NME-NAM-120S のインストール、アップグレード、またはダウングレード
ここでは、次の項目について説明します。
• 「ネットワーク モジュール インターフェイスの設定」
• 「セッションの終了」
• 「NAM ソフトウェアのアップグレードまたは再インストール」
(注) • 次の手順の実行中に電源が切れたり、接続が切断された場合、通常、システムが中断を検出し回復を試みます。回復に失敗した場合は、ブートヘルパーを使用してシステムを最初から再インストールしてください。
• ネットワークモジュールは、CLI または GUI を使用して設定できます。このドキュメントでは、CLI による設定手順について説明します。GUI による設定手順については、GUI のオンライン ヘルプを参照してください。
ネットワーク モジュール インターフェイスの設定
最初の設定作業は、ホスト ルータおよび外部リンクへのネットワーク モジュール インターフェイスの設定です。これを設定することにより、モジュールにアクセスして NME-NAM-120S をインストールし設定できるようになります。
(注) 最初の手順では、モジュールへのホスト ルータ CLI を開始し、ルータのモジュールへのインターフェイスにアクセスします。後続の手順でインターフェイスを設定します。
手順の概要
ホストルータ CLI から
1. enable
2. configure terminal
3. interface integrated-service-engine <slot> /0
4. ip address router-side-ip-address subnet-mask
または
ip unnumbered type number
5. [オプション。ただし、実行した場合は、 ステップ 6 を省略] service-module ip address module-side-ip-address subnet-mask
6. [オプション。ただし、実行した場合は、 ステップ 5 を省略] service-module external ip address external-ip-address subnet-mask
7. [オプション] service-module ip default-gateway gateway-ip-address
8. end
9. copy running-config startup-config
10. show running-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
ホスト ルータで特権 EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
ホスト ルータでグローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface integrated-service-engine slot /0
Router(config)# interface integrated-service-engine 1/0 |
ネットワーク モジュールが挿入されているスロットとポートでインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
ip address router-side-ip-address subnet-mask または ip unnumbered type number
Router(config-if)# ip address 10.0.0.20 255.255.255.0 または Router(config-if)# ip unnumbered ethernet 0/0 |
モジュールへのルータ インターフェイスを指定します。引数は次のとおりです。 • router-side-ip-address subnet-mask :インターフェイスの IP アドレスとサブネット マスク。 • type number :ルータに IP アドレスが指定された、もう 1 つのインターフェイスのタイプと番号。このインターフェイスは、アンナンバードに設定できません。High Level Data Link Control(HDLC; ハイレベルデータリンク制御手順)、Point-to-Point Protocol(PPP; ポイントツーポイント プロトコル)、Link Access Procedure, Balanced(LAPB; 平衡型リンクアクセス手順)、フレームリレーのカプセル化、Serial Line Internet Protocol(SLIP; シリアル ライン インターネット プロトコル)、およびトンネル インターフェイスは、アンナンバードに設定できます。 |
ステップ 5 |
service-module ip address module-side-ip-address subnet-mask
Router(config-if)# service-module ip address 172.0.0.20 255.255.255.0 |
ルータへのモジュール インターフェイスの IP アドレスを指定します。引数は次のとおりです。 • module-side-ip-address :インターフェイスの IP アドレス。 • subnet-mask :IP アドレスにアペンドするサブネット マスク。ホスト ルータと同じサブネット内にある必要があります。 このコマンドは、管理トラフィックの内部インターフェイスを選択して設定します。これは、NME-NAM-120S CLI で ip interface internal コマンドと ip address <address> <mask> コマンドを使用するのと同じ結果が得られます。 を使用します。 |
ステップ 6 |
service-module external ip address external-ip-address subnet- mask
Router(config-if)# service-module external ip address 172.0.0.30 255.255.255.0 |
モジュール上の外部 LAN インターフェイスの IP アドレスを指定します。引数は次のとおりです。 • external-ip-address :インターフェイスの IP アドレス。 • subnet-mask :IP アドレスにアペンドするサブネット マスク。 このコマンドは、管理トラフィックの外部インターフェイスを選択して設定します。これは NME-NAM-120S CLI で ip interface external コマンドと ip address <address> <mask> コマンドを使用するのと同じ結果が得られます。 を使用します。 |
ステップ 7 |
service-module ip default-gateway gateway-ip-address
Router(config-if)# service-module ip default-gateway 10.0.0.40 |
モジュールのデフォルト ゲートウェイ ルータの IP アドレスを指定します。引数は次のとおりです。 • gateway-ip-address :ゲートウェイ ルータの IP アドレス。 を使用した場合のみ実行します。 |
ステップ 8 |
end
Router(config-if)# exit |
ホスト ルータのグローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 9 |
copy running-config startup-config
Router# copy running-config startup-config |
ルータの新しい実行コンフィギュレーションを保存します。 |
ステップ 10 |
show running-config
Router# show running-config |
ルータの実行コンフィギュレーションを表示し、アドレス設定を確認します。 |
例
次に、インターフェイスの設定結果を示す show running-config コマンド出力の一部を示します。
interface Integrated-Service-engine1/0
ip address 10.0.0.20 255.255.255.0
service-module ip address 10.0.0.21 255.255.255.0
service-module ip default-gateway 10.0.0.20
セッションの開始
ここでは、ネットワーク モジュールのセッションを開始する方法を説明します。
(注) • アプリケーション ソフトウェアをインストールする前にセッションを開始すると、ブートローダが起動します。ソフトウェアのインストール後は、セッションを開始するとアプリケーションが起動します。
• 一度に実行できるセッションは 1 つだけです。
手順の概要
ホスト ルータ CLI から
1. enable
2. service-module integrated-service-engine slot/0 session clear
3. service-module integrated-service-engine slot/0 session
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
ホスト ルータで特権 EXEC モードを開始します。プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
service-module integrated-service-engine slot /0 session clear
Router# service-module integrated-Service-Engine 1/0 session clear [confirm] [OK] Router# |
このセッションのログインの障害となる既存のセッションが存在しないことを確認します。 |
ステップ 3 |
service-module integrated-service-engine slot/0 session
Router# service-module integrated-Service-Engine 1/0 session Trying 172.20.98.151, 2066 ... Open Cisco Network Analysis Module (NME-NAM-120S) NAM.domain.name login: |
指定したモジュールで、セッションを開始します。 |
セッションの終了
ここでは、ネットワーク モジュールのセッションを終了する方法を説明します。
(注) • アプリケーション ソフトウェアをインストールする前にセッションを開始すると、ブートローダが起動します。ソフトウェアのインストール後は、セッションを開始するとアプリケーションが起動します。
• 一度に実行できるセッションは 1 つだけです。
• NAM 4.0 では、CLI コマンド、 exit を実行すると、自動的にセッションが終了します。
手順の概要
セッションを終了するには、次の手順を実行します。
NAM CLI、NAM ログイン、NAM ヘルパー、または NAM ブートローダ プロンプトから
1. Ctrl キーと Shit キーを押した状態で、6 キー、x キー を押します。
ルータ プロンプト から
2. disconnect <または>
service-module integrated-service-engine slot /0 session clear
手順の詳細
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NAM CLI、NAM ログイン、NAM ヘルパー、または NAM ブートローダ プロンプトから
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ステップ 1 |
