Cisco uBR-MC5X20U/H に関する RF 仕様
Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードの取り付けまたは交換
Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードの開梱
Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードからの UCH の取り外し
カード スロットからの Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードの取り外し
カード スロットへの Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードの取り付け
Cisco uBR10-MC5X20S/U/H カードへの UCH の取り付け
Cisco uBR10-MC5X20S/U/H カード インターフェイス ラインカードのインストレーションにおけるトラブルシューティング
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、およびシスコのセキュリティ ガイドライン
「機能の概要」の Carrier-to-Noise(C/N; 搬送波対雑音比)、Signal-to-Noise Ratio(SNR; 信号対雑音比)、Modulation Error Ratio(MER)を更新しました。 |
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MC5X20H の最低ソフトウェア要件を Cisco IOS Release 12.3(17b)BC4 に更新しました。 |
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ヒント 警告の最後にあるステートメント番号(たとえば、ステートメント 1030)は、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco uBR10012 Universal Broadband Router』に記載されている警告およびその各国語版を表します。
• 「機能の概要」
• 「Cisco uBR10-MC5X20S/U/H の物理特性」
• 「Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードの取り付けまたは交換」
• 「Cisco uBR10-MC5X20S/U/H カード インターフェイス ラインカードのインストレーションにおけるトラブルシューティング」
• 「関連資料」
Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードは、Cisco uBR10012 ルータ用として設計された 20×16 インチのラインカードです。これらのカードは、Hybrid Fiber-Coaxial(HFC; 光ファイバ/同軸ハイブリッド)システムを介して、加入者とヘッドエンド間で Radio Frequency(RF; 無線周波数)信号を送受信します。
加入者からのアップストリーム データは、Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードのアップストリーム ポート(US0 ~ US19)を通過します。このラインカードはデータを処理して設定し、バックプレーン経由で WAN/バックホール カードへ送り、そこからインターネットに送信されます。
加入者へのダウンストリーム データは、インターネットから WAN/バックホール カードへ届き、バックプレーン経由で Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードへ送られます。Cisco uBR10-MC5X20S/U/H カードは、データを処理して設定し、適切なダウンストリーム ポート(DS0 ~ DS4)へ送り、そこでヘッドエンドの他のダウンストリーム信号と結合されます。
Cisco uBR10-MC5X20S/U ラインカードは、不等化 MER をレポートするバースト レシーバーを使用します。Cisco uBR10-MC5X20H ラインカードは(Cisco uBR7246VXR の場合は MC16C、MC28C、MC28U ラインカードも)、等化 MER をレポートするバースト レシーバーを使用します。同一条件で同じ信号を測定すると、ほとんどの場合、等化 MER の方が不等化 MER より少なくとも数 dB(デシベル)高くなります。これは一般的なことです。ユーザの多くが、同じアップストリームに関して MC5X20H からレポートされた等化 MER と MC5X20S/U からレポートされた不等化 MER の間において 2 ~ 4 dB の差違を認識しています。ただしチャネル応答に重大な欠陥がある場合は、等化 MER と不等化 MER の差違は大幅に大きくなります(場合によっては 10 dB 以上)。これも一般的なことです。詳細については、『 Digital Transmission:Carrier-to-Noise Ratio, Signal-to-Noise Ratio, and Modulation Error Ratio 』を参照してください。
