H.323 ネットワークには、さまざまな種類の設定およびコール フローがあります。このドキュメントでは、ゲートキーパーを含む H.323 ネットワークのセキュリティ上の問題について説明します。このドキュメントでは、各機能の仕組みを概説し、トラブルシューティングの方法と大半のデバッグの説明を示します。このドキュメントでは、VoIP のセキュリティについては説明しません。
このドキュメントでは、次の機能を扱っています。
イントラドメインのゲートウェイからゲートキーパーへのセキュリティ:このセキュリティは、H.235 に基づきます。その場合、H.323 コールは、ゲートキーパーによって、認証、認可、ルーティングされます。ゲートキーパーは、ゲートウェイがゲートキーパーに登録しようとするときに、ゲートウェイによる認証がないという意味で、既知で信頼できるエンティティであると見なされます。
ドメイン間のゲートキーパー間のセキュリティ:このセキュリティでは、InterZone Clear Token(IZCT)を使用して、インターネット電話サービス プロバイダー(ITSP)の管理ドメイン間の H.323 コールの認証および許可を扱います。 このドキュメントでは、着信側ゲートキーパーで、answerCall アドミッション要求(ARQ)を認証できるように、ロケーション確認(LCF)メッセージにトークンを入れて送信する部分だけを扱います。 ロケーション要求(LRQ)の検証は、この機能に含まれません。LRQ の検証は、将来の Cisco IOS® ソフトウェア リリースで対応予定の機能です。
定義
略語 | 定義 |
---|---|
ARQ | Admission Request(アドミッション要求):コール確立のアドミッションを要求するために、H.323 エンドポイントからゲートキーパーに送信される Registration, Admission, and Status Protocol(RAS)メッセージ。 |
ACF | Admission Confirm(アドミッション確認):ゲートキーパーからエンドポイントに送信される RAS メッセージ。コールの受け入れを確認します。 |
ARJ | Admission Rejection(アドミッション拒否):ゲートキーパーからエンドポイントに送られる RAS メッセージ。アドミッション要求を拒否します。 |
CAT | Cisco Access Token:H.235 Clear Token。 |
CHAP | Challenge Handshake Authentication Protocol(チャレンジ ハンドシェイク認証プロトコル):チャレンジを使用する認証プロトコル。 |
GCF | Gatekeeper Confirm(ゲートキーパー確認):ゲートキーパーから H.323 エンドポイントに送られる RAS メッセージ。ゲートキーパーの検出を確認します。 |
GRQ | Gatekeeper Request(ゲートキーパー要求):ゲートキーパーを検出するために H.323 エンドポイントから送信される RAS メッセージ。 |
H.235 | H シリーズ(H.323 およびその他の H.245 ベースの)マルチメディア端末に対するセキュリティおよび暗号化に関する ITU 勧告。 |
IZCT | InterZone Clear Token:IZCT は、LRQ が開始されるときか、ITSP 管理ドメイン内のイントラゾーン コールのために ACF が送信されようとするときに、発信側ゲートキーパーに生成されます。 |
LRQ | Location Request(ロケーション要求):コールをトレースおよびルーティングするために、ゲートキーパーからネクスト ホップ ゲートキーパーまたはコール レッグに送信される RAS メッセージ。 |
RAS | Registration, Admission, and Status:ゲートキーパーによるエンドポイントの登録、アドミッション、およびステータス チェックの実行を可能にするプロトコル。 |
RCF | Registration Confirm:ゲートキーパーからエンドポイントに送られる RAS メッセージ。登録を確認します。 |
RRJ | Registration Reject:登録要求を拒否するためにゲートキーパーから送信される RAS メッセージ。 |
RRQ | Registration Request:エンドポイントからゲートキーパーに送信される RAS メッセージ。ゲートキーパーへの登録を要求します。 |
RIP | Request In Progress:コールが進行中であることを示す、ゲートキーパーから送信元に送信される RAS メッセージ。 |
H.323 は、保護されていないネットワーク越しのリアルタイム通信の保護を扱う、ITU 勧告です。次の 2 点が主な懸念になります。認証とプライバシーH.235 に従う 2 タイプの認証があります。
通信エンティティ間の事前接触を必要としない、対称暗号化ベース認証。
事前に持つことのできる共有秘密に基づいて(以後、サブスクリプションベース)、2 つの形式のサブスクリプションベース認証があります。
password
証明書
リプレイ アタックを防ぐために、タイムスタンプが使用されます。したがって、相互に許容可能な時刻基準(タイムスタンプの導出元)が必要になります。 許容可能な時間のずれの量は、ローカル実装に関する事項です。
シスコでは、チャレンジ ハンドシェイク認証プロトコル(CHAP)に似た認証スキームをゲートウェイからゲートキーパーへの H.235 実装の基礎として使用しています。これにより、認証、認可、アカウンティング(AAA)を利用し、既存の機能を使用して、実際の認証を実行できます。これは、ゲートウェイ ID、ユーザ アカウント番号、パスワード、および PIN のデータベースに、ゲートキーパーがアクセスする必要のないことも意味します。この方式は、H.235のセクション10.3.3に基づいています。これは、ハッシュを使用したサブスクリプションベースのパスワードとして説明されています。
ただし、この方式では、H.225 cryptoToken の代わりに、RADIUS と連携するためにフィールドを適切に設定した H.235 clearToken を使用します。このトークンを Cisco Access Token(CAT)と呼びます。 RADIUS サーバを使用する代わりに、ゲートキーパー ローカルで認証を常時実行できます。
cryptoToken を使用するには、ゲートキーパーで、すべてのユーザおよびゲートウェイのパスワードを保持するか、何らかの手段によって取得する必要があります。これは、認証側のエンティティでは、受信したトークンと比較する独自のトークンを生成するためのパスワードを必要とすることを踏まえて、cryptoToken のトークン フィールドを指定するためです。
Cisco ゲートキーパーでは、cryptoToken を完全に無視します。ただし、H.235 の 10.3.3 項をサポートしている vocalTek などのゲートキーパーでは、cryptoToken を使用してゲートウェイを認証します。Cisco ゲートキーパーでは、CAT を使用してゲートウェイを認証します。ゲートウェイでは、通信先のゲートキーパーのタイプを認識していないため、両方を RRQ に入れて送信します。GRQ の authenticationCapability は、cryptoToken 用であり、MD5 ハッシングを認証メカニズムとすることを示します(ただし、CAT でも MD5 を使用)。
詳細については、『Cisco H.323 ゲートウェイに関するアカウンティングおよびセキュリティの拡張』を参照してください。
エンドポイント レベルまたは登録レベルのセキュリティ
ゲートキーパーで登録セキュリティを有効にしてある場合、ゲートウェイでは、すべてのヘビーウェイトの RRQ メッセージに CAT を含める必要があります。この場合、CAT には、ゲートウェイ自体をゲートキーパーに対して認証する情報が含まれています。ゲートキーパーでは、トークンに含まれている情報を認証する RADIUS サーバに合わせてメッセージをフォーマットします。RADIUS サーバは、Access-Accept と Access-Reject のいずれかでゲートキーパーに応答します。これは、次に、RCF と RRJ のいずれかによるゲートウェイへの応答になります。
次に、正常に認証されたゲートウェイからコールが発信される場合、このゲートウェイでは、ゲートキーパーから ACF を受信したときに、ゲートウェイ パスワードを使用して新しい CAT を生成します。この CAT は、タイムスタンプを除き、登録時に生成される CAT と同一です。これは、発信 SETUP メッセージに組み込まれます。宛先ゲートウェイでは、SETUP メッセージからトークンを抽出し、宛先側の ARQ に組み込みます。ゲートキーパーでは、RADIUS を使用して発信側ゲートウェイを認証してから、宛先側 ACF を送信します。これにより、ゲートウェイのアドレスを得ている、認証されていないエンドポイントが、このアドレスを使用してセキュリティ スキームを迂回し、公衆電話交換網(PSTN)にアクセスすることを防ぎます。
したがって、このレベルでは、発信側 ARQ にトークンを含める必要はありません。
ゲートキーパーのコマンドライン インターフェイス(CLI)から [no] security token required-for registration と入力して、ゲートキーパーを設定します。このコマンドの no オプションを使用した場合、ゲートキーパーは、RAS メッセージ内のトークンをチェックしなくなります。
ゲートウェイ CLI から [no] security password <PASSWORD> level endpoint と入力して、ゲートウェイを設定します。このコマンドの no オプションを使用した場合、ゲートウェイは、RAS メッセージ用のトークンを生成しなくなります。
コールごとレベルのセキュリティ
コールごとのセキュリティは、登録レベルのセキュリティ上に構築されます。コールごとのセキュリティがゲートキーパーで有効に設定されている場合、ゲートウェイでは、登録セキュリティ要件を満たすだけでなく、すべての発信側 ARQ メッセージにアクセス トークンを組み込む必要もあります。この場合、トークンには、ゲートウェイのユーザをゲートキーパーに対して識別する情報が含まれています。この情報は、ゲートウェイ上の音声自動応答装置(IVR)スクリプトを使用して取得されます。これにより、ユーザは、コールを発信する前にキーパッドからユーザ ID および PIN を入力するように要求されます。
発信側 ARQ に含まれている CAT は、エンドポイント レベルまたは登録レベルのセキュリティですでに説明した方法と同じ方法で、RADIUS によって認証されます。ACF を受信したゲートウェイでは、ゲートウェイのパスワードを使用して新しい CAT を生成し、H.225 SETUP メッセージに組み込んで着信側ゲートウェイに送信します。
ゲートキーパーの CLI から [no] security token required-for all と入力して、ゲートキーパーを設定します。このコマンドの no オプションを使用した場合、ゲートキーパーは、RAS メッセージ内のトークンをチェックしなくなります。
ゲートウェイ CLI から [no] security password <PASSWORD> level per-call と入力して、ゲートウェイを設定します。このコマンドの no オプションを使用した場合、ゲートウェイは、RAS メッセージ用のトークンを生成しなくなります。
オール レベルのセキュリティ
この場合、ゲートウェイでは、登録およびコールで必要なすべての RAS メッセージに CAT を組み込むことができます。したがって、これは上記 2 レベルの組み合わせです。このオプションの場合、ARQ メッセージに含まれている CAT の検証は、コールを発信するユーザのアカウント番号および PIN に基づいて行われます。これ以外の RAS メッセージに含めて送信される CAT は、いずれも、ゲートウェイに設定されているパスワードに基づいて検証されます。したがって、コールごとのレベルと似ています。
ゲートキーパーの CLI から [no] security token required-for all と入力して、ゲートキーパーを設定します。このコマンドの no オプションを使用した場合、ゲートキーパーは、RAS メッセージ内のトークンをチェックしなくなります。
ゲートウェイ CLI から [no] security password <PASSWORD> level all と入力して、ゲートウェイを設定します。このコマンドの no オプションを使用した場合、ゲートウェイは、RAS メッセージ用のトークンを生成しなくなります。
IVR なしでは、コールごとのレベルで H.235 を使用できません。アカウントおよび PIN を収集するための IVR がない場合、ゲートウェイでは、クリア トークンを含まない(ただし、暗号トークンは含む)ARQ を送信する必要があります。 Cisco ゲートキーパーではクリア トークンだけを受け入れるため、コールは、セキュリティ拒否の理由を付けてゲートキーパーで拒否されます。
次の例は、アカウントおよび PIN を収集するための IVR が設定されていない、発信側ゲートウェイ(OGW)から収集された、h225 asn1 デバッグを示します。RRQ メッセージは、クリア トークンを含みますが、ARQ は含みません。ARJ メッセージがゲートウェイに返信されます。
Mar 4 01:31:24.358: H235 OUTGOING ENCODE BUFFER::= 61 000100C0 2B955BEB 08003200 32003200 32000006 006F0067 00770000 Mar 4 01:31:24.358: Mar 4 01:31:24.358: RAS OUTGOING PDU ::= value RasMessage ::= registrationRequest : { requestSeqNum 29 protocolIdentifier { 0 0 8 2250 0 3 } discoveryComplete FALSE callSignalAddress { } rasAddress { ipAddress : { ip 'AC100D0F'H port 57514 } } terminalType { mc FALSE undefinedNode FALSE } gatekeeperIdentifier {"ogk1"} endpointVendor { vendor { t35CountryCode 181 t35Extension 0 manufacturerCode 18 } } timeToLive 60 tokens !--- Clear Token is included in the RRQ message. { { tokenOID { 1 2 840 113548 10 1 2 1 } timeStamp 731208684 challenge 'F57C3C65B59724B9A45C93F98CCF9E45'H random 12 generalID {"ogw"} } } cryptoTokens { cryptoEPPwdHash : { alias h323-ID : {"ogw"} timeStamp 731208684 token { algorithmOID { 1 2 840 113549 2 5 } paramS { } hash "D7F85666AF3B881ADD876DD61C20D5D9" } } } keepAlive TRUE endpointIdentifier {"81F5E24800000001"} willSupplyUUIEs FALSE maintainConnection TRUE } Mar 4 01:31:24.370: RAS OUTGOING ENCODE BUFFER::= 0E 40001C06 0008914A 00030000 0100AC10 0D0FE0AA 0003006F 0067006B 003100B5 00001212 EF000200 3B2F014D 000A2A86 4886F70C 0A010201 C02B955B EB10F57C 3C65B597 24B9A45C 93F98CCF 9E45010C 06006F00 67007700 002A0104 02006F00 670077C0 2B955BEB 082A8648 86F70D02 05008080 D7F85666 AF3B881A DD876DD6 1C20D5D9 0180211E 00380031 00460035 00450032 00340038 00300030 00300030 00300030 00300031 01000180 Mar 4 01:31:24.378: h323chan_dgram_send:Sent UDP msg. Bytes sent: 173 to 172.16.13.35:1719 Mar 4 01:31:24.378: RASLib::GW_RASSendRRQ: 3640-1#debug RRQ (seq# 29) sent to 172.16.13.35 Mar 4 01:31:24.462: h323chan_chn_process_read_socket Mar 4 01:31:24.462: h323chan_chn_process_read_socket: fd (2) of type CONNECTED has data Mar 4 01:31:24.462: h323chan_chn_process_read_socket: h323chan accepted/connected Mar 4 01:31:24.462: h323chan_dgram_recvdata:rcvd from [172.16.13.35:1719] on so ck[2] Mar 4 01:31:24.466: RAS INCOMING ENCODE BUFFER::= 12 40001C06 0008914A 00030006 006F0067 006B0031 1E003800 31004600 35004500 32003400 38003000 30003000 30003000 30003000 310F8A01 0002003B 01000180 Mar 4 01:31:24.466: Mar 4 01:31:24.466: RAS INCOMING PDU ::= value RasMessage ::= registrationConfirm : { requestSeqNum 29 protocolIdentifier { 0 0 8 2250 0 3 } callSignalAddress { } gatekeeperIdentifier {"ogk1"} endpointIdentifier {"81F5E24800000001"} alternateGatekeeper { } timeToLive 60 willRespondToIRR FALSE maintainConnection TRUE } Mar 4 01:31:24.470: RCF (seq# 29) rcvd Mar 4 01:32:00.220: H225 NONSTD OUTGOING PDU ::= value ARQnonStandardInfo ::= { sourceAlias { } sourceExtAlias { } callingOctet3a 129 interfaceSpecificBillingId "ISDN-VOICE" } Mar 4 01:32:00.220: H225 NONSTD OUTGOING ENCODE BUFFER::= 80 000008A0 01810B12 4953444E 2D564F49 4345 Mar 4 01:32:00.220: Mar 4 01:32:00.220: H235 OUTGOING ENCODE BUFFER::= 61 000100C0 2B955C0F 08003200 32003200 32000006 006F0067 00770000 Mar 4 01:32:00.224: Mar 4 01:32:00.224: RAS OUTGOING PDU ::= value RasMessage ::= admissionRequest : { requestSeqNum 30 callType pointToPoint : NULL callModel direct : NULL endpointIdentifier {"81F5E24800000001"} destinationInfo { e164 : "3653" } srcInfo { e164 : "5336", h323-ID : {"ogw"} } bandWidth 1280 callReferenceValue 5 nonStandardData { nonStandardIdentifier h221NonStandard : { t35CountryCode 181 t35Extension 0 manufacturerCode 18 } data '80000008A001810B124953444E2D564F494345'H } conferenceID 'E1575DA6175611CC8014A6051561649A'H activeMC FALSE answerCall FALSE canMapAlias TRUE callIdentifier { guid 'E1575DA6175611CC8015A6051561649A'H } cryptoTokens !