Cisco Unified IP Phone の設定値の設定
CiscoUnifiedIPPhones7906G および 7911G の設定メニュー
[CallManager の設定(CallManager Configuration)] メニュー
[セキュリティ設定(Security Configuration)] メニュー
ネットワークの設定(Network Configuration)
Cisco Unified IP Phone にはネットワークやデバイスの設定が数多くあるため、ユーザが電話機の利用を開始する前に、システム管理者がその設定作業を終えておく必要があります。これらの設定値には、電話機のメニューからアクセスして変更できます。
Cisco Unified IP Phone には、次の設定メニューが用意されています。
• [ネットワークの設定(Network Configuration)] メニュー:さまざまなネットワークを表示、設定できるオプションがあります。詳細については、「ネットワークの設定メニュー」を参照してください。
• [デバイス設定(Device Configuration)] メニュー:ネットワークに関連しないさまざまな設定を表示するサブメニューにアクセスできます。詳細については、「デバイス設定メニュー」を参照してください。
[ネットワークの設定(Network Configuration)] メニューのオプション設定を変更するには、その前に編集するオプション ロックを解除する必要があります。手順については、「オプションのロック解除とロック」を参照してください。
オプション設定値の編集や変更に使用できるキーについては、「オプション設定値の編集」を参照してください。
Cisco Unified CallManager Administration の [電話の設定(Phone Configuration)] ページにある [設定アクセス(Settings Access)] フィールドを使用すると、電話機のユーザが電話機の設定にアクセスできるかどうかを制御できます。詳細については、『 Cisco Unified CallManager Administration Guide 』を参照してください。
(注) Cisco Unified CallManager Administration の [電話の設定(Phone Configuration)] ページにある [設定アクセス(Settings Access)] フィールドを使用すると、電話機から [設定(Settings)] メニューやこのメニューのオプションにアクセスできるかどうかを制御できます。設定アクセス フィールドでは、次の値を設定できます。
• [有効(Enabled)]:[設定(Settings)] メニューへのアクセスを許可します。
• [無効(Disabled)]:[設定(Settings)] メニューへのアクセスを禁止します。
• [非許可(Restricted)]:[ユーザ設定(User Preferences)] メニューへのアクセスを許可し、音量の変更を保存することを許可します。[設定(Settings)] メニューの他のオプションへのアクセスは禁止します。
[設定(Settings)] メニューのオプションにアクセスできない場合は、[設定アクセス(Settings Access)] フィールドを確認してください。詳細については、『 Cisco Unified CallManager Administration Guide 』を参照してください。
ステップ 1 アプリケーション メニュー(Applications Menu)ボタンを押します。
ステップ 2 [設定(Settings)] > [ネットワークの設定(Network Configuration)] または [デバイス設定(Device Configuration)] を選択します。
ステップ 3 次のいずれかの操作を実行して、[ネットワークの設定(Network Configuration)] メニューまたは [デバイス設定(Device Configuration)] メニューを表示します。
• ナビゲーション ボタンを使用してメニューを選択し、[選択(Select)] ソフトキーを押します。
• 電話機のキーパッドを使用して、メニューに対応する番号を入力します。
ステップ 4 サブメニューを表示するには、ステップ 3 を繰り返します。
ステップ 5 メニューを終了するには、[終了(Exit)] ソフトキーを押します。[アプリケーション(Applications)] メニューに戻るには、アプリケーション メニュー(Applications Menu)ボタンを 1 回以上押します。
電話機から変更できる設定オプションは、デフォルトでロックされています。これは、ユーザが電話機の操作に影響を与える変更を行えないようにするためです。システム管理者は、設定オプションを変更する前に、ロックを解除しておく必要があります。
オプションが変更できなくなっている場合は、 ロックされた 鍵のアイコンが設定メニューに表示されます。オプションのロックが解除され、変更できるようになっている場合、これらのメニューには次のように ロックを解除された 鍵のアイコンが表示されます。
オプションをロックまたはロック解除するには **# を押します。この操作を行うことにより、オプションがロックされるか、ロックが解除されます(直前の状態によりどちらかになります)。
オプション設定値を編集するときは、次のガイドラインに従ってください。
• 数値と文字を入力するには、キーパッド上のキーを使用します。
• キーパッドを使用して文字を入力するには、対応する数値キーを使用します。キーを 1 回または何回か押して、個々の文字を表示します。たとえば、「a」を入力するには、番号キーの [2] を 1 回押します。「b」を入力するには 2 回、「c」を入力するには 3 回すばやく押します。少し間を置くと、カーソルが次の文字を入力する位置に自動的に移動します。
• (たとえば IP アドレスなどで)ピリオドを入力するには、[.](ピリオド)ソフトキーを押すか、キーパッドの [*] を押します。
• キーを間違って押した場合は、[<<] ソフトキーを押します。このソフトキーを押すと、カーソルの左側にある文字が削除されます。
• 行った変更をすべて破棄するには、[保存(Save)] ソフトキーを押す前に [キャンセル(Cancel)] ソフトキーを押します。
(注) Cisco Unified IP Phone では、必要に応じて、いくつかの方法でオプション設定値をリセットまたは復元することができます。詳細については、「Restoring the Cisco Unified IP Phone」(P.9-15)を参照してください。
電話機で変更できる設定は、 表 4-1 で示すとおり、いくつかのカテゴリに分かれています。各設定の詳細な説明や変更方法については、「ネットワークの設定メニュー」を参照してください。