Cisco uBR10-MC5X20S カード インターフェイス ラインカードは、Data-Over-Cable Service Interface Specification(DOCSIS; データオーバーケーブル サービス インターフェイス仕様)に準拠したケーブル モデム ネットワーク上のダウンストリームおよびアップストリーム トラフィックをサポートします。このカードはさらに、70 ~ 860 MHz の範囲のダウンストリーム チャネルおよび 5 ~ 42 MHz の範囲のアップストリーム チャネルをサポートします。ダウンストリーム ポートごとに、組み込まれたアップコンバータが 1 つずつ統合されています。Cisco uBR10-MC5X20S ケーブル インターフェイス ラインカードは、Annex B の RF データ レート、チャネル幅、および変調方式をサポートします。また、DOCSIS MAC 管理機能およびスペクトル管理機能を備えています。DOCSIS 2.0、Asynchronous Time Division Multiple Access(A-TDMA)レートもサポートされています。
Cisco uBR10-MC5X20U/H ケーブル インターフェイス ラインカードは、DOCSIS および EuroDOCSIS に準拠したケーブル モデム ネットワークをサポートします。このカードはさらに、70 ~ 860 MHz の範囲のダウンストリーム チャネルおよび 5 ~ 65 MHz の範囲のアップストリーム チャネルをサポートします。ダウンストリーム ポートごとに、組み込まれたアップコンバータが 1 つずつ統合されています。Cisco uBR10-MC5X20U/H ケーブル インターフェイス ラインカードは、Annex B および Annex A の RF データ レート、チャネル幅、および変調方式をサポートします。また、DOCSIS MAC 管理機能およびスペクトル管理機能を備えています。DOCSIS 2.0、A-TDMA レートもサポートされています。
Cisco uBR10-MC5X20H ラインカードの CPU 速度、メモリ、フラッシュ メモリは Cisco uBR10-MC5X20U の 2 倍あるので、より高いコール負荷の VoIP のサポートや、通常はラインカード CPU リソースを消費するモデムで高度な DOCIS 機能を実行する割合を高くすることもサポートされます。
表1 に、サポートする DOCSIS 変調方式を示します。
Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードの利点は、次のとおりです。
• Cisco uBR10012 ユニバーサル ブロードバンド ルータの容量を拡張し、シスコのケーブル インターフェイス ラインカードの中で、最高のポート密度を提供します。
• ケーブル事業者は、ケーブル設備を分割して、加入者の帯域要求の増大に対応し、サービスおよび加入者に関してコスト効率の高いスケーラビリティを実現するという柔軟性が得られます。
• Online Insertion and Removal(OIR; ホットスワップ)により、シャーシの電源を切らなくても、主要なシステム コンポーネントを追加したり取り外したりできます。
• ダウンストリーム ポート単位の統合アップコンバータには、外部アップコンバータが不要です。
• Cisco uBR10-MC5X20U/H カードは、連結、フラグメンテーション、Payload Headers Suppression(PHS)、アップストリーム プレイコライゼーションなど、DOCSIS 1.1 機能をハードウェアでサポートします。
• これら 3 つのカードはすべて、N+1 冗長構成の同一のシャーシ内で共存できます。
• これら 3 つのカードすべてを動作させたり、保護に利用したりできます(MC5X20U が MC5X20S または MC5X20H を、MC5X20S が MC5X20U または MC5X20H を、あるいは MC5X20H が MC5X20S または MC5X20U を保護する)。
図1 に、Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードを搭載した Cisco uBR10012 ユニバーサル ブロードバンド ルータを示します。
図1 Cisco uBR10-MC5X20S/U/H カードを搭載した Cisco uBR10012 シャーシ
図2 に、Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードの前面プレートを示します。
図2 Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカード(高密度コネクタ構成)
表2 に、高密度コネクタ構成の Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードの LED について説明します。
カードがシステムの冗長カードの場合はプロテクト モードです。 ラインカードに電力が供給されていません。「Cisco uBR10-MC5X20S/U/H カード インターフェイス ラインカードのインストレーションにおけるトラブルシューティング」を参照してください。 |
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RF 対応ダウンストリーム パスが設定され、トラフィックが RF でアップコンバータを通過可能です。 (注) ダウンストリーム ポート/インターフェイスが「遮断されていない」と、RF 出力が遮断されている場合や DS 周波数が設定されていない場合でも、この LED がグリーンに点灯します。 |
• Universal Cable Holder(UCH):UCH1 または UCH2
