Cisco ASR 1001-X ルータの電源モジュールの取り外しと取り付け
以降のセクションでは、Cisco ASR 1001-X ルータの電源モジュールの取り外しと取り付けに関する手順について説明します。
(注) |
Cisco ASR 1001-X ルータにはホットスワップ可能な冗長電源モジュールが実装されています。 |
危険 |
カバーは製品の安全設計のために不可欠な部品です。カバーを装着しない状態でユニットを操作しないでください。ステートメント 1077 |
危険 |
装置を取り付けるときには、必ずアースを最初に接続し、最後に接続解除します。ステートメント 1046 |
危険 |
次の手順を実行する前に、DC 回路に電気が流れていないことを確認してください。ステートメント 1003 |
危険 |
この機器の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030 |
Cisco ASR 1001-X ルータからの AC 電源モジュールの取り外し
ここでは、Cisco ASR 1001-X ルータから AC 電源モジュールを取り外す方法について説明します。Cisco ASR 1001-X ルータには、スタンバイスイッチの横にある電源モジュールスロット 0(PS0)と左側の電源モジュールスロット 1(PS1)の 2 つの電源モジュールスロットがあります(次の図を参照)。
(注) |
Cisco ASR 1001-X ルータにはホットスワップ可能な冗長電源モジュールが実装されています。 |
Cisco ASR 1001-X ルータから AC 電源モジュールを取り外すには、次の手順に従います。
手順の概要
- ルータの背面で、電源スイッチがスタンバイの位置にあることを確認します。
- 次の図に示すように、電源モジュールから電源コードを抜き取ります。
- 次の図に示すように、固定ラッチをプルハンドルの方向に押して、片方の手でハンドルをつかみ、もう片方の手で電源モジュールの重量を支えながら、電源モジュールをスロットから引き出します。
- 他の AC 電源モジュールを取り外す必要がある場合は、これらの手順を繰り返します。
手順の詳細
ステップ 1 |
ルータの背面で、電源スイッチがスタンバイの位置にあることを確認します。
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ステップ 2 |
次の図に示すように、電源モジュールから電源コードを抜き取ります。 |
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ステップ 3 |
次の図に示すように、固定ラッチをプルハンドルの方向に押して、片方の手でハンドルをつかみ、もう片方の手で電源モジュールの重量を支えながら、電源モジュールをスロットから引き出します。
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ステップ 4 |
他の AC 電源モジュールを取り外す必要がある場合は、これらの手順を繰り返します。 |
次のタスク
これで、Cisco ASR 1001-X ルータから AC 電源モジュールを取り外す手順は完了です。
Cisco ASR 1001-X ルータへの AC 電源モジュールの取り付け
(注) |
シャーシ カバーを取った状態で電源を取り付けないでください。 |
Cisco ASR 1001-X ルータに AC 電源モジュールを取り付けるには、次の手順に従います。
手順の概要
- シャーシの背面で、シャーシの電源スイッチがスタンバイの位置にあることを確認します。
- 適切なスロットに電源モジュールを挿入して、固定ラッチが正しい位置にあることを確認します。電源ハンドルを軽く引っ張ることによって、電源モジュールが固定されていることを確認することができます。
- 電源モジュールに電源コードをしっかり差し込みます。
- AC 電源コードが次の図に示すように配置されていることを確認します。
- ステップ 1 でスタンバイ スイッチをスタンバイの位置に変更した場合は、スタンバイ スイッチをオンの位置にします。
手順の詳細
ステップ 1 |
シャーシの背面で、シャーシの電源スイッチがスタンバイの位置にあることを確認します。 次の図に、Cisco ASR 1001-X ルータの AC 電源モジュールのスタンバイスイッチを示します。
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ステップ 2 |
適切なスロットに電源モジュールを挿入して、固定ラッチが正しい位置にあることを確認します。電源ハンドルを軽く引っ張ることによって、電源モジュールが固定されていることを確認することができます。 |
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ステップ 3 |
電源モジュールに電源コードをしっかり差し込みます。
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ステップ 4 |
AC 電源コードが次の図に示すように配置されていることを確認します。
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ステップ 5 |
ステップ 1 でスタンバイ スイッチをスタンバイの位置に変更した場合は、スタンバイ スイッチをオンの位置にします。 電源 LED が点灯します(緑色)。 |
次のタスク
これで、AC 入力電源の接続手順は完了です。
Cisco ASR 1001-X ルータからの DC 入力電源の取り外し
(注) |
Cisco ASR 1001-X ルータにはホットスワップ可能な冗長電源モジュールが実装されています。 |
ここでは、Cisco ASR 1001-X ルータから DC 電源モジュールを取り外す方法について説明します。手順は次のとおりです。
手順の概要
- 電源の回路ブレーカーをオフにします。
- ルータの背面で、電源スイッチがスタンバイの位置にあることを確認します。
- 電源装置の 2 つの端子ブロック配線コネクタ(マイナスとプラス)を緩めます。以下の図を参照してください。
- 引き出しハンドルの方へ固定ラッチを押し、ハンドルを片手で握り、電源モジュールの重さをもう一方の手で支えながら、電源モジュールをスロットから引き出します。以下の図を参照してください。
手順の詳細
ステップ 1 |
電源の回路ブレーカーをオフにします。 |