--- Only cryptoTokens are included, no clear ones. { cryptoEPPwdHash : { alias h323-ID : {"ogw"} timeStamp 731208720 token { algorithmOID { 1 2 840 113549 2 5 } paramS { } hash "105475A4C0A833E7DE8E37AD3A8CDFF" } } } willSupplyUUIEs FALSE } Mar 4 01:32:00.236: RAS OUTGOING ENCODE BUFFER::= 27 88001D00 F0003800 31004600 35004500 32003400 38003000 30003000 30003000 30003000 31010180 69860201 80866940 02006F00 67007740 05000005 40B50000 12138000 0008A001 810B1249 53444E2D 564F4943 45E1575D A6175611 CC8014A6 05156164 9A056120 01801100 E1575DA6 175611CC 8015A605 1561649A 2A010402 006F0067 0077C02B 955C0F08 2A864886 F70D0205 00808010 5475A4C0 A833E7DE 8E370AD3 A8CDFF01 00 Mar 4 01:32:00.240: h323chan_dgram_send:Sent UDP msg. Bytes sent: 170 to 172.16.13.35:1719 Mar 4 01:32:00.240: RASLib::GW_RASSendARQ: ARQ (seq# 30) sent to 172.16.13.35 Mar 4 01:32:00.312: h323chan_chn_process_read_socket Mar 4 01:32:00.312: h323chan_chn_process_read_socket: fd (2) of type CONNECTED has data Mar 4 01:32:00.312: h323chan_chn_process_read_socket: fd (2) of type CONNECTED has data Mar 4 3640-1#01:32:00.312: h323chan_chn_process_read_socket: h323chan accepted/connected Mar 4 01:32:00.312: h323chan_dgram_recvdata:rcvd from [172.16.13.35:1719] on so ck[2] Mar 4 01:32:00.312: RAS INCOMING ENCODE BUFFER::= 2C 001D8001 00 Mar 4 01:32:00.312: Mar 4 01:32:00.312: RAS INCOMING PDU ::= value RasMessage ::= admissionReject : !--- ARQ is rejected with a security denial reason. { requestSeqNum 30 rejectReason securityDenial : NULL } Mar 4 01:32:00.312: ARJ (seq# 30) rcvd
次のような主な問題を考慮する必要があります。
ゲートウェイおよびゲートキーパーの設定
ゲートキーパー上および RADIUS サーバ上の RADIUS 設定
ネットワーク タイム プロトコル(NTP):すべてのゲートウェイ上およびゲートキーパー上で、時刻が一致している必要があります。認証情報にはタイムスタンプが含まれているため、すべての Cisco H.323 ゲートウェイおよびゲートキーパー(または認証を実行する他のエンティティ)の同期が重要です。Cisco H.323 ゲートウェイは、NTP を使用して同期する必要があります。
バグによるソフトウェア障害
オール レベルのセキュリティは、登録レベルとコールごとの両方の場合をカバーするため、この例では、このラボをオール レベルのセキュリティでセットアップしてあります。登録部分および通常の VoIP コールのコール フローを、次の設定で説明します。
注:この設定は完了していません。デバッグ出力の間にさらにコマンドが続いています。設定、NTP、RADIUS など、すべての要素をチェックしなかった場合に発生するおそれのある問題を示すことを目的としています。さらに、ゲートウェイ ID とパスワードに設定されている値を確認できるように、ゲートウェイは、ゲートキーパー上でローカルに認証されます。この設定は、関連する設定のみを示すように省略されています。
! interface Ethernet0/0 ip address 172.16.13.15 255.255.255.224 half-duplex h323-gateway voip interface h323-gateway voip id gka-1 ipaddr 172.16.13.35 1718 !--- The gatekeeper name is gka-1. h323-gateway voip h323-id gwa-1@cisco.com !--- The gateway H323-ID is gwa-1@cisco.com. h323-gateway voip tech-prefix 1# ! ! gateway ! line con 0 exec-timeout 0 0 logging synchronous line aux 0 line vty 0 4 exec-timeout 0 0 password ww logging synchronous end !--- No NTP is configured. !--- The snipped gatekeeper configuration is like this: ! aaa new-model aaa authentication login default local aaa authentication login h323 local aaa authorization exec default local aaa authorization exec h323 local aaa accounting connection h323 start-stop group radius ! username gwa-1 password 0 2222 username gwa-2 password 0 2222 ! gatekeeper zone local gka-1 cisco.com 172.16.13.35 security token required-for all !--- The gatekeeper is configured for the "All level security". no shutdown ! ! line con 0 exec-timeout 0 0 line aux 0 line vty 0 4 password ww line vty 5 15 ! no scheduler max-task-time no scheduler allocate ntp master !--- This gatekeeper is set as an NTP master. ! end
この例では、次のデバッグをオンにしてあります。
まず、ゲートウェイが GRQ をゲートキーパーに送信し、ゲートキーパーは GCF をゲートウェイに送信します。次に、ゲートウェイは RRQ を送信し、RCF と RRJ のいずれかを待機します。
この設定で、ゲートウェイにはいずれのレベルのセキュリティも設定されていないため、ゲートウェイが伝送する GRQ には、トークンで必要な authenticationCapability が含まれていません。ただし、次の出力に示すように、ゲートキーパーでは、まだ GCF を返信します。
*Mar 2 13:32:45.413: RAS INCOMING ENCODE BUFFER::= 00 A0000006 0008914A 000200AC 100D0FD2 C6088001 3C050401 00204002 00006700 6B006100 2D003102 400E0067 00770061 002D0031 00400063 00690073 0063006F 002E0063 006F006D 0080CC *Mar 2 13:32:45.421: *Mar 2 13:32:45.425: RAS INCOMING PDU ::= value RasMessage ::= gatekeeperRequest : { requestSeqNum 1 protocolIdentifier { 0 0 8 2250 0 2 } rasAddress ipAddress : { ip 'AC100D0F'H port 53958 } endpointType { gateway { protocol { voice : { supportedPrefixes { { prefix e164 : "1#" } } } } } mc FALSE undefinedNode FALSE } gatekeeperIdentifier {"gka-1"} endpointAlias { h323-ID : {"gwa-1@cisco.com"}, !--- The H.323-ID of the gateway is gwa-1@cisco.com. e164 : "99" } } *Mar 2 13:32:45.445: RAS OUTGOING PDU ::= value RasMessage ::= gatekeeperConfirm : { requestSeqNum 1 protocolIdentifier { 0 0 8 2250 0 3 } gatekeeperIdentifier {"gka-1"} rasAddress ipAddress : { ip 'AC100D23'H port 1719 } } !--- The gateway sends an RRQ message to the gatekeeper with the !--- IP address sent in the GCF. This RRQ does not carry any Token information !--- because security is not configured on the gateway. *Mar 2 13:32:45.477: RAS INCOMING ENCODE BUFFER::= 0E C0000106 0008914A 00028001 00AC100D 0F06B801 00AC100D 0FD2C608 80013C05 04010020 40000240 0E006700 77006100 2D003100 40006300 69007300 63006F00 2E006300 6F006D00 80CC0800 67006B00 61002D00 3100B500 00120E8A 02003B01 000100 *Mar 2 13:32:45.489: *Mar 2 13:32:45.493: RAS INCOMING PDU ::= value RasMessage ::= registrationRequest : { requestSeqNum 2 protocolIdentifier { 0 0 8 2250 0 2 } discoveryComplete TRUE callSignalAddress { ipAddress : { ip 'AC100D0F'H port 1720 } } rasAddress { ipAddress : { ip 'AC100D0F'H port 53958 } } terminalType { gateway { protocol { voice : { supportedPrefixes { { prefix e164 : "1#" } } } } } mc FALSE undefinedNode FALSE } terminalAlias { h323-ID : {"gwa-1@cisco.com"}, e164 : "99" } gatekeeperIdentifier {"gka-1"} endpointVendor { vendor { t35CountryCode 181 t35Extension 0 manufacturerCode 18 } } timeToLive 60 keepAlive FALSE willSupplyUUIEs FALSE } !--- Since the gateway does not include !--- any tokens and the gatekeeper is set to authenticate !--- all endpoints and calls, the gatekeeper rejects the gateway request. !--- It sends an RRJ with the securityDenial reason. *Mar 2 13:32:45.525: RAS OUTGOING PDU ::= value RasMessage ::= registrationReject : { requestSeqNum 2 protocolIdentifier { 0 0 8 2250 0 3 } rejectReason securityDenial : NULL !--- Gatekeeper rejects the RRQ with security denial reason. gatekeeperIdentifier {"gka-1"} } *Mar 2 13:32:45.529: RAS OUTGOING ENCODE BUFFER::= 14 80000106 0008914A 00038301 00080067 006B0061 002D0031 *Mar 2 13:32:45.533: !--- Configure the security password 2222 level all command on the gateway. !--- The configuration of the gateway appears like this: ! gateway security password 0356095954 level all !--- The password is hashed. ! !--- As soon as you make this change the gateway !--- sends a new GRQ to the gatekeeper. !--- You see the authenticationCapability and algorithmOIDs. *Mar 2 13:33:15.551: RAS INCOMING ENCODE BUFFER::= 02 A0000206 0008914A 000200AC 100D0FD2 C6088001 3C050401 00204002 00006700 6B006100 2D003102 400E0067 00770061 002D0031 00400063 00690073 0063006F 002E0063 006F006D 0080CC0C 30020120 0A01082A 864886F7 0D0205 *Mar 2 13:33:15.563: *Mar 2 13:33:15.567: RAS INCOMING PDU ::= value RasMessage ::= gatekeeperRequest : { requestSeqNum 3 protocolIdentifier { 0 0 8 2250 0 2 } rasAddress ipAddress : { ip 'AC100D0F'H port 53958 } endpointType { gateway { protocol { voice : { supportedPrefixes { { prefix e164 : "1#" } } } } } mc FALSE undefinedNode FALSE } gatekeeperIdentifier {"gka-1"} endpointAlias { h323-ID : {"gwa-1@cisco.com"}, e164 : "99" } authenticationCapability { pwdHash : NULL } algorithmOIDs { { 1 2 840 113549 2 5 } } }