図3 に、UCH1 を示します。図4 に、UCH2 を示します。UCH を使用して、Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードに取り付ける MCX ケーブルをまとめて保持し、保護します。Cisco uBR10-MC5X20S/U/H カードのケーブル接続には、必ず UCH を使用してください。
T-10 TORX ドライバ ツール(図5 を参照)と 1/4 インチのフラットヘッド ドライバを使用して、UCH のケーブル バー クランプの取り外しおよび取り付けを行い、ラインカードの非脱落型ネジを緩めます。
ケーブル取り外し用工具は、UCH1 からケーブルを取り外す場合にのみ使用します(図6 を参照)。UCH2 では使用しません。
Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードには、バンドル ケーブルを使用します。ケーブルは 5 本または 10 本のバンドルになっています。図7 に、10 本のケーブルをバンドルした MC5X20 二重シールド ケーブルを示します。この特殊な二重シールド ケーブル構成は、Cisco uBR10-MC5X20S/U/H カードを直接ケーブル プラントにケーブル接続するときに使用できます。
(注) 欧州では、Cisco uBR10-MC5X20H カードに四重シールド以外のケーブルを使用することができません。その他すべての地域では、Cisco uBR10-MC5X20H カードに二重シールドまたは四重シールドのケーブルを使用できます。
Cisco uBR10-MC5X20S/U の場合は、すべての地域で二重シールドまたは四重シールドのケーブルを使用できます。
カードを Cisco uBR 3X10 RF スイッチにケーブル接続する場合は、ケーブルの一方の端に MCX コネクタを取り付ける必要があります。
図7 MCX コネクタを取り付けた 10 本の二重シールド ケーブル バンドル
(注) 高密度コネクタ用 UCH で使用するケーブルは、75 Ω 精密ミニチュア ビデオ ケーブルにしなければなりません。「コンポーネントの製品番号および技術仕様」を参照してください。
次の表に、Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードの仕様を示します。
表3 に、Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードの物理仕様を示します。
185 W 3 (631.2 BTU/hr 4 ) |
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DOCSIS ITU J.112、ITU J.83 Annex B DOCSIS ITU J.112、ITU J.83 Annex A、Annex B DOCSIS 1.1 |
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Cisco IOS Release 12.2(11)BC2 以降のリリース |
表7 に、ノイズに関する仕様を示します。
以下は、組み込まれたアップコンバータ使用時の Cisco uBR-MC5X20U/H ケーブル インターフェイス ラインカードの仕様です。
表9 に、Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカード、ケーブル キット、ケーブル、コネクタ、チューブ、および工具の部品番号を示します。
ケーブル キット(3 m の MCX/F ケーブル)
7
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• 133-8447-026、Johnson Components 8 |
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MCX 固定ピン コネクタ
1
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• PN-MCXFP、White Sands Engineering 9 • PN-MCXFPQ、White Sands Engineering 3 |
• YR46940、White Sands Engineering、シングル ケーブル |
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MCX コネクタ ストリッパ
1
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F コネクタ
1
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サイズ:1/4 インチ (注) MC5X20 四重シールド ケーブルには収縮チューブを使用しないでください。 |
7.欧州では、Cisco uBR10-MC5X20H カードに四重シールド以外のケーブルを使用することができません。その他すべての地域では、Cisco uBR10-MC5X20H カードに二重シールドまたは四重シールドのケーブルを使用できます。Cisco uBR10-MC5X20S/U の場合は、すべての地域で二重シールドまたは四重シールドのケーブルを使用できます。 8.Johnson Components の URL は次のとおりです。http://www.johnsoncomponents.com/ 9.White Sands Engineering の URL は次のとおりです。http://www.whitesandsengineering.com/ |
