スーパバイザ モジュールの10/100 MGMTポートの接続
スイッチング モジュールのFibre Channelポートへの接続
ここでは、Cisco MDS 9506、Cisco MDS 9509、およびCisco MDS 9216のシャーシを設置し、それぞれのシャーシ コンポーネントを取り付ける方法について説明します。具体的な内容は、次のとおりです。
• 「Cisco MDS 9500シリーズ シャーシの設置」
• 「Cisco MDS 9500シリーズへのコンパクトフラッシュ カードの取り付け」
(注) シャーシ固有の相違点は、手順の中で明記します。特定のシャーシに当てはまる手順または作業は、適宜示します。
(注) システムの設置、操作、またはメンテナンスを行う前に、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco MDS 9000 Family』を参照し、システムを扱う前に理解しておかなければならない安全上の重要事項を確認してください。
警告 作業中は、カードのESD破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。感電する危険があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。
ここでは、Cisco MDS 9506およびCisco MDS 9509のラックマウント キットを取り付け、シャーシを設置する手順を説明します。ラックマウント キットは、アクセサリ キットの中に入っています。Cisco MDS 9216の設置方法については、「Cisco MDS 9216シャーシの設置」を参照してください。
Cisco MDS 9500シリーズのラックマウント キットには、ラックに直接取り付ける2個のシェルフ ブラケットとクロスバー アセンブリ、さらに任意でシャーシに取り付けるケーブル ガイドが入っています。オプションのケーブル ガイドは、あとでCisco MDS 9500シリーズのシャーシをラックに搭載するときに取り付けます。
ラックマウント キットを開封し、表1のチェックリストを使用して、すべての部品が揃っているかどうかを確認します。
シャーシをラックに設置する前に、装置ラックが次のガイドラインに適合しているかどうかを確認してください。
• ラック レールがANSI/EIA-310-D-1992セクション1に基づく英国ユニバーサル ピッチの規格に適合していなければなりません。
• 2つの前面マウント ストリップまたはレール間で計測したラック幅は、17.75インチ(45.09 cm)でなければなりません。
• 前面と背面のマウント ストリップ間で計測したラックの奥行きは、19.25~32インチ(48.9~81.3 cm)の範囲内でなければなりません。
• ラックの縦方向に、シャーシを差し込むことができるだけのスペースがなければなりません。Cisco MDS 9506には12.25インチ(31.11 cm)すなわち7 U(ラック ユニット)必要です。Cisco MDS 9509には25.5インチ(64.8 cm)すなわち15 U(ラック ユニット)必要です。シャーシの高さに若干の隙間を加えたスペースが必要となります。
(注) シャーシの高さはラック ユニットで測ります(1 U=1.75インチ)。
(注) このキットは、Field-Replaceable Unit(FRU)の作業が妨げられる可能性のある障害物(電源ストリップなど)の付いているラックでの使用には適していません。
シェルフ ブラケットおよびクロスバー ブラケットの取り付け手順は、次のとおりです。
ステップ1 図1を参照し、2個あるシェルフ ブラケットの1つをラックに合わせます。
ステップ2 12-24x3/4インチまたは10-32x3/4インチのネジを3本使用して、シェルフ ブラケットをラックに固定します。
ステップ3 もう1つのシェルフ ブラケットでステップ1およびステップ2を繰り返します。2つめのシェルフ ブラケットが最初のブラケットと水平になるように注意してください。
ステップ4 図2を参照し、M3のネジを2本使用して、シェルフ ブラケットの背面にクロスバー ブラケットを取り付けます。
図2 シェルフ ブラケットへのクロスバー ブラケットの取り付け(背面図)
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。
警告 シャーシは、2人で持ち上げる必要があります。シャーシ底面の縁をつかみ、両手で持ち上げます。けがをしないように、背筋を伸ばしたまま、背中ではなく両足の力を使って持ち上げます。
Cisco MDS 9506シャーシを装置ラックに取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ1 シャーシの左右に1人ずつ付きます。片手でシャーシのハンドルを持ち、もう一方の手をシャーシの背面に当てて、バランスを取ります。呼吸を合わせてシャーシをゆっくり持ち上げます。けがをしないように、身体を急にひねったり、急に動いたりしないでください。
ステップ2 シャーシをラックの前面まで運び、シャーシの背面をラックの前面取り付け支柱の間に押し込みます(図3を参照)。取り付け支柱の間を通すようにして前から後ろへスイッチを押します。
図3 ラックへのCisco MDS 9506シャーシの取り付け
ステップ3 シェルフ ブラケットとクロスバー ブラケットの上にシャーシを載せます。
ステップ4 L型ブラケットの取り付け穴と装置ラックの取り付け穴を合わせます。
ステップ5 オプションのケーブル ガイドを取り付ける場合は、取り付け穴をL型ブラケットの穴に重ねます。ケーブル ガイドの穴にネジを通し、右側のL型ブラケットに通してから、ラックのネジ穴に通します。
図4 MDS 9506シャーシへのケーブル ガイドの取り付け
ステップ6 12-24x3/4インチまたは10-32x3/4インチのネジを6本(片側に3本ずつ)、L型ブラケットの穴に通し、さらに装置ラックの支柱のネジ穴に通します。
ステップ7 巻尺と水準器を使用して、シャーシがまっすぐ水平に搭載されているかどうかを確認します。
Cisco MDS 9509シャーシを装置ラックに取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ1 シャーシの左右に1人ずつ付きます。片手でシャーシのハンドルを持ち、もう一方の手をシャーシの背面に当てて、バランスを取ります。呼吸を合わせてシャーシをゆっくり持ち上げます。けがをしないように、身体を急にひねったり、急に動いたりしないでください。
ステップ2 シャーシをラックの前面まで運び、シャーシの背面をラックの前面取り付け支柱の間に押し込みます(図3を参照)。取り付け支柱の間を通すようにして前から後ろへスイッチを押します。
図5 ラックへのCisco MDS 9509シャーシの取り付け
ステップ3 シェルフ ブラケットとクロスバー ブラケットの上にシャーシを載せます。
ステップ4 L型ブラケットの取り付け穴と装置ラックの取り付け穴を合わせます。
ステップ5 オプションのケーブル ガイドを取り付ける場合は、取り付け穴をL型ブラケットの穴に重ねます。ケーブル ガイドの穴にネジを通し、右側のL型ブラケットに通してから、ラックのネジ穴に通します。
図6 MDS 9509シャーシへのケーブル ガイドの取り付け