GRQ に含まれているメッセージの一部を次に示します。
authenticationCapability:このフィールドは、pwdHash の値だけを持ちます。これは、MD5 ハッシングを認証メカニズムとすることを示します。
algorithmOIDs:アルゴリズムのオブジェクト ID。この場合、伝送される値は、Message Digest 5 ハッシングのオブジェクト ID である、1 2 840 113549 2 5 です。
1 2 840 113549 2 5 は、iso(1) member-body(2) US(840) rsadsi(113549) digestAlgorithm(2) md5(5) に変換されます。 したがって、MD5 パスワード ハッシングを実行します。
RsadsiはRSA Data Security Inc.の略です。RSA Data Security, Inc.のOpen Systems Interconnection(OSI)オブジェクトIDは、米国規格協会(ANSI)によって登録された1.2.840.113549(0x2a、0x86、0x86、0xf7、0x0d)です。
ゲートキーパーは、直前のメッセージとして GCF を再度送信します。ゲートウェイは、次に、認証を受けるために使用するトークンについて記述する特定のフィールドを設定した RRQ を送信します。送信される asn1 RRQ メッセージを次の例に示します。
*Mar 2 13:33:15.635: RAS INCOMING ENCODE BUFFER::= 0E C0000306 0008914A 00028001 00AC100D 0F06B801 00AC100D 0FD2C608 80013C05 04010020 40000240 0E006700 77006100 2D003100 40006300 69007300 63006F00 2E006300 6F006D00 80CC0800 67006B00 61002D00 3100B500 00120EEA 02003B47 014D000A 2A864886 F70C0A01 0201C02B 92A53610 B9D84DAE 58F6CB4B 5EE5DFB6 B92DD281 01011E00 67007700 61002D00 31004000 63006900 73006300 6F002E00 63006F00 6D000042 01040E00 67007700 61002D00 31004000 63006900 73006300 6F002E00 63006F00 6DC02B92 A536082A 864886F7 0D020500 80802B21 B94F3980 ED12116C 56B79F4B 4CDB0100 0100 *Mar 2 13:33:15.667: *Mar 2 13:33:15.671: RAS INCOMING PDU ::= value RasMessage ::= registrationRequest : { requestSeqNum 4 protocolIdentifier { 0 0 8 2250 0 2 } discoveryComplete TRUE callSignalAddress { ipAddress : { ip 'AC100D0F'H port 1720 } } rasAddress { ipAddress : { ip 'AC100D0F'H port 53958 } } terminalType { gateway { protocol { voice : { supportedPrefixes { { prefix e164 : "1#" } } } } } mc FALSE undefinedNode FALSE } terminalAlias { h323-ID : {"gwa-1@cisco.com"}, e164 : "99" } gatekeeperIdentifier {"gka-1"} endpointVendor { vendor { t35CountryCode 181 t35Extension 0 manufacturerCode 18 } } timeToLive 60 tokens !--- Clear Token, or what is called CAT. { { tokenOID { 1 2 840 113548 10 1 2 1 } timeStamp 731030839 challenge 'B9D84DAE58F6CB4B5EE5DFB6B92DD281'H random 1 generalID {"gwa-1@cisco.com"} } } cryptoTokens !--- CryptoToken field. { cryptoEPPwdHash : { alias h323-ID : {"gwa-1@cisco.com"} timeStamp 731030839 token { algorithmOID { 1 2 840 113549 2 5 } paramS { } hash "2B21B94F3980ED12116C56B79F4B4CDB" } } } keepAlive FALSE willSupplyUUIEs FALSE }
応答について説明する前に、前述の RRQ メッセージに含まれているいくつかの関連フィールドについて、ここで説明します。トークンには次の 2 種類があります。クリア トークン(いわゆる CAT)と暗号トークンです。
前述のように、Cisco ゲートキーパーでは、暗号トークンを無視します。ただし、ゲートウェイでは、通信先のゲートキーパーのタイプが不明であるため、引き続き両方を送信します。ゲートウェイで両方を送信するのは、暗号トークンを使用するベンダーがいるためです。
次に ClearToken 構文を示します。
tokenOID:トークンを識別するオブジェクト ID。
timeStamp:ゲートウェイの現在の協定世界時(UTC)時刻。00:00 1/1/1970 UTC からの秒数です。
元々ゲートキーパーから取得したかのように、暗黙の CHAP-Challenge として使用されます。
challenge:次のフィールドを使用してゲートウェイによって生成された 16 バイトの MD5 メッセージ ダイジェスト。
challenge = [ random + GW/User Password + timeStamp ] MD5 Hash
この計算は、RADIUS で実行されて(乱数、ゲートウェイ パスワード、CHAP チャレンジがわかっているため)、必要なチャレンジが決定されます。CHAP Response = [ CHAP ID + UserPassword + CHAP Challenge ] MD5 Hash
random:この特定の要求を識別するために RADIUS によって使用される 1 バイトの値。
ゲートウェイでは、この RADIUS 要件を満たすために、認証要求ごとに可変モジュールの 256 を増やします。
generalID:セキュリティのレベルおよび RAS メッセージのタイプに基づく、ゲートウェイ H323-ID またはユーザ アカウント番号。
注:これらのフィールドはすべて重要です。ただし、タイムスタンプと generalID の 2 つについて、特に注目します。この場合、タイムスタンプは 731030839、generalID は gwa-1@cisco.com です。
RRQ の cryptoToken には、トークンを生成するゲートウェイに関する情報が含まれています。これには、ゲートウェイ ID(ゲートウェイに設定されている H.323 ID)およびゲートウェイ パスワードが含まれます。
このフィールドには、H.225で指定されたCryptoH323Tokenフィールドに定義されたcryptoToken型の1つが含まれています。現在、サポートされているcryptoTokenの唯一のタイプはcryptoEPPwdHashです。
cryptoEPPwdHash フィールドには、次のフィールドが含まれています。
alias:ゲートウェイ エイリアス。これは、ゲートウェイの H.323 ID です。
timestamp:現在のタイムスタンプ。
token:Message Digest 5(MD5)エンコードされた PwdCertToken。このフィールドは、次の項目を含んでいます。
timestamp:cryptoEPPwdHash と同じタイムスタンプ。
password:ゲートウェイのパスワード。
generalID:cryptoEPPwdHash に含まれるエイリアスと同じゲートウェイ エイリアス。
tokenID:オブジェクト ID。
この例のゲートキーパーからの応答を示します。
*Mar 2 13:33:15.723: RAS OUTGOING PDU ::= value RasMessage ::= registrationReject : { requestSeqNum 4 protocolIdentifier { 0 0 8 2250 0 3 } rejectReason securityDenial : NULL !--- The gatekeeper rejects the RRQ with securityDenial reason. gatekeeperIdentifier {"gka-1"} } *Mar 2 13:33:15.727: RAS OUTGOING ENCODE BUFFER::= 14 80000306 0008914A 00038301 00080067 006B0061 002D0031 *Mar 2 13:33:15.731:
RRQ はゲートキーパーによって拒否されます。ゲートウェイの設定に NTP が設定されていないことがその理由です。ゲートキーパーでは、トークンのタイムスタンプを調べて、ゲートキーパーの時刻との関係で、許容可能な時間枠に入っているかどうかを確認します。現在、この時間枠は、ゲートキーパーの UTC 時刻の +/- 30 秒です。
ゲートキーパーでは、この時間枠を外れるトークンの場合、メッセージを廃棄します。これにより、スヌーピングされたトークンを再利用しようとするリプレイ アタックを防ぎます。実際には、すべてのゲートウェイおよびゲートキーパーは、この時刻ずれの問題を回避するために、NTP を使用する必要があります。ゲートキーパーでは、トークン内のタイムスタンプが、ゲートキーパーの時刻の許容可能な時間枠内であることがわかります。したがって、ゲートキーパーでは、ゲートウェイを認証するために RADIUS をチェックしません。
次に、ゲートキーパーを NTP マスターとして指すように、ゲートウェイに NTP を設定します。この結果、ゲートウェイとゲートキーパーの両方で、時刻が同一になります。これが行われると、ゲートウェイは、新しい RRQ を送信します。今回、ゲートキーパーは、この新しい RRQ に RRJ で応答します。
次のデバッグは、ゲートキーパーから取得されています。デバッグは、ゲートキーパーが認証フェーズに進んでいるかどうかを確認するために実行します。
Mar 2 13:57:41.313: RAS INCOMING ENCODE BUFFER::= 0E C0005906 0008914A 00028001 00AC100D 0F06B801 00AC100D 0FD2C608 80013C05 04010020 40000240 0E006700 77006100 2D003100 40006300 69007300 63006F00 2E006300 6F006D00 80CC0800 67006B00 61002D00 3100B500 00120EEA 02003B47 014D000A 2A864886 F70C0A01 0201C02B 9367D410 7DD4C637 B6DD4E34 0883A7E5 E12A2B78 012C1E00 67007700 61002D00 31004000 63006900 73006300 6F002E00 63006F00 6D000042 01040E00 67007700 61002D00 31004000 63006900 73006300 6F002E00 63006F00 6DC02B93 67D4082A 864886F7 0D020500 8080ED73 946B13E9 EAED6F4D FED13478 A6270100 0100 Mar 2 13:57:41.345: Mar 2 13:57:41.349: RAS INCOMING PDU ::= value RasMessage ::= registrationRequest : { requestSeqNum 90 protocolIdentifier { 0 0 8 2250 0 2 } discoveryComplete TRUE callSignalAddress { ipAddress : { ip 'AC100D0F'H port 1720 } } rasAddress { ipAddress : { ip 'AC100D0F'H port 53958 } } terminalType { gateway { protocol { voice : { supportedPrefixes { { prefix e164 : "1#" } } } } } mc FALSE undefinedNode FALSE } terminalAlias { h323-ID : {"gwa-1@cisco.com"}, e164 : "99" } gatekeeperIdentifier {"gka-1"} endpointVendor { vendor { t35CountryCode 181 t35Extension 0 manufacturerCode 18 } } timeToLive 60 tokens { { tokenOID { 1 2 840 113548 10 1 2 1 } timeStamp 731080661 challenge '7DD4C637B6DD4E340883A7E5E12A2B78'H random 44 generalID {"gwa-1@cisco.com"} } } cryptoTokens { cryptoEPPwdHash : { alias h323-ID : {"gwa-1@cisco.com"} timeStamp 731080661 token { algorithmOID { 1 2 840 113549 2 5 } paramS { } hash "ED73946B13E9EAED6F4DFED13478A627" } } } keepAlive FALSE willSupplyUUIEs FALSE } Mar 2 13:57:41.401: AAA: parse name=<no string> idb type=-1 tty=-1 Mar 2 13:57:41.405: AAA/MEMORY: create_user (0x81416060) user='gwa-1@cisco.com' ruser='NULL' ds0=0port='NULL' rem_addr='NULL' authen_type=CHAP service=LOGIN priv=0 initial_task_id='0' Mar 2 13:57:41.405: AAA/AUTHEN/START (2845574558): port='' list='h323' action=LOGIN service=LOGIN Mar 2 13:57:41.405: AAA/AUTHEN/START (2845574558): found list h323 Mar 2 13:57:41.405: AAA/AUTHEN/START (2845574558): Method=LOCAL Mar 2 13:57:41.405: AAA/AUTHEN (2845574558): User not found, end of method list Mar 2 13:57:41.405: AAA/AUTHEN (2845574558): status = FAIL !--- Authentication fails. The user is not found on the list. Mar 2 13:57:41.405: voip_chapstyle_auth: astruct.status = 2 Mar 2 13:57:41.405: AAA/MEMORY: free_user (0x81416060) user='gwa-1@cisco.com' ruser='NULL' port='NULL' rem_addr='NULL' authen_type=CHAP service=LOGIN priv=0 Mar 2 13:57:41.409: RAS OUTGOING PDU ::= value RasMessage ::= registrationReject : { requestSeqNum 90 protocolIdentifier { 0 0 8 2250 0 3 } rejectReason securityDenial : NULL gatekeeperIdentifier {"gka-1"} }
NTP を設定した後でも、ゲートキーパーは RRQ を拒否します。ただし、今回は、ゲートウェイの認証プロセスを経ます。ユーザ(ここでは、ゲートウェイ ID)が RADIUS 上の有効なユーザのリストに見つからないため、ゲートキーパーは RRQ を拒否します。ゲートウェイは、ゲートキーパーの設定内でローカルに認証されます。ユーザリストにはgwa-1と表示されますが、RRQのユーザはgwa-1@cisco.comであるため、これは正しいユーザではありません。
また、username gwa-1@cisco.com password 0 2222 コマンドをゲートキーパーに一度設定すれば、ゲートキーパーが RRQ を確認して、ゲートウェイを登録します。
このラボでは、別のゲートウェイ(gwa-2)が同じゲートキーパー(gka-1)に登録されています。ARQ、ACF、およびセットアップ メッセージの様子を確認するために gwa-1@cisco.com から gwa-2 にコールが発信されます。
次のデバッグ収集は、発信側および着信側ゲートウェイ(gwa-2)から取得されています。
いくつかのデバッグ メッセージについては、説明が含まれています。
発信側または着信側ゲートウェイからのデバッグをプリントする前に、次に示す、コール フローの説明を参照してください。
PSTN から SETUP メッセージを受信したゲートウェイは、ARQ をゲートキーパーに送信し、ACF をゲートキーパーから受信します。
ACF を受信したゲートウェイでは、ゲートウェイ パスワード、H323-ID のエイリアス、現在の時刻を使用して CAT を生成します。トークンは、コール制御ブロック(CCB)に設定されます。
SETUP メッセージを着信側ゲートウェイに送信するとき、ゲートウェイでは、CCB からアクセス トークンを取得し、SETUP メッセージ内の clearToken の nonStandardParameter フィールドに設定します。
着信側ゲートウェイでは、SETUP メッセージからトークンを除去し、nonStandardParameter から CAT に変換して ARQ に設定します。
