Cisco SRE モジュールへのアプリケーションのインストール
Cisco SRE モジュールからのアプリケーションのアンインストール
Cisco SRE を使用しないアプリケーションのインストール
このガイドでは、Cisco Services Ready Engine (Cisco SRE)についての情報と、これを使用してシスコ サービス統合型ルータ第 2 世代向けの Cisco Services Ready Engine (SRE)モジュールにシスコ製、サードパーティ製、およびカスタムのアプリケーションをインストールおよびアンインストールするための手順を説明します。
Cisco SRE では、Cisco Services Ready Engine (SRE)モジュールにインストールできるシスコ製、サードパーティ製、およびカスタムのアプリケーションを簡単に一貫した手順でインストールできるようにするため、共通のモジュール依存ブートローダが採用されています。対象モジュールには Cisco ISM-SRE または SM-SRE などがあります。
お客様は、モジュール スロットに Cisco SRE モジュールが装着済みのサービス対応のシスコ サービス統合型ルータ第 2 世代(Cisco ISR G2)をご購入いただくことができます。Cisco SRE モジュールには、ソフトウェアがインストール済みのものとインストールされていないものがあります。Cisco SRE ソフトウェアでは、このハードウェアとソフトウェアの分離 (Pay-as-you-Grow (PAY-GO)モデル)がサポートされています。ハードウェアとは別個にソフトウェア サービスをプロビジョニングおよび購入でき、サービスの導入後に行えることで、これが実現しています。
Cisco SRE ブートローダを使用することで、柔軟性が格段に向上し、新しくインストールするソフトウェアごとに個別のブートローダが必要になることがありません。Cisco SRE では、Cisco IOS ソフトウェア コマンドの使用により、Cisco Unity Express や Cisco Application eXtension Platform (Cisco AXP)などのシスコ認定ソフトウェアのインストールとアンインストールがサポートされます。また、非正規のソフトウェアおよびアプリケーションが Cisco SRE モジュール上で実行されることを防ぎます。
Cisco SRE を使用してインストールされるソフトウェアには、ソフトウェア固有の Tcl インストーラ スクリプトが用意されている必要があります。この Tcl スクリプトは、インストール中にリソース要件をチェックおよび確認し、ユーザからの対話形式の入力を処理するために使用されます。このソフトウェアによって、ターゲットのハードウェア SKU を確認するためのリソース確認ロジックが実行されます。スクリプトからの戻りステータスは、インストールを続行するか中断するかを判断するために使用されます。
Cisco IOS ソフトウェアでインストーラ スクリプトがダウンロードされて実行されます。ユーザが応答する必要がある場合、実際のインストールが開始される前にプロンプトが表示されます。インストーラが起動して属性を入力できるようになるまで待つ必要はなく、ソフトウェアをインストールするためのモジュールへのセッションを手動で開始する必要もありません。
設定する変数に習熟している場合、インストーラを実行してユーザ入力画面を表示する必要はなく、手動で値を入力できます。たとえば、Cisco Unity Express の言語オプションを表示する代わりに、適切な変数文字列を入力すれば、インストーラでその値が有効な言語オプションと照合され、インストール プロセス中のそのオプションの入力部分のプロンプトは表示されません。
Cisco SRE を使用してシスコ認定ソフトウェアを Cisco SRE モジュールにインストールするには、「Cisco SRE モジュールへのアプリケーションのインストール」を参照してください。
また、Cisco SRE では、サポートされているすべてのソフトウェアの共通アンインストール プロセスがサポートされます。Cisco SRE を使用して Cisco SRE モジュール上のシスコ認定ソフトウェアをアンインストールするには、「Cisco SRE モジュールからのアプリケーションのアンインストール」を参照してください。
Cisco SRE を使用したインストールまたはアンインストール方法
• 「Cisco SRE モジュールへのアプリケーションのインストール」(必須)
• 「Cisco SRE モジュールからのアプリケーションのアンインストール」(必須)
SRE 以外の手順を使用したアプリケーションのインストール方法
• 「Cisco SRE を使用しないアプリケーションのインストール」(任意)
Cisco SRE を使用し、Cisco Unity Express または Cisco AXP などのシスコ認定ソフトウェアを Cisco SRE モジュールにインストール、再インストール、または更新するには、次の手順を実行します。
(注) ファイルのダウンロード中および実際のインストール開始前にインストールを停止するには、service-module ism install abort または service-module sm install abort コマンドを使用します。詳細は『Cisco IOS Interface and Component Command Reference』を参照してください。