ステップ6 12-24x3/4インチまたは10-32x3/4インチのネジを10本(片側に5本ずつ)、L型ブラケットの穴に通し、さらに装置ラックの支柱のネジ穴に通します。
ステップ7 巻尺と水準器を使用して、シャーシがまっすぐ水平に搭載されているかどうかを確認します。
ここでは、Cisco MDS 9216のラックマウント キットを取り付け、シャーシを設置する方法について説明します。ラックマウント キットは、アクセサリ キットに含まれています。Cisco MDS 9506および9509の設置方法については、「Cisco MDS 9500シリーズ シャーシの設置」を参照してください。
Cisco MDS 9216のラックマウント キットには、シャーシに取り付ける2個のL型ブラケットとケーブル ガイドが1つ入っています。
ラックマウント キットを開封し、表2のチェックリストを使用して、すべての部品が揃っているかどうかを確認します。
シャーシをラックに設置する前に、装置ラックが次のガイドラインに適合しているかどうかを確認してください。
• ラック レールがANSI/EIA-310-D-1992セクション1に基づく英国ユニバーサル ピッチの規格に適合していなければなりません。
• 2つの前面マウント ストリップまたはレール間で計測したラック幅は、17.75インチ(45.09 cm)でなければなりません。
• 前面と背面のマウント ストリップ間で計測したラックの奥行きは、19.25~32インチ(48.9~81.3 cm)の範囲内でなければなりません。
• ラックの縦方向に、シャーシを差し込むことができるだけのスペースがなければなりません。Cisco MDS 9216には5.25インチ(13.3 cm)すなわち3 U(ラック ユニット)必要です。
(注) シャーシの高さはラック ユニットで測ります(1 U=1.75インチ)。
(注) このキットは、Field-Replaceable Unit(FRU)の作業が妨げられる可能性のある障害物(電源ストリップなど)の付いているラックでの使用には適していません。
M4さらネジを使用して、シャーシにL型ブラケットを取り付けます。Cisco MDS 9216ではネジを12本(片側に6本ずつ)使用します。オプションのケーブル ガイドは、あとでCisco MDS 9216シャーシをラックに搭載するときに取り付けます。
(注) L型ブラケットには、左右を示すLまたはRが刻印されています。
ステップ1 左側(L)のL型ブラケットをシャーシの側面にあて、ネジ穴に合わせます(図7を参照)。
図7 L型ブラケットの取り付け(Cisco MDS 9216の場合)
ステップ2 M4のネジ(片側6本ずつ)で、L型ブラケットをシャーシに固定します。
ステップ3 右側(R)のL型ブラケットについてもステップ1およびステップ2を繰り返します。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。
ヒント 3人めのスタッフに作業を補助してもらうことを推奨します。
警告 シャーシは、2人で持ち上げる必要があります。シャーシ底面の縁をつかみ、両手で持ち上げます。けがをしないように、背筋を伸ばしたまま、背中ではなく両足の力を使って持ち上げます。
Cisco MDS 9216シャーシを装置ラックに取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ1 シャーシの左右に1人ずつ付きます。片手でシャーシのハンドルを持ち、もう一方の手をシャーシの背面に当てて、バランスを取ります。呼吸を合わせてシャーシをゆっくり持ち上げます。けがをしないように、身体を急にひねったり、急に動いたりしないでください。
ステップ2 シャーシをラックまで運び、シャーシの背面を前面取り付け支柱の間から押し込みます(図8を参照)。取り付け支柱の間を通すようにして前から後ろへスイッチを押します。
ステップ3 L型ブラケットの取り付け穴と装置ラックの取り付け穴を合わせます。
ステップ4 オプションのケーブル ガイドを取り付ける場合は、取り付け穴をL型ブラケットの穴に重ねます。ケーブル ガイドの穴にネジを通し、右側のL型ブラケットに通してから、ラックのネジ穴に通します(図8では、ケーブル ガイドが右側だけに取り付けられています。ケーブル ガイドを1つだけ取り付ける場合は、左右のどちら側に取り付けてもかまいません)。
ステップ5 使用するラック タイプに応じて12-24x3/4インチまたは10-32x3/4インチのネジを6本(片側に3本ずつ)、L型ブラケットの穴に通し、さらに装置ラックの支柱のネジ穴に通します。
ステップ6 巻尺と水準器を使用して、シャーシがまっすぐ水平に搭載されているかどうかを確認します。
Cisco MDS 9000ファミリーのシャーシにシステム アースを接続する前に、次の注意事項を確認してください。
(注) スイッチを搭載するラックまたはキャビネットがアースに接続されている場合、シャーシのアースは必須ではありませんが、実施することを推奨します。
(注) システム アース コネクタと電源装置のアース コネクタを両方ともアースに接続する必要があります。
シャーシのフレームに、アース プラグを取り付けるためのアース穴があります。穴の位置は、図10(Cisco MDS 9509)または図11(Cisco MDS 9216)を参照してください。
(注) AC電源システムとDC電源システムのいずれの場合も、システム アースを使用する必要があります。
図10 Cisco MDS 9509のシステム アースの位置
図11 Cisco MDS 9216のシステム アースの位置
(注) Cisco MDS 9506、9509、または9216のシステム電源を接続したり、電源スイッチをオンにする前に、システム アースを接続しなければなりません。
アース端子とアース線をシャーシのアース部分に接続する手順は、次のとおりです。
ステップ1 ワイヤ ストリッパでアース線の端から0.75インチ(19 mm)ほど、被膜をはがします。
ステップ2 むき出しになったアース線の端をアース プラグの開口部に差し込みます。
ステップ3 プラグを閉じて、アース線がしっかり接続されていることを確認します。
ステップ4 アース穴にバナナ プラグを差し込み、金属と金属がぴったり接触するようにします。
ステップ5 アースプラグが他のハードウェアまたはラック機器の邪魔にならないようにしてください。
ステップ6 アース線の反対側の準備を整えて、設置場所の適切なアースに接続し、シャーシに適切なアースが確保されるようにします。
ここでは、スイッチング モジュール、サービス モジュール、スーパバイザ モジュールの取り付け方法について説明します。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。
(注) スイッチング モジュールまたはサービス モジュールを取り付ける前に、シャーシを設置し、1つ以上のスーパバイザ モジュールを取り付ける必要があります。「Cisco MDS 9500シリーズ シャーシの設置」または「Cisco MDS 9216シャーシの設置」を参照してください。
ここでは、Cisco MDS 9500シリーズまたはCisco MDS 9216のシャーシにモジュールを取り付ける手順を説明します。モジュールには、スーパバイザ モジュール、スイッチング モジュール、サービス モジュールがあります。