ゲートキーパーでは、トークンのタイムスタンプを調べて、ゲートキーパーの時刻との関係で、許容可能な時間枠に入っているかどうかを確認します。現在、この時間枠は、ゲートキーパーの UTC 時刻の +/- 30 秒です。ゲートキーパーでは、この時間枠を外れるトークンの場合、メッセージを廃棄します。これにより、コールが拒否されます。
許容可能なトークンの場合、ゲートキーパーでは、RADIUS アクセス要求パケットをフォーマットし、CHAP チャレンジを確認するための適切な属性を入力して、RADIUS サーバに送信します。
サーバでは、ゲートウェイのエイリアスがサーバに既知であるという仮定に基づいて、このエイリアスに関連付けられているパスワードを検索し、エイリアス、パスワード、およびゲートキーパーからの CHAP チャレンジを使用して、サーバ自体の CHAP 応答を生成します。サーバの CHAP 応答がゲートキーパーから受信した応答と一致する場合、サーバは Access Accept パケットをゲートキーパーに送信します。一致しないか、ゲートウェイのエイリアスがサーバのデータベースにない場合、サーバでは、Access Reject パケットをゲートキーパーに返信します。
ゲートキーパーでは、Access Accept を受信した場合は ACF で、Access Reject を受信した場合は原因コード securityDenial の ARJ でゲートウェイに応答します。ゲートウェイが ACF を受信した場合、コールは接続されています。
次の例は、発信側ゲートウェイからのデバッグを示します。
注:セットアップのh225 asn1デバッグは、発信側ゲートウェイの例に続く着信側ゲートウェイの例と同じであるため、この例には含まれていません。
Mar 2 19:39:07.376: cc_api_call_setup_ind (vdbPtr=0x6264AB2C, callInfo={called=3653,called_oct3=0x81,calling=,calling_oct3=0x81,calling_oct3a=0x0, calling_xlated=false,subscriber_type_str=RegularLine,fdest=1,peer_tag=5336, prog_ind=3},callID=0x61DDC2A8) Mar 2 19:39:07.376: cc_api_call_setup_ind type 13 , prot 0 Mar 2 19:39:07.376: cc_process_call_setup_ind (event=0x6231F0C4) Mar 2 19:39:07.380: >>>>CCAPI handed cid 30 with tag 5336 to app "DEFAULT" Mar 2 19:39:07.380: sess_appl: ev(24=CC_EV_CALL_SETUP_IND), cid(30), disp(0) Mar 2 19:39:07.380: sess_appl: ev(SSA_EV_CALL_SETUP_IND), cid(30), disp(0) Mar 2 19:39:07.380: ssaCallSetupInd Mar 2 19:39:07.380: ccCallSetContext (callID=0x1E, context=0x6215B5A0) Mar 2 19:39:07.380: ssaCallSetupInd cid(30), st(SSA_CS_MAPPING),oldst(0), ev(24)ev->e.evCallSetupInd.nCallInfo.finalDestFlag = 1 Mar 2 19:39:07.380: ssaCallSetupInd finalDest cllng(1#5336), clled(3653) Mar 2 19:39:07.380: ssaCallSetupInd cid(30), st(SSA_CS_CALL_SETTING),oldst(0), ev(24)dpMatchPeersMoreArg result= 0 Mar 2 19:39:07.380: ssaSetupPeer cid(30) peer list: tag(3653) called number (3653) Mar 2 19:39:07.380: ssaSetupPeer cid(30), destPat(3653), matched(4), prefix(), peer(62664554), peer->encapType (2) Mar 2 19:39:07.380: ccCallProceeding (callID=0x1E, prog_ind=0x0) Mar 2 19:39:07.380: ccCallSetupRequest (Inbound call = 0x1E, outbound peer =3653, dest=, params=0x62327730 mode=0, *callID=0x62327A98, prog_ind = 3) Mar 2 19:39:07.380: ccCallSetupRequest numbering_type 0x81 Mar 2 19:39:07.380: ccCallSetupRequest encapType 2 clid_restrict_disable 1 null_orig_clg 1 clid_transparent 0 callingNumber 1#5336 Mar 2 19:39:07.380: dest pattern 3653, called 3653, digit_strip 0 Mar 2 19:39:07.380: callingNumber=1#5336, calledNumber=3653, redirectNumber= display_info= calling_oct3a=0 Mar 2 19:39:07.384: accountNumber=, finalDestFlag=1, guid=6aef.3a87.165c.11cc.8040.d661.b74f.9390 Mar 2 19:39:07.384: peer_tag=3653 Mar 2 19:39:07.384: ccIFCallSetupRequestPrivate: (vdbPtr=0x621B2360, dest=, callParams={called=3653,called_oct3=0x81, calling=1#5336,calling_oct3=0x81, calling_xlated=false, subscriber_type_str=RegularLine, fdest=1, voice_peer_tag=3653},mode=0x0) vdbPtr type = 1 Mar 2 19:39:07.384: ccIFCallSetupRequestPrivate: (vdbPtr=0x621B2360, dest=, callParams={called=3653, called_oct3 0x81, calling=1#5336,calling_oct3 0x81, calling_xlated=false, fdest=1, voice_peer_tag=3653}, mode=0x0, xltrc=-5) Mar 2 19:39:07.384: ccSaveDialpeerTag (callID=0x1E, dialpeer_tag=0xE45) Mar 2 19:39:07.384: ccCallSetContext (callID=0x1F, context=0x621545DC) Mar 2 19:39:07.384: ccCallReportDigits (callID=0x1E, enable=0x0) Mar 2 19:39:07.384: cc_api_call_report_digits_done (vdbPtr=0x6264AB2C, callID=0x1E, disp=0) Mar 2 19:39:07.384: sess_appl: ev(52=CC_EV_CALL_REPORT_DIGITS_DONE), cid(30),disp(0) Mar 2 19:39:07.384: cid(30)st(SSA_CS_CALL_SETTING)ev(SSA_EV_CALL_REPORT_DIGITS_DONE) oldst(SSA_CS_MAPPING)cfid(-1)csize(0)in(1)fDest(1) Mar 2 19:39:07.384: -cid2(31)st2(SSA_CS_CALL_SETTING)oldst2(SSA_CS_MAPPING) Mar 2 19:39:07.384: ssaReportDigitsDone cid(30) peer list: (empty) Mar 2 19:39:07.384: ssaReportDigitsDone callid=30 Reporting disabled. Mar 2 19:39:07.388: H225 NONSTD OUTGOING PDU ::= value ARQnonStandardInfo ::= { sourceAlias { } sourceExtAlias { } interfaceSpecificBillingId "ISDN-VOICE" } Mar 2 19:39:07.388: H225 NONSTD OUTGOING ENCODE BUFFER::= 80 00000820 0B124953 444E2D56 4F494345 Mar 2 19:39:07.388: Mar 2 19:39:07.388: H235 OUTGOING ENCODE BUFFER::= 61 000100C0 2B93B7DA 08003200 32003200 3200001E 00670077 0061002D 00310040 00630069 00730063 006F002E 0063006F 006D0000 Mar 2 19:39:07.392: Mar 2 19:39:07.392: RAS OUTGOING PDU ::= value RasMessage ::= admissionRequest : !--- The ARQ is sent to the gatekeeper. { requestSeqNum 549 callType pointToPoint : NULL callModel direct : NULL endpointIdentifier {"8155346000000001"} destinationInfo { e164 : "2#3653" } srcInfo { e164 : "1#5336", h323-ID : {"gwa-1@cisco.com"} } bandWidth 640 callReferenceValue 15 nonStandardData { nonStandardIdentifier h221NonStandard : { t35CountryCode 181 t35Extension 0 manufacturerCode 18 } data '80000008200B124953444E2D564F494345'H } conferenceID '6AEF3A87165C11CC8040D661B74F9390'H activeMC FALSE answerCall FALSE canMapAlias TRUE callIdentifier { guid '6AEF3A87165C11CC8041D661B74F9390'H } tokens !--- Token is included since there is an all level of security. { { tokenOID { 1 2 840 113548 10 1 2 1 } timeStamp 731101147 challenge '1CADDBA948A8291C1F134035C9613E3E'H random 246 generalID {"gwa-1@cisco.com"} } } cryptoTokens { cryptoEPPwdHash : { alias h323-ID : {"gwa-1@cisco.com"} timeStamp 731101147 token { algorithmOID { 1 2 840 113549 2 5 } paramS { } hash "5760B7B4877335B7CD24BD24E4A2AA89" } } } willSupplyUUIEs FALSE } Mar 2 19:39:07.408: RAS OUTGOING ENCODE BUFFER::= 27 88022400 F0003800 31003500 35003300 34003600 30003000 30003000 30003000 30003000 31010280 50698602 02804086 69400E00 67007700 61002D00 31004000 63006900 73006300 6F002E00 63006F00 6D400280 000F40B5 00001211 80000008 200B1249 53444E2D 564F4943 456AEF3A 87165C11 CC8040D6 61B74F93 9004E320 01801100 6AEF3A87 165C11CC 8041D661 B74F9390 48014D00 0A2A8648 86F70C0A 010201C0 2B93B7DA 101CADDB A948A829 1C1F1340 35C9613E 3E0200F6 1E006700 77006100 2D003100 40006300 69007300 63006F00 2E006300 6F006D00 00420104 0E006700 77006100 2D003100 40006300 69007300 63006F00 2E006300 6F006DC0 2B93B7DA 082A8648 86F70D02 05008080 5760B7B4 877335B7 CD24BD24 E4A2AA89 0100 Mar 2 19:39:07.412: h323chan_dgram_send:Sent UDP msg. Bytes sent: 291 to 172.16.13.35:1719 Mar 2 19:39:07.416: RASLib::GW_RASSendARQ: ARQ (seq# 549) sent to 172.16.13.35 Mar 2 19:39:07.432: h323chan_dgram_recvdata:rcvd from [172.16.13.35:1719] on sock[1] Mar 2 19:39:07.432: RAS INCOMING ENCODE BUFFER::= 2B 00022440 028000AC 100D1706 B800EF1A 00C00100 020000 Mar 2 19:39:07.432: Mar 2 19:39:07.432: RAS INCOMING PDU ::= value RasMessage ::= admissionConfirm : !--- Received from the gatekeeper with no tokens. { requestSeqNum 549 bandWidth 640 callModel direct : NULL destCallSignalAddress ipAddress : { ip 'AC100D17'H port 1720 } irrFrequency 240 willRespondToIRR FALSE uuiesRequested { setup FALSE callProceeding FALSE connect FALSE alerting FALSE information FALSE releaseComplete FALSE facility FALSE progress FALSE empty FALSE } } Mar 2 19:39:07.436: ACF (seq# 549) rcvd
次の例は、着信側ゲートウェイ(TGW)からのデバッグを示します。 ACF を受け取ったため TGW が 2 番目のレッグをセットアップしており、コールが接続されていることに注意してください。
Mar 2 19:39:07.493: PDU DATA = 6147C2BC value H323_UserInformation ::= { h323-uu-pdu { h323-message-body setup : { protocolIdentifier { 0 0 8 2250 0 2 } sourceAddress { h323-ID : {"gwa-1@cisco.com"} !--- Setup is sent from gwa-1@cisco.com gateway. } sourceInfo { gateway { protocol { voice : { supportedPrefixes { { prefix e164 : "1#" } } } } } mc FALSE undefinedNode FALSE } activeMC FALSE conferenceID '6AEF3A87165C11CC8040D661B74F9390'H conferenceGoal create : NULL callType pointToPoint : NULL sourceCallSignalAddress ipAddress : { ip 'AC100D0F'H port 11032 } callIdentifier { guid '6AEF3A87165C11CC8041D661B74F9390'H } tokens !--- Setup includes the Clear Token (CAT). { { tokenOID { 1 2 840 113548 10 1 2 1 } timeStamp 731101147 challenge 'AFBAAFDF79446B9D8CE164DB8C111A87'H random 247 generalID {"gwa-1@cisco.com"} nonStandard { nonStandardIdentifier { 0 1 2 4 } data '2B93B7DBAFBAAFDF79446B9D8CE164DB8C111A87...'H } } } fastStart { '0000000C6013800A04000100AC100D0F4673'H, '400000060401004C6013801114000100AC100D0F...'H } mediaWaitForConnect FALSE canOverlapSend FALSE } h245Tunneling TRUE nonStandardControl { { nonStandardIdentifier h221NonStandard : { t35CountryCode 181 t35Extension 0 manufacturerCode 18 } data 'E001020001041504039090A31803A983811E0285...'H } } } } RAW_BUFFER::= E0 01020001 04150403 9090A318 03A98381 1E028583 70058133 36353302 80060004 00000003 Mar 2 19:39:07.509: PDU DATA = 6147F378 value H323_UU_NonStdInfo ::= { version 2 protoParam qsigNonStdInfo : { iei 4 rawMesg '04039090A31803A983811E028583700581333635...'H } progIndParam progIndIEinfo : { progIndIE '00000003'H } } PDU DATA = 6147F378 value ARQnonStandardInfo ::= { sourceAlias { } sourceExtAlias { } } RAW_BUFFER::= 00 0000 Mar 2 19:39:07.517: RAW_BUFFER::= 61 000100C0 2B93B7DA 08003200 32003200 3200000A 00670077 0061002D 00320000 Mar 2 19:39:07.517: PDU DATA = 6147C2BC value RasMessage ::= admissionRequest : !