ここでは、電気機器を取り扱う際に従うべき安全に関する注意事項を示します。
電気機器を取り扱う際には、次の基本的な注意事項に従ってください。
• シャーシ内部の作業を行う前に、室内の緊急電源遮断スイッチがどこにあるかを確認しておきます。
• シャーシを動かす前に、すべての電源コードおよび外付けケーブルを外してください。
• 回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。
• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。
• 床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
ESD により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊は電子部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。AC 入力電源シェルフおよびその AC 電源モジュールには、金属フレームに固定されたプリント基板が含まれています。EMI(電磁波干渉)シールドおよびコネクタは、フレームを構成する部品です。金属フレームは、ESD からカードを保護しますが、モジュールを扱うときには必ず、静電気防止用ストラップを着用してください。
• 静電気防止用リストまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。シャーシからカードを取り外す前に、ストラップの装置側をシャーシまたはラックマウントの塗装されていない金属部分に固定します。シャーシまたはラック、あるいはその両方にアース ケーブルが取り付けられていることを確認してください(詳細については、『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router Hardware Installation Guide 』を参照してください)。
• フレームは端だけを持ち、カード コンポーネントまたはコネクタ ピンには決して触れないでください。
• 取り外したモジュールは、静電気防止用シートの上に置くか、または静電気防止用袋に入れてください。モジュールを返却する場合には、ただちに静電気防止用袋に入れてください。
• モジュールと衣服が接触しないように注意してください。リスト ストラップは身体の静電気からカードを保護するだけです。衣服の静電気が、静電破壊の原因になることがあります。
次の手順に従って、Cisco uBR10012 ルータ シャーシに Cisco uBR10-MC5X20S/U/H カード インターフェイス ラインカードを取り付けてください。
(注) カードを返却する場合は、シャーシから取り外したカードをただちに静電気防止用袋に収納してください。
個々の Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードを取り外したり交換したりする際に必要な工具および機材は、次のとおりです。
• 交換用 Cisco uBR10-MC5X20S カード:UBR10-MC5X20S=
交換用 Cisco uBR10-MC5X20U カード:UBR10-MC5X20U=
交換用 Cisco uBR10-MC5X20H カード:UBR10-MC5X20H=
ブランク uBR10012 カード(必要な場合):UBR10-MC-COVER=
Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードの梱包を解く手順は、次のとおりです。
ステップ 1 箱から Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードを取り出します。
ステップ 3 DS ポートを覆っている保護ステッカーを取り外します。
ステップ 4 このカードのインストレーション情報を確認します。
(注) UCH1 または UCH2 ユニバーサル ケーブル ホルダーを Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードに使用できます。詳しくは、「UCH のケーブルの取り付けまたは交換」を参照してください。
図9 および図10 に、ケーブル ラインカードからの取り外される UCH1 を示します。取り外し方法は、UCH2 の場合も同じです。
ステップ 1 UCH の親ネジを操作できるように、カード前面のケーブルを慎重に寄せます。
ステップ 2 フラットヘッド ドライバで UCH の親ネジを緩めます。親ネジを左(反時計回り)に回します(図9 を参照)。
ステップ 3 ラインカードの前面プレートから完全に外れるまで、親ネジを緩めます。
ステップ 4 親ネジを使用して、カードから UCH とケーブルをまっすぐに引き抜きます(図10 を参照)。
ステップ 5 ラインカードの前面からケーブルと UCH を引き離します。
ステップ 6 他の 2 つの UCH についても、ステップ 1 ~ 5 を繰り返します。
ステップ 1 ケーブル インターフェイス カード前面の非脱落型ネジを緩めます。
ステップ 2 上下のイジェクト レバーをケーブル インターフェイス ラインカードの外側へ同時に開き、バックプレーンからカードを外します(図11 を参照)。
図12 シャーシからケーブル インターフェイス ラインカードを取り出す
ステップ 3 シャーシからカードを取り出し、静電気防止用シートの上に置きます。または、コンポーネント側を上にして、静電気防止用袋に収納します。
