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ルータは発注内容に従って構成され、すぐに設置して起動できる状態で出荷されます。ネットワーク要件が変わると、コンポーネントを追加または変更してシステムをアップグレードする必要がある場合があります。この章では、ルータ コンポーネントのメンテナンス方法について説明します。
この章で説明する手順を実行する前に、必ず次のことを行ってください。
• で説明されている安全および静電気防止策に関する注意事項を読む。
• 作業を始める前に、必要な工具および部品がすべて揃っていることを確認してください。
設置作業中は、 安全性および適合規格 に関するマニュアルを参照できるようにしておきます。
『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco ASR 9000 Aggregation Services Router 』
Cisco ASR 9010 ルータ、Cisco ASR 9006 ルータ、Cisco ASR 9904 ルータでは、次のコンポーネントが現場交換可能ユニット(FRU)です。
• 電源トレイ(バージョン 2 電源トレイのみ)。電力トレイを取り外す前にルータの電源を切る必要があることに注意してください。
• ギガビット イーサネット Small Form-Factor Pluggable(SFP)トランシーバ モジュール
• 10 ギガビット イーサネット Small Form-Factor Pluggable(SFP+)トランシーバ モジュール
• 10 ギガビット イーサネット Small Form-Factor Pluggable(XFP)トランシーバ モジュール
• オプションのカード ケージ扉(Cisco ASR 9010 ルータのみ)
(注) バックプレーンおよびバージョン 1 電源トレイは現場交換可能ではありません。
Cisco ASR 9922 ルータと Cisco ASR 9912 ルータでは、次のコンポーネントが FRU です。
– Cisco ASR 9904 ルータ、Cisco ASR 9922 ルータ、Cisco ASR 9912 ルータはバージョン 2 電源トレイだけを使用します。
– 電力トレイを取り外す前に Cisco ASR 9000 シリーズ ルータの電源を切る必要があります
• ギガビット イーサネット Small Form-Factor Pluggable(SFP)トランシーバ モジュール
• 10 ギガビット イーサネット Small Form-Factor Pluggable(SFP+)トランシーバ モジュール
• 100 ギガビット イーサネット Small Form-Factor Pluggable(CFP)トランシーバ モジュール
(注) バックプレーンおよび BPID カードは FRU ではありませんが、現場サービス可能です。
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータのほとんどの FRU は、電源を入れてシステムが動作している状態で取り外しおよび交換を行うことができます。これは活性挿抜(OIR)と呼ばれます。電源モジュール、ファン トレイ、ルート スイッチ プロセッサ(RSP)カード、ルート プロセッサ(RP)カード、ファブリック コントローラ(FC)カード、ラインカード、共有ポート アダプタ(SPA)、および SPA インターフェイス プロセッサ(SIP)カードはすべて OIR をサポートします。この章で説明するメンテナンス作業は、特に明記していない限り、ルータの電源を入れたままで行うことができます。
(注) 電源トレイは OIR をサポートしていないため真の FRU ではありませんが、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータで電源トレイを交換するための手順が、交換が必要になった場合のためにこの章に記載されています。
BPID ボードは、各スロットのカード挿入回数をカウントし、非揮発性メモリにその情報を保存することで、OIR をモニタします。OIR のモニタリングは、すべてのファン トレイ、RSP、RP、FC、およびラインカードで行われます。カードの挿入は、挿入されたカードの CAN バス コントローラ(CBC)を起動し、BPID ボードによって代行受信される CBC メッセージを送信することで決定されます。カードでの CBC のリセットまたは電源の再投入もカードの挿入として解釈されることに注意してください。
