FXS(外部交換ステーション)インターフェイスを使用すると、一般電話機、ファックス、または同等のデバイスに直接、接続できるだけでなく、呼び出し音、電圧、およびダイヤルトーンも提供されます。Cisco の FXS インターフェイスは RJ-11 コネクタであり、基本的な電話サービス装置、キーセット、および構内交換機(PBX)と接続することができます。
詳細およびトラブルシューティングについては、「TAC Tools for Voice, Telephony and Messaging Technologies 」の中の「Troubleshooting Assistant Tool」を参照してください。
このドキュメントに特有の要件はありません。
このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
このマニュアルの情報は、特定のラボ環境に置かれたデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。ネットワークが実稼働中である場合は、コマンドを使用する前に、コマンドによる潜在的な影響について理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、「シスコ テクニカル ティップスの表記法」を参照してください。
Foreign eXchange Station = FXS
Direct Inward Dial = DID
Voice Interface Card = VIC
インターフェイス カード | 説明 |
---|---|
VIC-2FXS | 2 ポート FXS VIC |
VIC2-2FXS | 2 ポート FXS VIC |
VIC-2DID | 2 ポート DID/FXS デュアル機能 VIC。DID モードがデフォルトの動作モードです。 |
VIC-4FXS/DID | 4 ポート FXS/DID デュアル機能 VIC。FXS モードがデフォルトの動作モードです。 |
注:VIC2は新世代を示します。
機能 | 説明 |
---|---|
音声ポート | 2 または 4 FXS ポート |
接続 | 電話やファックス、または電話をエミュレートする PBX やキー セットに接続する。RJ-11 コネクタを使用する。 注:CO RJ11ジャックとルータの音声ポート間のエンドツーエンド接続は、ストレート接続である必要があります。つまり、TIP は TIP に、RING は RING に接続されるということです。通常は、結果的に接続はストレートになるため、CO は標準のロール型 RJ11 ケーブルが使用可能なインターフェイスを提供します。ただし、CO がピン配置を反転できない場合があるため、ストレート RJ11 ケーブルが必要になります。 定義:
注: FXO ground-start サービスは極性の影響を受けるため、適切な極性の規定に準拠していなければ、コール障害など、好ましくない現象が発生します。 |
Cisco IOS® ソフトウェア フィーチャ セット | 「Plus」または「IPVOICE」フィーチャ セットが必要。 |
Cisco IOS ソフトウェアの音声機能の設定については、「Cisco 3600 シリーズでの VoIP」を参照してください。
注: Cisco IOS ソフトウェアでは、グローバル コンフィギュレーション コマンドの voice-port <slot>/<VIC slot>/<unit> を使用して音声ポートのパラメータを設定します。
シスコ ルータで Voice over IP(VoIP)を設定するためのコマンドは、ここで示すルータ プラットフォームすべてでほとんど同じです。
Catalyst 4000 で Catalyst OS(CatOS)の音声機能を設定するには、「音声インターフェイスの設定」を参照してください。
注:次の表は、スペースの問題により分割されています。
Cisco IOSソフトウェアサポート1 | 17502 | 17512、17602 | VG200 | 2600、3620 | 2600XM | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
キャリア モジュール | 不要 | 不要 | NM-1V NM-2V | NM-1V NM-2V | NM-1V NM-2V | NM-HD-1V、NM-HD-2V、NM-HD-2VE | NM-HDV2 | ||||
VIC-2FXS | すべてのバージョン | すべてのバージョン | 12.1(3)T、12.1(3)T | すべてのバージョン | すべてのバージョン | Not Supported | Not Supported | ||||
VIC2-2FXS | Not Supported | 12.2(15)ZL、12.3(4)T、12.3(4)XG、12.3(5) | Not Supported | Not Supported | Not Supported | 12.2(15)ZJ、12.3(4)T | 12.3(7)T | ||||
VIC-2DID4 | Not Supported | 12.2(2)X*、12.2(4)X*、12.2(4)Y*、12.2(8)Y*、12.2(11)Y*、12.2(13)T、12.2(13)Z*、12.2(15)Z* | 12.1(5)XM1、12.2(2)T、12.2(2)XT、12.3(1) | 12.1(5)XM1、12.2(2)T、12.2(2)XT、12.2(11)YT、12.3(1) | すべてのバージョン | 12.2(15)ZJ、12.3(4)T | 12.3(7)T | ||||