Ctrl キーと Shit キーを押した状態で、6 キー 、 x キー を押します。 (注) このキーシーケンスによって、ルータ プロンプトが表示されます。 |
サービス モジュール セッションを終了し、ルータ CLI に戻ります。 キーを押してルータ CLI からサービス モジュール セッションに戻れます。 |
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ステップ 2 |
disconnect または service-module integrated-service-engine slot/0 session clear
Router# service-module integrated-Service-Engine 1/0 session clear [confirm] [OK] Router# |
指定したモジュールのセッション接続を切断するか、サービスモジュール セッションをクリアします。 このコマンドを確認するプロンプトが表示されたら、 Enter キーを押します。 |
NAM ソフトウェアのアップグレードまたは再インストール
ソフトウェア アップグレードでは、ブートローダを使用します。これは、システムの電源を最初にオンにしたときに実行される小さなシステム ソフトウェアのセットです。ブートローダは、NAM アプリケーションをロードして実行します。またオプションとして、フラッシュ メモリ上でヘルパー イメージをロードして実行します。
ソフトウェアの再インストールには、ヘルパー イメージのインストール、設定、および起動が必要です。これにより、ヘルパーが NAM インストール ウィザードを起動し、ソフトウェアがインストールされます。
(注) ソフトウェアのアップグレードまたはダウングレードは、ホスト ルータ上で実行しているすべてのアプリケーションをサービス停止またはオフラインにできる時間帯に計画します。
NAM ソフトウェア イメージ
NME-NAM-120S には、次の 3 つの NAM ソフトウェア イメージが含まれています。
• フラッシュ メモリ内のブートローダ:NAM アプリケーション イメージとヘルパー イメージのどちらを起動するかを指定するために使用します。
• フラッシュ メモリ内のヘルパー イメージ:NAM ソフトウェア イメージの回復またはアップグレードに使用します。
• ハード ドライブ内の NAM アプリケーション:NAM Traffic Analyzer と NAM CLI のソース。
NAM ソフトウェア アップグレードの種類
NAM ソフトウェアは、次の 2 つの形態が用意されています。
• イメージ:フル イメージのリリースであり、ヘルパー イメージからインストールされます。フル イメージのアップグレードは、通常、NAM アプリケーション イメージのアップグレードに使用されます。必要に応じて、またはテクニカル サポートの勧めにより、ヘルパー イメージを使用してブートローダ イメージやヘルパ イメージのアップグレードも可能です。
• パッチ:ソフトウェア バージョンへの差分アップデートであり、 patch NAM CLI コマンドを使用してインストールされます。パッチは、NAM アプリケーション イメージに対してのみ使用可能です。
NAM アプリケーションへのパッチを追加するのか、フル ソフトウェア イメージのアップグレードを実行するのかに応じて、このセクションで説明する次の手順のいずれかを実行してください。
• 「NME-NAM-120S アプリケーション イメージのアップグレード(フル イメージ)」
• 「NAM アプリケーション イメージのアップグレード:パッチ」
NME-NAM-120S アプリケーション イメージのアップグレード(フル イメージ)
ここでは、NME-NAM-120S アプリケーションのフル イメージをアップグレード、ダウングレード、または再インストールする手順の概要と詳細について説明します。
手順の概要
ホスト ルータ CLI から
1. 必要なソフトウェアをダウンロードします。
2. service-module integrated-service-engine slot /0 reload
3. service-module integrated-service-engine slot /0 session
サービスモジュール インターフェイスから
サービス モジュールの起動時に、次のプロンプトが表示されます。
Enter *** to change boot configuration:
4. *** と入力します。
*** と入力すると、 NAM によってブートローダ プロンプトが表示されます。このプロンプトから、TFTP サーバにある NAM ヘルパーまたは NAM フラッシュにプレインストールされているヘルパ イメージを起動することができます。
– TFTP サーバから NAM ヘルパー イメージを起動するには、ステップ 5、6、および 7 を実行し、ステップ 8 を無視してステップ 9、10、および 11 に進みます。
– NAM コンパクト フラッシュにプレインストールされたヘルパー イメージを起動するには、ステップ 5、6、および 7 を省略して、ステップ 8 ~ 11 を実行します。
5. configure
(プロンプトに従います)
6. show config
7. boot helper
8. boot compactflash
(注) NM-NAM の場合は、boot flash と入力します。
ここで、ヘルパー イメージ メニューが表示されます。
9. オプション 1 またはオプション 2 のいずれかを選択し、プロンプトに従います。
10. r を選択します。
11. 「セッションの終了」の説明に従って、セッションを終了します。
手順の詳細
ステップ 1 次のように、NME-NAM-120S インストールパッケージ ファイルをダウンロードします。このファイルには、カーネル イメージ、ヘルパー イメージ、および NME-NAM-120S アプリケーション ソフトウェア ファイルが入っています。
a. 次のアドレスにあるシスコ ソフトウェア センターの Web サイトに移動します。
http://www.cisco.com/cgi-bin/tablebuild.pl/nme-nam
b. 次のファイルを探します。
• nam-app.4.0.bin.gz
NME-NAM-120S Application Image Release 4.0 for Cisco Branch Routers
(注) ほとんどの URL は、早期配布特別版の時点では使用できません。
c. ファイルを次のいずれかの場所にダウンロードします。
• FTP ファイル サーバ
• HTTP サーバ
ステップ 2 システムをリセットします。
Router# service-module integrated-service-engine slot/0 reload
ステップ 3 NME-NAM-120S コンソールへのセッションを接続します。
ServiceEngine boot-loader> service-module integrated-service-engine slot/0 session
サービス モジュールの起動時に、次のプロンプトが表示されます。
Enter *** to change boot configuration:
ステップ 4 *** を入力して、ブートローダを開始します。
*** を入力すると、ブートローダ プロンプトが表示されます。このプロンプトから、TFTP サーバにある NAM ヘルパーまたは NAM フラッシュにプレインストールされているヘルパ イメージを起動することができます。
– TFTP サーバから NAM ヘルパー イメージを起動するには、ステップ 5、6、および 7 を実行し、ステップ 8 を無視してステップ 9、10、および 11 に進みます。
– NAM コンパクト フラッシュにプレインストールされたヘルパー イメージを起動するには、ステップ 5、6、および 7 を省略して、ステップ 8 ~ 11 を実行します。
ステップ 5 ヘルパをロードして起動するように、ブートローダを設定します。
ServiceEngine bootloader> config
次のプロンプトが、リストの順に表示されます。各プロンプトに対し、値を入力するか、 Enter キーを押して、角カッコ([ ])で囲まれた保存済みの入力内容を確定します。
• NME-NAM-120S の IP アドレスとサブネット マスク
• TFTP ファイル サーバの IP アドレス
• NME-NAM-120S のデフォルト ゲートウェイ(通常、ISR の IP アドレス)
• デフォルト ヘルパー イメージのファイル名
• イーサネット インターフェイス:NME-NAM-120S の内部または外部インターフェイス
• デフォルトの起動オプションは、ディスクからの NAM 4.0 イメージの起動
• 後続の起動で使用するデフォルトの ブートローダ ファイル:primary または secondary
(注) Primary に設定すると、アプリケーションが正常に起動します。
Secondary に設定すると、アプリケーションがプライマリ ブートローダを起動します。これによりプライマリ ブートローダが、セカンダリ ブートローダの場所を確認します。セカンダリ ブートローダが見つかり、チェックサムが正しい場合、セカンダリ ブートローダが使用されます。
ServiceEngine bootloader> config
IP Address [10.100.20.81] >
Subnet mask [255.255.255.0] >
TFTP server [10.107.150.30] >
Default Helper-file [cue-installer.10.2.0.13] >
Ethernet interface [internal] >
Default Boot [none|disk] >
Default bootloader [primary|secondary] [primary] >
ServiceEngine bootloader>
ステップ 6 (オプション)ブートローダ設定を確認します。
ServiceEngine bootloader> show config
ServiceEngine boot-loader> show config
IP addr: 172.20.98.152
Netmask: 255.255.255.192
TFTP server : 172.20.98.175
GW IP addr: 172.20.98.129
eth int: internal
Default boot: disk
Bootloader Version: 2.1.12
Bootloader Name: DEV_BOOTLOADER
Default Helper-file: nme-nam-helper.bin
Default bootloader: secondary
External i/f media: copper
ServiceEngine boot-loader>
ステップ 7 boot helper と入力します。
ServiceEngine bootloader>
boot helper
ステップ 8 boot flash と入力します。
ServiceEngine bootloader>
boot compactflash
(注) NM-NAM の場合は、boot flash と入力します。
ステップ 9 ヘルパー メニューを使用して、アプリケーション イメージをインストールします。オプション 1 は、設定を変更せずにアプリケーション イメージをアップグレードする場合に使用し、オプション 2 は、HDD を再フォーマットした後、アプリケーション イメージをインストールする場合に使用します。オプション 2 は、HDD イメージが破損している場合に役立ちますが、すべての設定が失われます。
Cisco Systems, Inc.