--- An answer ARQ is sent to the gatekeeper to authenticate the caller. { requestSeqNum 22 callType pointToPoint : NULL callModel direct : NULL endpointIdentifier {"81F5989C00000002"} destinationInfo { e164 : "2#3653" } srcInfo { e164 : "1#5336" } srcCallSignalAddress ipAddress : { ip 'AC100D0F'H port 11032 } bandWidth 640 callReferenceValue 2 nonStandardData { nonStandardIdentifier h221NonStandard : { t35CountryCode 181 t35Extension 0 manufacturerCode 18 } data '000000'H } conferenceID '6AEF3A87165C11CC8040D661B74F9390'H activeMC FALSE answerCall TRUE canMapAlias FALSE callIdentifier { guid '6AEF3A87165C11CC8041D661B74F9390'H } tokens !--- CAT is included. { { tokenOID { 0 4 0 1321 1 2 } timeStamp 731101147 challenge 'AFBAAFDF79446B9D8CE164DB8C111A87'H random 247 generalID {"gwa-1@cisco.com"} } } cryptoTokens { cryptoEPPwdHash : { alias h323-ID : {"gwa-2"} timeStamp 731101147 token { algorithmOID { 1 2 840 113549 2 5 } paramS { } hash "8479E7DE63AC17C6A46E9E19659568" } } } willSupplyUUIEs FALSE } RAW_BUFFER::= 27 98001500 F0003800 31004600 35003900 38003900 43003000 30003000 30003000 30003000 32010280 50698601 02804086 6900AC10 0D0F2B18 40028000 0240B500 00120300 00006AEF 3A87165C 11CC8040 D661B74F 939044E3 20010011 006AEF3A 87165C11 CC8041D6 61B74F93 9044014D 00060400 8A290102 C02B93B7 DA10AFBA AFDF7944 6B9D8CE1 64DB8C11 1A870200 F71E0067 00770061 002D0031 00400063 00690073 0063006F 002E0063 006F006D 00002E01 04040067 00770061 002D0032 C02B93B7 DA082A86 4886F70D 02050080 808479E7 0DE63AC1 7C6A46E9 E1965905 680100 Mar 2 19:39:07.533: h323chan_dgram_send:Sent UDP msg. Bytes sent: 228 to 172.16.13.35:1719 Mar 2 19:39:07.533: RASLib::GW_RASSendARQ: ARQ (seq# 22) sent to 172.16.13.35 Mar 2 19:39:07.549: h323chan_dgram_recvdata:rcvd from [172.16.13.35:1719] on sock[1] RAW_BUFFER::= 2B 00001540 028000AC 100D1706 B800EF1A 00C00100 020000 Mar 2 19:39:07.549: PDU DATA = 6147C2BC value RasMessage ::= admissionConfirm : !--- ACF is received from the gatekeeper. { requestSeqNum 22 bandWidth 640 callModel direct : NULL destCallSignalAddress ipAddress : { ip 'AC100D17'H port 1720 } irrFrequency 240 willRespondToIRR FALSE uuiesRequested { setup FALSE callProceeding FALSE connect FALSE alerting FALSE information FALSE releaseComplete FALSE facility FALSE progress FALSE empty FALSE } } Mar 2 19:39:07.553: ACF (seq# 22) rcvd Mar 2 19:39:07.553: cc_api_call_setup_ind (vdbPtr=0x61BC92EC, callInfo={called=2#3653,called_oct3=0x81,calling=1#5336,calling_oct3=0x81, calling_oct3a=0x0,subscriber_type_str=Unknown, fdest=1 peer_tag=5336, prog_ind=3},callID=0x6217CC64) Mar 2 19:39:07.553: cc_api_call_setup_ind type 0 , prot 1 Mar 2 19:39:07.553: cc_api_call_setup_ind (vdbPtr=0x61BC92EC, callInfo={called=2#3653, calling=1#5336, fdest=1 peer_tag=5336}, callID=0x6217CC64) Mar 2 19:39:07.553: cc_process_call_setup_ind (event=0x61E1EAFC) Mar 2 19:39:07.553: >>>>CCAPI handed cid 9 with tag 5336 to app "DEFAULT" Mar 2 19:39:07.553: sess_appl: ev(25=CC_EV_CALL_SETUP_IND), cid(9), disp(0) Mar 2 19:39:07.553: sess_appl: ev(SSA_EV_CALL_SETUP_IND), cid(9), disp(0) Mar 2 19:39:07.553: ssaCallSetupInd Mar 2 19:39:07.553: ccCallSetContext (callID=0x9, context=0x62447A28) Mar 2 19:39:07.553: ssaCallSetupInd cid(9), st(SSA_CS_MAPPING),oldst(0), ev(25)ev->e.evCallSetupInd.nCallInfo.finalDestFlag = 1 Mar 2 19:39:07.553: ssaCallSetupInd finalDest cllng(1#5336), clled(2#3653) Mar 2 19:39:07.553: ssaCallSetupInd cid(9), st(SSA_CS_CALL_SETTING),oldst(0), ev(25)dpMatchPeersMoreArg result= 0 Mar 2 19:39:07.557: ssaSetupPeer cid(9) peer list: tag(3653) called number (2#3653) Mar 2 19:39:07.557: ssaSetupPeer cid(9), destPat(2#3653), matched(5), prefix(21), peer(620F1EF0), peer->encapType (1) Mar 2 19:39:07.557: ccCallProceeding (callID=0x9, prog_ind=0x0) Mar 2 19:39:07.557: ccCallSetupRequest (Inbound call = 0x9, outbound peer =3653, dest=, params=0x61E296C0 mode=0, *callID=0x61E299D0, prog_ind = 3) Mar 2 19:39:07.557: ccCallSetupRequest numbering_type 0x81 Mar 2 19:39:07.557: dest pattern 2#3653, called 2#3653, digit_strip 1 Mar 2 19:39:07.557: callingNumber=1#5336, calledNumber=2#3653, redirectNumber=display_info= calling_oct3a=0 Mar 2 19:39:07.557: accountNumber=, finalDestFlag=1, guid=6aef.3a87.165c.11cc.8040.d661.b74f.9390 Mar 2 19:39:07.557: peer_tag=3653 Mar 2 19:39:07.557: ccIFCallSetupRequestPrivate: (vdbPtr=0x61E4473C, dest=, callParams={called=2#3653,called_oct3=0x81, calling=1#5336,calling_oct3=0x81, subscriber_type_str=Unknown, fdest=1, voice_peer_tag=3653},mode=0x0) vdbPtr type = 6 Mar 2 19:39:07.557: ccIFCallSetupRequestPrivate: (vdbPtr=0x61E4473C, dest=, callParams={called=2#3653, called_oct3 0x81, calling=1#5336,calling_oct3 0x81, fdest=1, voice_peer_tag=3653}, mode=0x0, xltrc=-4) Mar 2 19:39:07.557: ccSaveDialpeerTag (callID=0x9, dialpeer_tag= Mar 2 19:39:07.557: ccCallSetContext (callID=0xA, context=0x6244D9EC) Mar 2 19:39:07.557: ccCallReportDigits (callID=0x9, enable=0x0)
同じラボで、IOS イメージ 12.2(6a) を OGW にロードします。コールが発信されるとき、アカウントおよび PIN を収集するための IVR がゲートウェイに設定されていないにもかかわらず、OGW では、パスワードに基づくクリア トークンをまだ送信します。さらに、オール レベルを設定したゲートキーパーでは、このコールを受け入れます。この問題は、Cisco Bug ID CSCdw43224(登録ユーザ専用)に記述されています。
このドキュメントで前述したように、エンドツーエンド コールのセキュリティは、RAS/H.225 メッセージの clearTokens フィールドに入れて送信されるアクセス トークンを使用して実現されます。そのようなセキュリティを可能にするために、送信元ゲートウェイでは、ゲートキーパーから ACF で受信したアクセス トークンを、H.225 SETUP メッセージに入れて、宛先 H.323 エンドポイントに転送します。この宛先 H.323 エンドポイントでは、次に、SETUP メッセージで受信したアクセス トークンを、アドミッション要求に入れてゲートキーパーに転送します。これを行うことにより、リモート ゲートキーパーでは、アクセス トークンの有効性に基づいてコールを許可できるようになります。アクセス トークンの内容は、トークンを生成するエンティティによって異なります。セキュリティ ホールを最小限にし、中間者攻撃から防御するために、ゲートキーパーでは、アクセス トークン内の宛先固有の情報をエンコードできます。つまり、alternateEndpoint が ACF に指定されている場合、ゲートキーパーでは、指定された alternateEndpoint ごとに別々のアクセス トークンを準備できます。
Cisco ゲートウェイでは、接続を最初に確立しようとするとき、ACF の destCallSignalAddress フィールドのアドレスを使用して、clearToken フィールドで受信したアクセス トークンを送信します。この試行が失敗し、続けて、代替エンドポイントとの接続を試行する場合、Cisco ゲートウェイでは、alternateEndpoints リストに関連アクセス トークンがあれば、これを使用します。ACF で受信した alternateEndpoints リストにアクセス トークンが含まれていない一方で、ACF にアクセス トークンが含まれている場合、Cisco ゲートウェイでは、代替エンドポイントに接続しようとするすべての試行に、このアクセス トークンを組み込みます。
現在のところ、Open Settlement Protocol(OSP)およびこのプロトコルのトークンは、Cisco ゲートウェイのみでサポートされています。ゲートキーパーでのサポートはありません。ゲートウェイでは、決済サーバから受信した OSP トークンを認識し、着信側ゲートウェイへの Q.931 セットアップ メッセージに挿入します。
現時点では、エンドポイントまたはゾーンごとに異なるレベルのセキュリティを設定できません。セキュリティ レベルは、そのゲートキーパーによって管理されているすべてのゾーンが対象になります。このような問題については、機能要求を提出できます。
ドメイン間のゲートキーパー間のセキュリティでは、イントラドメインおよびドメイン間のゲートキーパー間要求をホップごとに検証できるようになります。つまり、宛先ゲートキーパーでは、CAT を廃棄したうえで、LRQ を前方へ転送する場合は新しく生成します。無効な LRQ シグニチャを検出した場合、ゲートキーパーでは、ロケーション拒否(LRJ)の送信によって応答します。
発信側ゲートキーパーでは、LRQ の開始時または、ゾーン内コールの場合に ACF を送信しようとするときに、IZCT を生成します。このトークンは、ルーティング パスに沿って伝送されます。パス上の各ゲートキーパーでは、宛先ゲートキーパー ID と送信元ゲートキーパー ID を必要に応じて更新して、ゾーン情報を反映します。着信側ゲートキーパーでは、独自のパスワードを使用してトークンを生成します。このトークンは、ロケーション確認(LCF)メッセージに含めて返送され、OGW に渡されます。OGW では、このトークンを H.225 SETUP メッセージに組み込みます。TGW が受信したトークンは、ARQ answerCall に組み込んで転送され、RADIUS サーバを必要としないで、着信側ゲートキーパー(TGK)によって検証されます。
認証タイプは、ITU H.235で説明されているハッシュ付きパスワードに基づいています。具体的には、暗号化方式はパスワードのハッシュ付きMD5です。
IZCT の目的は、LRQ が外部ドメインから到着しているのかどうかおよびいずれのゾーン、いずれのキャリアから到着したのかを判別することです。TGK からのトークンを LCF に入れて OGW に渡すためにも使用されます。IZCT フォーマットには、次の情報が必要です。
srcCarrierID:ソース キャリア ID
dstCarrierID:宛先キャリア ID
intCarrierID:中間キャリア ID
srcZone:ソース ゾーン
dstZone:宛先ゾーン
ゾーン間タイプ
INTRA_DOMAIN_CISCO
INTER_DOMAIN_CISCO
INTRA_DOMAIN_TERM_NOT_CISCO
INTER_DOMAIN_ORIG_NOT_CISCO
この機能は、ゲートウェイと Carrier Sensitive Routing(CSR)サーバのいずれからのキャリア ID も必要としないで、正常に機能します。その場合、キャリア ID に関するフィールドは空になります。ここに示す例は、キャリア ID を含んでいません。コール フロー、リリースとプラットフォームのサポート、および設定の詳細については、「ドメイン間ゲートキーパー セキュリティ拡張機能」を参照してください。
IZCT 機能を使用するには、ゲートキーパー上に次の設定を必要とします。
Router(gk-config)# [no] security izct password
パスワードは、6 ~ 8 文字である必要があります。次のように、外部ドメインに含まれているゾーンを識別します。
Router(config-gk)# zone remote other-gatekeeper-name other-domain-name other-gatekeeper-ip-address [port-number] [cost cost-value [priority priority-value]] [foreign-domain]
次の図は、IZCT フローを示しています。
この設定に含まれている、ゲートウェイおよびゲートキーパーの名前は、IZCT コール フロー 図で使用されている名前と同じですが、小文字です。コール フローについては、設定の後に、デバッグの説明を含めて説明します。