VIC-4FXS/DID5 | Not Supported | 12.2(15)ZL、12.2(8)YN、12.3(2)T、12.3(4)XG、12.3(5) | Not Supported | Not Supported | Not Supported | 12.2(15)ZJ、12.3(4)T | 12.3(7)T |
Cisco IOSソフトウェアサポート1 | 36403 | 36603 | 2691、3700 | IAD2431、IAD2432 | Catalyst 4000 | MRP ICS7750 | ||||
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キャリア モジュール | NM-1V NM-2V | NM-HD-1V、NM-HD-2V、NM-HD-2VE | NM-1V NM-2V | NM-HD-1V、NM-HD-2V、NM-HD-2VE | NM-1V NM-2V | NM-HD-1V、NM-HD-2V、NM-HD-2VE | NM-HDV2 | 不要 | WS-X4604 AGM | 不要 |
VIC-2FXS | 11.3(1)T、およびすべての 12.x | Not Supported | すべてのバージョン | Not Supported | すべてのバージョン | Not Supported | Not Supported | Not Supported | 12.1(3a)XI | 12.2(1) XD |
VIC2-2FXS | Not Supported | 12.2(15)ZJ、12.3(4)T | Not Supported | 12.2(15)ZJ、12.3(4)T | Not Supported | 12.2(15)ZJ、12.3(4)T | 12.3(7)T | 12.3(4)XD、12.3(7)T | Not Supported | Not Supported |
VIC-2DID4 | 12.1(5)XM1、12.2(2)T、12.2(2)XT、12.2(11)YT、12.3(1)、12.3(2)T | 12.2(15)ZJ、12.3(4)T | 12.1(5)XM1、12.2(2)T、12.2(2)XT、12.2(11)YT、12.3(1)、12.3(2)T | 12.2(15)ZJ、12.3(4)T | すべてのバージョン | 12.2(15)ZJ、12.3(4)T | 12.3(7)T | Not Supported | Not Supported | 12.2(4)YH、12.2(8)YL、12.2(8)YM、12.2(8)YN、12.2(11)YU、12.2(11)YV、12.2(13)ZH、12.2(15)ZL、12.3(2)XA |
VIC-4FXS/DID5 | Not Supported | 12.2(15)ZJ、12.3(4)T | Not Supported | 12.2(15)ZJ、12.3(4)T | Not Supported | 12.2(15)ZJ、12.3(4)T | 12.3(7)T | 12.3(4)XD、12.3(7)T | Not Supported | 12.2(4) XL3 |
1 音声サポートには、Cisco 1700 シリーズ ルータでは Cisco IOS ソフトウェア音声機能セット、Cisco 2600、3600、および 3700 シリーズ ルータでは Cisco IOS ソフトウェア PLUS 機能セットが必要です。
2 Cisco 1700 音声プラットフォームでは、音声インターフェイス カード(VIC)をサポートするために 1 つ以上のパケット音声およびデータ モジュール(PVDM)が必要です。そうしなければ、アクティブ コンフィギュレーションで音声ポートが利用できない可能性があります。PVDM は、VIC の完全な機能を提供するデジタル シグナル プロセッサ(DSP)を内蔵しており、Cisco 1750 シリーズのマザーボードに搭載されています。詳細については、「Cisco 1750、1751、および 1760 ルータで認識されない音声インターフェイス カードのトラブルシューティング」を参照してください。Cisco VG200、2600、2600XM、2691、3600、および 3700 シリーズ ルータでは、キャリア ネットワーク モジュール(NM-1V、NM-2V、NM-HD-1V、NM-HD-2V、NM-HD-2VE、NM-HDV2)は、DSP がモジュールに取り付けられた状態で出荷されます。
3 Cisco 3631 シリーズ ルータでは、音声がサポートされません。
4 VIC-2DID カードは、Cisco 1751 および 1760 上の DID モード(デフォルト設定)と FXS モードの両方で、また、他の音声プラットフォーム上の NM-1V と NM-2V に装着されている場合に、動作することができます。NM-HD-1V、NM-HD-2V、NM-HD-2VE、または NM-HDV2 に装着された VIC-2DID カードは、DID モードと FXS モードの両方がサポートされる IOS 12.4(3) リリース以前では DID モードでしか動作することができません。