Services engine helper utility for NME-NAM-120S
Version 1.1(0.5)
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Main menu
1 - Download application image and write to HDD
2 - Download application image and reformat HDD
3 - Download bootloader and write to flash
4 - Download helper and write to Compact Flash
5 - Display software versions
6 - Reset application image CLI passwords to default
7 - Change file transfer method (currently ftp/http)
8 - Show upgrade log
9 - Send Ping
f - Format the Compact Flash
r - Exit and reset Services Engine
h - Exit and shutdown Services Engine
Selection [123456789frh]:
ステップ 10 ヘルパー メニューのオプション r を使用して、NME-NAM-120S を再起動します。
ステップ 11 「セッションの終了」の説明に従って、セッションを終了します。
NAM アプリケーション イメージのアップグレード:パッチ
ここでは、NAM CLI から NAM アプリケーション イメージにパッチを追加する方法について説明します。
手順の概要
1. 「セッションの開始」で説明する手順に従って、NME-NAM-120S コンソールにアクセスします。
(注) 以前のセッションの状態によっては、NAM CLI へのログインを求められることがあります。
2. NME-NAM-120S プロンプトで、次のいずれかを入力します。
patch ftp://user:passwd@host/full-path/filename
または
patch ftp://user@host/full-path/filename
3. show patches
4. 「セッションの終了」 の説明に従って、セッションを終了します。
手順の詳細
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ステップ 1 |
「セッションの開始」 の手順に従って、NAM コンソール セッションを開始します。 |
NME-NAM-120S でコンソール接続を開始します。NAM CLI にログインします。 |
ステップ 2 |
patch ftp://user:password@host/full-path/filename または patch ftp://user@host/full-path/filename |
ソフトウェア パッチをダウンロードしてインストールします。 • パスワードが含まれている 1 番目のオプションは、FTP サーバが匿名ユーザを受け付けない場合に使用します。 • 2 番目のオプションを使用した場合は、プロンプトが表示されるのでパスワードを入力します。 |
ステップ 3 |
show patches
root@nam1.company.com# show patches |
インストールされているすべてのパッチを表示します。 対象のパッチが正常にインストールされたことを確認します。 |
ステップ 4 |
「セッションの終了」 の手順に従って、NAM コンソール セッションを終了します。 |
NAM コンソール セッションを終了します。 |
NAM ヘルパー イメージのアップグレード(NAM CLI)
ここでは、NAM コンパクト フラッシュに格納された NAM ヘルパー イメージのアップグレード方法について説明します。これらの手順を実行するには、NAM がそのアプリケーション イメージを実行している必要があります。
手順の概要
1. NAM ヘルパー イメージを CCO からダウンロードし、FTP サーバにロードします。
2. 「セッションの開始」の手順に従って、NAM CLI へのセッションを開始します (プロンプトが表示された場合は、ログインします)。
3. upgrade < ftp-URL >
4. exit
5. 「セッションの終了」の説明に従って、NAM セッションを終了します。
手順の詳細
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ステップ 1 |
NME-NAM-120S ヘルパー イメージを CCO からダウンロードし、FTP サーバにロードします。 |
(注) FTP サーバは、NAM CLI からアクセスできる必要があります。 |
ステップ 2 |
NME-NAM-120S でコンソール接続を開始します。NAM CLI にログインします。 |
ステップ 3 |
Upgrade <ftp-url> を実行し、プロンプトの指示に従います。 |
NAM ヘルパー イメージをダウンロードし、NAM フラッシュに保存します。 |
ステップ 4 |
exit
root@NAM.domain.name# exit Cisco Network Analysis Module (NME-NAM-120S) NAM.domain.com login: |
NAM CLI プロンプトを終了し、NAM ログイン プロンプトを表示します。 |
ステップ 5 |
「セッションの終了」の手順に従って、NAM コンソール セッションを終了します。 |
NAM コンソール セッションを終了します。 コマンドを実行すると、セッションが自動的に終了するので、この手順は不要です。 |
NAM ヘルパー イメージのアップグレード
ここでは、NAM ヘルパー イメージをアップグレードする方法について説明します。
手順の概要
1. NAM ヘルパー イメージを CCO からダウンロードし、FTP サーバに 格納します。
ルータの enable(EXEC)モードプロンプトから
2. service-module integrated-service-engine slot/0 reload
3. service-module integrated-service-engine slot/0 session
(注) これにより、NAM コンソールへの接続が開始します。
サービス モジュール インターフェイスから
サービス モジュールの起動時に、次のプロンプトが表示されます。
Enter *** to change boot configuration:
4. *** と入力します。
ステップ 4 で *** と入力すると、ブートローダ プロンプトが表示されます。このプロンプトから、TFTP サーバにある NAM ヘルパーまたは NAM フラッシュにプレインストールされているヘルパ イメージを起動することができます。
– TFTP サーバにある NAM ヘルパー イメージを起動するには、ステップ 5、6、および 7 を実行し、ステップ 8 を省略します。
– NAM コンパクト フラッシュにプレインストールされたヘルパー イメージを起動するには、ステップ 5、6、および 7 を省略して、ステップ 8 ~ 11 を実行します。
5. configure
6. show config
7. boot helper
8. boot compactflash
(注) NM-NAM の場合は、boot flash と入力します。
9. 4 を選択し、プロンプトに従います。
10. r を選択し、NAM の再起動を確認します。
11. 「セッションの終了」の説明に従って、NAM コンソール接続を終了します。
手順の詳細
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ステップ 1 |
NME-NAM-120S ヘルパー イメージを CCO からダウンロードし、FTP サーバにロードします。 |
(注) FTP サーバは、NAM CLI からアクセスできる必要があります。 |
ステップ 2 |
NAM を再起動します。 |
ステップ 3 |
service-module integrated-Service-Engine slot /0 session
Router# service-module integrated-Service-Engine 1/0 session Trying 172.20.98.151, 2066 ... Open |
NAM コンソールへの接続を開始します。 を入力します。 |
ステップ 4 |
NAM ブートローダ プロンプトにブレークします。 |
ステップ 5 |
configure |
ヘルパをロードして起動するように、ブートローダを設定します。 キーを押して、角カッコ([ ])で囲まれた保存済みの入力を確定します。 |
ステップ 6 |
show config |
ブートローダの設定を確認します。 |
ステップ 7 |
boot helper |
TFTP サーバ上にある NAM ヘルパー イメージを起動します。 |
ステップ 8 |
boot compactflash (注) ステップ 5、6、および 7 を実行した場合、この手順は省略します。 |
NAM フラッシュ上にあるヘルパー イメージを起動します。NM-NAM の場合は、 boot flash と入力します。 (注) NAM は、ヘルパー イメージをフラッシュ メモリに格納した状態で出荷されます。 |
ステップ 9 |
ヘルパー イメージを FTP サーバからダウンロードし、NAM フラッシュに書き込みます。 |
ステップ 10 |
r を選択し、NAM の再起動を確認します。 |
NAM を再起動します。デフォルトでは、NAM によって NAM アプリケーション イメージが起動します。 |
ステップ 11 |
「セッションの終了」の手順に従って、NAM コンソール セッションを終了します。 |
NAM コンソール セッションを終了します。 |
NME-NAM-120S の管理用の設定
NME-NAM-120S には、内部ギガビット イーサネット インターフェイスと外部インターフェイスが存在します。NAM web GUI、 telnet または ssh などの NAM 管理トラフィックにはどちらのインターフェイスでも使用できますが、両方の使用はできません。NAM 内部インターフェイスの設定によって、IP アンナンバードまたはルーティング可能なサブネットのいずれかを使用します。
次の各セクションでは、NME-NAM-120S 内部インターフェイスを管理用に設定する方法について説明します。
• 「管理用の内部インターフェイスの設定:IP アンナンバード」
• 「管理用の内部インターフェイスの設定:ルーティング可能なサブネット」
• 「管理用の外部インターフェイスの設定」
管理用の内部インターフェイスの設定:IP アンナンバード
ここでは、NME-NAM-120S 内部インターフェイスを IP アンナンバード用に設定する方法を説明します。
(注) アドレスは、インターフェイス アドレス用(ステップ 4)、NAM アドレス用(ステップ 6 ~ 9)、および NAM デフォルト ゲートウェイ アドレス用(ステップ 7)が、すべて同じサブネットに存在する必要があります。
手順の概要
ルータ プロンプトから
1. enable
2. configure terminal
3. interface integrated-service-engine slot /0
4. ip unnumber <interface> <number>
5. no shutdown
6. service-module ip address <NAM-Address> <subnetmask>
7. service-module ip default-gateway <NAM-Default-Gateway-Address>
8. exit
9. ip route <NAM-Address> 255.255.255.255 integrated-service-engine slot /0
10. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable |
IOS の EXEC モードを開始します。 |
ステップ 2 |
configure terminal |
ターミナル モードから IOS 設定を開始します。 |
ステップ 3 |
interface integrated-service-engine slot/0 |
integrated-service-engine インターフェイスの IOS インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
ip unnumber <interface> <number>
Router (config-if)# ip unnumbered gigabitethernet 0/1 |
<interface> で設定されたアドレスを借用します。この例では、インターフェイス integrated-service-engine 1/0 は、gigabitethernet0/1 インターフェイスに設定されたアドレスを借用します。 |
ステップ 5 |
no shutdown |
integrated-service-engine インターフェイスをイネーブルにします。 |
ステップ 6 |