(注) OIR カウントが 175 を超えるカードによって、そのスロットに対してマイナー アラームが生成されます。カードの OIR カウントが 200 を超えると、そのスロットに対してメジャー アラームが生成されます。ファン トレイの挿入カウントはしきい値に対して検査されません。カード挿入データを取得してリセットするための CLI コマンドについては、『Release Notes for Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Routers for Cisco IOS XR Software Release 3.9.1』を参照してください。
ルータのすべての電源を切る必要がある場合は、次の手順を実行します。
ステップ 1 各電源トレイの電源スイッチをオフ(0)位置に設定します。
ステップ 2 電源トレイに接続されているすべての入力電源の回路ブレーカーをオフにします。
ステップ 3 各電源モジュールの Pwr OK インジケータが消灯したことを確認します。
ステップ 4 ファン トレイの OK インジケータが消灯したことを確認します。
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータは、ルータにほこりが吸い込まれないようにするエアー フィルタを装備しています。このエアー フィルタはユーザが交換できます。月に一度(ほこりが多い環境ではそれ以上の頻度で)、エアー フィルタに破損がないか、ほこりがたまっていないかを点検します。
(注) Cisco ASR 9010 ルータ、Cisco ASR 9912 ルータ、Cisco ASR 9904 ルータでは、シャーシ エアー フィルタのメンテナンスを行うことができません。定期的なメンテナンス間隔でフィルタを交換することを推奨します。環境に応じて 3 ~ 12 か月ごとに交換してください。
(注) Cisco ASR 9922 ルータと Cisco ASR 9912 ルータでは、3 つのエアー フィルタには、シャーシに入る空気をフィルタするフォーム メディアが含まれています。3 つのエアー フィルタはシャーシから取り外すことができるため、フォーム メディア(Cisco PIDs 9922-CEN-FLTRMED= および 9922-LR-FLTRMED=)は定期メンテナンスの間隔で交換できます。環境に応じて 3 ~ 12 か月ごとに交換してください。
表 5-1 に、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータのエアー フィルタの位置を示します。
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ファン トレイの下(図 5-1 を参照)。 |
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シャーシの右側面に沿って配置され、背面からアクセス可能です(図 5-2 を参照)。 |
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シャーシの右側面に沿って配置され、背面からアクセス可能です(図 5-3 を参照)。 |
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中間のカード ケージの前面にある 3 台のエアー フィルタ(図 5-4 を参照)。 |
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RP および FC カード ケージの前面に 3 つのエアー フィルタがあります(図 5-5 を参照)。 |
エアー フィルタを交換するには、次の手順を実行してください。
ステップ 1 アクセサリ グリルが Cisco ASR 9010 ルータの前面に取り付けられている場合は、グリルが外れるまで引っ張り、シャーシ前面から取り外します。アクセサリ グリルの詳細については、 および を参照してください。
ステップ 2 Cisco ASR 9010 ルータでは、エアー フィルタをシャーシからスライドさせて取り外します(図 5-1)。
図 5-1 Cisco ASR 9010 ルータのシャーシのエアー フィルタの交換
ステップ 3 Cisco ASR 9006 ルータと Cisco ASR 9904 ルータでは、フィルタをシャーシに固定する蝶ネジを緩めて、シャーシからエアー フィルタをスライドします(図 5-2 を参照)。
図 5-2 Cisco ASR 9006 ルータのシャーシのエアー フィルタの交換
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図 5-3 Cisco ASR 9904 ルータのシャーシのエアー フィルタの交換
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ステップ 4 ファン トレイのカバーがシャーシの前面に取り付けられている場合、緩むまでカバーを引っ張って取り外します。