ステップ 4 新しいカードまたは交換用カードを取り付ける場合には、「カード スロットへの Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードの取り付け」を参照してください。それ以外の場合は、スロットにブランク カバーを取り付けて非脱落型ネジを締めます。
ステップ 1 カードの上端と下端をシャーシのガイドに慎重に合わせます。
ステップ 2 スロットにカードを押し込みます(図13 を参照)。
図13 Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードを挿入する
ステップ 3 イジェクト レバーを同時に閉じて、バックプレーンにカードを固定します。
(注) ラインカードを完全に取り付けると、Power-On Self-Test(POST; 電源投入時自己診断テスト)が実行され、POWER および STATUS LED が点灯します(いずれかの LED が点滅している場合は、Cisco uBR10-MC5X20S/U/H カード インターフェイス ラインカードのインストレーションにおけるトラブルシューティングを参照してください)。
(注) UCH1 および UCH2 の両方のユニバーサル ケーブル ホルダーを Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードに使用できます。
ステップ 1 UCH1 の場合は、クランプ バーのレッドのラインとカードのレッドの三角形を合わせます。
UCH2 の場合は、レッドのラインがカードのレッドの三角形と同じ側になるように UCH を配置します。
ステップ 2 UCH のエンド ピンと前面プレートのピン ホールを合わせます。
ステップ 3 前面プレートに UCH とケーブルを押さえながら、親ネジを指で締めます。UCH とケーブルが前面プレートにきちんと収まっていない場合は、ホルダーを揺り動かしてコネクタに装着し直してください。
ステップ 4 フラットヘッド ドライバで親ネジを締めます。それ以上回らなくなるまで、親ネジを右(時計回り)に回します(10 インチ ポンド、最大トルクは 15 インチ ポンド)。
(注) UCH1 の場合は、親ネジを右に回すと、UCH の外側シュラウドが UCH 上端に刻まれたブラックのラインまで移動します。シュラウドが UCH に収まると、シュラウドの端にある半円が閉じたようになります。完全に装着されたかどうかは、UCH と前面プレート間で金属同士が接触しているかどうかを目で確認(半円の切り欠きを確認)することでわかります。シュラウドはブラックのラインまで後退します。
UCH2 の場合は、親ネジを右に回すと、UCH の外側シュラウドが移動し、UCH 上端にあるレッドのラインおよび UCH 下端にあるブラックのラインが隠れます。シュラウドが UCH に収まると、シュラウドの端にある半円が閉じたようになります。完全に装着されたかどうかは、UCH と前面プレート間で金属同士が接触しているかどうかを目で確認(半円の切り欠きを確認)することでわかります。
図15 UCH とケーブル インターフェイス カードの高密度コネクタ ポートを合わせる
ステップ 5 他の 2 つの UCH についても、ステップ 1 ~ 4 を繰り返します。
ステップ 6 必要に応じて、Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードを設定します。『 Configuring the Cisco uBR10-MC5X20S/U/H Cable Interface Line Card 』を参照してください。URL は次のとおりです。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/cable/ps2209/products_installation_and_configuration_guides_list.html
(注) 交換用カードを同じスロットに取り付けた場合には、ケーブル インターフェイス ラインカードを設定する必要はありません。電源をいったんオフにしてからオンにすると、ソフトウェアが各ラインカードの全モジュールを検出し、適切なデータ構造を生成します。
UCH1 および UCH2 の両方のユニバーサル ケーブル ホルダーを Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカードに使用できます。いずれの UCH もケーブルを安定した状態で定位置に固定するためのものです。
使用している UCH に応じて、次のセクションを参照してください。
(注) Cisco RF スイッチへのケーブル接続に関する情報については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/cable/ps2929/products_quick_start_list.html
UCH1 のケーブルを取り外す、または UCH1 にケーブルを取り付けるための工具は、次のとおりです。
• T-10 TORX ドライバ ツール ― ケーブル クランプ バーを取り外します。
• ケーブル取り外し用工具 ― UCH1 からケーブルを取り外します。
• ケーブル熱収縮ラップ ― 二重シールド ケーブルとコネクタの接続を強化します。
(注) MC5X20 四重シールド ケーブルに熱収縮ラップを使用しないでください。
• ケーブル ― 75 Ω 精密ミニチュア ビデオ ケーブル、MC5X20 二重または四重シールド結合フォイル 1855 タイプ
ステップ 1 T-10 TORX ドライバ ツールを使用して、UCH1 からケーブル クランプ バーを取り外します(図17 を参照)。