service-module ip address <NAM-Address> <subnetmask> Router (config-if)# service-module ip address 209.165.200.226 255.255.255.224 |
NAM 内部インターフェイスへの <NAM-Address> を設定します。 |
ステップ 7 |
service-module ip default-gateway <NAM-Default-Gateway-Address>
Router (config-if)# service-module ip default-gateway 209.165.200.225 |
NAM のデフォルト ゲートウェイ アドレスを設定します。 |
ステップ 8 |
exit |
ルータ インターフェイス コンフィギュレーション モードから、ルータ グローバル コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ステップ 9 |
ip route <NAM-Address> 255.255.255.255 integrated-service-engine slot/0 (または NM-NAM の場合) ip route <NAM-Address> 255.255.255.255 analysis-module slot/0
Router(config)# ip route 209.165.200.226 255.255.255.255 integrated-service-engine 1/0 |
NAM 管理アドレスのための完全な 32 ビット スタティック ルートを設定します。 |
ステップ 10 |
end |
ルータ コンフィギュレーション モードを終了します。 |
設定例
この例では、次の設定を行います。
• 管理トラフィックには、内部 NAM インターフェイスが使用されます。
• integrated-service-engine インターフェイスと NAM システムに対し、同じルーティング可能なサブネットから IP アドレスが割り当てられます。
• IP アドレス空間を節約するため、Integrated-Service-Engine インターフェイスは IP アンナンバードとして設定され、ギガビット イーサネット インターフェイスの IP アドレスを借用します。
• Integrated-Service-Engine インターフェイス経由で NAM にアクセスするスタティック ルートが設定されます。
• 内部 NAM インターフェイスは、インターフェイス Serial 0/0 上の WAN トラフィックのモニタリングに使用され、外部 NAM インターフェイスは、インターフェイス、ギガビット イーサネット 0/0 上の LAN トラフィックのモニタリングに使用されます。
• NME-NAM-120S は、ルータのスロット 2 にインストールされます。
図 2 では、例で使用されるトポロジを示します。次の各セクションでは、ルータと NAM 設定を示します。
• 「ルータ設定(Cisco IOS ソフトウェア)」
• 「NAM 設定(NAM ソフトウェア)」
図 2 NAM 管理インターフェイスが内部インターフェイス、Integrated-Service-Engine Interface が IP アンナンバードの場合のサンプル トポロジ
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Integrated-Service-Engine インターフェイス |
ルータ内部 |
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内部 NAM インターフェイス( 管理 ) |
NME-NAM-120S 内部 |
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外部 NAM インターフェイス |
NME-NAM-120S 前面プレート |
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シリアル インターフェイス |
WAN インターフェイス カード(WIC) |
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ギガビット イーサネット インターフェイス |
ルータの背面パネル |
ルータ設定(Cisco IOS ソフトウェア)
interface GigabitEthernet0/0
ip address 209.165.200.225 255.255.255.224
analysis-module monitoring
interface Integrated-Service-Engine2/0
ip unnumbered GigabitEthernet0/0
ip nbar protocol-discovery
ip route 209.165.200.226 255.255.255.255 Integrated-Service-Engine2/0
NAM 設定(NAM ソフトウェア)
root@myNAM.company.com# show ip
IP address: 209.165.200.226
Subnet mask: 255.255.255.224
IP Broadcast: 209.165.200.255
DNS Name: myNAM.company.com
Default Gateway: 209.165.200.225
Nameserver(s): 171.69.2.133
HTTP secure server: Disabled
管理用の内部インターフェイスの設定:ルーティング可能なサブネット
ここでは、ルーティング可能なサブネット方式を使用して、NME-NAM-120S の内部インターフェイスを管理用に設定する方法を説明します。
手順の概要
ルータ プロンプトから
1. enable
2. configure terminal
3. interface integrated-service-engine slot/0
または、NM-NAM デバイスの場合:
interface analysis-module slot/0
4. ip address <router-side-address> <subnetmask>
5. no shutdown
6. service-module ip address <NAM-Address> <subnetmask>
7. service-module ip default-gateway <router-side-address>
8. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable |
IOS の EXEC モードを開始します。 |
ステップ 2 |
configure terminal |
ターミナル モードから IOS 設定を開始します。 |
ステップ 3 |
interface integrated-service-engine slot /0
i
nterface analysis-module slot/0
|
integrated-service-engine インターフェイスの IOS インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
ip address <router-side-address> <subnetmask>
Router (config-if)# ip address 209.165.200.225 255.255.255.224 |
integrated-service-engine インターフェイスへのルーティング可能なアドレスを設定します。 |
ステップ 5 |
no shutdown |
integrated-service-engine インターフェイスを開始します。 |
ステップ 6 |
service-module ip address <NAM-Address> <subnetmask> (または NM-NAM の場合) analysis-module ip address <NAM-Address> <subnetmask>
Router (config-if)# service-module ip address 209.165.200.226 255.255.255.224 (または NM-NAM の場合) Router (config-if)# analysis-module ip address 209.165.200.226 255.255.255.224 |
NAM 内部インターフェイスへの NAM-Address を設定します。 (注) NAM-Address は、router-side-address と同じサブネットに存在する必要があります。 |
ステップ 7 |
service-module ip default-gateway <router-side-address>
Router (config-if)# service-module ip default-gateway 209.165.200.225 |
NAM デフォルト ゲートウェイ アドレスを、router-side-address である integrated-service-engine インターフェイス アドレスに設定します。 |
ステップ 8 |
end |
ルータ コンフィギュレーション モードを終了します。 |
設定例
この例では、次の設定を行います。
• 管理トラフィックには、内部 NAM インターフェイスが使用されます。
• integrated-service-engine インターフェイスと NAM システムに対し、同じルーティング可能なサブネットから IP アドレスが割り当てられます。
• Integrated-Service-Engine インターフェイス経由で NAM にアクセスするスタティック ルートが設定されます。
• 内部 NAM インターフェイスは、インターフェイス Serial 0/0 上の WAN トラフィックのモニタリングに使用され、外部 NAM インターフェイスは、インターフェイス Fast Ethernet 0/0 上の LAN トラフィックのモニタリングに使用されます。
• NME-NAM-120S は、ルータのスロット 2 にインストールされます。
図 3 では、例で使用されるトポロジを示します。次の各セクションでは、ルータと NAM 設定を示します。
• 「ルータ設定(Cisco IOS ソフトウェア)」
• 「NAM 設定(NAM ソフトウェア)」
図 3 NAM 管理インターフェイスが内部インターフェイス、Integrated-Service-Engine Interface に IP アドレスが割り当てられている場合のサンプル トポロジ
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Integrated-Service-Engine インターフェイス |
ルータ内部 |
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内部 NAM インターフェイス( 管理 ) |
NME-NAM-120S 内部 |
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外部 NAM インターフェイス |
NME-NAM-120S 前面プレート |
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シリアル インターフェイス |
WAN インターフェイス カード(WIC) |
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ファスト イーサネット インターフェイス |
ルータの背面パネル |
ルータ設定(Cisco IOS ソフトウェア)
interface Integrated-Service-Engine2/0
ip address 209.165.200.225 255.255.255.224
! interface analysis-module slot/0
ip route 209.165.200.226 255.255.255.255 Integrated-Service-Engine1/0
! ip route 209.165.200.226 255.255.255.255 analysis-module slot/0
interface analysis-module slot/0
NAM 設定(NAM ソフトウェア)
root@myNAM.company.com# show ip
IP address: 209.165.200.226
Subnet mask: 255.255.255.224
IP Broadcast: 209.165.200.255
DNS Name: myNAM.company.com
Default Gateway: 209.165.200.225
Nameserver(s): 171.69.2.133
HTTP secure server: Disabled
管理用の外部インターフェイスの設定
ここでは、NME-NAM-120S を NAM 管理トラフィック用の外部インターフェイスとして使用するための設定方法について説明します。
手順の概要
ルータ プロンプトから
1. enable
2. configure terminal
3. interface loopback <loopback-number>
4. ip address <bogus-address> <subnetmask>
