Microsoft 以外の環境の JTAPI Preferences
TAC(Technical Assistance Center)
このマニュアルでは、Cisco CallManager 3.3 へのCisco Java Telephony API(JTAPI)クライアント ソフトウェアのインストールおよび設定方法を説明します。
Cisco Java Telephony API(JTAPI)の実装では、JTAPI アプリケーションを実行するすべてのクライアント マシン上にある Java クラスを包含しています。アプリケーションを正しく機能させるには、事前に Cisco JTAPI をインストールしておく必要があります。Cisco CallManager 上であるか、あるいは別のマシン上であるかに関係なく、JTAPI アプリケーションが実行される場所に、Cisco JTAPI クラスがインストールされていることを確認してください。インストレーションには、5 MB のローカル ディスク スペースが必要です。
(注) Cisco CallManager を 3.3 にアップグレード済みである場合は、JTAPI アプリケーションがインストールされているすべてのアプリケーション サーバまたはクライアント ワークステーション上で、JTAPI クライアント ソフトウェアのアップグレードが必要です。JTAPI クライアントをアップグレードしないと、アプリケーションの初期化に失敗します。アップグレード作業をする場合は、Cisco CallManager Administration から適切なクライアントをダウンロードしてください(「Cisco JTAPI ソフトウェアのインストレーション」を参照)。
アップグレードされた JTAPI クライアント ソフトウェアは、旧リリースの Cisco CallManager 上では動作しません。
Cisco JTAPI インストレーション ユーティリティは、ローカル ディスク ドライブに次のソフトウェアをインストールします。
• %SystemRoot%\java\lib に JTAPI java jar ファイルをインストール。
• Program Files\JTAPITools に JTAPI Preferences (jtprefs.exe) をインストール。
• Program Files\JTAPITools に JTAPI サンプル アプリケーション (makecall, jtrace) をインストール。
• Program Files\JTAPITools\doc に JTAPI ドキュメントをインストール。
• Program Files\JTAPITools\Locale_files、\Program File\JTAPITools\LanguageName.properties に JTAPI 言語関連ファイルをインストール。
• %SystemRoot%\java\lib に JTAPILocaleProperties.ini をインストール。
(注) 複数の JTAPI アプリケーションを実行するには、Java 1.1 対応環境(たとえば、Sun JDK 1.1.x、JDK 1.2、 または Microsoft Virtual Machine(Internet Explorer 4.0 以上にバンドルされている)が必要です。Cisco JTAPI は、Sun JDK1.2 および Sun JDK 1.3 でも動作します。
しかし、Cisco JTAPI で JTPREFS を使用するには、Microsoft Java Virtual Machine 5.00.3190 以降が必要です。JTPrefs については、「Cisco JTAPI トレースの設定」を参照してください。
Cisco JTAPI のインストールは、Windows 2000 プラットフォームおよび Windows NT プラットフォームでサポートされています。
Cisco JTAPI ソフトウェアをインストールする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Cisco JTAPI クライアント ソフトウェアをインストールするコンピュータに、ログインします。
ステップ 2 すべての Windows プログラムを閉じます。
ステップ 4 次の Cisco CallManager administration ウィンドウに進みます。
http:// Name /CCMAdmin/main.asp
Name には、Cisco CallManager の名前または IP アドレスを指定します。
ステップ 5 Application > Install Plugins の順に選択します。
JTAPI インストール プログラムが起動したら、インストール言語を選択するように求められます。インストールは、選択した言語で続行します。
(注) インストレーション ソフトウェアが指示するデフォルト ドライブに、Cisco JTAPI ソフトウェアをインストールしてください。たとえば、Windows NT が C:\WINNT にインストールされている場合のデフォルト ディレクトリは、C:\WINNT\Java\lib です。
JTAPI のインストレーションを検証するには、JTAPI を経由してコールを発信できる makecall アプリケーションを使用します。makecall アプリケーションを使用する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Windows NT コマンド行から、Cisco JTAPI Tools をインストールしたディレクトリまで移動します。デフォルトでは、このディレクトリは Program Files\JTAPITools です。