ステップ 2 片手で UCH1 を持ちます(図18 を参照)。
図17 UCH1 クランプ バーを取り外すための T-10 TORX ドライバ ツールの使い方
ステップ 3 UCH1 から取り外すコネクタに、取り外し用工具を当てます(図18 を参照)。
ステップ 4 取り外し用工具を静かに押し込み、わずかに回転させてバネ(固定リング)を外します。
ステップ 5 UCH1 の穴からケーブルを押し出します。UCH1 からケーブルが外れると、カチッと音がします。
(注) コネクタが UCH1 から外れない場合は、もう一度、取り外し用工具を押しつけ、UCH1 からコネクタが外れるまで軽く揺り動かします。
ステップ 6 UCH1 の穴からケーブルを完全に引き抜きます。
ステップ 7 取り外すケーブルごとに、この作業を繰り返します。
シスコのケーブルは、識別しやすいように、また取り付け時の便宜を考慮してカラー分けされています。ケーブル カラーは、カードの特定のポートに対応しています。表には、ユーザ側でポートとカラーを定義するためのカラムがあります。
MC5X20 二重/四重シールド ケーブルを使用する場合は、ケーブル ポートと対応するケーブル カラーのリストについて、 表11 を参照してください。
MC5X20 レガシー 5 カラー四重シールド ケーブルを使用する場合は、ケーブル ポートと対応するケーブル カラーのリストについて、 表12 を参照してください。
(注) 欧州では、Cisco uBR10-MC5X20H カードに四重シールド以外のケーブルを使用することができません。その他すべての地域では、Cisco uBR10-MC5X20H カードに二重シールドまたは四重シールドのケーブルを使用できます。
Cisco uBR10-MC5X20S/U の場合は、すべての地域で二重シールドまたは四重シールドのケーブルを使用できます。
(注) 精密ミニチュア ビデオ同軸ケーブルには、さまざまなカラーがあり、任意のカラー コンビネーションを使用できます。ただし、Cisco RF スイッチに Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス カードを接続する場合は、図19 のほか、表11 のとおりにケーブルを UCH に取り付けることを推奨します。
ケーブルを交換する、または新しいケーブルを UCH1 に取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 T-10 TORX ドライバ ツールを使用して、UCH1 からケーブル クランプを取り外します。
ステップ 2 ケーブルから ESD のキャップを取り外し(図20 および図21 を参照)、UCH1 の穴に差し込みます(図22 を参照)。 表11 で正しいカラーを調べ、カラー分けされた各ケーブルに対応する位置を特定します。
ステップ 3 かみ合った感触が得られるまで、コネクタを差し込んで揺り動かします(図22 を参照)。
ステップ 5 取り付けるすべてのケーブルで、ステップ 2 ~ 4 を繰り返します。
ステップ 6 UCH1 にケーブル クランプ バーを取り付けます。T-10 TORX ドライバ ツールを使用して、ネジを右に回し、クランプ バーを固定します(トルクは 10 インチ ポンド、1.13 Newton meter [Nm])。
(注) クランプ バーの最大トルクは 15 インチ ポンド(1.70 Nm)です。
UCH2 のケーブルを取り外す、または UCH2 にケーブルを取り付けるための工具は、次のとおりです。
• T-10 TORX ドライバ ツール ― ケーブル クランプ バーを取り外します。
• ケーブル熱収縮ラップ ― 二重シールド ケーブルとコネクタの接続を強化します。
(注) MC5X20 四重シールド ケーブルに熱収縮ラップを使用しないでください。
• ケーブル ― 75 Ω 精密ミニチュア ビデオ ケーブル、MC5X20 二重または四重シールド結合フォイル 1855 タイプ
ステップ 1 T-10 TORX ドライバ ツールを使用して、ケーブルを取り外す側にある UCH2 ロック バーを緩めます(図23 を参照)。
ステップ 2 手でロック バーを引き出します。バーが固定されている場合、または手を伸ばすのが難しい場合は、フラットヘッド ドライバを使用します(図24 を参照)。
図23 UCH2 ロック バーを緩めるための T-10 TORX ドライバ ツールの使い方
図24 UCH2 のロック バーを引き出すためのドライバの使い方
ステップ 3 UCH2 の穴からケーブルを完全に慎重に引き抜きます。
(注) ケーブルが UCH2 から外れない場合は、ロック バーが完全に引き出されていることを確認します。
ステップ 4 取り外すケーブルごとに、この作業を繰り返します。
シスコのケーブルは、識別しやすいように、また取り付け時の便宜を考慮してカラー分けされています。ケーブル カラーは、カードの特定のポートに対応しています。表には、ユーザ側でポートとカラーを定義するためのカラムがあります。
MC5X20 二重シールド ケーブルまたは四重シールド ケーブルを使用する場合は、ケーブル ポートと対応するケーブル カラーのリストについて、 表11 を参照してください。
(注) 推奨されるケーブル カラーは UCH1 および UCH2 と同じです。
精密ミニチュア ビデオ同軸ケーブルにはさまざまなカラーがあり、どのカラーの組み合せでも使用できます。ただし、Cisco RF スイッチに Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス カードを接続する場合は、図19 のほか、表11 のとおりにケーブルを UCH に取り付けることを推奨します。