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ステップ 2 |
ルータの背面で、電源スイッチがスタンバイの位置にあることを確認します。
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ステップ 3 |
電源装置の 2 つの端子ブロック配線コネクタ(マイナスとプラス)を緩めます。以下の図を参照してください。 |
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ステップ 4 |
引き出しハンドルの方へ固定ラッチを押し、ハンドルを片手で握り、電源モジュールの重さをもう一方の手で支えながら、電源モジュールをスロットから引き出します。以下の図を参照してください。
これで、Cisco ASR 1001-X ルータから DC 電源モジュールを取り外す手順は完了です。 |
Cisco ASR 1001-X ルータへの DC 入力電源の取り付け
危険 |
次の手順を実行する前に、DC 回路に電気が流れていないことを確認してください。ステートメント 1003 |
危険 |
この機器の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030 |
ここでは、DC 電源モジュールの入力電源の導線を Cisco ASR 1001-X ルータの DC 入力電源モジュールに取り付ける方法について説明します。作業を始める前に、次の重要事項に留意してください。
- DC 入力電源モジュールの導線のカラー コーディングは、設置場所の DC 電源のカラー コーディングによって異なります。DC 入力電源モジュール用に選択した導線のカラー コーディングが、DC 電源で使用される導線のカラー コーディングに一致していること、および電源が電源モジュールのマイナス(-)端子とプラス(+)端子に接続されていることを確認してください。
- DC 電源モジュールの取り付けを開始する前に、シャーシ アースがシャーシに接続されていることを確認します。「シャーシのアース接続部」のセクションに記載されている手順に従ってください。
DC 入力電源の配線
Cisco ASR 1001-X ルータの DC 電源モジュールでは、その端子ブロック ヘッダーに端子ブロックが取り付けられています。
DC 入力電源に配線するには、次の手順を使用します。
手順の概要
- 電源の回路ブレーカーをオフにします。
- ルータの背面で、電源スイッチがスタンバイの位置にあることを確認します。
- ワイヤストリッパを使って、DC 入力電源から伸びる 2 本の導線の被覆を約 0.39 インチ(10 mm) + 0.02 インチ(0.5 mm)だけ剥がします。端子ブロックから導線が露出されたままになる可能性があるので、推奨されている長さ以上に被覆を剥がさないでください。次の図は、剥がされた DC 入力電源線を示しています。
- 端子ブロックを接続するプラスとマイナスの給電位置を特定します。配線順序は次のとおりです。
- 露出した導線を端子ブロックに挿入します。プラスティック カバーの外側に導線が伸びていないことを確認します。端子ブロックから伸びる導線部分は、絶縁体で覆われている必要があります。
- ドライバを使用して、次の図に示すように端子ブロックの非脱落型ネジを締めます。
- 必要に応じて、残りの DC 入力電源の導線についてこの手順を繰り返します。
- タイ ラップを使用してラックに導線を固定し、少し導線に接触しても導線が端子ブロックから引っ張られないようにします。
- 電源で回路ブレーカーをオンにします。
- 手順 1 でスタンバイ スイッチをスタンバイ位置に変更した場合は、スタンバイ スイッチをオンの位置にします。
手順の詳細
ステップ 1 |
電源の回路ブレーカーをオフにします。 |
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ステップ 2 |
ルータの背面で、電源スイッチがスタンバイの位置にあることを確認します。
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ステップ 3 |
ワイヤストリッパを使って、DC 入力電源から伸びる 2 本の導線の被覆を約 0.39 インチ(10 mm) + 0.02 インチ(0.5 mm)だけ剥がします。端子ブロックから導線が露出されたままになる可能性があるので、推奨されている長さ以上に被覆を剥がさないでください。次の図は、剥がされた DC 入力電源線を示しています。
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ステップ 4 |
端子ブロックを接続するプラスとマイナスの給電位置を特定します。配線順序は次のとおりです。
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ステップ 5 |
露出した導線を端子ブロックに挿入します。プラスティック カバーの外側に導線が伸びていないことを確認します。端子ブロックから伸びる導線部分は、絶縁体で覆われている必要があります。
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ステップ 6 |
ドライバを使用して、次の図に示すように端子ブロックの非脱落型ネジを締めます。
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ステップ 7 |
必要に応じて、残りの DC 入力電源の導線についてこの手順を繰り返します。 |
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ステップ 8 |
タイ ラップを使用してラックに導線を固定し、少し導線に接触しても導線が端子ブロックから引っ張られないようにします。 |
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ステップ 9 |
電源で回路ブレーカーをオンにします。 |
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ステップ 10 |
手順 1 でスタンバイ スイッチをスタンバイ位置に変更した場合は、スタンバイ スイッチをオンの位置にします。 電源モジュールの LED がグリーンに点灯します。 |
次のタスク
これで、Cisco ASR 1001-X ルータに DC 電源モジュールを接続する手順は完了です。