IZCT 機能およびコール フローを説明するために、最初の例には、イントラドメインのゲートウェイからゲートキーパーへのセキュリティがありません。その後に、TGW で IZCT を生成できず、その結果 TGK1 がコールを拒否する例を示します。これは、この機能の設計通りの動作を確認することを目的としています。このすべてのセットアップは、IZCT コール フロー図に示すトポロジに基づいています。
例 1:ゲートキーパー間のセキュリティのみのコール フロー
次の例は、すべてのゲートウェイおよびゲートキーパーについて、関連する設定を示します。
OGW 設定 | TGW 設定 |
---|---|
! hostname ogw !controller E1 3/0 pri-group timeslots 1-2,16 ! interface Ethernet0/0 ip address 172.16.13.15 255.255.255.224 half-duplex h323-gateway voip interface h323-gateway voip id ogk1 ipaddr 172.16.13.35 1718 h323-gateway voip h323-id ogw h323-gateway voip tech-prefix 1# ! voice-port 3/0:15 ! dial-peer voice 5336 pots incoming called-number . destination-pattern 5336 direct-inward-dial port 3/0:15 prefix 21 ! dial-peer voice 3653 voip incoming called-number . destination-pattern 3653 session target ras dtmf-relay h245-alphanumeric codec g711ulaw ! gateway ! ntp clock-period 17178791 ntp server 172.16.13.35 end |
hostname tgw ! controller E1 0 clock source line primary ds0-group 0 timeslots 1-2 type r2-digital r2-compelled ! interface Ethernet0 ip address 172.16.13.23 255.255.255.224 h323-gateway voip interface h323-gateway voip id tgk1 ipaddr 172.16.13.41 1718 h323-gateway voip h323-id tgw h323-gateway voip tech-prefix 2# ! voice-port 0:0 compand-type a-law ! dial-peer voice 3653 pots application test1 incoming called-number . destination-pattern 3653 port 0:0 prefix 21 ! dial-peer voice 5336 voip incoming called-number . destination-pattern 5336 session target ras dtmf-relay h245-alphanumeric codec g711ulaw ! gateway ! ntp clock-period 17179814 ntp server 172.16.13.35 end |
OGK1 設定 | TGK1 設定 |
---|---|
! hostname ogk1 ! interface Ethernet0/0 ip address 172.16.13.35 255.255.255.224 half-duplex ! gatekeeper zone local ogk1 domainA.com 172.16.13.35 zone remote ogk2 domainA.com 172.16.13.14 1719 zone prefix ogk2 36* zone prefix ogk1 53* security izct password 111222 gw-type-prefix 1#* default- technology no shutdown ! ! no scheduler max-task-time no scheduler allocate ntp master ! end |
! hostname tgk1 ! interface Ethernet0/0 ip address 172.16.13.41 255.255.255.224 ip directed-broadcast half-duplex ! gatekeeper zone local tgk1 domainB.com 172.16.13.41 zone remote tgk2 domainB.com 172.16.13.16 1719 zone prefix tgk1 36* zone prefix tgk2 53* security izct password 111222 gw-type-prefix 2#* default- technology no shutdown ! ntp clock-period 17179797 ntp server 172.16.13.35 ! end |
OGK2 設定 | TGK2 設定 |
---|---|
! hostname ogk2 ! interface Ethernet0/0 ip address 172.16.13.14 255.255.255.224 full-duplex ! gatekeeper zone local ogk2 domainA.com zone remote ogk1 domainA.com 172.16.13.35 1719 zone remote tgk2 domainB.com 172.16.13.16 1719 foreign-domain zone prefix tgk2 36* zone prefix ogk1 53* security izct password 111222 lrq forward-queries no shutdown ! ntp clock-period 17208242 ntp server 172.16.13.35 ! end |
! hostname tgk2 ! interface Ethernet0/0 ip address 172.16.13.16 255.255.255.224 half-duplex ! gatekeeper zone local tgk2 domainB.com zone remote tgk1 domainB.com 172.16.13.41 1719 zone remote ogk2 domainA.com 172.16.13.14 1719 foreign-domain zone prefix tgk1 36* zone prefix ogk2 53* security izct password 111222 lrq forward-queries no shutdown ! ntp clock-period 17179209 ntp server 172.16.13.35 ! end |
これらの例では、デバッグを使用して、コール フローを説明してあります。
キャリア E 上のユーザが、キャリア D 上のユーザをコールします。
Mar 4 15:31:19.989: cc_api_call_setup_ind (vdbPtr=0x6264ADF0, callInfo={called=3653, called_oct3=0x80,calling=4085272923,calling_oct3=0x21,calling_oct3a=0x80 calling_xlated=false,subscriber_type_str=RegularLine,fdest=1,peer_tag=5336, prog_ind=0},callID=0x6219F9F0) Mar 4 15:31:19.993: cc_api_call_setup_ind type 13 , prot 0 Mar 4 15:31:19.993: cc_process_call_setup_ind (event=0x6231A6B4) Mar 4 15:31:19.993: >>>>CCAPI handed cid 7 with tag 5336 to app "DEFAULT" Mar 4 15:31:19.993: sess_appl: ev(24=CC_EV_CALL_SETUP_IND), cid(7), disp(0) Mar 4 15:31:19.993: sess_appl: ev(SSA_EV_CALL_SETUP_IND), cid(7), disp(0) Mar 4 15:31:19.993: ssaCallSetupInd Mar 4 15:31:19.993: ccCallSetContext (callID=0x7, context=0x621533F0) Mar 4 15:31:19.997: ssaCallSetupInd cid(7), st(SSA_CS_MAPPING),oldst(0), ev(24) ev->e.evCallSetupInd.nCallInfo.finalDestFlag = 1 Mar 4 15:31:19.997: ssaCallSetupInd finalDest cllng(4085272923), clled(3653) Mar 4 15:31:19.997: ssaCallSetupInd cid(7), st(SSA_CS_CALL_SETTING),oldst(0), ev(24)dpMatchPeersMoreArg result= 0 Mar 4 15:31:19.997: ssaSetupPeer cid(7) peer list: tag(3653) called number (3653) Mar 4 15:31:19.997: ssaSetupPeer cid(7), destPat(3653), matched(4), prefix(), peer(626640B0), peer->encapType (2) Mar 4 15:31:19.997: ccCallProceeding (callID=0x7, prog_ind=0x0) Mar 4 15:31:19.997: ccCallSetupRequest (Inbound call = 0x7, outbound peer=3653, dest=, params=0x62327730 mode=0, *callID=0x62327A98, prog_ind = 0) Mar 4 15:31:19.997: ccCallSetupRequest numbering_type 0x80 Mar 4 15:31:19.997: ccCallSetupRequest encapType 2 clid_restrict_disable 1 null _orig_clg 0 clid_transparent 0 callingNumber 4085272923 Mar 4 15:31:19.997: dest pattern 3653, called 3653, digit_strip 0 Mar 4 15:31:19.997: callingNumber=4085272923, calledNumber=3653, redirectNumber = display_info= calling_oct3a=80 Mar 4 15:31:19.997: accountNumber=, finalDestFlag=1, guid=221b.686c.17cc.11cc.8010.a049.e052.4766 Mar 4 15:31:19.997: peer_tag=3653 Mar 4 15:31:19.997: ccIFCallSetupRequestPrivate: (vdbPtr=0x621B2360, dest=, callParams={called=3653,called_oct3=0x80, calling=4085272923,calling_oct3=0x21, calling_xlated=false, subscriber_type_str=RegularLine, fdest=1, voice_peer_tag=365 3},mode=0x0) vdbPtr type = 1 Mar 4 15:31:19.997: ccIFCallSetupRequestPrivate: (vdbPtr=0x621B2360, dest=, callParams={called=3653, called_oct3 0x80, calling=4085272923,calling_oct3 0x21, calling_xlated=false, fdest=1, voice_peer_tag=3653}, mode=0x0, xltrc=-5) Mar 4 15:31:20.001: ccSaveDialpeerTag (callID=0x7, dialpeer_tag=0xE45) Mar 4 15:31:20.001: ccCallSetContext (callID=0x8, context=0x6215388C) Mar 4 15:31:20.001: ccCallReportDigits (callID=0x7, enable=0x0)
発信側ゲートウェイのダイヤル ピア(タグ = 3653)は、RAS 用に設定されているため、ARQ を OGK1 に送信します。
Mar 4 15:31:20.001: H225 NONSTD OUTGOING PDU ::= value ARQnonStandardInfo ::= { sourceAlias { } sourceExtAlias { } callingOctet3a 128 interfaceSpecificBillingId "ISDN-VOICE" } Mar 4 15:31:20.005: H225 NONSTD OUTGOING ENCODE BUFFER::= 80 000008A0 01800B12 4953444E 2D564F49 4345 Mar 4 15:31:20.005: Mar 4 15:31:20.005: RAS OUTGOING PDU ::= value RasMessage ::= admissionRequest : !--- ARQ is sent out to ogk1. { requestSeqNum 1109 callType pointToPoint : NULL callModel direct : NULL endpointIdentifier {"81567A4000000001"} destinationInfo { e164 : "3653" } srcInfo { e164 : "4085272923", h323-ID : {"ogw"} } bandWidth 640 callReferenceValue 4 nonStandardData { nonStandardIdentifier h221NonStandard : { t35CountryCode 181 t35Extension 0 manufacturerCode 18 } data '80000008A001800B124953444E2D564F494345'H } conferenceID '221B686C17CC11CC8010A049E0524766'H activeMC FALSE answerCall FALSE canMapAlias TRUE callIdentifier { guid '221B686C17CC11CC8011A049E0524766'H } willSupplyUUIEs FALSE } Mar 4 15:31:20.013: RAS OUTGOING ENCODE BUFFER::= 27 88045400 F0003800 31003500 36003700 41003400 30003000 30003000 30003000 30003000 31010180 69860204 8073B85A 5C564002 006F0067 00774002 80000440 B5000012 13800000 08A00180 0B124953 444E2D56 4F494345 221B686C 17CC11CC 8010A049 E0524766 04E02001 80110022 1B686C17 CC11CC80 11A049E0 52476601 00 Mar 4 15:31:20.017: h323chan_dgram_send:Sent UDP msg. Bytes sent: 130 to 172.16.13.35:1719 Mar 4 15:31:20.017: RASLib::GW_RASSendARQ: ARQ (seq# 1109) sent to 172.16.13.35
OGK1はARQを受信すると、宛先がリモートゾーンOGK2によってサービスを受けていると判断します。次に、IZCTが必要であることを識別します(CLIを使用)。security izct password <pwd> を利用)。OGK1 は、LRQ を送信する前に、IZCT の作成に進みます。次に、IZCT および LRQ を OGK2 に送信し、RIP メッセージを OGW に返信します。