5. no shutdown
6. exit
7. interface integrated-service-engine slot/0
または、NM-NAM の場合:
interface analysis-module slot/0
8. ip unnumber loopback <loopback-number>
9. no shutdown
10. service-module external ip address <NAM-Address> <subnetmask>
11. service-module ip default-gateway <NAM-Default-Gateway-Address>
12. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable |
IOS の EXEC モードを開始します。 |
ステップ 2 |
configure terminal |
ターミナル モードから IOS 設定を開始します。 |
ステップ 3 |
interface loopback <loopback-number> Router (config)# interface loopback 0 Router (config-if)# |
ルータ上にループバック インターフェイス 0 を作成します。 |
ステップ 4 |
ip address <bogus-address> <subnetmask>
Router(config-if)# ip address 10.1.1.1 255.255.255.0 |
ループバック インターフェイス上に偽のアドレスを設定します。この例では、インターフェイス loopback0 にアドレス 10.1.1.1/24 が割り当てられています。 |
ステップ 5 |
no shutdown |
ループバック インターフェイスをイネーブルにします。 |
ステップ 6 |
exit
Router(config-if)# exit Router(config)# |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードに移行します。 |
ステップ 7 |
interface integrated-service-engine slot /0 (または NM-NAM の場合) interface analysis-module slot /0 |
integrated-service-engine インターフェイスの IOS インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 8 |
ip unnumber loopback <number>
Router (config-if)# ip unnumbered loopback 0 |
ステップ 4 でループバック インターフェイスに設定されたアドレスを借用します。 |
ステップ 9 |
no shutdown |
integrated-service-engine インターフェイスを開始します。 |
ステップ 10 |
service-module external ip address <NAM-Address> <subnetmask> (または NM-NAM の場合) analysis-module ip address <NAM-Address> <subnetmask>
Router (config-if)# service-module external ip address 209.165.201.2 255.255.255.224 |
NAM 外部インターフェイスへの <NAM-Address> を設定します。 |
ステップ 11 |
service-module ip default-gateway <NAM-Default-Gateway-Address> (または NM-NAM の場合) analysis-module ip default-gateway <router-side-address> Router (config-if)# service-module ip default-gateway 209.165.201.222 (または NM-NAM の場合) Router (config-if)# analysis-module ip default-gateway 209.165.201.222 |
NAM のデフォルト ゲートウェイ アドレスを設定します。 |
ステップ 12 |
end |
ルータ コンフィギュレーション モードを終了します。 |
設定例
この例では、次の設定を行います。
• 管理トラフィックには、外部 NAM インターフェイスが使用されます。
• Integrated-Service-Engine インターフェイスは、IP アンナンバードとして設定され、ループバック インターフェイスの IP アドレスを借用します。
• 借用されるループバック インターフェイスの IP アドレスは、ルーティング可能ではありません。
• NAM システムには、外部 NAM インターフェイスに接続された LAN サブネットの IP アドレスが設定されます。
• 内部 NAM インターフェイスは、インターフェイス Serial 0/0 上の WAN トラフィックのモニタリングに使用され、外部 NAM インターフェイスは、インターフェイス Fast Ethernet 0/0 上の LAN トラフィックのモニタリングに使用されます。
• NME-NAM-120S は、ルータのスロット 3 にインストールされます。
図 4 では、例で使用されるトポロジを示します。次の各セクションでは、ルータと NAM 設定を示します。
• 「ルータ設定(Cisco IOS ソフトウェア)」
• 「NAM 設定(NAM ソフトウェア)」
図 4 NAM 管理インターフェイスが外部インターフェイス、Integrated-Service-Engine Interface が IP アンナンバードの場合のサンプル トポロジ
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Integrated-Service-Engine インターフェイス |
ルータ内部 |
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内部 NAM インターフェイス |
NME-NAM-120S 内部 |
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外部 NAM インターフェイス( 管理 ) |
NME-NAM-120S 前面プレート |
|
ループバック インターフェイス |
ルータ内部 |
|
シリアル インターフェイス |
WAN インターフェイス カード(WIC) |
|
ファスト イーサネット インターフェイス |
ルータの背面パネル |
ルータ設定(Cisco IOS ソフトウェア)
ip address 10.1.1.1 255.255.255.0
interface Integrated-Service-Engine3/0
NAM 設定(NAM ソフトウェア)
root@myNAM.company.com# show ip
IP address: 209.165.201.2
Subnet mask: 255.255.255.224
IP Broadcast: 209.165.201.223
DNS Name: myNAM.company.com
Default Gateway: 209.165.201.222
Nameserver(s): 171.69.2.133
HTTP secure server: Disabled
NAM コンソール ラインでの AAA ログイン認証の無効化
ルータ上で authentication, authorization, and accounting(AAA; 認証、許可、アカウンティング)を設定している場合、ルータから NAM コンソール セッションを開始するために、ユーザ名とパスワードを使用したログインと、NAM ログインとパスワードを使用したログインの 2 回のログインが必要になることがあります。
2 回のログインを行わずにルータから NAM コンソール セッションを開始するには、この手順を実行して、ルータの NAM コンソール ライン上で、AAA ログイン認証をディセーブルにします。
ただし、NME-NAM-120S とともにシスコの侵入検知システムである NM-CIDS を使用している場合、AAA は両方のネットワーク モジュールへのアクセスを一元的に制御する便利なツールとなります。AAA の詳細については、対象の Cisco IOS リリースの『 Cisco IOS Security Configuration Guide 』を参照してください。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. aaa authentication login list-name none
4. line number
5. login authentication list-name
6. end
7. show running-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
aaa authentication login list-name none
Router(config)# aaa authentication login name none |
ローカル認証リストを作成します。 • キーワード、 none は、このリストを非認証に指定します。 |
ステップ 4 |
line number
Router(config)# line 33 |
認証リストを適用するラインについて、ライン コンフィギュレーション モードを開始します。 • number の値は、NME-NAM-120S がインストールされているスロット番号を使用して、次のように算出されます。 number = (32 × slot ) + 1 (Cisco 3700 シリーズの場合) number = ( (32 × slot ) + 1) × 2 (Cisco 2800 シリーズおよび Cisco 3800 シリーズの場合) |
ステップ 5 |
login authentication list-name
Router(config-line)# login authentication name |
認証リストをラインに適用します。 • ステップ 3 で設定した認証リスト名を指定します。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-line)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 7 |
show running-config
Router# show running-config |
現在実行中のコンフィギュレーション ファイルの内容を表示します。 • ローカル認証リストが設定され、NME-NAM-120S に対応するラインに適用されたことを確認します。 |
NME-NAM-120S のネットワーク接続の設定
ここでは、NME-NAM-120S のネットワーク接続を確立し、IP パラメータを設定する方法について説明します。このタスクは、NAM CLI から実行する必要があります。高度な NAM 設定を行うには、NAM Traffic Analyzer(Web GUI)を使用するか、使用している NAM ソフトウェア リリースの『 Network Analysis Module Command Reference 』を参照してください。
前提条件
この手順を実行する前に、NAM コンソールにアクセスします。「セッションの開始」を参照してください。
手順の概要
(注) 「管理用の内部インターフェイスの設定:IP アンナンバード」(P.22)または「管理用の外部インターフェイスの設定」(P.28)を使用して、NME-NAM-120S を管理用に設定した場合、ステップ 1 と 2 は、すでに完了している可能性があります。
1. ip interface { internal | external }
2. ip address ip-address subnet-mask
3. [Optional] ip broadcast broadcast-address
4. ip gateway ip-address
5. exsession on
または
exsession on ssh
6. ip domain name
7. ip host name
8. ip nameserver ip-address [ ip-address ][ ip-address ]
9. ping { host | ip-address }
10. show ip
手順の詳細
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ステップ 1 |
ip interface { internal | external }
root@localhost# ip interface internal
root@localhost# ip interface external |
管理トラフィックを処理する NAM インターフェイスを指定します。 |
ステップ 2 |
ip address ip-address subnet-mask
root@localhost# ip address 172.20.104.126 255.255.255.248 |
NAM システムの IP アドレスを設定します。 |
ステップ 3 |