• Cisco SRE モジュールは、Cisco 1900、2900、または 3900 シリーズの ISR に装着し、ネットワーク接続を確立するように設定します。設定情報は『 Cisco SRE Service Module Configuration Guide 』または『 Cisco SRE Internal Service Module Configuration Guide』を参照してください。
• シスコ ルータで Cisco IOS リリース 15.0(1)M 以降を実行します。ルータで現在実行しているリリースを確認するには、 show version コマンドをユーザ EXEC モードまたは特権 EXEC モードで使用します。
• リリース バージョンを含むソフトウェアは、Cisco SRE と互換性がある必要があります。詳細はソフトウェアのマニュアルを参照してください。
• Cisco IOS ソフトウェアから呼び出すソフトウェアのインストーラ スクリプトは、アプリケーションのパッケージ ファイルと同じ FTP または HTTP サーバ上のディレクトリにある必要があります。
• ソフトウェアをインストールまたはアンインストールするシスコ ルータおよび Cisco SRE モジュールは、Cisco 1900、2900、または 3900 シリーズの ISR にインストールされた Cisco ISM-SRE または Cisco SM-SRE などの Cisco SRE と互換性がある必要があります。
• 同じルータ内の 2 つ以上の Cisco SRE モジュールには、Cisco SRE を使用してソフトウェアを同時にインストールまたはアンインストールできません。インストールまたはアンインストールが完了するのを待ってから、2 番目のプロセスを開始するコマンドを実行する必要があります。
• ソフトウェアをインストールまたはアンインストールする間は、 reset コマンドや shutdown コマンドを Cisco IOS ソフトウェアで実行して、Cisco SRE モジュールをリセットまたはシャットダウンできません。
2. service-module ism slot / port install url url [ script filename ] [ argument " string " ] [ force]
または
service-module sm slot / port install url url [ script filename ] [ argument " string " ] [ force]
3. service-module ism slot / port status
または
service-module sm slot / port status
Cisco SRE を使用し、Cisco Unity Express または Cisco AXP などのシスコ認定ソフトウェアを Cisco ISM-SRE または SM-SRE からアンインストールするには、次の手順を実行します。
(注) この手順では、サービス エンジン上のディスクまたはコンパクト フラッシュのデータは完全に消去され、アプリケーション キーは削除されます。アプリケーション ライセンスは削除されません。
• Cisco SRE モジュールは、Cisco 1900、2900、または 3900 シリーズの ISR に装着し、ネットワーク接続を確立するように設定します。設定情報は『 Cisco SRE Service Module Configuration Guide 』または『 Cisco SRE Integrated Service Module Configuration Guide』を参照してください。
• シスコ ルータで Cisco IOS リリース 15.0(1)M 以降を実行します。ルータで現在実行しているリリースを確認するには、 show version コマンドを使用します。
• リリース バージョンを含むソフトウェアは、Cisco SRE と互換性がある必要があります。詳細はソフトウェアのマニュアルを参照してください。
• 同じルータ内の 2 つ以上の Cisco SRE モジュールには、Cisco SRE を使用してソフトウェアを同時にインストールまたはアンインストールできません。インストールまたはアンインストールが完了するのを待ってから、2 番目のプロセスを開始するコマンドを実行する必要があります。
• ソフトウェアをインストールまたはアンインストールする間は、 reset コマンドや shutdown コマンドを Cisco IOS ソフトウェアで実行して、Cisco SRE モジュールをリセットまたはシャットダウンできません。
2. service-module ism slot / port uninstall [ force ]
• Cisco SRE を使用し、シスコ認定ソフトウェアを Cisco SRE モジュールにインストールするには、「Cisco SRE モジュールへのアプリケーションのインストール」を参照してください。
• ヘルパー方式を使用して Cisco SRE モジュール上に新しいシスコ認定ソフトウェアをインストールする、またはソフトウェアを交換するには、「Cisco SRE を使用しないアプリケーションのインストール」を参照してください。