ステップ 5 Cisco ASR 9922 ルータと Cisco ASR 9912 ルータでは、シャーシの前面から引き抜くことで、3 つのエアー フィルタを取り外します(図 5-4 および図 5-5 を参照)。次に、フィルタごとに蝶ネジを緩めて、内部フレームを回転させ、フォーム メディアを交換します(図 5-6 および図 5-7 を参照)。
図 5-4 Cisco ASR 9922 ルータのシャーシ エアー フィルタ
図 5-5 Cisco ASR 9912 ルータのシャーシ エアー フィルタ
図 5-6 Cisco ASR 9922 ルータ シャーシの中央のエアー フィルタの取り外し
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図 5-7 Cisco ASR 9922 ルータ シャーシの側面のエアー フィルタの取り外し
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ステップ 6 エアー フィルタやそのフォーム メディアの状態を目視で確認して、新しいフィルタまたはフォーム メディアに交換するかどうかを判断します。
ステップ 7 Cisco ASR 9010 ルータの場合、新しいエアー フィルタをエアー フィルタ ドアにスライドさせて差し込みます(ハニカム側が上)。Cisco ASR 9006 ルータと Cisco ASR 9904 ルータの場合、蝶ネジを締めて、シャーシにフィルタを固定します。Cisco ASR 9922 ルータと Cisco ASR 9912 ルータの場合、蝶ネジを締めて、シャーシの前面にエアー フィルタを再度装着します。
Cisco ASR 9010 ルータの場合、ファン トレイを取り外して交換する前に、アクセサリ グリルを取り外します。Cisco ASR 9922 ルータと Cisco ASR 9912 ルータの場合、ファン トレイを取り外して交換する前に、ファン トレイのカバーを取り外します。
警告 ファン トレイを取り外す前に、ファンが停止していることを確認してください。ファン トレイのラッチを外してからファンが完全に停止するまで 3 ~ 5 秒かかります。ファンが停止する前にファン トレイに触れると、指を損傷することがあります。
(注) 空気漏れのため、ファン トレイが完全に欠落している状態でシャーシを稼働させることはできません。5 分以内に欠落しているファン トレイを交換してください。シャーシが室温に戻ったら、ファン トレイの交換を行う必要があります。
(注) Cisco ASR 9010 ルータの前面にアクセサリ グリルが取り付けられている場合は、アクセサリ グリルを取り外してから下側のファン トレイを取り外します。アクセサリ グリルを取り外すには、グリルが外れるまで引っ張るだけです。アクセサリ グリルの詳細については、 および を参照してください。
(注) Cisco ASR 9922 ルータまたは Cisco ASR 9912 ルータの前面にファン トレイのカバーが取り付けられている場合は、カバーを取り外してからファン トレイを取り外します。緩くなるまでカバーを引いて、ファン トレイのカバーを取り外します。
ファン トレイをシャーシから取り外すには、次の手順を実行します(、、、 を参照)。
ステップ 1 6 インチ長の No.2 プラス ドライバを使用して、ファン トレイを固定している非脱落型ネジを 10 +/-1 インチポンドのトルクで緩めます。
ステップ 2 ファン トレイ前面パネルのハンドルを使用して、ファン トレイをモジュール ベイから半分ほど引き出します。
ステップ 3 反対の手でファン トレイを支えながら、シャーシからファン トレイを抜き取ります。
警告 ファン トレイは必ず両手で扱ってください。各 Cisco ASR 9010 ルータのバージョン 1 ファン トレイは約 16 ポンド(7.27 kg)の重量です。各 Cisco ASR 9922 ルータのファン トレイまたは Cisco ASR 9010 ルータのバージョン 2 ファン トレイは約 18 ポンド(8.18 kg)の重量です。
ファン トレイをシャーシに取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 両手でファン トレイを持ち上げ、モジュール ベイに半分ほど差し込みます。
ステップ 2 モジュール ベイの背面にあるバックプレーン コネクタにファン トレイが装着されるまで、ゆっくりとファン トレイをシャーシに押し込みます。
ステップ 3 6 インチ長の No.2 プラス ドライバを使用して、ファン トレイの非脱落型ネジを 10 +/-1 インチポンドのトルクで締めて、シャーシに固定します。
ステップ 4 ファン トレイ前面の OK ステータス インジケータ(緑)が点灯したことを確認します。OK インジケータが点灯しない場合は、を参照してください。
