
Partner System ID/Key do not match that of the Selected links |
システム ID または LACP パートナー デバイスによって指定された動作キーが、同じバンドル内の他の選択済みリンクで検出されたものと一致しないため、リンクは設定済み状態になっています。これは、誤設定を示しているい可能性があります。 |
Wait-while timer is running |
Wait-While タイマーが実行中であり、新しい状態が決定されていないため、リンクは設定済み状態になっています。 |
Link Aggregation Control Protocol(LACP)ポートおよびそれらのピアに関する詳細情報を表示するには、 で show lacp bundle コマンドを入力します。
show lacp bundle { Bundle-Ether } bundle-id
このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このモジュールのコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。ユーザ グループの割り当てのためにコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
タスク ID |
動作 |
---|---|
bundle |
読み取り |
次に、特定のイーサネット バンドルの LACP 情報を表示する例を示します。
RP/0/# show lacp bundle Bundle-Ether 1
Flags: A - Device is in Active mode. P - Device is in Passive mode.
S - Device sends PDUs at slow rate. F - Device sends PDUs at fast rate.
D - Port is using default values for partner information
E - Information about partner has expired
State: 0 - Port is Not Aggregatable. 1 - Port is Out Of Sync with peer.
2 - Port is In Sync with peer. 3 - Port is Collecting.
4 - Port is Collecting and Distributing.
Bundle-Ether1
Minimum active Maximum active
B/W (Kbps) MAC address Links B/W (Kbps) Links
---------- -------------- ----- ---------- -----
0 0800.453a.651d 1 620000 32
Port State Flags Port ID Key System-ID
------------ ----- ----- -------------- ------ -------------------------
Gi0/0/2/0 1 ASDE 0x8000, 0x0001 0x0001 0x8000, 08-00-45-3a-65-01
PEER 0 PSD 0xffff, 0x0000 0x0000 0xffff, 00-00-00-00-00-00
フィールド |
説明 |
---|---|
Flags |
「Flags」フィールドでは、デバイスまたはポートに適用されるフラグを示します。 |
State |
「State」フィールドでは、ポートの状態に適用されるフラグを示します。 |
Port |
ポート ID は、rack/slot/module/port の形式で示されます。 |
State |
指定されたポートの状態に関する情報を示します。次のようなフラグがあります。 |
Flags |
指定されたデバイスまたはポートの状態に関する情報を示します。次のようなフラグがあります。 |
Port ID |
ポート ID は、Nxnnnn の形式で示されます。N はポート プライオリティ、nnnn は送信元ルータで割り当てられるポート番号です。 |
Key |
指定されたリンクおよびアグリゲータに関連付けられている 2 バイトの数字。各ポートには、動作キーが割り当てられています。ポートが他のポートに集約できるかどうかは、このキーによって示されます。同じキーを持つポートは、バンドルされた同じインターフェイスを選択します。システム ID、ポート ID、およびキーを組み合わせて、LACP システム内のポートを一意に定義しています。 |
System-ID |
システム ID。システム ID は、各 LACP パケット内でリンクの詳細とともに送信されるシステムの LACP プロパティです。 |
Link Aggregation Control Protocol(LACP)統計情報を表示するには、 で show lacp counters コマンドを入力します。
show lacp counters { Bundle-Ether } bundle-id
このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このモジュールのコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。ユーザ グループの割り当てのためにコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
タスク ID |
動作 |
---|---|
bundle |
読み取り |
次に、イーサネット バンドルの LACP カウンタを表示する例を示します。
RP/0/# show lacp counters bundle-ether 1
Bundle-Ether1
LACPDUs Marker
Port Sent Received Received Resp. Sent Last Cleared
------------- ---------------------- ---------------------- ------------
Gi0/0/2/0 12 0 0 0 never
Port Excess Excess Pkt Errors
------------- ---------- ---------- ----------
Gi0/0/2/0 0 0 0
フィールド |
説明 |
||
---|---|---|---|
LACPDUs |
次の Link Aggregation Control Protocol Data Unit(LACPDUs)の統計情報を示します。 |
||
Marker |
次の marker packets の統計情報を示します。
|
インターフェイスでパケットを送信するために送信デバイスが使用する Link Aggregation Control Protocol(LACP)送信情報を表示するには、 で show lacp io コマンドを使用します。
show lacp io bundle-id { GigabitEthernet | TenGigE } interface-path-id
Bundle-Etherbundle-id |
(任意)指定した bundle-id のイーサネット バンドル インターフェイスの情報を表示します。指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。 |
||
GigabitEthernet |
(任意)指定した nterface-path-id のギガビット イーサネット インターフェイスの情報を表示します。 |
||
TenGigE |