Cisco SRE モジュールに新しいシスコ認定ソフトウェアまたは別のソフトウェアをインストールするため、ヘルパー方式を使用する前にアプリケーション キーをインストールするには、次の手順を実行します。
(注) この手順は、インストール済みのアプリケーションを再インストールする際には実行しないでください。この手順は、ヘルパー ファイルを使用して新しいアプリケーションまたは別のアプリケーションを Cisco SRE モジュールにインストールするためのものです。Cisco SRE モジュールにインストール済みのアプリケーションと同じアプリケーションを再インストールするには、「Cisco SRE モジュールへのアプリケーションのインストール」を参照してください。
• ヘルパー ファイルとアプリケーション キーのダウンロード元の TFTP サーバの IP アドレスは、Cisco SRE モジュールに設定しておく必要があります。詳細は Cisco SRE モジュールのマニュアルを参照してください。
• ヘルパー ファイルとアプリケーション キーは、TFTP サーバおよびディレクトリと同じ場所にある必要があります。その他すべてのアプリケーション パッケージは、FTP サーバにある必要があります。詳細はアプリケーションのマニュアルを参照してください。
• ヘルパー ファイルのファイル名が必要です。ファイル名を判断するには、ブートローダ モードで show config コマンドを使用します。詳細は「例」を参照してください。
2. service-module ism slot /0 status
service-module sm slot /0 status
3. service-module ism slot /0 session
service-module sm slot /0 session
ここでは、Cisco SRE 機能に関連する参考資料を示します。
次のブートローダ コマンドは、このモジュールでドキュメント化された機能で採用されています。この機能の新しい service-module コマンドについては、『 Cisco IOS Interface and Component Command Reference 』を参照してください。
新しいアプリケーションまたは交換するアプリケーションを Cisco SRE モジュール上にインストールするには、 install-key コマンドをブートローダ モードで使用します。
このコマンドを使用すると、ユーザはアプリケーション キーをサービス エンジン モジュールにインストールし、そのあとでヘルパー方式を使用してアプリケーションをインストールできます。
このコマンドは、Cisco SRE モジュールにインストール済みのアプリケーションと同じアプリケーションを再インストールするためには使用できません。
このコマンドは、Cisco SRE を使用してインストールされている、またはこれからインストールするアプリケーションの削除、再インストール、または更新のためには使用できません。
このコマンドを使用する前に、Cisco SRE モジュールのセッションを開始し、ブートローダ モードを開始して、アプリケーション キーとヘルパー ファイルのダウンロード元となる TFTP サーバの IP アドレスを設定する必要があります。詳細は、Cisco SRE モジュールのマニュアルを参照してください。
このコマンドを使用する前に、同じ TFTP サーバとディレクトリにアプリケーション キーとヘルパー ファイルをインストールする必要があります。アプリケーション パッケージは、FTP サーバ上にインストールされている必要があります。詳細はアプリケーションのマニュアルを参照してください。
呼び出すヘルパー ファイルのファイル名を判断するには、ブートローダ モードで show config コマンドを使用します。
表 1 にこの機能のリリース履歴の一覧が記載されています。
Cisco IOS ソフトウェア リリースによっては、使用できないコマンドがある場合があります。特定のコマンドのリリース情報は、コマンド リファレンス マニュアルを参照してください。
Cisco IOS ソフトウェア イメージは、Cisco IOS ソフトウェア リリース、機能セット、およびプラットフォームに固有のものです。Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォーム サポートとソフトウェア イメージ サポートに関する情報を検索できます。Cisco Feature Navigator では、Cisco IOS および Catalyst OS ソフトウェア イメージでサポートされる特定のソフトウェア リリース、機能セット、またはプラットフォームがわかります。Cisco Feature Navigator には、 http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
(注) 表 1 には、特定の Cisco IOS ソフトウェア リリースの特定の機能のサポートが導入された Cisco IOS ソフトウェア リリースだけが記載されています。記載がない限り、その Cisco IOS ソフトウェア リリース以降のリリースでも、その機能がサポートされます。