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでは、電源モジュールの OIR がサポートされます。冗長電源モジュールを交換する場合は、システムに電源が供給された状態で電源モジュールの取り外しおよび取り付けを行うことができ、電気的な事故やシステムの損傷は発生しません。この機能により、電源モジュールを交換する間も、システムはすべてのルーティング情報を保持し、セッションを維持できます。
ただし、冗長性を維持し、適切な冷却を確保し、EMI 適合基準を満たすには、正常に動作する電源モジュールを少なくとも 1 台(フル構成のシステムでは 2 台以上)取り付ける必要があります。ルータの稼働中に故障した電源モジュールを取り外す場合は、できるだけ速やかに交換してください。交換用電源モジュールを用意してから、取り外しおよび取り付け作業を開始してください。
(注) RSP/RP が電源トレイ内の電源モジュールと正しく通信するには、電源トレイ内の 3 台の電源モジュールのうち少なくとも 1 つへの入力電源が存在する必要があります。
ここでは、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータで使用される AC および DC 電源モジュールの取り外しと取り付けの手順を説明します。
• 「バージョン 1、バージョン 2、AC、DC 電源間の切り換え」
• 「バージョン 1 AC または DC 電源モジュールの取り外し」
• 「バージョン 2 AC または DC 電源モジュールの取り外し」
• 「バージョン 1 AC または DC 電源モジュールの取り付け」
• 「バージョン 2 AC または DC 電源モジュールの取り付け」
バージョン 1、バージョン 2、AC、DC 電源モジュール間で変更する場合、次の手順に従います。
ステップ 1 物理的に変更を加える前に、シャーシ タイプを上書きする ROMMON 変数 CHASSIS_TYPE(CHASSIS_TYPE=10_SLOT など)が設定されていないことを確認します。
ステップ 2 RSP コンソールの Cisco IOS-XR コマンド プロンプトで、pwrmod_change コマンドを実行します。このコマンドは、現在の電源モジュールおよびシステム情報を表示します。
ステップ 5 成功メッセージが表示されたら、シャーシの電源を落とします。
ステップ 6 古い電源モジュールを取り外します(「バージョン 1 AC または DC 電源モジュールの取り外し」または「バージョン 2 AC または DC 電源モジュールの取り外し」を参照)。
警告 電源モジュールは両手で取り外してください。電源モジュールの重量は約 6.5 ポンド(2.95 kg)です。
ステップ 7 新しい電源モジュールを取り付けます(「バージョン 1 AC または DC 電源モジュールの取り付け」または「バージョン 2 AC または DC 電源モジュールの取り付け」を参照)。
ステップ 9 電源モジュール前面の電源入力インジケータ(緑)が点灯していることを確認します。インジケータが点灯しない場合は、を参照してください。
電源トレイからバージョン 1 の AC または DC 電源モジュールを取り外すには、次の手順を実行します(図 5-8 を参照)。
ステップ 2 ドアを右に回転させて、電源モジュールをベイから外します。
ステップ 3 反対の手で電源モジュールを支えながら、電源モジュールをベイから抜き取ります。
警告 電源モジュールは両手で取り外してください。電源モジュールの重量は約 6.5 ポンド(2.95 kg)です。
図 5-8 バージョン 1 AC または DC 電源モジュールの取り外しまたは取り付け
シャーシからバージョン 2 の AC または DC 電源モジュールを取り外すには、次の手順を実行します(図 5-9 を参照)。Cisco ASR 9904 ルータ シャーシには、図 5-10 に示すように 1 つの電源トレイしかありません。
(注) トルクを 50 インチポンドに設定して 7/16 六角ソケットとトルク レンチを使用して、電源モジュールを固定するネジを緩めます。
ステップ 5 反対の手で電源モジュールを支えながら、電源モジュールをベイから抜き取ります。
警告 電源モジュールは両手で取り外してください。電源モジュールの重量は約 6.5 ポンド(2.95 kg)です。
図 5-9 バージョン 2 AC または DC 電源モジュールの取り外しまたは取り付け
図 5-10 バージョン 2 AC または DC 電源モジュールの Cisco ASR 9904 ルータでの取り外し/取り付け
新しいバージョン 1 の AC または DC 電源モジュールを取り付けるには、次の手順を実行します(図 5-8 を参照)。