Mar 4 15:31:19.927: H225 NONSTD OUTGOING PDU ::= value LRQnonStandardInfo ::= { ttl 6 nonstd-callIdentifier { guid '221B686C17CC11CC8011A049E0524766'H } callingOctet3a 128 gatewaySrcInfo { e164 : "4085272923", h323-ID : {"ogw"} } } Mar 4 15:31:19.935: H225 NONSTD OUTGOING ENCODE BUFFER::= 82 86B01100 221B686C 17CC11CC 8011A049 E0524766 01801002 048073B8 5A5C5640 02006F00 670077 Mar 4 15:31:19.939: Mar 4 15:31:19.939: PDU ::= value IZCToken ::= !--- The gatekeeper creates and sends out the IZCT. { izctInterZoneType intraDomainCisco : NULL !--- The destination is in the same domain, it is intraDomainCisco type. izctSrcZone "ogk1" !--- The source zone is ogk1. ) Mar 4 15:31:19.943: ENCODE BUFFER::= 07 00C06F67 6B310473 72630464 73740469 6E74 Mar 4 15:31:19.947: Mar 4 15:31:19.947: RAS OUTGOING PDU ::= value RasMessage ::= locationRequest : !--- LRQ is sent out to ogk2. { requestSeqNum 2048 destinationInfo { e164 : "3653" } nonStandardData { nonStandardIdentifier h221NonStandard : { t35CountryCode 181 t35Extension 0 manufacturerCode 18 } data '8286B01100221B686C17CC11CC8011A049E05247...'H } replyAddress ipAddress : { ip 'AC100D23'H port 1719 } sourceInfo { h323-ID : {"ogk1"} } canMapAlias TRUE tokens !--- The IZCT is included. { { tokenOID { 1 2 840 113548 10 1 0 } nonStandard { nonStandardIdentifier { 1 2 840 113548 10 1 0 } data '0700C06F676B31047372630464737404696E74'H } } } } Mar 4 15:31:19.967: RAS OUTGOING ENCODE BUFFER::= 4A 8007FF01 01806986 40B50000 12288286 B0110022 1B686C17 CC11CC80 11A049E0 52476601 80100204 8073B85A 5C56400 2 006F0067 007700AC 100D2306 B70BA00B 01400300 6F006700 6B003101 802B0100 80092A 86 4886F70C 0A010009 2A864886 F70C0A01 00130700 C06F676B 31047372 63046473 74046 96E 74 Mar 4 15:31:19.983: Mar 4 15:31:19.987: IPSOCK_RAS_sendto: msg length 122 from 172.16.13.35:1719 to 172.16.13.14: 1719 Mar 4 15:31:19.987: RASLib::RASSendLRQ: LRQ (seq# 2048) sent to 172.16.13.14 Mar 4 15:31:19.987: RAS OUTGOING PDU ::= value RasMessage ::= requestInProgress : !--- RIP message is sent back to OGW. { requestSeqNum 1109 delay 9000 } Mar 4 15:31:19.991: RAS OUTGOING ENCODE BUFFER::= 80 05000454 2327 Mar 4 15:31:19.991: Mar 4 15:31:19.991: IPSOCK_RAS_sendto: msg length 7 from 172.16.13.35:1719 to 172.16.13.15: 57076 Mar 4 15:31:19.991: RASLib::RASSendRIP: RIP (seq# 1109) sent to 172.16.13.15
LRQ を受信した OGK2 は、IZCT をチェックします。設定から、LRQ に IZCT も組み込む必要があることがわかります。次に、OGK2はizctSrcZoneとizctDstZoneをogk2に変更して新しいIZCTを作成し、LRQをTGK2に転送します。LRQをTGK2に送信した後、RIPメッセージをOGK1に送送返します。
ゲートキーパーがクラスタの一部である場合は、クラスタ名が SrcZone または DstZone に使用されます。
Mar 4 15:31:20.051: RAS OUTGOING PDU ::= value RasMessage ::= requestInProgress : !--- RIP message is sent back to OGK1. { requestSeqNum 2048 delay 6000 } Mar 4 15:31:20.055: RAS OUTGOING ENCODE BUFFER::= 80 050007FF 176F Mar 4 15:31:20.055: Mar 4 15:31:20.055: IPSOCK_RAS_sendto: msg length 7 from 172.16.13.14:1719 to 172.16.13.35: 1719 Mar 4 15:31:20.059: RASLib::RASSendRIP: RIP (seq# 2048) sent to 172.16.13.35 Mar 4 15:31:20.059: H225 NONSTD OUTGOING PDU ::= value LRQnonStandardInfo ::= { ttl 5 nonstd-callIdentifier { guid '221B686C17CC11CC8011A049E0524766'H } callingOctet3a 128 gatewaySrcInfo { e164 : "4085272923", h323-ID : {"ogw"} } } Mar 4 15:31:20.063: H225 NONSTD OUTGOING ENCODE BUFFER::= 82 06B01100 221B686C 17CC11CC 8011A049 E0524766 01801002 048073B8 5A5C5640 02006F00 670077 Mar 4 15:31:20.072: Mar 4 15:31:20.072: PDU ::= value IZCToken ::= { izctInterZoneType intraDomainCisco : NULL !--- This is still intraDomain since message OGK1 is !--- not a foreign domain. izctSrcZone "ogk2" !--- ScrZone and DstZone become ogk2. izctDstZone "ogk2" } Mar 4 15:31:20.076: ENCODE BUFFER::= 47 00C06F67 6B32066F 676B3204 73726304 64737404 696E74 Mar 4 15:31:20.080: Mar 4 15:31:20.080: RAS OUTGOING PDU ::= value RasMessage ::= locationRequest : !--- The LRQ is forwarded to TGK2. { requestSeqNum 2048 destinationInfo { e164 : "3653" } nonStandardData { nonStandardIdentifier h221NonStandard : { t35CountryCode 181 t35Extension 0 manufacturerCode 18 } data '8206B01100221B686C17CC11CC8011A049E05247...'H } replyAddress ipAddress : { ip 'AC100D23'H port 1719 } sourceInfo { h323-ID : {"ogk1"} } canMapAlias TRUE tokens !--- IZCT is included. { { tokenOID { 1 2 840 113548 10 1 0 } nonStandard { nonStandardIdentifier { 1 2 840 113548 10 1 0 } data '4700C06F676B32066F676B320473726304647374...'H } } } } Mar 4 15:31:20.104: RAS OUTGOING ENCODE BUFFER::= 4A 8007FF01 01806986 40B50000 12288206 B0110022 1B686C17 CC11CC80 11A049E0 52476601 80100204 8073B85A 5C564002 006F0067 007700AC 100D2306 B70BA00B 01400300 6F006700 6B003101 80300100 80092A86 4886F70C 0A010009 2A864886 F70C0A01 00184700 C06F676B 32066F67 6B320473 72630464 73740469 6E74 Mar 4 15:31:20.120: Mar 4 15:31:20.120: IPSOCK_RAS_sendto: msg length 127 from 172.16.13.14:1719 to 172.16.13.16: 1719 Mar 4 15:31:20.124: RASLib::RASSendLRQ: LRQ (seq# 2048) sent to 172.16.13.16
TGK2 は、LRQ を外部ドメインから受信したことを判別します。TGK2 は、IZCT の dstZone を自身の ID で、interZoneType を INTER_DOMAIN_CISCO で更新します。次に、新しい CAT を作成し、更新した IZCT および LRQ を TGK1 に渡します。
TGK2 では、この 2 つのシナリオのいずれでも、受信した LRQ のゾーンを外部ドメイン ゾーンとして扱います。
TGK2 のリモート ゾーン リストには、LRQ の受信元のゾーンが含まれていません。
TGK2 のリモート ゾーン リストには、LRQ の受信元のゾーンが含まれています。ゾーンは、外部ドメイン フラグでマークされています。
次に、Request In Progress メッセージを OGK1 に返信します。
Mar 4 15:31:20.286: RAS OUTGOING PDU ::= value RasMessage ::= requestInProgress : !--- The RIP message is sent back to !--- OGK1 since lrq-forward queries are configured on OGK2 and TGK2. { requestSeqNum 2048 delay 6000 } Mar 4 15:31:20.286: RAS OUTGOING ENCODE BUFFER::= 80 050007FF 176F Mar 4 15:31:20.286: Mar 4 15:31:20.286: IPSOCK_RAS_sendto: msg length 7 from 172.16.13.16:1719 to 172.16.13.35: 1719 Mar 4 15:31:20.286: RASLib::RASSendRIP: RIP (seq# 2048) sent to 172.16.13.35 Mar 4 15:31:20.286: H225 NONSTD OUTGOING PDU ::= value LRQnonStandardInfo ::= { ttl 4 nonstd-callIdentifier { guid '221B686C17CC11CC8011A049E0524766'H } callingOctet3a 128 gatewaySrcInfo { e164 : "4085272923", h323-ID : {"ogw"} } } Mar 4 15:31:20.290: H225 NONSTD OUTGOING ENCODE BUFFER::= 81 86B01100 221B686C 17CC11CC 8011A049 E0524766 01801002 048073B8 5A5C5640 02006F00 670077 Mar 4 15:31:20.290: Mar 4 15:31:20.290: PDU ::= value IZCToken ::= !--- The IZCT information. { izctInterZoneType interDomainCisco : NULL !--- The zone type is interDomain since the OGK2 !--- in a foreign domain is configured in TGK2. izctSrcZone "ogk2" !--- SrcZone is still ogk2. izctDstZone "tgk2" !--- DstZone changed to tgk2. } Mar 4 15:31:20.294: ENCODE BUFFER::= 47 20C06F67 6B320674 676B3204 73726304 64737404 696E74 Mar 4 15:31:20.294: Mar 4 15:31:20.294: RAS OUTGOING PDU ::= value RasMessage ::= locationRequest : !--- LRQ is sent to TGK1. { requestSeqNum 2048 destinationInfo { e164 : "3653" } nonStandardData { nonStandardIdentifier h221NonStandard : { t35CountryCode 181 t35Extension 0 manufacturerCode 18 } data '8186B01100221B686C17CC11CC8011A049E05247...'H } replyAddress ipAddress : { ip 'AC100D23'H port 1719 } sourceInfo { h323-ID : {"ogk1"} } canMapAlias TRUE tokens !--- The IZCT is included. { { tokenOID { 1 2 840 113548 10 1 0 } nonStandard { nonStandardIdentifier { 1 2 840 113548 10 1 0 } data '4720C06F676B320674676B320473726304647374...'H } } } } Mar 4 15:31:20.302: RAS OUTGOING ENCODE BUFFER::= 4A 8007FF01 01806986 40B50000 12288186 B0110022 1B686C17 CC11CC80 11A049E0 52476601 80100204 8073B85A 5C564002 006F0067 007700AC 100D2306 B70BA00B 01400300 6F006700 6B003101 80300100 80092A86 4886F70C 0A010009 2A864886 F70C0A01 00184720 C06F676B 32067467 6B320473 72630464 73740469 6E74 Mar 4 15:31:20.306: Mar 4 15:31:20.306: IPSOCK_RAS_sendto: msg length 127 from 172.16.13.16:1719 to 172.16.13.41: 1719 Mar 4 15:31:20.306: RASLib::RASSendLRQ: LRQ (seq# 2048) sent to 172.16.13.41
通常、TGK1 では、IZCT の dstCarrierID を Carrier E に更新します。この内容は、ルーティング プロセスによって決定されます。ただし、キャリアは使用されないため、確認することはできません。TGK1 は、IZCT のパスワードを使用して、ハッシュ トークンを生成します。このizctHashは、TGWからTGK1が受信するanswerCall ARQを認証するために使用されます。これは、後でOGWからVoIP設定メッセージを受信したときにTGWから受信されます。
Mar 4 15:31:20.351: PDU ::= value IZCToken ::= !--- IZCT with a hash is generated to be sent back to TGK2. { izctInterZoneType interDomainCisco : NULL izctSrcZone "ogk2" izctDstZone "tgk2" izctTimestamp 731259080 izctRandom 3 izctHash '5A7D5E18AA658A6A4B4709BA5ABEF2B9'H } Mar 4 15:31:20.355: ENCODE BUFFER::= 7F 20C06F67 6B320674 676B32C0 2B9620C7 0103105A 7D5E18AA 658A6A4B 4709BA5A BEF2B904 73726304 64737404 696E74 Mar 4 15:31:20.355: Mar 4 15:31:20.355: RAS OUTGOING PDU ::= value RasMessage ::= locationConfirm : !--- LCF is sent back to OGK1 since lrq-forward queries !--- are configured on OGK2 and TGK2. { requestSeqNum 2048 callSignalAddress ipAddress : { ip 'AC100D17'H port 1720 } rasAddress ipAddress : { ip 'AC100D17'H port 55762 } nonStandardData { nonStandardIdentifier h221NonStandard : { t35CountryCode 181 t35Extension 0 manufacturerCode 18 } data '000140020074006700770600740067006B003101...'H } destinationType { gateway { protocol { voice : { supportedPrefixes { } } } } mc FALSE undefinedNode FALSE } tokens !--- The IZCT is included. { { tokenOID { 1 2 840 113548 10 1 0 } nonStandard { nonStandardIdentifier { 1 2 840 113548 10 1 0 } data '7F20C06F676B320674676B32C02B9620C7010310...'H } } } } Mar 4 15:31:20.367: RAS OUTGOING ENCODE BUFFER::= 4F 07FF00AC 100D1706 B800AC10 0D17D9D2 40B50000 122F0001 40020074 00670077 06007400 67006B00 31011001 40020074 00670077 00AC100D 1706B800 00000000 00000000 00104808 0880013C 05010000 48010080 092A8648 86F70C0A 0100092A 864886F7 0C0A0100 307F20C0 6F676B32 0674676B 32C02B96 20C70103 105A7D5E 18AA658A 6A4B4709 BA5ABEF2 B9047372 63046473 7404696E 74 Mar 4 15:31:20.371: Mar 4 15:31:20.371: IPSOCK_RAS_sendto: msg length 154 from 172.16.13.41:1719 to 172.16.13.35: 1719 Mar 4 15:31:20.371: RASLib::RASSendLCF: LCF (seq# 2048) sent to 172.16.13.35