(注) Cisco MDS 9500シリーズのスロット5はスーパバイザ モジュール専用です。スロット6は、冗長スーパバイザ モジュール用のスロットで、スロット5のスーパバイザ モジュールに障害が発生した場合に備えています。空のスロットにはスイッチング モジュール フィラー プレートを取り付け、シャーシ内で一定のエアフローが確保されるようにする必要があります。
(注) Cisco MDS 9216のスロット1は、16ポートのスイッチング モジュールが統合されたスーパバイザ モジュール用に確保されています。スロット2には、オプションの16ポートまたは32ポートのスイッチング モジュール、またはIPSサービス モジュールを搭載できます。スロット2にオプションのモジュールを搭載しない場合は、その空のスロットにスイッチング モジュール フィラー プレートを取り付け、シャーシ内で一定のエアフローが維持されるようにする必要があります。
警告 作業中は、カードのESD破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。感電する危険性があるので、手や金属工具がバックプレーンに直接触れないようにしてください。
警告 光ファイバ ケーブルが接続されていない場合、ポートの開口部から目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。 レーザー光にあたらないように、開口部をのぞきこまないでください。
シャーシにスーパバイザ モジュール、スイッチング モジュール、またはサービス モジュールを取り付ける手順は、次のとおりです。
(注) Cisco MDS 9216では、スロット1にはあらかじめスーパバイザ モジュールが搭載されています。スロット2には、スイッチング モジュールまたはサービス モジュールを搭載できます。スーパバイザ モジュールを取り外すことはできません。また、スーパバイザ モジュールを追加搭載することもできません。
Cisco MDS 9506およびCisco MDS 9509では、スロット5にあらかじめプライマリ スーパバイザ モジュールが搭載されています。スロット6は、冗長スーパバイザ モジュール用に確保されています。
ステップ2 モジュールのポートに直接インターフェイス機器を接続できるだけのスペースがあるかどうかを確認します。可能であれば、モジュールの両側がモジュール フィラー プレートを取り付けただけの空のスロットになるようにしてください。
ステップ3 シャーシに搭載されたすべてのモジュールで、非脱落型ネジがきちんと締まっているかどうかを確認します。ネジがきちんと締まっていれば、すべてのモジュールのEMI(電磁波干渉)ガスケットが十分に圧縮され、新しいモジュールまたは交換用モジュールのために最大限の空きスペースを確保できます。
(注) 非脱落型ネジが緩んでいると、搭載モジュールのEMIガスケットが隣接モジュールを空いているスロットに押しやるので、空きスペースが狭くなり、交換用モジュールの取り付けが困難になります。
ステップ4 モジュール フィラー プレートから2本のなべネジを外し、フィラー プレートを取り外します。
ステップ5 新しいモジュールまたは交換用モジュールのイジェクト レバーを両方とも全開にします。図12(Cisco MDS 9509)または図13(Cisco MDS 9216)を参照してください。
a. モジュールをスロットに合わせます(図12または図13を参照)。モジュール フレームの左右をスロットの両側にあるスロット ガイドに合わせてください。
図12 Cisco MDS 9509シャーシへのモジュールの取り付け
図13 Cisco MDS 9216シャーシのスロット2へのスイッチング/サービス モジュールの取り付け
b. モジュール上端のEMIガスケットが上のスロットのモジュールに接触し、両側のイジェクト レバーがモジュールの前面プレートに対して約45度の角度に閉じるまで、モジュールをスロットに静かに押し込みます。図14(Cisco MDS 9509)または図15(Cisco MDS 9216)を参照してください。
図14 Cisco MDS 9509のEMIガスケットとモジュールとの隙間
図15 Cisco MDS 9216のEMIガスケットとモジュールとの隙間
c. 両手の親指と人差し指で両方のイジェクト レバーを持ち、押し下げて、モジュールのEMIガスケットとその上のモジュールの間に0.040インチ(1 mm)のわずかな隙間を作ります。
d. 左右のイジェクト レバーを同時に押し下げながら閉じ、モジュールをバックプレーン コネクタに完全に装着します。イジェクト レバーは、完全に閉じると、モジュールの前面プレートと同一平面になります。
(注) バックプレーン コネクタにモジュールが完全に装着されていないと、エラー メッセージが生成されます。
(注) 非脱落型ネジを締める前に、イジェクト レバーが完全に閉じていることを確認してください。
ステップ1 スーパバイザ モジュールおよびその他のすべてのモジュールがバックプレーン コネクタに完全に装着されていることを確認するため、各モジュールのイジェクト レバーが完全に閉じている(前面プレートと平行)かどうか調べます。
ステップ2 各モジュール、電源装置、およびファン アセンブリの非脱落型ネジを確認します。緩んでいる非脱落型ネジがあれば締めます。
ステップ3 空のモジュール スロットすべてにブランク前面プレートが取り付けてあること、プレートを固定しているネジがきちんと締まっていることを確認します。
ステップ4 電源装置のスイッチをオンにして、システムを起動します。
警告 ブランク前面プレートとカバー パネルには、3つの重要な役割があります。シャーシ内部の危険な電圧や電流への接触の防止、他の機器に影響を及ぼす可能性のあるEMIの抑制、さらに、シャーシ全体への適切な冷気の流れの確保です。すべてのモジュール、前面プレート、前面カバー、および背面カバーを取り付けるまで、システムを稼働させないでください。
(注) モジュールの接続状態の確認については、『Cisco MDS 9000 Family Configuration Guide』を参照してください。
Cisco MDS 9500シリーズは、フラッシュ メモリを追加できるように、スーパバイザ モジュールの前面パネルにコンパクトフラッシュ スロットがあります。このフラッシュ メモリは、ソフトウェア イメージおよびコンフィギュレーション ファイルの保管や実行に使用できるほか、入出力デバイスとしても使用できます。
スーパバイザ モジュールには、コンパクトフラッシュ カード用のスロットが1つあります(コンパクトフラッシュ カードはオプションです)。コンパクトフラッシュ カードの取り付け/取り外しは、電源が入った状態で行うことができます。
(注) 外付けのコンパクトフラッシュからはブートできません。イメージをコピーしたり、コンフィギュレーションを保管するために使用してください。
ここでは、コンパクトフラッシュ カードの取り付け手順について説明します。コンパクトフラッシュ カードの詳細については、『Cisco MDS 9000 Family Configuration Guide』を参照してください。