ステップ 1 バックプレーン コネクタに電源モジュールが装着されるまで、電源モジュールをベイにスライドさせて挿入します。
ステップ 2 ドアのラッチがロックされるまで、ドアを左に回転させます。
ステップ 3 電源モジュール前面の電源入力インジケータ(緑)が点灯していることを確認します。インジケータが点灯しない場合は、を参照してください。
新しいバージョン 2 の AC または DC 電源モジュールを取り付けるには、次の手順を実行します(図 5-9 を参照)。
ステップ 1 バックプレーン コネクタに電源モジュールが装着されるまで、電源モジュールをベイにスライドさせて挿入します。
ステップ 3 トルクを 50 インチポンドに設定して 7/16 六角ソケットとトルク レンチを使用して、電源モジュールを固定するネジを締めます。
ステップ 4 電源モジュール前面の電源入力インジケータ(緑)が点灯していることを確認します。インジケータが点灯しない場合は、を参照してください。
ステップ 1 取り外す AC 電源に割り当てられた回路ブレーカーを OFF(0)にします。
ステップ 2 電源トレイのコンセントに AC 電源コードを固定している保持ブラケットを緩めます。
ステップ 3 電源トレイのコンセントから AC 電源コードを抜きます。
ルータのすべての AC 電源を接続解除する必要がある場合、次の手順を実行します。
ステップ 1 AC 電源トレイの背面にある電源スイッチを OFF(0)位置に設定します。
ステップ 2 取り外す AC 電源に割り当てられた回路ブレーカーを OFF(0)にします。
警告 この手順を実行している間、電源を確実にオフにしておくために、電源をオンにする準備ができるまで回路ブレーカー スイッチをロックアウト/タグアウトしてオフ(0)位置に固定してください。
ステップ 3 電源トレイのコンセントに AC 電源コードを固定している保持ブラケットを緩めます。
ステップ 4 電源トレイのコンセントから AC 電源コードを抜きます。
電源トレイに AC 電源コードを再接続するには、次の手順に従います。
ステップ 1 再接続する AC 電源に割り当てられた回路ブレーカーを OFF(0)にします。
ステップ 2 電源トレイのコンセントに AC 電源コードを差し込みます。
ステップ 3 電源トレイのコンセントに AC 電源コードを固定する保持ブラケットを閉じて締めます。
ルータからすべての電源を取り外した場合は、次の手順を実行して AC 電源トレイに AC 電源を再接続します。
ステップ 1 AC 電源トレイの背面にある電源スイッチが OFF(0)位置に設定されていることを確認します。
ステップ 2 接続する AC 電源に割り当てられた回路ブレーカーが OFF(0)に設定されていることを確認します。
警告 この手順を実行している間、電源を確実にオフにしておくために、電源をオンにする準備ができるまで回路ブレーカー スイッチをロックアウト/タグアウトしてオフ(0)位置に固定してください。
ステップ 3 電源トレイのコンセントに AC 電源コードを差し込みます( を参照)。
ステップ 4 保持ブラケットを閉じて、電源トレイのコンセントに AC 電源コードのプラグを固定します。
ステップ 6 AC 電源トレイの背面にある電源スイッチを ON(1)位置に設定します。
電源トレイから個々の DC 電源を切断するには、次の手順を使用します(バージョン 1 DC 電源の場合は、バージョン 2 DC 電源の場合は を参照してください)。
ステップ 1 取り外す DC 電源に割り当てられた回路ブレーカーの電源をオフにします。
警告 この手順を実行している間、電源を確実にオフにしておくために、電源をオンにする準備ができるまで回路ブレーカー スイッチをロックアウト/タグアウトしてオフ(0)位置に固定してください。
ステップ 2 DC 電源接続端子スタッドに付いている透明プラスチック製安全カバーを取り外します。
警告 人身事故や機器の損傷を防止するために、必ず次の順序で、DC 電源コードおよびアースを電源トレイ端子から取り外してください。(1)マイナス(-)、(2)プラス(+)、(3)アース。
ステップ 3 次の順序で端子から DC 電源コードを取り外して、各コードの色を記録しておきます(バージョン 1 DC 電源の場合は、バージョン 2 DC 電源の場合は を参照してください)。
ステップ 4 他の電源トレイが取り付けられている場合は、ステップ 1 ~ステップ 3 を繰り返します。
ルータからすべての DC 電源を取り外す必要がある場合は、次の手順を使用します(バージョン 1 DC 電源の場合は、バージョン 2 DC 電源の場合は を参照してください)。
(注) この手順では、1 台の電源トレイのすべての電源モジュールから DC 電源を取り外します。複数の DC 電源トレイが設置されている場合は、各 DC 電源トレイについて同じ手順を実行します。