ケーブルを交換する、または新しいケーブルを UCH2 に取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 T-10 TORX ドライバ ツールを使用して、ケーブルを取り付ける側にあるロック バーを緩めます(図23 を参照)。
ステップ 2 フラットヘッド ドライバをレバーとして使用して、ロック バーを引き出します(図24 を参照)。
ステップ 3 ケーブルから ESD のキャップを取り外し(図20 および図21 を参照)、UCH2 の穴に差し込みます(図25 を参照)。 表11 で正しいカラーを調べ、カラー分けされた各ケーブルに対応する位置を特定します。
(注) ステップ 6 でロック バーが閉じられるまで、ケーブルは穴にぴったりと収まっておらず、固定されていません。
ステップ 5 取り付けるすべてのケーブルで、ステップ 3 およびステップ 4 を繰り返します。
(注) ケーブルが正しい位置に合わせられ、完全に挿入されていることを確認してください。そうしないと、スライド バーが閉まりません。
ステップ 6 ロック バーを完全に閉め、T-10 TORX ドライバ ツールを使用して、ネジを右に回して締めます(トルクは 10 インチポンド、1.13 Nm)。
(注) クランプ バーの最大トルクは 15 インチポンド(1.70 Nm)です。
(注) MC5X20 二重シールド ケーブル以外で、熱収縮チューブを使用することはできません。MC5X20 四重シールド ケーブルでは、熱収縮ラップを使用しないでください。
熱収縮チューブによって、コネクタとケーブル間の結合が強化されます。チューブの使用は必須ではありませんが、推奨します。ここでは、ケーブルに熱収縮チューブを取り付ける手順について説明します。
• 熱収縮チューブ ― 「コンポーネントの製品番号および技術仕様」
• MCX ケーブル準備用工具(ケーブル ストリッパ) ― White Sands Engineering、部品番号:CPT-7538-125(二重シールド ケーブル用)
• MCX ケーブル圧着工具 ― White Sands Engineering、部品番号:ACT-483
• MCX コネクタ ― White Sands Engineering、部品番号:MCXFP(二重シールド ケーブル用)
• ケーブル ― 75 Ω 精密ミニチュア ビデオ ケーブル、撚りのかかった単一接合フォイル 1855 タイプ
• 熱源 ― ケーブルのまわりのチューブを収縮させるためのもの(たとえば、ハンド ドライヤ)
(注) ケーブル端にコネクタが付いている場合は、熱収縮チューブを追加できません。
ステップ 2 製造元の指示に従って、MCX ケーブル準備用工具でケーブルをむき出しにします。
ステップ 3 熱収縮チューブを約 1 インチの長さに切断します。
(注) 熱収縮チューブは、2:1 の収縮率です(カバー後、チューブの内径は 0.125 インチ、壁面の厚さは 0.025 インチになります)。
ステップ 5 製造元の指示に従って、MCX コネクタを取り付けます。
ステップ 6 熱収縮チューブの端がコネクタに触れるまで、ケーブルにチューブを差し込みます。
ステップ 7 熱源(ハンド ドライヤ)を使用して、ケーブルのまわりのチューブを収縮させます。
ステップ 8 収縮後のチューブがコネクタに被さっている場合は、コネクタの端のところで収縮チューブを切り取ります。
(注) チューブがコネクタに被さっていると、UCH スロットにコネクタを装着するのが困難になり、UCH が正常に機能しない場合があります。
1. 非脱落型ネジとイジェクト レバーが固定されているかどうかを確認します。
a. 非脱落型ネジが前面プレートに固定されているかどうかを確認します。
b. イジェクト レバーがきちんと閉まっているかどうかを確認します。
2. カードがシャーシに正しく装着されているかどうかを確認します。
b. カードを部分的にシャーシから引き出し、もう一度押し込んで、バックプレーンに適切に装着します。
3. UCH が前面プレートにきちんと固定されているかどうかを確認します。
(注) 親ネジに適用する推奨最大トルクは 15 インチ ポンド(1.69 Nm)です。
4. コネクタが前面プレートのポートにきちんと装着されているかどうかを確認します。
a. コネクタ側で、ケーブルが破損していないかどうかを確認します。
b. ケーブルが UCH に確実に固定されているかどうかを確認します。
c. すべての MCX コネクタが UCH から同じ間隔で突き出ていることを確認します。
(注) MCX/F コネクタ アダプタを使用すると、ケーブルのテスト用に MCX 接続を簡単に調整できます。
5. UCH1 のクランプ バーまたは UCH2 のロック バーが定位置にあり、締まっているかどうかを確認します。
このラインカードへのダウンストリーム RF パワーを測定する場合は、下記の静電破壊に関する注意事項を守り、製品の損傷を防止してください。
1. 機器およびシャーシが適正にアースされていることを確認してから、ケーブルを接続してください。
2. すべてのテスト機器とテスト対象の装置の間に、共通のアースがあることを確認してください。
3. 静電気の蓄積を防ぐため、テスト用ケーブルはできるだけ短くしてください。
4. テスト対象の装置にテスト用ケーブルを取り付ける前に、テスト用ケーブルの中央のピンを一時的にアースさせ、蓄積された静電気を逃がします。
カードの前面プレートから破損した親ネジを取り除く手順は、次のとおりです。