OGK1 は、LCF から IZCT を抽出し、ACF に組み込んで OGW に送信します。
Mar 4 15:31:20.316: PDU ::= value IZCToken ::= !--- The extracted IZCT. { izctInterZoneType interDomainCisco : NULL izctSrcZone "ogk2" izctDstZone "tgk2" izctTimestamp 731259080 izctRandom 3 izctHash '5A7D5E18AA658A6A4B4709BA5ABEF2B9'H } Mar 4 15:31:20.324: ENCODE BUFFER::= 7F 20C06F67 6B320674 676B32C0 2B9620C7 0103105A 7D5E18AA 658A6A4B 4709BA5A BEF2B904 73726304 64737404 696E74 Mar 4 15:31:20.328: Mar 4 15:31:20.332: RAS OUTGOING PDU ::= value RasMessage ::= admissionConfirm : !--- ACF is sent back to OGW with the hashed IZCToken. { requestSeqNum 1109 bandWidth 640 callModel direct : NULL destCallSignalAddress ipAddress : { ip 'AC100D17'H port 1720 } irrFrequency 240 tokens !--- The IZCT is included. { { tokenOID { 1 2 840 113548 10 1 0 } nonStandard { nonStandardIdentifier { 1 2 840 113548 10 1 0 } data '7F20C06F676B320674676B32C02B9620C7010310...'H } } } willRespondToIRR FALSE uuiesRequested { setup FALSE callProceeding FALSE connect FALSE alerting FALSE information FALSE releaseComplete FALSE facility FALSE progress FALSE empty FALSE } } Mar 4 15:31:20.352: RAS OUTGOING ENCODE BUFFER::= 2B 00045440 028000AC 100D1706 B800EF1A 08C04801 0080092A 864886F7 0C0A0100 092A8648 86F70C0A 0100307F 20C06F67 6B320674 676B32C0 2B9620C7 0103105A 7D5E18AA 658A6A4B 4709BA5A BEF2B904 73726304 64737404 696E7401 00020000 Mar 4 15:31:20.364: Mar 4 15:31:20.364: IPSOCK_RAS_sendto: msg length 97 from 172.16.13.35:1719 to 172.16.13.15: 57076 Mar 4 15:31:20.368: RASLib::RASSendACF: ACF (seq# 1109) sent to 172.16.13.15
OGW は、H.225 SETUP メッセージに組み込んで、IZCT を TGW に送信します。
Mar 4 15:31:20.529: H225.0 OUTGOING PDU ::= value H323_UserInformation ::= { h323-uu-pdu { h323-message-body setup : !--- H.225 SETUP message is sent to TGW. { protocolIdentifier { 0 0 8 2250 0 2 } sourceAddress { h323-ID : {"ogw"} } sourceInfo { gateway { protocol { voice : { supportedPrefixes { { prefix e164 : "1#" } } } } } mc FALSE undefinedNode FALSE } activeMC FALSE conferenceID '221B686C17CC11CC8010A049E0524766'H conferenceGoal create : NULL callType pointToPoint : NULL sourceCallSignalAddress ipAddress : { ip 'AC100D0F'H port 11003 } callIdentifier { guid '221B686C17CC11CC8011A049E0524766'H } tokens !--- The hashed IZCT information is included in the setup message. { { tokenOID { 1 2 840 113548 10 1 0 } nonStandard { nonStandardIdentifier { 1 2 840 113548 10 1 0 } data '7F20C06F676B320674676B32C02B9620C7010310...'H } } } fastStart { '0000000C6013800A04000100AC100D0F4125'H, '400000060401004C6013801114000100AC100D0F...'H } mediaWaitForConnect FALSE canOverlapSend FALSE } h245Tunneling TRUE nonStandardControl { { nonStandardIdentifier h221NonStandard : { t35CountryCode 181 t35Extension 0 manufacturerCode 18 } data '6001020001041F04038090A31803A983816C0C21...'H } } } }
TGW は、ARQ answerCall に組み込んで、IZCT を TGK1 に渡します。
Mar 4 15:31:20.613: Mar 4 15:31:20.613: RAS OUTGOING PDU ::= value RasMessage ::= admissionRequest : !--- ARQ answerCall type is sent to TGK1. { requestSeqNum 78 callType pointToPoint : NULL callModel direct : NULL endpointIdentifier {"617D829000000001"} destinationInfo { e164 : "3653" } srcInfo { e164 : "4085272923", h323-ID : {"ogw"} } srcCallSignalAddress ipAddress : { ip 'AC100D0F'H port 11003 } bandWidth 1280 callReferenceValue 3 nonStandardData { nonStandardIdentifier h221NonStandard : { t35CountryCode 181 t35Extension 0 manufacturerCode 18 } data '80000008800180'H } conferenceID '221B686C17CC11CC8010A049E0524766'H activeMC FALSE answerCall TRUE canMapAlias TRUE callIdentifier { guid '221B686C17CC11CC8011A049E0524766'H } tokens !--- The hashed IZCToken information is included. { { tokenOID { 1 2 840 113548 10 1 0 } nonStandard { nonStandardIdentifier { 1 2 840 113548 10 1 0 } data '7F20C06F676B320674676B32C02B9620C7010310...'H } } } willSupplyUUIEs FALSE }
TGK1 は、宛先 IZCT を正常に認証します。これは、TGK1 で、IZCT 内にハッシュを生成し、ACF を TGW に返信するためです。
Mar 4 15:31:20.635: Mar 4 15:31:20.635: PDU ::= value IZCToken ::= !--- The extracted IZCT from the ARQ to be validated. { izctInterZoneType interDomainCisco : NULL izctSrcZone "ogk2" izctDstZone "tgk2" izctTimestamp 731259080 izctRandom 3 izctHash '5A7D5E18AA658A6A4B4709BA5ABEF2B9'H } Mar 4 15:31:20.639: RAS OUTGOING PDU ::= value RasMessage ::= admissionConfirm : !--- After the IZCT is validated, ACF is sent back to TGW. { requestSeqNum 78 bandWidth 1280 callModel direct : NULL destCallSignalAddress ipAddress : { ip 'AC100D17'H port 1720 } irrFrequency 240 willRespondToIRR FALSE uuiesRequested { setup FALSE callProceeding FALSE connect FALSE alerting FALSE information FALSE releaseComplete FALSE facility FALSE progress FALSE empty FALSE } }
TGW では、ACF の受信後に、Carrier D へのコールを確立します。
例 2:受信したセットアップ メッセージから TGW で IZCT を抽出できないため、コールが失敗します。
この例は、例1と同じトポロジと設定に基づいています。この例では、TGWのソフトウェアが、IZCTがサポートされていないバージョンに変更されています。この場合、TGW では、セットアップ メッセージから IZCT を抽出できません。この結果、TGK1 では、セキュリティ拒否理由を接続解除としてコールを拒否することになります。
コール フローは例 1 と同一であるため、この例では、セットアップ メッセージ、ARQ、および TGW 上の ARJ のみを示します。
Mar 4 19:50:32.346: PDU DATA = 6147C2BC value H323_UserInformation ::= { h323-uu-pdu { h323-message-body setup : !--- H.225 SETUP message is received with a token included. { protocolIdentifier { 0 0 8 2250 0 2 } sourceAddress { h323-ID : {"ogw"} } sourceInfo { gateway { protocol { voice : { supportedPrefixes { { prefix e164 : "1#" } } } } } mc FALSE undefinedNode FALSE } activeMC FALSE conferenceID '56CA67C817F011CC8014A049E0524766'H conferenceGoal create : NULL callType pointToPoint : NULL sourceCallSignalAddress ipAddress : { ip 'AC100D0F'H port 11004 } callIdentifier { guid '56CA67C817F011CC8015A049E0524766'H } tokens !--- Hashed IZCT is included. { { tokenOID { 1 2 840 113548 10 1 0 } nonStandard { nonStandardIdentifier { 1 2 840 113548 10 1 0 } data '7F20C06F676B320674676B32C02B965D85010410...'H } } } fastStart { '0000000C6013800A04000100AC100D0F45D9'H, '400000060401004C6013801114000100AC100D0F...'H } mediaWaitForConnect FALSE canOverlapSend FALSE } h245Tunneling TRUE nonStandardControl { { nonStandardIdentifier h221NonStandard : { t35CountryCode 181 t35Extension 0 manufacturerCode 18 } data '6001020001041F04038090A31803A983816C0C21...'H } } } } RAW_BUFFER::= 60 01020001 041F0403 8090A318 03A98381 6C0C2180 34303835 32373239 32337005 80333635 33 Mar 4 19:50:32.362: PDU DATA = 6147F378 value H323_UU_NonStdInfo ::= { version 2 protoParam qsigNonStdInfo : { iei 4 rawMesg '04038090A31803A983816C0C2180343038353237...'H } } PDU DATA = 6147F378 value ARQnonStandardInfo ::= { sourceAlias { } sourceExtAlias { } callingOctet3a 128 } RAW_BUFFER::= 80 00000880 0180 Mar 4 19:50:32.366: PDU DATA = 6147C2BC value RasMessage ::= admissionRequest : !--- ARQ is sent out. There is no token in it. { requestSeqNum 23 callType pointToPoint : NULL callModel direct : NULL endpointIdentifier {"617D829000000001"} destinationInfo { e164 : "3653" } srcInfo { e164 : "4085272923" } srcCallSignalAddress ipAddress : { ip 'AC100D0F'H port 11004 } bandWidth 640 callReferenceValue 1 nonStandardData { nonStandardIdentifier h221NonStandard : { t35CountryCode 181 t35Extension 0 manufacturerCode 18 } data '80000008800180'H } conferenceID '56CA67C817F011CC8014A049E0524766'H activeMC FALSE answerCall TRUE canMapAlias FALSE callIdentifier { guid '56CA67C817F011CC8015A049E0524766'H } willSupplyUUIEs FALSE } RAW_BUFFER::= 27 98001600 F0003600 31003700 44003800 32003900 30003000 30003000 30003000 30003000 31010180 69860104 8073B85A 5C5600AC 100D0F2A FC400280 000140B5 00001207 80000008 80018056 CA67C817 F011CC80 14A049E0 52476644 E0200100 110056CA 67C817F0 11CC8015 A049E052 47660100 Mar 4 19:50:32.374: h323chan_dgram_send:Sent UDP msg. Bytes sent: 117 to 172.16.13.41:1719 Mar 4 19:50:32.374: RASLib::GW_RASSendARQ: ARQ (seq# 23) sent to 172.16.13.41 Mar 4 19:50:32.378: h323chan_dgram_recvdata:rcvd from [172.16.13.41:1719] on sock[1] RAW_BUFFER::= 2C 00168001 00 Mar 4 19:50:32.378: PDU DATA = 6147C2BC value RasMessage ::= admissionReject : !--- ARJ is received with a reason of security denial. { requestSeqNum 23 rejectReason securityDenial : NULL } Mar 4 19:50:32.378: ARJ (seq# 23) rcvd