ステップ 1 電源トレイのスイッチを OFF(0)位置に設定します。
ステップ 2 取り外す DC 電源に割り当てられた回路ブレーカーを OFF(0)にします。
警告 この手順を実行している間、電源を確実にオフにしておくために、電源をオンにする準備ができるまで回路ブレーカー スイッチをロックアウト/タグアウトしてオフ(0)位置に固定してください。
ステップ 3 DC 電源接続端子スタッドに付いている透明プラスチック製安全カバーを取り外します。
警告 人身事故や機器の損傷を防止するために、必ず次の順序で、DC 電源コードおよびアースを電源トレイ端子から取り外してください。(1)マイナス(-)、(2)プラス(+)、(3)アース。
ステップ 4 次の順序で端子から DC 電源コードを取り外して、各コードの色を記録しておきます(バージョン 1 DC 電源の場合は、バージョン 2 DC 電源の場合は を参照してください)。
ステップ 5 他の電源トレイが取り付けられている場合は、ステップ 1 ~ステップ 4 を繰り返します。
DC 電源トレイに DC 電源を再接続するには、次の手順に従います。
ステップ 1 電源スイッチを OFF(0)位置に設定します。
ステップ 2 再接続する DC 電源に割り当てられた回路ブレーカーが OFF(0)になっていることを確認します。
d. 他の電源トレイでステップ 1 ~ステップ 3 を繰り返します(Cisco ASR 9010 ルータのみ)
警告 人身事故や機器の損傷を防止するために、必ず次の順序で、アースおよび DC 電源コード端子を電源トレイ端子に接続してください。(1)アースからアース、(2)プラス(+)からプラス(+)、(3)マイナス(-)からマイナス(-)。
ステップ 4 DC 電源接続端子スタッドに透明プラスチック製安全カバーを取り付けて、ネジを締めます。
ステップ 5 DC 電源の回路ブレーカーを ON(1)に設定します。
ステップ 6 電源トレイのスイッチを ON(1)に設定します。
電源装置トレイは OIR をサポートしていないため、真の FRU ではありません。ただし、交換が必要な場合、次の手順に従って Cisco ASR 9000 シリーズ ルータの電源トレイを取り外し、交換します。
警告 電源トレイの交換手順を開始する前に、分岐回路切断装置でノードへのすべての電源を切断する必要があります。トレイを取り外すには、影響が及ばないトレイからの導線がサービス技術者に対して露出している、シャーシ背面にある電源ケーブルを切断する必要があります。
シャーシから AC または DC 電源トレイを取り外すには、次の手順に従います。
ステップ 1 電源トレイの背面パネルから AC または DC 電源を切断します。
ステップ 2 電源トレイからすべての電源モジュールを取り外します。
ステップ 3 Cisco ASR 9010 ルータの場合、シャーシからフロント グリルを引いて取り外します(図 5-11 を参照)。
図 5-11 Cisco ASR 9010 ルータでのフロント グリルの取り外し
ステップ 4 Cisco ASR 9922 ルータでは、前面の電源トレイ ベゼルは、ボール スタッドがすでに取り付けられている標準項目です。シャーシにはめ込んで取り付けるか、シャーシから引いて取り外します(図 5-12 を参照)。
図 5-12 Cisco ASR 9922 ルータでの前面電源トレイ ベゼルの取り外し
ステップ 5 Cisco ASR 9912 ルータの場合、通気口付きベゼルは基本シャーシ アクセサリで、電源システムの前面にはめ込まれます。取り付け済みのボール スタッドが付属します。シャーシから引き抜きます( を参照)。
ステップ 6 シャーシに電源トレイを接続している、電源トレイ両端の 4 本のネジ(片側 2 本ずつ)を緩めて外します。
ステップ 7 2 本の非脱落型ネジ(イジェクト レバーごとに 1 つ)を緩めて、イジェクト レバーを外します。図 5-13 にバージョン 1 電源トレイのプロセスを示し、図 5-14 にバージョン 2 電源トレイのプロセスを示します。
図 5-13 電源トレイの取り外し:バージョン 1 電源トレイ(図は Cisco ASR 9010 ルータ)
図 5-14 電源トレイの取り外し:バージョン 2 電源トレイ(図は Cisco ASR 9010 ルータ)
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ステップ 8 トレイから離れるようイジェクト レバーを外側に回転させ、トレイを対応コネクタから取り外します。図 5-13 にバージョン 1 電源トレイのプロセスを示し、図 5-14 にバージョン 2 電源トレイのプロセスを示します。
