概要
このドキュメントでは、CallManager サーバまたは Cisco IOS® ゲートウェイおよび電話機からの出力を収集するのに必要な特定のコマンドについて説明します。さまざまなプラットフォームでのパルス符号変調(PCM)およびパケット キャプチャの収集で、多くのドキュメントが参照されています。
CallManager、Unity Connection、または CUPS でのパケット キャプチャ
パケット キャプチャを実行するには、次の手順を実行します。
- キャプチャの実行対象となる CallManager、Unity Connection、または Cisco Unified Presence Server(CUPS)にセキュア シェル(SSH)で接続します。
- プラットフォーム管理者権限でログインした後、次のコマンドを入力します。
utils network capture size all count 1000000 file ciscotacpub
注:トレースを停止するには、Ctrl-Cを押します。
- サーバ コンソールや SSH 端末からパケット キャプチャが収集された後、Real-Time Monitoring Tool(RTMT)を使ってそれを収集します。 RTMT にログインして、次のオプションを選択します。
[System] > [Tools] > [Trace] > [Trace & Log Central] > [Collect Files] > [Packet Capture Logs]チェックボックスをオンにします。
Unified CallManager パケット キャプチャの詳細については、Unified Communications Manager アプライアンス モデルでのパケット キャプチャを参照してください。
電話機でのパケット キャプチャ
CallManager 電話機
Unified CallManager 設定インターフェイスの電話機デバイス レベル設定で、電話機の PC ポートを有効にするには次の手順を実行します。
- 管理者権限を使って CallManager Administration Web インターフェイスにログインし、次の作業を行います。
[Device] > [Select the phone] > [PC Port *] > [Set to Enable] > [Save] > [Apply or Reset the phone]を選択します。
- 電話機背面の PC ポートにワークステーションを接続して、ワークステーションで Wireshark を実行します。
詳細については、Cisco IP Phone からパケット キャプチャを収集する方法を参照してください。
CME 電話機
CallManager Express で登録された IP フォンの PC ポートを有効にするには、このコマンド リファレンスを使用します。
service phone グローバル パラメータの詳細については、次のドキュメントを参照してください。
互換性の詳細については、Cisco Unified CME と Cisco IOS ソフトウェア バージョンの互換表で、ご使用のソフトウェアと Cisco IOS との互換性を確認できます。
Cisco IOS ゲートウェイでのパケット キャプチャ
IP エクスポートによるパケット キャプチャ
- これは、第一世代のサービス統合型ルータ(ISR)つまり 2800 および 3800 シリーズ ルータでは正常に動作しません。 第一世代 ISR では、音声 Real-Time Protocol(RTP)に関連する問題のトラブルシューティング時に RTP ヘッダー詳細情報の喪失の原因となる大きなパケットを切り捨てます。
- ISR G2(2900 および 3900 シリーズ ルータ)では正常に機能します。
- オプション:不要なキャプチャをフィルタリングするアクセス リスト:
!
access-list 100 permit ip any any
access-list 100 permit udp any any
access-list 100 permit tcp any any
!
!
!
ip traffic-export profile TACCAPTURE mode capture
bidirectional
incoming access-list 100
outgoing access-list 100
no length
!
interface GigabitEthernet0/0
ip traffic-export apply TACCAPTURE size 100000000
!
!
enable:
traffic-export interface
clear
traffic-export interface
start
traffic-export interface
stop
traffic-export interface
copy
!
- トラフィック エクスポートはバッファから flash/tftp/ftp の中に直接収集されます。以下に、いくつかの例を示します。
!
traffic-export interface <type-number> copy ftp://<ftp-ip address>/filename.pcap
!
または
!
traffic-export interface <type-number> copy flash://filename.pcap
!
Cisco IOS パケット キャプチャの詳細については、ルータ IP トラフィック エクスポート パケット キャプチャ拡張機能を参照してください。
Embedded Packet Capture
組み込み IOS パケット キャプチャの詳細については、次のドキュメントを参照してください。
Cisco IOS ゲートウェイでの PCM キャプチャ
Cisco IOS リリース 15.2(2) T1 より前のリリース
Cisco IOS リリース 15.2(2)T1 以降
SIP および H.323 ゲートウェイ
- SIPゲートウェイはトリガーキャプチャをサポートし、H.323コールフローは機能しません。
MGCP ゲートウェイ
Cisco IOS ゲートウェイでのトリガー PCM キャプチャ