(任意)指定した nterface-path-id の 10 ギガビット イーサネット インターフェイスの情報を表示します。 |
||
interface-path-id |
物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
デフォルトではパラメータを使用せず、アクティブに送信しているインターフェイスの情報を表示します。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
このモジュールのコマンドを使用するには、適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。ユーザ グループの割り当てのためにコマンドを使用できない場合は、AAA 管理者に連絡してください。
タスク ID |
動作 |
---|---|
bundle |
読み取り |
次に、バンドル ID が 28 のイーサネット バンドル インターフェイスの Link Aggregation Control Protocol(LACP)情報を表示する例を示します。
RP/0/# show lacp io bundle-ether 28
Thu Jun 18 16:28:54.068 PST
Bundle-Ether28
Interface GigabitEthernet0/1/5/6
================================
Interface handle: 0x01180100
Interface media type: Ethernet
Fast periodic interval: 1000ms
Source MAC address: 0015.63c0.b3b8
Actor system: 0x8000, 00-15-63-c0-b0-04
Actor key: 0x001c
Actor port: 0x8000, 0x0001
Actor state: Act (T/o) Agg Sync Coll Dist (Def) (Exp)
Partner system: 0x8000, 00-15-63-58-b9-04
Partner key: 0x001c
Partner port: 0x0001, 0x0003
Partner state: Act (T/o) Agg Sync Coll Dist (Def) (Exp)
Interface GigabitEthernet0/1/5/7
================================
Interface handle: 0x01180120
Interface media type: Ethernet
Fast periodic interval: 1000ms
Source MAC address: 0015.63c0.b3b9
Actor system: 0x8000, 00-15-63-c0-b0-04
Actor key: 0x001c
Actor port: 0x8000, 0x0002
Actor state: Act (T/o) Agg Sync (Coll) (Dist) (Def) (Exp)
Partner system: 0x8000, 00-15-63-58-b9-04
Partner key: 0x001c
Partner port: 0x0002, 0x0004
Partner state: Act (T/o) Agg (Sync) (Coll) (Dist) (Def) (Exp)
次に、アクティブに送信しているすべてのインターフェイスの Link Aggregation Control Protocol(LACP)情報を表示する例を示します。
RP/0/# show lacp io
Thu Jun 18 16:33:57.330 PST
Bundle-Ether28
Interface GigabitEthernet0/1/5/6
================================
Interface handle: 0x01180100
Interface media type: Ethernet
Fast periodic interval: 1000ms
Source MAC address: 0015.63c0.b3b8
Actor system: 0x8000, 00-15-63-c0-b0-04
Actor key: 0x001c
Actor port: 0x8000, 0x0001
Actor state: Act (T/o) Agg Sync Coll Dist (Def) (Exp)
Partner system: 0x8000, 00-15-63-58-b9-04
Partner key: 0x001c
Partner port: 0x0001, 0x0003
Partner state: Act (T/o) Agg Sync Coll Dist (Def) (Exp)
Interface GigabitEthernet0/1/5/7
================================
Interface handle: 0x01180120
Interface media type: Ethernet
Fast periodic interval: 1000ms
Source MAC address: 0015.63c0.b3b9
Actor system: 0x8000, 00-15-63-c0-b0-04
Actor key: 0x001c
Actor port: 0x8000, 0x0002
Actor state: Act (T/o) Agg Sync (Coll) (Dist) (Def) (Exp)
Partner system: 0x8000, 00-15-63-58-b9-04
Partner key: 0x001c
Partner port: 0x0002, 0x0004
Partner state: Act (T/o) Agg (Sync) (Coll) (Dist) (Def) (Exp)
インターフェイスで送受信される Link Aggregation Control Protocol(LACP)パケットの内容を表示するには、 で show lacp packet-capture コマンドを使用します。
show lacp packet-capture [decoded] [ in | out ] { GigabitEthernet | TenGigE } interface-path-id
decoded |
(任意)指定したインターフェイスのパケット情報を復号化された形式で表示します。 |
||
in |
(任意)入力パケットのパケット情報のみを表示します。 |
||
out |
(任意)出力パケットのパケット情報のみを表示します。 |
||
GigabitEthernet |
interface-path-id で指定したギガビット イーサネット インターフェイスのパケット情報を表示します。 |
||
POS |
(任意)指定した nterface-path-id の POS インターフェイスの情報を表示します。 |
||
TenGigE |
interface-path-id で指定した 10 ギガビット イーサネット インターフェイスのパケット情報を表示します。 |
||
interface-path-id |
物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。
ルータの構文の詳細については、疑問符(?)を使用してオンライン ヘルプを参照してください。 |
デフォルトでは、in と out の両方の情報を表示します。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