Jview makecall < server name > < login > < password > 1000 < phone1 > < phone2 >
server name には、Cisco CallManager のホスト名または IP アドレス(たとえば、CTISERVER)を指定します。
phone1 および phone2 は、ユーザ設定にしたがってユーザによって制御される、IP Phone または仮想電話機のディレクトリ番号を示します。詳細については、『Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド』を参照してください。
login および password には、Cisco CallManager User Configuration ウィンドウで設定したユーザ ID とパスワードを使用します。
Cisco JTAPI tracing preferences アプリケーション(JTPREFS.EXE)を使用して、トレース レベルとトレース宛先を設定します。デフォルトでは、Cisco JTAPI Preferences は、Program Files\JTAPITools ディレクトリ ユーティリティにインストールされます。Cisco JTAPI Preferences ユーティリティを開くには、 [スタート] >[プログラム] > Cisco JTAPI > JTAPI Preferences の順に選択してください。
この項では、Cisco JTAPI preferences アプリケーションの使用法を説明します。構成は、次のとおりです。
• 「ログ先」
• 「詳細設定」
• 「言語」
図1 では、Cisco JTAPI Preferences アプリケーションの[トレース レベル] タブを示しています。このウィンドウのタイトルには、JTAPI バージョン番号が表示されます。
[トレース レベル] タブでは、次の JTAPI トレース レベルを使用可能または使用不可にすることができます。
次のリストで記述されているように、デバッグ レベル ウィンドウでその他のデバッグ レベルを使用可能にしたり、使用不可にしたりすることができます。
• JTAPI デバッグ:JTAPI 方式とイベントのトレース
• JTAPIIMPL デバッグ:内部 JTAPI インプリメンテーションのトレース
• CTI デバッグ:JTAPI インプリメンテーションに送信される Cisco CallManager イベントのトレース
• CTIIMPL デバッグ:内部 CTICLIENT インプリメンテーションのトレース
図2 では、Cisco JTAPI Preferences アプリケーションの[ログ先] タブを示しています。
[ログ先] タブでは、JTAPI がトレースを作成する方法、およびトレースが保存される方法を設定できます。 表 1 では、ログ先フィールドの説明をします。
図3 では、Cisco JTAPI Preferences アプリケーションの Cisco CallManager タブを示しています。
このタブでは、Cisco CallManager のリストを定義しておくことが可能です。その定義により、JTAPI アプリケーションが、オプションの Cisco CallManager の接続性をユーザに提供できるようになります。
図4 では、Cisco JTAPI Preferences アプリケーションの[詳細設定] タブを示しています。
Cisco JTAPI Preferences アプリケーションで[詳細設定] タブを使用して、 表 2 内のパラメータを設定できます。トラブルシューティングとデバッグのためだけに、これらの低レベルのパラメータが必要になる場合があります。
(注) シスコ代理店からの特別な指示がある場合を除いて、表 2 のパラメータを変更しないようにお勧めします。
図5 では、Cisco JTAPI Preferences アプリケーションの 言語 タブを示しています。[言語] タブで、サポートされる言語の中からプルダウン メニューで言語を選択します。現在は、英語、フランス語、ドイツ語および日本語など、14 ヶ国語がサポートされています。
Microsoft 以外の環境では、jtapi.ini ファイルを手作業で作成し、CLASSPATH に入れる必要があります。次のリストは、サンプル値と共にパラメータ名を示しています。
(注) 注意:jtapi.ini ファイルは、jview CiscoJtapiVersion -parms または java CiscoJtapiVersion-parms と入力することで生成されます。この操作によって、現在の CiscoJTAPI バージョンの .ini パラメータを表示し、jtapi.ini ファイルへコピーできます。(ファイルは、複数の jtapi.ini ファイルが生成されてしまい通常のアプリケーションの起動に影響を与えることを避けるため、自動的には生成されません。
JTAPI アプリケーションでは、ユーザをディレクトリの中で管理し、1 つ以上のデバイスを制御する特権をユーザに与える必要があります。JTAPI アプリケーションを使用する前に、「新しいユーザの追加」の項を参照して、ユーザを追加し、ユーザにデバイスを割り当てる手順を実行してください。ユーザに割り当てられるデバイスのリストは、ユーザがアプリケーションから制御する(たとえば、電話をかける、電話に応答する)必要がある電話機を表しています。
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