シャーシに AC または DC 電源トレイを取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 シャーシで対応コネクタが固定されるまで、ベイに電源トレイを挿入します。これを行うと、イジェクト レバーが部分的に内側に回転します。
ステップ 2 イジェクト レバーを内側に完全に回転させ、電源トレイを対応コネクタに完全に取り付けて、シャーシ取り付け部に電源トレイ取り付け部を固定します。図 5-15 にバージョン 1 電源トレイを取り付ける方法、図 5-16 にバージョン 2 電源トレイを取り付ける方法を示します。電源トレイが完全に装着されると、各イジェクタの非脱落型ネジが電源トレイ フレームのネジ穴に入ります。
図 5-15 バージョン 1 電源トレイを装着するためにイジェクト レバーを内側に回転
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図 5-16 バージョン 2 電源トレイを装着するためにイジェクト レバーを内側に回転
ステップ 3 電源トレイ フレームのネジ穴にそれぞれのイジェクト レバーの非脱落型ネジを取り付けます(図 5-15または図 5-16 を参照)。
ステップ 4 6 インチ長の No.2 プラス ドライバを使用して、イジェクタの 2 つのネジを 10 +/-1 インチポンドのトルクで締め、イジェクタを固定して、トレイを対応コネクタに固定します。
ステップ 5 両側の電源トレイ取り付け部からシャーシ取り付け部のネジ穴に 2 本のネジを取り付けて締めて、シャーシにトレイを固定します。
ここでは、RSP、RP、FC、またはラインカードの取り外しおよび取り付けを行うための手順について説明します。
SIP および SPA カードの取り外し/取り付けについては、『 Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router SIP and SPA Hardware Installation Guide 』を参照してください。
• Cisco ASR 9010 ルータ、Cisco ASR 9006 ルータ、Cisco ASR 9904 ルータ のルータ コンポーネントとスロット番号については、を参照してください。
• Cisco ASR 9922 ルータ、Cisco ASR 9912 ルータ のルータ コンポーネントとスロット番号については、を参照してください。
(注) BPID ボードは、各スロットのカード挿入回数をカウントし、非揮発性メモリにその情報を保存することで、OIR をモニタします。OIR のモニタリングは、すべてのラインカード、RSP、RP、およびファン トレイで行われます。詳細については、「OIR モニタリング」を参照してください。
カード ケージから RSP、RP、FC、またはラインカードを取り外して交換するには、次の手順に従います。
a. ラインカードのタイプとスロット番号を確認します。ケーブルを取り外す前にこの情報を書き留めます。この情報は、ラインカードを再度取り付けるときに必要になります。
b. ラインカード ケーブルとポート接続を確認します。この情報を使用して、ケーブルにラベルを付けます。
c. ケーブル管理ブラケットから最も遠い距離にあるラインカード ポートから開始し、それぞれのラインカード ポートからインターフェイス ケーブル コネクタを取り外します。
d. ラインカードの前面パネルに固定されているケーブル管理ブラケットからケーブルを慎重に取り外します。
e. (任意)6 インチ長の No.2 プラス ドライバを使用して、ケーブル管理ブラケットをラインカードに固定している非脱落型ネジを 10 +/-1 インチポンドのトルクで緩め、ケーブル管理ブラケットをラインカードから取り外します。
f. シャーシの上部にある水平のケーブル管理トレイ(Cisco ASR 9006 ルータ)または側面のケーブル管理ブラケット()からケーブルを注意して取り外し、注意してケーブルの束を外します。
ステップ 2 カードを取り外します(、、、または を参照)。
a. 6 インチ長の No.2 プラス ドライバを使用して、カードの前面パネルの両端にある非脱落型ネジを緩めます。
b. FC カード( を参照)で、両方のイジェクト レバーのリリース ボタンを押します。
c. イジェクト レバーを回転させて、バックプレーン コネクタからカードを取り外します。
d. カードをスロットからスライドさせて抜き取り、すぐに静電気防止用袋またはその他の静電気防止用容器に入れます。
ステップ 3 カードごとにステップ 1 とステップ 2 を繰り返します。
カード ケージから事前に取り外された RSP、RP、FC、ラインカードを交換するには、次の手順に従います。
ステップ 1 カードを取り付けます(、、、または を参照)。
a. カードをスロットにスライドさせ、必ず、カードの取り外し時に記録した同じスロットにカードを取り付けます。