ステップ 1 前面プレートからケーブル バンドルと UCH を取り外します。
a. 片手でケーブル バンドル全体を持ち、もう一方の手でカードを定位置で支えます。
(注) UCH が前面プレートから簡単に外れない場合は、UCH を上下に軽く揺り動かしながら、前面プレートから引き抜いてください。
ステップ 3 親ネジの穴に小型のフラットヘッド ドライバを差し込みます。
ステップ 4 親ネジの破損部分が穴から出てくるまで、ドライバを押しつけて左(反時計回り)に回します。
ステップ 5 指または先細のラジオペンチで、親ネジを回し、穴から完全に外します。
Cisco uBR10-MC5X20S/U/H ケーブル インターフェイス ラインカード、Cisco uBR10012 ルータ シャーシ、およびソフトウェア構成の詳細については、次の資料を参照してください。
• 『 Configuring the Cisco uBR10-MC5X20S Cable Interface Line Card 』
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/modules/ps4969/prod_module_configuration_guide09186a00801b3edc.html
• 『 Configuring the Cisco uBR10-MC5X20U/H Broadband Processing Engine 』
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/modules/ps4969/prod_configuration_guide09186a00801f6341.html
• 『 Cabling the Cisco uBR10-MC5X20S/U/H Cable Interface Line Card with Universal Cable Holder ― UCH1 』
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/cable/ps2209/prod_installation_guides_list.html
• 『 Cabling the Cisco uBR10-MC5X20S/U/H Cable Interface Line Card with Universal Cable Holder ― UCH2 』
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/cable/ps2209/prod_installation_guides_list.html
• 『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router Hardware Installation Guide 』
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ubr10012/hig/index.htm
• 『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router Software Configuration Guide 』
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ubr10012/scg/index.htm
• 『 Cisco uBR10000 Series Universal Broadband Router Release Notes 』
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ub10krns/index.htm
• 『 Cisco uBR10012 Router Software Features 』
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/ubr10k/ubr10012/ub10ksw/index.htm
• 『 Cisco CMTS Feature Guide 』
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/cab_rout/cmtsfg/index.htm
• 『 Cisco Broadband Cable Command Reference Guide 』
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/bbccmref/index.htm
• 『 Cabling the Cisco RF Switch 』
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/cable/rfswitch/index.htm
http://www.cisco.com/univercd/home/home.htm
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http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
Japan TAC Web サイトでは、利用頻度の高い TAC Web サイト( http://www.cisco.com/tac )のドキュメントを日本語で提供しています。Japan TAC Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/jp/go/tac
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