ip broadcast broadcast-address
root@localhost# ip broadcast 10.255.255.255 |
(オプション)NAM システムのブロードキャスト アドレスを設定します。 |
ステップ 4 |
ip gateway ip-address
root@localhost# ip gateway 172.20.104.125 |
NAM システムのデフォルト ゲートウェイ アドレスを設定します。 |
ステップ 5 |
exsession on または exsession on ssh
root@localhost# exsession on
root@localhost# exsession on ssh |
(オプション)外部ログインをイネーブルにします。 • exsession on は、Telnet アクセスをイネーブルにします。 • exsession on ssh は、SSH アクセスをイネーブルにします。 』を参照してください。 |
ステップ 6 |
ip domain name
root@localhost# ip domain company.com |
(オプション)NAM システムのドメイン名を設定します。 |
ステップ 7 |
ip host name
root@localhost# ip host nam1 |
(オプション)NAM システムのホスト名を設定します。 |
ステップ 8 |
ip nameserver ip-address [ ip-address ][ ip-address ]
root@nam1# ip nameserver 209.165.201.1 |
(オプション)1 つまたは複数の NAM システムのネーム サーバを設定します。 • NAM システムに対してネーム サーバを設定して、Domain Name System(DNS; ドメイン ネーム システム)の要求を解決することをお勧めします。 |
ステップ 9 |
ping { host | ip-address }
root@nam1# ping 10.20.30.40 |
ネットワーク デバイスへの接続を確認します。 • ルータまたは別の既知のホストへの接続を確認します。 |
ステップ 10 |
show ip
root@nam1# show ip |
NAM IP パラメータを表示します。 • NME-NAM-120S を適正に設定したことを確認します。 |
例
ここでは、次の例について説明します。
• 「NME-NAM-120S の設定」
• 「Ping を使用したネットワーク接続の確認」
• 「show ip NAM CLI コマンドの出力例」
NME-NAM-120S の設定
次の例では、管理トラフィックに外部 NAM インターフェイスが使用されます。HTTP サーバと Telnet アクセスがイネーブルにされます。その結果、 root@nam1.company.com#
というNAM CLI プロンプトが表示されます。
root@nam.domain.name# ip interface external
root@nam.domain.name# ip address 172.20.105.215 255.255.255.192
root@nam.domain.name# ip domain company.com
root@nam.company.com# ip host myNAM
root@myNAM.company.com# ip nameserver 209.165.201.29
root@myNAM.company.com# ip gateway 172.20.105.210
root@myNAM.company.com# exsession on
root@myNAM.company.com# ip http server enable
No web users are configured.
Please enter a web administrator user name [admin]:
Successfully enabled HTTP server.
Ping を使用したネットワーク接続の確認
root@myNAM.company.com# ping 172.20.98.129
PING 172.20.98.129 (172.20.98.129) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 172.20.98.129: icmp_seq=1 ttl=254 time=1.27 ms
64 bytes from 172.20.98.129: icmp_seq=2 ttl=254 time=1.13 ms
64 bytes from 172.20.98.129: icmp_seq=3 ttl=254 time=1.04 ms
64 bytes from 172.20.98.129: icmp_seq=4 ttl=254 time=1.08 ms
64 bytes from 172.20.98.129: icmp_seq=5 ttl=254 time=1.11 ms
--- 172.20.98.129 ping statistics ---
5 packets transmitted, 5 received, 0% packet loss, time 4003ms
rtt min/avg/max/mdev = 1.043/1.129/1.278/0.090 ms
show ip NAM CLI コマンドの出力例
root@nam1.company.com# show ip
IP address: 172.20.105.215
Subnet mask: 255.255.255.192
IP Broadcast: 10.255.255.255
DNS Name: nam1.company.com
Default Gateway: 172.20.105.210
Nameserver(s): 209.165.201.29
HTTP secure server: Disabled
NAM パケット モニタリングの有効化
ここでは、内部 NAM インターフェイス経由でモニタリングするルータ インターフェイス上で、NAM パケット モニタリングをイネーブルにする方法を説明します。
インターフェイス上で NAM パケットのモニタリングをイネーブルにすると、そのインターフェイス上で送受信された各 IP パケットの余分のコピーが、シスコ エクスプレス フォワーディングによって、ルータの Integrated-Service-Engine インターフェイスと内部 NAM インターフェイス経由で NAM に送信されます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ip cef
4. interface type slot / port
または
interface type slot / wic-slot / port
5. analysis-module monitoring
6. NAM によってモニタリングする各インターフェイスについて、ステップ 4 とステップ 5 を繰り返します。
7. end
8. show running-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ip cef
Router(config)# ip cef |
シスコ エクスプレス フォワーディングのスイッチング パスをイネーブルにします。 |
ステップ 4 |
interface type slot / port または interface type slot / wic-slot / port
Router(config)# interface serial 0/0 |
設定するインターフェイスを選択します。 |
ステップ 5 |
analysis-module monitoring
Router(config-if)# analysis-module monitoring |
選択したインターフェイス上で NAM パケット モニタリングをイネーブルにします。 |
ステップ 6 |
内部 NAM インターフェイス経由で NAM モニタリングを実行する各インターフェイスについて、ステップ 4 とステップ 5 を繰り返します。 |
-- |
ステップ 7 |
end
Router(config-if)# end Router# |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 8 |
show running-config
Router# show running-config |
現在実行中のコンフィギュレーション ファイルの内容を表示します。 • シスコ エクスプレス フォワーディングのスイッチング パスをイネーブルにし、正しいインターフェイス上でパケット モニタリングをイネーブルにしたことを確認します。 |
例
ここでは、次の例を示します。
• 「NAM パケット モニタリングの有効化」
NAM パケット モニタリングの有効化
次の例では、シリアル インターフェイス上で NAM パケット モニタリングをイネーブルにしています。
ip address 172.20.105.213 255.255.255.240
analysis-module monitoring
ip address 172.20.105.53 255.255.255.252
analysis-module monitoring
interface Integrated-Service-Engine 2/0
ip address 10.1.1.1 255.255.255.0
NAM Traffic Analyzer の有効化とアクセス
ここでは、NAM Traffic Analyzer(Web GUI)をイネーブルにしてアクセスする方法について説明します。
前提条件
• 使用している Web ブラウザが、対象の NAM ソフトウェア リリースをサポートしていることを確認します。サポートされているブラウザについては、次のアドレスで『 Release Notes for the Network Analysis Module Software, Release 4.0 』を参照してください。
FCS の前に追加の予定。
• HTTP セキュア サーバ(HTTPs)を使用する場合は、まず NAM ソフトウェア K9 暗号化パッチをダウンロードしてインストールする必要があります。パッチをインストールするまで、ip http secure コマンドは無効です。NAM ソフトウェア K9 暗号化パッチは、Cisco.com からダウンロードできます。
手順の概要
1. ルータから NAM コンソール セッションを開始します。「セッションの開始」を参照してください。
または
NAM への Telnet または SSH セッションを開始します。「NAM への Telnet または SSH セッションの開始」を参照してください。
2. ip http server enable
または
ip http secure server enable
3. Web ユーザ名を入力します。
または
Return キーを押して、デフォルトの Web ユーザ名「admin」を入力します。
4. パスワードを入力します。
5. パスワードをもう一度入力します。
6. PC 上で Web ブラウザを起動します。
7. Web ブラウザで、URL として NAM システムの IP アドレスまたはホスト名を入力します。
手順の詳細
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ステップ 1 |
ルータから NAM コンソール セッションを開始します。「セッションの終了」を参照してください。 または NAM への Telnet または SSH セッションを開始します。「NAM への Telnet または SSH セッションの開始」を参照してください。 |
NAM CLI にアクセスします。 |
ステップ 2 |
ip http server enable または ip http secure server enable
root@localhost# ip http server enable
root@localhost# ip http secure server enable |
HTTP サーバをイネーブルにします。 または HTTP セキュア サーバ(HTTPs)をイネーブルにします。 |
ステップ 3 |
Web ユーザ名を設定します。 • NAM には、少なくとも 1 つのユーザ名とパスワードを設定する必要があります。 • NAM によって Web ユーザ名とパスワードのプロンプトが表示されない場合、少なくとも 1 つの Web ユーザ名とパスワードがすでに設定されています。 |
ステップ 4 |
Web ユーザ名に対するパスワードを設定します。 |
ステップ 5 |
Web ユーザ名に対するパスワードを確認します。 |
ステップ 6 |
PC 上で Web ブラウザを起動します。 |
-- |
ステップ 7 |
Web ブラウザで、NAM Traffic Analyzer を開始します。 • NAM Traffic Analyzer ログイン ページが自動的に表示されます。 |
例
ここでは、次の例について説明します。
• 「NAM Traffic Analyzer の有効化」
• 「NAM Traffic Analyzer へのアクセス」
NAM Traffic Analyzer の有効化
root@nam1# ip http server enable
No web users are configured.