Cisco MDS 9500シリーズにコンパクトフラッシュ カードを取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ1 スイッチの前面パネルに向かい、コンパクトフラッシュ カードのコネクタ側をスロットに向けてカードを持ちます。カードのコネクタ側は、書き込み保護スイッチが付いている方の反対側です。
ステップ2 スロット背面のコネクタにカードが完全に装着され、イジェクト ボタンが手前に飛び出すまでカードをスロットに差し込みます。
(注) カード全体がスロット内部に収容されるわけではありません。カードの一部はスロットの外に出たままになります。
ここでは、電源装置の取り付け方法について説明します。Cisco MDS 9506および9509にはAC電源装置またはDC電源装置を使用できますが、Cisco MDS 9216がサポートするのはAC電源装置2台の構成です。
ステップ1 システム アースが接続されていることを確認します。アースの接続手順については、「シャーシのアース接続」を参照してください。
ステップ2 シャーシの電源装置ベイの開口部にブランク電源装置フィラー プレートが取り付けられている場合は、非脱落型ネジを緩めてフィラー プレートを外します。
ステップ3 取り付ける電源装置の電源スイッチがオフ(0)の位置になっていることを確認します。電源スイッチの位置は、図17(Cisco MDS 9509)または図18(Cisco MDS 9216)を参照してください。Cisco MDS 9506では、PEMのスイッチがオフの位置になっていることを確認します。
(注) Cisco MDS 9506のAC入力電源装置とDC入力電源装置は、外観上はまったく同じです。
図17 AC入力電源装置の前面パネル(Cisco MDS 9509)
図18 845W AC入力電源装置の前面パネル(Cisco MDS 9216)
– Cisco MDS 9506では、電源装置を両手で持ち、電源装置ベイに押し込みます。電源装置をベイに完全に装着してください。
– Cisco MDS 9509およびCisco MDS 9216では、片手で電源装置のハンドルを持ちます。もう一方の手で電源装置を下から支えます。電源装置を電源装置ベイに押し込みます。電源装置をベイに完全に装着してください。
ステップ5 電源装置の非脱落型ネジを締めます(図16、図17 、または図18を参照)。
ステップ6 電源装置に電源コードを差し込み、ケーブル留めのネジを締めます。
(注) 9506では、シャーシ前面のPEMに電源コードを差し込みます。9509と9216では、電源装置上に電源プラグがあります。
ステップ8 電源装置の電源スイッチをオン(|)の位置にします。電源スイッチをオンにすると、電源装置をベイに固定する爪がかかります。
ステップ9 電源装置前面パネルのLEDが次の状態になっているかどうかを調べることによって、電源装置の動作を確認します。
警告 以下の作業を行う前に、DC回路に電気が流れていないことを確認します。すべての電源を確実に切断するには、分電盤上でDC回路に対応している回路ブレーカをOFFの位置に切り替え、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルをOFFの位置のままテープで固定します。
Cisco MDS 9506にDC入力電源装置を取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ1 システム アースが接続されていることを確認します。アースの接続手順については、
「シャーシのアース接続」を参照してください。シャーシがアース付きのキャビネットまたはラックに搭載されている場合、シャーシのアースは必須ではありませんが、実施することを推奨します。
ステップ2 取り付ける電源装置のDC回路に電流が流れていないことを確認します。
ステップ3 電源装置を両手で持ち、電源装置ベイに押し込みます。電源装置をベイに完全に装着してください(図19を参照)。Cisco MDS 9506のDC電源装置は、Cisco MDS 9506のAC電源装置と外観がまったく同じなので注意してください。
ステップ4 電源装置の非脱落型ネジを締めます(図16を参照)。
警告 DC PEMを取り付ける際には、PEMを電源に接続する前に、シャーシを直接アースに接続するか、キャビネットまたはラックを通じてアースに接続してください。
ステップ5 ワイヤのサイズは地域および国の設置要件に合わせる必要があります。必ず、銅線を使用してください。金属同士が接触するように、ワイヤの先端の被覆をはぎます。
ステップ6 DC PEMの非脱落型ネジを緩めて、シャーシからPEMを引き出し、PEMの上面にあるくぼみのネジが見えるようにします(図20を参照)。
ステップ9 PEMを元どおりシャーシに収めて、非脱落型ネジを締めます。
ステップ10 回路ブレーカーのスイッチ ハンドルからテープを外し、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルをオン(|)の位置にして通電状態にします。
ステップ11 電源装置の電源スイッチをオン(|)の位置にします。電源スイッチをオンにすると、電源装置をシャーシに固定する爪がかかります。
ステップ12 電源装置前面パネルのLEDが次の状態になっているかどうかを調べることによって、電源装置の動作を確認します。
警告 以下の作業を行う前に、DC回路に電気が流れていないことを確認します。すべての電源を確実に切断するには、分電盤上でDC回路に対応している回路ブレーカをOFFの位置に切り替え、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルをOFFの位置のままテープで固定します。
Cisco MDS 9509にDC入力電源装置を取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ1 システム アースが接続されていることを確認します。アースの接続手順については、「シャーシのアース接続」を参照してください。
ステップ2 取り付ける電源装置のDC回路に電流が流れていないことを確認します。
ステップ3 取り付ける電源装置の電源スイッチがオフ(0)の位置になっていることを確認します(図21を参照)。
ステップ4 片手で電源装置のハンドルを持ち、もう一方の手を電源装置の底面に当てます。電源装置を電源装置ベイに押し込みます。電源装置をベイに完全に装着してください(図22を参照)。
ステップ5 電源装置の非脱落型ネジを締めます(図21を参照)。
ステップ6 端子ブロック カバーを固定している2本のネジを外し、端子ブロックからカバーを外します(図21を参照)。
ステップ7 DC入力線に適切な端子を取り付けます。端子の最大幅は0.300インチ(7.6 mm)です。ワイヤのサイズは地域および国の設置要件に合わせる必要があります。
(注) 必ず、銅線を使用してください。北米の場合、2500 Wの電源装置には、許容温度90°Cの銅の導体を使用します。
ステップ8 次の順番で、端子ブロックにDC入力線を接続します(図21を参照)。
警告 装置を設置するときには、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。すべてのワイヤが固定されていることを確認してから、端子ブロック カバーを取り付けます。