b. 6 インチ長の No.2 プラス ドライバを使用して、カードの前面パネルの両側にある非脱落型ネジを 10 +/-1 インチポンドのトルクで締めます。
c. イジェクト レバーを回転させて、バックプレーン コネクタにカードを装着します。
a. 事前にカードのケーブル管理ブラケットを取り外していた場合は、カードに再度装着し、6 インチ長の No.2 プラス ドライバを使用して、ブラケットの非脱落型ネジを 10 +/-1 インチポンドのトルクで締め、カードの前面パネルに固定します。
b. シャーシの上部にある水平のケーブル管理トレイ(Cisco ASR 9922 ルータには、シャーシの下部に追加のトレイがあります)または側面のケーブル管理ブラケット(Cisco ASR 9006 ルータおよび Cisco ASR 9904 ルータ)からケーブルを慎重に配線します。
c. カードのケーブル管理ブラケットからケーブルを慎重に配線します。
d. ケーブル管理ブラケットに最も近いカードのポートから開始し、ケーブルの取り外し時に記録したケーブルおよびポートの接続情報を使用して、それぞれのカード ポートにインターフェイス ケーブル コネクタを再接続します。
ステップ 3 カードごとにステップ 1 とステップ 2 を繰り返します。
装置ラックからシャーシとそのコンポーネントを取り外すには、次の手順を実行します。
警告 シャーシを装置ラックから取り外す作業は、2 人で行ってください。空のシャーシの重量は、約 300 ポンド(136 kg)に達することがあります。
ステップ 1 ルータの電源をオフにします(「ルータの電源切断」を参照)。
ステップ 2 電源モジュールの回路ブレーカーをオフにします。
ステップ 3 シャーシの背面にある電源モジュールの電源を取り外します。
• AC 電源モジュールの場合は、「AC 電源の取り外し」を参照してください。
• DC 電源モジュールの場合は、「DC 電源の取り外し」を参照してください。
ステップ 4 シャーシから補助ボンディングおよびアース接続を取り外します( 「補助ボンディングとアース接続」(P.54) を参照)。
ステップ 5 ファン トレイを取り外します(「ファン トレイの取り外しおよび取り付け」を参照)。
ステップ 6 コンソール ポート、補助ポート、またはいずれかの管理イーサネット ポートに接続されている RSP/RP ケーブルを取り外します。各 RSP/RP ケーブルにラベルを付けてから、ケーブルを取り外してください。
ステップ 7 アラーム ディスプレイの外部アラーム ポートに接続されているケーブルを取り外します。
各アラーム ディスプレイ ケーブルにラベルを付けてから、ケーブルを取り外してください。
ステップ 8 ラインカードのインターフェイス ケーブルを取り外します。
ステップ 9 シャーシから RSP、RP、FC、およびラインカードを取り外します(「シャーシからのカードの取り外しおよび取り付け」を参照)。
ステップ 10 シャーシのエアー フィルタを取り外します(「シャーシのエアー フィルタの交換」を参照)。
a. 側面のハンドルを使用してシャーシの重量を支え、シャーシのラックマウント フランジと側面のラックマウント ブラケットをラック ポストに固定しているネジを取り外します。
b. シャーシをラックから慎重に持ち上げて、脇に置いておきます。
c. Cisco ASR 9922 ルータで背面ハンドルを使用して、運搬のためにラックから隣接するパレット ジャックにシャーシを押し出します。
交換用シャーシおよびコンポーネントを装置ラックに設置するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 新しいシャーシをラックに設置します(を参照)。
ステップ 2 電源モジュールを取り付けます(「電源システム コンポーネントの取り外しと交換」を参照)。
ステップ 3 ファン トレイを取り付けます(「ファン トレイの取り外しおよび取り付け」を参照)。
ステップ 4 シャーシに RSP、RP、FC、およびラインカードを取り付けます(「シャーシからのカードの取り外しおよび取り付け」を参照)。
ステップ 5 シャーシのエアー フィルタを取り付けます(「シャーシのエアー フィルタの交換」を参照)。
ステップ 6 すべてのラインカード ケーブルおよびインターフェイス ケーブルを接続します(を参照)。
ステップ 7 補助ボンディングおよびアース接続がある場合は、シャーシに接続します(を参照)。
ステップ 8 シャーシの背面にある電源トレイに電源を接続します。
• AC 電源モジュールの場合は、「AC 電源の再接続」を参照してください。
• DC 電源モジュールの場合は、「DC 電源の再接続」を参照してください。
ステップ 9 ルータの電源を入れるには、を参照してください。