Please enter a web administrator user name [admin]: <CR>
Successfully enabled HTTP server.
NAM Traffic Analyzer へのアクセス
図 5 では、Web ブラウザに URL として NAM システムの IP アドレスまたはホスト名を入力したときに表示される NAM Traffic Analyzer ログイン ウィンドウを示します。
図 5 NAM Traffic Analyzer ログイン ウィンドウ
NAM ルート パスワードの変更
ここでは、NAM CLI コマンドを入力できる NAM のルート(読み書き)レベルへのアクセス パスワードを新たに設定します。出荷時設定のデフォルト ルート パスワードは、 root です。
前提条件
このタスクを実行する前に、「セッションの終了」で説明する手順を実行して、NAM コンソールにアクセスしてください。
手順の概要
1. password root
2. 新しいパスワードを入力します。
3. 新しいパスワードをもう一度入力します。
4. exit
手順の詳細
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ステップ 1 |
password root
root@localhost.company.com# password root |
NAM ルート(読み書き)レベル パスワードの変更手順を開始します。 |
ステップ 2 |
新しいパスワードを入力します。 |
ステップ 3 |
新しいパスワードを確認します。 |
ステップ 4 |
exit
root@localhost# exit |
NAM システムからログアウトします。 |
例
ここでは、次の例について説明します。
• 「NAM ルート パスワードの変更」
• 「NAM ルート パスワードの確認」
NAM ルート パスワードの変更
root@nam1.company.com# password root
Changing password for user root
New UNIX password: <rtpswd>
Retype new UNIX password: <rtpswd>
passwd:all authentication tokens updated successfully
root@nam1.company.com# exit
NAM ルート パスワードの確認
nam1.company.com login: root
Cisco Network Analysis Module (NME-NAM-120S) Console, 4.0
Copyright (c) 2007-2008 by Cisco Systems, Inc.
root@nam1.company.com# exit
NAM ルート パスワードのデフォルト値へのリセット
この手順では、NAM ルート パスワードをデフォルト値の root にリセットします。この手順は、NAM ルート パスワードを忘れてしまったが、NAM CLI にアクセスする必要がある場合に使用します。
手順の概要
1. enable
2. service-module integrated-service-engine slot /0 password-reset
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
service-module integrated-service-engine slot /0 password- reset (または NM-NAM の場合) analysis-module slot /0 password-reset
Router# service-module integrated-service-engine 1/0 password-reset |
NME-NAM-120S にソフトウェアを再ロードします。 |
トラブルシューティングのヒント
ルータから NAM コンソール セッションを開始できない場合は、特権 EXEC モードで service-module analysis-module slot /0 session clear コマンドを入力して NAM コンソール ラインがクリアされているかを確認します。
NAM への Telnet または SSH セッションの開始
この手順では、NAM への Telnet または SSH セッションを開始および終了します。NAM のモニタリングとメンテナンスには、通常、NAM Traffic Analyzer(Web GUI)を使用するので、この手順はあまり実行することはありません。しかし、NAM Traffic Analyzer にアクセスできない場合は、Telnet や SSH を使用して、NAM CLI からトラブルシューティングを試みることができます。
NME-NAM-120S で Telnet または SSH アクセスが正しく設定されていない場合(次の「前提条件」を参照)、NME-NAM-120S がインストールされているルータへの Telnet セッションを開始した後、ルータから NAM コンソール セッションを開始することができます。「セッションの開始」を参照してください。
前提条件
• NAM システムの IP アドレスの設定 オプションで、NAM システムのホスト名を設定できます。「NME-NAM-120S のネットワーク接続の設定」を参照してください。
• 次のいずれかの ping テストを実行して、NAM ネットワーク接続を確認します。
– ゲートウェイ以降のホストから、NAM システムの IP アドレスに対して ping を実行します。
– NAM CLI から、NAM システムのデフォルト ゲートウェイに対して ping を実行します。
Telnet の前提条件
• exsession on NAM CLI コマンドを入力します。「NME-NAM-120S のネットワーク接続の設定」のステップ 5を参照します。
SSH の前提条件
• NAM ソフトウェア K9 暗号化パッチ(Cisco.com からダウンロード)をインストールします。
• exsession on ssh NAM CLI コマンドを入力します。「NME-NAM-120S のネットワーク接続の設定」のステップ 5を参照します。
手順の概要
1. telnet { ip-address | hostname }
または
ssh { ip-address | hostname }
2. ログイン プロンプトで、 root と入力します。
3. パスワード プロンプトで、パスワードを入力します。
または
出荷時設定のデフォルト パスワードを変更していない場合は、ルート パスワードとして root と入力します。
4. NAM CLI で必要なタスクを実行します。Telnet または SSH セッションを終了する場合は、Cisco IOS CLI に戻り、ステップ 5 とステップ 6 を実行します。
5. exit
6. logout
手順の詳細
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ステップ 1 |
telnet { ip-address | hostname } または ssh { ip-address | hostname }
Router# telnet 10.20.30.40
Router# ssh 10.20.30.40 |
Telnet をサポートするホストにログインします。 または リモート ネットワーキング デバイスとの暗号化セッションを開始します。 • NAM システムの IP アドレスまたは NAM システムのホスト名を使用します。 |
ステップ 2 |
NAM のルート(読み書き)レベルにアクセスします。 |
ステップ 3 |
-- |
ステップ 4 |
NAM CLI で必要なタスクを実行します。Telnet または SSH セッションを終了する場合は、Cisco IOS CLI に戻り、ステップ 5 とステップ 6 を実行します。 |
NAM CLI コマンドの使用方法のヘルプについては、「NME-NAM-120S の管理用の設定」を参照してください。 |
ステップ 5 |
exit
root@localhost(sub-custom-filter-capture)# exit root@localhost# |
サブコマンド モードを終了します。 • コマンド モードに戻ります。 |
ステップ 6 |
logout
root@localhost# logout Connection closed by foreign host. |
NAM システムからログアウトします。 |
例
ここでは、次の例について説明します。
• 「NAM システムの IP アドレスを使用した NAM への Telnet セッションの開始と終了」
• 「NAM システムのホスト名を使用した NAM への SSH セッションの開始と終了」
NAM システムの IP アドレスを使用した NAM への Telnet セッションの開始と終了
Router> telnet 172.20.105.215
Trying 172.20.105.215 ... Open
Cisco Network Analysis Module (NME-NAM-120S)
Cisco Network Analysis Module (NME-NAM-120S) Console, 4.0
Copyright (c) 1999-2008 by cisco Systems, Inc.