ステップ9 回路ブレーカーのスイッチ ハンドルからテープを外し、回路ブレーカーのスイッチ ハンドルをオン(|)の位置にして通電状態にします。
ステップ10 電源装置の電源スイッチをオン(|)の位置にします。電源スイッチをオンにすると、電源装置をシャーシに固定する爪がかかります。
ステップ11 電源装置前面パネルのLEDが次の状態になっているかどうかを調べることによって、電源装置の動作を確認します。
ここでは、Cisco MDS 9500シリーズまたはCisco MDS 9216スイッチにファン アセンブリを取り付ける方法について説明します。
(注) この作業には、マイナス ドライバまたはNo. 2のプラス ドライバを使用します。
新しいファン アセンブリを取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ1 ファンが右向きに、FAN STATUS LEDが下になるように、ファン アセンブリを持ちます。図23(Cisco MDS 9509)または図24(Cisco MDS 9216)を参照してください。Cisco MDS 9506のファン アセンブリはCisco MDS 9509のファン アセンブリとよく似た形状ですが、サイズが小さく、ファンの数も少なくなっています。
ステップ2 シャーシ前面の空洞にファン アセンブリを差し込み、ファン アセンブリをわずかに持ち上げて、上下のシャーシ ガイドに合わせます。
ステップ3 電源コネクタがバックプレーンにかみ合い、非脱落型ネジがシャーシと接触するまで、ファン アセンブリをシャーシに押し込みます。
次の手順で、ファン アセンブリが正しく取り付けられているかどうかを確認します。
ステップ1 電源をオンにしたら、ファンの音を聞きます。稼働するとすぐにファンの作動音が聞こえるはずです。ファンの作動音が聞こえない場合は、ファン アセンブリがシャーシの奥まで差し込まれていて、前面プレートとスイッチの背面パネルが同一平面になっているかどうかを確認します。
ステップ2 FAN STATUS LEDがグリーンになっていることを確認します。このLEDがレッドの場合は、1つまたは複数のファンが故障しています。
ステップ3 数回試してもファンが作動しない場合、または取り付け時に問題が起きた場合には(非脱落型ネジがシャーシの穴に合わない場合など)、代理店にサポートを依頼してください。
ここでは、Cisco MDS 9506、Cisco MDS 9509、またはCisco MDS 9216の各種コンポーネントの接続方法について説明します。具体的な内容は次のとおりです。
• 「スーパバイザ モジュールの10/100 MGMTポートの接続」
• 「スイッチング モジュールのFibre Channelポートへの接続」
ここでは、スーパバイザ モジュールのRS-232コンソール ポートにPCを接続する方法について説明します。
スーパバイザ モジュールのコンソール ポートを使用すると、次の機能を実行できます。
コンソール ポートは、スーパバイザ モジュールの前面パネルにあります。
PCのシリアル ポートとRS-232コンソール ポートを接続すると、Cisco MDS 9506、Cisco MDS 9509、またはCisco MDS 9216にアクセスしてローカル管理を実行できます。
(注) PCはVT100端末エミュレーションをサポートしていなければなりません。端末エミュレーション ソフトウェア(通常はHyperTerminal、Procomm PlusなどのPCアプリケーション)は、セットアップおよび設定時に、Cisco MDS 9509またはCisco MDS 9216とPCが通信できるようにします。
RS-232コンソール ポートをPCに接続する手順は、次のとおりです。
ステップ1 ハードウェア フロー制御を使用してスーパバイザ モジュールと通信するようにPC端末エミュレーション ソフトウェアを設定しておきます。次に示すRS-232管理ポートのデフォルトの特性に合わせて、PC端末エミュレーション プログラムのボー レートおよびキャラクタ フォーマットを設定してください。
ステップ2 PCのシリアル ポートに、付属品のRJ-45/DB-9メス アダプタを接続します。
ステップ3 付属品のコンソール ケーブル(ロールオーバーRJ-45/RJ-45ケーブル)の一方をコンソール ポートに接続します。図25(Cisco MDS 9509)または図26(Cisco MDS 9216)を参照してください。ケーブルの反対側を、PCのシリアル ポートのRJ-45/DB-9アダプタに接続します。Cisco MDS 9506のスーパバイザ モジュールはCisco MDS 9509のスーパバイザ モジュールと同じです。
図25 Cisco MDS 9500シリーズのコンソール ケーブルの接続
図26 Cisco MDS 9216のコンソール ケーブルの接続
10/100イーサネット管理ポートは、スーパバイザ モジュールの前面パネルにあります(10/100 MGMTと表示)。
10/100イーサネット管理ポートに接続する手順は、次のとおりです。
ステップ1 RJ-45のストレートUTPモジュラ ケーブルを使用して、10/100管理ポートをイーサネット スイッチ ポートまたはハブに接続します。ルータ インターフェイスとの接続には、クロス ケーブルを使用します。
ステップ2 適切なモジュラ ケーブルを10/100管理ポートに接続します。図27(Cisco MDS 9506または9509)、または図28(Cisco MDS 9216)を参照してください。Cisco MDS 9506のスーパバイザ モジュールはCisco MDS 9509のスーパバイザ モジュールと同じです。
図27 10/100イーサネット管理ポートへの接続(Cisco MDS 9500シリーズのスーパバイザ モジュール)
図28 10/100イーサネット管理ポートへの接続(Cisco MDS 9216のスーパバイザ モジュール)
Fibre Channelポートには、LCタイプの光ファイバSmall Form Factor Pluggable(SFP)トランシーバとケーブルを使用します(図29を参照)。
モジュール ポートの接続確認については、『Cisco MDS 9000 Family Configuration Guide』を参照してください。
警告 光ファイバ ケーブルが接続されていない場合、ポートの開口部から目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞきこまないでください。
(注) ご使用のトランシーバ タイプに固有の取り付け手順については、トランシーバに付属している『Installation Notes for the Cisco Small form-Factor Pluggable Module』を参照してください。
SFPトランシーバと光ファイバケーブルをFibre Channelポートに接続する手順は、次のとおりです。
ステップ1 トランシーバとケーブルのタイプがポートの用途に適しているかどうか確認します。トランシーバには、通常、モデルと波長を記したラベルが付いています。
ステップ2 トランシーバのポート側からダスト プラグを外します。ダスト プラグ上部のトリガを押すとラッチが解除されます(カチッと音がして開きます)。ソケットからプラグを慎重に引き抜き、再使用できるように保管しておきます。