lacp packet-capture コマンドは、単一のインターフェイス上の送信パケットと受信パケットをキャプチャします。これらのパケットの内容は、show lacp packet-capture コマンドで表示できます。lacp packet-capture コマンドが発行されていない場合、show lacp packet-capture コマンドでは情報が表示されません。
タスク ID |
動作 |
---|---|
bundle |
読み取り |
次に、ギガビット イーサネット インターフェイスの LACP パケットの内容を 16 進数で表示する例を示します。
次に、ギガビット イーサネット インターフェイスで送受信され、個々のパケットから復号化された LACP パラメータを表示する例を示します。
(注) |
次に、lacp packet-capture コマンドを発行した後で show lacp packet-capture コマンドを発行する前に、インターフェイスで送受信されるパケットをシステムがキャプチャするために妥当な時間は待機する必要があることを示します。そうしないと、情報は表示されません。 |
RP/0/# lacp packet-capture gigabitethernet 0/1/0/0 100 RP/0/# show lacp packet-capture decoded gigabitethernet 0/1/0/0 Wed Apr 29 16:27:54.748 GMT OUT Apr 29 17:06:03.008 ======================== Subtype: 0x01 - LACP Version: 1 TLV: 0x01 - Actor Information Length: 20 System: Priority: 32768, ID: 02-a7-4c-81-95-04 Key: 0x0001, Port priority: 32768, Port ID: 1 State: Act (T/o) Agg (Sync) (Coll) (Dist) Def (Exp) TLV: 0x02 - Partner Information Length: 20 System: Priority: 65535, ID: 00-00-00-00-00-00 Key: 0x0000, Port priority: 65535, Port ID: 0 State: (Act) (T/o) (Agg) (Sync) (Coll) (Dist) Def (Exp) TLV: 0x03 - Collector Information Length: 16 Max delay: 65535 TLV: 0x00 - Terminator Length: 0
Link Aggregation Control Protocol(LACP)ポートに関する詳細情報を表示するには、 で show lacp port コマンドを入力します。
show lacp port [ { GigabitEthernet | TenGigE } interface_instance ]
このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。
デフォルトの動作や値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
タスク ID |
動作 |
---|---|
bundle |
読み取り |
次に、ルータのすべてのリンク バンドルの LACP ポート情報を表示する例を示します。
RP/0/# show lacp port
Flags: A - Device is in Active mode. P - Device is in Passive mode.
S - Device sends PDUs at slow rate. F - Device sends PDUs at fast rate.
D - Port is using default values for partner information
E - Information about partner has expired
State: 0 - Port is Not Aggregatable. 1 - Port is Out Of Sync with peer.
2 - Port is In Sync with peer. 3 - Port is Collecting.
4 - Port is Collecting and Distributing.
Bundle-Ether1
Minimum active Maximum active
B/W (Kbps) MAC address Links B/W (Kbps) Links
---------- -------------- ----- ---------- -----
0 0800.453a.651d 1 620000 32
Port State Flags Port ID Key System-ID
------------ ----- ----- -------------- ------ -------------------------
Gi0/0/2/0 1 ASDE 0x8000, 0x0001 0x0001 0x8000, 08-00-45-3a-65-01
PEER 0 PSD 0xffff, 0x0000 0x0000 0xffff, 00-00-00-00-00-00
フィールド |
説明 |
---|---|
Port |
情報が表示される LACP ポートを示します。ポート番号は、rack/slot/module/port の形式で示されます。 |
State |
指定されたデバイスまたはポートの状態に関する情報を示します。次のようなフラグがあります。 |
Flags |
指定されたポートの状態に関する情報を示します。次のようなフラグがあります。 |
Port ID |
ポート ID は、Nxnnnn の形式で示されます。N はポート プライオリティ、nnnn は送信元ルータで割り当てられるポート番号です。 |
Key |
指定されたリンクおよびアグリゲータに関連付けられている 2 バイトの数字。各ポートには、動作キーが割り当てられています。ポートが他のポートに集約できるかどうかは、このキーによって示されます。同じキーを持つポートは、バンドルされた同じインターフェイスを選択します。システム ID、ポート ID、およびキーを組み合わせて、LACP システム内のポートを一意に定義しています。 |
System-ID |
システム ID。システム ID は、各 LACP パケット内でリンクの詳細とともに送信されるシステムの LACP プロパティです。 |
Link Aggregation Control Protocol(LACP)で使用されるローカル システム ID を表示するには、 で show lacp system-id コマンドを入力します。
show lacp system-id
このコマンドにはキーワードまたは引数はありません。
デフォルトの動作または値はありません。
リリース |
変更内容 |
---|---|
リリース 6.0 |
このコマンドが導入されました。 |
特定のリンクのシステム ID と詳細は、各 LACP パケット内で送信されます。
タスク ID |
動作 |
---|---|
bundle |
読み取り |
次に、LACP で使用されるシステム ID を表示する例を示します。
RP/0/# show lacp system-id
Priority MAC Address
-------- -----------------
0x8000 08-00-45-3a-65-01
フィールド |
説明 |
---|---|
プライオリティ |
このシステムのプライオリティ。値が小さいほど、プライオリティは高くなります。 |
MAC アドレス |
LACP のシステム ID に関連付けられている MAC アドレス。 |