5 VIC-4FXS/DID カードは、Cisco 1751 および 1760 上の FXS モード(デフォルト設定)と DID モードの両方で動作することができます。他の音声プラットフォームの場合、NM-HD-1V、NM-HD-2V、NM-HD-2VE、または NM-HDV2 に装着された VIC-4FXS/DID カードは、両方の動作モードが使用可能な IOS 12.3(14)T リリース以前では FXS モードでしか動作することができません。
Cisco IOS サポート(注 1) | 28012 | 2811、2821、28512 | 3825、38452 | ||||||
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キャリア モジュール | 不要 | シャーシ スロット | NM-1V NM-2V | NM-HD-1V、NM-HD-2V、NM-HD-2VE | NM-HDV2 | シャーシ スロット | NM-1V NM-2V | NM-HD-1V、NM-HD-2V、NM-HD-2VE | NM-HDV2 |
VIC-2FXS | Not Supported | Not Supported | Not Supported | Not Supported | Not Supported | Not Supported | Not Supported | Not Supported | Not Supported |
VIC2-2FXS | 12.3(8)T4 | 12.3(8)T4 | Not Supported | 12.3(8)T4 | 12.3(8)T4 | 12.3(11)T | Not Supported | 12.3(11)T | 12.3(11)T |
VIC-2DID3 | 12.3(8)T4 | 12.3(8)T4 | Not Supported | 12.3(8)T4 | 12.3(8)T4 | 12.3(11)T | Not Supported | 12.3(11)T | 12.3(11)T |
VIC-4FXS/DID4 | 12.3(8)T4 | 12.3(8)T4 | Not Supported | 12.3(8)T4 | 12.3(8)T4 | 12.3(11)T | Not Supported | 12.3(11)T | 12.3(11)T |
1 音声機能には、Cisco サービス統合型ルータ(ISR)プラットフォーム上に最低限の Cisco IOS ソフトウェアの IPVOICE 機能セットが必要です。
2 Cisco 2801、2811、2821、2851、3825、および 3845 音声プラットフォームでは、VIC と VWIC がシャーシの WIC スロットに装着されている場合にそれらをサポートするには 1 枚以上の PVDM2 DSP カードが必要です。このカードを使用しないと、実行コンフィギュレーションで音声ポートが利用できない可能性があります。PVDM2 DSP カードには VIC を完全に機能させる DSP が装備されており、ISR プラットフォームのマザーボードに取り付けられます。VIC および VWIC がネットワーク モジュールにインストールされている場合、モジュール自体は、DSP が必要です。
3 VIC-2DID カードは、Cisco 2801 上の DID モード(デフォルト設定)と FXS モードの両方で動作することができます。DID モードは IOS 12.3(8)T4 以降でサポートされるのに対して、FXS モードは IOS 12.3(11)T 以降でサポートされます。その他の ISR プラットフォームでは、VIC-2DID カードが、DID モードと FXS モードの両方がサポートされる IOS 12.4(3) リリース以前は DID モードでしか動作することができません。
4 VIC-4FXS/DID カードは、Cisco 2801 上の FXS モード(デフォルト設定)と DID モードの両方で動作することができます。その他の ISR プラットフォームでは、VIC-4FXS/DID カードが、Cisco 2811、2821、2851、3825、および 3845 ISR プラットフォーム上の VIC-4FXS/DID カードに対して両方の動作モードが使用可能な IOS 12.3(14)T リリース以前は FXS モードでしか動作することができません。
VIC-2FXS 上のポート 0 は、一般的なヨーロッパ スタイルの 1 回線電話機ではなく、米国スタイルの 2 回線電話機に適合するように設計されています。
これは、使用中のピン 3 とピン 4 に加えて、ピン 2 とピン 5 もモニタされることを意味します。ハンドセットによっては、ピン 2 とピン 5 を接続することで、最後にかけた番号のリダイヤルまたはコール転送が可能なものがあります。その場合は、VIC 上のポート 0 が 2 回線電話機が使用されていると判断し、ポート 1 がシャットダウンされます。
これをチェックするには、VIC と電話機を結ぶケーブル内の 2 本のワイヤーだけを使用して、ポート 1 が再びアクティブになることを確認します。
ピン 1 - 接続なし
ピン2 – ライン2チップ
ピン3 – ライン–1リング
ピン4 – ライン–1チップ
ピン5 – 回線 – 2リング
ピン 6 - 回線 - 接続なし
注:提供されているCisco IOSソフトウェアバージョンは、通常、対象のプラットフォーム、モジュール、または機能をサポートするために必要な最小バージョンです。機能、モジュール、インターフェイス カード、またはシャーシをサポートする Cisco IOS ソフトウェアのバージョンを網羅したリストは、Software Advisor(登録ユーザ専用)ツールでお探しください。