ステップ3 トランシーバをポートの位置に合わせて差し込みます。トランシーバは、取り付け方が間違っていると装着できないようになっています。差し込みにくい場合は、方向が正しいかどうか確認してください。トランシーバが完全に装着されると、カチッと音がしてラッチがかかります。トランシーバを軽く引いて、トランシーバがポートに固定されていることを確認します。
ステップ4 ケーブル端およびトランシーバのケーブル側からダスト プラグを外します。
ステップ5 ケーブルをトランシーバの位置に合わせて差し込みます(図29を参照)。ケーブルは、取り付け方が間違っていると装着できないようになっています。差し込みにくい場合は、方向が正しいかどうか確認してください。ケーブルが完全に装着されると、カチッと音がしてラッチがかかります。
警告 光ファイバ ケーブルが接続されていない場合、ポートの開口部から目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞきこまないでください。
(注) 手順の詳細は、トランシーバに付属している『Installation Notes for the Cisco Small form-Factor Pluggable Module』を参照してください。
SFPトランシーバと光ファイバケーブルをFibre Channelポートから取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ1 SFPのタイプに応じてSFPのロックを解除し、ポートからトランシーバをゆっくり引き出します。
ステップ2 トランシーバのポート側にダスト プラグ(トランシーバの付属品)を取り付けます。
ステップ3 トランシーバからケーブルを外す場合は、ケーブルのラッチを押して、トランシーバからケーブルを引き抜きます。
ステップ4 トランシーバのケーブル側にダスト プラグ(トランシーバの付属品)を取り付けます。
ここでは、他の装置からアクセスできるように、スイッチを初期設定する方法について説明します。
• 「Cisco MDS 9000ファミリー スイッチの起動」
• 「初期設定作業」
スイッチの起動を含め、ハードウェア インストレーションに必要な作業が完了しているかどうかを次の手順で再確認してください。各作業を完了しないと、スイッチの設定はできません。
ステップ1 スイッチが正しいAC(またはDC)電圧に設定されていることを確認します。正しい電圧については、『Cisco MDS 9216 Hardware Installation Guide』または『Cisco MDS 9500 Series Hardware Installation Guide』を参照してください。
ステップ2 スイッチに電源コード(1本または2本)を接続します。
ステップ4 スイッチの電源をオンにします。スイッチが自動的に起動します。
Cisco MDS 9000ファミリーのスイッチに初めてアクセスすると、セットアップ プログラムが実行され、スイッチがスーパバイザ モジュールのイーサネット インターフェイス経由で通信するために必要なIPアドレスおよびその他の情報を入力するように要求されます。スイッチの設定や管理にも、この情報が必要となります。
スイッチの初回の起動後、Cisco MDS 9000 Fabric ManagerからスイッチにアクセスできるようにするためにIPアドレスを設定する必要があります。
Cisco MDS 9000ファミリーのスイッチを初めて設定する場合は、事前に次の情報を用意しておく必要があります。
• 管理者のパスワード ― 新しいログイン アカウントの作成と既存のパスワードの上書きのいずれかを選択できます。
• スイッチの管理インターフェイスのIPアドレス ― 管理インターフェイスは、帯域外イーサネット インターフェイスまたは帯域内Fibre Channelインターフェイスにすることができます。
• デフォルト ゲートウェイのブロードキャストIPアドレス(任意)
(注) スイッチの電源をオンにすると、セットアップ プログラムが表示されます。セットアップ プログラムの詳細については、『Cisco MDS 9216 Hardware Installation Guide』または
『Cisco MDS 9500 Series Hardware Installation Guide』および『Cisco MDS 9000 Family Configuration Guide』を参照してください。
Cisco MDS 9000ファミリー スイッチには必ず、デフォルトのユーザであるネットワーク管理者(admin)とデフォルトのパスワード(admin)が設定されています。デフォルトのパスワードは、必要に応じて初期設定プロセス中に変更できます。デフォルトのユーザはどの時点でも変更できません。
初期設定プロセス中に、ネットワーク管理者の役割としてユーザをもう1つ追加設定できます。デフォルトの役割および権限については、『 Cisco MDS 9000 Family Configuration Guide 』のChapter 14「Role-Based Authorization」を参照してください。
初期設定プロセスで管理者のパスワードを変更し、あとで忘れてしまった場合は、そのパスワードを回復できます(『 Cisco MDS 9000 Family Configuration Guide 』のChapter 14「Recovering Administrator Password」を参照してください)。
(注) 帯域内と帯域外の管理を両方設定する場合は、以下の手順のステップ11とステップ12にYesを入力します。
スイッチに初めて帯域外アクセスを設定する場合の手順は、次のとおりです。
ステップ1 スイッチの電源をオンにします。Cisco MDS 9000ファミリーのスイッチは自動的に起動します。
ステップ2 yes を入力すると、セットアップ モードが開始されます。
(注) セットアップ ユーティリティに従って設定していけば、基本的な設定プロセスを完了できます。プロンプトにCtrl-cを入力することにより、いつでも設定プロセスを終了できます。
ステップ3 管理者の新しいパスワードを入力します(デフォルトはadmin)。
ステップ4 yes を入力すると(デフォルトはno)、追加アカウントを作成できます。
(注) 初回のセットアップ時に、管理者のアカウントのほかにもう1つユーザ アカウント(network-adminの役割)を作成できます。デフォルトの役割および権限については、コンフィギュレーション ガイドのp.14-3、「Role-Based Authorization」を参照してください。
ステップ5 SNMPv3アカウントを作成する場合は、yesと入力します(yesがデフォルト)。
(注) 8文字未満のパスワードを入力すると、新しいパスワードの入力を求められます。
SNMPv3プライバシにも同じパスワードが使用されます。
デフォルトの設定では、adminパスワードが8文字以上の場合は、SNMP認証パスワードにもadminと同じパスワード(8文字以上)が使用されます。adminパスワードが8文字未満の場合は、SNMP用として新しいパスワードを設定する必要があります。
adminパスワードは1文字でも設定できますが、SNMP認証パスワードには8文字以上必要です。
ステップ6 yes を入力して(デフォルトはno)読み出し専用または読み出し/書き込み用のSNMPコミュニティ ストリングを設定します。