(注) [ネットワークの設定(Network Configuration)] メニューと [デバイス設定(Device Configuration)] メニューには、表示専用のオプションもあれば、Cisco Unified CallManager を使用して設定できるオプションもあります。これらのオプションについては、「ネットワークの設定メニュー」および「デバイス設定メニュー」でも説明されています。
[ネットワークの設定(Network Configuration)] メニューには、さまざまなネットワークを表示、設定できるオプションがあります。表 4-2 に、これらのオプションの説明を示します。また、該当する場合には、それらの変更方法についても併せて説明します。
[ネットワークの設定(Network Configuration)] メニューにアクセスする方法については、「設定メニューの表示」を参照してください。
このメニューのオプションを変更する前に、オプションのロックを解除しておく必要があります。詳細については、「オプションのロック解除とロック」を参照してください。オプションのロックが解除されている場合に限り、ネットワークの設定オプションを変更するための [編集(Edit)]、[Yes]、または [No] というソフトキーが表示されます。
オプションの編集に使用できるキーについては、「オプション設定値の編集」を参照してください。
[デバイス設定(Device Configuration)] メニューには、電話機の設定ファイルで指定されているさまざまな設定値を表示するためのサブメニューが用意されています。(電話機は、設定ファイルを TFTP サーバからダウンロードします)。これらのサブメニューは次のとおりです。
• 「[CallManager の設定(CallManager Configuration)] メニュー」
• 「[セキュリティ設定(Security Configuration)] メニュー」
• 「ネットワークの設定(Network Configuration)」
[デバイス設定(Device Configuration)] メニューとそのサブメニューの表示方法については、「設定メニューの表示」を参照してください。
[CallManager の設定(CallManager Configuration)] メニューには、[CallManager 1]、[CallManager 2]、[CallManager 3]、[CallManager 4]、および [CallManager 5] の各オプションがあります。これらのオプションは、電話機からのコールを処理するために使用できる Cisco Unified CallManager サーバを優先順位の順番に表示します。
これらのオプションを変更するには、Cisco Unified CallManager Administration を使用します。
利用可能な Cisco Unified CallManager サーバについては、[CallManager の設定(CallManager Configuration)] メニューのオプションを選択すると、Cisco Unified CallManager サーバの IP アドレスまたは名前と 表 4-3 に示す状態のいずれかが表示されます。
このオプションには、 表 4-4 に示す指定またはアイコンが 1 つ以上含まれる場合があります。
[HTTP の設定(HTTP Configuration)] メニューは、電話機で多様な情報の取得元となるサーバの URL を表示します。このメニューには、電話機の未使用時画面に関する情報も表示されます。
表 4-5 に、[HTTP の設定(HTTP Configuration)] メニューのオプションを示します。
[ロケールの設定(Locale Configuration)] メニューには、電話機が使用するユーザ ロケールとネットワーク ロケールに関する情報が表示されます。 表 4-6 で、このメニューのオプションについて説明します。
[UI の設定(UI Configuration)] メニューは、グループ リッスン機能が有効かどうかを表示します。変更するには、Cisco Unified CallManager Administration を使用します。
[メディアの設定(Media Configuration)] メニューは、スピーカ機能が有効かどうかを表示します。変更するには、Cisco Unified CallManager Administration を使用します。
[イーサネットの設定(Ethernet Configuration)] メニューは、電話機で [PC ポートへのスパン(Span to PC Port)] オプションが有効かどうかを表示します(Cisco Unified IP Phone 7911G のみ)。 表 4-9 で、このオプションについて説明します。
[セキュリティ設定(Security Configuration)] メニューは、電話機のセキュリティに関する設定を表示します。
セキュリティに関する追加情報を表示し、電話機の [セキュリティ設定(Security Configuration)] 画面から CTL ファイルのロックを解除できます。詳細については、 「Security Configuration Menu」(P.7-2) を参照してください。
表 4-10 に、[セキュリティ設定(Security Configuration)] メニューのオプションを示します。
[QoS の設定(QoS Configuration)] メニューは、電話機の Quality Of Service(QoS)に関連する情報を表示します。 表 4-11 に、[QoS 設定(QoS Configuration)] メニューのオプションを示します。
[ネットワークの設定(Network Configuration)] メニューには、[ロード サーバ(Load Server)] オプションがあります。[ロード サーバ(Load Server)] オプションは、電話機ファームウェアのアップグレードのインストール時間を最適化するために使用されます。ロード サーバには、電話機のアップグレードに使用するファームウェアを取得する(TFTP サーバ 1 または TFTP サーバ 2 以外の)別の TFTP サーバの IP アドレスまたは名前を設定できます。[ロード サーバ(Load Server)] オプションを設定すると、電話機は、ファームウェア アップグレードのために指定されたサーバと通信します。
(注) ロード サーバが設定されても、電話機は、TFTP サーバ 1 または TFTP サーバ 2 を使用して設定ファイルを取得します。
[ロード サーバ(Load Server)] オプションを設定するには、Cisco Unified CallManager Administration の [電話の設定(Phone Configuration)] ページの [プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration)] セクションを使用します。