WARNING! Default password has not been changed!
root@nam.company.com# logout
[Connection to 172.20.105.215 closed by foreign host]
NAM システムのホスト名を使用した NAM への SSH セッションの開始と終了
host [/home/user] ssh -l root nmnam2
root@nmnam2’s password: <password>
Cisco Network Analysis Module (NME-NAM-120S) Console, 4.0
Copyright (c) 1999-2008 by Cisco Systems, Inc.
WARNING! Default password has not been changed!
root@nmnam2.company.com# logout
Connection to nmnam2 closed.
NME-NAM-120Sの管理
ここでは、次の項目について説明します。
• 「NME-NAM-120S のシャットダウンと起動」
• 「システム ステータスの確認」
• 「ロギング オプションの設定と診断情報の生成」
(注) • このセクションの表には、一般的なルータやネットワーク モジュールのコマンドのみを示します。
– 利用可能なすべてのコマンドのリストについては、プロンプトで ? を 入力してください。
(例: Router(config-if)#
? )
– コマンド キーワード オプションの完全なリストを表示するには、コマンドの末尾で ? を 入力してください。
(例: Router#
service-module integrated-service-engine ? )
• 次の各表では、利用する設定モード別に、コマンドが分類されています。同じコマンドが複数のモードで利用できる場合は、モードによってコマンドの動作が異なることがあります。
NME-NAM-120S のシャットダウンと起動
ネットワーク モジュールまたはモジュール上で実行する NME-NAM-120S アプリケーションをシャットダウンまたは起動するには、次のリストに記載した一般的なルータ コマンドとネットワーク モジュール コマンドから、必要なコマンドを使用します(表 2)。
(注) • 一部のシャットダウン コマンドは、サービスを中断する可能性があります。このようなコマンドの出力に確認用のプロンプトが表示された場合、Enter キーを押して確認するか、n キーを押してから Enter キーを押して取り消してください。または no-confirm キーワードを使用して、プロンプトを表示しないこともできます。
• コマンドによっては、モジュールまたはアプリケーションをシャットダウンした後、即座に再起動します。
表 2 一般的なシャットダウンと起動のコマンド
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service-module integrated-service-engine slot /0 reload (または NM-NAM の場合) service-module analysis-module slot /0 reload |
ネットワーク モジュールのオペレーティング システムを正常終了した後、ブートローダから再起動します。 |
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service-module integrated-service-engines slot /0 reset |
モジュール上のハードをリセットします。シャットダウンまたは障害状態からの復旧の目的のみに使用します。
注意 このコマンドの使用には注意が必要です。ソフトウェアに対する所定のシャットダウンが
行われないため、処理中のファイル操作に影響を与える場合があります。
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service-module integrated-service-engine slot /0 session |
指定したサービス エンジンにアクセスし、ネットワーク モジュールの設定セッションを開始します。 |
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service-module integrated-service-engines slot /0 shutdown |
ネットワーク モジュールのオペレーティング システムを正常終了します。Online Insertion and Removal (OIR; 活性挿抜)の最中に、ホットスワップ可能モジュールの取り外しまたは交換を行う場合に使用します。 |
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service-module integrated-service-engine slot /0 status |
ネットワーク モジュールのハードウェアおよびソフトウェアの設定情報とステータス情報を表示します。 |
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shutdown |
システム全体(ホスト ルータとネットワーク モジュールの両方)を正常終了します。 |
ServiceEngine bootloader>
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boot |
ヘルパーまたはアプリケーションを起動します。 |
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reboot |
設定変更を保存せずに NME-NAM-120S をシャットダウンした後、ブートローダーから再起動します。 |
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reboot |
NME-NAM-120S を NAM CLI から安全に再起動します。 |
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shutdown |
NME-NAM-120S アプリケーションを安全にシャットダウンした後、モジュールをシャットダウンします。 |
システム ステータスの確認
インストール、アップグレード、ダウングレードのステータスの確認、または問題のトラブルシューティングを実行するには、次のリストに示す一般的なルータまたはネットワーク モジュールのコマンド(表 3)から、必要なコマンドを使用します。
(注) 多くの show コマンドではキーワード オプションが提供されており、診断結果を画面に表示するか、ファイルやURLに送信するかを選択できます。
表 3 一般的な確認コマンドとトラブルシューティング コマンド
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ping |
指定した IP アドレスに ping を送信して、ネットワーク接続を確認します(宛先にホスト名は使用できません)。 |
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show arp |
現在の Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)テーブルを表示します。 |
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show clock |
現在の日付と時刻を表示します。 |
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show configuration |
configure コマンドを使用して入力された、現在のブートローダ設定を表示します。 |
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show controllers service-engine |
インターフェイスのデバッグ情報を表示します。 |
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show diag |
NME-NAM-120S に関する情報をはじめとする、標準の Cisco IOS 診断情報を表示します。 |
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show hardware |
ネットワーク モジュールとホストルータのハードウェアに関する情報を表示します。 |
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show hosts |
デフォルト ドメイン名、ネーム ルックアップ形式、ネームサーバ ホストのリスト、およびホスト名とアドレスのキャッシュ リストを表示します。 |
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show interfaces |
ネットワークやディスクなど、すべてのハードウェア インターフェイスに関する情報を表示します。 |
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show interfaces service-engine |
モジュール側のルータ モジュール インターフェイスに関する情報を表示します。 |
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show ntp status |
Network Time Protocol (NTP; ネットワーク タイム プロトコル)に関する情報を表示します。 |
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show processes |
実行中のアプリケーション プロセスのリストを表示します。 |
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show running-config |
有効な設定コマンドを表示します。 |
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show startup-config |
起動時設定を表示します。 |
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show tech-support |
ホスト ルータに関する一般情報を表示します。この情報は、シスコのテクニカルサポートが問題を診断する際に役立ちます。 |
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show version |
ロードされたルータ、ソフトウェア、またはネットワーク モジュールのブートローダのバージョン、およびハードウェアやデバイスに関する情報を表示します。 |
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test scp ping |
ネットワーク モジュールに ping を送信して、ネットワーク接続を確認します。 |
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verify |
インストールされたハードウェアおよびソフトウェアのバージョン情報を表示します。 |
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ping |
指定した IP アドレスに ping を送信して、ネットワーク接続を確認します(宛先にホスト名は使用できません)。 |
ロギング オプションの設定と診断情報の生成
NME-NAM-120S のロギング オプションを設定するには、 表 4 と 表 5 に示す一般的なネットワーク モジュール コマンドのリストから、必要なコマンドを使用します。
(注) 多くの log コマンドと trace コマンドではキーワード オプションが提供されており、診断結果を画面に表示するか、ファイルやURLに送信するかを選択できます。
表 4 一般的な syslog コマンド
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show log |
指定されたログの内容を表示します。 |
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copy log |
選択した保存先に syslog を保存します。 |
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show log |
指定されたログの内容を表示します。 |
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show logs |
使用可能なログ ファイルのリストを表示します。 |
表 5 一般的なトレース コマンド
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clear trace |
指定されたモジュールについてログに記録されたトレース イベントを消去します。 |
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log trace |
設定されたトレースをネットワーク モジュールのログに記録します(ローカルでも、リモートでも実行できます)。 |
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no trace |
指定されたモジュール、エンティティ、またはアクティビティのトレースを無効にします。 |
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show errors |
モジュール、エンティティ、またはアクティビティ別にエラー統計情報を表示します。 |
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show trace |
トレースの設定を表示します。 |
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show trace buffer |
トレース バッファの内容を表示します。 |
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show trace store |
格納されているトレース済みのメッセージの内容を表示します。 |
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trace |
指定されたモジュール、エンティティ、またはアクティビティのトレース(つまり、エラー レポートの生成)を有効にします。 |