(注) スイッチの名前は英数字32文字以内で指定してください。
ステップ8 yesを入力すると(yesがデフォルト)、帯域外管理を設定できます。
ステップ9 帯域内管理の設定プロンプトには no と入力します(noがデフォルト)。
ステップ10 yes と入力して(yesがデフォルト)、IPルーティングとデフォルト ゲートウェイの機能をイネーブルにします。
a. yes と入力して(yesがデフォルト)、スタティック ルートを設定します(推奨)。
(注) SNMPアクセスをイネーブルにするには、必ずIPルーティング、IPデフォルト ネットワーク アドレス、およびIPデフォルト ゲートウェイ アドレスを設定してください。IPルーティングがイネーブルになっている場合、スイッチはIPルートとデフォルトのネットワークIPアドレスを使用します。IPルーティングがイネーブルになっていない場合、スイッチはデフォルトのゲートウェイIPアドレスを使用します。
b. yes と入力して(yesがデフォルト)、デフォルト ネットワークを設定します(推奨)。
(注) デフォルト ネットワーク アドレスは、上記のステップ10 aで設定した宛先プレフィクスです。
c. yes と入力して(yesがデフォルト)、デフォルト ゲートウェイを設定します(推奨)。
ステップ11 yes と入力して(yesがデフォルト)、DNS IPアドレスを設定します。
ステップ12 yes と入力して(デフォルトはno)、デフォルトのドメイン名を設定します。
ステップ13 yesと入力して(yesがデフォルト)、Telnetサービスをイネーブルにします。
ステップ14 yes と入力して(デフォルトはno)、SSHサービスをイネーブルにします。
ステップ15 作成するSSHの鍵タイプを入力します(コンフィギュレーション ガイドのp.14-19、「 Generating an SSH Host Key Pair 」を参照)。
ステップ17 yes と入力して(デフォルトはno)、NTPサーバを設定します。
ステップ18 shut と入力して(shutがデフォルト)、デフォルトのスイッチポート インターフェイスをshutステートに設定します。
ステップ19 on と入力して(onがデフォルト)、スイッチポート トランク モードを設定します。
ステップ20 permit と入力して(デフォルトはdeny)、デフォルトのゾーン ポリシーを許可します。
デフォルト ゾーンのすべてのメンバーへのトラフィック フローを許可します。
ステップ22 設定に問題がなければ、noと入力します(noがデフォルト)。
ステップ23 yesを入力すると(yesがデフォルト)、この設定が使用され、保存されます。
このクイック スタート ガイドは、Cisco MDS 9509およびCisco MDS 9216に対応するマニュアル セットに含まれています。
このマニュアル セットにはそのほかに、次のマニュアルがあります。
• 『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco MDS 9000 Family』
• 『Cisco MDS 9216 Hardware Installation Guide』
• 『Cisco MDS 9500 Series Hardware Installation Guide』
• 『 Cisco MDS 9000 Family Configuration Guide 』
• 『Cisco MDS 9000 Family Command Reference』
• 『Cisco MDS 9000 Family Fabric Manager User Guide』
• 『Cisco MDS 9000 Family Troubleshooting Guide』
シスコの製品マニュアル、テクニカル サポート、およびその他のリソースは、さまざまな方法で入手することができます。ここでは、シスコ製品に関する技術情報を入手する方法について説明します。
WWW上の次のURLから、シスコ製品の最新資料を入手することができます。
http://www.cisco.com/univercd/home/home.htm
シスコのWebサイトには、次のURLからアクセスしてください。
シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、製品に付属のCisco Documentation CD-ROMパッケージでご利用いただけます。Documentation CD-ROMは定期的に更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。このCD-ROMパッケージは、単独、年間、または3カ月契約で入手することができます。
Cisco.com登録ユーザの場合、Cisco Orderingツールを使用して単独のDocumentation CD-ROM(Customer Order Number DOC-CONDOCCD=)を発注できます。次のURLにアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/partner/ordering/ordering_place_order_ordering_tool_launch.html
ユーザであればどなたでも、オンラインSubscription Storeを通じて1カ月または3カ月単位の申し込みができます。次のURLにアクセスしてください。
マニュアルの発注方法については、次のURLにアクセスしてください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/es_inpck/pdi.htm
• Cisco.com(Cisco Direct Customers)に登録されている場合、Networking Products MarketPlaceからシスコ製品のマニュアルを発注できます。次のURLにアクセスしてください。
シスコシステムズでは、技術上のあらゆる問題の支援窓口として、TAC Webサイトを含むCisco.comを運営しています。お客様およびパートナーはTAC Webサイトからマニュアル、トラブルシューティングに関するヒント、およびコンフィギュレーション例を入手できます。Cisco.comにご登録済みのお客様は、TACツール、ユーティリティなど、TAC Webサイトで提供するすべてのテクニカル サポート リソースをご利用いただけます。Cisco.comへのご登録については、製品を購入された代理店へお問い合わせください。
Cisco.comは、いつでもどこからでも、シスコシステムズの情報、ネットワーキング ソリューション、サービス、プログラム、およびリソースにアクセスできる対話形式のネットワーク サービスを提供しています。
Cisco.comでは、次の目的に役立つ機能およびサービスを豊富に用意しています。
• スキル査定、トレーニング、認定プログラムへのオンライン登録
シスコの製品、テクノロジー、またはソリューションについて技術的な支援が必要な場合には、TACをご利用いただくことができます。TACでは、2種類のサポートを提供しています。TAC WebサイトとTAC Escalation Centerです。どのタイプのサポートをご利用になるかは、問題の緊急性とサービス契約(該当する場合)に記載された条件によって決まります。
• プライオリティ レベル4(P4) ― シスコ製品の機能、インストレーション、基本的なコンフィギュレーションについて、情報または支援が必要な場合。業務への影響はほとんどないか、まったくありません。
• プライオリティ レベル3(P3) ― ネットワークのパフォーマンスが低下しているが、ほとんどの業務運用を継続できる場合。営業時間内にスタッフが対応し、お客様と協力してサービスを十分なレベルまで回復させます。
• プライオリティ レベル2(P2) ― 既存のネットワークの機能が著しく低下しているか、またはシスコ製品のパフォーマンスが不十分であるために業務の重要部分に悪影響が生じている場合。営業時間内にフルタイムでスタッフが対応し、お客様と協力して問題解決にあたります。
• プライオリティ レベル1(P1) ― 既存のネットワークが「ダウン」しているか、または業務に致命的な影響が生じている場合。24時間体制で必要なすべてのスタッフが対応し、お客様と協力して問題解決にあたります。
TAC Webサイトでは、シスコの製品およびテクノロジーに関連する技術的な問題を突き止めて解決できるように、資料およびツールをオンラインで提供しています。TAC Webサイトには、次のURLからアクセスしてください。
シスコシステムズとサービス契約を結んでいるお客様、パートナー、リセラーは、TAC Webサイトのすべてのテクニカル サポート リソースをご利用いただけます。Cisco TAC Webサイトの一部のサービスには、Cisco.comのログインIDとパスワードが必要です。サービス契約が有効で、ログインIDまたはパスワードを取得していない場合は、次のURLにアクセスして登録手続きを行ってください。
http://tools.cisco.com/RPF/register/register.do
Cisco.comの登録ユーザは、TAC Webサイトで技術上の問題を解決できなかった場合、次のURLからTAC Case Openツールのオンライン サービスを利用することができます。
http://www.cisco.com/tac/caseopen
インターネットでのアクセスが可能な場合、P3およびP4の問題については、オンラインサービスを通じて状況を詳しく説明し、必要なファイルを添付することをお勧めします。
Japan TAC Webサイトでは、利用頻度の高いTAC Webサイト(http://www.cisco.com/tac)のドキュメントを日本語で提供しています。Japan TAC Webサイトには、次のURLからアクセスしてください。
http://www.cisco.com/jp/go/tac
サポート契約を結んでいない方は、「ゲスト」としてご登録いただくだけで、Japan TAC Webサイトのドキュメントにアクセスできます。
Japan TAC Webサイトにアクセスするには、Cisco.comのログインIDとパスワードが必要です。ログインIDとパスワードを取得していない場合は、次のURLにアクセスして登録手続きを行ってください。
TAC Escalation Centerでは、P1およびP2レベルの問題に対応しています。このレベルに分類されるのは、ネットワークの機能が著しく低下し、業務の運用に重大な影響がある場合です。TAC Escalation Centerにお問い合わせいただいたP1またはP2の問題には、TACエンジニアが対応します。
TACフリーダイヤルの国別電話番号は、次のURLを参照してください。
http://www.cisco.com/warp/public/687/Directory/DirTAC.shtml
ご連絡に先立って、お客様が契約しているシスコ サポート サービスがどのレベルの契約となっているか(たとえば、SMARTnet、SMARTnet Onsite、またはNetwork Supported Accounts[NSA;ネットワーク サポート アカウント]など)、お客様のネットワーク管理部門にご確認ください。また、お客様のサービス契約番号およびご使用の製品のシリアル番号をお手元にご用意ください。
シスコの製品、テクノロジー、およびネットワーク ソリューションに関する情報について、さまざまな資料をオンラインおよび印刷物で入手することができます。
• 『 Cisco Product Catalog 』には、シスコシステムズが提供するネットワーキング製品のほか、発注方法やカスタマー サポート サービスについての情報が記載されています。『 Cisco Product Catalog 』には、次のURLからアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/products/products_catalog_links_launch.html
• Cisco Pressでは、ネットワーク関連の出版物を幅広く発行しています。初心者から上級者まで、さまざまな読者向けの出版物があります。『 Internetworking Terms and Acronyms Dictionary 』、
『 Internetworking Technology Handbook 』、『 Internetworking Troubleshooting Guide 』、『 Internetworking Design Guide 』などです。Cisco Pressの最新の出版情報などについては、次のURLからアクセスしてください。
• 『 Packet 』は、業界の専門家向けにシスコシステムズが発行する季刊誌です。ネットワークに関する最新動向や新技術、さらにシスコの製品やソリューションなど、ネットワークへの投資を最大限に活用するために役立つ情報を提供します。具体的な内容は、ネットワーク配備やトラブルシューティングに関するヒント、設定例、顧客ケース スタディ、チュートリアルとトレーニング、認定情報、多数の専門的なオンライン リソースへのリンクなどです。『 Packet 』には、次のURLからアクセスしてください。
http://www.cisco.com/go/packet
• 『 iQ Magazine 』は、 シスコシステムが隔月に発行する雑誌で、経営幹部向けにインターネット ビジネス戦略に関する最新情報を提供します。『 iQ Magazine 』には、次のURLからアクセスしてください。
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• 『 Internet Protocol Journal 』は、インターネットおよびイントラネットの設計、開発、運用を担当するエンジニア向けにシスコシステムズが発行する季刊誌です。『 Internet Protocol Journal 』には、次のURLからアクセスしてください。
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• トレーニング ― シスコシステムズは、最高水準のネットワーク関連のトレーニングを実施しています。トレーニングの最新情報については、次のURLからアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/learning/le31/learning_recommended_training_list.html